JPH0634269B2 - 硬貨分類機の計数処理装置 - Google Patents

硬貨分類機の計数処理装置

Info

Publication number
JPH0634269B2
JPH0634269B2 JP61096626A JP9662686A JPH0634269B2 JP H0634269 B2 JPH0634269 B2 JP H0634269B2 JP 61096626 A JP61096626 A JP 61096626A JP 9662686 A JP9662686 A JP 9662686A JP H0634269 B2 JPH0634269 B2 JP H0634269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coins
counting
coin
denominations
storage means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61096626A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62251994A (ja
Inventor
一郎 岸田
祐司 日野
弥宏 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP61096626A priority Critical patent/JPH0634269B2/ja
Publication of JPS62251994A publication Critical patent/JPS62251994A/ja
Publication of JPH0634269B2 publication Critical patent/JPH0634269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) この発明は、硬貨分類機の計数処理装置に関し、特に混
合金種硬貨を回転円盤の回転による遠心力によりその周
縁に移動させて揃え、小径用から大径用の順に配列され
た選別溝孔を有する硬貨分類通路へ送給し、混合金種硬
貨の金種別分類を行なう硬貨分類機の計数処理装置に関
する。
(発明の技術的背景とその問題点) 従来のこの種の硬貨分類機は、本特許出願人による特開
昭59−208684号公報に開示されているように、
硬貨の直径の差異を利用した外径による分類方式を採用
しており、混合金種の硬貨を計数する手段として、以下
に示すような2つの計数手段が設けられている。
第1の計数手段は光学センサ(例えばイメージセンサ)
であり、上記回転円盤から分類通路への送給途中に設け
られ、送給される硬貨についてその真偽及び金種等を判
別し、真の硬貨についてその金種別に計数すると共に、
この計数値を金種別に表示するようになっている。一
方、第2の計数手段は磁気センサであり、上記分類通路
の各選別溝孔毎にそれぞれその手前に設けられ、実際に
各選別溝孔に落下選別された硬貨の枚数を各金種毎に計
数する。そして、上記第1の計数手段による金種別計数
値と上記第2の計数手段による金種別計数値とをそれぞ
れ比較照合し、この比較照合した結果、その計数値が不
一致であれば警報を発すると共に、再度計数し直すよう
になっている。
このような構成の従来の硬貨分類機の計数処理装置にお
いて、上記第1の計数手段に光学センサを用いているた
め、当該光学センサに塵埃等が付着して誤計数してしま
い、上記2つの計数手段の計数値に不一致が生じ、上述
のような不一致処理をしてしまうことがある。また、第
1の計数手段に材質センサを用いれば塵埃等による誤計
数はなくなるが、スレッショルドレベルの近い金種に関
しては誤計数を生じる。ここに、上記第2の計数手段が
上記選別孔による外径選別であるため、例えば1円硬貨
と10円硬貨とのように、明らかにその外径差の大きい
金種間だけで上記2つの計数手段による計数値に不一致
が生じたのであれば、この第2の計数手段による計数値
は十分信頼できるものとなる。ところが、従来の硬貨分
類機においては上述のように不一致処理するしか方法が
なく、再度計数し直しという余計な作業が必要になると
いう問題点があった。
(発明の目的) この発明は上述のような事情からなされたものであり、
