JP3614587B2 - 被圧地下水地盤に立坑を設置する方法 - Google Patents

被圧地下水地盤に立坑を設置する方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下水が被圧状態にある地盤すなわち被圧地下水地盤に立坑を設置する方法に関し、特に、被圧地下水の水位が高い地盤に大深度の立坑を設置する方法に関する。この立坑には、例えば、地表下数10メートルの深さ位置から発進するシールドトンネル掘削機のための発進立坑が含まれる。
【0002】
【従来の技術】
被圧地下水の水位が高い地盤に立坑を設置する際に常に問題となるのは、ボイリング、パイピング、盤膨れ等の地下水圧による掘削底面の不安定化である。地下水圧による掘削底面の不安定化を防止するために、一般に、遮水工法、底面地盤改良工法及び地下水低下工法が単独で又は組み合わされて採用されている。
【0003】
しかし、これらの工法には、次のような問題がある。まず、遮水工法は、遮水性の土留壁の根入れを不透水層まで延ばすか、薬液注入によって透水層に遮水壁を造るかして被圧地下水を遮断する工法であるが、粘着力が大きく、クラックのない強固な不透水層がある程度の深度までしかも5m以上の層厚がないと採用できない。また、仮に、適当な不透水層がある場合でも、被圧地下水により揚圧力に対しする抵抗力は、土の重量と剪断抵抗によるものであるため、安全率を満たす抵抗力を得るためには土留壁の根入れを長くする必要があり、経済性に劣る。さらに、薬液注入によって透水層に遮水壁を造る場合、注入位置が深いとき、均一で確実な遮水壁を造ることは困難である。特に、細粒分の多い砂層では薬液の浸透に難がある。
【0004】
次に、底面地盤改良工法は、被圧地下水に抵抗するように、立坑底面周辺地盤に遮水性のある人工地盤を造る工法で、掘削底面下に適当な不透水層がない場合に採用されるが、掘削深度が深くなると地盤改良径の確保、ボーリング精度等に問題があり、施工の確実性において劣る。また、掘削面積が大きい場合には、かなり厚い改良厚さとなり、不経済な設計となる。
【0005】
最後に、地下水低下工法は、井戸での揚水によって水圧(水位)を低下させる工法であるが、昨今の50mを超える大深度の立坑掘削のために、これに見合う大規模な水位の低下を得ることはほとんど不可能である。また、帯水層の透水性が大きい場合、揚水量は膨大な量となり、河川等の適当な放流先がない場合、揚げた水を下水道に放流することになる。その場合、高額な下水道料金の支払いを余儀なくされる。さらに、帯水層の透水性が小さい場合、井戸に水が集まりにくいため、水位低下曲線が急勾配となり、水位低下が必要な部位で低下しない場合が生じる。さらに、軟弱な沖積粘土層が上部にあるような地盤では、圧密による地盤沈下が深刻な問題となるおそれがあり、大深度掘削ではこの工法を単独で使用することはできない。
【0006】
上記の理由で、地下水圧による掘削底面の安定化のために一般に採用されている遮水工法、底面地盤改良工法及び地下水低下工法は、被圧地下水地盤に大深度の立坑を設置するためには採用できない。
【0007】
特開昭57−158495号公報に、シールド発進用大深度立坑の施工法が開示されている。この施工法は、地下連続壁で囲まれる地盤を泥水工法を用いて水中掘削し、掘削底面に水中コンクリートの打設によって基礎底板を施工し、鋼製半球殻体に立坑駆体を継ぎ足し、基礎底板まで沈下させ、地下連続壁と立坑駆体との間を硬化材のグラウトにより充填するもので、掘削中は、被圧地下水により立坑底面に作用する上向き力に対し泥水の重量をもって対抗し、掘削後は、立坑底面の安定を維持するというのではなく、むしろ、地下連続壁内に殻体と立坑駆体とによる立坑を規定するというものである。次に、特開昭63−226494号公報には、連続地中壁による筒状構造物を構築し、該筒状構造物内を水中掘削し、底部に水中コンクリートを打設して底版を造成する立坑構築工法が記載されている。このコンクリート底板は、重力タイプ又は底部地盤に予め打ち込んだアンカー及び鉄筋に結合された強化版タイプであるが、その施工は、いずれも深い地中での水中作業によるもので、確実性及び工費に問題があり、また、コンクリート底版と地中壁とは一体的に結合されていないために、深度によっては排水後の立坑底面の安定になお問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、被圧地下水地盤に立坑を設置するに際して、遮水工法、底面地盤改良工法、地下水低下工法等の在来工法を使用することなく、ボイリング、パイピング、盤膨れ等の被圧地下水による掘削底面の不安定化を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明は、掘削に際して所定深さの立坑底面の下方に根入れした連続地中壁内の掘削底面に注水によって下向き力を及ぼし、排水に際して加圧手段により架構を介して立坑底面に下向き力を及ぼし、また、架構の撤去に際して立坑底部において連続地中壁と強固に一体化するコンクリートを打設し、これにより掘削底面又は立坑底面に作用する被圧地下水による上向き力に対抗し、盤膨れのような掘削底面の不安定化を防止することを基本構想とする。