JPH06340235A - 車両荷箱の傾倒装置 - Google Patents

車両荷箱の傾倒装置

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Publication number
JPH06340235A
JPH06340235A JP15857793A JP15857793A JPH06340235A JP H06340235 A JPH06340235 A JP H06340235A JP 15857793 A JP15857793 A JP 15857793A JP 15857793 A JP15857793 A JP 15857793A JP H06340235 A JPH06340235 A JP H06340235A
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JP
Japan
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oil
hydraulic cylinder
oil tank
switching valve
pump
Prior art date
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Application number
JP15857793A
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English (en)
Inventor
Setsuji Yamaguchi
節治 山口
Itaru Ootakuma
到 太田隈
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】油圧ポンプのハウジングケース内をオイルタン
クとして機能させ、多数の配管を不要にして、配管レイ
アウトを簡素化しつつ、配管重量を減少させて傾倒装置
全体の軽量化を図り、かつ組付作業性、および各配管の
接続箇所の減少に伴う信頼性の向上を共に図る。 【構成】油圧シリンダに、該油圧シリンダへの圧油の給
排を切換える切換弁57を介してピストンポンプP1とオイ
ルタンク52とを接続し、上記切換弁57の切換えにより油
圧シリンダに圧油を給排して荷箱を傾倒させる車両荷箱
の傾倒装置41として、上記ピストンポンプP1のハウジン
グケース42に、上記切換弁57およびオイルタンク52を一
体的に内設すると共に、上記オイルタンク42に戻し油路
64を介して圧油を戻す戻し口64a と、上記ピストンポン
プP1からの圧油を吐出し油路63を介して吐出す吐出し口
63a とを設ける。そして、上記ピストンポンプP1とオイ
ルタンク52との間の隔壁42a に連通孔73を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車台枠上に搭載された
荷箱を傾倒可能に支持する車両荷箱の傾倒装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、このような車両荷箱の傾倒装置
は、車台枠と荷箱との間に、荷箱を傾倒可能に支持する
伸縮自在な油圧シリンダを設け、該油圧シリンダに、そ
の油圧シリンダへの圧油の給排を切換える切換弁を介し
て油圧ポンプおよびオイルタンクを接続し、上記切換弁
の切換えにより油圧シリンダに対して圧油を給排して上
記荷箱を傾倒させるようにしている。そして、上記傾倒
装置は、油圧ポンプ、切換弁およびオイルタンクがそれ
ぞれ別体で形成されてなり、上記切換弁、オイルタン
ク、油圧ポンプおよび油圧シリンダの間がそれぞれ個別
の配管を介して接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如き
傾倒装置では、切換弁、オイルタンク、油圧ポンプおよ
び油圧シリンダの間がそれぞれ個別の配管を介して接続
されているため、次のような欠点を有している。
【0004】すなわち、切換弁、オイルタンク、油圧ポ
ンプおよび油圧シリンダを接続する多数の配管が必要と
なり、これらの各配管のレイアウトが非常に繁雑なもの
となる。しかも、オイルタンクから油圧ポンプへ圧油を
供給する吸入管(配管)としては、圧油の供給を円滑に
行う上で大径管が必要となり、この大径管(吸入管)に
よって配管重量が増大し、各配管の重量と相俟って傾倒