この発明の目的は、特定の金種間において明らかに第2
の計数手段による計数値が信頼できる場合には、第1の
計数手段と第2の計数手段との計数値に不一致が生じた
場合であっても、不一致処理されることなく適確に計数
処理できる硬貨分類機の計数処理装置を提供することに
ある。
(発明の概要) この発明は、多金種混在硬貨を回転円盤上に供給し、回
転円盤の回転による遠心力によりその周縁に移動させて
送出し、小径用から大径用の順に配列された金種別硬貨
選別溝孔を底板に有する硬貨分類通路へ送給して多金種
混在硬貨を金種別に分類する硬貨分類機において、前記
硬貨分類通路へ送給される硬貨の金種を判別する材質セ
ンサと、この材質センサの出力に基づいて金種別に枚数
を計数する第1の計数手段と、この第1の計数手段で計
数された当該金種別の計数枚数をそれぞれ記憶する第1
の記憶手段と、前記硬貨分類通路にある選別溝孔の手前
にそれぞれ対応して設けられており、通過する硬貨の枚
数を計数する第2の計数手段と、この第2の計数手段で
計数された硬貨の枚数から前記選別溝孔にそれぞれ導入
された金種別硬貨の枚数を算出する演算手段と、当該算
出された金種別の硬貨枚数をそれぞれ記憶する第2の記
憶手段と、前記第1の記憶手段及び前記2の記憶手段に
それぞれ記憶されている当該金種別枚数毎に比較する比
較手段と、前記材質センサの硬貨検出出力特性値が近接
し、かつ硬貨の外形差の大きい2金種であって、前記第
1の記憶手段に記憶されているこの2金種の合計枚数と
前記第2の記憶手段に記憶されてるこの2金種の合計枚
数とが一致しているか、第1と第2の記憶手段に記憶さ
れている各々の金種別枚数が不一致と前記比較手段によ
って判定された場合に、前記第1の記憶手段に記憶され
ている当該金種枚数を前記第2の記憶手段に記憶されて
いる当該金種枚数に修正して確定する制御手段と、を具
備したものである。
(発明の実施例) 以下、この発明を図面に示す実施例を参照して説明す
る。
第1図はこの発明による硬貨分類機の一実施例を示すも
のであり、台板1には回転円盤2が軸2Aにより回転自
在に支持されており、この回転円盤2の外周部には周壁
3が設けられている。そして、台板1上には、上面が回
転円盤2の上面と同一平面をなす底板4が固定されてお
り、この底板4には、硬貨通路壁部材6,7が対設され
て硬貨停止通路100が形成され、その下流側に硬貨選
別溝孔5A,5B,…5Fがそれぞれ形成されて硬貨分
類通路200を形成している。一方の通路壁部材6の入
口端にはローラ6Aがあって、回転円盤2の周縁上に位
置し、他方の通路壁部材7の入口端は回転円盤2の周縁
の直線方向に沿うように配置されている。また、一方の
通路壁部材6には硬貨阻止部材8の退逃用切欠6Bが形
成されている。なお、硬貨停止通路100の硬貨送り方
向始端部には、第1の計数手段として硬貨を磁気的に検
出する磁気センサを利用した材質センサ9Aが設けられ
ており、ここを通過する硬貨10を検出し、金種判別部
9で金種及び金種別の枚数を計数するようになってい
る。ここにおいて、この材質センサ9Aについては、本
特許出願人による特願昭60−295449号明細書に
詳細に記載されている技術を利用することができる。
また、硬貨阻止部材8の上面は底板4の上面から突出
し、図示されていないソレノイドのプランジヤの連結片
を介して連結されている。そして、このソレノイドが非
励磁のときは、これに内蔵されているばねにより実線図
示のように通路壁部材6の切欠部に嵌入退避して硬貨1
0の通過を妨げず、励磁されたときに鎖線図示のように
硬貨の通路上に突出して硬貨10の進行を阻止するよう
になっている。さらに、硬貨停止通路100の上面に
は、回転円盤2に臨む入口部分から導入ベルト20が設
けられており、この導入ベルト20はプーリ21,22
に巻回されている。そして、このプーリ21,22は硬
貨停止通路100の上面に対し所定の高さ位置(硬貨1
0の上面にベルト20が所定の圧接力をもって当接し、
硬貨10を送給し得る高さ位置)に設定されるようにな
っている。なお、搬送ベルト30の始端側はプーリ3
1,32に巻回されており、プーリ33によってほぼ直
角に硬貨分類通路200の方向へ曲げられている。また
通路壁部材7の末端は、搬送ベルト30の曲りに沿って