ために、本発明にかかる立坑設置方法は、基本的に、所定深さの立坑底面の下方に根入れした、立坑掘削域を取り囲む連続地中壁を築造し、該連続地中壁内の掘削底面に注水によって下向き力を及ぼしながら水中掘削し、細長い架構を介して立坑底面に加圧力を及ぼしながら立坑から排水し、立坑底部において連続地中壁と強固に一体化するコンクリートを打設し、その後、前記加圧力を解除し、前記架構を撤去することを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる被圧地下水地盤に立坑を設置する方法は、所定深さの立坑底面の下方に根入れした、立坑掘削域を取り囲む連続地中壁を築造すること、所定深さの立坑底面に達するまで、前記連続地中壁内の地盤をドライ掘削、次いで注水しての水中掘削により掘削すること、掘削後、前記立坑底面に達する少なくとも1つの細長い鋼製架構を立坑内に建て込み、該鋼製架構の上端部に加圧手段取り付けること、前記立坑底面に底床コンクリートを打設すること、該底床コンクリートの硬化後、前記加圧手段により前記鋼製架構を介して前記立坑底面を加圧する間に前記立坑から排水すること、排水後、前記連続地中壁の底部内周面に突起物を固定し、該突起物に付着する押えコンクリートを前記底床コンクリート上に打設すること、前記鋼製架構を前記押えコンクリート中に埋没した下方部分とその上方部分とに分離し、該上方部分及び前記加圧手段を前記立坑から撤去することを含む。
【0011】
実施上、掘削底面が安定状態にある間、前記連続地中壁内の地盤をドライ掘削し、その後前記連続地中壁内に注水して該連続地中壁内の地盤を水中掘削する。また、鋼製架構を立坑に建て込むには、前記立坑底面と前記注水した水の水位の上方位置との間に建て込む。さらに、前記鋼製架構は、複数のトラス構造物を連結してなりかつ下端部に押え金物が取り付けられており、前記押え金具は、H形鋼が井桁状に組まれてなる。
【0012】
前記水中掘削のために、前記被圧地下水が前記立坑底面に及ぼす上向き力に対抗する下向き力を前記立坑底面に及ぼす水位に注水する。また、排水重量に相当する下向き力を前記油圧ジャッキにより前記鋼製架構を介して前記立坑底面に及ぼしつつ排水する。
【0013】
所定深さの立坑底面に達するまでの、前記連続地中壁内の地盤の掘削は、初めから水中掘削によることもできる。
【0014】
【発明の作用効果】
本発明によれば、掘削時における注水量に応じた下向き力、排水時における排水量に応じた加圧力による下向き力、架構の撤去時における連続地中壁と一体化したコンクリートの抵抗により、掘削底面又は立坑底面に作用する被圧地下水による上向き力に対抗し、盤膨れのような掘削底面の不安定化を確実に防止することができ、しかも、遮水工法、底面地盤改良工法、地下水低下工法等の在来工法を使用しないことから、工期の短縮及び経済性に優れている。また、地中壁への突起物すなわち剪断補強材の固定及び押えコンクリートの打設は、排水後の坑底における作業員視認下の直接作業であり、施工を確実にすることができる。
【0015】
【実施の形態】
本発明に従って設置された立坑を示す図1は、後に説明するように、H形矢板又はI形矢板10を芯材とするコンクリート製連続地中壁12内での水中掘削、立坑底面14への基礎コンクリート16の打設、鋼製架構18の立坑内への建て込み、鋼製架構18の上端部への油圧ジャッキ20の取り付け及び該油圧ジャッキの連続地中壁12への固定、基礎コンクリート16上への底床コンクリート22の打設、油圧ジャッキ作動下での立坑からの排水、地中壁12の内面に固定した突起物24を介して該地中壁と一体化される押えコンクリート26の打設を順次に完了し、鋼製架構18を押えコンクリート26中に埋没した下方部分とその上方部分とを分離してその上方部分及び油圧ジャッキ20を立坑から撤去する前の状態を示している。油圧ジャッキ20は加圧手段を構成する。加圧手段は、油圧ジャキに代え、鋼製架構18上に取り付けられ、立坑からの排水を受け入れる水槽(図示せず)によって構成することができ、また、鋼製架構18上に取り付けられかつ順次載置される多数の重錘(図示せず)によって構成することもできる。以下に説明する図示の例では、加圧手段として油圧ジャッキを使用している。基礎コンクリート16の打設は立坑底部に堆積したスライムに対する処置であり、コンクリート打設に代え、立坑底部からスライムを除去し、または、立坑底部に採石を敷設してもよい。
【0016】
以下、本発明の立坑設置方法を図2以下を参照して説明するに、まず、液密性のジョイント構造を備えるH形矢板又はI形矢板10を芯材とするコンクリート製の連続地中壁12を築造する。この地中壁12は、所定深さの立坑底面14の下方に根入れした、掘削域を取り囲む連続地中壁である。この地中壁12の地表近傍部分では、芯材10は露出している。
【0017】
所定深さの立坑底面14に達するまで、地中壁12内の地盤を初めはドライ掘削により、次いで注水しての水中掘削により掘削する。すなわち、掘削底面が安定状態にある間ドライ掘削し、その後地中壁12内に注水して水中掘削する。水中掘削のためにする注水は、被圧地下水が掘削底面に及ぼす上向き力に対抗する下向き力を掘削底面に及ぼす水位を維持するようにする。
【0018】
図2に示す例では、掘削底面30までドライ掘削する。この掘削底面30は、立坑底面14に作用する被圧地下水による上向きの揚圧力と、地中壁内の土の重量とが、安全率を考慮して、釣り合い状態にある深さである。例えば、不透水層が地表下39.0mまであり、その下の透水層の被圧地下水の水位32が地表下5.0mであり、安全率を1.05とする場合、計算上、揚圧力は地表下19.2mまでは土の重量を上回らない。このため、地表下19.2mまでドライ掘削し、それ以下を水中掘削する。勿論、この場合、最初から水中掘削することができ、また、地表下19.2mに達する前にドライ掘削を水中掘削に切り換えてもよい。
【0019】
所定深さの立坑底面14までの水中掘削が完了した後、図3に示すように、立坑底面14に基礎コンクリート16を打設する。この基礎コンクリートの打設は、トレミーを用いて行う。
【0020】
基礎コンクリート16が硬化し、強度が発現した後、図4に示すように、立坑内において基礎コンクリート16に達し、これに支持される細長い鋼製架構18を基礎コンクリートと注水した水の水位34の上方位置との間に建て込む。
【0021】
この鋼製架構18は、図1及び図5に示すように、トラス構造物である架構単体181が連結されてなる。図示の例では4つの架構単体が連結されて1つの鋼製架構18を構成している(図4)。各架構単体181は、4本の柱材182、これらを連結しかつ補強する水平材183及び斜材184からなる。また、図示の例では、2組の鋼製架構18が立坑内に建て込まれている(図5)。
【0022】
図1、図5及び図6に示すように、各鋼製架構18の下端には押え金物36が取り付けられており、該押え金物は井桁状に組まれたH形鋼361、付加的に配置されたH形鋼362及びスペーサとして配置されたH形鋼363,364を含む。これらのH形鋼は互いに溶接されている。また、押え金物36は、全体に、H形鋼363を介して鋼製架構18の下端部、すなわち各柱材182の下端部に溶接されている。
【0023】
他方、鋼製架構18の上端部、すなわち各柱材182の上端部には、油圧ジャッキ20が取り付けられ、該油圧ジャッキは連続地中壁12の芯材10にブラケット40を介して固定される。ブラケット40は、芯材10に着脱可能に取り付けられている。
【0024】
その後、基礎コンクリート16上に底床コンクリート22をトレミーを用いて打設する。この底床コンクリートの打設により、該底床コンクリート中に押え金物36及び鋼製架構18の柱材182の一部が埋没する。
【0025】
底床コンクリート22の硬化後、油圧ジャッキ20を作動し、鋼製架構18、底床コンクリート22、押え金物36及び基礎コンクリート16を介して立坑底面14を加圧する。その間に、主として水中掘削のために注入された水を立坑から排水する。この排水は、排水重量に相当する下向き力を油圧ジャッキ20により鋼製架構18等を介して立坑底面14に及ぼしながら行う。
【0026】
排水後、立坑内に入った作業員により、図1及び図6示すように、地中壁12の底部内周面に後に打設される押えコンクリート26のための剪断補強材としての突起物24を固定する。この突起物24は、ジベル、スタッド、シャーコネクター、アンカー等であり、図示の例では複数の棒状鉄筋である。この鉄筋は間隔をおいて配置され、その一端が地中壁12の芯材10に溶接により固定され、片持ち支持される。
【0027】
突起物24が地中壁12に固定された後、突起物及び地中壁に付着する押えコンクリート26を底床コンクリート22上に打設し、地中壁12と押えコンクリートとを強固に一体化する。この押えコンクリート26の打設により、鋼製架構18の柱材182はその一部が該押えコンクリートに埋没する。
