JP2508487Y2 - ベッセル昇降装置の油圧機構 - Google Patents

ベッセル昇降装置の油圧機構

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JP2508487Y2 JP1989128776U JP12877689U JP2508487Y2 JP 2508487 Y2 JP2508487 Y2 JP 2508487Y2 JP 1989128776 U JP1989128776 U JP 1989128776U JP 12877689 U JP12877689 U JP 12877689U JP 2508487 Y2 JP2508487 Y2 JP 2508487Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、ダンプ車に係り、詳しくはベッセル昇降
装置の油圧機構に関する。
(従来の技術) 従来、この種の例えばリヤダンプ車においてはベッセ
ルの後端部を連結するダンプヒンジ軸を中心としてベッ
セルの前端部または中央部を直接またはリンク機構を介
して直動シリンダにより押し上げて、ベッセルを傾斜さ
せるのが一般的であり、この直動シリンダを作動する油
圧装置の油圧ポンプとしては、そのほとんどがギヤポン
プが使用され、このギヤポンプはエンジンパワーテイク
オフにより駆動され、同ポンプにより発生された油圧に
より直動シリンダが作動されてベッセルの上昇、降下、
停止を操作レバーにより行なわれていた。
(解決しようとする課題) しかしながら、この従来のダンプ装置では専用の油圧
発生装置(ギヤポンプ)が必要であり、また、直動シリ
ンダであるのでベッセルの降下の場合にはレバーあるい
はソレノイドバルブ等を用いてシリンダ内のオイルを自
重圧にて抜く必要があり、また、ベッセル上昇時、直動
シリンダに自重圧が掛っていることから不用意なレバー
操作等によりベッセルが降下する等の問題点があった。
本考案は、上記従来の問題点を解決すべくなされたも
ので、車両に附設したパワーステアリング装置の油圧回
路と接続してステアリング操作とダンプ操作とを併用可
能とするベッセル昇降装置の油圧機構を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記技術課題を解決するため、バワステア
リング装置を備えたダンプ車のダンプ機構であって、ダ
ンプ油圧配管路と、パワステアリング油圧配管路とを切
替コントロールバルブを介して、前記ダンプ油圧配管路
の戻り油を前記パワステアリング油圧配管路のコントロ
ールバルブと直列に連繋可能に構成したベッセル昇降装
置の油圧機構である。
(作用) 上記構成としたものであるから、ベッセルのダンプ操
作とステアリング操作とを併用可能に機能する。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する
と、図中1はリヤダンプ車の全体であって、車両フレー
ム2の前部には運転台3が設けられ、後部側にはベッセ
ル4がダンプヒンジ軸5を介して後傾動可能に設けら
れ、このベッセル4は車両フレーム2に配設されたベッ
セル昇降装置25の油圧機構6に配設されたロータリアク
チュエータ12L,12Rを介してダンプヒンジ軸5を中心と
して昇降動可能に設けられている。
この油圧機構6はダンプ油圧配管路7とパワステアリ
ング油圧配管路31とが切替コントロールバルブ11を介し
て直列に接続配管されている。
8はエンジン9により回転駆動されるベーンポンプで
あって、同ベーンポンプ8の吐出口には配管路10が接続
され、この配管屋10の端部は切替コントロールバルブ11
のPポートに接続されている。また、ダンプ油圧配管路
7にはベッセル昇降装置25を構成する左右対をなすロー
タリアクチュエータ12L、12Rが配設されている。この左
右のロータリアクチュエータ12L,12Rは車両フレーム2
の左右のサイドレール2L、2Rの後部寄りの所定の位置の
内側にブラケット13を介して取付けられるもので、その
構成は対称形状に形成されている。このロータリアクチ