硬貨10を誘導する曲凹側面34を有している。
一方、底板4の硬貨分類通路200には選別溝孔5A,
5B,…,5Fが小径用のものから大径用のものの順に
配設されており、この選別溝孔5A,5B,…,5Fの
手前にはそれぞれ通過する硬貨10を磁気的に検出する
ための第2の検出手段としての磁気センサ11A〜11
Fが設けられており、選別溝孔5A〜5Fの上部には直
線状に断面丸形の移送ベルト41A,41Bが配設され
ている。これら移送ベルト41A,41Bの一方はプー
リ42に巻回され、他方は上記搬送ベルト30の後流側
プーリ32に巻回されている。なお、43は選別溝孔5
A,5B,…5Fの上部にあって移送ベルト41A,4
1Bの浮上りを防ぎ、水平方向へのベルト41A,41
Bの移動に対してはガイドするガイドローラ,44は選
別溝孔5A,5B,…5Fの中間位置にあって、移送ベ
ルト41A,41Bの浮上り及び水平方向へのベルト4
1A,41Bの移動を防ぐプーリである。また、45は
硬貨10が選別溝孔5A,5B,…5F上の正規の位置
に送られるように硬貨10を誘導位置させるための位置
決めローラであり、46A〜46Eは各選別溝孔5A〜
5Eに対応して側部に設けられ、硬貨10の一側位置を
規定して選別溝孔5A〜5Eに対し硬貨の通過軌道を定
める同径,同形状の基準ローラである。したがって、こ
れら基準ローラ46A〜46Eはベルト41A,41B
と平行になるように配置される。これに対して、位置決
めローラ45はその周面が第1図において基準ローラ4
6A〜46Eの接線より手前側に位置され、通路壁部材
7の曲凹側面34はローラ45の周面よりさらに手前側
に位置される。それ故、搬送ベルト30下の硬貨は曲凹
側面34に当接して誘導され、搬送ベルト30下で徐々
に移送方向に変えながらプーリ32下に送り込まれ、そ
の時点で位置決めローラ45の周面に当接して位置が定
められ、ベルト41A,41Bと平行に移動され、その
移動途中で突出する基準ローラ46A〜46Eに当接す
る。
一方、ベルト41A,41Bはこの基準ローラ46Aの
近傍ではガイドローラ43により水平方向に移動可能に
ガイドされ、またその前後ではプーリ32,44で水平
方向の移動が規制されているため、硬貨10とベルト4
1A,41B間にすべりは生じず、基準ローラ48Aの
周面との接触による硬貨の進路変更は、ベルト41A,
41Bのプーリ32,44間部位に水平方向のたわみを
生じさせる。そのたわみによるベルト41A,41Bの
復元力は、逆に硬貨の基準ローラ46A〜46Eに対す
る押圧力として働き、硬貨は基準ローラ46A〜46E
の周面に沿って移動される。その後、基準ローラ46A
〜46Eの周面の最突出点(第1図におけるガイドロー
ラ43の設けられる部位)に硬貨が到ると、その硬貨は
選別溝孔5A上に位置される。この選別溝孔5Aに対応
する金種硬貨であると、基準ローラ46Aの周面の最突
出点と選別溝孔5Aの対向縁部の寸法がその金種硬貨の
径寸法よりやや大とされているため、硬貨縁部のうち基
準ローラ46Aに対して反対側の硬貨縁部が底板4から
はずれ、ガイドローラ43の押圧力を介してベルト41
A,41Bでもってその硬貨は急激に選別溝孔54内へ
落し込まれ、一時保留箱や入金庫(ともに図示せず)に
収納される。
その選別溝孔5Aに一致しない硬貨は、ベルト41A,
41Bの押圧力と水平方向の復元力でもって基準ローラ
46Aの周面に沿って更に移動され、この基準ローラ4
6Aに当接する前の進路に復帰される。このとき、次の
基準ローラ46Bに当接し前述した同様の動作がなされ
て、対応する選別溝孔5B〜5Fのいずれかに落し込ま
れ、各金種毎の入金庫(図示せず)に収納される。な
お、二番目以降の選別溝孔5B〜5Fにおけるベルト4
1A,41Bの水平方向移動の規制は、選別溝孔の前後
に位置するプーリ44にて行なう。また、選別溝孔5A
〜5Fのベルト41A,41Bに直交する方向の寸法は
硬貨径よりやや小さい寸法となされている。さらに、5
00円〜1円硬貨の各一時保留箱や入金庫には、収納硬
貨が一杯になっているか否かを検知するためのセンサ5
00SW〜1SWが設けらている。
一方、この発明の回路構成は第2図に示すようになって
おり、全体の制御を行なうCPU(マイクロコンピュー
