JPH0634084Y2 - 表皮一体発泡シート - Google Patents
表皮一体発泡シートInfo
- Publication number
- JPH0634084Y2 JPH0634084Y2 JP13662789U JP13662789U JPH0634084Y2 JP H0634084 Y2 JPH0634084 Y2 JP H0634084Y2 JP 13662789 U JP13662789 U JP 13662789U JP 13662789 U JP13662789 U JP 13662789U JP H0634084 Y2 JPH0634084 Y2 JP H0634084Y2
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- Japan
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- skin
- cover
- laminated
- cover pad
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- Expired - Lifetime
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、風合い、クッション性等の優れた表皮一体発
泡シートに関するものである。
泡シートに関するものである。
（従来の技術） 表皮層とカバーパッド層と裏基布層とが積層された積層
表皮材よりなるシートカバー内に発泡合成樹脂クッショ
ン材をモールド発泡成形した表皮一体発泡シートは自動
車等に広く使用されているが、この種表皮一体発泡シー
トにおける欠点として、シートの成形工程上においてク
ッション材となる発泡合成樹脂材料がカバーパッド層内
に含浸、固化して含浸層を形成し、風合い、クッション
性等のシート性能を低下させる原因となる。この含浸層
を無くすため合成樹脂シートをラミネート加工したカバ
ーパッドや、通気度の少ないカバーパッドを使用する方
法が試みられているが、前者においてはモールド発泡成
形時に合成樹脂シートとの間にエア溜りを生じさせると
ともに、通気性が劣るという問題があり、後者において
は通気度にバラツキを生ずるおそれがあるとともにカバ
ーパッド材の選択に限定があり材料コストが高くなると
いう問題があった。
表皮材よりなるシートカバー内に発泡合成樹脂クッショ
ン材をモールド発泡成形した表皮一体発泡シートは自動
車等に広く使用されているが、この種表皮一体発泡シー
トにおける欠点として、シートの成形工程上においてク
ッション材となる発泡合成樹脂材料がカバーパッド層内
に含浸、固化して含浸層を形成し、風合い、クッション
性等のシート性能を低下させる原因となる。この含浸層
を無くすため合成樹脂シートをラミネート加工したカバ
ーパッドや、通気度の少ないカバーパッドを使用する方
法が試みられているが、前者においてはモールド発泡成
形時に合成樹脂シートとの間にエア溜りを生じさせると
ともに、通気性が劣るという問題があり、後者において
は通気度にバラツキを生ずるおそれがあるとともにカバ
ーパッド材の選択に限定があり材料コストが高くなると
いう問題があった。
（考案が解決しようとする課題） 本考案は上記のような従来の問題点を解決して、カバー
パッド層内に含浸層がなく風合い、クッション性等のシ
ート性能に優れており、またカバーパッド材の選択に何
等制限がなく成形工程も簡単で安価に量産することがで
きる表皮一体発泡シートを目的として完成されたもので
ある。
パッド層内に含浸層がなく風合い、クッション性等のシ
ート性能に優れており、またカバーパッド材の選択に何
等制限がなく成形工程も簡単で安価に量産することがで
きる表皮一体発泡シートを目的として完成されたもので
ある。
（課題を解決するための手段） 上記の課題を解決するためになされた本考案の表皮一体
発泡シートは、表皮層とカバーパッド層と裏基布層とが
積層された積層表皮材よりなるシートカバーの内部に発
泡合成樹脂クッション材をモールド発泡成形した表皮一
体成形シートにおいて、前記シートカバーの裏基布層が
カバーパッド層に通気性の残された肉薄の溶融層を介し
てフレームラミネート加工されていることを特徴とする
ものである。
発泡シートは、表皮層とカバーパッド層と裏基布層とが
積層された積層表皮材よりなるシートカバーの内部に発
泡合成樹脂クッション材をモールド発泡成形した表皮一
体成形シートにおいて、前記シートカバーの裏基布層が
カバーパッド層に通気性の残された肉薄の溶融層を介し
てフレームラミネート加工されていることを特徴とする
ものである。
（実施例） 次に本考案を図示の実施例について詳細に説明する。
（１）は積層表皮材を袋状に縫合成形したシートカバ
ー、（２）はシートカバー（１）の内部にモールド発泡
成形した発泡合成樹脂クッション材である。シートカバ
ー（１）は第２図に示されるように、例えばスラブウレ
タンフォームのような連続気泡を有するカバーパッド層
（３）の表面にファブリック素地のような表皮層（４）
を、また、裏面には綿布などの裏基布層（５）を積層し
た積層表皮材をもって縫合成形したものであって、表皮
層（４）の接合手段は接着ラミネート加工法でもフレー
ムラミネート加工法でもよいが、裏基布層（５）の接合
手段はフレームラミネート加工法を用いてカバーパッド
層（３）と裏基布層（５）との間に該カバーパッド層
（３）のフレーム加熱によって形成されるわずかな厚み
の溶融層（６）を形成し、裏基布層（５）がこの溶融層
（６）を介してカバーパッド層（３）に強固に接合され
たものとする。この溶融層（６）はカバーパッド層
（３）を構成するスラブウレタンフォームのような発泡
合成樹脂がフレーム加熱によって僅かに溶融して形成さ
れるものであるが、全域にわたって気泡が消滅するもの
ではなく、加工前よりも気泡率は下がるものの通気性は
十分に残存されたものとしておく必要がある。尚、溶融
層（６）はカバーパッド材の密度ρと溶融した厚みｔの
積として表わされる単位面積当りの溶融量（ρ×ｔ）を
24〜40g/m2程度の範囲内で形成すれば十分で、この範囲
以下では接合力に問題があり、この範囲以上となると風
合い、クッション性等のシート性能上で問題が残され
る。また、前記したようなシートカバー（１）内に発泡
合成樹脂よりなるクッション材（２）をモールド発泡成
形するには、従来のこの種表皮一体発泡シートと同様、
シートカバー（１）を上下一対の型より構成される発泡
モールド型の下型にセットしてシートカバー（１）の内
部にポリウレタン発泡材料などの発泡合成樹脂を注入
し、これを加熱発泡してシートカバー（１）の内部に発
泡合成樹脂クッション材（２）をモールド発泡成形すれ
ばよい。
ー、（２）はシートカバー（１）の内部にモールド発泡
成形した発泡合成樹脂クッション材である。シートカバ
ー（１）は第２図に示されるように、例えばスラブウレ
タンフォームのような連続気泡を有するカバーパッド層
（３）の表面にファブリック素地のような表皮層（４）
を、また、裏面には綿布などの裏基布層（５）を積層し
た積層表皮材をもって縫合成形したものであって、表皮
層（４）の接合手段は接着ラミネート加工法でもフレー
ムラミネート加工法でもよいが、裏基布層（５）の接合
手段はフレームラミネート加工法を用いてカバーパッド
層（３）と裏基布層（５）との間に該カバーパッド層
（３）のフレーム加熱によって形成されるわずかな厚み
の溶融層（６）を形成し、裏基布層（５）がこの溶融層
（６）を介してカバーパッド層（３）に強固に接合され
たものとする。この溶融層（６）はカバーパッド層
（３）を構成するスラブウレタンフォームのような発泡
合成樹脂がフレーム加熱によって僅かに溶融して形成さ
れるものであるが、全域にわたって気泡が消滅するもの
ではなく、加工前よりも気泡率は下がるものの通気性は
十分に残存されたものとしておく必要がある。尚、溶融
層（６）はカバーパッド材の密度ρと溶融した厚みｔの
積として表わされる単位面積当りの溶融量（ρ×ｔ）を
24〜40g/m2程度の範囲内で形成すれば十分で、この範囲
以下では接合力に問題があり、この範囲以上となると風
合い、クッション性等のシート性能上で問題が残され
る。また、前記したようなシートカバー（１）内に発泡
合成樹脂よりなるクッション材（２）をモールド発泡成
形するには、従来のこの種表皮一体発泡シートと同様、
シートカバー（１）を上下一対の型より構成される発泡
モールド型の下型にセットしてシートカバー（１）の内
部にポリウレタン発泡材料などの発泡合成樹脂を注入
し、これを加熱発泡してシートカバー（１）の内部に発
泡合成樹脂クッション材（２）をモールド発泡成形すれ
ばよい。
（作用） このように構成されたものは、上記のモールド発泡成形
工程の発泡工程の際に発泡合成樹脂材料が裏基布層
（５）を通過してカバーパッド層（３）に浸透しようと
しても、カバーパッド層（３）と裏基布層（５）との間
に通気性の残された肉薄の溶融層（６）が介在されてい
るため、前記発泡合成樹脂材料の浸透が阻止されること
となる。この結果、カバーパッド層（３）内には従来の
ような含浸層が形成されなくなり、シート表皮（１）を
汚すことなくクッション性、感触性にも優れたシートが
得られることとなる。また、溶融層（６）は発泡合成樹
脂材料の浸透は阻止するものの通気のための気泡は残存
するもので、モールド発泡成形の際に溶融層（６）との
間にエア溜を生じさせることがなく、更には実際のシー
ト使用時においも十分な通気性を発揮してシート内に湿
気を生じさせることがなくなる。尚、上記した溶融層
（６）はシートカバー（１）を成形する際のラミネート
加工時において形成するものでありきわめて容易に得ら
れるものであるとともに、フレーム加熱の照射量、加熱
時間等を調整することにより任意の厚みの溶融層（６）
を形成できるものである。
工程の発泡工程の際に発泡合成樹脂材料が裏基布層
（５）を通過してカバーパッド層（３）に浸透しようと
しても、カバーパッド層（３）と裏基布層（５）との間
に通気性の残された肉薄の溶融層（６）が介在されてい
るため、前記発泡合成樹脂材料の浸透が阻止されること
となる。この結果、カバーパッド層（３）内には従来の
