JPH06339291A - 単相誘導電動機の起動装置 - Google Patents
単相誘導電動機の起動装置Info
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- JPH06339291A JPH06339291A JP5200955A JP20095593A JPH06339291A JP H06339291 A JPH06339291 A JP H06339291A JP 5200955 A JP5200955 A JP 5200955A JP 20095593 A JP20095593 A JP 20095593A JP H06339291 A JPH06339291 A JP H06339291A
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- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
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- H02P1/16—Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters for starting dynamo-electric motors or dynamo-electric converters
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- H02P1/44—Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters for starting dynamo-electric motors or dynamo-electric converters for starting an individual single-phase induction motor by phase-splitting with a capacitor
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- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H61/00—Electrothermal relays
- H01H61/002—Structural combination of a time delay electrothermal relay with an electrothermal protective relay, e.g. a start relay
- H01H2061/004—PTC resistor in series with start winding, e.g. adapted for being switched off after starting for limiting power dissipation
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単相誘導電動機の消費電力を小さくすると共
に、単相誘導電動機を短時間で再起動できるようにする
起動装置を提供する。 【構成】 単相誘導電動機30の起動巻線33に直列に
接続される起動用PTC35と、該起動巻線33及び該
起動用PTC35とに直列に接続されるトライアック3
6と、起動用PTC35に並列に接続されると共に、そ
の一方の端子が該トライアック36のゲートに接続さ
れ、該起動用PTCよりも小さな熱容量を有する補助P
TC37とからなる。そして、起動時において、単相誘
導電動機30に電圧が加えられると、起動巻線33に直
列に接続されたトライアック36のゲートに、補助PT
C37を通じてトリガ信号が印加され該トライアック3
6が通電され、起動巻線33に単相誘導電動機30の起
動用の電流を流す。単相誘導電動機30が起動すると、
該補助PTC37が高温となりトライアックのゲートに
加わる電流が小さくなり、該トライアックがオフする。
に、単相誘導電動機を短時間で再起動できるようにする
起動装置を提供する。 【構成】 単相誘導電動機30の起動巻線33に直列に
接続される起動用PTC35と、該起動巻線33及び該
起動用PTC35とに直列に接続されるトライアック3
6と、起動用PTC35に並列に接続されると共に、そ
の一方の端子が該トライアック36のゲートに接続さ
れ、該起動用PTCよりも小さな熱容量を有する補助P
TC37とからなる。そして、起動時において、単相誘
導電動機30に電圧が加えられると、起動巻線33に直
列に接続されたトライアック36のゲートに、補助PT
C37を通じてトリガ信号が印加され該トライアック3
6が通電され、起動巻線33に単相誘導電動機30の起
動用の電流を流す。単相誘導電動機30が起動すると、
該補助PTC37が高温となりトライアックのゲートに
加わる電流が小さくなり、該トライアックがオフする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気冷蔵庫用コンプレ
ッサモータ、或いはポンプモータ等の単相誘導電動機の
起動装置に関する。
ッサモータ、或いはポンプモータ等の単相誘導電動機の
起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気冷蔵庫用コンプレッサモータ
の起動装置を図13を参照して説明する。主巻線22と
該主巻線22に対して位相差を生ぜしめる位置に配置さ
れた起動巻線23からなる単相誘導電動機20には、正
特性サーミスタ(以下起動用PTCと称する)25から
なる起動装置が起動巻線23と直列に接続され、オーバ
ロードリレー24を介して電源Eに接続されている。起
動の際に電源電圧が単相誘導電動機20に印加される
と、起動時には起動用PTC25が常温であるため低抵
抗であり、大きな電流が起動巻線23側に流れ、図示し
ない回転子を回転させる。そして、単相誘導電動機20
が起動を開始すると、起動用PTC25が該起動用PT
Cを通る電流で自己発熱して高抵抗となり、起動巻線に
流れる電流が微小な値になり定常運転となる。
の起動装置を図13を参照して説明する。主巻線22と
該主巻線22に対して位相差を生ぜしめる位置に配置さ
れた起動巻線23からなる単相誘導電動機20には、正
特性サーミスタ(以下起動用PTCと称する)25から
なる起動装置が起動巻線23と直列に接続され、オーバ
ロードリレー24を介して電源Eに接続されている。起
動の際に電源電圧が単相誘導電動機20に印加される
と、起動時には起動用PTC25が常温であるため低抵
抗であり、大きな電流が起動巻線23側に流れ、図示し
ない回転子を回転させる。そして、単相誘導電動機20
が起動を開始すると、起動用PTC25が該起動用PT
Cを通る電流で自己発熱して高抵抗となり、起動巻線に
流れる電流が微小な値になり定常運転となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、該起動用PTCに起動の際に数アンペアか
ら10数アンペアの大きな電流を0.5秒から数秒間通
電させる必要から、相当の熱容量を必要とした。このた
め、定常運転に移行した以後も起動巻線の電流を抑える
ためには、起動用PTCを高温、高抵抗の状態に保つ必
要があり、2Wから4Wの電力を消費し続け、単相誘導
電動機の省電力化の妨げとなっていた。
の構成では、該起動用PTCに起動の際に数アンペアか
ら10数アンペアの大きな電流を0.5秒から数秒間通
電させる必要から、相当の熱容量を必要とした。このた
め、定常運転に移行した以後も起動巻線の電流を抑える
ためには、起動用PTCを高温、高抵抗の状態に保つ必
要があり、2Wから4Wの電力を消費し続け、単相誘導
電動機の省電力化の妨げとなっていた。
【0004】さらに、上記従来の起動用PTCを用いる
構成においては、電動機の停止直後に再度起動しようと
しても起動が困難であるという問題点があった。即ち、
起動用PTCは熱容量が大きいため、運転時に高温、高
抵抗となると、電動機の停止後、常温近くまで温度が下
がり再起動可能な状態になるまでに数10秒から数分を
必要とし、もしもそれ以前に再起動させようとしても、
該起動用PTCが高抵抗なため起動巻線には微小な電流
しか流れず、電動機が回転子拘束状態となり、主巻線2
2に大きな電流が流れオーバロードリレー24が作動し
再起動できなかった。このオーバロードリレー24の復
