JPH0634106U - 縦型エンジンのブリーザ装置 - Google Patents

縦型エンジンのブリーザ装置

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JPH0634106U
JPH0634106U JP7684292U JP7684292U JPH0634106U JP H0634106 U JPH0634106 U JP H0634106U JP 7684292 U JP7684292 U JP 7684292U JP 7684292 U JP7684292 U JP 7684292U JP H0634106 U JPH0634106 U JP H0634106U
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rocker arm
blow
gas passage
vertical engine
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクケース内の潤滑油がブローバイガス
に吹き上げられてブリーザ室に多量に流入し、周囲を汚
染したりエンジンがオーバーランするのを防止する。 【構成】 縦型エンジン1のロッカアーム2をヘッドカ
バー3で覆ってロッカアーム室4を形成し、そのロッカ
アーム室4の上部にブリーザ室5を設ける。 上記ロッ
カアーム室4に連通するプッシュロッド室6を、ブロー
バイガス通路7でクランク室8に連通させる。 上記ブ
ローバイガス通路7の入口7aを、上記クランク室8内
の回転部分の回転軸方向Pとほぼ平行な向きで、そのク
ランク室8内に臨ませる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、縦型エンジンのブリーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
縦型エンジンのブリーザ装置は、従来技術では,例えば図4に示すように、次 のように構成されたものがある。 すなわち、縦型エンジン1のロッカアーム2をヘッドカバー3で覆ってロッカ アーム室4を形成し、そのロッカアーム室4の上部にブリーザ室5を設ける。 そして、上記ロッカアーム室4に連通するプッシュロッド室6を、ブローバイ ガス通路7でクランク室8に連通させて構成したものである。 このようなブリーザ装置のブローバイガス通路7の入口7aは、上記プッシュ ロッド室6の室底壁6bに縦向きに開けてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来技術では次の問題がある。 ブローバイガス通路7の入口7aがプッシュロッド室6の室底壁6bに縦向き に開けてあるから、クランクケース20内で回転するクランク軸26やカム軸2 7等の回転部分からその周囲に跳ね飛ばされた潤滑油が、その入口7aから容易 に侵入してブローバイガスに吹き上げられ、ブリーザ室5の潤滑油分離能力を越 えた多量の潤滑油がブリーザ室5に流入する。 このため、ブリーザ室5がオープンタイプの場合には潤滑油の流出により周囲 環境を汚染したり、ブリーザ室5がクローズドタイプの場合にはエンジンがオー バーランしたりする。 本考案は、ブリーザ室に流入する潤滑油量を軽減して、潤滑油の流出により周 囲環境を汚染したりエンジンがオーバーランしたりするのを防止することを課題 とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記従来技術において、上記課題を達成するために、例えば図1乃 至図3に示すように、次の改良構造を追加したものである。 ○第1考案(図1参照) ブローバイガス通路7の入口7aを、クランク室8内の回転部分の回転軸方向 Pとほぼ平行な向きで、そのクランク室8内に臨ませる。 ○第2考案(図2参照) ブローバイガス通路7の入口7aを、カム駆動ギヤ9の回転部分から横側方に 外れた位置にあるサイドカバー10の内面10aから、前記クランク室8内に臨 ませる。 ○第3考案(図3参照) ブローバイガス通路7を、プッシュロッド室6とシリンダ11との間の肉壁1 2に縦向きに内設する。 そして、そのブローバイガス通路7の出口7bを、上記プッシュロッド室6と 直交する方向に向けて、そのプッシュロッド室6の室上部6aに連通させる。
【0005】
【作用】
