JP2587414Y2 - 縦型エンジンのブリーザ装置 - Google Patents
縦型エンジンのブリーザ装置Info
- Publication number
- JP2587414Y2 JP2587414Y2 JP1992076842U JP7684292U JP2587414Y2 JP 2587414 Y2 JP2587414 Y2 JP 2587414Y2 JP 1992076842 U JP1992076842 U JP 1992076842U JP 7684292 U JP7684292 U JP 7684292U JP 2587414 Y2 JP2587414 Y2 JP 2587414Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- rocker arm
- drive gear
- blow
- cam drive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、縦型エンジンのブリー
ザ装置に関する。
ザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】縦型エンジンのブリーザ装置は、従来技
術では,例えば図3に示すように、次のように構成され
たものがある。すなわち、縦型エンジン1のロッカアー
ム2をヘッドカバー3で覆ってロッカアーム室4を形成
し、そのロッカアーム室4の上部にブリーザ室5を設け
る。そして、上記ロッカアーム室4に連通するプッシュ
ロッド室6とクランク室8とをブローバイガス通路7で
連通させて構成したものである。このようなブリーザ装
置のブローバイガス通路7とその入口7aは、上記プッ
シュロッド室6の室底壁6bに縦向きに開けてある。
術では,例えば図3に示すように、次のように構成され
たものがある。すなわち、縦型エンジン1のロッカアー
ム2をヘッドカバー3で覆ってロッカアーム室4を形成
し、そのロッカアーム室4の上部にブリーザ室5を設け
る。そして、上記ロッカアーム室4に連通するプッシュ
ロッド室6とクランク室8とをブローバイガス通路7で
連通させて構成したものである。このようなブリーザ装
置のブローバイガス通路7とその入口7aは、上記プッ
シュロッド室6の室底壁6bに縦向きに開けてある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来技術では次
の問題がある。ブローバイガス通路7の入口7aがプッ
シュロッド室6の室底壁6bに縦向きに開けてあるか
ら、クランクケース20内で回転するクランク軸26や
カム軸27等の回転部分からその周囲に跳ね飛ばされた
潤滑油が、その入口7aから容易に侵入してブローバイ
ガスに吹き上げられ、ブリーザ室5の潤滑油分離能力を
越えた多量の潤滑油がブリーザ室5に流入する。このた
め、ブリーザ室5がオープンタイプの場合には潤滑油の
流出により周囲環境を汚染したり、ブリーザ室5がクロ
ーズドタイプの場合にはエンジンがオーバーランしたり
する。本考案は、ブリーザ室に流入する潤滑油量を軽減
して、潤滑油の流出により周囲環境を汚染したりエンジ
ンがオーバーランしたりするのを防止することを課題と
する。
の問題がある。ブローバイガス通路7の入口7aがプッ
シュロッド室6の室底壁6bに縦向きに開けてあるか
ら、クランクケース20内で回転するクランク軸26や
カム軸27等の回転部分からその周囲に跳ね飛ばされた
潤滑油が、その入口7aから容易に侵入してブローバイ
ガスに吹き上げられ、ブリーザ室5の潤滑油分離能力を
越えた多量の潤滑油がブリーザ室5に流入する。このた
め、ブリーザ室5がオープンタイプの場合には潤滑油の
流出により周囲環境を汚染したり、ブリーザ室5がクロ
ーズドタイプの場合にはエンジンがオーバーランしたり
する。本考案は、ブリーザ室に流入する潤滑油量を軽減
して、潤滑油の流出により周囲環境を汚染したりエンジ
ンがオーバーランしたりするのを防止することを課題と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記従来技術
において、上記課題を達成するために、例えば図1乃至
図2に示すように、次の改良構造を追加したものであ
る。即ち、カム駆動ギヤ9を覆うサイドカバー10の上
側内周面10aで、カム駆動ギヤ9の外側横側方へ外れ
た位置に、プッシュロッド室6とクランク室8とを連通
するブローバイガス通路7の入口7aを開口して前記ク
ランク室8内に臨ませる。
において、上記課題を達成するために、例えば図1乃至
図2に示すように、次の改良構造を追加したものであ
る。即ち、カム駆動ギヤ9を覆うサイドカバー10の上
側内周面10aで、カム駆動ギヤ9の外側横側方へ外れ
た位置に、プッシュロッド室6とクランク室8とを連通
するブローバイガス通路7の入口7aを開口して前記ク
ランク室8内に臨ませる。
【0005】
【作用】本考案では、カム駆動ギヤ9を覆うサイドカバ
ー10の上側内周面10aで、カム駆動ギヤ9の外側横
側方へ外れた位置に、プッシュロッド室6とクランク室