帰時間は、当初は起動用PTCが再起動可能となるまで
の冷却期間より短いため、該オーバロードリレー24が
作動、復帰を数回繰り返し、順次高温となってその復帰
時間が長くなる。そして、オーバロードリレー24の復
帰時間が前述の起動用PTCの冷却時間よりも長くなる
ことにより、電動機が起動可能となった。かかる事態
は、冷蔵庫用のコンプレッサモータにおいては、冷蔵庫
の庫内温度が下がりサーモスタットがオフしてコンプレ
ッサモータが停止した直後に、ドアが開けられ庫内温度
が上昇してサーモスタットがオンになった場合等に生じ
ていた。このようなときには、再起動に時間を要するだ
けでなく、上述したようにオーバロードリレー24の寿
命を縮める原因ともなっていた。本発明は、上記課題を
解決するために成されたもので、その目的とするところ
は、消費電力を小さくできる単相誘導電動機の起動装置
を提供することにある。更に本発明の目的は、単相誘導
電動機が短時間で再起動できる起動装置を提供すること
にある。
構成においては、電動機の停止直後に再度起動しようと
しても起動が困難であるという問題点があった。即ち、
起動用PTCは熱容量が大きいため、運転時に高温、高
抵抗となると、電動機の停止後、常温近くまで温度が下
がり再起動可能な状態になるまでに数10秒から数分を
必要とし、もしもそれ以前に再起動させようとしても、
該起動用PTCが高抵抗なため起動巻線には微小な電流
しか流れず、電動機が回転子拘束状態となり、主巻線2
2に大きな電流が流れオーバロードリレー24が作動し
再起動できなかった。このオーバロードリレー24の復
帰時間は、当初は起動用PTCが再起動可能となるまで
の冷却期間より短いため、該オーバロードリレー24が
作動、復帰を数回繰り返し、順次高温となってその復帰
時間が長くなる。そして、オーバロードリレー24の復
帰時間が前述の起動用PTCの冷却時間よりも長くなる
ことにより、電動機が起動可能となった。かかる事態
は、冷蔵庫用のコンプレッサモータにおいては、冷蔵庫
の庫内温度が下がりサーモスタットがオフしてコンプレ
ッサモータが停止した直後に、ドアが開けられ庫内温度
が上昇してサーモスタットがオンになった場合等に生じ
ていた。このようなときには、再起動に時間を要するだ
けでなく、上述したようにオーバロードリレー24の寿
命を縮める原因ともなっていた。本発明は、上記課題を
解決するために成されたもので、その目的とするところ
は、消費電力を小さくできる単相誘導電動機の起動装置
を提供することにある。更に本発明の目的は、単相誘導
電動機が短時間で再起動できる起動装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の単相誘導電動機30の起動装置は、主巻線32
と起動巻線33とを有する単相誘導電動機30を起動す
る起動装置において、前記起動巻線33に直列に接続さ
れる起動用の正特性サーミスタ35と、前記起動巻線3
3及び前記起動用の正特性サーミスタ35とに直列に接
続される双方向性制御整流素子36と、起動用の正特性
サーミスタ35に並列に接続されると共に、その一方の
端子が前記双方向性制御整流素子36のゲートに接続さ
れ、前記起動用の正特性サーミスタよりも小さな熱容量
を有する補助の正特性サーミスタ37とからなることを
特徴とする。
本発明の単相誘導電動機30の起動装置は、主巻線32
と起動巻線33とを有する単相誘導電動機30を起動す
る起動装置において、前記起動巻線33に直列に接続さ
れる起動用の正特性サーミスタ35と、前記起動巻線3
3及び前記起動用の正特性サーミスタ35とに直列に接
続される双方向性制御整流素子36と、起動用の正特性
サーミスタ35に並列に接続されると共に、その一方の
端子が前記双方向性制御整流素子36のゲートに接続さ
れ、前記起動用の正特性サーミスタよりも小さな熱容量
を有する補助の正特性サーミスタ37とからなることを
特徴とする。
【0006】
【作用効果】本発明の単相誘導電動機30の起動装置に
よれば、起動時において、単相誘導電動機30に電源電
圧が印加されると、起動巻線33に直列に接続された双
方向性制御整流素子36のゲートに、補助の正特性サー
ミスタ37を通じてトリガ信号が印加され該双方向性制
御整流素子36が通電され、起動巻線33に単相誘導電
動機30の起動用の電流が流れる。単相誘導電動機30
が起動すると、前記補助の正特性サーミスタ37が高温
となり双方向性制御整流素子のゲートに加わる電流が小
さくなり、該双方向性制御整流素子がオフする。以後単
相誘導電動機30の定常状態において、補助の正特性サ
ーミスタ37には電流が流れ続けるが、補助の正特性サ
ーミスタ37は起動用の正特性サーミスタ35よりも熱
容量が小さいために、該補助の正特性サーミスタ37を
高温高抵抗に保つための電力消費は非常に小さくて済
む。また、単相誘導電動機30が一旦停止した直後に再
度起動がかけられる場合にも、補助の正特性サーミスタ
37の熱容量は小さいため、直ぐに冷却され該双方向性
制御整流素子36をオンすることにより再起動が可能と
なる。
よれば、起動時において、単相誘導電動機30に電源電
圧が印加されると、起動巻線33に直列に接続された双
方向性制御整流素子36のゲートに、補助の正特性サー
ミスタ37を通じてトリガ信号が印加され該双方向性制
御整流素子36が通電され、起動巻線33に単相誘導電
動機30の起動用の電流が流れる。単相誘導電動機30
が起動すると、前記補助の正特性サーミスタ37が高温
となり双方向性制御整流素子のゲートに加わる電流が小
さくなり、該双方向性制御整流素子がオフする。以後単
相誘導電動機30の定常状態において、補助の正特性サ
ーミスタ37には電流が流れ続けるが、補助の正特性サ
ーミスタ37は起動用の正特性サーミスタ35よりも熱
容量が小さいために、該補助の正特性サーミスタ37を
高温高抵抗に保つための電力消費は非常に小さくて済
む。また、単相誘導電動機30が一旦停止した直後に再
度起動がかけられる場合にも、補助の正特性サーミスタ
37の熱容量は小さいため、直ぐに冷却され該双方向性
制御整流素子36をオンすることにより再起動が可能と
なる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。まず、本発明の第1実施例に係る単相誘導電動機
30の起動装置を図1を参照して説明する。この単相誘
導電動機30は主巻線32と起動巻線33を備えてな
る。また、本実施例の起動装置は、起動用PTC35
と、主電極T1、T2とゲートGを有するトライアック
36と、起動用PTC35よりも小さな熱容量を有する
補助PTC37とから構成されている。そして、起動用
PTC35及びトライアック36の直列回路が、単相誘
導電動機30の起動巻線33に直列に接続されている。
また、補助PTC37は、該起動用PTC35に並列に
接続されると共に、その一方の端子がトライアック36
のゲートGに接続され、その他方の端子が電源E側に接
続されている。起動の際に、電源電圧Eが本実施例の起
動装置に印加されると、起動用PTC35は常温では
3.3Ωから47Ωであり、また補助PTC37は、1
KΩから3KΩ程度の低い抵抗値であるので、補助PT
C37を介してゲート電流がトライアック36に流れ、
トライアック36がオンされ、起動巻線33に数アンペ
アから10数アンペアの十分な起動用の電流が流れて、
単相誘導電動機30が起動される。0.5秒から数秒経
過して、単相誘導電動機30が定常状態に近づくと、起
動用PTC35が高抵抗になり、起動巻線33の電流は
数10ミリアンペアまで減少する。この時補助PTC3
7も同様に高抵抗となり、ゲート電流が減少してトライ
アック36がオフし、起動巻線33の電流が遮断され起
動が完了し、起動用PTC35は冷却し始める。
する。まず、本発明の第1実施例に係る単相誘導電動機
30の起動装置を図1を参照して説明する。この単相誘
導電動機30は主巻線32と起動巻線33を備えてな
る。また、本実施例の起動装置は、起動用PTC35
と、主電極T1、T2とゲートGを有するトライアック
36と、起動用PTC35よりも小さな熱容量を有する
補助PTC37とから構成されている。そして、起動用
PTC35及びトライアック36の直列回路が、単相誘
導電動機30の起動巻線33に直列に接続されている。
また、補助PTC37は、該起動用PTC35に並列に
接続されると共に、その一方の端子がトライアック36
のゲートGに接続され、その他方の端子が電源E側に接
続されている。起動の際に、電源電圧Eが本実施例の起
