JP2588075B2 - 地下躯体構築工法 - Google Patents
地下躯体構築工法Info
- Publication number
- JP2588075B2 JP2588075B2 JP3160361A JP16036191A JP2588075B2 JP 2588075 B2 JP2588075 B2 JP 2588075B2 JP 3160361 A JP3160361 A JP 3160361A JP 16036191 A JP16036191 A JP 16036191A JP 2588075 B2 JP2588075 B2 JP 2588075B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slab
- underground
- excavation
- pressure
- retaining wall
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地下躯体の構築方法に係
るものである。
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、埋立地等、軟弱地盤での構築物の
建設や、都市部における地下構造物の大規模化、大深度
化が進み、基礎を含めた地下躯体の設計法、施工法が以
前にもまして重要な問題となってきている。而して地下
工事は山留工事、杭工事、土工事、地下躯体工事等から
構成されている。
建設や、都市部における地下構造物の大規模化、大深度
化が進み、基礎を含めた地下躯体の設計法、施工法が以
前にもまして重要な問題となってきている。而して地下
工事は山留工事、杭工事、土工事、地下躯体工事等から
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら地下工事
は、建築生産という範疇では比較的扱い難い分野とされ
ている。その主な理由の一つは、地下工事の対象とする
地盤が自然材料である土と水とによって複雑に構成され
ていて、個々の敷地が固有の地盤条件を有することか
ら、各現場に共通性が極めて乏しいという点にある。そ
のため汎用性の高い新技術の開発は容易でない。
は、建築生産という範疇では比較的扱い難い分野とされ
ている。その主な理由の一つは、地下工事の対象とする
地盤が自然材料である土と水とによって複雑に構成され
ていて、個々の敷地が固有の地盤条件を有することか
ら、各現場に共通性が極めて乏しいという点にある。そ
のため汎用性の高い新技術の開発は容易でない。
【0004】本発明はこのような実情に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、建物の地下躯体をほぼ
無人で構築するとともに、騒音、振動、地下水の汲み上
げによる地盤沈下等の建設公害が低減された地下躯体の
構築工法を提供する点にある。
たもので、その目的とする処は、建物の地下躯体をほぼ
無人で構築するとともに、騒音、振動、地下水の汲み上
げによる地盤沈下等の建設公害が低減された地下躯体の
構築工法を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る地下躯体構築工法によれば、地下躯体
外周には山留壁を、内部には場所打ち杭を自動掘削方式
で施工するとともに、山留壁には外周鉄骨柱を、内部杭
には半PC構真柱を建込み、1次掘削を行ったのち掘削
地盤上に耐圧スラブ用の鉄筋篭を組み立て、次いで逆打
ち用トツプスラブを施工して同スラブより前記鉄筋篭を
懸吊部材で吊り下げるとともに、トツプスラブ上に掘削
安定液プラントを設置し、トツプスラブ下の地盤を水中
無人掘削機によって所定深度まで掘削したのち、前記鉄
筋コンクリート篭を沈設して水中コンクリートを打設し
て耐圧スラブを施工し、次いで同耐圧スラブと山留壁と
の間の水を排水しながら地下中間スラブを上階より順次
施工するものである。
め、本発明に係る地下躯体構築工法によれば、地下躯体
外周には山留壁を、内部には場所打ち杭を自動掘削方式
で施工するとともに、山留壁には外周鉄骨柱を、内部杭
には半PC構真柱を建込み、1次掘削を行ったのち掘削
地盤上に耐圧スラブ用の鉄筋篭を組み立て、次いで逆打
ち用トツプスラブを施工して同スラブより前記鉄筋篭を
懸吊部材で吊り下げるとともに、トツプスラブ上に掘削
安定液プラントを設置し、トツプスラブ下の地盤を水中
無人掘削機によって所定深度まで掘削したのち、前記鉄
筋コンクリート篭を沈設して水中コンクリートを打設し
て耐圧スラブを施工し、次いで同耐圧スラブと山留壁と
の間の水を排水しながら地下中間スラブを上階より順次
施工するものである。
【0006】
【作用】本発明によれば前記したように、地下躯体外周
には山留壁を、内部には場所打杭を自動掘削方式で施工
し、逆打ち工法を適用してトツプスラブを施工したの
ち、同スラブ下の地盤を同スラブ上の掘削安定液プラン
トを使用して水中無人掘削機により所定深度まで水中掘
削し、前記スラブより鉄筋篭を沈設し、水中コンクリー
トを打設して耐圧スラブを施工し、同耐圧スラブと山留
壁とによって外部の地下水を遮断し、地下水の汲上げに
よる周辺地盤の沈下を防止し、内部の水を排水しながら
逆打ち工法によって地下中間スラブを順次上階より施工
して、地下躯体を施工するものである。
には山留壁を、内部には場所打杭を自動掘削方式で施工
し、逆打ち工法を適用してトツプスラブを施工したの
ち、同スラブ下の地盤を同スラブ上の掘削安定液プラン
トを使用して水中無人掘削機により所定深度まで水中掘
削し、前記スラブより鉄筋篭を沈設し、水中コンクリー
トを打設して耐圧スラブを施工し、同耐圧スラブと山留
壁とによって外部の地下水を遮断し、地下水の汲上げに
よる周辺地盤の沈下を防止し、内部の水を排水しながら
逆打ち工法によって地下中間スラブを順次上階より施工
して、地下躯体を施工するものである。
【0007】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。地下躯体の外周杭及び地下外壁を兼用するRC地中
連続壁、またはソイルセメント柱外壁よりなる山留壁1
及び内部杭としての場所打ち杭2を施工し、山留壁1に
は外周鉄骨柱3を、場所打ち杭2には半PC構真柱4を
同時に建込む。(図1参照) ここで地中連続壁の場合は自動掘削機により、場所打杭
はリバースサーキユレーシヨン方式による自動掘削方式
によって施工する。
る。地下躯体の外周杭及び地下外壁を兼用するRC地中
連続壁、またはソイルセメント柱外壁よりなる山留壁1
及び内部杭としての場所打ち杭2を施工し、山留壁1に
は外周鉄骨柱3を、場所打ち杭2には半PC構真柱4を
同時に建込む。(図1参照) ここで地中連続壁の場合は自動掘削機により、場所打杭
はリバースサーキユレーシヨン方式による自動掘削方式
によって施工する。
【0008】次いで公知の方法で1次掘削を行ったの
ち、掘削地盤上に耐圧スラブの鉄筋篭5を組立て、次い
で逆打ち用トツプスラブ6を施工し、同トツプスラブ6
の施工後、同スラブ6より前記鉄筋篭5を吊りワイヤ7
等で吊り下げる。(図2参照) 次いで前記トツプスラブ6上に、土砂分離装置等の掘削
安定液プラント8を設置し、トツプスラブ6の下部地盤
を、リバースサーキユレイシヨン方式の大型の水中無人
掘削機9によって床付け面まで掘削する。(図3参照) かくして床付完了後、前記鉄筋篭5を沈設して水中コン
クリートを打設する。この時点で外周の山留壁1と底盤
の耐圧スラブ10とによって、外部の地下水は遮断され
る。(図4参照)なお掘削が完了するとトツプスラブ6
上の掘削安定液プラント8が撤去され、地上部の施工を
地下部の施工と並行して始めることができる。
ち、掘削地盤上に耐圧スラブの鉄筋篭5を組立て、次い
で逆打ち用トツプスラブ6を施工し、同トツプスラブ6
の施工後、同スラブ6より前記鉄筋篭5を吊りワイヤ7
等で吊り下げる。(図2参照) 次いで前記トツプスラブ6上に、土砂分離装置等の掘削
安定液プラント8を設置し、トツプスラブ6の下部地盤
を、リバースサーキユレイシヨン方式の大型の水中無人
掘削機9によって床付け面まで掘削する。(図3参照) かくして床付完了後、前記鉄筋篭5を沈設して水中コン
クリートを打設する。この時点で外周の山留壁1と底盤
の耐圧スラブ10とによって、外部の地下水は遮断され
る。(図4参照)なお掘削が完了するとトツプスラブ6
上の掘削安定液プラント8が撤去され、地上部の施工を
地下部の施工と並行して始めることができる。
【0009】次いで内部の水を排水管11より排水しな
がら、地下中間スラブ12を順次上階より施工する。そ
の際、型枠は吊型枠とし、作業にはスラブ開口部より投
入した水上パレツト13を利用する。(図5参照)図中
14は上部架構を示す。なお高性能水中コンクリートを
使用することによって、ノンブリージング性のためレイ
タンスが生じることがなく、場所打ちコンクリート杭に
使用すると杭頭の斫り作業が不要となり、また掘削をリ
バースサーキユレーシヨン方式で行うことにより、掘削
後のスライムも殆んど残存しない。更に高い流動性によ
るセルフレベリング性、水中で分離しない性質を利用
し、耐圧スラブのコンクリートを水中で打設できる。
がら、地下中間スラブ12を順次上階より施工する。そ
の際、型枠は吊型枠とし、作業にはスラブ開口部より投
入した水上パレツト13を利用する。(図5参照)図中
14は上部架構を示す。なお高性能水中コンクリートを
使用することによって、ノンブリージング性のためレイ
タンスが生じることがなく、場所打ちコンクリート杭に
使用すると杭頭の斫り作業が不要となり、また掘削をリ
バースサーキユレーシヨン方式で行うことにより、掘削
後のスライムも殆んど残存しない。更に高い流動性によ
るセルフレベリング性、水中で分離しない性質を利用
し、耐圧スラブのコンクリートを水中で打設できる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば前記したように山留壁に
作用する側圧に対して剛性の高いトツプスラブと内部の
静水圧で抵抗させるため、中間スラブ、あるいは鋼製切
梁等の拘束なしで可成りの深度の床付けまで掘削が可能
である。また山留壁と耐圧スラブとによって山留壁外部
の地下水が遮断されているので、施工中の地下水の流れ
が殆んどなく、地下水位の低下による周辺の地盤の沈
下、井戸の枯渇を生起することがない。
作用する側圧に対して剛性の高いトツプスラブと内部の
静水圧で抵抗させるため、中間スラブ、あるいは鋼製切
梁等の拘束なしで可成りの深度の床付けまで掘削が可能
である。また山留壁と耐圧スラブとによって山留壁外部
の地下水が遮断されているので、施工中の地下水の流れ
が殆んどなく、地下水位の低下による周辺の地盤の沈
下、井戸の枯渇を生起することがない。
【0011】またリバースサーキユレーシヨン方式によ
る掘削方式を採用することによって、掘削土砂の地上へ
の搬送が容易で連続的に掘削するため、掘削機の自動
化、無人化が容易になる。
る掘削方式を採用することによって、掘削土砂の地上へ
の搬送が容易で連続的に掘削するため、掘削機の自動
化、無人化が容易になる。
【図1】本発明に係る地下躯体構築工法おける山留壁、
杭及び構真柱の施工工程を示す縦断面図である。
杭及び構真柱の施工工程を示す縦断面図である。
【図2】1次掘削、耐圧スラブ配筋、トツプスラブ施工
工程を示す縦断面図である。
工程を示す縦断面図である。
【図3】トツプスラブ下部地盤の水中掘削工程を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図4】耐圧スラブコンクリート打設工程を示す縦断面
図である。
図である。
【図5】排水及び中間スラブ施工工程を示す縦断面図で
ある。
ある。
1 山留壁 2 場所打ち杭 4 構真柱 5 耐圧スラブの鉄筋篭 6 トツプスラブ 7 吊りワイヤ 9 水中無人掘削機 10 耐圧スラブ 11 排水管
Claims (1)
- 【請求項1】 地下躯体外周には山留壁を、内部には場
所打ち杭を自動掘削方式で施工するとともに、山留壁に
は外周鉄骨柱を、内部杭には半PC構真柱を建込み、1
次掘削を行ったのち掘削地盤上に耐圧スラブ用の鉄筋篭
を組み立て、次いで逆打ち用トツプスラブを施工して同
スラブより前記鉄筋篭を懸吊部材で吊り下げるととも
に、トツプスラブ上に掘削安定液プラントを設置し、ト
ツプスラブ下の地盤を水中無人掘削機によって所定深度
まで掘削したのち、前記鉄筋コンクリート篭を沈設して
水中コンクリートを打設して耐圧スラブを施工し、次い
で同耐圧スラブと山留壁との間の水を排水しながら地下
中間スラブを上階より順次施工することを特徴とする地
下躯体構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160361A JP2588075B2 (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 地下躯体構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3160361A JP2588075B2 (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 地下躯体構築工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059945A JPH059945A (ja) | 1993-01-19 |
JP2588075B2 true JP2588075B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=15713315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3160361A Expired - Lifetime JP2588075B2 (ja) | 1991-07-01 | 1991-07-01 | 地下躯体構築工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588075B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102505707A (zh) * | 2011-10-13 | 2012-06-20 | 张云祥 | 一种下穿桥的施工方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0748848A (ja) * | 1993-08-10 | 1995-02-21 | Kajima Corp | 逆打ち工法による地下躯体の構築工法 |
DE19508570C2 (de) * | 1995-03-10 | 1997-10-16 | Behr Gmbh & Co | Kühler für ein Kraftfahrzeug |
JP4833949B2 (ja) * | 2007-11-02 | 2011-12-07 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート一体型構真柱 |
-
1991
- 1991-07-01 JP JP3160361A patent/JP2588075B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102505707A (zh) * | 2011-10-13 | 2012-06-20 | 张云祥 | 一种下穿桥的施工方法 |
CN102505707B (zh) * | 2011-10-13 | 2014-04-16 | 张云祥 | 一种下穿桥的施工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH059945A (ja) | 1993-01-19 |
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