8とを連通するブローバイガス通路7の入口7aを開口
して、前記クランク室8内に臨ませたので、カム駆動ギ
ヤ9を覆っているサイドカバー10の上側内周面10a
の近傍で、カム駆動ギヤ9の外側では、カム駆動ギヤ9
の内側よりもオイルミストが少なく、クランク軸26や
カム軸27などの回転部分から周囲に飛散される潤滑油
も当該カム駆動ギヤ9の外側横側方へ外れた位置には到
達しにくいので、当該ブローバイガス通路7の入口7a
からは潤滑油も侵入しにくくなる。
ー10の上側内周面10aで、カム駆動ギヤ9の外側横
側方へ外れた位置に、プッシュロッド室6とクランク室
8とを連通するブローバイガス通路7の入口7aを開口
して、前記クランク室8内に臨ませたので、カム駆動ギ
ヤ9を覆っているサイドカバー10の上側内周面10a
の近傍で、カム駆動ギヤ9の外側では、カム駆動ギヤ9
の内側よりもオイルミストが少なく、クランク軸26や
カム軸27などの回転部分から周囲に飛散される潤滑油
も当該カム駆動ギヤ9の外側横側方へ外れた位置には到
達しにくいので、当該ブローバイガス通路7の入口7a
からは潤滑油も侵入しにくくなる。
【0006】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成され作用す
ることから、次の効果を奏する。クランク軸26などの
回転部分から周囲に飛散される潤滑油が、カム駆動ギヤ
9を覆うサイドカバー10の上側内周面10aで、カム
駆動ギヤ9の外側横側方に外れた位置には到達しにく
く、当該ブローバイガス通路7の入口7aからは侵入し
にくいので、ブリーザ室に流入する潤滑油量が軽減さ
れ、潤滑油の流出により周囲環境を汚染したりエンジン
がオーバーランしたりするのを防止できる。
ることから、次の効果を奏する。クランク軸26などの
回転部分から周囲に飛散される潤滑油が、カム駆動ギヤ
9を覆うサイドカバー10の上側内周面10aで、カム
駆動ギヤ9の外側横側方に外れた位置には到達しにく
く、当該ブローバイガス通路7の入口7aからは侵入し
にくいので、ブリーザ室に流入する潤滑油量が軽減さ
れ、潤滑油の流出により周囲環境を汚染したりエンジン
がオーバーランしたりするのを防止できる。
【0007】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は縦型エンジンのブリーザ装置の要部断面
図、図2は図1のX−X線矢視断面図である。図におい
て、縦型エンジン1は、クランクケース20と一体に形
成したシリンダブロック21の上面に、ヘッドブロック
22およびヘッドカバー3を順に載置固定して、エンジ
ン本体を形成してある。このシリンダブロック21には
シリンダ11が形成され、そのシリンダライナ11a内
に挿入されたピストン24は、コネクチングロッド25
を介してクランク室8内のクランク軸26に連結されて
いる。このクランク軸26にカム駆動ギヤ9を介してカ
ム軸27が連動連結され、そのカム軸27上のカム28
a・28bによりタペット29a・29b及びプッシュ
ロッド30a・30bを介して上記シリンダ11のロッ
カアーム2a・2bを作動させている。さらに、上記シ
リンダ11のロッカアーム2a・2bをヘッドカバー3
で覆ってロッカアーム室4を形成し、そのロッカアーム
室4の上部にブリーザ室5を設けてある。このロッカア
ーム室4に連通するプッシュロッド室6を、ブローバイ
ガス通路7でクランク室8に連通させて構成してある。
する。図1は縦型エンジンのブリーザ装置の要部断面
図、図2は図1のX−X線矢視断面図である。図におい
て、縦型エンジン1は、クランクケース20と一体に形
成したシリンダブロック21の上面に、ヘッドブロック
22およびヘッドカバー3を順に載置固定して、エンジ
ン本体を形成してある。このシリンダブロック21には
シリンダ11が形成され、そのシリンダライナ11a内
に挿入されたピストン24は、コネクチングロッド25
を介してクランク室8内のクランク軸26に連結されて
いる。このクランク軸26にカム駆動ギヤ9を介してカ
ム軸27が連動連結され、そのカム軸27上のカム28
a・28bによりタペット29a・29b及びプッシュ
ロッド30a・30bを介して上記シリンダ11のロッ
カアーム2a・2bを作動させている。さらに、上記シ
リンダ11のロッカアーム2a・2bをヘッドカバー3
で覆ってロッカアーム室4を形成し、そのロッカアーム
室4の上部にブリーザ室5を設けてある。このロッカア
ーム室4に連通するプッシュロッド室6を、ブローバイ
ガス通路7でクランク室8に連通させて構成してある。
【0008】本考案では、前記ブローバイガス通路7の
入口7aを、カム駆動ギヤ9を覆うサイドカバー10の
上側内周面10aで、カム駆動ギヤ9の外側横側方へ外
れた位置に下向きに開口して前記クランク室8内に臨ま
せてある。これにより、クランク室8内のクランク軸2
6やカム軸27などの回転部分から周囲に跳ね飛ばされ
た潤滑油が、カム駆動ギヤ9を覆うサイドカバー10の
上側内周面10aには到達しにくく、当該ブローバイガ
ス通路7の入口7aからは侵入しにくい。