動装置に印加されると、起動用PTC35は常温では
3.3Ωから47Ωであり、また補助PTC37は、1
KΩから3KΩ程度の低い抵抗値であるので、補助PT
C37を介してゲート電流がトライアック36に流れ、
トライアック36がオンされ、起動巻線33に数アンペ
アから10数アンペアの十分な起動用の電流が流れて、
単相誘導電動機30が起動される。0.5秒から数秒経
過して、単相誘導電動機30が定常状態に近づくと、起
動用PTC35が高抵抗になり、起動巻線33の電流は
数10ミリアンペアまで減少する。この時補助PTC3
7も同様に高抵抗となり、ゲート電流が減少してトライ
アック36がオフし、起動巻線33の電流が遮断され起
動が完了し、起動用PTC35は冷却し始める。
【0008】この実施例において、補助PTC37の起
動時の抵抗値は、トライアック36をトリガするための
ゲート電流を必要かつ十分な量(常温時20から30ミ
リアンペア、低温時40から60ミリアンペア)流せる
ように調整されている。従って、トライアック36をト
リガするため補助PTC37に流す電流値は、前述の起
動巻線33の電流に比べ1/100以下の値であり、こ
のため補助PTC37の体積は、起動用PTC35の1
/100以下にすることができ、単相誘導電動機30の
運転時に高温、高抵抗を保つのに必要な電流値も1から
3ミリアンペアで十分となる。しかして、従来技術にお
いて起動巻線33の電流を抑圧するために起動用PTC
35に流していた電流値が20から40ミリアンペアで
あったのに比べ、本実施例の補助PTC37に流す電流
は1/10以下となり、消費電力を大幅に低減させるこ
とができる。
動時の抵抗値は、トライアック36をトリガするための
ゲート電流を必要かつ十分な量(常温時20から30ミ
リアンペア、低温時40から60ミリアンペア)流せる
ように調整されている。従って、トライアック36をト
リガするため補助PTC37に流す電流値は、前述の起
動巻線33の電流に比べ1/100以下の値であり、こ
のため補助PTC37の体積は、起動用PTC35の1
/100以下にすることができ、単相誘導電動機30の
運転時に高温、高抵抗を保つのに必要な電流値も1から
3ミリアンペアで十分となる。しかして、従来技術にお
いて起動巻線33の電流を抑圧するために起動用PTC
35に流していた電流値が20から40ミリアンペアで
あったのに比べ、本実施例の補助PTC37に流す電流
は1/10以下となり、消費電力を大幅に低減させるこ
とができる。
【0009】更に、単相誘導電動機30の定常運転中
に、熱容量の大きな起動用PTC35は冷却して常温と
なっている。一方、補助PTC37は熱容量が小さいた
め冷却が非常に早い。従って、単相誘導電動機30をオ
フした直後に再度起動する際にも、補助PTC37は直
ぐに常温近くまで冷却されるため、再起動が可能になる
までの時間は数秒から10数秒と非常に短く、前述した
従来例のように、オーバロードリレー34が作動復帰を
繰り返すことなく速やかに再起動することができる。
に、熱容量の大きな起動用PTC35は冷却して常温と
なっている。一方、補助PTC37は熱容量が小さいた
め冷却が非常に早い。従って、単相誘導電動機30をオ
フした直後に再度起動する際にも、補助PTC37は直
ぐに常温近くまで冷却されるため、再起動が可能になる
までの時間は数秒から10数秒と非常に短く、前述した
従来例のように、オーバロードリレー34が作動復帰を
繰り返すことなく速やかに再起動することができる。
【0010】次に、第1実施例の別の構成例を図2を参
照して説明する。図1に関連して上述した構成では補助
PTC37の端子37aが直接電源Eに接続されてい
た。これに対して図2に示す例では、補助PTC37の
端子37aが起動巻線33と起動用PTC35との接続
点に接続されている。このため、図2に示す構成は、図
1に示す構成に比較して次の点で有利である。
照して説明する。図1に関連して上述した構成では補助
PTC37の端子37aが直接電源Eに接続されてい
た。これに対して図2に示す例では、補助PTC37の
端子37aが起動巻線33と起動用PTC35との接続
点に接続されている。このため、図2に示す構成は、図
1に示す構成に比較して次の点で有利である。
【0011】図1及び図2に示す構成において、共に補
助PTC37は、起動が確実に完了してから高温、高抵
抗となってトライアック36をオフする必要があり、図
1に示す構成の場合には補助PTC37には常に100
Vの電圧が印加されているため、トライアック36のト
リガに必要な電流(例えば50ミリアンペア)を流す
と、5Wの電力で発熱し、起動に必要な時間、0.5秒
から数秒を確保するにはある程度の熱容量即ち、体積を
必要とする。
助PTC37は、起動が確実に完了してから高温、高抵
抗となってトライアック36をオフする必要があり、図
1に示す構成の場合には補助PTC37には常に100
Vの電圧が印加されているため、トライアック36のト
リガに必要な電流(例えば50ミリアンペア)を流す
と、5Wの電力で発熱し、起動に必要な時間、0.5秒
から数秒を確保するにはある程度の熱容量即ち、体積を
必要とする。
【0012】一般に電気冷蔵庫用コンプレッサモータの
場合、起動用PTC35に加わる電圧は、起動時と運転
時とで大きく異なり、電源電圧100Vのときは、起動
時には40Vから50Vに、運転時には150Vから1
60Vになる。このため図2に示す構成のように補助P
TC37の端子37a側を起動巻線33と起動用PTC
との間に接続した場合には、起動時には起動用PTC3
5には、40Vから50Vの電圧しか加わらないので、
補助PTC37にも同じ電圧しか加わらず、電圧の2乗
に比例する補助PTC37での発熱量は、図1に示す1
00Vが加わる場合に比べて、電圧が40/100から
50/100になるため1/6.25から1/4とな
る。このため、図1の構成と同様にトライアック36に
50ミリアンペアのトリガ電流を流すのに、図2の構成
では小さな体積の補助PTC37で十分に起動に必要な
時間を確保することが可能となる。
場合、起動用PTC35に加わる電圧は、起動時と運転
時とで大きく異なり、電源電圧100Vのときは、起動
時には40Vから50Vに、運転時には150Vから1
60Vになる。このため図2に示す構成のように補助P
TC37の端子37a側を起動巻線33と起動用PTC
との間に接続した場合には、起動時には起動用PTC3
5には、40Vから50Vの電圧しか加わらないので、
補助PTC37にも同じ電圧しか加わらず、電圧の2乗
に比例する補助PTC37での発熱量は、図1に示す1
00Vが加わる場合に比べて、電圧が40/100から
50/100になるため1/6.25から1/4とな
る。このため、図1の構成と同様にトライアック36に
50ミリアンペアのトリガ電流を流すのに、図2の構成
では小さな体積の補助PTC37で十分に起動に必要な
時間を確保することが可能となる。
【0013】また、図2に示す構成においては、起動時
に補助PTC37に加わる電圧が40Vから50Vに低
下しても、該補助PTC37に加わる電圧の1サイクル
の変化は、図3に示すようにトライアック36が導通状
態となるA点まで、又は、B点までは、破線で示す電源
電圧100Vがそのまま加わった場合と同じ立ち上がり
となる。即ち、トリガが成されて起動巻線33に電流が
流れるまでは電源電圧がそのまま加わる。このため、補
助PTC37の抵抗値を下げて電流を増やさなくとも良
好なトリガが行える。そして、起動が完了し運転状態に
なると、補助PTC37に加わる電圧も巻線の逆電圧に
より150Vから160Vまで上昇するため、急速に高
温、高抵抗となりトライアック36の非トリガ電流まで
減少し、トライアック36をオフすることができる。
に補助PTC37に加わる電圧が40Vから50Vに低
下しても、該補助PTC37に加わる電圧の1サイクル
の変化は、図3に示すようにトライアック36が導通状
態となるA点まで、又は、B点までは、破線で示す電源
電圧100Vがそのまま加わった場合と同じ立ち上がり
となる。即ち、トリガが成されて起動巻線33に電流が
流れるまでは電源電圧がそのまま加わる。このため、補
助PTC37の抵抗値を下げて電流を増やさなくとも良
好なトリガが行える。そして、起動が完了し運転状態に
なると、補助PTC37に加わる電圧も巻線の逆電圧に
より150Vから160Vまで上昇するため、急速に高
温、高抵抗となりトライアック36の非トリガ電流まで
