JPH0634312A - 位相検出装置 - Google Patents

位相検出装置

Info

Publication number
JPH0634312A
JPH0634312A JP4213379A JP21337992A JPH0634312A JP H0634312 A JPH0634312 A JP H0634312A JP 4213379 A JP4213379 A JP 4213379A JP 21337992 A JP21337992 A JP 21337992A JP H0634312 A JPH0634312 A JP H0634312A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
rotor magnet
signal
magnetizing
stator substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4213379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3092681B2 (ja
Inventor
Toshiro Hayashi
俊郎 林
Toshiaki Watabe
俊明 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP04213379A priority Critical patent/JP3092681B2/ja
Publication of JPH0634312A publication Critical patent/JPH0634312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3092681B2 publication Critical patent/JP3092681B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位相検出装置のS/N比を向上させる。 【構成】 ロータマグネット20は、円周方向にN極と
S極を交互に60゜の周期で着磁した駆動用着磁部22
と、駆動用着磁部22の1極の一部に逆極の着磁を施
し、前記1極の両側の逆極と連結したPG信号用着磁部
21を有する。また、ステータ基板25は、円周方向に
略コ字形状に巻装してFG信号を得るFGコイル16
と、PG信号を得るPGコイル26a,26bを有す
る。PGコイル26a,26bの円周角度Bは、着磁ヨ
ークの溝部の成す角度(実施例では8.8゜)の1.2
倍乃至1.8倍(実施例では1.6倍の14゜)に設定
されている。また、PGコイル26aと26bは、ロー
タマグネット20の駆動用着磁部22の着磁周期の1/
2の周期(30゜)で配置されている。前記PG信号用
着磁部21が、前記PGコイル26a,26b上を通過
することにより、PG信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気テープを巻
回して音声信号や映像信号等の情報信号を記録または再
生するVTR装置における回転ヘッドシリンダの位相を
検出する場合に用いて好適な位相検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の位相検出装置を適用した
回転ヘッドシリンダ1の一例の構成を示す断面図であ
る。また、図8は、図7のロータマグネット7を示す平
面図であり、図9は、図7のステータ基板8を示す平面
図であり、図10はその側面図である。以下、図7乃至
図10に基づき、従来の位相検出装置の構成について説
明する。
【0003】図7に示すように、回転軸2の上方には、
磁気記録用のヘッド3を外周部に設けた回転ドラム4が
固定されている。また、回転軸2の下方に設けられた固
定ドラム5には、回転軸2を回転自在に支持している軸
受け6a,6bが取り付けられている。さらに、回転軸
2には、円板状のロータマグネット7と、回転ヨーク1
7とが固定されている。ロータマグネット7は、図8に
示すように、円周方向にN極とS極を交互に60゜の周
期で着磁した駆動用着磁部9を有している(N極及びS
極は、それぞれ30゜の円周角度で着磁されている)。
さらに、ロータマグネット7は、隣接するN極とS極の
外周の一部を円周方向に突出させたPG信号用着磁部1
0を有している。ロータマグネット7は、後述する図3
に示す着磁ヨーク11により着磁される。回転ヨーク1
7は、ロータマグネット7の磁束を後述するステータ基
板8に集中させるために設けられている。
【0004】図7に示すように、ロータマグネット7と
回転ヨーク17との間に適宜の間隙を介して対向するよ
うに配置されたステータ基板8は、固定ドラム5に固定
されている。前記ステータ基板8は、図9及び図10に
示すように、ロータマグネット7側には、PG信号を検
出するPGコイル15、及びFG信号を検出するFGコ
イル16を巻装したPG・FGコイル基板8aを有し、
その上層には、駆動コイル(図示せず)を巻装した駆動
