JPH06341728A - 吸収式冷凍機の制御装置 - Google Patents

吸収式冷凍機の制御装置

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JPH06341728A
JPH06341728A JP5129452A JP12945293A JPH06341728A JP H06341728 A JPH06341728 A JP H06341728A JP 5129452 A JP5129452 A JP 5129452A JP 12945293 A JP12945293 A JP 12945293A JP H06341728 A JPH06341728 A JP H06341728A
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regenerator
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cold water
refrigerant
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Tetsuo Kishimoto
哲郎 岸本
Masayuki Ono
正之 大野
Toshiyuki Hoshino
俊之 星野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B29/00Combined heating and refrigeration systems, e.g. operating alternately or simultaneously
    • F25B29/006Combined heating and refrigeration systems, e.g. operating alternately or simultaneously of the sorption type system

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一重二重吸収冷凍機の一重二重併用運転時の
冷水出口温度の急激な低下を回避し運転を安定する。 【構成】 低温熱源により吸収液を加熱し冷媒を分離す
る低温熱源再生器12、この再生器12からの冷媒を凝
縮する低温熱源用凝縮器13、高温熱源により吸収液を
加熱し冷媒を分離する高温再生器4、この再生器からの
冷媒により吸収液を加熱して冷媒を分離する低温再生器
6、この再生器からの冷媒を凝縮する凝縮器7、この凝
縮器7及び凝縮器13からの液冷媒の気化により冷水を
冷却する蒸発器1、濃度低下吸収液を再生器12へ送る
吸収器2とをつなぎ、冷水出口温センサS2の検出冷水
出口温に基づき再生器12、再生器14の加熱量を制御
し、かつ冷水入口温センサ検出の冷水入口温に基づき発
生器4の運転を制御し、冷水負荷の急減で蒸発器1の冷
水入口温か設定温になったとき燃料制御弁27を閉じ再
生器1を停止し冷水出口温の急激低下を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸収式冷凍機に関し、特
に、二重効用吸収冷凍機に低温熱源再生器を配管接続し
た吸収式冷凍機(以下一重二重効用吸収冷凍機という)
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭55−102868号公報
には、燃焼ガスなどの高温熱源を用いて吸収液から冷媒
を分離する高温再生器、低温再生器、凝縮器、蒸発器及
び吸収器を配管接続すると共に、温廃水などの低温熱源
を用いて吸収液から冷媒を分離する低温熱源再生器を付
加し、低温熱源の熱量が少ないときに行われる高温再生
器と低温再生器との運転による2重効用運転と、低温熱
源の熱量が多く負荷に対して低温熱源のみで対応できる
ときに行われる低温熱源再生器の運転による一重効用運
転と、低温熱源の熱量が負荷に対して不足しているとき
に行われる高温再生器と低温再生器と低温熱源再生器と
の運転による一重二重併用運転とを切換えて運転する一
重二重効用吸収冷凍機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術におい
て、高温再生器と低温再生器と低温熱源再生器との運転
による一重二重併用運転時、低温熱源の熱量が大きいと
きと少ないときとに同様に高温発生器の加熱量を制御し
た場合には、低温熱源の熱を吸収液から冷媒を分離する
ために有効に利用することができず、低温熱源の利用に
よる高温再生器の消費燃料の削減量が少なくなるという
問題が発生する。また、負荷が急激に減少したとき、例
えば蒸発器から供給される冷水の出口温度のよって高温
発生器の加熱量を徐々に低減した場合には、高温再生器
での冷媒の分離量の減少が負荷の減少より遅れ、冷水出
口温度の過低下が発生すると共に高温発生器で燃料が無
駄に消費されるという問題が発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、低温熱源によって吸収液を加熱して冷媒を
分離する低温熱源再生器12、この低温熱源再生器12
からの冷媒を凝縮する低温熱源用凝縮器13、高温熱源
によって吸収液を加熱して冷媒を分離する高温再生器
4、この高温再生器からの気化冷媒によって吸収液を加