減少し、トライアック36をオフすることができる。
【0014】次に、第1実施例の更に別の構成について
図4を参照して説明する。トライアック36は品種によ
って、非トリガ電流にばらつきがあったり、また、非ト
リガ電流が非常に小さく、図1又は図2に示す構成で
は、ゲート電流が非トリガ電流値以下になりにくい場合
が生ずる。このために図4に示す構成では、トライアッ
ク36のゲート側主電極T1、ゲートG間の電圧がゲー
ト電流の変化に依らず略一定であることを利用して、こ
のゲートGと主電極T1との間にバイパス用の抵抗38
を接続してある。これにより、一定の電流以下はゲート
Gに流れ込まないようにでき、確実にトライアック36
をオフすることができる。
図4を参照して説明する。トライアック36は品種によ
って、非トリガ電流にばらつきがあったり、また、非ト
リガ電流が非常に小さく、図1又は図2に示す構成で
は、ゲート電流が非トリガ電流値以下になりにくい場合
が生ずる。このために図4に示す構成では、トライアッ
ク36のゲート側主電極T1、ゲートG間の電圧がゲー
ト電流の変化に依らず略一定であることを利用して、こ
のゲートGと主電極T1との間にバイパス用の抵抗38
を接続してある。これにより、一定の電流以下はゲート
Gに流れ込まないようにでき、確実にトライアック36
をオフすることができる。
【0015】次に、第1実施例の更に別の構成について
図5を参照して説明する。この例の構成では、図2に示
す構成のものに、補助PTC37とトライアック36の
ゲートGとの間に起動時間調整用の抵抗39が付加さ
れ、温度で大きく変わる補助PTC37の抵抗値と、温
度によらず略一定の抵抗39の抵抗値との合計によりト
リガ電流の制御を行う。このため、補助PTC37に熱
容量の小さなものを用いても起動時間を長くすることが
できる。また、補助PTC37と起動時間調整用の抵抗
39との抵抗値を組み合わせることにより、起動時間を
自在に設定することができ、更に、ゲート電流を大きく
することが容易なので、感度の低い安価なトライアック
を使用しても所望の動作を行わせることが可能となる。
図5を参照して説明する。この例の構成では、図2に示
す構成のものに、補助PTC37とトライアック36の
ゲートGとの間に起動時間調整用の抵抗39が付加さ
れ、温度で大きく変わる補助PTC37の抵抗値と、温
度によらず略一定の抵抗39の抵抗値との合計によりト
リガ電流の制御を行う。このため、補助PTC37に熱
容量の小さなものを用いても起動時間を長くすることが
できる。また、補助PTC37と起動時間調整用の抵抗
39との抵抗値を組み合わせることにより、起動時間を
自在に設定することができ、更に、ゲート電流を大きく
することが容易なので、感度の低い安価なトライアック
を使用しても所望の動作を行わせることが可能となる。
【0016】本発明の第2実施例について図6を参照し
て説明する。図1から図5を参照して説明した第1実施
例においては、起動巻線33を流れる電流を遮断するト
ライアック36にゲート信号を与えるゲート回路として
補助PTC37を用いたが、この第2実施例において
は、トライアック36にゲート信号を与えるために、抵
抗R3 とコンデンサC2 による遅延回路から主として構
成されるゲート回路を用いる。以下このゲート回路の概
要について説明すると、電源Eに接続されるc端子に
は、ダイオードD1と抵抗R1 とが直列に接続され、こ
の抵抗R1 には、抵抗R2 、コンデンサC1 、コンデン
サC2 、抵抗R3 及びダイオードD2 からなる回路網が
接続され、この回路網の抵抗R3 とダイオードD2 との
間にはトランジスタQのベースが接続され、該トランジ
スタQのコレクタ側はダイオードブリッジDBに接続さ
れ、該ダイオードブリッジDBの端子dは、抵抗R4 を
介してトライアック36のゲートに接続されている。
て説明する。図1から図5を参照して説明した第1実施
例においては、起動巻線33を流れる電流を遮断するト
ライアック36にゲート信号を与えるゲート回路として
補助PTC37を用いたが、この第2実施例において
は、トライアック36にゲート信号を与えるために、抵
抗R3 とコンデンサC2 による遅延回路から主として構
成されるゲート回路を用いる。以下このゲート回路の概
要について説明すると、電源Eに接続されるc端子に
は、ダイオードD1と抵抗R1 とが直列に接続され、こ
の抵抗R1 には、抵抗R2 、コンデンサC1 、コンデン
サC2 、抵抗R3 及びダイオードD2 からなる回路網が
接続され、この回路網の抵抗R3 とダイオードD2 との
間にはトランジスタQのベースが接続され、該トランジ
スタQのコレクタ側はダイオードブリッジDBに接続さ
れ、該ダイオードブリッジDBの端子dは、抵抗R4 を
介してトライアック36のゲートに接続されている。
【0017】電源Eの電圧が単相誘導電動機30を起動
するために加えられると、ダイオードD1と抵抗R1 を
介して、電流がコンデンサC2 に流れ充電が開始され
る。このコンデンサC2 の充電が完了するまでの間(該
コンデンサC2 と抵抗R3 によって形成される時定数に
よる)、トランジスタQのベースに電流が流れ、該トラ
ンジスタQを通電状態にする。これにより、ダイオード
ブリッジDBに電流が流れ、ダイオードブリッジの端子
dを介してトライアック36にゲート電流が流れ、該ト
ライアック36をオンして、起動巻線33に起動用の電
流を流す。そして、単相誘導電動機30が起動すると上
記コンデンサC2 の充電が完了した状態となり、トラン
ジスタQへのベース電流がオフされ、これによりトライ
アック36へのゲート電流が小さくなりトライアック3
6がオフされ、起動巻線33の電流が遮断される。
するために加えられると、ダイオードD1と抵抗R1 を
介して、電流がコンデンサC2 に流れ充電が開始され
る。このコンデンサC2 の充電が完了するまでの間(該
コンデンサC2 と抵抗R3 によって形成される時定数に
よる)、トランジスタQのベースに電流が流れ、該トラ
ンジスタQを通電状態にする。これにより、ダイオード
ブリッジDBに電流が流れ、ダイオードブリッジの端子
dを介してトライアック36にゲート電流が流れ、該ト
ライアック36をオンして、起動巻線33に起動用の電
流を流す。そして、単相誘導電動機30が起動すると上
記コンデンサC2 の充電が完了した状態となり、トラン
ジスタQへのベース電流がオフされ、これによりトライ
アック36へのゲート電流が小さくなりトライアック3
6がオフされ、起動巻線33の電流が遮断される。
【0018】一方、電源Eが図示しないスイッチ等によ
り断となると、コンデンサC2 に充電された電荷が、抵
抗R2 、ダイオードD2 、抵抗R3 を介して2〜3秒で
放電される。これによりコンデンサC2 が充電できるよ
うになり、単相誘導電動機30の再起動が可能になる。
り断となると、コンデンサC2 に充電された電荷が、抵
抗R2 、ダイオードD2 、抵抗R3 を介して2〜3秒で
放電される。これによりコンデンサC2 が充電できるよ
うになり、単相誘導電動機30の再起動が可能になる。
【0019】この第2実施例においては、抵抗R3 とコ
ンデンサC2 との時定数により、トライアック36の通
電時間を調整できるため、起動用PTC35の温度によ
りトライアック36の通電時間が変動する前述した第1
実施例のものよりも正確に通電時間を設定することがで
きる。また、この第2実施例においては単相誘導電動機
が電源のオフにより停止すると、コンデンサC2 の電荷
が素早く放電されるため、補助PTC37が冷却するま
で起動ができない前述した第1実施例のものよりも迅速
に再起動できる利点がある。更に、抵抗等の設定により
第1実施例のものよりも消費電力を更に小さくすること
ができる利点もある。
ンデンサC2 との時定数により、トライアック36の通
電時間を調整できるため、起動用PTC35の温度によ
りトライアック36の通電時間が変動する前述した第1
実施例のものよりも正確に通電時間を設定することがで
きる。また、この第2実施例においては単相誘導電動機
が電源のオフにより停止すると、コンデンサC2 の電荷
が素早く放電されるため、補助PTC37が冷却するま
で起動ができない前述した第1実施例のものよりも迅速
に再起動できる利点がある。更に、抵抗等の設定により
第1実施例のものよりも消費電力を更に小さくすること
ができる利点もある。
【0020】次に、本発明の第3実施例について図7を
参照して説明する。この第3実施例においては、単相誘
