JPH0633921A - 伸縮型竿の継手固定構造 - Google Patents

伸縮型竿の継手固定構造

Info

Publication number
JPH0633921A
JPH0633921A JP20741692A JP20741692A JPH0633921A JP H0633921 A JPH0633921 A JP H0633921A JP 20741692 A JP20741692 A JP 20741692A JP 20741692 A JP20741692 A JP 20741692A JP H0633921 A JPH0633921 A JP H0633921A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped ring
cylindrical body
small
diameter
diameter cylindrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20741692A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruyuki Kaneshiro
輝幸 金城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP20741692A priority Critical patent/JPH0633921A/ja
Publication of JPH0633921A publication Critical patent/JPH0633921A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の筒状体を伸縮可能に接続した竿における
長さの調整を確実に行い得るようにした伸縮型竿の継手
固定構造の提供を図る。 【構成】小径の筒状体bの先端に取り付けられた芯部材
eの溝fに、C字型リング2を装着する。この小径の筒
状体bの先端を、大径の筒状体の後端に挿入して、小径
の筒状体を回転させる。この回転により芯部材eは回転
するが、C字型リング2は大径の筒状体の内周面に接触
して回転せず、溝fの浅い部位f1に押されて拡開し、
大径の筒状体の内周面を強く押圧し、両筒状体が固定さ
れる。このC字型リング2に複数の突条22を軸方向に
設けることにより、C字型リング2が芯部材eと共に回
転してしまうことを防止する。C字型リング2の先端面
にテーパを形成することにより、C字型リング2の先端
と後端との区別を容易にし、C字型リング2の装着ミス
を防止すると共に、大径の筒状体の後端への挿入を容易
にする。さらに、C字型リングの内周面或いは溝の底面
に、3個の突起部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロールクリーナーやモ
ップ、ガラスクイザー等の清掃具の柄等、写真機等撮影
機の脚等或いは釣り竿その他の伸縮型竿の継手固定構造
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モップやローラ式の清掃具の
柄に、図7に示す伸縮型の竿部1が用いられたものが見
られる。これは、複数の径の異なる筒状体a,b,cを
長手方向に連設し、その先端に清掃具dを設けたもので
ある。筒状体b,cは、夫々隣接する径の大きい筒状体
a,b収納することができる。このように収納すること
によって、図8に示すように柄をなす竿部1を短くして
使用することが可能であり、収納、配送或いは携帯の便
を図ってある。
【0003】この伸縮型竿の継手は、図9に示すように
小径の筒状体bの先端部へプラスチック等でできた円柱
状の芯部材eが嵌め込まれており、この先端が大径の筒
状体aの後端に挿入されている。そしてこの芯部材eの
外周面には、周方向へ伸び環状になっている溝fが形成
されている。この溝fには、プラスチック等でできたC
字型リングgが装着される。このC字型リングgは各位
置で厚さが異なり、溝fもそれに対応して各位置の深さ
が異なる。通常図10に示すC字型リングgの中央断面
(X−X)がほぼ真円になっている(図11の破線部
分)。そして、筒状体bを回動することによって、図1
1に実線で示すようにC字型リングgに対する芯部材e
の位置をずらし、C字型リングgの径を増して筒状体b
の内周面を加圧する。このようにして筒状体間の固定が
なされる。
【0004】尚図9のkは口形成用環状体を示しすもの
であり、この口形成用環状体kは、大径の筒状体aへ小
径の筒状体bを装着した後、小径の筒状体b側より、大
径の筒状体aの開口部へ装着されるものである。この口
形成用環状体kは、接着剤等の適当な手段によって、大
径の筒状体aの開口部へ固定され、竿部1完成後、大径