コイル基板8b,8cが重層されている(図9において
は、PG・FGコイル基板8aのみが見えている)。こ
こで、PGコイル15は、ロータマグネット7のPG信
号用着磁部10が回転して通過するとき対向するように
配置されている。
【0005】図9に示すように、ステータ基板8のPG
コイル15の円周角度は、20゜に設定されており、P
Gコイル15は、略扇形状となるように巻装されてい
る。FGコイル16は、円周角度が60゜の周期で略コ
字形状となるようにステータ基板8の円周上を周回する
ように巻装されている。
【0006】次に、上述した構成の作用について説明す
る。
【0007】駆動コイル基板8b,8cの駆動コイルに
駆動電流が供給されると、駆動コイルを流れる電流の方
向と、ロータマグネット7の駆動用着磁部9の磁界の方
向との関係により、ロータマグネット7に円周方向の電
磁力が作用する。前記電磁力は、ロータマグネット7を
介して、回転軸2に伝達され、回転軸2を回転させるこ
とにより、回転軸2に固定された回転ドラム4をヘッド
3と共に回転させる。
【0008】図11(a)は、図8のロータマグネット
7の矢印C方向の矢視図と、これに対向して配置される
図9のステータ基板8の矢印C方向の矢視図を示す。ロ
ータマグネット7が回転することにより、ロータマグネ
ット7のPG信号用着磁部10がステータ基板8のPG
コイル15上を通過すると、PGコイル15には、図1
1(a)に示すようにPG信号用着磁部10の円周方向
の磁束50が作用する。これにより、PGコイル15に
は、誘導起電力が作用する。前記作用により、PGコイ
ル15には、誘導電流が発生する。この誘導電流をPG
信号として検出する。このとき、PG信号は、PGコイ
ル15に発生する誘導電流が所定の電位以上になったと
きにのみ検出される。従って、所定の電位以下の誘導電
流はPG信号として検出されない。従って、ロータマグ
ネット7が1回転することにより、1回のPG信号(パ
ルス)を検出する。
【0009】また、図11(b)は、図8のロータマグ
ネット7のD1D1断面と、図9のステータ基板8のD
D断面を示す図である。同様に、図11(c)は、図8
のロータマグネット7のD2D2断面と、図9のステー
タ基板8のDD断面を示す図である。ロータマグネット
7が回転することにより、図11(b),(c)に示す
ように、PGコイル15には、駆動用着磁部9の半径方
向の磁束51,52が作用する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の位相検
出装置では、PGコイル15には、図11(a)に示し
た円周方向の磁束50と同時に、図11(b),(c)
に示した半径方向の磁束51,52が作用する。この、
半径方向の磁束51,52の作用がノイズとなり、PG
信号のS/N比を低下させるという課題があった。
【0011】上記課題を解決するため、図8のロータマ
グネット7のPG信号用着磁部10をさらに外径部より
突出させ、駆動用着磁部9から離反させると、S/N比
は向上する。しかし、このような構造にすると、ロータ
マグネット7及びこれに対向するステータ基板8が大型
化し、これにより、位相検出装置が大型化するという課
題があった。
【0012】本発明は、上述のような課題を解消するた
めになされたものであって、位相検出装置が大型化する
ことなく、PG信号のS/N比を向上させることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、請求項1に記載の位相検出装置は、円周方向にN極
とS極を交互に着磁した駆動用着磁部22と、PG信号
としての磁束を発生させるPG信号用着磁部21とを有
するロータマグネット20と、ロータマグネット20に
対向して配置され、ロータマグネット20のPG信号用
着磁部21の磁束によりPG信号を得る円周方向パター
ン27a,27bと半径方向パターン28a乃至28d
を有するPGコイル26a,26bを巻装したステータ
基板25とを備える。
【0014】さらに、ステータ基板25のPGコイル2
6a,26bのなす円周角度Bは、ロータマグネット2
0の円周方向パターン27a,27bの位置での着磁に
使用する着磁ヨーク11の各磁極12の間の間隙部13
のなす円周角度Aの1.2倍乃至1.8倍に設定されて
いることを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の位相検出装置において
は、ロータマグネット20のPG信号用着磁部21は、
駆動用着磁部22の1極の一部に逆極の着磁を施し、前
記逆極を前記1極の両側の逆極と連結することにより構
成されている。さらに、PGコイル26a,26bは、
正巻の第1のPGコイルとしてのPGコイル26aと逆
巻の第2のPGコイルとしてのPGコイル26bからな
る1対のPGコイルであり、PGコイル26aとPGコ
イル26bは、ロータマグネット20の駆動用着磁部2
2の着磁周期に対応して配置されていることを特徴とす
る。
【0016】請求項3に記載の位相検出装置において