装置全体の重量も増大する。
【0005】また、多数の各配管の組付けにかなりの工
数を要して組付作業性が悪化するとともに、多数の各配
管による接続箇所の増大により油洩れの発生する確率が
高くなって信頼性が低下する。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ハウジングケース内がド
レン系路となる油圧ポンプに着目し、この油圧ポンプの
ハウジングケース内容積を拡大してオイルタンクとして
機能させることにより、多数の配管を不要にして、配管
レイアウトを簡素化しつつ、配管重量を減少させて傾倒
装置全体の軽量化を図り、かつ組付作業性、および各配
管の接続箇所の減少に伴う信頼性の向上を図ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、車台枠と
該車台枠上に搭載された荷箱との間に、荷箱を傾動させ
るように伸長する伸縮自在な油圧シリンダが設けられ、
該油圧シリンダに、その油圧シリンダへの圧油の給排を
切換える切換弁を介して油圧ポンプおよびオイルタンク
が接続され、上記切換弁の切換えにより油圧シリンダに
対して圧油を給排して上記荷箱を傾倒させるようにした
車両荷箱の傾倒装置を前提とする。そして、上記油圧ポ
ンプのハウジングケース内に、上記切換弁およびオイル
タンクを一体的に設けるとともに、上記ハウジングケー
スに、上記オイルタンクに戻し油路を介して圧油を戻す
戻し口と、上記油圧ポンプからの圧油を吐出し油路を介
して吐出す吐出し口とを設ける構成としたものである。
【0008】また、請求項2記載の発明が講じた解決手
段は、請求項1記載の発明の油圧ポンプとオイルタンク
とを、ハウジングケース内で隔壁により仕切るようにす
る。そして、上記隔壁に、上記油圧ポンプとオイルタン
クとの間でオイルを流通可能とする連通孔を設ける構成
としたものである。
【0009】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
傾倒装置は、切換弁およびオイルタンクが油圧ポンプの
ハウジングケース内に一体的に設けられていると共に、
そのハウジングケース内に戻し油路および吐出し油路が
それぞれ形成され、上記戻し油路の戻し口および吐出し
油路の吐出し口が、油圧シリンダに対して荷箱が傾倒可
能となるように接続されることによって、切換弁、オイ
ルタンクおよび油圧ポンプの間を接続する多数の配管が
不要となり、配管は、ハウジングケースの戻し口および
吐出し口と油圧シリンダとの間を繋ぐ配管のみで済み、
配管レイアウトが非常に簡素なものとなる。しかも、オ
イルタンクから油圧ポンプへ円滑に圧油を供給するため
の大径な吸入管は、ハウジングケース内の大径の通路を
利用して形成することが可能となり、その大径な吸入管
を不要にして配管重量を大幅に削減できる。
【0010】また、切換弁およびオイルタンクを油圧ポ
ンプに接続する多数の配管の不要により、これらの各配
管の組付け工数が削除される。さらに、多数の各配管の
廃止に伴い該各配管による接続箇所が削減されることに
なり、油洩れの発生確率が非常に低くなる。
【0011】また、請求項2記載の発明では、油圧ポン
プとオイルタンクとは連通孔を介してオイルが流通可能
となっているので、オイルの給排がそれぞれ一箇所から
行えて、油圧ポンプおよびオイルタンクへのオイルの給
排を一括して行うことができる。
【0012】しかも、油圧ポンプとオイルタンクとを仕
切る隔壁により、ハウジングケースの剛性強度が効果的
に高められる。
【0013】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る車両荷箱の傾倒装置によれば、切換弁およびオイルタ
ンクを一体的に設けた油圧ポンプのハウジングケースの
戻し口および吐出し口を油圧シリンダに対して荷箱傾倒
可能に接続せしめて、切換弁、オイルタンクおよび油圧
ポンプの間を接続する多数の配管を不要としたので、配
管レイアウトの簡素化を図ることができると共に、大径
な吸入管を不要にして配管重量を大幅に減少させつつ傾
倒装置全体の重量を効果的に軽減させることができる。
しかも、多数の配管の廃止により、その各配管の組付け
工数を削減させて組付作業性の向上を図るとともに、油
洩れの発生確率の高い配管の接続箇所を大幅に削減させ
て信頼性の向上を図ることができる。