の筒状体から径の小さな筒状体が脱落しないように、C
字型リングgに引っ掛かる逆鉤をなすものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の伸
縮型の竿には、次の問題があった。第1に、筒状体を回
しても、固定がなされないという、問題があった。本願
発明者がこの原因を探究したところ、3つの原因による
ことが判明した。
【0006】その1は、C字型リングgが芯部材eの溝
f内に張り付いてしまい、小径の筒状体bを大径の筒状
体aに対して回動しても、C字型リングgに対する芯部
材eの位置が変化しないことによるものであった。即
ち、筒状体を回動した際に、C字型リングgが、外側の
筒状体の内周面を滑って芯部材eと共に回ってしまい、
拡開せず、外側の筒状体の内周面に圧着されず、固定効
果が充分に発揮されないものであった。
【0007】その2は、組立作業時に発生するミスによ
るものであった。詳しくは、このC字型リングgは、芯
部材eに対して、表裏逆に装着すると全く機能せず、従
って装着時C字型リングgの表裏の判別を必要とするも
のである。ところが、指先の触覚だけでは、C字型リン
グgの表裏は区別がつかないものであり、視認によって
一つ一つ表裏を判別して、芯部材eへ装着しなくてはな
らず、多くの装着作業を迅速に行うのは困難なものとな
っていた。このため、大量且つ性急に流れる作業工程の
中では装着ミスが往々にして生じ、このミスにより、筒
状体の固定が不可能となるものであった。
【0008】その3は、筒状体a,bの断面形状が真円
ではなく、歪んでいる場合があることに起因するもので
あった。筒状体の断面形状が歪んでいると、C字型リン
グgが拡開しても大径の筒状体の内周面を確実に圧着で
きず、固定効果が充分に発揮されないものである。又、
たとえ固定はなし得たとしても、大径の筒状体と小径の
筒状体とが一直線上に並ばず、この接続部分で折れ曲が
った状態になってしまう。
【0009】第2に、製造時において、大径の筒状体の
後端側開口部へ小径の筒状体を挿入する作業が困難であ
るという問題があった。詳しくは、製造時において、大
径の筒状体aの後端側開口部へ小径の筒状体bを挿入す
るに際して、C字型リングgの周縁が大径の筒状体aの
開口部の縁に引っ掛かり、スムーズに小径の筒状体bの
挿入が行えないという事態が往々にして生じた。この場
合、指でC字型リングgを押さえながら、大径の筒状体
aの後端側開口部へ小径の筒状体bを挿入するという手
間を必要とするものでもあった。
【0010】第3に、製造時において、芯部材eへC字
型リングgを装着する作業が困難であるという問題があ
った。詳しくは、製造時大径の筒状体の後端側開口部へ
小径の筒状体を挿入する前工程として、芯部材eへC字
型リングgを装着する作業が必要となる。ところが、芯
部材eへC字型リングgを装着する際には、芯部材eの
周面側から、C字型リングgを指先で広げつつ芯部材e
の溝fへ装着するという作業が強いられるものであっ
た。通常C字型リングgは、筒状体の回動によって芯部
材eを溝fの浅い部位からの押圧を受けて拡開する場合
以外は、当初の形状を維持する、適度な剛性を持ったも
のである。従って、これを指先で押し広げて、その状態
で芯部材eの溝fに装着する作業は、ことのほか面倒な
ものであった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本願の発明は、こ
の種の伸縮型竿の継手固定構造を改良して、上記の課題
を解決する。本願の第1の発明は、次の構成により、上
記の第1の課題を解決するものであり、さらに詳しく
は、その1の原因を解消して第1の課題を解決するもの
である。この第1の発明においては、C字型リング2の
外周面に、軸方向の延びる複数の突条22を形成するこ
とにより、上記の第1の課題を解決した。
【0012】本願の第2の発明は、次の構成により、上
記の第1の課題を解決するものであり、さらに詳しく
は、その2の原因を解消して第1の課題を解決するもの
である。この第2の発明においては、上記C字型リング
2に関して、その先端側の面21の形状と後端側の面2
0との形状を異なるようにすることによって、上記の第
1の課題を解決した。
【0013】本願の第3の発明は、次の構成により、上
記の第1の課題を解決するものであり、さらに詳しく
は、その3の原因を解消して第1の課題を解決するもの
である。この第3の発明においては、C字型リングの内
周面或いは溝の底面に、3個の突起部を設けることによ
り、上記の第1の課題を解決した。
【0014】本願の第4の発明は、上記の各発明の構成
に加えて、次の構成を付加することにより、上記の第1
及び第2の課題を解決するものである。即ちこの第4の
発明においては、上記第1乃至第3の発明におけるC字