タ等)50を有しており、このCPU50には制御プロ
グラム等を格納しているROM51及び必要なデータの
書込み,読出しを行なうRAM52がバスラインを介し
て接続されており、更に必要な警報を出力するためのブ
ザー等の警報器53,上述した選別部を駆動するための
選別部駆動装置54及び材質センサ用計数メモリエリア
521に記憶されている金種別計数枚数データや操作案
内等を表示する表示装置55がそれぞれバスラインを介
してCPU50に接続されている。さらに、磁気センサ
11A〜11Fの各検出信号は計数回路56に入力さ
れ、ここでセンサ別に計数されたデータがRAM52に
転送されるようになっており、数値データを入力するテ
ンキーTK,硬貨分類の動作を開始指示するスタートキ
ーSTK,動作停止を指示するストップキーSTP及び
記憶情報をクリアするクリアキーCLKの各信号もCP
U50に入力されるようになっており、また、各一時保
留箱や入金庫に設けられているセンサ500SW〜1S
Wの各信号もCPU50に入力され、一時保留箱や入金
庫の硬貨収納状態を把握するようになっている。そし
て、回転円盤2より送出される硬貨10の金種及び枚数
は上記第1の計数手段である材質センサ9Aで検出され
て金種判別部9で処理され、そのデータがバスラインを
経てRAM52に記憶されるようになっている。
ここで、この発明に関連するRAM52内のメモリエリ
アの一例を第3図に示して説明すると、RAM52は上
記第1の計数手段である材質センサ用計数メモリエリア
521,通路部計数メモリエリア522,不一致フラグ
エリア523,枚数セットメモリエリア524及び上記
第2の計数手段である磁気センサ用計数メモリエリア5
25を有している。そして、上記材質センサ用計数メモ
リエリア521は、材質センサ9Aによって金種判別部
9が判別した金種信号に従って各金種別に「+1」され
て計数される金種別の計数メモリ1PT(1円硬貨)〜
500PT(500円硬貨)で構成されており、磁気セ
ンサ用計数メモリエリア525は磁気センサ11A〜1
1Fの検出信号を各センサ毎に計数回路56で計数した
値をそのまま転送されて記憶する計数メモリ11AM〜
11FMで構成されている。そして、通路部計数メモリ
エリア522は、磁気センサ用計数メモリエリア525
に計数して記憶されている隣り合った計数メモリの値の
差を算出して求められた各金種硬貨の枚数を記憶する計
数メモリ1SE(1円硬貨)〜500SE(500円硬
貨)を有しており、不一致フラグエリア523は計数メ
モリ1PT〜500PT及び1SE〜500SEの各比
較を行なって、一致しない時にオフからオンにされる不
一致フラグ1FL〜500FLを有している。また、枚
数セットメモリエリア524は所定枚数取りを行なう時
に、テンキーTKでセットされた値を金種毎に記憶して
いるメモリ1ST(1円硬貨)〜500ST(500円
硬貨)を有しており、CPU50は材質センサ用計数メ
モリエリア521に記憶された各枚数データと比較し、
その値が一致した時に硬貨阻止部材8を作動させて後続
の硬貨の選別を停止するようにする。
このような構成において、その動作を第4図のフローチ
ャートを参照して説明する。
上述したような分類機の分類動作がスタートキーSTK
によって指示されると、硬貨の分類,計数処理が実行さ
れる(ステップS1)。このとき、不一致フラグ1FL
〜500FLは全てオフとされており、回転円盤2内の
硬貨10は前述のようにして通路に送出されるが、この
搬送に従って硬貨10は材質センサ9Aによって検出さ
れ、金種判別部9で金種及び枚数検出用の信号が得ら
れ、CPU50を介してその金種に対応して「+1」の
演算が行なわれ、材質センサ用計数メモリエリア521
の該当する金種メモリに記憶される。そして、硬貨停止
通路100を経て硬貨分類通路200に搬送された硬貨
は、上述の如く選択溝孔5A〜5Fでその径に従って選
別されると共に、磁気センサ11A〜11Fによって検
出され、その検出信号が計数回路56で計数されてその
計数値が磁気センサ用計数メモリエリア525に順次転
送されて記憶される。計数回路56の各計数値は磁気セ
ンサ11A〜11Fの検出に従ってそれぞれ「+1」さ
れるので、選別溝孔5A〜5Fで一時保留箱又は入金庫