【0014】また、請求項2記載の発明における車両荷
箱の傾倒装置によれば、油圧ポンプとオイルタンクとを
連通孔を介してオイルを流通可能にしたことにより、油
圧ポンプおよびオイルタンクへのオイルの給排を最短距
離で行え、オイルの給排作業効率を向上させることがで
きる。しかも、油圧ポンプとオイルタンクとを仕切る隔
壁により、ハウジングケースの剛性強度を効果的に高め
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図3は本発明の第1実施例に係る車両荷箱
の傾倒装置を用いた車両を示し、1はキャビン2の後部
に連設された車両Vの車台枠、3は該車台枠1上に搭載
された傾倒自在な荷箱である。上記車台枠1は、車体左
右側部を前後方向へ延びるフレーム4,4と、該両フレ
ーム4,4間を所定位置において繋ぐ断面略コ字状のク
ロスメンバ5,…とからなる。上記車台枠1の後端部左
右位置、つまり各フレーム4の後端部には、車台枠1に
対する荷箱3の後方への傾倒中心を構成するヒンジ部材
6,6が設けられている。
【0017】上記荷箱3の下面には、車体の前後方向へ
延びる荷箱フレーム11,11が設けられている。ま
た、上記荷箱フレーム11,11間には、幅方向へ延び
る第1支持軸12を介してリフトアーム13の一端(図
では上端部)が回動自在に支持されており、該リフトア
ーム13は、車体側方より視て略三角形状の左右一対の
リフトアームプレート14,14により形成され、その
一端(図で示す上端部)が上記第1支持軸12に対し回
転可能に支持されている。
【0018】また、上記車台枠1の略中間部に対応する
左右のフレーム4,4には、それぞれ上方へ突出するブ
ラケット21(図では車体左側のみ示す)が設けられ、
該各メンバブラケット21には、第2支持軸22を介し
てテンションリンク23の一端(図では下端部)が回動
自在に支持されている。さらに、上記各テンションリン
ク23の他端(図では上端部)には、第3支持軸24,
24を介して上記各リフトアームプレート14の他端部
(図で示す下端部)が回転可能に支持されている。
【0019】さらに、上記リフトアームプレート14の
略中間部と、上記各ブラケット21より少し前方のフレ
ーム4間には、後述する油圧給排装置41からの圧油の
給排により伸縮する油圧シリンダ31が連携されてい
る。該油圧シリンダ31は、その基端部(図では下端
部)が上記フレーム4,4間に軸32を介して回転可能
に支持されているとともに、先端側のピストンロッド3
1a(図では上部)の先端が上記リフトアームプレート
14の略頂角部に幅方向へ延びる第4支持軸33を介し
て回転可能に支持されている。そして、上記リフトアー
ム13、テンションリンク23、油圧シリンダ31、お
よび各支持軸12,22,24,33により、荷箱3を
車台枠1に対して傾倒自在に支持する傾倒装置34が構
成されていて、油圧シリンダ31への圧油の供給によ
り、上記リフトアーム13の他端とテンションリンク2
3の他端との枢支点たる第3支持軸24を上方へ移動さ
せるようにリフトアーム13およびテンションリンク2
3を起立させながら油圧シリンダ31を伸長させて、荷
箱3を車台枠1に対して傾動させるようにしている。
【0020】そして、図1および図2に示すように、上
記油圧シリンダ31には、該油圧シリンダ31を圧油の
給排により伸縮させる油圧給排装置41が連携されてお
り、この油圧給排装置41の油圧ポンプは、後述するピ
ストン48,…の容積変化を利用して圧油の吸込みおよ
び吐出しを行う従来公知の定容量形のピストンポンプP
1により構成されている。該ピストンポンプP1は、ハ
ウジングケース42内で隔壁42aにより区画されたポ
ンプ室43内に設けられ、図示しないエンジンの出力軸
から動力取出装置を介して連結された軸44と、該軸4
4に対して傾斜した状態で上記ハウジングケース42に
固定された略円盤形状の斜板45と、上記軸44にスプ
ライン結合され、該軸44の周囲に平行に配された複数
のシリンダ46(図では2箇所のみ示す)を有するシリ
ンダハウジング47と、上記各シリンダ46内に往復動
可能に嵌挿されたピストン48と、該ピストン48の一
端(図では左側)を転動可能に支持すると共に上記斜板
45に対して摺動自在に支持する支持部材49とを備
え、上記軸44の回転により、斜板45に沿って各ピス