導電動機30の起動装置にオーバロードリレー41が組
み込まれており、該オーバロードリレー41のヒータ4
1aに生じる電圧によりトライアック36をトリガする
ようになっている。このオーバロードリレー41のヒー
タ41aとバイメタル41bとは主巻線32に直列に接
続されており、該ヒータ41aとバイメタル41bとの
間にはトライアック36の主電極T1が接続されてい
る。そして、逆並列ダイオードDSがトライアック36
のゲートとヒータ41aの主巻線32側の端子との間に
接続されている。
参照して説明する。この第3実施例においては、単相誘
導電動機30の起動装置にオーバロードリレー41が組
み込まれており、該オーバロードリレー41のヒータ4
1aに生じる電圧によりトライアック36をトリガする
ようになっている。このオーバロードリレー41のヒー
タ41aとバイメタル41bとは主巻線32に直列に接
続されており、該ヒータ41aとバイメタル41bとの
間にはトライアック36の主電極T1が接続されてい
る。そして、逆並列ダイオードDSがトライアック36
のゲートとヒータ41aの主巻線32側の端子との間に
接続されている。
【0021】この第3実施例の単相誘導電動機30の起
動装置は、起動時に電源電圧が単相誘導電動機30に加
わると、主巻線32側に大きな電流が流れるため、ヒー
タ41aの両端にトライアック36をトリガするに十分
な電位差が生じ、逆並列ダイオードDSを介してトライ
アック36にゲート電流が流れ、これによりトライアッ
ク36がオンして、起動巻線33側に電流が流れる。こ
れにより単相誘導電動機30が起動すると、主巻線32
を通る電流が減少してヒータ41aの両端の電位差が低
下し逆並列ダイオードDSの順方向電圧以下となり、ト
ライアック36のゲートに電流が流れ込まなくなりトラ
イアック36をオフする。この第3実施例は補助PTC
37が不要である利点がある。
動装置は、起動時に電源電圧が単相誘導電動機30に加
わると、主巻線32側に大きな電流が流れるため、ヒー
タ41aの両端にトライアック36をトリガするに十分
な電位差が生じ、逆並列ダイオードDSを介してトライ
アック36にゲート電流が流れ、これによりトライアッ
ク36がオンして、起動巻線33側に電流が流れる。こ
れにより単相誘導電動機30が起動すると、主巻線32
を通る電流が減少してヒータ41aの両端の電位差が低
下し逆並列ダイオードDSの順方向電圧以下となり、ト
ライアック36のゲートに電流が流れ込まなくなりトラ
イアック36をオフする。この第3実施例は補助PTC
37が不要である利点がある。
【0022】次に、本発明の第4実施例を図8を参照し
て説明する。この第4実施例においては、図1に示す第
1実施例の起動用PTC35が省略されている。第1実
施例においては、単相誘導電動機30が起動されると起
動用PTCが高抵抗になることによりトライアック36
の電流が減少したが、この第4実施例においては、トラ
イアック36がオフする直前で数アンペアから10数ア
ンペア電流が流れており、出力電流が位相制御された形
となるため電源側にノイズを送出する恐れがある。この
ためノイズがあまり問題とならない小容量、あるいは使
用環境、例えば農業用のポンプモータ等に適用すること
ができる。
て説明する。この第4実施例においては、図1に示す第
1実施例の起動用PTC35が省略されている。第1実
施例においては、単相誘導電動機30が起動されると起
動用PTCが高抵抗になることによりトライアック36
の電流が減少したが、この第4実施例においては、トラ
イアック36がオフする直前で数アンペアから10数ア
ンペア電流が流れており、出力電流が位相制御された形
となるため電源側にノイズを送出する恐れがある。この
ためノイズがあまり問題とならない小容量、あるいは使
用環境、例えば農業用のポンプモータ等に適用すること
ができる。
【0023】この点で、前述した起動用PTC35を用
いる第1〜第3実施例の構成では、起動が完了する際に
起動用PTC35が高抵抗となっているため、トライア
ック36のオフ直前の出力電流は数10ミリアンペアに
低下しているのでノイズを送出する恐れがなく広い用途
に用いることができる。また、第1〜第3実施例の主巻
線32と起動巻線33とを有する分相起動方式の単相誘
導電動機では、前述の起動用PTC35の抵抗値が、主
巻線32の電流と起動巻線33の電流との位相差を大き
くし、これが起動トルクを得るのに役立っている。従っ
て、起動用PTC35を有しない図8の構成の場合に
は、第1〜第3実施例の構成と同じ起動トルクを得るた
めには、起動巻線32の巻数を増やし、更に、巻数を増
やした分だけ逆方向に巻き戻すことにより、起動巻線の
インダクタンスを変えずに抵抗値を大きくする処置が必
要となり単相誘導電動機側のコストが高くなる。
いる第1〜第3実施例の構成では、起動が完了する際に
起動用PTC35が高抵抗となっているため、トライア
ック36のオフ直前の出力電流は数10ミリアンペアに
低下しているのでノイズを送出する恐れがなく広い用途
に用いることができる。また、第1〜第3実施例の主巻
線32と起動巻線33とを有する分相起動方式の単相誘
導電動機では、前述の起動用PTC35の抵抗値が、主
巻線32の電流と起動巻線33の電流との位相差を大き
くし、これが起動トルクを得るのに役立っている。従っ
て、起動用PTC35を有しない図8の構成の場合に
は、第1〜第3実施例の構成と同じ起動トルクを得るた
めには、起動巻線32の巻数を増やし、更に、巻数を増
やした分だけ逆方向に巻き戻すことにより、起動巻線の
インダクタンスを変えずに抵抗値を大きくする処置が必
要となり単相誘導電動機側のコストが高くなる。
【0024】図9は本発明の第4実施例の別の構成を示
している。この例の構成では、図8に示す構成のもの
に、補助PTC37とトライアック36のゲートGとの
間に起動時間調整用の抵抗39が付加されている。この
構成によれば、補助PTC37に熱容量の小さなものを
用いても起動時間を長くすることができる。また、補助
PTC37と、この起動時間調整用の抵抗39とを組み
合わせることにより、起動時間を自在に設定することが
でき、更に、ゲート電流を大きくすることが容易なの
で、感度の低い安価なトライアックを使用しても所望の
動作を行わせることが可能となる。
している。この例の構成では、図8に示す構成のもの
に、補助PTC37とトライアック36のゲートGとの
間に起動時間調整用の抵抗39が付加されている。この
構成によれば、補助PTC37に熱容量の小さなものを
用いても起動時間を長くすることができる。また、補助
PTC37と、この起動時間調整用の抵抗39とを組み
合わせることにより、起動時間を自在に設定することが
でき、更に、ゲート電流を大きくすることが容易なの
で、感度の低い安価なトライアックを使用しても所望の
動作を行わせることが可能となる。
【0025】次に、本発明の第5実施例を図10を参照
して説明する。前述した第1〜第4実施例においては、
起動巻線33の電流を遮断するためにトライアック36
を用いたが、この第5実施例では、起動巻線33の電流
を遮断するためにサイリスタSCR1 、SCR2 を用い
ている。このサイリスタSCR1 、SCR2 との間には
起動用PTC35が直列に接続されていると共に、この
サイリスタSCR1 、SCR2 にはそれぞれ逆方向に並
列にダイオードD3 と、ダイオードD4 とが接続されて
おり、また、サイリスタSCR1 、SCR2 のゲートG
1 、G2 間には補助PTC37が接続されている。
して説明する。前述した第1〜第4実施例においては、
起動巻線33の電流を遮断するためにトライアック36
を用いたが、この第5実施例では、起動巻線33の電流
を遮断するためにサイリスタSCR1 、SCR2 を用い
ている。このサイリスタSCR1 、SCR2 との間には
起動用PTC35が直列に接続されていると共に、この
サイリスタSCR1 、SCR2 にはそれぞれ逆方向に並
列にダイオードD3 と、ダイオードD4 とが接続されて
おり、また、サイリスタSCR1 、SCR2 のゲートG
1 、G2 間には補助PTC37が接続されている。
【0026】この第5実施例においては、起動時に、補
助PTC37を介して、サイリスタSCR1 、SCR2
のゲートG1 、G2 にゲート電流が流れて、サイリスタ
SCR1 、SCR2 がオンとなり起動巻線33に起動用
の電流を流す。そして、単相誘導電動機30が起動する
