JPH0634557B2 - 電気音響変換装置 - Google Patents

電気音響変換装置

Info

Publication number
JPH0634557B2
JPH0634557B2 JP27241887A JP27241887A JPH0634557B2 JP H0634557 B2 JPH0634557 B2 JP H0634557B2 JP 27241887 A JP27241887 A JP 27241887A JP 27241887 A JP27241887 A JP 27241887A JP H0634557 B2 JPH0634557 B2 JP H0634557B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodes
signal
transformer
dipole
cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27241887A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01114300A (ja
Inventor
哲夫 深山
明 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP27241887A priority Critical patent/JPH0634557B2/ja
Publication of JPH01114300A publication Critical patent/JPH01114300A/ja
Publication of JPH0634557B2 publication Critical patent/JPH0634557B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気音響変換装置に係り、とくに円筒状の電
気音響変換器を備えた電気音響変換装置に関する。
〔従来の技術〕
円筒状の電気音響変換器(以下、単に「円筒振動子」と
いう)を備えた電気音響変換装置は、水中の方位計測用
等に好適なものとして従来より多く使用されている。
この種の従来例を第6図ないし第8図に示す。この第6
図ないし第7図に示すように、この種の円筒振動子50
は、円筒状の圧電素子51の内面と外面に各々電極を備
えている。外面電極52は、圧電素子51の外面全体に
均一に固着されている。内面電極53A,53B,53
C,53Dは、その内面全域が中心軸に平行に4等分さ
れた状態で形成されている。そして、第6図に示すよう
に、内側電極53A,53B,53C,53Dの内の対
向する部分の各電極53Aと53C,53B,と53D
をそれぞれ一対とし、各対のリード線54Aと54C,
54Bと54Dが二つのトランス55,56の音響受信
時における一次側入力端子に55a,55b,又は56
aと56bにそれぞれ逆接続され、これによって第8図
(1)(2)に示すような直交する二つのダイポール指向性を
得るという構成が採られている。また、第8図(3)に示
すオムニ信号V0(θ)は、トランス55,56の共通
の一次側センタタップと外面電極との間に生じる信号と
して得られるようになっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の内面電極を4等分にした円筒振動
子ではダイポールの出力インピーダンスが高くなること
と、信号線の数が多いという欠点がある。
一方、円筒振動子の円周平面内で音波の倒来方位を計測
するには、二つのダイポール信号、すなわちVx(θ)
(=VX・cosθ)とVY(θ)(=VY・sinθ)によて
方位角θを求め、円周方向無指呼性のオムニ信号すなわ
ちV0(θ)との移相差により象限決定が行われる。こ
のため、従来の円筒振動子では図3(b)のように5本の
リード線54A〜54D,57が必要とされている。
又、内面の4電極53A〜53Dと外面の電極52間,
すなわちオムニ信号線間の静電容量をC0とすると、ダ
イポール信号線間の静電容量CXYは4分割電極の直列接
続であるため、C0の約1/8となる。すなわちダイポ
ール信号の出力インピーダンスはオムニ信号の出力イン
ピーダンスの約8倍という、高い値となっていた。この
ため、受信感度が低い、という不都合があった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、かかる従来例の有する不都合を改善
し、とくにダイポール信号の出力インピーダンスを低く
するとともに音響受信感度の上昇を図った電気音響変換
装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明では、内外に電極を備えた圧電形の円筒振動子を
設け、この円筒振動子で検知された受信信号を二つのト
ランスにより直交する二つのダイポール信号と一つのオ
ムニ信号に変換し方位算定用として出力する構造の電気
音響変換装置において、円筒振動子の内外面に電極を、
中心軸に平行な線により均等に二分するとともに、その
内外面の各電極分割線を相互に90°隔てて設定し、内
面の二電極を一方のトランスに、又外面の二電極を他方
のトランスに各々接続し、この一方と他方のトランスの
二次側からそれぞれダイポール信号を出力するととも
に、この各トランスの一次側センタタップよりオムニ信
号を出力する構成とした。これによって前述した目的を
達成しようとするものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図ないし第3図に基づい
て説明する。
第1図の実施例は、内外面に電極を備えた円筒状振動子
1と、この円筒状振動子で検知される受信信号を二つの
トランス4,5によって直交する二つのダイポール信号
と一つのオムニ信号とに変換し方位算定用として出力す
る構成を備えている。
円筒状振動子1は、円筒状の圧電素子1Aと、その内外
面に装着された電極2A,2B,3A,3Bを備えてい
る。これら内外面の電極2A,2B,3A,3Bは、中
心軸に平行な線により均等に二分されて成り、同時に、
その内面の電極分割線S1,S2と外面の電極分極線
1,G2は、相互に90°へだてて設定されている。第
2図に、このように構成された円筒状振動子の斜視図を
示す。
このように構成された円筒振動子1の振動姿態および内
部歪の分布状況を第3図(1)(2)ないし第5図(1)(2)に示
す。この内、第3図(1)は、0次の縦振動すなわち呼吸
振動の姿態図を示し、同図(2)はその円周方向の歪分布
±ξを示す。また、第4図(1)は、N方向から到来する
音波を受信した場合の一次の縦振動の姿態図を示し、同
図(2)はその円周方向の歪分布を示す。更に、第5図(1)
は、N方向と直角の方向から到来する音波を受信した場
合の一次の縦振動の姿態図を示し、同図(2)はその円周
方向の歪分布を示す。
内面電極2A,2Bから引き出された信号線2a,2b
は、第1図に示すように第1のトランス4の一次側4
a,4bに接続され、二次側の端子4A,4Bからダイ
ポール信号VX(θ)として出力されるようになってい
る。
外面電極3A,3Bから引き出された信号線3a,3b
は、同じく第1図に示すように第2のトランス5の一次
側端子の5a,5bに接続され、二次側の端子5A,5
Bからダイポール信号VY(θ)として出力されるよう
になっている。
これらダイポール信号VX(θ),VY(θ)は、圧電素
子1Aに生じる第3図ないし第5図に示す一次の縦振動
による信号成分だけが、対向電極2A,2B(又は3A
と3B(を逆接続することによって抽出されることによ
り得られる。このため、このダイポール信号V
X(θ),VY(θ)の強さの方向性すなわち指向性は、
前述した第8図(1)(2)と同一となる。この場合、0次の
縦振動すなわち第3図に示す所謂呼吸振動の信号成分
は、全周にわたって同相で存在するが、対向電極2Aと
2B(及び3Aと3B)の極性を逆接続していることか
ら打ち消され、従ってダイポール信号線2a,2b;3
a,3bには出てこない。
オムニ信号はトランス4,5の各一次側センタタップ4
c,5c間から引き出されるようになっている。このと
きには、内面二電極2A,2Bと外面二電極3A,3B
との間の信号成分が抽出されるため、全周同相の0次の
縦振動によるオムニの信号が出力され、一次の縦振動に
よるダイポールの信号成分は打ち消しあって現れない。
以上のような構成により、ダイポール信号線間の静電容
量はオムニ信号線間の静電容量の約1/4となり、従来
の構成のものに対し静電容量で約2倍,ダイポール信号
の出力インピーダンスにして約1/2となる。中継用ト
ランス4,5の二次側に出力インピーダンスを従来の構
成のものと同じとして受波電圧感度に換算すると3dB
の感度上昇となる。
又、振動子から引き出す信号線は従来の5本に比べて4
本に少なくすることができる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によると、円筒振動子の内外面の
電極を、中心軸に平行な線により均等に二分するととも
に、その内外面に各電極分割線を相互に90°へだてて
設定し、同時に、内面の二電極を一方のトランスに又外
面の二電極を他方のトランスにそれぞれ接続し、各トラ
ンスのセンタタップ間よりオムニ信号を取り出すように
構成したことから、ダイポール信号線間の静電容量はオ
ムニ信号線間の静電容量の約1/4となり、前述した従
来のものに比較して静電容量で約2倍,ダイポール信号
の出力インピーダンスで約1/2の値を得ることがで
き、これにより受信感度を大幅に向上させることがで
き、同時に信号線の数も少なくすることができるという
従来にない優れた電気音響変換装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図は第1
図中の円筒振動子を示す斜視図、第3図(1)(2)ないし第
5図(1)(2)は各々第2図の受信動作を示す説明図、第6
図ないし第7図は各々従来例を示す説明図、第8図(1)
(2)(3)は各々ダイポール信号およびオムニ信号に係る受
信指向性を示す説明図である。 1……円筒振動子、1A……圧電素子、2A,2B……
内面電極、3A,3B……外面電極、4,5……トラン
ス、G1,G2,S1,S2……電極分割線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内外に電極を備えた圧電形の円筒振動子を
    設け、この円筒振動子で検知された受信信号を二つのト
    ランスにより直交する二つのダイポール信号と一つのオ
    ムニ信号に変換し方位算定用として出力する構造の電気
    音響変換装置において、 前記円筒振動子の内外面の電極を、中心軸に平行な線に
    より均等に二分するとともに、その内外面の各電極分割
    線を相互に90°隔てて設定し、 前記内面の二電極を一方のトランスに,又外面の二電極
    を他方のトランスに各々接続し、 この一方と他方のトランスの二次側からそれぞれダイポ
    ール信号を出力するとともに、この各トランスの一次側
    センタタップよりオムニ信号を出力する構成としたこと
    を特徴とする電気音響変換装置。
JP27241887A 1987-10-28 1987-10-28 電気音響変換装置 Expired - Lifetime JPH0634557B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27241887A JPH0634557B2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28 電気音響変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27241887A JPH0634557B2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28 電気音響変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01114300A JPH01114300A (ja) 1989-05-02
JPH0634557B2 true JPH0634557B2 (ja) 1994-05-02

Family

ID=17513633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27241887A Expired - Lifetime JPH0634557B2 (ja) 1987-10-28 1987-10-28 電気音響変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0634557B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4993331B2 (ja) * 2005-03-25 2012-08-08 Necトーキン株式会社 音響標的用送受波器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01114300A (ja) 1989-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6041127A (en) Steerable and variable first-order differential microphone array
KR0152663B1 (ko) 지향성 마이크로폰
JPH0799880B2 (ja) 2次トロイダル・マイクロホン
JPH0634557B2 (ja) 電気音響変換装置
JPS6284699A (ja) 超音波探触子
JP2623636B2 (ja) 電気音響変換器
JPH0562515B2 (ja)
JP2569748B2 (ja) 電気音響変換器
JPS6357999B2 (ja)
JPH01174099A (ja) 電気音響変換器
JP2676751B2 (ja) 電気音響変換器
JPH01135199A (ja) 水中通信用電気音響変換装置
JPS62174677A (ja) 電気音響変換器
JP5315264B2 (ja) 電気音響変換器
JPS5850898A (ja) ボルト締めランジユバン振動子
JPS61285803A (ja) 水平直線形受波器アレ−における指向性形成装置
JPH0332152Y2 (ja)
JPH0713349Y2 (ja) ステレオ用マイクロホン
JP2009008425A (ja) 音響模擬信号標的用送受波器
JP2894934B2 (ja) 超音波受信装置
JPS6128474Y2 (ja)
JPH0311751Y2 (ja)
JPH0230640B2 (ja)
JPH028479Y2 (ja)
JPH03149997A (ja) 音響電気変換器

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080502