JPH0634287U - 二重構造パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示装置１を収納しフロントグラス５を介し
て表示内容を外部より見えるように構成した電子装置の
二重構造パネルであって、表示装置１とフロントグラス
５との間に入り込んだ塵等を容易に外部へ除去できるよ
うにした二重構造パネルを提供するものである。 【構成】 表示装置１を収納する凹状パネル４とフロン
トグラス５及びパネル３とが接する部分に隙間を開け、
この隙間に弁６を設けることで外部よりの圧搾空気によ
って弁６を開き内部の塵等を空気と共に外部へ放出でき
るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は二重構造パネルに係り、特に、パネルとフロントグラス間の表示装 置を収納する空間に入り込んだ塵等を組立後に容易に除去するのに好適な二重構 造パネルに関する。

【０００２】

【従来技術】

従来の二重構造パネルとしては、例えば、図２に示すように構成されたものが 提供されていた。 図において、１は表示装置、２はカラーフィルタ、３はパネル、４は凹状パネル 、５はフロントグラスである。

【０００３】 通常装置の前面のパネル３には装置の動作状態を表示する表示装置１例えば、 蛍光表示管装置が付けられるかこの表示装置１は凹状パネル４内に納められた構 造になっていて、表示装置１の表示面はカラーフィルタ２を介してパネル３に付 けられたフロントグラス５を通して装置外部より見えるようになっている。

【０００４】 そして、表示装置１とカラーフィルタ２を収納している凹状パネル４と、フロ ントグラス５及びパネル３とは密着して取付けられた構造になっていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来の二重構造パネルにおいては、図２に示すように表示装 置１及びカラーフィルタ２を収納している凹状パネル４とパネル３に付けられた フロントグラス５とは密着された構造になっていたので、組立時にフロントグラ ス５とカラーフィルタ２との間の空間に塵等が入り込んでしまうと組立後の除去 が不可能であり再度分解しなければならない欠点があった。

【０００６】 また、組立後入り込んだ塵等を取り易くするためにフロントグラス５と凹状パ ネル４との付根付近を開放しておく手段も考えられるが、この構造では常に解放 状態になっているので、塵等を除去した後に再び塵等が侵入し易い欠点があった 。

【０００７】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、パネル組立後も混入した塵等を容易に除去できると共に 密閉構造を保てるようにした二重構造パネルを提供するところにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案の二重構造パネルは電子装置の前面にあって、装置の設定状態を表示 する表示装置をフロントグラスと略凹状のパネルとの間に収納して取付けるよう に構成された二重構造パネルにおいて、前記フロントグラスと表示装置を収納し た凹状パネルとの付根部分に隙間を開けて該隙間を覆うようにした弁を前記凹上 パネルの両側に設け、混入した塵の除去及び防塵効果を得るようにしたものであ る。

【０００９】

【作用】

この考案によれば、電子装置の前面にあって、装置の設定状態を表示する表示 装置をフロントグラスと略凹上のパネルとの間に収納して取付けるよう構成され た二重構造パネルにおいて、前記フロントグラスと表示装置を収納した凹状パネ ルとの付根部分に隙間を開けて該隙間を覆うようにした弁を前記凹状パネルの両 側に設け、フロントグラスと凹状パネルに収納された表示装置との空間に組立時 に塵等が入り込んだ場合でも前記凹上パネルに付けられた片側の弁に圧搾空気を 吹き付けることによりフロントグラスと表示装置の間に入り込んだ塵等を一方の 弁より外部へ排出することができるようになり、弁が閉じられている通常状態に おいては外部より塵等の侵入を防止することができるようになって表示装置組立 後に塵等除去のために分解する手間を省くことができるようになる。

【００１０】

【実施例】 この考案に係る二重構造パネルの実施例を図１に基づき説明する。 なお、従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。 図において、６は弁である。

【００１１】 パネルの構造としては表示装置１及びカラーフィルタ２を収納する凹状パネル ４のフロントグラス５及びパネル３と接する部分の片側は凹上パネル４の外側エ ッヂに内側より押されると外側へ開く弁６を取付け、凹状パネル４のもう一方の フロントパネル５及びパネル３と接する部分には凹状パネル４の内側エッヂに外 側より押されると内側へ開く弁６が取り付けられている。

【００１２】 そして凹状パネル４とフロントグラス５及びパネル３との接する部分には弁６ が通常状態で片側ではパネル３と他の側ではフロントグラス５と接して閉じてい る程の隙間を持たせてある。

【００１３】 上記のような構造にすることで例えば、組立後フロントグラス５とカラーフィ ルタ２との間に塵等が入り込んでいる場合は、矢印Ａの方向より圧搾空気を吹付 けることによって、６が内側方向に押され空気がフロントグラス５とカラーフィ ルタ２との間の空間に流入し、反対側の弁６を押して外部へ流れ出ることになる 。

【００１４】 従って、フロントグラス５とカラーフィルタ２との間に入り込んでいた塵等も 流入された空気と共に外部へ放出させることができる。

【００１５】 圧搾空気の吹き付けを止めると両側の弁６は閉じられ内部は密閉状態になり外 部よりの塵等の侵入を防ぐことができる。

【００１６】

【考案の効果】

この考案に係る二重構造パネルによれば上述のように構成したので、以下のよ うな効果がある。 表示装置を収納した構造の二重構造パネルを組立後でも内部に入り込んでいる塵 等を容易に外部へ除去できると共に通常では密閉構造になるので外部よりの塵等 の侵入を防止できる効果がある。

【００１７】 しかも、構造が簡単であり実施も容易である等の優れた特長を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例でありパネルを上面より見た
水平断面図である。

【図２】従来例の二重構造パネルを上面より見た水平断
面図である。

【符号の説明】

１ 表示装置 ２ カラーフィルタ ３ パネル ４ 凹状パネル ５ フロントグラス ６ 弁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子装置の前面にあって、装置の設定状
   態を表示する表示装置をフロントグラスと略凹状のパネ
   ルとの間に収納して取付けるよう構成された二重構造パ
   ネルにおいて、 前記フロントグラスと表示装置を収納した凹上パネルと
   の付根部分に隙間を開けて該隙間を覆うようにした弁を
   前記凹状パネルの両側に設け、混入した塵の除去及び防
   塵効果を得るようにしたことを特徴とする二重構造パネ
   ル。