ような含浸層が形成されなくなり、シート表皮（１）を
汚すことなくクッション性、感触性にも優れたシートが
得られることとなる。また、溶融層（６）は発泡合成樹
脂材料の浸透は阻止するものの通気のための気泡は残存
するもので、モールド発泡成形の際に溶融層（６）との
間にエア溜を生じさせることがなく、更には実際のシー
ト使用時においも十分な通気性を発揮してシート内に湿
気を生じさせることがなくなる。尚、上記した溶融層
（６）はシートカバー（１）を成形する際のラミネート
加工時において形成するものでありきわめて容易に得ら
れるものであるとともに、フレーム加熱の照射量、加熱
時間等を調整することにより任意の厚みの溶融層（６）
を形成できるものである。
（考案の効果） 以上の説明からも明らかなように、本考案においては裏
基布層をカバーパッド層に接合するときに接着ラミネー
ト加工法の代わりにフレームラミネート加工法を用いて
カバーパッド層と裏基布層との間に通気性は残るが発泡
合成樹脂材料の浸透は阻止する肉薄の溶融層を形成して
おくだけで、カバーパッド層内に含浸層が生ずることを
確実に防止することができ、風合い、クッション性、通
気性等の優れたシート性能を有する表皮一体発泡シート
とすることができるものであり、更には、カバーパッド
材の選択に何等制限がなく、また成形工程も簡単であり
きわめて安価に生産できるという利点もあり、従来の問
題点を一掃した表皮一体発泡シートとして実用的価値の
極めて大きいものである。
基布層をカバーパッド層に接合するときに接着ラミネー
ト加工法の代わりにフレームラミネート加工法を用いて
カバーパッド層と裏基布層との間に通気性は残るが発泡
合成樹脂材料の浸透は阻止する肉薄の溶融層を形成して
おくだけで、カバーパッド層内に含浸層が生ずることを
確実に防止することができ、風合い、クッション性、通
気性等の優れたシート性能を有する表皮一体発泡シート
とすることができるものであり、更には、カバーパッド
材の選択に何等制限がなく、また成形工程も簡単であり
きわめて安価に生産できるという利点もあり、従来の問
題点を一掃した表皮一体発泡シートとして実用的価値の
極めて大きいものである。
第１図は本考案の実施例を示す一部切欠斜視図、第２図
は第１図の一部拡大断面図である。 （１）：シートカバー、（２）：クッション材、
（３）：カバーパッド層、（４）：表皮層、（５）：裏
基布層、（６）：溶融層。
は第１図の一部拡大断面図である。 （１）：シートカバー、（２）：クッション材、
（３）：カバーパッド層、（４）：表皮層、（５）：裏
基布層、（６）：溶融層。
Claims (1)
- 【請求項１】表皮層（４）とカバーパッド層（３）と裏
基布層（５）とが積層された積層表皮材よりなるシート
カバー（１）の内部に発泡合成樹脂クッション材（２）
をモールド発泡成形した表皮一体成形シートにおいて、
前記シートカバー（１）の裏基布層（５）がカバーパッ
ド層（３）に通気性の残された肉薄の溶融層（６）を介
してフレームラミネート加工されていることを特徴とす
る表皮一体発泡シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13662789U JPH0634084Y2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 表皮一体発泡シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13662789U JPH0634084Y2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 表皮一体発泡シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0374916U JPH0374916U (ja) | 1991-07-26 |
| JPH0634084Y2 true JPH0634084Y2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=31683825
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13662789U Expired - Lifetime JPH0634084Y2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-24 | 表皮一体発泡シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0634084Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-24 JP JP13662789U patent/JPH0634084Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0374916U (ja) | 1991-07-26 |
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