は、ロータマグネット20とステータ基板25は、回転
ヘッドシリンダ1のロータマグネット20とステータ基
板25であることを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1の構成の位相検出装置においては、ス
テータ基板25のPGコイル26a,26bは、必要最
小限の大きさに設定されるので、PGコイル26a,2
6bに作用する駆動用着磁部22の漏れ磁束は減少す
る。従って、位相検出装置が大型化することなく、ノイ
ズを減少させることができ、PG信号のS/N比を向上
させることができる。
【0018】請求項2の構成の位相検出装置において
は、ロータマグネット20は、PG信号用着磁部21と
駆動用着磁部22が同径となるように形成される。従っ
て、PG信号用着磁部としての突出部を設けることなく
S/N比を向上させることができる。
【0019】請求項3の構成の位相検出装置において
は、ロータマグネット20とステータ基板25は、回転
ヘッドシリンダ1に適用される。従って、回転ヘッドシ
リンダ1のPG信号のS/N比を向上させることができ
る。
【0020】
【実施例】図1(a)は、本発明の位相検出装置のロー
タマグネット20の一実施例の構成を示す平面図であ
り、図1(b)は、本発明の位相検出装置のステータ基
板25の一実施例の構成を示す平面図である。
【0021】図1(a)に示すように、円板状のロータ
マグネット20は、駆動用着磁部22と、PG信号用着
磁部21を有している。駆動用着磁部22は、ロータマ
グネット20の円周方向に沿って、N極とS極をロータ
マグネット20の中心から60゜の着磁周期で交互に着
磁することにより構成されている(駆動用着磁部22
は、そのN極とS極がそれぞれ30゜の円周角度で着磁
されている)。また、PG信号用着磁部21は、S極の
一部の外周部にN極の着磁を施し、このS極の両側に位
置するN極と連結することにより構成されている。従っ
て、PG信号用着磁部21は、ロータマグネット20の
中心から90゜の範囲でN極に着磁されている(21
a,21bは、PG信号用着磁部21の両端部を示して
いる)。
【0022】また、図1(b)に示すステータ基板25
は、PGコイル26a,26bの形状が異なることを除
き、図9の従来例のステータ基板8と同一の構成であ
る。図1(b)に示すように、ステータ基板25には、
FG信号を検出するFGコイル16がその表面上に巻装
されている。また、PG信号を検出するPGコイル26
aとPGコイル26bは、ロータマグネット20の駆動
用着磁部22の着磁周期の1/2の周期(30゜の円周
角度)でステータ基板25上に巻装されている(PGコ
イル26aと26bはPG検出パルスが出力されるよう
に電気的に接続されている)。PGコイル26aは、円
周方向のパターン27aと、半径方向のパターン28
a,28bとを有している。同様に、PGコイル26b
は、円周方向のパターン27bと、半径方向のパターン
28c,28dとを有している。PGコイル26a,2
6bの円周角度は、それぞれBに設定されている。
【0023】また、PGコイル26a,26bの円周方
向のパターン27a,27bは、中心からの距離(半
径)がRとなるように配置されている。ステータ基板2
5は、図2に示すように、上述したPGコイル26a,
26bとFGコイル16を巻装したPG・FGコイル基
板25aと、従来例と同様に、駆動コイル基板8b,8
cを有している(図1(b)においては、PG・FGコ
イル基板25aのみが見えている)。
【0024】図3に示す着磁ヨーク11は、上述した図
1(a)のロータマグネット20を着磁するとき使用さ
れる。すなわち、着磁ヨーク11は、ロータマグネット
20と同様に、円周方向にN極とS極を交互に60゜の
周期で設けた磁極発生部12を有している。さらに、各
磁極発生部12の間の溝13のなす円周角度は、図1
(b)に示した中心からの距離Rの位置での円周角度が
Aとなるように設けられている。本発明の実施例におい
ては、円周角度Aは、8.8゜に設定されている。
【0025】本発明のロータマグネット20、及びステ
ータ基板25を適用した回転ヘッドシリンダは、図7の
従来例の回転ヘッドシリンダ1と同様に構成される。本
発明を適用した回転ヘッドシリンダにおいて、ロータマ
グネット20とステータ基板25との間の間隙、及びス
テータ基板25と回転ヨーク17との間の間隙は、例え
ば0.3mmに設定されている。また、ロータマグネット
20の厚さは、例えば1.05mmに設定されており、ス
テータ基板25の厚さは、例えば0.45mm(PG・F
Gコイル基板25a,駆動コイル基板8b,8cが、各
0.15mm)に設定されている。
【0026】上記構成の本発明のロータマグネット20
及びステータ基板25を有する回転ヘッドシリンダは、
従来例で述べた動作と同様の動作により、回転軸2を回
転させることができる。
【0027】次に、PGコイル26a,26bに作用す
る磁束について説明する。図4(a)は、図1(a)の
ロータマグネット20の矢印E方向の矢視図と、これに