ュエータ12は本体14とピストン16とセクタシャフト23と
から構成されている。
この本体14にはシリンダ部15が形成され、同シリンダ
部15にはピストン16が摺動可能に内装され、同シリンダ
部15には例えば両側に油口17a,18aを有するヘッドカバ
ー17,18が取付けられて、同シリンダ部15はピストン16
により図示左右に作動室19,20が区画形成されている。
また、ピストン16の外周部にはその軸線方向に沿ってラ
ック21が形成されている。また、本体14にはそのシリン
ダ部15のほぼ中央部の上部側の直交する方向にセクタシ
ャフト23の支持部22が膨出状に一体に形成されて、図示
はしないが軸受を介してセクタシャフト23が水平状に回
動可能に支承され、このセクタシャフト23の一端にはピ
ストン16に形成したラック21と噛合い連繋する扇形ギヤ
24が取付けられ、同シャフト23の他端は本体14より所定
の長さ延出され、この延出部にはリンクプレート27を介
してベッセル4を昇降せしめるピットマンアーム26が嵌
装されている。このように形成された左右のロータリア
クチュエータ12L,12Rはブラケット13を介して左右のサ
イドレール2L,2Rの内側に対応して取付けられ、この取
付け状態で本体14の支持部22はサイドレール2L,2Rの上
面より上方に位置されるとともに、同支持部22に支承さ
れたセクタシャフト23はサイドレール2L,2Rの側面より
側方へ所定の長さで張出され、この左右のロータリアク
チュエータ12L,12Rのセクタシャフト23とベッセル4と
の間にはピットマンアーム26とリンクプレート27とから
なるベッセル昇降装置25が介装され、このリンクプレー
ト27の端部はベッセル4の下面にサイドレール2L,2Rと
対応して設けられたシルメイン28に横架したダンプ軸29
の両端に枢着されて、ベッセル4を降下するとピットマ
ンアーム26およびリンクプレート27はサイドレール2L,2
Rの側方に位置するように設けられている。このように
設けられたロータリアクチュエータ12L,12Rの作動室19
側は切替コントロールバルブ11のBポートと配管路7Aに
より接続され、また、作動室20は配管路7BによりAポー
トに接続されている。また、この配管路7Bにはパイロッ
ト式逆止め弁30が配設され、作動室20へオイルが送られ
た際、この油圧により開くように配設されている。ま
た、切替コントロールバルブ11のPSポートは配管路31を
介してパワーステアリング装置32のコントロールバルブ
33に接続され、また、同コントロールバルブ33は配管路
34を介してオイルタンク35に接続されている。さらに、
コントロールバルブ11のPポートには配管路10を介して
ベーンポンプ8の吐出口に接続されている。また、配管
路10,31間にはリリーフバルブ36が配設され、同リリー
フバルブ36は作動室20に過負荷が作用した場合、同回路
の圧力が同バルブ36の設定値に達するとオイルをパワー
ステアリング装置32側へ流すように設けられている。
なお、図中37は切替コントロールバルブ11の切替レバ
ー、38は切替レバー37に連繋した切替スイッチである。
本実施例は上記のように構成したものであるから、エ
ンジン9を始動して例えばアイドリング状態にすると、
このエンジン9に連繋されたベーンポンプ8が回動され
オイルタンク35からのオイルに油圧が与えられ、所定の
流量で配管路10へ送出され、切替コントロールバルブ11
へ送込まれる。そして、同切替コントロールバルブ11の
切替レバー37が中立位置の状態でA,Bポートは閉じら
れ、オイルは配管路31へ流れ、パワステアリング装置32
へ送込まれて通常のステアリング操作が行なわれる。
次に、ベッセル4を上昇操作(傾動操作)するには切
替スイッチ38を操作して切替レバー37を図示実線矢印方
向へ作動すると、配管路10と配管路7Bおよび配管路7Aと
配管路31とが接続されてベーンポンプ8からのオイルは
左右のロータリアクチュエータ12L,12Rの作動室20へ送
込まれる。これによりピストン16はそれぞれ実線矢印方
向へ摺動され、このピストン16に形成されたラック21と