型リング2が、その先端側の周縁部に、テーパ21を有
するものであることを特徴とするものである。
【0015】本願の第5の発明は、上記の各発明の構成
に加えて、次の構成を付加することにより、上記の第1
及び第3の課題を解決するものである。即ちこの第4の
発明においては、上記第1乃至第4の発明における小径
の筒状体bの先端側の周縁部に、最小径部がC字型リン
グの内径よりも小さいテーパe1をつけることを特徴と
するものである。
【0016】
【作用】まず本願第1の発明に係る伸縮型竿の継手固定
構造は、C字型リング2の外周面に、軸方向の延びる複
数の突条22を形成したことにより、小径の筒状体bを
回動した際、突条22が外側の大径の筒状体aの内周面
に対する摩擦抵抗が大きくなり、その位置に止まる。そ
の結果、C字型リング2は、小径の筒状体bに設けられ
た芯部材と伴回りすることなく、溝fの浅い部位f1へ
確実に変位する。そして、この変位により、C字型リン
グ2が拡開し、固定作用を確実に果たし得るものであ
る。しかも、突条22は軸方向に延びるものであるた
め、筒状体a,bを摺動させる際には、大きな抵抗とな
らず、楽に筒状体を摺動してその長さを調整することが
できものである。
【0017】本願第2の発明に係る伸縮型竿の継手固定
構造は、C字型リング2の先端側の面21の形状と後端
側の面20との形状とが異なるものであるため、目視に
よっても、或いは目視しなくとも指先の感触で素早くC
字型リング2の表裏の判別が可能となり、装着時のミス
を防止し得る。よって、装着時のミスによる固定不能を
防ぐことができるものである。
【0018】本願の第3の発明に係る伸縮型竿の継手固
定構造は、C字型リング2の内周面或いは溝fの底面
に、3個の突起部230,f′が設けられたものである
ため、C字型リング2が拡開した際、3個の突起部23
0,f′に対応する部分が強く大径の筒状体aの内周面
を押圧する。その結果、所謂3点締めとなって、少々筒
状体a,bが真円より変形していても確実な固定が可能
となるものである。
【0019】本願第4の発明に係る伸縮型竿の継手固定
構造は、製造時、大径の筒状体aの後端側開口部へ、小
径の筒状体bを挿入するに際して、C字型リング2の縁
にテーパが設けられているため、このテーパ面21上を
大径の筒状体の後端側開口部が滑り、C字型リング2の
縁が邪魔にならず、大径の筒状体aへ円滑に小径の筒状
体bを挿入するが可能である。又テーパ面21に大径の
筒状体aの後端側開口部が当接する間、C字型リング2
は中心方向へ押圧力を受け、窄んだ状態となり、筒状体
装着の円滑さを更に増すものである。
【0020】又本願第5の発明に係る伸縮型竿の継手固
定構造は、小径の筒状体bの先端側の周縁部にテーパe
1がつけられたものであるため、C字型リング2を当接
させ、小径の筒状体bの先端側の上記テーパ面e1上を
滑らせることによって、上記テーパ面e1がその最大径
部側に向かうC字型リングを押し開くため、容易にC字
型リングを筒状体の先端外周の溝fへ装着することが可
能である。
【0021】
【実施例】図1へ本願発明の一実施例を示す。これは、
図7及び図8に示した従来の伸縮型竿の竿部1を構成す
る一つの筒状体bの先端付近を示すものである。
【0022】即ち本体となる竿部1は、径の異なる適宜
数の中空の筒状体a,b,cによって構成される(図
7)。各筒状体a,b,cは、小径のものから順次その
先端が、径の大きい他の筒状体の後端内部に収容するこ
とによって、竿部1が縮んだ状態となるものであり(図
8)、小径の筒状体を、夫々収容されていた他の筒状体
の内部から引き出すことによって、竿部1が伸びた状態
となるものである(図7)。
【0023】ここでは竿部1は、図7に示すように3つ
の筒状体によって形成されたものを前提として説明する
が、このように竿部1を構成する筒状体は3つに限定す
るものではなく、2つであっても4つ以上であっても実
施可能である。
【0024】以下上記筒状体bを取り上げて説明する
が、例えば図7に示した筒状体cついても同様の構成を
採るものである。上記の通り筒状体の数を更に多くして
実施する場合も、竿部1の最先端を担う筒状体(図7の
場合筒状体a)以外の筒状体の後部全てに、以下に説明
する構成を採用する。
【0025】図1へ示す通り、中空の筒状体bの先端開
口部には、芯部材eが装着され、固定され、この芯部材
eが筒状体bの先端部を形成している。芯部材e外周面
には、部位によって、内部の深さが周方向に対して漸次
変化する溝fが周設されている。即ちこの溝fは、深さ
が浅い部位f1と深い部位f2とを有するものである
(図2)。溝fへは、C字型リング2が遊嵌される。こ
のC字型リング2には、プラスチック或いはビニール等
の変形に対する復元性が大きい素材を用いるのが好まし