入口7aを、カム駆動ギヤ9を覆うサイドカバー10の
上側内周面10aで、カム駆動ギヤ9の外側横側方へ外
れた位置に下向きに開口して前記クランク室8内に臨ま
せてある。これにより、クランク室8内のクランク軸2
6やカム軸27などの回転部分から周囲に跳ね飛ばされ
た潤滑油が、カム駆動ギヤ9を覆うサイドカバー10の
上側内周面10aには到達しにくく、当該ブローバイガ
ス通路7の入口7aからは侵入しにくい。
【図1】本考案の実施例に係る縦型エンジンのブリーザ
装置の要部断面図である。
装置の要部断面図である。
【図2】図1中のX−X線矢視断面図である。
【図3】従来例を示し、図3(A)は図1に相当する縦
型エンジンのブリーザ装置の要部断面図、図3(B)は
図2に相当する要部断面図である。
型エンジンのブリーザ装置の要部断面図、図3(B)は
図2に相当する要部断面図である。
1…縦型エンジン、2…ロッカアーム、3…ヘッドカバ
ー、4…ロッカアーム室、5…ブリーザ室、6…プッシ
ュロッド室、7…ブローバイガス通路、7a…ブローバ
イガス通路の入口、8…クランク室、9…カム駆動ギ
ヤ、10…サイドカバー、10a…サイドカバーの上側
内周面。
ー、4…ロッカアーム室、5…ブリーザ室、6…プッシ
ュロッド室、7…ブローバイガス通路、7a…ブローバ
イガス通路の入口、8…クランク室、9…カム駆動ギ
ヤ、10…サイドカバー、10a…サイドカバーの上側
内周面。
Claims (1)
- 【請求項1】 縦型エンジン(1)のロッカアーム(2)を
ヘッドカバー(3)で覆ってロッカアーム室(4)を形成
し、そのロッカアーム室(4)の上部にブリーザ室(5)を
設け、上記ロッカアーム室(4)に連通するプッシュロッ
ド室(6)を、ブローバイガス通路(7)でクランク室(8)
に連通させて構成した縦型エンジンのブリーザ装置にお
いて、カム駆動ギヤ(9)を覆うサイドカバー(10)の上側内
周面(10a)で、カム駆動ギヤ(9)の外側横側方へ外れ
た位置に、プッシュロッド室(6)とクランク室(8)とを
連通するブローバイガス通路(7)の入口(7a)を開口し
て、 前記クランク室(8)内に臨ませた、ことを特徴とす
る縦型エンジンのブリーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992076842U JP2587414Y2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 縦型エンジンのブリーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992076842U JP2587414Y2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 縦型エンジンのブリーザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0634106U JPH0634106U (ja) | 1994-05-06 |
JP2587414Y2 true JP2587414Y2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=13616923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992076842U Expired - Fee Related JP2587414Y2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | 縦型エンジンのブリーザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587414Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5922909U (ja) * | 1982-08-03 | 1984-02-13 | 三菱重工業株式会社 | 4サイクルエンジンの遮油装置 |
JPS60167113U (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-06 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 内燃機関のブリ−ザ装置 |
JPS60167111U (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-06 | 富士重工業株式会社 | 頭上弁式エンジンの潤滑装置 |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP1992076842U patent/JP2587414Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0634106U (ja) | 1994-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |