JPH06344398A - 射出成形法 - Google Patents
射出成形法Info
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- JPH06344398A JPH06344398A JP16652593A JP16652593A JPH06344398A JP H06344398 A JPH06344398 A JP H06344398A JP 16652593 A JP16652593 A JP 16652593A JP 16652593 A JP16652593 A JP 16652593A JP H06344398 A JPH06344398 A JP H06344398A
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- Japan
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- resin
- injection molding
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0025—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0025—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
- B29C2045/0032—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks sequential injection from multiple gates, e.g. to avoid weld lines
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 多点ゲート設定による射出成形において、ウ
エルドライン発生を阻止し、成形品の外観，強度を良好
ならしめる。 【構成】 射出成形法において、樹脂を流入するゲート
を２点以上設定するにあたり、１つのゲート９Ａから樹
脂流動可能範囲に他のゲート９Ｂを設け、最初のゲート
９Ａから流入した樹脂が隣接の他のゲート９Ｂを通過し
た直後、隣接ゲート９Ｂを開とし樹脂を流入せしめる。
エルドライン発生を阻止し、成形品の外観，強度を良好
ならしめる。 【構成】 射出成形法において、樹脂を流入するゲート
を２点以上設定するにあたり、１つのゲート９Ａから樹
脂流動可能範囲に他のゲート９Ｂを設け、最初のゲート
９Ａから流入した樹脂が隣接の他のゲート９Ｂを通過し
た直後、隣接ゲート９Ｂを開とし樹脂を流入せしめる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は射出成形においてゲート
から流れた樹脂の会合面に発生するウエルドラインを可
及的解消する射出成形法に関する。
から流れた樹脂の会合面に発生するウエルドラインを可
及的解消する射出成形法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の射出成形においては、ゲートは、
充填過程において常に開の状態であり、溶融樹脂が、ス
プルー・ランナー・ゲートと順に樹脂が流れて、多数ゲ
ートがある場合は、樹脂がゲートに到達した順に成形品
部に流入し、ゲートから流れた樹脂の会合部には、ウエ
ルドラインと呼ばれる樹脂会合面（相反した樹脂流動方
向の会合面）が発生する。このウエルドラインは成形品
表面に線上に見えることから、外観上好ましくなく、ま
たゲートから最も離れた位置にあっては、流動する間、
金型側に樹脂の熱が移動する為、冷えた樹脂同士が会合
することになり、十分溶融接合することができない。こ
のため、ウエルドライン部では、一般部と比較して強度
が、低下するのが一般的である。
充填過程において常に開の状態であり、溶融樹脂が、ス
プルー・ランナー・ゲートと順に樹脂が流れて、多数ゲ
ートがある場合は、樹脂がゲートに到達した順に成形品
部に流入し、ゲートから流れた樹脂の会合部には、ウエ
ルドラインと呼ばれる樹脂会合面（相反した樹脂流動方
向の会合面）が発生する。このウエルドラインは成形品
表面に線上に見えることから、外観上好ましくなく、ま