【0028】
油圧ジャッキ20による加圧を解除し、鋼製架構18の柱材182を押えコンクリート26に埋没した下方部分とその上方部分とに分離する。この分離は、溶断によって行う。その後、鋼製架構18の分離された上方部分及び油圧ジャッキ20を立坑から撤去する。これにより、図7に示すように、基礎コンクリート16と、押え金物36で補強された底床コンクリート22と、地中壁12と剪断補強材を介して強固に一体化された押えコンクリート26とにより被圧地下水による揚圧力に抵抗し、立坑底面14を安定的に維持する底版を備えた立坑が完成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って建て込まれた鋼製架構の撤去前の立坑内の状況を示す図。
【図2】ドライ掘削完了後の掘削底面と被圧地下水の水位と所定の立坑底面との関係を示す図。
【図3】基礎コンクリート打設後の立坑内の状況を示す図。
【図4】鋼製架構建て込み後の立坑内の状況を示す図。
【図5】基礎コンクリート上に載る押え金物を示す、図1の線5−5に沿って得た横断面図。
【図6】排水後の立坑底部の部分断面図。
【図7】完成した立坑底部の部分断面図。
【符号の説明】
12 連続地中壁
14 所定の立坑底面
16 基礎コンクリート
18 鋼製架構
20 油圧ジャッキ
22 底床コクリート
24 突起物(剪断補強材)
26 押えコンクリート
36 押え金物

Claims (6)

  1. 被圧地下水地盤に立坑を設置する方法であって、
    所定深さの立坑底面の下方に根入れした、立坑掘削域を取り囲む連続地中壁を築造すること、
    所定深さの立坑底面に達するまで、前記連続地中壁内の地盤をドライ掘削、次いで注水しての水中掘削により掘削すること、
    掘削後、前記立坑底面に達する少なくとも1つの細長い鋼製架構を立坑内に建て込み、該鋼製架構の上端部に加圧手段を取り付けること、
    前記立坑底面に底床コンクリートを打設すること、
    該底床コンクリートの硬化後、前記加圧手段により前記鋼製架構を介して前記立坑底面を加圧する間に前記立坑から排水すること、
    排水後、前記連続地中壁の底部内周面に突起物を固定し、該突起物に付着する押えコンクリートを前記底床コンクリート上に打設すること、
    その後、前記加圧手段による加圧を解除し、前記鋼製架構を前記押えコンクリート中に埋没した下方部分とその上方部分とに分離し、該上方部分及び前記加圧手段を前記立坑から撤去することを含む、立坑設置方法。
  2. 掘削底面がボイリング、パイピング、盤膨れ等の地下水圧による不安定化が生じていない状態にある間前記連続地中壁内の地盤をドライ掘削し、その後前記連続地中壁内に注水して該連続地中壁内の地盤を水中掘削する、請求項1に記載の立坑設置方法。
  3. 前記水中掘削のために、前記被圧地下水が前記掘削底面に及ぼす上向き力に対抗する下向き力を前記掘削底面に及ぼす水位を維持するように注水する、請求項1に記載の立坑設置方法。
  4. 排水重量に相当する下向き力を前記加圧手段により前記鋼製架構を介して前記立坑底面に及ぼしつつ排水する、請求項1に記載の立坑設置方法。
  5. 前記立坑底面に作用する被圧地下水による上向きの揚圧力と、立坑内の水の重量及び加圧手段による下向きの力とを釣り合わせながら立坑内の水を排水する、請求項1に記載の立坑設置方法。
  6. 被圧地下水地盤に立坑を設置する方法であって、
    所定深さの立坑底面の下方に根入れした、立坑掘削域を取り囲む連続地中壁を築造すること、
    所定深さの立坑底面に達するまで前記連続地中壁内の地盤を水中掘削により掘削すること、
    掘削後、前記立坑底面に達する少なくとも1つの細長い鋼製架構を立坑内に建て込み、該鋼製架構の上端部に加圧手段を取り付けること、
    前記立坑底面に底床コンクリートを打設すること、
    該底床コンクリートの硬化後、前記加圧手段により前記鋼製架構を介して前記立坑底面を加圧する間に前記立坑から排水すること、
    排水後、前記連続地中壁の底部内周面に突起物を固定し、該突起物に付着する押えコンクリートを前記底床コンクリート上に打設すること、
    その後、前記加圧手段による加圧を解除し、前記鋼製架構を前記押えコンクリート中に埋没した下方部分とその上方部分とに分離し、該上方部分及び前記加圧手段を前記立坑から撤去することを含む、立坑設置方法。
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