対向して配置される図1(b)のステータ基板25の矢
印E方向の矢視図を示す。ロータマグネット20が回転
すると、PGコイル26a,26bには、図4(a)に
示すように、駆動用着磁部22による円周方向の磁束4
1,42が作用する。
【0028】また、図4(b)は、図1(a)のロータ
マグネット20のFF断面図と、図1(b)のステータ
基板25のFF断面図を示す。同様に、図4(c)は、
図1(a)のロータマグネット20の矢印G方向の矢視
図と、図1(b)のステータ基板25の矢印G方向の矢
視図を示す。ロータマグネット20が回転すると、PG
コイル26a,26bには、図4(b),(c)に示す
ように、PG信号用着磁部21による半径方向の磁束4
3と、円周方向の磁束44が作用する。
【0029】さらにまた、図4(d)は、図1(a)の
ロータマグネット20のHH断面図と、図1(b)のス
テータ基板25のFF断面図を示す。同様に、図4
(e)は、図1(a)のロータマグネット20のII断
面図と、図1(b)のステータ基板25のII断面図を
示す。ロータマグネット20が回転すると、図4
(d),(e)に示すように、PGコイル26a,26
bには、半径方向の磁束45,46が作用する。
【0030】次に、上述した磁束の作用に基づき、上記
構成の位相検出装置の動作について説明する。
【0031】ロータマグネット20が回転することによ
り、ロータマグネット20の駆動用着磁部22が、ステ
ータ基板25のPGコイル26a,26b上を通過する
と、図4(a)に示した磁束41,42が、それぞれ2
個のPGコイル26aと26bに同時に作用する。しか
し、PGコイル26aに作用する磁束(図4(a)中、
磁束41)と、PGコイル26bに作用する磁束(図4
(a)中、磁束42)は、円周方向の正逆方向の磁束で
ある。すなわち、PGコイル26aと26bに作用する
誘導起電力は、正逆の誘導起電力であるので、誘導起電
力が相殺され、PGコイル26a,26bには誘導電流
は発生せず、PG信号は検出されない。
【0032】同様に、駆動用着磁部22により、PGコ
イル26a,26bには、図4(d),(e)に示した
半径方向の磁束45,46が同時に作用する。しかし、
上述した作用と同様に、PGコイル26aに作用する磁
束とPGコイル26bに作用する磁束、すなわち磁束4
5と磁束46は、半径方向の正逆方向の磁束である。従
って、PGコイル26aと26bに作用する誘導起電力
は、相殺され、PGコイル26a,26bには誘導電流
は発生しない。すなわち、磁束45,46は、PGコイ
ル26a,26bにノイズとして作用しない。
【0033】これに対して、図4(c)に示すように、
PG信号用着磁部21が、PGコイル26a,26b上
を通過すると、PG信号用着磁部21の磁極の変化によ
り、一方のPGコイルにのみ磁束が作用し、他方のPG
コイルには磁束が作用しないので、一方のPGコイルに
のみ誘導起電力が作用する(図4(c)中、PGコイル
26bにのみ磁束44が作用し、PGコイル26aに
は、磁束が作用しない)。
【0034】すなわち、PG信号用着磁部21の一端部
21aがPGコイル26b上を通過するとき、PGコイ
ル26bにのみ誘導起電力が作用する。また、PG信号
用着磁部21の他端部21bがPGコイル26a上を通
過するとき、PGコイル26aにのみ誘導起電力が作用
する。これらの誘導起電力は、正負の誘導起電力であ
る。この作用により、PGコイル26a,26bには、
正負の誘導電流が発生する。ここで、正の誘導電流のみ
を検出することにより、ロータマグネット20が1回転
することにより、1回のPG信号(パルス)を検出する
ことができる。
【0035】また、図5(a)は、ロータマグネット2
0の表面上のステータ基板25側の円周方向の磁束密度
の分布の状態を示した図である。図5(b)は、回転ヨ
ーク17の表面上のステータ基板25側の円周方向の磁
束密度の分布の状態を示した図である。図5は、正方向
をN極の磁束密度、負方向をS極の磁束密度としてい
る。PGコイル26a,26bは、最大のN極の磁束密
度(+1)と最大のS極の磁束密度(−1)による最大
の磁束密度の磁束が作用したときに、最大のPG信号を
得ることができる。従って、PGコイル26a,26b
が最大のPG信号を得ることができるのは、PGコイル
26a,26bの円周角度Bが30゜のときである。
【0036】しかしながら、上述した図4(b)の半径
方向の磁束43は、PGコイル26a,26bにノイズ
として作用する。この磁束43は、図1(b)に示した
PGコイル26a,26bの円周方向のパターン27
a,27bに作用するので、このパターン27a,27
bの長さを長くすると(すなわち、PGコイルの円周角
度Bを大きくすると)、作用するノイズも大きくなる。
【0037】そこで、PGコイル26a,26bの円周
角度Bを、着磁ヨーク11の中心からの距離Rの位置で
の各磁極12の間の溝13の成す円周角度A(8.8
゜)の1.2倍乃至1.8倍の角度に設定する。PGコ
イル26a,26bの円周角度Bを10.6゜(=1.
2A)乃至15.8゜(=1.8A)の間(実施例では
14゜(=1.4A))に設定することにより、PGコ
イル26a,26bのパターン27a,27bは、従来
例の円周角度が20゜のときと比較して短くなる。この
ように設定することにより、パターン27a,27bへ
の半径方向の磁束43の作用は、減少するので、PGコ
イル26a,26bに作用するノイズは減少する。この
とき、PG信号の出力は、最大のPG信号の出力の70
%乃至90%の出力となる。しかしながら、PG信号の
出力を最大のPG信号の出力の70%乃至90%と設定
しても、実用上、十分なレベルであり、検出が可能であ
る。
【0038】また、図6は、本発明の位相検出装置のス
テータ基板の他の実施例であるステータ基板30の構成
を示したものである。ここで、図6のステータ基板30
と対向して配置されるロータマグネットは、図8の従来
のロータマグネット7と同一である。図6のステータ基
板30は、PGコイル31の形状が異なる点を除き、図
9の従来例のステータ基板8と同一の構成である。
【0039】図6に示すように、PGコイル31は、ス
テータ基板30上に巻装されている。また、PGコイル
31のなす円周角度Bは、図1(b)に示したPGコイ
ル26a,26bと同様に、着磁ヨーク11の各磁極1
2の間の溝13のなす円周角度A(8.8゜)の1.2
倍乃至1.8倍に設定されている。図6の実施例におい
ては、円周角度Bは、図1(b)の円周角度Bと同様
に、14゜に設定されている。
【0040】上記構成のステータ基板30を有する回転
ヘッドシリンダは、従来例で述べた動作と同様の動作を
行うことができる。但し、PGコイル31のなす角度B
(14゜)は、図9の従来例のPGコイル15のなす角
度20゜と比較して小さく設定されている。これによ
り、上述したようにPGコイル31に作用するロータマ
グネット7の駆動用着磁部9の半径方向の磁束(図11
(b),(c)で示す磁束51,52)の作用は、減少
する。従って、PGコイル31に作用するノイズは、減
少する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
位相検出装置においては、ステータ基板のPGコイル
は、必要最小限の大きさに設定されるので、PGコイル
に作用する漏れ磁束は減少する。従って、PGコイルに
作用するノイズを減少させることができ、PG信号のS
/N比を向上させることができる。
【0042】請求項2に記載の位相検出装置において
は、ロータマグネットは、駆動用着磁部とPG信号用着
磁部が同径となるように形成したので、従来例のように
PG信号用着磁部としての突出部を形成することなく、
S/N比を向上させることができる。
【0043】請求項3の構成の位相検出装置において
は、ロータマグネットとステータ基板は、回転ヘッドシ
リンダに適用される。従って、回転ヘッドシリンダのP
G信号のS/N比を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位相検出装置のロータマグネット20
とステータ基板25の一実施例の構成を示す図である。
【図2】図1のステータ基板25の一実施例の構成を示
す側面図である。
【図3】着磁ヨーク11の一実施例の構成を示す平面図
である。
【図4】図1のロータマグネット20の磁束の作用を示
す図である。
【図5】ロータマグネット20、及び回転ヨーク17の
表面上の磁束密度の分布の状態を示す図である。
【図6】本発明の位相検出装置のステータ基板の他の実
施例であるステータ基板30の構成を示す平面図であ
る。
【図7】従来の位相検出装置を適用した回転ヘッドシリ
ンダ1の一例の構成を示す断面図である。
【図8】図7のロータマグネット7の一例の構成を示す
平面図である。
【図9】図7のステータ基板8の一例の構成を示す平面
図である。
【図10】図9のステータ基板8の一例の構成を示す側
面図である。
【図11】図8のロータマグネット7の磁束の作用を示
す図である。
【符号の説明】
16 FGコイル 20 ロータマグネット 21 PG信号用着磁部 22 駆動用着磁部 25 ステータ基板 26a,26b PGコイル 27a,27b 円周方向パターン 28a,28b,28c,28d 半径方向パターン 30 ステータ基板 31 PGコイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向にN極とS極を交互に着磁した
    駆動用着磁部と、PG信号としての磁束を発生させるP
    G信号用着磁部とを有するロータマグネットと、 前記ロータマグネットに対向して配置され、前記ロータ
    マグネットの前記PG信号用着磁部の磁束によりPG信
    号を得る円周方向パターンと半径方向パターンとを有す
    るPGコイルを巻装したステータ基板とを備え、 前記ステータ基板の前記PGコイルのなす円周角度は、
    前記ロータマグネットの着磁に使用する着磁ヨークの前
    記円周方向パターンの位置での各磁極間の間隙部のなす
    円周角度の1.2倍乃至1.8倍に設定されていること
    を特徴とする位相検出装置。
  2. 【請求項2】 前記ロータマグネットの前記PG信号用
    着磁部は、前記駆動用着磁部の1極の一部に逆極の着磁
    を施し、前記逆極を前記1極の両側の逆極と連結するこ