たゲートから最も離れた位置にあっては、流動する間、
金型側に樹脂の熱が移動する為、冷えた樹脂同士が会合
することになり、十分溶融接合することができない。こ
のため、ウエルドライン部では、一般部と比較して強度
が、低下するのが一般的である。
【０００３】そのため、従来では、強度低下を抑えるた
め、金型内に流入する樹脂温度をできる限り上げる
金型温度を上げて樹脂の熱の金型への移動量を減らす等
の会合部ウエルドライン部の樹脂温度を高くして、溶融
しやすくするなどの対策を行っていたが、十分な対策と
は云えなかった。
め、金型内に流入する樹脂温度をできる限り上げる
金型温度を上げて樹脂の熱の金型への移動量を減らす等
の会合部ウエルドライン部の樹脂温度を高くして、溶融
しやすくするなどの対策を行っていたが、十分な対策と
は云えなかった。
【０００４】とりわけ金型温度を上げると、成形品部に
流入した溶融樹脂の冷却速度も遅くなることから、所定
温度にて取り出す時間もかかり（高い温度で取り出すと
変形の原因となるため、成形品が、一定の温度以下にな
るまで金型内で冷却する）、コストアップの原因となっ
てしまう。また、外観を著しく損ねるウエルドライン位
置をできるだけ見えない位置に移動するためゲート位置
の制限を受け、このため、樹脂の流動バランスが崩れて
成形品の一部の充填が速く完了し、この部分の樹脂圧力
が上昇して、ばり等の不具合を発生する原因となってい
た。
流入した溶融樹脂の冷却速度も遅くなることから、所定
温度にて取り出す時間もかかり（高い温度で取り出すと
変形の原因となるため、成形品が、一定の温度以下にな
るまで金型内で冷却する）、コストアップの原因となっ
てしまう。また、外観を著しく損ねるウエルドライン位
置をできるだけ見えない位置に移動するためゲート位置
の制限を受け、このため、樹脂の流動バランスが崩れて
成形品の一部の充填が速く完了し、この部分の樹脂圧力
が上昇して、ばり等の不具合を発生する原因となってい
た。
【０００５】この状況は、例えば図４にコールドランナ
ー方式による３点ゲートによる平板の樹脂流動状態を示
すが、スプルー７から流入した樹脂は、ランナー８を通
り、スプルー７に近い順にゲート９に到達し、成形品部
に流入するが、この際、ゲートから流入する樹脂は、成
形品部に入るとそれぞれ拡散流となって流動する。ゲー
ト間は、それぞれ樹脂が会合する為、ウエルドラインＬ
を形成することになる。
ー方式による３点ゲートによる平板の樹脂流動状態を示
すが、スプルー７から流入した樹脂は、ランナー８を通
り、スプルー７に近い順にゲート９に到達し、成形品部
に流入するが、この際、ゲートから流入する樹脂は、成
形品部に入るとそれぞれ拡散流となって流動する。ゲー
ト間は、それぞれ樹脂が会合する為、ウエルドラインＬ
を形成することになる。
【０００６】一方、図５にホットランナー方式による３
点ゲートによる平板の樹脂流動状態の例を示すが、ホッ
トランナーの場合は、３点のゲートから同時に成形品部
に流動し、コールドランナー同様、成形品部に入るとそ
れぞれ拡散流となって流動する。ゲート間は、それぞれ
樹脂が会合する為、ウエルドラインＬを形成することに
なる。
点ゲートによる平板の樹脂流動状態の例を示すが、ホッ
トランナーの場合は、３点のゲートから同時に成形品部
に流動し、コールドランナー同様、成形品部に入るとそ
れぞれ拡散流となって流動する。ゲート間は、それぞれ
樹脂が会合する為、ウエルドラインＬを形成することに
なる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
射出成形においては、ゲートから流れた樹脂の会合部に
はウエルドラインと呼ばれる樹脂会合面が発生すること
は避けられない状況であった。そしてこのウエルドライ
ンは成形物として外観上、強度上、大きな障害となって
いた。
射出成形においては、ゲートから流れた樹脂の会合部に
はウエルドラインと呼ばれる樹脂会合面が発生すること
は避けられない状況であった。そしてこのウエルドライ
ンは成形物として外観上、強度上、大きな障害となって
いた。
【０００８】本発明は上述の如き実状に対処し、充填過
程におけるゲート開のタイミングをずらすことにより１
次ゲート（最初の充填ゲート）から流入する樹脂と２次
ゲート（１次以後の充填ゲート）から流入する樹脂の流
れ方向を同じとし、ゲート間のウエルドライン発生を阻
止し、成形品の外観、強度を良好ならしめることを目的
とするものである。
程におけるゲート開のタイミングをずらすことにより１
次ゲート（最初の充填ゲート）から流入する樹脂と２次
ゲート（１次以後の充填ゲート）から流入する樹脂の流
れ方向を同じとし、ゲート間のウエルドライン発生を阻
止し、成形品の外観、強度を良好ならしめることを目的
とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、射出成形法において、樹脂を流入するゲートを少
なくとも２点以上設定するにあたり、１つのゲートから
樹脂流動可能範囲に他のゲートを設け、最初のゲートか
ら流入した樹脂が隣接の他のゲートを通過した直後、隣
接ゲートを開とし樹脂を流入せしめることにある。
明は、射出成形法において、樹脂を流入するゲートを少
なくとも２点以上設定するにあたり、１つのゲートから
樹脂流動可能範囲に他のゲートを設け、最初のゲートか
ら流入した樹脂が隣接の他のゲートを通過した直後、隣
接ゲートを開とし樹脂を流入せしめることにある。
【００１０】ここで充填ゲート数が３点以上の場合に
は、成形品内に溶融樹脂を最初に供給するゲートを１次
ゲート、その後、遅延して流入するゲートを順に２次ゲ
ート、３次ゲート・・・として上記の如く１次ゲートか
ら流入した樹脂が２次ゲートを通過した直後、２次ゲー
トを開とし、２次ゲートから流入した樹脂が３次ゲート
を通過した直後、３次ゲートを開とし、以後、これを繰
り返せばよい。
は、成形品内に溶融樹脂を最初に供給するゲートを１次
ゲート、その後、遅延して流入するゲートを順に２次ゲ
ート、３次ゲート・・・として上記の如く１次ゲートか
ら流入した樹脂が２次ゲートを通過した直後、２次ゲー
トを開とし、２次ゲートから流入した樹脂が３次ゲート
を通過した直後、３次ゲートを開とし、以後、これを繰
り返せばよい。
【００１１】
【作用】上記本発明方法を用い射出成形するときは、１
次ゲートから流れた樹脂が２次ゲートを通過直後、２次
ゲートが開となって樹脂の流入が始まるので２次ゲート
以降の樹脂の流動に際しては１次ゲート側には樹脂が存
在しているため流れず、反１次ゲート側、即ち、１次ゲ
ートの樹脂の流れと同一方向へのみ樹脂が流れることに
なる。従って相反した樹脂流動方向の会合面はなくなり
ウエルドラインを発生させることがない。
次ゲートから流れた樹脂が２次ゲートを通過直後、２次
ゲートが開となって樹脂の流入が始まるので２次ゲート
以降の樹脂の流動に際しては１次ゲート側には樹脂が存
在しているため流れず、反１次ゲート側、即ち、１次ゲ
ートの樹脂の流れと同一方向へのみ樹脂が流れることに
なる。従って相反した樹脂流動方向の会合面はなくなり
ウエルドラインを発生させることがない。
【００１２】
【実施例】以下、更に添付図面を参照し本発明の実施例
を説明する。
を説明する。
【００１３】図３は本発明を実施する射出成形機の金型
構造の例を示しており、図において１は固定側取付け
盤、２は可動側取付け盤で、固定側取付け盤１の中央に
ロケートリング３が嵌着され、更にその中心部にスプル
ーブッシュ４が嵌着されている。
構造の例を示しており、図において１は固定側取付け
盤、２は可動側取付け盤で、固定側取付け盤１の中央に
ロケートリング３が嵌着され、更にその中心部にスプル
ーブッシュ４が嵌着されている。
【００１４】そして、固定側取付け盤１と可動側取付け
盤２の間において、固定側取付け盤１内面にはランナー
はらい盤５と、固定側型板６が順次、配設され、これら
を通して溶融樹脂の通路をなすスプルー７、ランナー８
及びゲート９が夫々既知の場合と同様に設けられている
と共に、反対側の可動側取付け盤２の内面には可動側型
板１０が取り付けられている。
盤２の間において、固定側取付け盤１内面にはランナー
はらい盤５と、固定側型板６が順次、配設され、これら
を通して溶融樹脂の通路をなすスプルー７、ランナー８
及びゲート９が夫々既知の場合と同様に設けられている
と共に、反対側の可動側取付け盤２の内面には可動側型
板１０が取り付けられている。
【００１５】また、上記金型構成において、ゲート９は
多点のゲートよりなり、固定側型板６と可動側型板１０
により形成される金型本体の製品形状空間１１は可動側
が成形製品の表面側、固定側が成形製品の裏面側となる
ように形成されており、従って、上記製品形状空間１１
まで溶融樹脂を流す湯道である前記スプルー７、ランナ
ー８及び多点のゲート９はすべて成形品裏面側に配置さ
れていると共に、製品はらい出し盤１６がエジェクター
機構１４として利用され、スライド部材１５を該はらい
出し盤１６に連動させることによりエジェクター盤１２
から連動させていた場合と比較して金型部に複雑な穴や
傾斜ピンを設けることなく信頼性向上、加工性改善を果
たすと共に、省スペース性を達成し裏面側のゲート構造
の固定スペースを確保せしめている。
多点のゲートよりなり、固定側型板６と可動側型板１０
により形成される金型本体の製品形状空間１１は可動側
が成形製品の表面側、固定側が成形製品の裏面側となる
ように形成されており、従って、上記製品形状空間１１
まで溶融樹脂を流す湯道である前記スプルー７、ランナ
ー８及び多点のゲート９はすべて成形品裏面側に配置さ
れていると共に、製品はらい出し盤１６がエジェクター
機構１４として利用され、スライド部材１５を該はらい
出し盤１６に連動させることによりエジェクター盤１２
から連動させていた場合と比較して金型部に複雑な穴や
傾斜ピンを設けることなく信頼性向上、加工性改善を果
たすと共に、省スペース性を達成し裏面側のゲート構造
の固定スペースを確保せしめている。
【００１６】勿論、上述の射出成形機は１例であり、本
発明方法は既知のすべての型式の射出成形機においても
実施可能であり、本発明の含むところである。
発明方法は既知のすべての型式の射出成形機においても
実施可能であり、本発明の含むところである。
【００１７】しかして本発明方法は上記の如き射出成形
機の金型構造においてゲートを多点とし、しかも最初に
溶融樹脂を流入するゲートを１次ゲート、次に成形品内
に溶融樹脂を供給するゲートを２次ゲート、更に次に３
次ゲートとして１次ゲート流入樹脂の流動可能範囲に２
次ゲート、以下同様としてこれらゲートへの流入を特定
タイミングで順次、段階的に行なうようにしたものであ
る。
機の金型構造においてゲートを多点とし、しかも最初に
溶融樹脂を流入するゲートを１次ゲート、次に成形品内
に溶融樹脂を供給するゲートを２次ゲート、更に次に３
次ゲートとして１次ゲート流入樹脂の流動可能範囲に２
次ゲート、以下同様としてこれらゲートへの流入を特定
タイミングで順次、段階的に行なうようにしたものであ
る。
【００１８】図１はコールドランナー方式による３点ゲ
ート平板に本発明方法を適用した場合の樹脂流動状態を
示し、スプルー７直下のゲート９Ａは最初に樹脂を充填
する１次ゲート、９Ｂ，９Ｃは順次遅延して充填する２
次、３次の各ゲートであり、１次ゲート９Ａから流れ出
た樹脂が２次ゲート９Ｂを通過直後、２次ゲート９Ｂが
開いて樹脂の流入を開始する。そして、２次ゲート９Ｂ
から流れた出た樹脂が次に隣接する３次ゲート９Ｃを通
過直後、３次ゲート９Ｃが開いて樹脂の流入を開始す
る。
ート平板に本発明方法を適用した場合の樹脂流動状態を
示し、スプルー７直下のゲート９Ａは最初に樹脂を充填
する１次ゲート、９Ｂ，９Ｃは順次遅延して充填する２
次、３次の各ゲートであり、１次ゲート９Ａから流れ出
た樹脂が２次ゲート９Ｂを通過直後、２次ゲート９Ｂが
開いて樹脂の流入を開始する。そして、２次ゲート９Ｂ
から流れた出た樹脂が次に隣接する３次ゲート９Ｃを通
過直後、３次ゲート９Ｃが開いて樹脂の流入を開始す
る。
【００１９】このようにして順次、溶融樹脂がゲートを
通じて段階的に流入され、樹脂は常にさきに充填した側
には既に樹脂が存在することからその反対側へ流れ出
る。即ち、樹脂は常に１次ゲートより流入された樹脂の
流れと同じ方向に流れてウエルドラインを発生させるこ
とはない。
通じて段階的に流入され、樹脂は常にさきに充填した側
には既に樹脂が存在することからその反対側へ流れ出
る。即ち、樹脂は常に１次ゲートより流入された樹脂の
流れと同じ方向に流れてウエルドラインを発生させるこ
とはない。
【００２０】図２はホットランナー方式による３点ゲー
ト平板に本発明方法を適用した場合の樹脂流動状態であ
り、充填時間は前記図１の場合よりも短くなるが、同様
にして１次ゲート、２次ゲートの順にゲートを開き、ウ
エルドラインを発生させることなく射出成形が行なわれ
る。
ト平板に本発明方法を適用した場合の樹脂流動状態であ
り、充填時間は前記図１の場合よりも短くなるが、同様
にして１次ゲート、２次ゲートの順にゲートを開き、ウ
エルドラインを発生させることなく射出成形が行なわれ
る。
【００２１】なお、上記各場合において２次ゲートなど
後続側のゲートを開くタイミングは、タイマーによ
り、バルブを動かす、金型内にセットしたセンサーに
よってバルブを動かすことで開き動作を行う。または、
成形機側から信号を受けて開く（射出成形機のスクリ
ュー前進位置をエンコーダーから読み取り２次ゲートを
開く）などの方法で行い、２次ゲート以降のゲート開き
時間を調整する。
後続側のゲートを開くタイミングは、タイマーによ
り、バルブを動かす、金型内にセットしたセンサーに
よってバルブを動かすことで開き動作を行う。または、
成形機側から信号を受けて開く（射出成形機のスクリ
ュー前進位置をエンコーダーから読み取り２次ゲートを
開く）などの方法で行い、２次ゲート以降のゲート開き
時間を調整する。
【００２２】例えば、図１では、１次ゲートを0.7 秒開
の後、閉止し、２次ゲートを1.8 秒間、開く、その後、
第２ゲートの閉止と共に第３ゲートを開き、樹脂を流入
し、1.9 秒後、第３次ゲートを閉止して冷却固化し、成
形品を得たところ成形品にはウエルドラインは殆ど見ら
れず、外観は極めて良好であった。
の後、閉止し、２次ゲートを1.8 秒間、開く、その後、
第２ゲートの閉止と共に第３ゲートを開き、樹脂を流入
し、1.9 秒後、第３次ゲートを閉止して冷却固化し、成
形品を得たところ成形品にはウエルドラインは殆ど見ら
れず、外観は極めて良好であった。
【００２３】またゲートの数は、この動作を繰り返すこ
とで多数のゲートの開きタイミングを調整し、かなりの
多点ゲートであってもウエルドラインのない成形品を得
ることができる。
とで多数のゲートの開きタイミングを調整し、かなりの
多点ゲートであってもウエルドラインのない成形品を得
ることができる。
【００２４】本発明は前述の如くコールドランナー、ホ
ットランナー両方式共に使用可能であるが、ホットラン
ナーの方が、２次以降のゲート周りの樹脂が冷却固化し
て動作不良を起こす心配がないだけ有利である。
ットランナー両方式共に使用可能であるが、ホットラン
ナーの方が、２次以降のゲート周りの樹脂が冷却固化し
て動作不良を起こす心配がないだけ有利である。
【００２５】
【発明の効果】本発明は以上のように射出成形法の多点
ゲートの設定に際し、１つのゲートから流動可能範囲に
他のゲートを設け、最初のゲートから流入した樹脂が隣
接の他のゲートを通過した直後、該隣接の他のゲートを
開いて樹脂を流入させるようにしたものであり、１次ゲ
ートから流入する樹脂と２次ゲートから流入する樹脂は
同じ流れ方向に混ざり合って流動するため、従来、屡々
発生していたゲート間のウエルドラインが発生すること
はなく、従って、ウエルドライン部によって従来、損な
われていた成形品の外観は著しく改善され、更に強度の
低下も阻止されて成形品の実用的価値は向上させる顕著
な効果を奏する。
ゲートの設定に際し、１つのゲートから流動可能範囲に
他のゲートを設け、最初のゲートから流入した樹脂が隣
接の他のゲートを通過した直後、該隣接の他のゲートを
開いて樹脂を流入させるようにしたものであり、１次ゲ
ートから流入する樹脂と２次ゲートから流入する樹脂は
同じ流れ方向に混ざり合って流動するため、従来、屡々
発生していたゲート間のウエルドラインが発生すること
はなく、従って、ウエルドライン部によって従来、損な
われていた成形品の外観は著しく改善され、更に強度の
低下も阻止されて成形品の実用的価値は向上させる顕著
な効果を奏する。
【図１】本発明方法を実施したコールドランナー方式に
よる３点ゲート平板の樹脂流動状態を示す図である。
よる３点ゲート平板の樹脂流動状態を示す図である。
【図２】本発明方法を実施したホットランナー方式によ
る３点ゲート平板の樹脂流動状態を示す図である。
る３点ゲート平板の樹脂流動状態を示す図である。
【図３】従来のコールドランナー方式による３点ゲート
平板の樹脂流動状態図である。
平板の樹脂流動状態図である。
【図４】従来のホットランナー方式による３点ゲート平
板の樹脂流動状態図である。
板の樹脂流動状態図である。
７ スプルー ９ ゲート ９Ａ １次ゲート ９Ｂ ２次ゲート ９Ｃ ３次ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 永容 摂津市千里丘４−12−４−205 (72)発明者 北条 俊彦 神奈川県厚木市金田800番地 (72)発明者 小笠原 敏夫 神奈川県厚木市金田800番地 (72)発明者 深瀬 尚夫 神奈川県厚木市金田800番地 (72)発明者 川守田 四志男 神奈川県厚木市金田800番地
Claims (1)
- 【請求項１】 射出成形法において、樹脂を流入するゲ
ートを少なくとも２点以上、設定するに際し、１つのゲ
ートから流動可能範囲に他のゲートを設け、成形品内に
溶融樹脂を最初に流入するゲートから流入した樹脂が隣
接の他のゲートを通過した直後、該隣接の他のゲートを
開いて樹脂を流入せしめることを特徴とする射出成形
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5166525A JP3018218B2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 射出成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5166525A JP3018218B2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 射出成形法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344398A true JPH06344398A (ja) | 1994-12-20 |
| JP3018218B2 JP3018218B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=15832933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5166525A Expired - Lifetime JP3018218B2 (ja) | 1993-06-10 | 1993-06-10 | 射出成形法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3018218B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007001256A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Gifu Plast Ind Co Ltd | 合成樹脂射出成形品の成形方法及び射出成形金型装置 |
| US7338627B2 (en) | 2001-05-31 | 2008-03-04 | Daiwa Kasei Industry Co., Ltd. | Injection molding method and injection molding apparatus |
| JP2008100367A (ja) * | 2006-10-17 | 2008-05-01 | Toyo Mach & Metal Co Ltd | 射出成形機およびその制御方法 |
| JP2009257501A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Mirai Ind Co Ltd | 給水湯用の継手 |
| JP2016002652A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 株式会社豊田自動織機 | 樹脂製品の製造方法 |
| JP2018103625A (ja) * | 2018-01-31 | 2018-07-05 | 株式会社豊田自動織機 | 樹脂製品の製造方法 |
-
1993
- 1993-06-10 JP JP5166525A patent/JP3018218B2/ja not_active Expired - Lifetime
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