い。更にC字型リング2は、一端から他端にかけて漸次
半径方向に対しスパイラル状に厚みを増すものである。
従ってC字型リング2は、一端が厚みの最大部2aとな
り他端が厚みの最小部2bとなる。
【0026】更にC字型リング2は、図1へ示す通り、
その先端側の面21の周縁部に、テーパがつけられたも
のである。詳述すると、C字型リング2は、先端側の面
21が、C字の外側に近づくに従ってC字型リング2の
後端側に漸次後退する形状を有するものである。ここで
は、母線が直線的に後退する円錐状のものを示したが、
母線が曲線、即ち先端側の面21が適宜凹曲面或いは凸
曲面となるものであっても実施可能である(図示しな
い)。
【0027】この図1の実施例においては、先端側の面
21の全体がテーパ面となっているものを示した。勿
論、このような実施例に限定するものではなく、先端側
の面21のうち筒状体bの外周面から外部へ突出する部
位にのみテーパをつけて実施することも可能である。又
テーパの傾斜角度も図示したものに限定するものではな
く、適宜変更可能である。このように先端側の面21に
円錐台状のテーパを形成することによって、製造工程
中、図3に示す通り小径の筒状体bの先端側を大径の筒
状体aの後端側開口部a1へ円滑に挿入することが可能
である。
【0028】又この図3へ示すように、大径の筒状体a
の後端側開口部1a周縁部a2も、C字型リング2の面
21が有するテーパと対応するテーパを有するものであ
る。即ち筒状体aの後端側開口部a1の周縁部a2を、
面21のテーパとは逆に内側に向かってすり鉢状に後退
するテーパ面として形成するのである。このように構成
することによって筒状体aへの更に円滑な筒状体bの挿
入が可能である。
【0029】C字型リング2の後端側の面20は先端側
の面21の形状と異なる形状を有する。ここでは、後端
側の面20は、C字型リング2の内周面及び外周面に対
して、垂直な面、即ち平らな面に形成されたものを図示
した。しかし、溝fから簡単にんん脱落しない形状のも
のであり、面21との判別が可能な形状を有するもので
あれば、図示した形状に限定するものではなく、適宜変
更可能である。このように両面20、21面を異なる形
状に形成することによって、C字型リング2の前き後
(表裏)の判別が指先で容易に行え、装着が正確且つ簡
単に行えるものとなっている。
【0030】更にC字型リング2自身の筒状体bに対す
る装着を円滑に行うために、図1及び図4に示すよう
に、筒状体bの芯部材eの先端周縁にもテーパe1を形
設しておく。詳述すると、芯部材eの先端周面に、先端
側に先細りとなるように、テーパe1を形成しておくの
である。このとき、テーパe1の最小径部即ち芯部材e
の最先端e2の径は、C字型リング2の内径よりも小さ
くなるように設定しておく必要がある。
【0031】このような構成を芯部材eに採用すること
によって、図4へ示すように、矢印M方向に沿ってC字
型リング2を筒状体b先端へ押し付けることにより、テ
ーパe1がガイドとなりC字型リング2の中心に筒状体
b先端が来るようにC字型リング2を滑らすことが可能
となり、このとき更に強くC字型リング2を押し付ける
ことによって、C字型リング2が、自ら拡開して筒状体
bの外周へ嵌合し、そのまま進むことによって溝fに嵌
まる。C字型リング2の装着後図9に示した口形成用環
状体kが筒状体b側より、筒状体aに装着され、竿部1
が完成するのである。
【0032】尚、図示はしないが、筒状体bの脱落を阻
止するために、上記口形成用環状体kを用いるのではな
く、直接受容する側の筒状体aの後端側開口部周縁を窄
めて成形する場合が考えられる。この場合筒状体aの先
端側開口部より、筒状体bを挿入することになり、C字
型リング2はテーパがつけられた面21が既述のものと
は前後逆になるように溝fに装着されるものとして対処
することが可能である。
【0033】又図2及び図5(図5は、図面の煩雑化を
避けるため、必要なハッチングは省略してある。)へ示
すように、C字型リング2は、その外周面に、C字型リ
ングの周方向に対し互いに適宜間隔をもって突出する適
宜数の突条22を形成しておくと、筒状体間の確実な固
定という点で効果的である。
【0034】以上のような構成を採ることによって、溝
fに装着されたC字型リング2は、筒状体bと他の筒状
体を緩めた状態においては、図2へ示すように、C字型
リング2の厚みの最大部2aが溝fの深さが深い部位f
2或いはその付近に収まっている。このとき、C字型リ
ング2の厚みの最小部2bは、溝fの浅い部位f1に収
まっている。
【0035】そして、図5へ示すように、このC字型リ
ング2を備える内側の小径の筒状体を外側の大径の筒状
体に対し、相対的に回動する。これによって、溝fが、