噛合い連繋された扇形ギヤ24を介してセクタシャフト23
が回動され、このセクタシャフト23の回動により、同シ
ャフト23に取付けられたピットマンアーム26に所定の揺
動角が与えられ、同ピットマンアーム26に枢着したリン
クプレート27を介してベッセル4にダンプヒンジ軸5を
中心として所定の傾動角が与えられて、同ベッセル4に
積載して例えば土砂等の運搬物を滑り落すことができ
る。また、ピストン16の摺動により作動室19側のオイル
は配管路31を経てパワーステアリング装置32のコントロ
ールバルブ33に送込まれ、パワーステアリング装置32を
作動することができる。
次に、ベッセル4を降下操作するには切替スイッチ38
を操作して切替レバー37を図示点線矢印方向へ作動する
と、配管路10と配管路7Aおよび配管路7Bと配管路31とが
接続されてベーンポンプ8からのオイルは作動室19へ送
込まれ、ピストン16は点線矢印方向へ摺動されセクタシ
ャフト23を介してピットマンアーム26を揺動降下してベ
ッセル4のシルメイン28は車両フレーム2の左右のサイ
ドレール2L,2R上に重合状に載置されて固定される。ま
た、ピストン16の摺動により作動室20側のオイルはパイ
ロット式逆止め弁30を開き配管路31を経てパワーステア
リング装置32のコントロールバルブ33に送込まれ、パワ
ーステアリング装置32を作動することができる。
また、ベッセル4の上昇操作で作動室20の回動路に過
負荷を生じた際にはリリーフバルブ36が作動してオイル
をパワーステアリング装置32側へ流される。
(考案の効果) 本考案は、上記したようにダンプ油圧配管路と、パワ
ステアリング油圧配管路とを切替コントロールバルブを
介して、前記ダンプ油圧配管路の戻り油を前記パワステ
アリング油圧配管路のコントロールバルブと直列に連繋
可能に構成したものであるから以下に述べる効果が得ら
れる。
ベッセル昇降装置としての専用の油圧発生装置を排除
することができ、アクチュエータとして市販のものを採
用し得るので安価となり、また、従来のホイストシリン
ダよりメインテナンスが容易となる経済性を有する。
Aポートの配管路にパイロット式逆止め弁を配設した
のでベッセル上昇時にエンジンが停止して不用意に切替
レバーを操作してもベッセルは降下しないので安全を確
保することができるとともに、アクチュエータは往復油
圧駆動であるからオイルタンクは必要最小の容量のタン
クでよく、オーバーフローすることがない。
とくに、ダンプ油圧配管路の戻り油を前記パワステア
リング油圧配管路のコントロールバルブと直列に連繋可
能としてパワステアリングの油圧に利用しているので、
ダンプ操作時でもパワステアリングを同時に操作するこ
とが可能であり、したがって、ダンプ操作の有無に拘ら
ずパワステアリングは作動するので、操作性を向上する
ことができるとともに、例えば分流弁等の複雑なデバイ
スが不要となる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はリヤダンプ車
の側面図、第2図は油圧配管図、第3図はロータリアク
チュエータの断面図、第4図は作用説明図である。 1……リヤダンプ車 6……油圧機構 7……ダンプ油圧配管路 7A,7B,10,31,34……配管路 11……切替コントロールバルブ 12L,12R……ロータリアクチュエータ 25……ベッセル昇降装置 30……パイロット式逆止め弁 32……パワーステアリング装置 36……リリーフバルブ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワステアリング装置を備えたダンプ車の
    ダンプ機構であって、 ダンプ油圧配管路と、パワステアリング油圧配管路とを
    切替コントロールバルブを介して、前記ダンプ油圧配管
    路の戻り油を前記パワステアリング油圧配管路のコント
    ロールバルブと直列に連繋可能に構成したことを特徴と
    するベッセル昇降装置の油圧機構。
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