熱して冷媒を分離する低温再生器6、この低温再生器か
らの気化冷媒を凝縮する凝縮器7、この凝縮器及び低温
熱源用凝縮器からの液冷媒の蒸発気化によって冷水を冷
却して供給する蒸発器1、及びこの蒸発器で気化した冷
媒を吸収して濃度が低下した吸収液を低温熱源再生器へ
送る吸収器2とを配管接続してなる吸収式冷凍機におい
て、蒸発器1の冷水入口温度を検出する冷水入口温度検
出器S2と、蒸発器1の冷水出口温度を検出する冷水出
口温度検出器S1と、この冷水出口温度検出器が検出し
た冷水出口温度に基づいて低温熱源再生器12の加熱量
と高温再生器4の加熱量を制御し、かつ、冷水入口温度
検出器S2が検出した冷水入口温度に基づいて高温発生
器4の運転と停止とを制御する制御器48とを備えた吸
収式冷凍機の制御装置を提供するものである。
【0005】また、蒸発器の冷水入口温度を検出する冷
水入口温度検出器S2と、蒸発器の冷水出口温度を検出
する冷水出口温度検出器S1と、この冷水出口温度検出
器が検出した冷水出口温度に基づいて低温熱源再生器1
2の加熱量と高温再生器の加熱量を制御し、かつ、冷水
入口温度検出器S2が検出した冷水入口温度が所定温度
以下になったときに高温再生器4の運転を停止する制御
器48とを備え、この制御器は低温熱源再生器12の負
荷負担率に応じて前記所定温度を変更する吸収式冷凍機
の制御装置を提供するものである。
【0006】また、蒸発器の冷水出口温度を検出する冷
水出口温度検出器S1と、この冷水出口温度検出器が検
出した冷水出口温度に基づいて低温熱源再生器12の加
熱量と高温再生器4の加熱量を制御し、かつ、前記冷水
出口温度検出器S1が検出した冷水出口温度が設定温度
以下になったときに高温再生器4の運転を停止する制御
器48とを備えた吸収式冷凍機の制御装置を提供するも
のである。
【0007】さらに、蒸発器の冷水出口温度を検出する
冷水出口温度検出器S1と、低温熱源再生器の加熱源の
入口温度を検出する熱源温度検出器S4と、前記冷水出
口温度検出器が検出した冷水出口温度に基づいて低温熱
源再生器12の加熱量と高温再生器4の加熱量を制御
し、かつ、熱源温度検出器S4が検出した熱源入口温度
に基づいて高温発生器4の最大加熱量を制御する制御器
48とを備えた吸収式冷凍機の制御装置を提供するもの
である。
【0008】
【作用】吸収式冷凍機の一重二重併用運転時で、冷水出
口温度に応じて燃料制御弁27及び三方弁44の開度が
制御されいるとき、例えば冷水が供給されている事務所
の退社時刻になり、冷水の負荷が急激に減少して蒸発器
1の冷水入口温度が第1設定温度の例えば10.5℃に
なったときには、第2温度検出器S2から温度信号を入
力した制御器48が動作して燃料制御弁27に閉信号を
出力する。このため、燃料制御弁27は閉じ、高温再生
器1は運転を停止し、高温再生器1での冷媒の分離量は
急激に減少して蒸発器1への冷媒液の供給量が急激に減
少し、蒸発器1の冷水冷却能力は急激に低下し、冷水出
口温度の急激な低下は回避される。
【0009】また、低温熱源再生器12の負荷負担率の
変化に応じて高温再生器4の運転が強制的に停止される
冷水入口温度が変化し、冷水入口温度の低下による高温
発生器4の運転停止温度は、低温熱源再生器12の負荷
負担率が減少するに応じて低下し、低温熱源再生器12
の負荷負担率が低く、高温再生器4の負荷負担率が高い
ときの高温再生器4の頻繁な運転停止を回避する。
【0010】また、併用運転時、負荷の増加に応じて高
温発生器4の加熱量が増加しているとき、例えば上記と
同様に負荷が急激に低下した場合には冷水入口温度が低
下する。そして、高温再生器4からの凝縮器13を経て
蒸発器1に送られる冷媒液の量が増えているため、冷水
出口温度も急激に低下し、冷水入口温度が設定温度まで
低下する前に冷水出口温度が設定温度まで低下した場合
には、第2温度検出器S2から温度信号を入力した制御
器48が動作し、燃料制御弁27に閉信号を出力する。
このため、高温再生器4の運転は停止し、凝縮器13か
ら蒸発器1に流れる冷媒液の量が急激に減少し、蒸発器
1の冷水冷却能力は急激に低下して冷水出口温度の過低
下を回避する。
【0011】さらに、併用運転時低温熱源再生器12の
熱源水入口温度が高いときには高温再生器4の加熱量を
制限して高温再生器4での冷媒の分離を抑え、吸収冷温
水機への過入熱を回避し、冷媒液が過剰にできることを
防止して運転を安定することが可能になり、また、低温
熱源再生器12の運転による一重単独運転と併せて低温
熱源を有効に利用して高温再生器4の消費燃料を削減す
ることができ、運転コストを大幅に削減する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、本発明の主旨を逸脱しない限り実
施例に限定されるものではない。図1は冷媒に例えば
水、吸収液(溶液)に臭化リチウム(LiBr)溶液を
用いた一重二重効用吸収冷凍機のうち特に冷水と温水と
を供給できる一重二重効用吸収冷温水機の概略構成図で
あり、1は蒸発器、2は吸収器、3は蒸発器1及び吸収
器2を収納した蒸発器吸収器胴(以下、下胴という)、
4は例えばガスバーナ5を備え高温熱源によって加熱さ
れる高温再生器、6は低温再生器、7は凝縮器、8は低
温再生器6及び凝縮器7を収納した低温再生器凝縮器胴
(以下、第1上胴という)、9は低温熱交換器、10は
高温熱交換器、11は低温熱源再生器12及び低温熱源
用凝縮器13を収納した第2上胴、14ないし19は吸
収液配管、17Aは吸収液管15と吸収液管18とを結
ぶ連絡管、20は稀吸収液ポンプ、21は中間は中間吸
収液ポンプ、22、23及び24は冷媒配管、25は冷
媒循環配管、26は冷媒ポンプ、27Aはガスバ−ナ5
に接続されたガス配管、27は燃料制御弁、28は途中
に蒸発器熱交換器29が設けられた冷水配管であり、そ
れぞれは図1に示したように配管接続されている。
【0013】また、30は冷却水配管であり、この冷却
水配管30の途中に吸収器熱交換器31、凝縮器熱交換
器32及び低温熱源用凝縮器13の熱交換器33が接続
されている。34は蒸発器1の冷媒溜り35と吸収器2
の吸収液溜り36とを配管接続する冷媒ドレン管、37
は開閉弁、38は吸収液配管16と吸収器2とを接続す
る吸収液バイパス管、39は開閉弁、40は冷媒配管2
4と吸収器2とを接続する冷媒蒸気バイパス管、41は
開閉弁であり、各開閉弁37、39、41は冷水の供給
時に閉じ、温水の供給時に開く。42は低温熱源配管で
あり、この低温熱源配管42の途中に加熱器43が接続
されている。さらに、低温熱源配管42の低温熱源再生
器12の入口側と出口側とは三方弁44とバイパス管4
5とを介して接続されている。
【0014】S1、S2はそれぞれ冷水配管28の蒸発
器1の出口側及び入口側に設けられた冷水出入口温度検
出器である第1、第2温度検出器である。また、S3、
S4はそれぞれ熱源水配管42の低温熱源再生器12の
出口側及び入口側に設けられた熱源水出入口温度検出器
である第3、第4温度検出器である。48は制御器であ
り、この制御器48は例えば吸収式冷凍機の制御盤(図
示せず)に設けられ、マイクロコンピュ−タで構成され
ている。制御器48は第1温度検出器S1から冷水出口
温度を入力し、第2温度検出器S2から冷水入口温度を
入力し、第3温度検出器S3から熱源水出口温度を入力
し、第4温度検出器S4から熱源水入口温度を入力して
三方弁44に開閉信号あるいは開度信号を出力し、且つ
燃料制御弁27へ開閉信号あるいは開度信号を出力す
る。
【0015】以下、制御器48の構成について説明す
る。50は第1、第2 、第3及び第4温度検出器S
1、S2、S3、S4から信号を入力して信号変換して
中央演算処理装置(以下CPUという)51へ出力する
入力インタ−フェ−ス、52は本発明に関する制御プロ
グラムなどが記憶されている記憶装置(以下ROMとい
う)、53はCPU51からの信号を入力して三方弁4
4及び燃料制御弁27へ制御信号を出力する出力インタ
−フェ−ス、54は所定時間毎に信号を出力する信号発
生器(以下CLOOCKという)、55は各温度検出器
が検出した温度を記憶する読み込み消去可能な記憶装置
(以下RAMという)である。
【0016】上記ROM52には、蒸発器1から冷水を
供給する冷房運転時で低温熱源再生器12の運転を停止
して高温再生器4及び低温再生器6を運転する直火式二
重効用運転時(以下二重単独運転という)の冷水出口温
度T1に基づく燃料制御弁27の開度即ち高温再生器4
の加熱量の例えばPID制御のプログラムが記憶され、
燃料制御弁27の開度は負荷率に応じて例えば図3に示
したように変化する。また、ROM52には上記冷房運
転時で低温熱源再生器12を運転して高温再生器4及び
低温再生器6の運転を停止する低温水利用一重効用運転
時(以下一重単独運転という)の冷水出口温度T1に基
づく三方弁44の低温熱源配管42側の開度即ち低温熱
源再生器12の加熱量の例えばPID制御のプログラム
が記憶され、三方弁44の低温熱源配管42側の開度は
例えば図4に示したように負荷率に応じて変化する。こ
こで三方弁44のバイパス管45側の開度は低温熱源配
管42側の開度と反比例する。
【0017】さらに、ROM52には、冷房運転時で低
温熱源再生器12、高温再生器4及び低温再生器6を運
転する直火式及び低温水利用の一重二重効用併用運転時
(以下併用運転という)の冷水出口温度T1と燃料制御
弁27及び三方弁44の低温熱源配管42側の開度即ち
低温熱源再生器12の加熱量との図5に示したような関
係が記憶されている。ここで、前記関係は図5に示した
ように低温熱源再生器12に流入する熱源水の熱量即ち
低温熱源再生器12の負荷負担率に応じてそれぞれ異な
り、例えば負荷負担率が10〜100%の間でそれぞれ
の吸収冷温水機に応じてROM52に記憶さる。また、
低温熱源再生器12による加熱を高温再生器1による加
熱より優先して制御する。
【0018】また、制御器48は蒸発器1の冷水入口温
度が低下したときには燃料制御弁27へ閉信号を出力
し、高温発生器4の運転を停止する。燃料制御弁27へ
閉信号を出力する冷水入口温度は低温熱源再生器12の
負荷負担率に応じて変化し、ROM52には、図6に示
したように冷水入口温度に基づいて高温発生器4の運転
を停止する時の低温熱源再生器12の負荷負担率と冷水
入口温度との関係が記憶されている。ここで、燃料制御
弁27へ開信号及び閉信号を出力する冷水入口温度(以
下ON−OFF温度という)を自由に設定できる調節器
(図示せず)を制御器48に設けておき、負荷負担率が
例えば50%のとき、予じめこの調節器にてON−OF
F温度を高め(例えば11.0℃と10.5℃)に設定
しておいた場合には、熱源水の熱を効率よく回収でき
る。反対にON−OFF温度を低め(例えば10.2℃
と9.7℃)に設定することによって高温再生器4の運
転開始のタイミングを早目て冷水の供給を安定すること
ができる。
【0019】また、制御器48は蒸発器1の冷水出口温
度が低下したときにも燃料制御弁27へ閉信号を出力
し、高温発生器4の運転を停止する。燃料制御弁27へ
閉信号を出力する冷水出口温度は出口温度の設定値が例
えば7℃のときにはその温度より低い例えば6.5℃に
設定される。また、制御器48は第4温度検出器S4か
ら温度信号を入力し、熱源水の低温熱源再生器12入口
側温度が低下して設定温度である例えば70℃になった
ときに三方弁44へ信号を出力し、三方弁44の低温熱
源配管42側が閉じ、バイパス管45側が全開する。さ
らに、制御器48は熱源水の低温熱源再生器12入口側
温度が上昇して設定温度である例えば85℃になったと
きに燃料制御弁27の最大開度を例えば50%に制限
し、このとき、冷水出口温度に応じて三方弁44の開度
は0〜100%に制御されると共に燃料制御弁27の開
度は0〜50%の間に制御される。
【0020】上記一重二重効用吸収冷温水機の冷房運転
時、熱源水の温度が低く、第3温度検出器S3の検出温
度が例えば70℃以下の場合には、従来の吸収冷温水機
と同様に二重単独運転が行われる。即ち、稀吸収液ポン
プ20及び中間吸収液ポンプ21が運転し、吸収液が吸
収器2から低温熱源再生器12を介して高温再生器4に
送られ、加熱されて吸収液から冷媒が分離する。冷媒蒸
気は低温再生器6へ流れ、高温再生器4から高温熱交換
器10を経て流れてきた中間吸収液を加熱して凝縮し、
冷媒液が凝縮器7へ流れる。また、低温再生器6で中間
吸収液から分離した冷媒蒸気は凝縮器7に流れて凝縮液
化した後低温再生器6から流れてきた冷媒液と一緒に冷
媒配管22を介して蒸発器1へ流れる。
【0021】蒸発器1では冷媒ポンプ26の運転によっ
て冷媒液が蒸発器熱交換器29に散布される。そして、
冷媒が蒸発器熱交換器29を流れる水と熱交換して蒸発
し、気化熱によって蒸発器熱交換器29を流れる水が冷
却される。そして、冷水が負荷に循環する。また、蒸発
器1で蒸発した冷媒は吸収器2で吸収液に吸収される。
冷媒を吸収して濃度が薄くなった吸収液が稀吸収液ポン
プ20の運転によって低温熱交換器9、低温熱源再生器
12、及び高温熱交換器10を経て高温再生器4へ送ら
れる。高温再生器4へ送られた吸収液はバ−ナ5によっ
て加熱されて冷媒が分離し、中濃度の吸収液が高温熱交
換器10を経て低温再生器6へ流れ、中間濃度の吸収液
は高温再生器10から冷媒配管24を流れてきた冷媒蒸
気によって加熱され、さらに冷媒蒸気が分離され濃度が
高くなる。高濃度になった吸収液は低温熱交換器9を経
て温度低下して吸収器2へ送られて散布される。
【0022】以上のように、吸収冷温水機が運転されて
いるときの燃料制御弁27の制御即ち高温再生器4の加
熱量制御について説明する。第1、第2温度検出器S
1、S2が検出する各温度は入力インタ−フェ−ス50
及びCPU51を介してRAM55に一時記憶される。
そして、CLOCK54からの信号に基づいて所定時間
毎にRAM55に記憶されている冷水入口温度及び冷水
出口温度がCPU51へ読み込まれ、CPU51から冷
水出口の設定温度と検出された冷水出口温度とからPI
D制御による開閉信号が出力インターフェイス53を介
して燃料制御弁27へ出力される。ここで、そして、負
荷に応じて高温再生器4の加熱量が制御され、負荷が増
加したときには加熱量が増加して冷媒蒸気の分離量が増
加し、負荷が低下したときには加熱量が減少して冷媒蒸
気の分離量が減少する。
【0023】また、一重二重効用吸収冷温水機の冷房運
転時、熱源水の温度が高く、第4温度検出器S4の検出
温度、即ち熱源水の入口温度が例えば70℃より高く、
負荷負担率が50%であり、冷水入口温度が例えば1
0.5℃以下の場合には、一重単独運転が行われる。即
ち、稀吸収液ポンプ20が運転する一方、中間吸収液ポ
ンプ21が運転を停止し、吸収液が吸収器2から低温熱
交換器9を介して低温熱源再生器12へ送られ、加熱さ
れて吸収液から冷媒が分離する。冷媒蒸気は低温熱源用
凝縮器7へ流れて凝縮液化した後冷媒配管23、22を
介して蒸発器1へ流れる。
【0024】蒸発器1では二重単独運転時と同様に冷媒
ポンプ26の運転によって冷媒液が蒸発器熱交換器29
に散布される。そして、冷媒が蒸発器熱交換器29を流
れる水と熱交換して蒸発し、気化熱によって蒸発器熱交
換器29を流れる水が冷却される。そして、冷水が負荷
に循環する。また、蒸発器1で蒸発した冷媒は吸収器2
で吸収液に吸収される。冷媒を吸収して濃度が薄くなっ
た吸収液が稀吸収液ポンプ20の運転によって低温熱交
換器9を経て低温熱源再生器12へ送られる。低温熱源
再生器12へ送られた吸収液は加熱器43によって加熱
されて冷媒が分離し、濃度が高くなった吸収液が連絡管
17A及び低温熱交換器9を経て温度低下して吸収器2
へ送られて散布される。ここで、図1に破線にて示した
ように吸収液配管18に吸収液ポンプ60を設けた場合
には、一重単独運転時にこの吸収液ポンプ60を運転す
ることによって低温熱源再生器12からの吸収液を連絡
管17Aを介して一層スムーズに吸収器2へ戻すことが
可能である。また、低温熱交換器9の入口側の吸収液管
18と出口側の吸収液管19とを連絡管61にて連絡
し、一重単独運転時に連絡管61に吸収液を流して低温
熱交換器9を側路させた場合には、低温熱交換器9の流
路抵抗の影響を回避して吸収液をスムーズに吸収器2に
戻すことが可能である。
【0025】以上のように、吸収式冷温水機が運転され
ているときの三方弁44の制御即ち低温熱源再生器12
の加熱量制御について説明する。第1、第2温度検出器
S1、S2が検出する各温度は入力インタ−フェ−ス5
0及びCPU51を介してRAM55に一時記憶され
る。そして、CLOCK54からの信号に基づいて所定
時間毎にRAM49に記憶されている冷水入口温度及び
冷水出口温度がCPU45へ読み込まれ、CPU51が
PID制御によって開閉信号を出力インターフェイス5
3を介して三方弁44へ出力する。そして、負荷に応じ
て三方弁44のバイパス管45側及び低温熱源配管42
側の開度は制御され、低温熱源再生器12の加熱量は負
荷に応じて制御される。
【0026】さらに、一重二重効用吸収冷温水機の冷房
運転時、熱源水の温度即ち第4温度検出器S4の検出温
度が下限設定温度の70℃以上の場合には、併用運転が
行われる。即ち、稀吸収液ポンプ20及び中間吸収液ポ
ンプ21が運転し、吸収液が吸収器2から低温熱交換器
9を介して低温熱源再生器12へ送られ、加熱されて吸
収液から冷媒が分離する。冷媒蒸気は低温熱源用凝縮器
7へ流れて凝縮液化した後冷媒配管23、22を介して
蒸発器1へ流れる。低温熱源再生器12で冷媒の一部を
分離して濃度が上昇した吸収液は中間吸収液ポンプ21
及び高温熱交換器10を経て高温再生器4へ送られる。
高温再生器1にて吸収液は加熱され、二重単独運転時と
同様に吸収液及び冷媒は循環し、凝縮器7からも冷媒液
が蒸発器1へ流れ、低温熱源用凝縮器13からの冷媒液
と共に散布され、蒸発器1から冷水が供給される。
【0027】以上のように、吸収式冷温水機が運転され
ているときの燃料制御弁27及び三方弁44の制御につ
いて説明する。第1、第2温度検出器S1、S2が検出
する各温度は入力インタ−フェ−ス50及びCPU51
を介してRAM55に一時記憶される。そして、CLO
CK54からの信号に基づいて所定時間毎にRAM55
に記憶されている冷水入口温度及び冷水出口温度がCP
U51へ読み込まれる。そして、CPU51が冷水出口
温度に基づいてPID制御を行い、開閉信号を燃料制御
弁27あるいは三方弁44出力する。そして、負荷に応
じて燃料制御弁27あるいは三方弁44のバイパス管4
5側及び低温熱源配管42側の開度は制御され、高温再
生器1及び低温熱源再生器12の加熱量は負荷に応じて
制御される。
【0028】ここで、低温熱源再生器12の負荷負担率
が100%の場合には、図4に実線イで示したように負
荷に応じて三方弁44の開度を制御して燃料制御弁27
は閉じたままであり、上記の一重単独運転の運転制御が
行われる。吸収冷温水機の低温熱源再生器12の負荷負
担率が例えば75%のときには、図4に実線ロで示した
ように負荷が75%を越えるまで三方弁44のみの開度
が負荷に応じて制御され、負荷が75%を越えたときに
は、三方弁44の低温熱源配管42側の開度が100%
に維持され、負荷の増減に応じて燃料制御弁27の開度
が0〜25%の間で制御され、低温熱源再生器12によ
る冷媒蒸気の発生量の不足分が高温発生器1によって補
なわれる。また、燃料制御弁27の最大開度が25%に
制限され、高温発生器27での最大加熱量が制限され
る。
【0029】同様に、負荷負担率が例えば50%のとき
には、図5に実線ハで示したように負荷が50%を越え
るまで三方弁44のみの開度が負荷に応じて制御され、
負荷率が50%を越えたときには、三方弁44の低温熱
源配管42側の開度が100%に維持され、負荷の増減
に応じて燃料制御弁27の開度が0〜50%の間で制御
され、低温熱源再生器12による冷媒蒸気の発生量の不
足分が高温発生器1によって補なわれる。このときは、
燃料制御弁27の最大開度が50%に制限され、高温発
生器27での最大加熱量が制限される。同様に負荷率が
10%〜100%のときには三方弁44の開度即ち低温
熱源再生器12の加熱量が燃料制御弁27の開度即ち高
温再生器1の加熱量に優先して制御され、負荷負担率、
即ち熱源水入口温度に応じて燃料制御弁27の最大開度
が制限され、高温再生器27での最大加熱量が制限され
る。
【0030】さらに、制御器48は熱源水の低温熱源再
生器12入口側温度が上昇して設定温度である例えば8
5℃を越えたときに燃料制御弁27の最大開度を50%
に制限する。そして、冷水出口温度に応じて三方弁44
の開度は0〜100%に制御されると共に、冷水入口温
度が設定温度より高く、三方弁44の開度が増加して5
0%になった時点で、冷水入口温度が設定温度より高い
ときにも燃料制御弁27の開度は50%に制限され、高
温再生器4での冷媒蒸気の分離量は増加しない。その
後、負荷の減少、あるいは蒸発器1への冷媒液の供給量
の増加の遅れによる蒸発器1の冷却能力の増加により、
冷水出口温度が低下した場合には、制御器48が燃料制
御弁27に閉信号を出力し、高温発生器4での冷媒蒸気
の分離量は減少する。以後同様に、熱源水の低温熱源再
生器12入口側温度が上昇して設定温度である例えば8
5℃を越えたときに燃料制御弁27の最大開度は50%
に制限される。
【0031】また、熱源水入口温度が下限設定値である
例えば70℃まで低下したときには、熱源水の過低下を
回避するために三方弁44の低温熱源配管42側を閉
じ、バイパス管45側を100%開いて熱源水の全量を
バイパス管45へ流す。上記のように負荷及び負荷負担
率に応じて燃料制御弁27及び三方弁44の開度が制御
されいるとき、例えば冷水が供給されている事務所の退
社時刻になり、冷水の負荷が急激に減少して蒸発器1の
冷水入口温度が第1設定温度の例えば10.5℃になっ
たときには、第2温度検出器S2から温度信号を入力し
た制御器48が動作して燃料制御弁27に閉信号を出力
する。このため、燃料制御弁27は閉じ、高温再生器1
は運転を停止し、高温再生器1での冷媒蒸気の分離量は
急激に減少して蒸発器1への冷媒液の供給量が急激に減
少し、蒸発器1の冷水冷却能力は急激に低下する。その
後、残っていた負荷により、冷水入口温度が上昇して第
2設定温度の例えば11.0℃になったときには、第2
温度検出器S2から温度信号を入力した制御器48が動
作して燃料制御弁27に開信号を出力する。このため、
燃料制御弁27は開き、高温再生器1は運転を開始し、
高温発生器1で吸収液から冷媒蒸気が分離し、蒸発器1
への冷媒液の供給量が急激に減少して蒸発器1の冷水冷
却能力は増加する。そして、再び負荷及び負荷負担率に
応じて燃料制御弁27及び三方弁44の開度が制御さ
れ、冷水出口温度がほぼ設定温度に保たれる。
【0032】また、冷水入口温度の低下による高温発生
器4の運転停止温度(OFF温度)は、6図に示したよ
うに低温熱源再生器12の負荷負担率が減少するに応じ
て低下し、低温熱源再生器12の負荷負担率が低く、高
温再生器4の負荷負担率が高いときの高温再生器4の頻
繁な運転停止を回避して冷水出口温度を安定することが
できる。
【0033】また、併用運転時、負荷の増加に応じて高
温発生器4の加熱量が増加させているときに例えば上記
と同様に負荷が急激に低下した場合には冷水入口温度が
低下する。さらに、高温再生器4からの凝縮器13を経
て蒸発器1に送られる冷媒液の量が増えているため、冷
水出口温度も急激に低下し、冷水入口温度が設定温度ま
で低下する前に冷水出口温度が設定温度の11℃まで低
下した場合には、第1温度検出器S1から温度信号を入
力した制御器48が動作し、燃料制御弁27に閉信号を
出力する。このため、高温再生器27の運転は停止し、
凝縮器13から蒸発器1に流れる冷媒液の量が急激に減
少し、蒸発器1の冷水冷却能力は急激に低下する。その
後、負荷により、冷水入口温度が上昇して設定温度の例
えば12℃になったときには、第1温度検出器S1から
温度信号を入力した制御器48が動作して燃料制御弁2
7に開信号を出力する。このため、燃料制御弁27は開
き、高温再生器1は運転を開始し、高温再生器1で吸収
液から冷媒蒸気が分離し、蒸発器1への冷媒液の供給量
が急激に減少して蒸発器1の冷水冷却能力は増加する。
そして、再び負荷及び負荷負担率に応じて燃料制御弁2
7及び三方弁44の開度が制御され、冷水出口温度がほ
ぼ設定温度に保たれる。
【0034】また、制御器48は第4温度検出器S4か
ら温度信号を入力し、熱源水の低温熱源再生器12入口
側温度が設定温度である例えば70℃になったときに三
方弁44へ信号を出力し、三方弁44の低温熱源配管4
2側が閉じ、バイパス管45側が開く。この結果、熱源
水の全量が低温熱源再生器12をバイパスして流れ、熱
源水の過低下を回避できる。
【0035】一重二重効用吸収冷温水機の温水供給時、
即ち暖房運転時には開閉弁39及び開閉弁41がともに
開くと共に、三方弁44の熱源水配管42側が閉じバイ
パス配管45側が開く。そして、高温再生器4の運転に
より吸収液から分離した冷媒蒸気が冷媒配管24及び冷
媒蒸気バイパス管40を経て吸収器1へ流れる。冷媒蒸
気は下胴3内を蒸発器1へ流れ、冷媒蒸気によって加熱
されて温度上昇した温水が蒸発器1から供給される。ま
た、開閉弁37は開き、蒸発器1で凝縮した冷媒液は冷
媒ドレン管34を経て吸収器2へ流れる。高温再生器4
で冷媒が分離して濃度が高くなった吸収液は吸収液バイ
パス管38を経て吸収器2へ流れ蒸発器1から流れてき
た冷媒液と一緒に低温熱源再生器12を経て高再生器器
4へ送られる。
【0036】上記実施例によれば、負荷が少ないときに
は、低温熱源再生器12のみが運転され、燃料を消費せ
ずに一重単独運転によって冷水を供給することができ、
また、熱源水の温度が低く低温熱源再生器12の加熱に
利用できないときには二重単独運転によって冷水を安定
して供給することができる。さらに、冷房運転中の併用
運転時、吸収冷温水機の冷水出口温度に応じて燃料制御
弁27の開度及び三方弁44の開度を制御し、低温熱源
再生器12を高温再生器4より優先するとともに低温熱
源再生器12の負荷負担率に応じて高温再生器の加熱量
を制限して低温熱源再生器12の負荷負担率が高いとき
には極力高温再生器4の加熱量を抑えるので、上記一重
単独運転と併せて低温熱源を有効に利用して高温再生器
4の消費燃料を削減することができ、運転コストを大幅
に削減することができる。また、負荷が急激に減少して
冷水入口温度が急激に低下したときには、第2温度検出
器S2がその温度を検出し、制御器48が燃料制御弁2
7へ閉信号を出力して高温再生器4の運転を停止して冷
媒蒸気の発生を急激に減少することができ、この結果、
蒸発器1への冷媒液の供給量が急激に減少して負荷の急
激な減少に速やかに対応することができ、冷水温度の過
低下を回避して吸収冷温水機の運転を安定することがで
きる。
【0037】また、併用運転時で高温再生器4も運転し
ており、高温再生器4の加熱量が例えば増加していると
きに急激に負荷が減少して、冷水入口温度が第1設定温
度まで低下する前に冷水出口温度が設定温度まで低下し
た場合には、制御器48が燃料制御弁27へ閉信号を出
力して高温再生器4の運転は停止するので、蒸発器1へ
の冷媒液の供給量が急激に減少して高温再生器4の冷媒
蒸気発生量が増加しているときに負荷が急激に減少した
場合にも速やかに対応することができ、冷水温度の過低
下を回避して吸収冷温水機の運転を安定することができ
る。
【0038】さらに、熱源水の低温熱源再生器12入口
側温度が上昇して設定温度を越えたときに燃料制御弁2
7の最大開度は50%に制限されるので、高温再生器で
の過加熱を回避し、蒸発器1にて利用されないで吸収器
2へオーバーフローする無効冷媒液の発生、冷水出口温
度の過低下を回避し、吸収冷温水機の運転を安定するこ
とができ、また、熱源再生器の熱源入口温度が高いとき
には極力高温再生器の加熱量を抑えるので、併用運転時
に低温熱源を有効に利用して高温再生器の消費燃料を削
減することができ、運転コストを大幅に削減することが
できる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記実施例のように構成された
吸収式冷凍機の制御装置であり、請求項1に記載の吸収
式冷凍機の制御装置によれば、冷水出口温度応じて低温
熱源再生器の加熱量と高温再生器の加熱量を制御し、か
つ、冷水入口温度に基づいて高温発生器の運転と停止と
を制御するので、負荷が急激に減少して冷水入口温度が
急激に低下したときには、制御器が加熱量制御弁へ閉信
号を出力して高温再生器の運転を強制的に停止して冷媒
蒸気の発生を急激に減少することができ、この結果、蒸
発器への冷媒液の供給量が急激に減少して負荷の急激な
減少に速やかに対応することができ、冷水温度の過低下
を回避して吸収冷温水機の運転を安定することができ
る。
【0040】また、請求項2に記載の吸収式冷凍機の制
御装置によれば、併用運転時、冷水入口温度が所定温度
以下になったときに高温再生器の運転を停止し、低温熱
源再生器の負荷負担率に応じて前記所定温度を変更する
ので、冷水入口温度の低下による高温発生器4の運転停
止温度は、低温熱源再生器の負荷負担率の変化に応じて
低下し、低温熱源再生器の負荷負担率が低く、高温再生
器の負荷負担率が高いときの高温再生器の頻繁な運転停
止を回避して冷水出口温度の変動を抑え、吸収式冷凍機
の運転を安定することができる。
【0041】また、請求項3に記載の吸収式冷凍機の制
御装置によれば、併用運転時、冷水出口温度検出器が検
出した冷水出口温度が設定温度以下になったときに高温
再生器の運転を停止するので、高温発生器の加熱量が増
加しているときに急激に負荷が減少して、冷水入口温度
が設定温度まで低下する前に冷水出口温度が設定温度ま
で低下した場合にも、高温再生器の運転は停止し、蒸発
器への冷媒液の供給量が急激に減少して負荷の急激な減
少に速やかに対応することができ、冷水温度の過低下を
回避して吸収冷温水機の運転を安定することができる。
【0042】さらに、請求項4に記載の吸収式冷凍機の
制御装置によれば、冷水出口温度検出器が検出した冷水
出口温度に応じて低温熱源再生器の加熱量と高温再生器
の加熱量を制御し、かつ、熱源温度検出器の検出した熱
源入口温度が高いときには高温再生器の最大加熱量を制
限するので、高温再生器での過加熱を回避し、無効冷媒
液の発生、冷水出口温度の過低下を回避し、吸収冷温水
機の運転を安定することができ、また、熱源再生器の熱
源入口温度が高いときには極力高温再生器の加熱量を抑
えるので、併用運転時に低温熱源を有効に利用して高温
再生器の消費燃料を削減することができ、運転コストを
大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す吸収冷温水機の構成図
である。
【図2】制御器のブロック・ダイアグラムである。
【図3】負荷率と燃料制御弁の開度との関係図である。
【図4】負荷率と三方弁低温熱源配管側開度との関係図
である。
【図5】負荷率と燃料制御弁の開度及び三方弁低温熱源
配管側開度との関係図である。
【図6】負荷率と高温再生器のON−OFF冷水入口温
度との関係図である。
【符号の説明】
1 蒸発器 2 吸収器 4 高温再生器 6 低温再生器 9 低温熱交換器 10 高温熱交換器 12 低温熱源再生器 13 低温熱源用凝縮器 S1 冷水出口温度検出器 S2 冷水入口温度検出器 S3 熱源水出口温度検出器 S4 熱源水入口温度検出器 48 制御器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温熱源によって吸収液を加熱して冷媒
    を分離する低温熱源再生器、この低温熱源再生器からの
    冷媒を凝縮する低温熱源用凝縮器、高温熱源によって吸
    収液を加熱して冷媒を分離する高温再生器、この高温再
    生器からの気化冷媒によって吸収液を加熱して冷媒を分
    離する低温再生器、この低温再生器からの気化冷媒を凝
    縮する凝縮器、この凝縮器及び低温熱源用凝縮器からの
    液冷媒の蒸発気化によって冷水を冷却して供給する蒸発
    器、及びこの蒸発器で気化した冷媒を吸収して濃度が低
    下した吸収液を低温熱源再生器へ送る吸収器とを配管接
    続してなる吸収式冷凍機において、蒸発器の冷水入口温
    度を検出する冷水入口温度検出器と、蒸発器の冷水出口
    温度を検出する冷水出口温度検出器と、この冷水出口温
    度検出器が検出した冷水出口温度などに基づいて低温熱
    源再生器の加熱量と高温再生器の加熱量を制御し、か
    つ、冷水入口温度検出器が検出した冷水入口温度に基づ
    いて高温発生器の運転と停止とを制御する制御器とを備
    えたことを特徴とする吸収式冷凍機の制御装置。
  2. 【請求項2】 低温熱源によって吸収液を加熱して冷媒
    を分離する低温熱源再生器、この低温熱源再生器からの
    冷媒を凝縮する低温熱源用凝縮器、高温熱源によって吸
    収液を加熱して冷媒を分離する高温再生器、この高温再
    生器からの気化冷媒によって吸収液を加熱して冷媒を分
    離する低温再生器、この低温再生器からの気化冷媒を凝
    縮する凝縮器、この凝縮器及び低温熱源用凝縮器からの
    液冷媒の蒸発気化によって冷水を冷却して供給する蒸発
    器、及びこの蒸発器で気化した冷媒を吸収して濃度が低
    下した吸収液を低温熱源再生器へ送る吸収器とを配管接
    続してなる吸収式冷凍機において、蒸発器の冷水入口温
    度を検出する冷水入口温度検出器と、蒸発器の冷水出口
    温度を検出する冷水出口温度検出器と、この冷水出口温
    度検出器が検出した冷水出口温度に基づいて低温熱源再
    生器の加熱量と高温再生器の加熱量を制御し、かつ、冷
    水入口温度検出器が検出した冷水入口温度が所定温度以
    下になったときに高温再生器の運転を停止する制御器と
    を備え、この制御器は低温熱源再生器の負荷負担率に応
    じて前記所定温度を変更することを特徴とする吸収式冷
    凍機の制御装置。
  3. 【請求項3】 低温熱源によって吸収液を加熱して冷媒
    を分離する低温熱源再生器、この低温熱源再生器からの
    冷媒を凝縮する低温熱源用凝縮器、高温熱源によって吸
    収液を加熱して冷媒を分離する高温再生器、この高温再
    生器からの気化冷媒によって吸収液を加熱して冷媒を分
    離する低温再生器、この低温再生器からの気化冷媒を凝
    縮する凝縮器、この凝縮器及び低温熱源用凝縮器からの
    液冷媒の蒸発気化によって冷水を冷却して供給する蒸発
    器、及びこの蒸発器で気化した冷媒を吸収して濃度が低
    下した吸収液を低温熱源再生器へ送る吸収器とを配管接
    続してなる吸収式冷凍機において、蒸発器の冷水出口温
    度を検出する冷水出口温度検出器と、この冷水出口温度
    検出器が検出した冷水出口温度に基づいて低温熱源再生
    器の加熱量と高温再生器の加熱量を制御し、かつ、前記
    冷水出口温度検出器が検出した冷水出口温度が設定温度
    以下になったときに高温再生器の運転を停止する制御器
    とを備えたことを特徴とする吸収式冷凍機の制御装置。
  4. 【請求項4】 低温熱源によって吸収液を加熱して冷媒
    を分離する低温熱源再生器、この低温熱源再生器からの
    冷媒を凝縮する低温熱源用凝縮器、高温熱源によって吸
    収液を加熱して冷媒を分離する高温再生器、この高温再
    生器からの気化冷媒によって吸収液を加熱して冷媒を分
    離する低温再生器、この低温再生器からの気化冷媒を凝
    縮する凝縮器、この凝縮器及び低温熱源用凝縮器からの
    液冷媒の蒸発気化によって冷水を冷却して供給する蒸発
    器、及びこの蒸発器で気化した冷媒を吸収して濃度が低
    下した吸収液を低温熱源再生器へ送る吸収器とを配管接
    続してなる吸収式冷凍機において、蒸発器の冷水出口温
    度を検出する冷水出口温度検出器と、低温熱源再生器の
    加熱源の入口温度を検出する熱源温度検出器と、前記冷
    水出口温度検出器が検出した冷水出口温度に基づいて低
    温熱源再生器の加熱量と高温再生器の加熱量を制御し、
    かつ、熱源温度検出器が検出した熱源入口温度に基づい
    て高温発生器の最大加熱量を制御する制御器とを備えた
    ことを特徴とする吸収式冷凍機の制御装置。
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JP2006343042A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Sanyo Electric Co Ltd 一重二重効用吸収冷凍機の運転方法
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