C字型リング2に対し周方向に変位し、C字型リング2
の厚みの最大部2a付近側が、溝fの浅い部位f1側に
ずれ、溝fの浅い部位f1に押されてC字型リング2が
拡開し、外側の筒状体の内周面を押圧するのである。
【0036】既述のC字型リング2の突条22の滑り止
めの効果を更に向上させるために、図6の(A)へ示す
ように、夫々の突起部22の先端両端に先細りで、充分
にしなる舌辺220を形成しておけば、更に効果的であ
る。
【0037】さらに、図6の(A)に示すC字型リング
2の内周面には、適宜間隔を隔てて設けられた3個の突
起部230が形成されており、溝fからの押圧を各点で
確実にC字型リング2が受けるように構成されている。
3個の突起部230は、略等間隔で形成されており、C
字型リング2が拡開した際、3個の突起部に対応する部
分が強く大径の筒状体の内周面を押圧する。その結果、
所謂3点締めとなって、少々筒状体が真円より変形して
いても確実な固定が可能となるものである。このような
突起部230は、前記の他の実施例に係るC字型リング
にも同様に適用し得るものである。又、図6の(B)に
示すように、C字型リングが嵌合する芯部材eの溝fの
底部に、突起部f′を形成しても、同様の効果を上げる
ことができる。
【0038】
【発明の効果】本願第1乃至第3の発明の実施によっ
て、筒状体の確実な固定が実現したものである。しかも
第1の発明においては、確実な固定を図ると同時に筒状
体の摺動を比較的小さな力で行うことができるものであ
る。また、第2の発明においては、確実な固定を図ると
同時に製造作業の能率化を図ることができるものであ
る。さらに、第3の発明においては、筒状体が真円でな
くとも、確実な固定を図ることができるものである。第
4の発明においては、C字型リングを、前後逆にするこ
となく、正確且つ円滑に竿部を構成する筒状体に装着す
ることが可能であり、組立工程の作業の円滑が図れると
共に誤装着による不良品の発生の低減が可能となったも
のである。第5の発明の実施によって、容易にC字型リ
ングを筒状体の先端外周の溝へ装着することが可能であ
り、組立工程の作業の円滑化を図ることができたもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例に係る小径の筒状体の先端
の縦断面図である。
【図2】同要部斜視図である。
【図3】同小径の筒状体を大径の筒状体へ挿入する状態
を示す縦断面図である。
【図4】同小径の筒状体へC字型リングを装着する過程
を示す縦断面図である。
【図5】同小径の筒状体のC字型リングの拡開状態を示
す横断面図である。
【図6】(A)はC字型リングの他の実施例の横断面図
であり、(B)は更に他の実施例の溝の形状を示す横断
面図である。
【図7】従来例の全体斜視図である。
【図8】従来例の竿を縮めた状態の全体斜視図である。
【図9】従来例の断面図である。
【図10】従来例の要部斜視図である。
【図11】従来例の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 竿部 2 C字型リング 20 C字型リングの後端側の面 21 C字型リングの先端側の面(テーパ) 22 突条 230 突起部 a 大径の筒状体 b 小径の筒状体 e 芯部材 e1 芯部材のテーパ f 溝 f1 溝の浅い部位 f2 溝の深い部位 f′ 突起部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大径の筒状体(a) の後端から、小径の筒状
    体(b) の先端が、摺動可能に挿入され、 小径の筒状体(b) の先端外周には、内部の深さが周方向
    に進むにつれて変化する溝(f) が周設され、この溝にC
    字型リング(2) が遊嵌されてなり、 この小径の筒状体(b) を大径の筒状体(a) に対し、周方
    向に回動することによって、溝の浅い部位(f1)に押され
    てC字型リング(2) が拡開し、このC字型リング(2) の
    外周が大径の筒状体(a) の内周面を押圧して、両筒状体
    が固定される伸縮型竿の継手固定構造において、 上記C字型リング(2) の外周面に軸方向の延びる複数の
    突条(22)が形成されているものであることを特徴とする
    伸縮型竿の継手固定構造。
  2. 【請求項2】大径の筒状体(a) の後端から、小径の筒状
    体(b) の先端が、摺動可能に挿入され、 小径の筒状体(b) の先端外周には、内部の深さが周方向
    に進むにつれて変化する溝(f) が周設され、この溝にC
    字型リング(2) が遊嵌されてなり、 この小径の筒状体(b) を大径の筒状体(a) に対し、周方
    向に回動することによって、溝の浅い部位(f1)に押され
