JP2564609B2 - 場所打ちコンクリート杭の鉄筋籠とこれを用いた施工法 - Google Patents

場所打ちコンクリート杭の鉄筋籠とこれを用いた施工法

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JP2564609B2 JP63138666A JP13866688A JP2564609B2 JP 2564609 B2 JP2564609 B2 JP 2564609B2 JP 63138666 A JP63138666 A JP 63138666A JP 13866688 A JP13866688 A JP 13866688A JP 2564609 B2 JP2564609 B2 JP 2564609B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、場所打ちコンクリート杭の鉄筋籠とこれ
を用いた施工法に関する。
「従来の技術」 場所打ちコンクリート杭は、地盤を円形または矩形断
面状に支持層まで水中掘削して鉄筋籠を建込み、水中コ
ンクリートを打設して構築される。この際、掘削先端地
盤に掘削土砂の一部の沈澱物や、ベントナイト液等の安
定液によるスライムの堆積,掘削することによって生ず
る先端地盤のゆるみのため、一般に鉛直方向の地耐力は
減少し、また構造物の不等沈下を起こす原因となってい
る。
すなわち、上述の如き堆積物やゆるんだ状態の地盤の
うえに杭を構成すると、その先端支持力は小さく、かつ
沈下の大きい不安定なものとなるからである。
かかる不都合を生じる源である堆積スライム並びにゆ
るんだ地盤中に対して、グラウト材を注入して固結させ
て、改善する手段がある。
しかし、単なる注入では、スライムが一般に微細砂、
シルト、粘土の混合物であることからグラウト材の浸透
性が低く、そのためグラウト材が土粒子間隙に浸透して
固結する範囲はきわめて狭いため、充分な効果は得られ
ない。
一方、最近の建築物の高層化は法的規制で杭間隔が制
約されている単一当りの杭の支持荷重負担を大巾に高め
る傾向にある。
そこで、杭先端部にセメントミルクを高圧下にて注入
固化させて、杭先端部を改善する手段が種々提案されて
いる。
第2図a〜gは、その中の1つものを示す。すなわ
ち、掘削孔1の掘削後、バケット2によって孔底に堆積
のスライム処理を行う(a図)。
しかる後、圧力セル5とグラベルチャンバー4を下端
に装着した鉄筋籠3を孔1内に挿入する(b図)。
叙上の鉄筋籠3の下端部の構成はc〜e図に詳示され
る。
すなわち、圧力セル5は鉄筋籠3の下端面を被蔽する
態様に取付けされるもので、スペーサー6を介した上下
対のスチールプレート7,8よりなる偏平箱体である。当
該スチールプレート7にはグラウトパイプ9が接続して
いる。スチールプレート8は、全面均等の透孔10,…を
有し、プレート下面には、ラバー若しくはネオプレンシ
ートの弾性変形可能な膜11が密着して取付けられてい
る。
当該蓋11には、前記透孔10,…と位置をずらせた透孔1
2,…が全面均等に穿設されている。
しかして、透孔10→12の流通は可なるも、透孔12→10
の流通は阻止され、逆止め弁を構成している。叙上圧力
セル5の下方に構成されるグラベル(砂利)チャンバー
4は鉄筋骨とメッシュとよりなるバスケットで、同一サ
イズの砂利が充填されている。
尚、図中13は吊り用のフックである。
トレミー管14を挿入し、コンクリート15を打設する
(f図)。
コンクリート15の硬化後、杭先端(グラベルチャンバ
ー4)へ、該グラウトパイプ9,圧力セル5を介してセメ
ントミルクを圧力注入して、グラベルチャンバー4並び
にこれに接する支持地盤域16に侵透させ、圧力付加のま
ま、硬化させる(g図)。
「発明が解決しようとする課題」 叙上の如く、鉄筋籠下端に圧力セル,グラベルチャン
バーを装備のものを用いる方式にあっては、注入したセ
メントミルクは圧力セルを通してグラベルチャンバーに
入り、このチャンバー内の空隙がセメントミルクで満た
された後に圧力が加わることになる。圧力を加えたまま
セメントミルクの注入口を閉じると、そのままの状態で
セメントミルクが硬化し杭先端による締まった地盤と、
硬化したグラベルチャンバー+セメントミルクができ上
り、性能のよい杭となるはずであるが、期待ほどの効果
は期し得ないのが実情である。
その理由は、このような杭は水中で施工されるから、
グラベルチャンバー内には水あるいはスライムが封入さ
れてしまう。水あるいはスライムが封入された状態で圧
力セルを通してセメントミルクを注入しても、水に圧力
が加わるだけて、グラベルチャンバー内にはセメントミ
ルクが十分に入らない場合もあり、当初の目的を達する
ことができないからである。
本発明は、叙上の事情に鑑みなされたもので、グラベ
ルチャンバー内に高濃度のセメントミルクを注入でき
て、所望の地盤改善を確実にとり行うことの出来る方式
を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本発明においては、下端
に圧力セルを介配したグラベルチャンバーを付設の鉄筋
籠にあって、当該グラベルチャンバー内から杭頭まで適