と、補助PTC37が高温高抵抗となって、サイリスタ
SCR1 、SCR2 のゲートG1 、G2 へのゲート電流
が減少し、該サイリスタSCR1 、SCR2 をオフにし
て起動巻線33への通電を遮断する。
助PTC37を介して、サイリスタSCR1 、SCR2
のゲートG1 、G2 にゲート電流が流れて、サイリスタ
SCR1 、SCR2 がオンとなり起動巻線33に起動用
の電流を流す。そして、単相誘導電動機30が起動する
と、補助PTC37が高温高抵抗となって、サイリスタ
SCR1 、SCR2 のゲートG1 、G2 へのゲート電流
が減少し、該サイリスタSCR1 、SCR2 をオフにし
て起動巻線33への通電を遮断する。
【0027】この第5実施例の起動装置はAC200V
用の単相誘導電動機に好適に使用することができる。即
ち、トライアックを用いる第1〜第4実施例の起動装置
を200V用の単相誘導電動機に用いた場合には、トラ
イアックに300〜400V以上の電圧が加わり耐圧が
不足する事態が生ずる(一般にトライアックの耐圧は余
り高くない)。これに対してサイリスタは高い耐圧を有
するものが容易に入手できるので、第5実施例の構成を
用いれば、300〜400V以上の電圧が加わるAC2
00Vの単相誘導電動機用の起動装置を容易に構成する
ことができる。
用の単相誘導電動機に好適に使用することができる。即
ち、トライアックを用いる第1〜第4実施例の起動装置
を200V用の単相誘導電動機に用いた場合には、トラ
イアックに300〜400V以上の電圧が加わり耐圧が
不足する事態が生ずる(一般にトライアックの耐圧は余
り高くない)。これに対してサイリスタは高い耐圧を有
するものが容易に入手できるので、第5実施例の構成を
用いれば、300〜400V以上の電圧が加わるAC2
00Vの単相誘導電動機用の起動装置を容易に構成する
ことができる。
【0028】更に、図11に、起動巻線33の電流をオ
フするためにダイオードブリッジDB2 を用いた例を、
また、図12に、起動巻線33の電流の遮断用にFET
を用いた例を示す。図11及び図12に示すように、起
動巻線33と直列に起動用PTC35を接続した起動装
置においては、起動巻線33の電流をオフするために適
宜のスイッチング素子を用いることが可能である。
フするためにダイオードブリッジDB2 を用いた例を、
また、図12に、起動巻線33の電流の遮断用にFET
を用いた例を示す。図11及び図12に示すように、起
動巻線33と直列に起動用PTC35を接続した起動装
置においては、起動巻線33の電流をオフするために適
宜のスイッチング素子を用いることが可能である。
【0029】次に、本発明の第1実施例の回路構成を一
体に組み込んだ単相誘導電動機30の起動装置について
図14、図15、図16を参照して説明する。図14に
示す回路構成は、前述した図4に示すものと略同様で、
単相誘導電動機30は主巻線32と起動(補助)巻線3
3を備えてなる。また、本実施例の起動装置は、起動用
PTC35と、主電極T1、T2及びゲートGを有する
トライアック36と、起動用PTC35よりも小さな熱
容量を有する補助PTC37と、抵抗38とから構成さ
れている。そして、起動用PTC35及びトライアック
36の直列回路が、単相誘導電動機30の起動巻線33
に直列に接続されている。また、補助PTC37は、該
起動用PTC35に並列に接続されると共に、その一方
の端子がトライアック36のゲートGに接続され、その
他方の端子が起動巻線33側の端子sに接続されてい
る。また、トライアック36のゲートGとゲート側主電
極T1との間にはバイパス用の抵抗38が接続されてい
る。また、抵抗38、トライアック36の主電極T1及
び単相誘導電動機30の主巻線32の端子rは、電源と
の連結用の端子F2に接続されている。一方、主巻線3
2と起動巻線33との端子cは、オーバロードリレー3
4を介して電源との連結用の端子F1に接続されてい
る。更に、この図14の回路構成においては、単相誘導
電動機30の運転用コンデンサ54と接続するための端
子F3及びF4が設けられている。
体に組み込んだ単相誘導電動機30の起動装置について
図14、図15、図16を参照して説明する。図14に
示す回路構成は、前述した図4に示すものと略同様で、
単相誘導電動機30は主巻線32と起動(補助)巻線3
3を備えてなる。また、本実施例の起動装置は、起動用
PTC35と、主電極T1、T2及びゲートGを有する
トライアック36と、起動用PTC35よりも小さな熱
容量を有する補助PTC37と、抵抗38とから構成さ
れている。そして、起動用PTC35及びトライアック
36の直列回路が、単相誘導電動機30の起動巻線33
に直列に接続されている。また、補助PTC37は、該
起動用PTC35に並列に接続されると共に、その一方
の端子がトライアック36のゲートGに接続され、その
他方の端子が起動巻線33側の端子sに接続されてい
る。また、トライアック36のゲートGとゲート側主電
極T1との間にはバイパス用の抵抗38が接続されてい
る。また、抵抗38、トライアック36の主電極T1及
び単相誘導電動機30の主巻線32の端子rは、電源と
の連結用の端子F2に接続されている。一方、主巻線3
2と起動巻線33との端子cは、オーバロードリレー3
4を介して電源との連結用の端子F1に接続されてい
る。更に、この図14の回路構成においては、単相誘導
電動機30の運転用コンデンサ54と接続するための端
子F3及びF4が設けられている。
【0030】なお、運転コンデンサ54を備えるこの構
成の起動装置では、トライアック36を保護するために
起動用PTC35が必須となる。即ち、図14の構成の
起動装置から図8に示す構成のように起動用PTC35
を除いた場合には、これがトライアック36の故障の原
因となる。この現象について以下詳細に説明する。トラ
イアック36をオンするためのゲート電流値は略一定で
あるため、補助PTC37を流れる電流(ゲート電流)
がトライアック36をオンするタイミングは、単相誘導
電動機30の起動と共に序々に遅れ、ゲート電流が電源
の正弦波のピーク値(90度)に達してもトライアック
36をオンする値に達しなくなると、完全にオンしなく
なる。言い換えるなら、単相誘導電動機30の起動直後
は、補助PTC37の温度が低く抵抗値が小さいため
に、補助PTC37を介してゲート電流が多く流れ、電
源の正弦波の位相の早い時期(例えば10度)にトライ
アック36がオンする。そして、時間の経過に伴い補助
PTC37の温度が上昇して抵抗値が大きくなってゲー
ト電流が流れ難くなるため、トライアック36がオンす
るタイミングが遅くなっていく。これをトライアック3
6側から見ると、トライアック36が完全にオフとなる
直前の数サイクルの期間は、電源の正弦波のピーク付近
でトリガされることになる。従って、運転コンデンサ5
4を備えるこの構成の起動装置では、正弦波の電源電圧
の波高値まで充電された運転コンデンサ54の電荷が、
トライアック36のオンの瞬間に放電される。このた
め、起動用PTC35が備えられない場合には、トライ
アック36を流れる電流は、トライアック36の臨界オ
ン電流上昇率(dIt /dt )の最大定格値(一般に5
0〔A/μs〕程度)を大幅に上回る数100〜100
0〔A/μs〕以上に達し、瞬時にトライアック36を
破壊することになる。これに対して本実施例では、トラ
イアック36に起動用PTC35が直列に接続されてい
るため(トライアック36が完全にオフとなる時点で抵
抗値が最大になる)、トライアック36が完全にオフす
る寸前でも、電流が制限されて該トライアック36が劣
化するおそれがない。なお、この実施例では、トライア
ック36を保護する役割を起動用PTC35に持たせた
が、起動用PTC35の代わりに固定抵抗を用いてトラ
イアック36の保護を図ることも可能である。
成の起動装置では、トライアック36を保護するために
起動用PTC35が必須となる。即ち、図14の構成の
起動装置から図8に示す構成のように起動用PTC35
を除いた場合には、これがトライアック36の故障の原
因となる。この現象について以下詳細に説明する。トラ
イアック36をオンするためのゲート電流値は略一定で
あるため、補助PTC37を流れる電流(ゲート電流)
がトライアック36をオンするタイミングは、単相誘導
電動機30の起動と共に序々に遅れ、ゲート電流が電源
の正弦波のピーク値(90度)に達してもトライアック
36をオンする値に達しなくなると、完全にオンしなく
なる。言い換えるなら、単相誘導電動機30の起動直後