トン48を各シリンダ46内で往復運動させ、この各ピ
ストン48の往復運動による各シリンダ46内の容積変
化を利用して、ハウジングケース42の一側(後述する
第1油路51側)から油を吸込む一方、他側(後述する
吐出し油路63側)から油を吐出すようにしている。
【0021】また、上記ピストンポンプP1の吸込み側
は、吸入管としての第1油路51を介してオイルタンク
52に連通接続されている一方、ピストンポンプP1の
吐出し側は、第2油路上流側53a,迂回油路60およ
び第4,第5油路55,56を介して油圧シリンダ31
に連通接続されている。上記第2油路下流側53bと第
3油路54との間には、油圧シリンダ31の伸縮動作お
よび停止動作を制御する切換弁57が設けられている。
そして、上記切換弁57を中立位置(図1に示す位置)
に切換えると、第2油路下流側53bと第3油路54と
が遮断され、第2油路53a,53bは第6油路58を
介してオイルタンク52に連通接続される。また、上記
切換弁57を左側の上昇位置に切換えると、第2油路下
流側53bと第3油路54とが遮断され、ピストンポン
プP1は、第2油路上流側53a、逆止弁59を有する
迂回油路60および第4油路55を介して油圧シリンダ
31に連通接続されて油圧シリンダ31を伸長させる。
そのとき、ピストンロッド31a側の油は第7,第8油
路61,62および第1油路51を介してオイルタンク
52に戻される。さらに、上記切換弁57を右側の下位
置に切換えると、第2,第3および第6油路53a,5
3b,54,58が切換弁57を介して連通接続され、
油圧シリンダ31の圧油を第5,第4,第3および第6
油路56,55,54,58を介してオイルタンク52
に環流させると共に、ピストンポンプP1の吐出圧油も
切換弁57を介して環流させて、油圧シリンダ31を縮
短させる。そのとき、オイルタンク52にある油の一部
が第7および第8油路61,62を介して油圧シリンダ
31のピストンロッド31a側に戻される。この場合、
第2ないし第4油路53a,53b,54,55および
迂回油路60により、ピストンポンプP1からの圧油を
吐出す吐出し油路63が構成されている一方、第8油路
62および第1油路51の一部により、オイルタンク5
2に油圧シリンダ31のシリンダロッド31a側からの
圧油を戻す戻し油路64が構成されている。
【0022】そして、上記ピストンポンプP1のハウジ
ングケース42内には、ポンプ室43に対して隔壁42
aにより区画されたタンク室71および切換弁室72が
一体的に設けられ、上記タンク室71にはオイルタンク
52が、切換弁室72には切換弁57がそれぞれ配設さ
れている。上記切換弁57は、切換弁室72に開口する
第2油路下流側53b,第3油路54および第6油路5
8を軸方向への進退移動により適宜連通させるロッド状
の弁本体57aと、該弁本体57aの一端に取付けら
れ、図示しない運転席からの操作により弁本体57aを
進退移動させる,ケーブル57bにより被覆された芯棒
57cとを備えている。また、上記第1ないし第4油路
51,53a,53b,54,55、および第6,第8
油路58,62は、上記ピストンポンプP1のハウジン
グケース42内に穿設された通路によりそれぞれ形成さ
れている。そして、上記戻し油路64はハウジングケー
ス42の外方に開口しており、その第8油路62の開口
端が、上記第7油路61の一端に接続されて、荷箱倒伏
時に油圧シリンダ31の圧油をハウジングケース42か
らシリンダロッド31a側に戻す戻し口64aとして構
成されている。また、上記吐出し油路63はハウジング
ケース42の外方に開口しており、その第4油路55の
開口端が、上記第5油路56の一端に接続されて、荷箱
傾動時に油圧シリンダ31へ供給する圧油をハウジング
ケース42内から吐出す吐出し口63aとして構成され
ている。
【0023】また、上記ポンプ室43とタンク室71と
を区画するハウジングケース42内の隔壁42aには、
ピストンポンプP1とオイルタンク42との間でオイル
を流通可能に接続する連通孔73が設けられている。ま
た、上記ハウジングケース42の下部に対応するポンプ
室43の下端には、ポンプ室43とタンク室71とのオ
イルを排出可能とするドレンプラグ74が設けられてい
る一方、ハウジングケース42の上部に対応するタンク
室71の上端には、ポンプ室43とタンク室71とにオ