本考案は次のように作用する。 ○第1考案 クランク室8内で潤滑油はクランク軸26やカム軸27などの回転部分から遠 心力で周囲に跳ね飛ばされる。 遠心力で周囲に跳ね飛ばされる潤滑油は、ほぼ回転平面上に沿って回転軸方向 Pと直角に進むので、その回転軸方向Pとほぼ平行なブローバイガス通路7の入 口7aからは侵入しにくい。 ○第2考案 クランク室8内のクランク軸26やカム軸27などの回転部分から周囲に跳ね 飛ばされた潤滑油は、回転部分から横側方に外れた位置にあるサイドカバー10 の内面10aに開口したブローバイガス通路7の入口7aからは侵入しにくい。 ○第3考案 ブローバイガス通路7の出口7bをプッシュロッド室6の室上部6aにそのプ ッシュロッド室6と直交する方向に開口してあるから、ロッカアーム室4からの 戻りオイルがプッシュロッド室6を下る場合でも、ブローバイガス通路7の出口 7bから流入することがない。
【0006】
【考案の効果】
本考案は、上記のように構成され作用することから、次の効果を奏する。 ○第1考案 クランク室8内のクランク軸26やカム軸27などの回転部分から周囲に跳ね 飛ばされた潤滑油が、回転軸方向Pとほぼ平行なブローバイガス通路7の入口7 aからは侵入しにくいため、ブリーザ室に流入する潤滑油量が軽減される。 ○第2考案 クランク室8内のクランク軸26やカム軸27などの回転部分から周囲に跳ね 飛ばされた潤滑油が、回転部分から横側方に外れた位置にあるサイドカバー10 の内面10aに開口したブローバイガス通路7の入口7aからは侵入しにくいた め、ブリーザ室に流入する潤滑油量が軽減される。 ○第3考案 第1考案の効果に加え、プッシュロッド室6を下る戻りオイルは、プッシュロ ッド室6と別に設けられたブローバイガス通路7には流入しないので、ブローバ イガスによるオイルの吹き上げがなく、ブリーザ室に流入する潤滑油量が一層軽 減される。 上述のように、本考案はブリーザ室に流入する潤滑油量を軽減して、潤滑油の 流出により周囲環境を汚染したりエンジンがオーバーランしたりするのを防止で きる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面で説明する。 ○第1考案(図1参照) 図1(A)は縦型エンジンのブリーザ装置の要部断面図、図1(B)は図1( A)のX−X線矢視断面図である。 図において、縦型エンジン1は、クランクケース20と一体に形成したシリン ダブロック21の上面に、ヘッドブロック22およびヘッドカバー3を順に載置 固定して、エンジン本体を形成してある。 このシリンダブロック21にはシリンダ11が形成され、そのシリンダライナ 11a内に挿入されたピストン24は、コネクチングロッド25を介してクラン ク室8内のクランク軸26に連結されている。 このクランク軸26にカム駆動ギヤ9を介してカム軸27が連動連結され、そ のカム軸27上のカム28a・28bによりタペット29a・29b及びプッシ ュロッド30a・30bを介して上記シリンダ11のロッカアーム2a・2bを 作動させている。 さらに、上記シリンダ11のロッカアーム2a・2bをヘッドカバー3で覆っ てロッカアーム室4を形成し、そのロッカアーム室4の上部にブリーザ室5を設 けてある。 このロッカアーム室4に連通するプッシュロッド室6を、ブローバイガス通路 7でクランク室8に連通させて構成してある。 そして、そのブローバイガス通路7の入口7aを、上記クランク室8内の回転 部分の回転軸方向Pとほぼ平行な向きで、そのクランク室8内に臨ませてある。
【0008】 ○第2考案(図2参照) 図2は図1(B)に相当する図である。 第2考案では、前記ブローバイガス通路7の入口7aを、カム駆動ギヤ9の回 転部分から横側方に外れた位置にあるサイドカバー10の内面10aから、前記 クランク室8内に臨ませてある。 ○第3考案(図3参照) 図3(A)は図1(A)に、図3(B)は図1(B)にそれぞれ相当する図、 図3(C)は図3(A)のY−Y線矢視図である。 第3考案では、ブローバイガス通路7を、プッシュロッド室6とシリンダ11 との間の肉壁12に縦向きに内設してある。 そして、そのブローバイガス通路7の出口7bを、上記プッシュロッド室6と 直交する方向に向けて、そのプッシュロッド室6の室上部6aに連通させてある。 尚、符号31はタペット案内ボス、符号32はその補強リブである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案実施例を示し、縦型エンジンのブリー