は、補助PTC37の温度が低く抵抗値が小さいため
に、補助PTC37を介してゲート電流が多く流れ、電
源の正弦波の位相の早い時期(例えば10度)にトライ
アック36がオンする。そして、時間の経過に伴い補助
PTC37の温度が上昇して抵抗値が大きくなってゲー
ト電流が流れ難くなるため、トライアック36がオンす
るタイミングが遅くなっていく。これをトライアック3
6側から見ると、トライアック36が完全にオフとなる
直前の数サイクルの期間は、電源の正弦波のピーク付近
でトリガされることになる。従って、運転コンデンサ5
4を備えるこの構成の起動装置では、正弦波の電源電圧
の波高値まで充電された運転コンデンサ54の電荷が、
トライアック36のオンの瞬間に放電される。このた
め、起動用PTC35が備えられない場合には、トライ
アック36を流れる電流は、トライアック36の臨界オ
ン電流上昇率(dIt /dt )の最大定格値(一般に5
0〔A/μs〕程度)を大幅に上回る数100〜100
0〔A/μs〕以上に達し、瞬時にトライアック36を
破壊することになる。これに対して本実施例では、トラ
イアック36に起動用PTC35が直列に接続されてい
るため(トライアック36が完全にオフとなる時点で抵
抗値が最大になる)、トライアック36が完全にオフす
る寸前でも、電流が制限されて該トライアック36が劣
化するおそれがない。なお、この実施例では、トライア
ック36を保護する役割を起動用PTC35に持たせた
が、起動用PTC35の代わりに固定抵抗を用いてトラ
イアック36の保護を図ることも可能である。
【0031】次に、図15及び図16を参照して、図1
4に示す回路が一体に組み込まれた単相誘導電動機の起
動装置50の機械的配置について説明する。図15は、
起動装置50の図示しないカバーが取り外されたところ
を示す正面図であり、図16は該起動装置50の背面図
である。この起動装置50は、起動用PTC35、トラ
イアック36、補助PTC37及び抵抗38を収容する
ケース51(以下起動装置用ケースとして参照する)
と、オーバロードリレー34を収容するケース52とを
有する。このオーバロードリレー34を収容するケース
52は該起動装置用ケース51に嵌入固定されている。
この起動装置50においては、単相誘導電動機30の主
巻線32及び起動巻線33へ接続するための端子Cと、
主巻線32に接続するための端子Rと、起動巻線33に
接続するための端子Sとが、共に正面方向を指向するよ
うに配置されている。他方、図16に示すように、該起
動装置用ケース51の背面からは、上述した端子Rと接
続されている端子F4と、端子Sに接続されている端子
F3とが、運転用コンデンサ54との接続のために、ま
た、端子Rと接続されている端子F2とオーバロードリ
レー34に接続されている端子F1とが、電源との接続
のために背面方向を指向するよう配置されている。
4に示す回路が一体に組み込まれた単相誘導電動機の起
動装置50の機械的配置について説明する。図15は、
起動装置50の図示しないカバーが取り外されたところ
を示す正面図であり、図16は該起動装置50の背面図
である。この起動装置50は、起動用PTC35、トラ
イアック36、補助PTC37及び抵抗38を収容する
ケース51(以下起動装置用ケースとして参照する)
と、オーバロードリレー34を収容するケース52とを
有する。このオーバロードリレー34を収容するケース
52は該起動装置用ケース51に嵌入固定されている。
この起動装置50においては、単相誘導電動機30の主
巻線32及び起動巻線33へ接続するための端子Cと、
主巻線32に接続するための端子Rと、起動巻線33に
接続するための端子Sとが、共に正面方向を指向するよ
うに配置されている。他方、図16に示すように、該起
動装置用ケース51の背面からは、上述した端子Rと接
続されている端子F4と、端子Sに接続されている端子
F3とが、運転用コンデンサ54との接続のために、ま
た、端子Rと接続されている端子F2とオーバロードリ
レー34に接続されている端子F1とが、電源との接続
のために背面方向を指向するよう配置されている。
【0032】端子Rは、U字状の金属板55を介して、
端子F2、F4、トライアック36の主電極T1及び抵
抗38に接続されている。一方端子Sは、クランク状の
金属板57に接続され、この金属板57の下方には主バ
ネ59を介して起動用PTC35に接続されると共に、
上方には補助バネ61aを介して補助PTC37に接続
されている。該補助PTC37は、補助バネ61aと対
向する補助バネ61b及びL字状の金属板63を介して
抵抗38と接続されている。また、この金属板63はト
ライアック36のゲートGに接続されている。このトラ
イアック36は、L字状の金属製放熱板65の垂直部分
に取り付けられると共に主電極T2が該金属製放熱板6
5に電気的に接続されている。そして、このL字状金属
製放熱板65の水平部分の上部には上方を指向する突起
65aが設けられており、この突起65aを介して該ト
ライアック36の主電極T2は起動用PTC35に接続
されている。なお、図示しないカバーにはこの起動装置
50の端子R、C、Sを挿通させる通孔が設けられてお
り、カバーが取り付けられた状態において外部から、単
相誘導電動機30の端子r、c、sを保持するコネクタ
と端子R、C、Sとが接続できるように構成されてい
る。
端子F2、F4、トライアック36の主電極T1及び抵
抗38に接続されている。一方端子Sは、クランク状の
金属板57に接続され、この金属板57の下方には主バ
ネ59を介して起動用PTC35に接続されると共に、
上方には補助バネ61aを介して補助PTC37に接続
されている。該補助PTC37は、補助バネ61aと対
向する補助バネ61b及びL字状の金属板63を介して
抵抗38と接続されている。また、この金属板63はト
ライアック36のゲートGに接続されている。このトラ
イアック36は、L字状の金属製放熱板65の垂直部分
に取り付けられると共に主電極T2が該金属製放熱板6
5に電気的に接続されている。そして、このL字状金属
製放熱板65の水平部分の上部には上方を指向する突起
65aが設けられており、この突起65aを介して該ト
ライアック36の主電極T2は起動用PTC35に接続
されている。なお、図示しないカバーにはこの起動装置
50の端子R、C、Sを挿通させる通孔が設けられてお
り、カバーが取り付けられた状態において外部から、単
相誘導電動機30の端子r、c、sを保持するコネクタ
と端子R、C、Sとが接続できるように構成されてい
る。
【0033】この実施例の起動装置50は、正面側の端
子R、C、Sに、単相誘導電動機30の端子r、端子
c、端子sを保持するコネクタを嵌め込むと共に、該起
動装置50の背面の端子F1と端子F2を電源側に接続
し、端子F3と端子F4を運転用コンデンサ54に接続
することにより、単相誘導電動機30に取り付けれるよ
うに構成されている。また、本実施例の起動装置50
は、起動装置用ケース51内に、起動用の回路を一体に
収容すると共に、オーバロードリレー34を収容するケ
ース52をも収めたので、全体として小型に形成されて
いる。
子R、C、Sに、単相誘導電動機30の端子r、端子
c、端子sを保持するコネクタを嵌め込むと共に、該起
動装置50の背面の端子F1と端子F2を電源側に接続
し、端子F3と端子F4を運転用コンデンサ54に接続
することにより、単相誘導電動機30に取り付けれるよ
うに構成されている。また、本実施例の起動装置50
は、起動装置用ケース51内に、起動用の回路を一体に
収容すると共に、オーバロードリレー34を収容するケ
ース52をも収めたので、全体として小型に形成されて
いる。
【0034】以上本発明の実施例について説明したが、
これら実施例は本発明の範囲を限定することを意図した
ものではなく、また、当業者により種々の改変及び改良
が、発明の精神及び範囲から離れることなく成し得るこ
とが理解されるであろう。この発明の範囲は特許請求の
範囲によってのみ限定される。
これら実施例は本発明の範囲を限定することを意図した
ものではなく、また、当業者により種々の改変及び改良
が、発明の精神及び範囲から離れることなく成し得るこ
とが理解されるであろう。この発明の範囲は特許請求の
範囲によってのみ限定される。
【図1】本発明の第1実施例に係る単相誘導電動機の起
動装置の回路図。
動装置の回路図。
【図2】本発明の第1実施例に係る別の単相誘導電動機
の起動装置の回路図。
の起動装置の回路図。