イルを供給可能とするフィラープラグ75が設けられて
いる。この場合、オイルタンク42内のオイルは、荷箱
3を傾動させる油圧シリンダ31の伸長時と、荷箱3を
倒伏させる油圧シリンダ31の縮短時との油圧シリンダ
31内の油量の差(図1に実線で示す荷箱傾動時のオイ
ル面と二点鎖線で示す荷箱倒伏時のオイル面との差)つ
まりシリンダロッド31aの体積分を賄えるだけの量で
良く、オイルの冷却を主目的とするものではないことか
ら、少量のオイルを貯溜するタンク室71で済むことに
なる。
【0024】したがって、上記第1実施例では、傾倒装
置41は、オイルタンク52および切換弁57がピスト
ンポンプP1のハウジングケース42内に隔壁42aに
より仕切られたタンク室71および切換弁室72内にそ
れぞれ一体的に設けられていると共に、そのハウジング
ケース42内に穿設された通路として吐出し油路63
(第1〜第4油路51,53a,53b,54,55及
び迂回油路60)および戻し油路64(第6,第8油路
58,62)がそれぞれ形成され、第8油路62の開口
端が、荷箱倒伏時に油圧シリンダ31の圧油をハウジン
グケース42からシリンダロッド31a側に戻す戻し油
路64の戻し口64aとして形成されて第7油路61の
一端に、上記第4油路55の開口端が、荷箱傾動時に油
圧シリンダ31へ供給する圧油をハウジングケース42
内から吐出す吐出し油路63の吐出し口63aとして形
成されて第5油路56の一端にそれぞれ接続されている
ので、オイルタンク52、切換弁57およびピストンポ
ンプP1の間を連結する多数の配管が不要となり、配管
は、ハウジングケース42の戻し口64aおよび吐出し
口63aと油圧シリンダ31との間を繋ぐ第5および第
7油路56,61を構成する2本の配管のみで済み、配
管レイアウトが非常に簡素なものとなって、配管レイア
ウトの簡素化を図ることができる。しかも、オイルタン
ク52からピストンポンプ31へ円滑に圧油を供給する
ための大径な吸入管としての第1油路51は、ハウジン
グケース42内の大径の通路を利用して穿設され、その
大径な吸入管を不要にし、他の第2〜第4油路53a,
53b,54,55、および第6,第8油路58,62
の廃止と相俟って配管重量を大幅に削減しつつ、傾倒装
置41全体の重量を効果的に軽減させることができる。
【0025】また、上記の如くオイルタンク52、切換
弁57およびピストンポンプP1の間を連結する多数の
配管の不要により、これらの各配管の組付け工数が削除
されて、組付作業性の向上を図ることができる。さら
に、多数の各配管の廃止に伴い該各配管による接続箇所
が大幅に削減されることになり、油洩れの発生確率が非
常に低くなって、信頼性の向上を図ることもできる。
【0026】しかも、ピストンポンプP1とオイルタン
ク52とは、ハウジングケース42内の隔壁42aの連
通孔73を介してポンプ室43とタンク室71との間で
オイルが流通可能に接続せしめられているので、オイル
の供給がフィラープラグ75により一箇所から行えると
ともに、オイルの排出がドレンプラグ74により一箇所
から行えて、ピストンポンプP1およびオイルタンク5
2へのオイルの給排をそれぞれ一括して行うことがで
き、オイルの給排作業効率を向上させることができる。
【0027】さらに、ピストンポンプP1とオイルタン
ク52とを仕切る隔壁42aにより、ハウジングケース
42の剛性強度を効果的に高めることができる。
【0028】次に、本発明の第2実施例を図4に基づい
て説明する。この第2実施例は、上記第1実施例のピス
トンポンプP1に代えてギヤポンプP2により油圧給排
装置41の油圧ポンプを構成したものである。尚、上記
実施例と同一の部分については同一の符号を付してその
詳細な説明を省略する。
【0029】すなわち、ギヤポンプP2は、ハウジング
ケース42内で回転する2個のギヤ81,82によって
ハウジングケース42の一側(第1油路51側)から吸
い込んだ油を各ギヤ81,82の歯溝内の容積の移動に
よってそのなかに閉じ込め、その閉じ込めた油を送り出
しながら圧力を高めてハウジングケース42の他側(吐
出し油路63側)から吐出す従来公知の外接形のものに
より構成されてなる。該ギヤポンプP2は、ハウジング
ケース42内で隔壁42aにより区画されたポンプ室4
3内に設けられており、そのポンプ室43内の下側に配
されたギヤ81が、図示しないエンジンの出力軸から動
力取出装置を介して連結された軸83上に固設された駆
動側ギヤに、上側に配されたギヤ81が、ポンプ室43
内に回動自在に支持された軸84上に固設された従動側
ギヤにそれぞれ構成されてなる。
【0030】この場合、ピストンポンプよりも小型軽量
なギヤポンプP2により、配管重量の大幅な削減と相俟
って傾倒装置41全体の重量をさらに効果的に軽減させ
ることができる。
【0031】また、ピストンポンプP1よりも構造が簡
単で耐久性に優れたギヤポンプP2により、建設現場な
どの過酷な運転条件下での使用により適した油圧ポンプ
を構成できる。
【0032】尚、上記各実施例では、タンク室71を少
量のオイルを貯溜可能にハウジングケース42内に設け
たが、タンク室71内のオイルを増量したい場合には別
途オイルタンクが一体的に増結されるようにしても良
い。また、タンク室が、別タンクとしてハウジングケー
スにフランジ連結されて、ポンプ室に連通孔を介して連
通接続されるようにしても良い。
【0033】また、上記各実施例では、第7油路71を
第8油路および第1油路51の一部を介してオイルタン
ク52(タンク室71)に連通接続したが、第7油路が
第1油路の一部を介することなく直接的にタンク室に連
通接続されるようにしても良い。
【0034】さらに、上記第1実施例では、油圧ポンプ
を定容量形のピストンポンプP1により構成したが、可
変容量形のピストンポンプであっても良い。また、上記
第2実施例では、油圧ポンプを2個のギヤ81,82よ
りなる外接形のギヤポンプP2により構成したが、3個
以上のギヤよりなる外接形のギヤポンプ、又は複数のギ
ヤよりなる内接形のギヤポンプであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る油圧給排装置を一部を切欠い
た状態の縦断面図である。
【図2】第1実施例に係る油圧給排装置の油圧回路図で
ある。
【図3】車両の斜視図である。
【図4】第2実施例に係る図1相当図である。
【符号の説明】
1 車台枠 3 荷箱 31 油圧シリンダ 41 傾倒装置 42 ハウジングケース 42a 隔壁 52 オイルタンク 57 切換弁 63 吐出し油路 63a 吐出し口 64 戻し油路 64a 戻し口 73 連通孔 P1 ピストンポンプ(油圧ポンプ) P2 ギヤポンプ(油圧ポンプ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台枠と該車台枠上に搭載された荷箱と
    の間に、荷箱を傾動させるように伸長する伸縮自在な油
    圧シリンダが設けられ、該油圧シリンダに、その油圧シ
    リンダへの圧油の給排を切換える切換弁を介して油圧ポ
    ンプおよびオイルタンクが接続され、上記切換弁の切換
    えにより油圧シリンダに対して圧油を給排して上記荷箱
    を傾倒させるようにした車両荷箱の傾倒装置において、
    上記油圧ポンプのハウジングケース内には、上記切換弁
    およびオイルタンクが一体的に設けられているととも
    に、上記ハウジングケースには、上記オイルタンクに戻
    し油路を介して圧油を戻す戻し口と、上記油圧ポンプか
    らの圧油を吐出し油路を介して吐出す吐出し口とが設け
    られていることを特徴とする車両荷箱の傾倒装置。
  2. 【請求項2】 油圧ポンプとオイルタンクとは、ハウジ
    ングケース内で隔壁により仕切られており、該隔壁に
    は、上記油圧ポンプとオイルタンクとの間でオイルを流
    通可能とする連通孔が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の車両荷箱の傾倒装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5841363U (ja) * 1981-09-16 1983-03-18 極東脂肪酸株式会社 緊締具付封緘帯
JPS6155636A (ja) * 1984-08-27 1986-03-20 Canon Inc マイクロフイルム画像投影装置
JP3127084B2 (ja) * 1994-08-11 2001-01-22 シャープ株式会社 電子秘書システム

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