数のドレンパイプを立ち上げ、当該ドレンパイプ上端部
にはコックを付設したものである。
また、当該ドレンパイプは、グラベルチャンバー内の
相異なる各レベルに設置すると良い。
そして、叙上の如き鉄筋籠を挿入してのコンクリート
打設硬化後、セメントミルク注入に先立ち、圧力セルを
介してコック開放の状態で水を注入して、グラベルチャ
ンバー内に残溜のスライムを洗い出し、次いで、セメン
トミルクに切換えて比重差でグラベルチャンバー内の水
と置換させ、この時点でコックを閉じ、この状態で、さ
らにセメントミルクの高圧注入と圧力付加のままでの硬
化をとり行うとしたものである。
「作用」 上記のように構成された鉄筋籠によれば、上部をトレ
ミー管で打設されたコンクリートで塞がれて密室化する
グラベルチャンバーは、支持地盤表面を押し付けた態様
でドレン路を確保するため、注入流通水に対して支持地
盤表面を保護しつつ残溜スライムの洗い出しを行い、さ
らに、当該注入水は完全に注入セメントミルクと置換さ
れるので、地盤改善のためのセメントミルクの注入の確
実性が大巾に高まる。
「実施例」 実施例について図面を参照して説明する。
第1図は掘削孔底に沈設した態様の本発明の鉄筋籠の
下端部構成を示す。
図中17,…は、1〜数本グラベルチャンバー4内から
杭頭にまで立ち上げ付設されたドレンパイプで、図示省
略するも、当該ドレンパイプ17の上端にはコックが付設
されてある。
叙上の鉄筋籠を、既述の第2図の要領で掘削孔1に挿
入のうえ、トレミー管によるコンクリート打設硬化後、
グラウトパイプ9からのセメントミルクの注入に先立っ
て、圧力セル5を通して水を注入する。この際、ドレン
パイプ17の頭のコックは開放の状態にしておくと、注入
された水はグラベルチャンバー4内を通り、ドレンパイ
プ17を伝って杭頭にあふれ出てくる。このときグラベル
チャンバー4内に沈積していたスライムが洗い出され、
チャンバー4内にセメントミルクがゆきわたり易くな
る。尚、ドレンパイプ17の設置深さを変えることによっ
てチャンバー4内の水の流れが複雑になり、まんべんな
くスライムを洗い出すことができる。その後、ドレンパ
イプ17のコックを開放にしたまま、水の注入からセメン
トミルクの注入に切り変えると、セメントミルクの比重
が水よりも重いため、チャンバー4内はその底の部分か
ら水とセメントミルクが置き換わり、最終的にはドレン
パイプ17のコックの部分からセメントミルクがあふれ出
てくるまで注入する。この時点でドレンパイプ17のコッ
クを閉じればチャンバー4内は水が封入されることなく
完全にセメントミルクで満たされることになる。この状
態でさらにセメントミルクを高圧注入すればよい。
「発明の効果」 本発明は以上の如く構成されているので、以下に記載
されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、従来グラベルチャン
バーが密室化して残溜スライム等の排除が不可であった
ものが、排除可能となり、注入セメントミルクの確実性
が維持し得る。
請求項2記載の発明にあっては、上記のスライム等の
排除がまんべんなくなし得る利点がある。
請求項3記載の発明にあっては、注入セメントミルク
の確実性ある施工を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の鉄筋籠下端構成部の説明図、第2図
a〜gは、下端に圧力セルを介配したグラベルチャンバ
ーを付設の鉄筋籠を用いた場所打ちコンクリート杭の施
工要領手順図である。 1……掘削孔、2……バケット、3……鉄筋籠、4……
グラベルチャンバー、5……圧力セル、6……スペーサ
ー、7,8……スチールプレート、9……グラウトパイ
プ、10……透孔、11……膜、12……透孔、13……吊り用
のフック、14……トレミー管、15……コンクリート、16
……支持地盤域、17……ドレンパイプ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端に圧力セルを介配したグラベルチャン
    バーを付設の鉄筋籠にあって、当該グラベルチャンバー
    内から杭頭まで適数のドレンパイプを立ち上げ、当該ド
    レンパイプ上端部にはコックを付設してなることを特徴
    とする場所打ちコンクリート杭の鉄筋籠。
  2. 【請求項2】ドレンパイプは、グラベルチャンバー内の
    相異なる各レベルに設置するとしてなる請求項1記載の
    場所打ちコンクリート杭の鉄筋籠。
  3. 【請求項3】請求項(1)若しくは(2)記載の鉄筋籠
    を挿入してのコンクリート打設硬化後、セメントミルク
    注入に先立ち、圧力セルを介してコック開放の状態で水
    を注入して、グラベルチャンバー内に残溜のスライムを
    洗い出し、次いで、セメントミルクに切換えて比重差で
    グラベルチャンバー内の水と置換させ、この時点でコッ
    クを閉じ、この状態で、さらにセメントミルクの高圧注
    入と圧力付加のままでの硬化をとり行うとしたことを特
    徴とする場所打ちコンクリート杭の施工法。
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