に落下した硬貨10は下流側の磁気センサでは検出され
ない。したがって、磁気センサ11Aを通過する硬貨
(1円〜500円)の数が一番多く、磁気センサ11F
を通過する硬貨(500円)の数が一番少なく、硬貨分
類に応じてセンサ11A〜11Fの順番にその検出枚数
が少なくなる。よって、磁気センサ用計数メモリエリア
525の計数メモリ11AM〜11FMに記憶される値
は、計数メモリ11AMの値が一番大きく、計数メモリ
11FMに従って次第に小さくなっている。
このようにして硬貨の分類及び計数の処理が行なわれる
と、次に各一時保留箱又は入金庫の収納硬貨が一杯にな
っているか否かをセンサ500SW〜1SWを介して判
断し(ステップS2)、いずれの一時保留箱又は入金庫
も一杯になっていない場合には回転円盤2内の硬貨が無
くなっているか否かを判断する(ステップS3)。そし
て、回転円盤2内に硬貨がある場合には、枚数セットメ
モリエリア524にテンキーTKによって設定された枚
数と、材質センサ用計数メモリエリア521に記憶され
た値との比較を行ない、いずれかの金種について枚数が
一致した硬貨があるか否かを判断する(ステップS
4)。硬貨が有る場合で枚数一致の硬貨がない場合には
上記ステップS1まで戻り、上述のような分類,計数処
理を繰返す。これに対して、いずれかの金種の一時保留
箱又は入金庫で一杯になった場合や、回転円盤2内に硬
貨が無くなった場合又は枚数セットメモリエリア524
に設定された枚数となった時には分類処理を停止し(ス
テップS5)、磁気センサ用計数メモリエリア525に
計数記憶された枚数データから、分類された各金種の硬
貨枚数を算出する(ステップS6)。この算出は、計数
メモリ11AM〜11FMの各隣り合ったデータを減算
することにより行なわれる。すなわち、計数メモリ11
AMの枚数から隣りの計数メモリ11BMの枚数を減算
することにより磁気センサ11Aを通過した1円硬貨の
枚数を算出することができ、この枚数データを計数メモ
リ1SEに記憶する。同様に、計数メモリ11BMの枚
数から隣りの計数メモリ11CMの枚数を減算すること
により磁気センサ11Bを通過する5円硬貨の枚数を算
出することができ、この5円硬貨の枚数を計数メモリ5
SEに記憶し、同様に10円硬貨の枚数を計数メモリ1
0SEに,50円硬貨の枚数を計数メモリ50SEに,
100円硬貨の枚数を計数メモリ100SEに,500
円硬貨の枚数を計数メモリ500SEにそれぞれ記憶す
る。なお、500円硬貨の枚数は計数メモリ11FMに
記憶されている値である。
このようにして、磁気センサ用計数メモリエリア525
の計数メモリ11AM〜11FMの隣り合ったメモリの
計数データを減算することにより、分類された硬貨の金
種毎の枚数が求められて計数メモリ1SE〜500SE
に記憶されると、材質センサ用計数メモリエリア521
の計数メモリ1PT〜500PTの計数データとの比較
をステップS7〜S18に従って行なう。すなわち、計
数メモリ500PTと計数メモリ500SEの値を比較
して一致しているか否かを判断し(ステップS7)、一
致していない場合には500円硬貨に対応する不一致フ
ラグ500FLをオンとする(ステップS8)。一致し
ていれば不一致フラグ500FLはオフのままである。
同様に、100円硬貨に対応する計数メモリ100PT
と計数メモリ100SEのデータを比較し(ステップS
9)、両者が一致しない場合には100円硬貨の不一致
フラグ100FLをオンとする(ステップS10)。以
下同様に、50円硬貨,10円硬貨についてそれぞれ比
較動作を行なう(ステップS11〜S13)。
ここにおいて、この発明の硬貨分類機においては上記第
1の計数手段に磁気センサから成る材質センサ9Aを用
いているため、従来のように塵埃等による誤計数は生じ
ないが、第5図に示すこの材質センサ9Aの検出主力特
性値に見られるように、例えば10円硬貨と1円硬貨と
の検出出力特性値のうち、10円硬貨の出力特性値C6
の最下限値と1円硬貨の出力特性値C5の最上限値とは
ほぼ同一値であり、これらの金種については判別がつき
にくく誤計数する可能性がある。一方、上記第2の計数
手段である磁気センサ11A〜11Fの検出出力特性値
も同様であるが、この磁気センサ11A〜11Fによる