    とにより構成されており、 前記PGコイルは、正巻の第1のPGコイルと逆巻の第
    2のPGコイルからなる1対のPGコイルであり、 前記第1のPGコイルと前記第2のPGコイルは、前記
    ロータマグネットの前記駆動用着磁部の着磁周期に対応
    して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の
    位相検出装置。
  3. 【請求項3】 前記ロータマグネットと前記ステータ基
    板は、回転ヘッドシリンダのロータマグネットとステー
    タ基板であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の位相検出装置。
JP04213379A 1992-07-17 1992-07-17 位相検出装置 Expired - Fee Related JP3092681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04213379A JP3092681B2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 位相検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04213379A JP3092681B2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 位相検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0634312A true JPH0634312A (ja) 1994-02-08
JP3092681B2 JP3092681B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=16638225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04213379A Expired - Fee Related JP3092681B2 (ja) 1992-07-17 1992-07-17 位相検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3092681B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113008130A (zh) * 2021-03-10 2021-06-22 上海钧嵌传感技术有限公司 一种角度位置传感器

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4397832B2 (ja) 2005-02-07 2010-01-13 山洋電気株式会社 軸流送風機
KR102016227B1 (ko) * 2017-11-28 2019-08-29 엘지전자 주식회사 팬 조립체 및 이를 포함하는 냉장고

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113008130A (zh) * 2021-03-10 2021-06-22 上海钧嵌传感技术有限公司 一种角度位置传感器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3092681B2 (ja) 2000-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3740984B2 (ja) 電動機の磁極位置検出装置
JP3092681B2 (ja) 位相検出装置
JP3132598B2 (ja) 位相検出装置
JPS60125143A (ja) モ−タ−
JP2539926Y2 (ja) モータの回転位置検出装置
JPH0815388B2 (ja) Dcブラシレスモ−タ
JP3319477B2 (ja) 位相検出装置及び回転ドラム装置
JPH066708Y2 (ja) Dcブラシレスモ−タ
JPS6070956A (ja) ディスク型ブラシレスモ−タ
JPS5986465A (ja) 着磁ヨ−ク
JP2759982B2 (ja) モータのマグネットの着磁パターンおよびその着磁治具
JPH04295242A (ja) ブラシレスモータ用ロータマグネット
JPH0610812U (ja) 回転位相検出機構付モータ
JPH02231951A (ja) ブラシレスモータ
JPS6070955A (ja) 着磁装置
JPS5963970A (ja) ブラシレスモ−タ
JPH0937590A (ja) モータの速度サーボ装置
JPH08322204A (ja) 回転検出装置
JPH0691726B2 (ja) ブラシレスモ−タ
JPS6152629B2 (ja)
JPS59122344A (ja) 着磁ヨ−ク
JPH06261524A (ja) 回転検出装置
JPH06261521A (ja) 回転検出装置
JPS61120916A (ja) モ−タの回転位相検出装置
JPS6152630B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000629

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees