JPH06345554A - 窒化ケイ素セラミックス接合体及びその製造方法 - Google Patents

窒化ケイ素セラミックス接合体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH06345554A
JPH06345554A JP16413493A JP16413493A JPH06345554A JP H06345554 A JPH06345554 A JP H06345554A JP 16413493 A JP16413493 A JP 16413493A JP 16413493 A JP16413493 A JP 16413493A JP H06345554 A JPH06345554 A JP H06345554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon nitride
bending strength
stress relaxation
joined body
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16413493A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Narita
敏夫 成田
Akira Yamakawa
晃 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP16413493A priority Critical patent/JPH06345554A/ja
Publication of JPH06345554A publication Critical patent/JPH06345554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接合部の曲げ強度が高負荷の機械部品として
も使用できる400MPa以上である窒化ケイ素と金属
材料との接合体を提供する。 【構成】 曲げ強度1300MPa以上のSi34焼結
体と金属材料の間にNi層等の応力緩和層を介在させ、
これらを互いにロウ材によりロウ付け接合した、接合部
の曲げ強度が400MPa以上である窒化ケイ素セラミ
ックス接合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接合強度に優れた窒化
ケイ素焼結体と金属材料との接合体、及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスは金属に比べて軽量で耐摩
耗性に富み、しかも金属の耐えられない高温でも使用可
能であるため、各種の機械構造部品等として利用されて
いる。特に窒化ケイ素(Si34)は、室温及び高温で
の強度及び靭性が高く、耐熱衝撃性は他のセラミックス
と比較して格段に優れているため、エンジン部品等とし
ての応用が検討されている。
【0003】窒化ケイ素等のセラミックス部品を実用化
する場合、セラミックスのコスト及び信頼性を補うため
必要でない部分は金属材料で構成するのが現実的であ
り、又現行の機械の大部分が金属材料からなることか
ら、セラミックスと金属材料との接合が重要な問題とな
る。
【0004】従来のセラミックスと金属材料の接合は、
セラミックスの外周部を金属材料でくわえ込む焼きばめ
法が通常であったが、加工精度等の点で問題があった。
そこで、CERAMIC BULLETIN,Vol.7
1,No.6,PP.947〜954,(1992)に記
載されるように、活性金属、ガラス、メタライズ後のロ
ウ付け等の種々の方法が試みられている。
【0005】なかでも、活性金属を用いることにより金
属材料と窒化ケイ素の反応層を形成して接合する方法が
有望とされているが、接合部の強度は充分なものではな
かった。その原因は、一般の鉄系金属材料と窒化ケイ素
等の構造用セラミックスとでは熱膨張係数の差が大きい
ため、この差により発生する大きな熱応力により接合部
の強度が低下するものと考えられている。
【0006】そこで、金属材料と窒化ケイ素との間に軟
質金属を介在させて、熱応力を緩和することが行われて
きたが、接合部の強度は曲げ強度で300MPa程度が
限界であり、その信頼性は高いとは言えなかった。特に
高負荷の機械部品として用いる場合には、接合部の曲げ
強度が400MPa以下では強度不足であり、焼きばめ
等を併用する必要が生じるので実用的ではなかった。こ
のため、従来の窒化ケイ素と金属材料の接合体の用途は
限定されたものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の事情に鑑み、接合部の曲げ強度が高負荷の機械部品と
しても使用できる400MPa以上である窒化ケイ素と
金属材料との接合体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する窒化ケイ素セラミックス接合体
は、曲げ強度が1300MPa以上の窒化ケイ素焼結体
と金属材料の接合体であって、窒化ケイ素焼結体と金属
材料との間に応力緩和層を介在させ、ロウ付け接合によ
り形成した接合部を有し、接合部の曲げ強度が400M
Pa以上であることを特徴とする。
【0009】又、本発明の窒化ケイ素セラミックス接合
体の製造方法は、曲げ強度が1300MPa以上の窒化
ケイ素焼結体と金属材料の間に応力緩和層を介在させ、
窒化ケイ素焼結体と応力緩和層及び応力緩和層と金属材
の間を互いにロウ材によりロウ付け接合することを特徴
とする。
【0010】
【作用】本発明の窒化ケイ素セラミックス接合体は、窒
化ケイ素焼結体とステンレスのような鉄系金属等の金属
材料とをロウ付け接合した接合体であり、接合部が曲げ
強度で400MPa以上と非常に高い強度を達成し得
る。この高い接合強度によって、焼きばめ等の他の接合
法を併用することなく、そのまま高負荷の機械部品とし
て実用に供することが可能である。
【0011】かかる高い接合強度を達成するためには、
窒化ケイ素焼結体自体が1300MPa以上の曲げ強度
を有する材料であることが必要である。応力緩和層は、
例えばニッケル(Ni)等の軟質金属を用い、その厚さ
は0.02〜0.4mmの範囲であることが好ましい。
【0012】又、タングステン(W)層と、その両側に
配置した上記厚さのニッケル層とを使用することが好ま
しい。ニッケル層のほかにタングステン層を介在させる
理由は、タングステンの熱膨張係数が窒化ケイ素焼結体
と金属材料の間にあるため、両者の熱膨張係数の大きな
差を緩和させる効果があるからである。タングステン層
の厚さは0.1mm以上でなければその効果がなく、又
その厚さが厚いほど効果は大きいが、厚いほどコストも
大きくなるので2mm以下の厚さとすることが好まし
い。又、
【0013】従来から、応力緩和層としてニッケルや銅
等の軟質金属が使用されているが、その厚さが薄い場合
には窒化ケイ素焼結体と金属材料の熱膨張係数差による
熱応力を十分に緩和できないとの理由により、通常は少
なくとも0.5〜0.6mm以上の厚さのものを使用して
いた。
【0014】しかし、本発明によれば、ニッケル層等の
応力緩和層は薄い方が接合部の曲げ強度が向上し、特に
0.02〜0.4mmの範囲で高い曲げ強度が得られるこ
とが判った。応力緩和層の厚さが0.4mmを越えると
接合部の強度が低下するが、これはニッケル等の応力緩
和層自体の強度が低いために接合部の強度に悪影響を与
えるものと考えられる。又、応力緩和層の厚さが0.0
2mm未満では窒化ケイ素焼結体に亀裂が発生し、良好
な接合が得られない。
【0015】又、窒化ケイ素焼結体が1300MPa以
上の曲げ強度を有するものでなければ、応力緩和層の厚
さが0.4mm以下に薄くなると、接合部の曲げ強度が
急激に低下する。使用するロウ材はAuや低温オウ材で
もよいが、高温で活性が高く、金属はもちろん窒化ケイ
素に対しても容易に反応するチタンを含むロウ材、例え
ばチタンを含む銅−銀系のロウ材が好ましい。
【0016】
【実施例】直径8.0mm及び長さ10mmのSUS3
04材と、このSUS304材に接合させる同一寸法の
Si34焼結体で、曲げ強度が1500MPa、130
0MPa、1000MPa、及び700MPaの4種類
のSi34焼結体を準備した。
【0017】各Si34焼結体とSUS304材の接合
面の間に、厚さ1.5mmのW層及びその両側に厚さを
変えたNi層を配置し、Si34焼結体とNi層及びN
i層とSUS304材の間をそれぞれ2重量%のTiを
含むCu−Ag共晶ロウ材を用いて、真空中にて830
℃でロウ付け接合した。
【0018】得られた各接合体における接合部の曲げ強
度を測定したところ、図1の結果を得た。曲げ強度13
00MPa以上のSi34焼結体を用い且つ応力緩和層
として厚さ0.4mm以下のNi層を用いることによっ
て、従来にない400MPa以上の接合部の曲げ強度が
達成されることが判る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、接合部の曲げ強度が4
00MPa以上である窒化ケイ素と金属材料との接合体
を提供することができ、従って本発明の窒化ケイ素と金
属材料の接合体は高負荷の機械部品としても使用するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】窒化ケイ素焼結体とSUSの金属材料の接合体
において、応力緩和層であるニッケル層の厚さと接合部
の曲げ強度の関係を、窒化ケイ素焼結体の曲げ強度毎に
示したグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ強度が1300MPa以上の窒化ケ
    イ素焼結体と金属材料との接合体であって、窒化ケイ素
    焼結体と金属材料の間に応力緩和層を介在させ、ロウ付
    け接合により形成した接合部を有し、接合部の曲げ強度
    が400MPa以上であることを特徴とする窒化ケイ素
    セラミックス接合体。
  2. 【請求項2】 曲げ強度が1300MPa以上の窒化ケ
    イ素焼結体と金属材料の間に応力緩和層を介在させ、窒
    化ケイ素焼結体と応力緩和層及び応力緩和層と金属材の
    間を互いにロウ材によりロウ付け接合することを特徴と
    する窒化ケイ素セラミックス接合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 応力緩和層が厚さ0.02〜0.4mmの
    ニッケル層であることを特徴とする、請求項2に記載の
    窒化ケイ素セラミックス接合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 厚さが0.1〜2mmのタングステン層
    の両側に、応力緩和層としてニッケル層を配置すること
    を特徴とする、請求項3に記載の窒化ケイ素セラミック
    ス接合体の製造方法。
JP16413493A 1993-06-08 1993-06-08 窒化ケイ素セラミックス接合体及びその製造方法 Pending JPH06345554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16413493A JPH06345554A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 窒化ケイ素セラミックス接合体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16413493A JPH06345554A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 窒化ケイ素セラミックス接合体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06345554A true JPH06345554A (ja) 1994-12-20

Family

ID=15787395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16413493A Pending JPH06345554A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 窒化ケイ素セラミックス接合体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06345554A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61111981A (ja) セラミツク部品と金属部品との結合方法
US5082161A (en) Method of joining ceramics and metal with ti-co braze and ni
JPH0788262B2 (ja) 窒化ケイ素と金属との接合方法
JPH06102580B2 (ja) セラミックスと金属の接合体及び接合方法
JPH06345554A (ja) 窒化ケイ素セラミックス接合体及びその製造方法
JP3504716B2 (ja) 応力緩衝金属層を有するセラミックス接合体
JPH0930870A (ja) セラミックス金属接合体および加速器用ダクト
JPH0492871A (ja) セラミックス―金属接合体及びその製造方法
JPH0328391B2 (ja)
JP3153872B2 (ja) 金属−窒化物系セラミックスの接合構造
JP2522125B2 (ja) セラミックスと金属又はセラミックスとの接合方法
JP2940030B2 (ja) セラミックスと金属の接合方法
JPS63206365A (ja) セラミツクスと金属の接合体
JPH0573715B2 (ja)
JPH0239471B2 (ja) Seramitsukutokinzokunosetsugojikutai
JP2522124B2 (ja) セラミックスとセラミックスとの接合方法
JPH0580434B2 (ja)
JPH01208374A (ja) SiCセラミックス部材と金属部材との接合体
JPS62130843A (ja) 金属セラミツクス接合体
JPH05148054A (ja) セラミツクスと金属との接合構造
JPH0341427B2 (ja)
JPH07149578A (ja) 炭化けい素セラミックスと金属の高強度ろう付け接合体及びその接合方法
JPH0234908B2 (ja) Hisankabutsuseramitsukusutokinzokunosetsugotai
JPH061672A (ja) セラミック製軸と金属製軸の接合構造
JPH01108173A (ja) セラミックス部材と金属部材との接合部の熱応力緩和構造