【図3】図2に示す単相誘導電動機の起動装置での起動
初期における補助PTCに加わる電圧の波形図。
初期における補助PTCに加わる電圧の波形図。
【図4】本発明の第1実施例に係る更に別の単相誘導電
動機の起動装置の回路図。
動機の起動装置の回路図。
【図5】本発明の第1実施例に係る別の単相誘導電動機
の起動装置の回路図。
の起動装置の回路図。
【図6】本発明の第2実施例に係る単相誘導電動機の起
動装置の回路図。
動装置の回路図。
【図7】本発明の第3実施例に係る単相誘導電動機の起
動装置の回路図。
動装置の回路図。
【図8】本発明の第4実施例に係る単相誘導電動機の起
動装置の回路図。
動装置の回路図。
【図9】本発明の第4実施例に係る別の単相誘導電動機
の起動装置の回路図。
の起動装置の回路図。
【図10】本発明の第5実施例に係る単相誘導電動機の
起動装置の回路図。
起動装置の回路図。
【図11】本発明の第5実施例に係る別の単相誘導電動
機の起動装置の回路図。
機の起動装置の回路図。
【図12】本発明の第5実施例に係る更に別の単相誘導
電動機の起動装置の回路図。
電動機の起動装置の回路図。
【図13】従来技術の単相誘導電動機の起動装置の回路
図。
図。
【図14】本発明の第1実施例に係る単相誘導電動機の
起動装置の回路図。
起動装置の回路図。
【図15】図14に示す回路を組み込んだ単相誘導電動
機の起動装置の正面図。
機の起動装置の正面図。
【図16】図14に示す回路を組み込んだ単相誘導電動
機の起動装置の背面図。
機の起動装置の背面図。
30 単相誘導電動機 32 主巻線 33 起動巻線 34 オーバロードリレー 35 起動用PTC 36 トライアック 37 補助PTC 38 抵抗 39 抵抗 50 起動装置 51 起動装置用ケース
Claims (10)
- 【請求項1】 主巻線と起動巻線とを有する単相誘導電
動機を起動する起動装置において、 前記起動巻線に直列に接続される起動用の正特性サーミ
スタと、 前記起動巻線及び前記起動用の正特性サーミスタに直列
に接続される双方向性制御整流素子と、 起動用の正特性サーミスタに並列に接続されると共に、
その一方の端子が前記双方向性制御整流素子のゲートに
接続され、前記起動用の正特性サーミスタよりも小さな
熱容量を有する補助の正特性サーミスタとからなること
を特徴とする単相誘導電動機の起動装置。 - 【請求項2】 前記補助の正特性サーミスタの他方の端
子が、前記起動巻線の電源側の端子に接続されたことを
特徴とする請求項1の単相誘導電動機の起動装置。 - 【請求項3】 前記補助の正特性サーミスタの他方の端
子が、前記起動巻線と前記起動用の正特性サーミスタと
の間に接続されたことを特徴とする請求項1の単相誘導
電動機の起動装置。 - 【請求項4】 前記双方向性制御整流素子のゲートとゲ
ート側主電極との間に、ゲート電流バイパス用の抵抗を
接続したことを特徴とする請求項1の単相誘導電動機の
起動装置。 - 【請求項5】 前記補助の正特性サーミスタと、前記双
方向性制御整流素子のゲートとの間に抵抗を配置したこ
とを特徴とする請求項1の単相誘導電動機の起動装置。 - 【請求項6】 主巻線と起動巻線とを有する単相誘導電
動機を起動する起動装置において、 前記起動巻線に直列に接続される起動用の正特性サーミ
スタと、 前記起動巻線及び前記起動用の正特性サーミスタに直列
に接続される双方向性制御整流素子と、 前記双方向性制御整流素子のゲートにゲート信号を印加
する抵抗及びコンデンサからなる時定数回路であって、
単相誘導電動機に電源電圧が加えられると該コンデンサ
の充電がなされるまでの間前記双方向性制御整流素子の
ゲートにゲート信号を印加する時定数回路とからなるこ
とを特徴とする単相誘導電動機の起動装置。 - 【請求項7】 主巻線と起動巻線とを有する単相誘導電
動機を起動する起動装置であって、 バイメタルと該バイメタルを加熱するヒータとを有し、
前記主巻線と電源との間に直列に接続されるオーバロー
ドリレーと、 前記起動巻線に直列に接続される起動用の正特性サーミ
スタと、 前記起動巻線及び前記起動用の正特性サーミスタに直列
に接続される双方向性制御整流素子とから成り、 前記オーバロードリレーの該ヒータが前記双方向性制御
整流素子のゲート側主電極と前記主巻線との間に接続さ
れ、該ヒータの前記主巻線側の端子と前記双方向性制御
整流素子のゲートとが接続されていることを特徴とする
単相誘導電動機の起動装置。 - 【請求項8】 主巻線とコンデンサが直列に接続された
補助巻線とを有する単相誘導電動機を起動する起動装置
において、 前記補助巻線に直列に接続される起動用の正特性サーミ
スタと、 前記補助巻線及び前記起動用の正特性サーミスタに直列
に接続される双方向性制御整流素子と、 起動用の正特性サーミスタに並列に接続されると共に、
その一方の端子が前記双方向性制御整流素子のゲートに
接続され、前記起動用の正特性サーミスタよりも小さな
熱容量を有する補助の正特性サーミスタとからなること
を特徴とする単相誘導電動機の起動装置。 - 【請求項9】 主巻線と起動巻線とを有する単相誘導電
動機を起動する起動装置であって、 前記起動巻線と直列に接続された第1のサイリスタと、 前記第1のサイリスタと逆方向に前記起動巻線と直列に
接続された第2のサイリスタと、 前記第1のサイリスタと、前記第2のサイリスタとの間
に接続された起動用の正特性サーミスタと、 前記起動用の正特性サーミスタに並列に接続され、前記
第1及び第2のサイリスタにゲート信号を与える前記起
動用の正特性サーミスタよりも小さな熱容量を有する補
助の正特性サーミスタとからなることを特徴とする単相
誘導電動機の起動装置。 - 【請求項10】 主巻線と起動巻線とを有する単相誘導
電動機を起動する起動装置であって、 前記起動巻線に直列に接続される起動用の正特性サーミ
スタと、 前記起動巻線及び前記起動用の正特性サーミスタに直列
に接続される双方向性制御整流素子と、 起動用の正特性サーミスタに並列に接続されると共に、
その一方の端子が前記双方向性制御整流素子のゲートに
接続され、前記起動用の正特性サーミスタよりも小さな
熱容量を有する補助の正特性サーミスタと、 前記起動用の正特性サーミスタ、前記双方向性制御整流
素子及び前記補助の正特性サーミスタを一体に収容する
収容ケースとからなることを特徴とする単相誘導電動機
の起動装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20095593A JP3272493B2 (ja) | 1992-12-05 | 1993-07-20 | 単相誘導電動機の起動装置 |
| US08/160,864 US5451853A (en) | 1992-12-05 | 1993-12-03 | Starting device for a single phase induction motor |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35085692 | 1992-12-05 | ||
| JP4-350856 | 1993-04-02 | ||
| JP10020193 | 1993-04-02 | ||
| JP5-100201 | 1993-04-02 | ||
| JP20095593A JP3272493B2 (ja) | 1992-12-05 | 1993-07-20 | 単相誘導電動機の起動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06339291A true JPH06339291A (ja) | 1994-12-06 |
| JP3272493B2 JP3272493B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=27309165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20095593A Expired - Fee Related JP3272493B2 (ja) | 1992-12-05 | 1993-07-20 | 単相誘導電動機の起動装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5451853A (ja) |
| JP (1) | JP3272493B2 (ja) |
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