ザ装置の要部断面図、図1(B)は図1(A)のX−X
線矢視断面図である。
【図2】第2考案実施例を示し、図2は図1(B)に相
当する図である。
【図3】第3考案実施例を示し、図3(A)は図1
(A)に、図3(B)は図1(B)にそれぞれ相当する
図、図3(C)は図3(A)のY−Y線矢視図である。
【図4】従来例を示し、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1…縦型エンジン、2…ロッカアーム、3…ヘッドカバ
ー、4…ロッカアーム室、 5…ブリーザ室、6…プッシュロッド室、6a…室上
部、7…ブローバイガス通路、7a…入口、7b…出
口、8…クランク室、9…カム駆動ギヤ、10…サイド
カバー、10a…内面、11…シリンダ、12…肉壁、
P…回転軸方向。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦型エンジン(1)のロッカアーム(2)を
    ヘッドカバー(3)で覆ってロッカアーム室(4)を形成
    し、そのロッカアーム室(4)の上部にブリーザ室(5)を
    設け、 上記ロッカアーム室(4)に連通するプッシュロッド室
    (6)を、ブローバイガス通路(7)でクランク室(8)に連
    通させて構成した縦型エンジンのブリーザ装置におい
    て、 前記ブローバイガス通路(7)の入口(7a)を、前記クラ
    ンク室(8)内の回転部分の回転軸方向(P)とほぼ平行な
    向きで、そのクランク室(8)内に臨ませたことを特徴と
    する縦型エンジンのブリーザ装置。
  2. 【請求項2】 縦型エンジン(1)のロッカアーム(2)を
    ヘッドカバー(3)で覆ってロッカアーム室(4)を形成
    し、そのロッカアーム室(4)の上部にブリーザ室(5)を
    設け、 上記ロッカアーム室(4)に連通するプッシュロッド室
    (6)を、ブローバイガス通路(7)でクランク室(8)に連
    通させて構成した縦型エンジンのブリーザ装置におい
    て、 前記ブローバイガス通路(7)の入口(7a)を、カム駆動
    ギヤ(9)の回転部分から横側方に外れた位置にあるサイ
    ドカバー(10)の内面(10a)から、前記クランク室
    (8)内に臨ませたことを特徴とする縦型エンジンのブリ
    ーザ装置。
  3. 【請求項3】 縦型エンジン(1)のロッカアーム(2)を
    ヘッドカバー(3)で覆ってロッカアーム室(4)を形成
    し、そのロッカアーム室(4)の上部にブリーザ室(5)を
    設け、 上記ロッカアーム室(4)に連通するプッシュロッド室
    (6)を、ブローバイガス通路(7)でクランク室(8)に連
    通させて構成した縦型エンジンのブリーザ装置におい
    て、 前記ブローバイガス通路(7)を、前記プッシュロッド室
    (6)とシリンダ(11)との間の肉壁(12)に縦向きに内
    設し、 そのブローバイガス通路(7)の出口(7b)を、上記プッ
    シュロッド室(6)と直交する方向に向けて、そのプッシ
    ュロッド室(6)の室上部(6a)に連通させたことを特徴
    とする縦型エンジンのブリーザ装置。
JP1992076842U 1992-10-09 1992-10-09 縦型エンジンのブリーザ装置 Expired - Fee Related JP2587414Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5922909U (ja) * 1982-08-03 1984-02-13 三菱重工業株式会社 4サイクルエンジンの遮油装置
JPS60167113U (ja) * 1984-04-13 1985-11-06 ヤンマーディーゼル株式会社 内燃機関のブリ−ザ装置
JPS60167111U (ja) * 1984-04-16 1985-11-06 富士重工業株式会社 頭上弁式エンジンの潤滑装置

Patent Citations (3)

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JP2587414Y2 (ja) 1998-12-16

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