計数値は、上記各選別溝孔により金種別に選別されてチ
ェックされることになるので、上述のような10円硬貨
と1円硬貨とのように、その外径に明らかな差異がある
場合には、この第2の計数手段による計数値は十分信頼
できることになる。
そこで、上記第1の計数手段である材質センサ9Aによ
る計数メモリ10PTと上記第2の計数手段である磁気
センサによる計数メモリ10SEの値を比較して一致し
ているか否かを判断し(ステップS13)、一致してい
ない場合には、上記第1の計数手段である材質センサ9
Aによる10円硬貨の計数値と1円硬貨の計数値との合
計、すなわち計数メモリ10PT及び計数メモリ1PT
の合計と、上記第2の計数手段である磁気センサによる
10円硬貨の計数値と1円硬貨の計数値との合計、すな
わち計数メモリ10SE及び計数メモリ1SEの合計と
を比較し(ステップS14)、両者の合計枚数が一致し
なければ(ステップS15)、それらは明らかな誤計数
か、不良硬貨の混入等の異常であるので、10円硬貨に
対応する不一致フラグ10FLをオンとする(ステップ
S19)。一方、上記ステップS15において、両者の
合計枚数が一致すれば、これは上述のように第1の計数
手段の誤計数と判断できるので、10円硬貨枚数不一致
エラー表示(ステップS16)、上記第1の計数手段に
よる10円硬貨の計数値すなわち計数メモリ10PTの
データと、1円硬貨の計数値すなわち計数メモリ1PT
のデータとを、それぞれ上記第2の計数手段による10
円硬貨の計数値すなわち計数メモリ10SEのデータ
と、1円硬貨の計数値すなわち計数メモリ1SEのデー
タとに修正して確定する(ステップS17)。そして、
この修正された枚数データに従い上記表示を変更する
(ステップS18)。そして、この10円硬貨の計数処
理が終了すると、さらに以下、上記500円硬貨〜50
円硬貨と同様にして、5円硬貨,1円硬貨についてそれ
ぞれ比較動作を行なう(ステップS20〜S23)。
そして、これら比較処理の後に不一致フラグエリア52
3にオンとされたフラグが有るか否かを判断し(ステッ
プS24)、オンされたフラグがない場合には全ての金
種の硬貨について、材質センサ9Aを通過した硬貨の金
種枚数と、分類通路200で分類された硬貨の枚数とが
完全に一致しているので、誤計数無しとして動作終了と
なる。これに対して、オンされたフラグが有る場合に
は、ブザーやランプ等の警報器53を介して警報を出力
し(ステップS25)、誤計数が発生したことをオペレ
ータ等に知らせる。その後、クリアキーCLKを押すこ
とによりRAM52内の各メモリエリアのデータがクリ
アされると共に、不一致フラグエリア523も全てリセ
ットされてオフとなる(ステップS26,S27)。
なお、上述の材質センサ9Aの検出出力特性による誤計
数の可能性は、100円硬貨と50円硬貨との間でも生
じ得るが(第5図のC2とC1)、50円硬貨はその中
心部に穴が存在するので、容易に区別することができ
る。また、上述の実施例では分類計数の処理を停止した
後に各分類硬貨の枚数を算出するようにしているが、分
類処理中に磁気センサ11B〜11Fが通過する硬貨を
検知した時に、一つ上流側のセンサに対応する計数メモ
リ(11AM〜11EM)の値から「−1」の演算を並
行して行なうようにしても良い。さらにまた、上述の実
施例では500円硬貨から1円硬貨の順番に計数メモリ
の枚数一致を確認するようにしているが、この順番は任
意に変更することも可能である。
(発明の効果) 以上のようにこの発明の誤計数検知装置によれば、以上
のようにこの発明の計数処理装置によれば、材質センサ
の硬貨検出出力特性により金種の判別がつきにくいこと
に起因する特定金種間(10円硬貨と1円硬貨間)の誤
計数を確実に検知し、この誤計数が硬貨の外形差の大き
い金種間で起きていた場合に、第2の計数手段(硬貨選
別溝孔部に位置する計数手段)により、計数し演算処理
されて第2の記憶手段に記憶された計数値を確定値とし
て、第1の計数手段による第1の記憶手段に記憶された
計数値を修正る制御を自動的に行うことができる。
そして、計数不一致の事故とはせず、続けて硬貨の分類
計数を行うので、計数処理装置にて計数中に、上記特定
金種について誤計数が生じても自動的に修正して確定さ
れるので、オペレータは、誤計数による事故処理と復旧
処理をする必要がなく、つまり再計数する必要もなくて
多金種混在硬貨を効率良く計数することができると共
に、低価格の材質センサを用いるので、低コストの硬貨
分類機を提供できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による硬貨分類機の一実施例を示す概
略的な構成図、第2図はその回路構成例を示すブロック
図、第3図はこの発明に用いるメモリのエリアを示す
図、第4図はこの発明の動作例を示すフローチャート、
第5図は金種別の検出特性を説明するための図である。 1……台板、2……回転円盤、3……周壁、4……底
板、5A〜5F……硬貨選別溝孔、6,7……硬貨通路
壁部材、6A……ローラ、6B……切欠、8……硬貨阻
止部材、9……金種判別部、9A……材質センサ、10
……硬貨、20……導入ベルト、21,22……プー
リ、30……搬送ベルト、31〜33……プーリ、43
……ガイドローラ、45……位置決めローラ、46A〜
46E……基準ローラ、50……CPU(マイクロコン
ピュータ等)、51……ROM、52……RAM、53
……警報器、54……選別部駆動装置、55……表示装
置、56……計数回路、TK……テンキー、STK……
スタートキー、STP……ストップキー、CLK……ク
リアキー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多金種混在硬貨を回転円盤上に供給し、回
    転円盤の回転による遠心力によりその周縁に移動させて
    送出し、小径用から大径用の順に配列された金種別硬貨
    選別溝孔を底板に有する硬貨分類通路へ送給して多金種
    混在硬貨を金種別に分類する硬貨分類機において、 前記硬貨分類通路へ送給される硬貨の金種を判別する材
    質センサと、 この材質センサの出力に基づいて金種別に枚数を計数す
    る第1の計数手段と、 この第1の計数手段で計数された当該金種別の計数枚数
    をそれぞれ記憶する第1の記憶手段と、 前記硬貨分類通路にある選別溝孔の手前にそれぞれ対応
    して設けられており、通過する硬貨の枚数を計数する第
    2の計数手段と、 この第2の計数手段で計数された硬貨の枚数から前記選
    別溝孔にそれぞれ導入された金種別硬貨の枚数を算出す
    る演算手段と、 当該算出された金種別の硬貨枚数をそれぞれ記憶する第
    2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段及び前記第2の記憶手段にそれぞれ
    記憶されている当該金種別枚数毎に比較する比較手段
    と、 前記材質センサの硬貨検出出力特性値が近接し、かつ硬
    貨の外形差の大きい2金種であって、前記第1の記憶手
    段に記憶されているこの2金種の合計枚数と前記第2の
    記憶手段に記憶されてるこの2金種の合計枚数とが一致
    しているか、第1と第2の記憶手段に記憶されている各
    々の金種別枚数が不一致と前記比較手段によって判定さ
    れた場合に、前記第1の記憶手段に記憶されている当該
    金種枚数を前記第2の記憶手段に記憶されている当該金
    種枚数に修正して確定する制御手段と、 を具備したことを特徴とする硬貨分類機の計数処理装
    置。
JP61096626A 1986-04-25 1986-04-25 硬貨分類機の計数処理装置 Expired - Fee Related JPH0634269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61096626A JPH0634269B2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25 硬貨分類機の計数処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61096626A JPH0634269B2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25 硬貨分類機の計数処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62251994A JPS62251994A (ja) 1987-11-02
JPH0634269B2 true JPH0634269B2 (ja) 1994-05-02

Family

ID=14170048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61096626A Expired - Fee Related JPH0634269B2 (ja) 1986-04-25 1986-04-25 硬貨分類機の計数処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0634269B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01147690A (ja) * 1987-12-02 1989-06-09 Birukon Kk コイン選別計数機
JP5691054B2 (ja) * 2011-03-03 2015-04-01 旭精工株式会社 コイン選別装置およびコイン選別計数装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59208684A (ja) * 1983-05-12 1984-11-27 グローリー工業株式会社 硬貨分類機の誤計数検知装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59208684A (ja) * 1983-05-12 1984-11-27 グローリー工業株式会社 硬貨分類機の誤計数検知装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62251994A (ja) 1987-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5230653A (en) Currency sorting apparatus
US5114381A (en) Coin feeding apparatus for coin handling machine
US4997406A (en) Coin removing apparatus for coin handling machine
EP0660274B1 (en) Unacceptable coin removing apparatus for coin handling machine
US5076414A (en) Coin discriminating and counting apparatus
JPWO2008010295A1 (ja) 変形硬貨検知装置
EP1391850B1 (en) Coin sorting machine
EP1184815B1 (en) Coin wrapping machine
US5015214A (en) Coin feed-in apparatus for coin handling machine
JPH0634269B2 (ja) 硬貨分類機の計数処理装置
US4993990A (en) Unacceptable coin removing apparatus for coin handling machine
JP4573235B2 (ja) 硬貨処理装置
JPH04303292A (ja) 硬貨整理装置
JP3241578B2 (ja) 硬貨選別計数装置
JP2970007B2 (ja) 硬貨選別計数機およびその誤振り分け検出方法
JPH0343670B2 (ja)
JP2503993B2 (ja) 紙葉類の処理装置
JP3320991B2 (ja) 硬貨処理機における硬貨搬送停止装置
JP2634123B2 (ja) 硬貨選別分類機
JPH03188592A (ja) 紙幣処理装置
EP0665970B1 (en) Coin transporting apparatus and method
JP4884910B2 (ja) 硬貨包装機
JP3188610B2 (ja) 硬貨選別機
JPS6323392Y2 (ja)
JPH0293994A (ja) 硬貨処理機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees