JPH06341157A - 地下貯水槽のピット構築方法 - Google Patents
地下貯水槽のピット構築方法Info
- Publication number
- JPH06341157A JPH06341157A JP32829792A JP32829792A JPH06341157A JP H06341157 A JPH06341157 A JP H06341157A JP 32829792 A JP32829792 A JP 32829792A JP 32829792 A JP32829792 A JP 32829792A JP H06341157 A JPH06341157 A JP H06341157A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 地下貯水槽のピットを構築するにあたり、容
易にかつ低コストで実施できるようにする。 【構成】 底版構築進行中に釜場として設置する筒状体
４を、最終的にピットＰとする。これにより、地下水を
多く含む軟弱な地盤でも容易にピットを構築することが
可能となり、また、従来のように現場打ちコンクリート
でピットを構築しないので型枠を必要とせず、しかも筒
状体をそのままピットに流用することから低コストでピ
ットを構築できる。
易にかつ低コストで実施できるようにする。 【構成】 底版構築進行中に釜場として設置する筒状体
４を、最終的にピットＰとする。これにより、地下水を
多く含む軟弱な地盤でも容易にピットを構築することが
可能となり、また、従来のように現場打ちコンクリート
でピットを構築しないので型枠を必要とせず、しかも筒
状体をそのままピットに流用することから低コストでピ
ットを構築できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート製等の地
下貯水槽を地盤に設置するにあたってピットを底版に構
築する方法に関する。
下貯水槽を地盤に設置するにあたってピットを底版に構
築する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】根切り底に設けた釜場から地下水を排水
させながら根切りを進行させていく、いわゆる釜場排水
工法を用いて地下貯水槽を沈設するにあたり、その貯水
槽に集水用のピットを構築するには、次のような方法が
一般的である。すなわち、所要深さに進行させた根切り
底に、釜場を残して貯水槽の底版をコンクリートの現場
打ちで形成した後、釜場からの排水によりピットの設置
箇所よりも地下水位を下げてから、設置してあった釜場
の部分にコンクリートを現場打ちする。
させながら根切りを進行させていく、いわゆる釜場排水
工法を用いて地下貯水槽を沈設するにあたり、その貯水
槽に集水用のピットを構築するには、次のような方法が
一般的である。すなわち、所要深さに進行させた根切り
底に、釜場を残して貯水槽の底版をコンクリートの現場
打ちで形成した後、釜場からの排水によりピットの設置
箇所よりも地下水位を下げてから、設置してあった釜場
の部分にコンクリートを現場打ちする。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】コンクリートの現場打
ちによるピットの構築は、特に地下水を多く含む軟弱な
地盤では困難で熟練を要する。また、ピットの型枠が必
要であるとともに釜場は使い捨て（埋め殺し）であるか
ら、コスト的にも不利である。
ちによるピットの構築は、特に地下水を多く含む軟弱な
地盤では困難で熟練を要する。また、ピットの型枠が必
要であるとともに釜場は使い捨て（埋め殺し）であるか
ら、コスト的にも不利である。
【０００４】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、地下貯水槽のピットを構築するにあたり、容易
にかつ低コストで実施できる地下貯水槽のピット構築方
法を提供することを目的としている。
あって、地下貯水槽のピットを構築するにあたり、容易
にかつ低コストで実施できる地下貯水槽のピット構築方
法を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、貯水槽を設置する地盤を掘
削するにあたり、根切り底に設ける釜場を上下に開口す
る筒状体で形成し、所要深さに根切りを進行したら、前
記筒状体に貯水槽の底版を固着して一体化させるととも
に筒状体の底部を閉塞し、この筒状体を貯水槽のピット
とすることを特徴としている。
するためになされたもので、貯水槽を設置する地盤を掘
削するにあたり、根切り底に設ける釜場を上下に開口す
る筒状体で形成し、所要深さに根切りを進行したら、前
記筒状体に貯水槽の底版を固着して一体化させるととも
に筒状体の底部を閉塞し、この筒状体を貯水槽のピット
とすることを特徴としている。
【０００６】
【作用】本発明によれば、底版の構築進行中に釜場とし
て設置する筒状体が、最終的にはピットとなる、すなわ
ちピットが釜場を兼用するので、地下水を多く含む軟弱
な地盤でも容易にピットを構築することが可能となる。
また、従来のように現場打ちコンクリートでピットを構
築しないので型枠を必要とせず、しかも筒状体をそのま
まピットに流用するから、低コストでピットを構築でき
る。
て設置する筒状体が、最終的にはピットとなる、すなわ
ちピットが釜場を兼用するので、地下水を多く含む軟弱
な地盤でも容易にピットを構築することが可能となる。
また、従来のように現場打ちコンクリートでピットを構
築しないので型枠を必要とせず、しかも筒状体をそのま
まピットに流用するから、低コストでピットを構築でき
る。
【０００７】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図１は本発明の一実施例を適用して釜場排水工
法により地盤Ｇ中に構築した円筒状の地下貯水槽１の全
体を示している。
明する。図１は本発明の一実施例を適用して釜場排水工
法により地盤Ｇ中に構築した円筒状の地下貯水槽１の全
体を示している。
【０００８】この貯水槽１は、まず図２に示すように、
地盤Ｇの掘削が完了した後、プレキャストコンクリート
側壁１２を構築し、さらに、砕石等により基礎６を構築
する際、掘削穴２の底すなわち根切り底３に設ける釜場
を、上下に開口する筒状体４で形成し、この筒状体４の
内部から、地盤Ｇの地下水をポンプで汲み上げて地上に
排水する。この場合の筒状体４は、図３に示すように、
円筒状の本体４ａの底部に、地下水の通過を許容し、か
つ土砂は通過できない程度の大きさの穴（図示略）が多
数形成された鉄板５が固定されてなるものである。
地盤Ｇの掘削が完了した後、プレキャストコンクリート
側壁１２を構築し、さらに、砕石等により基礎６を構築
する際、掘削穴２の底すなわち根切り底３に設ける釜場
を、上下に開口する筒状体４で形成し、この筒状体４の
内部から、地盤Ｇの地下水をポンプで汲み上げて地上に
排水する。この場合の筒状体４は、図３に示すように、
円筒状の本体４ａの底部に、地下水の通過を許容し、か
つ土砂は通過できない程度の大きさの穴（図示略）が多
数形成された鉄板５が固定されてなるものである。
【０００９】次に、図１に示すように、基礎６の上に捨
てコンクリート７を打設し、さらにその上に現場打ち鉄
筋コンクリートによって底版８を形成する。この底版８
の上面は、筒状体４の上面と面一に合わせる。これによ
り、底版８は筒状体４に固着し、両者は一体化する。
てコンクリート７を打設し、さらにその上に現場打ち鉄
筋コンクリートによって底版８を形成する。この底版８
の上面は、筒状体４の上面と面一に合わせる。これによ
り、底版８は筒状体４に固着し、両者は一体化する。
【００１０】次に、筒状体４からの排水により筒状体４
の設置箇所すなわちピットの設置箇所よりも地下水位を
下げ、この後図３に示すように、筒状体４の下部開口を
閉塞板９で塞ぎその上にコンクリート１０をある程度の
厚さ打設する。閉塞板９とコンクリート１０により筒状
体４内への地下水の侵入は絶たれる。なお、筒状体４
に、閉塞板９と鉄板５との間の空間から地盤Ｇに連通す
る水逃がし孔１１を形成しておくと好ましい。以上によ
り、貯水槽１のピットＰが、上記筒状体４によって構築
されたことになる。
の設置箇所すなわちピットの設置箇所よりも地下水位を
下げ、この後図３に示すように、筒状体４の下部開口を
閉塞板９で塞ぎその上にコンクリート１０をある程度の
厚さ打設する。閉塞板９とコンクリート１０により筒状
体４内への地下水の侵入は絶たれる。なお、筒状体４
に、閉塞板９と鉄板５との間の空間から地盤Ｇに連通す
る水逃がし孔１１を形成しておくと好ましい。以上によ
り、貯水槽１のピットＰが、上記筒状体４によって構築
されたことになる。
【００１１】なお、上記底版８およびピットＰを構築し
た後、プレキャストコンクリートからなる頂版１３およ
び取水口１４を順次据え付け、地盤Ｇを埋め戻し最終的
に貯水槽１を構築する。なお、取水口１４はピットＰの
上方に配設する。
た後、プレキャストコンクリートからなる頂版１３およ
び取水口１４を順次据え付け、地盤Ｇを埋め戻し最終的
に貯水槽１を構築する。なお、取水口１４はピットＰの
上方に配設する。
【００１２】上記ようにしてピットＰを構築する方法で
あれば、底版構築進行中に釜場として設置する筒状体４
が、最終的にはピットＰとなる、すなわちピットＰが釜
場を兼用するので、地下水を多く含む軟弱な地盤でも容
易にピットを構築することが可能となる。また、従来の
ように現場打ちコンクリートでピットを構築しないので
型枠を必要とせず、しかも筒状体４をそのままピットに
流用するから、低コストでピットを構築できる。
あれば、底版構築進行中に釜場として設置する筒状体４
が、最終的にはピットＰとなる、すなわちピットＰが釜
場を兼用するので、地下水を多く含む軟弱な地盤でも容
易にピットを構築することが可能となる。また、従来の
ように現場打ちコンクリートでピットを構築しないので
型枠を必要とせず、しかも筒状体４をそのままピットに
流用するから、低コストでピットを構築できる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の地下貯水
槽のピット構築方法によれば、貯水槽を設置する地盤を
掘削するにあたり、根切り底に設ける釜場を上下に開口
する筒状体で形成し、所要深さに根切りを進行したら、
前記筒状体に貯水槽の底版を固着して一体化させるとと
もに筒状体の底部を閉塞し、この筒状体を貯水槽のピッ
トとすることを特徴とするもので、根切りの進行中に釜
場として設置する筒状体を最終的にピットに流用するか
ら、地下水を多く含む軟弱な地盤でも容易にピットを構
築することができるとともに、そのピットを低コストで
構築できるといった効果を奏する。
槽のピット構築方法によれば、貯水槽を設置する地盤を
掘削するにあたり、根切り底に設ける釜場を上下に開口
する筒状体で形成し、所要深さに根切りを進行したら、
前記筒状体に貯水槽の底版を固着して一体化させるとと
もに筒状体の底部を閉塞し、この筒状体を貯水槽のピッ
トとすることを特徴とするもので、根切りの進行中に釜
場として設置する筒状体を最終的にピットに流用するか
ら、地下水を多く含む軟弱な地盤でも容易にピットを構
築することができるとともに、そのピットを低コストで
構築できるといった効果を奏する。
【図１】本発明の一実施例を適用して構築した地下貯水
槽の側断面図である。
槽の側断面図である。
【図２】根切り進行中の状態を示す側面図である。
【図３】ピットの側断面図である。
１ 地下貯水槽 ３ 根切り底 ４ 筒状体 ８ 底版 Ｇ 地盤 Ｐ ピット
Claims (1)
- 【請求項１】 貯水槽を設置する地盤を掘削するにあた
り、根切り底に設ける釜場を上下に開口する筒状体で形
成し、所要深さに根切りを進行したら、前記筒状体に貯
水槽の底版を固着して一体化させるとともに筒状体の底
部を閉塞し、この筒状体を貯水槽のピットとすることを
特徴とする地下貯水槽のピット構築方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32829792A JP3256002B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 地下貯水槽のピット構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32829792A JP3256002B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 地下貯水槽のピット構築方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06341157A true JPH06341157A (ja) | 1994-12-13 |
| JP3256002B2 JP3256002B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=18208657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32829792A Expired - Fee Related JP3256002B2 (ja) | 1992-12-08 | 1992-12-08 | 地下貯水槽のピット構築方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3256002B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-08 JP JP32829792A patent/JP3256002B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3256002B2 (ja) | 2002-02-12 |
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Legal Events
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