    てC字型リング(2) が拡開し、このC字型リング(2) の
    外周が大径の筒状体(a) の内周面を押圧して、両筒状体
    が固定される伸縮型竿の継手固定構造において、 上記C字型リング(2) が、その先端側の面(21)の形状と
    後端側の面(20)との形状とを異なるものであることを特
    徴とする伸縮型竿の継手固定構造。
  3. 【請求項3】大径の筒状体(a) の後端から、小径の筒状
    体(b) の先端が、摺動可能に挿入され、 小径の筒状体(b) の先端外周には、内部の深さが周方向
    に進むにつれて変化する溝(f) が周設され、この溝にC
    字型リング(2) が遊嵌されてなり、 この小径の筒状体(b) を大径の筒状体(a) に対し、周方
    向に回動することによって、溝の浅い部位(f1)に押され
    てC字型リング(2) が拡開し、このC字型リング(2) の
    外周が大径の筒状体(a) の内周面を押圧して、両筒状体
    が固定される伸縮型竿の継手固定構造において、 上記のC字型リング(2) の内周面或いは溝(f) の底面
    に、3個の突起部(230)(f′) が設けられたものである
    ことを特徴とする伸縮型竿の継手固定構造。
  4. 【請求項4】上記C字型リング(2) が、その先端側の周
    縁部に、テーパ(21)を有するものであることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の伸縮型竿の継手固
    定構造。
  5. 【請求項5】小径の筒状体(b)の先端側の周縁部に、最
    小径部がC字型リングの内径よりも小さいテーパ(e1)が
    つけられたものであることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の伸縮型竿の継手固定構造。
JP20741692A 1992-07-09 1992-07-09 伸縮型竿の継手固定構造 Pending JPH0633921A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20741692A JPH0633921A (ja) 1992-07-09 1992-07-09 伸縮型竿の継手固定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20741692A JPH0633921A (ja) 1992-07-09 1992-07-09 伸縮型竿の継手固定構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0633921A true JPH0633921A (ja) 1994-02-08

Family

ID=16539394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20741692A Pending JPH0633921A (ja) 1992-07-09 1992-07-09 伸縮型竿の継手固定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633921A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2148714B1 (en) 2007-05-16 2021-03-03 Coloplast A/S Coupling arrangement for a telescopic device
CN114129367A (zh) * 2021-11-30 2022-03-04 南宁市第一人民医院 可升降式下肢抬高支撑器

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5396700A (en) * 1977-01-29 1978-08-24 Storebest Ladeneinrichtung Suspender
JPS58110841A (ja) * 1981-12-24 1983-07-01 Toyota Motor Corp 可変ベンチユリ型気化器
JPS6216485U (ja) * 1985-07-15 1987-01-31

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5396700A (en) * 1977-01-29 1978-08-24 Storebest Ladeneinrichtung Suspender
JPS58110841A (ja) * 1981-12-24 1983-07-01 Toyota Motor Corp 可変ベンチユリ型気化器
JPS6216485U (ja) * 1985-07-15 1987-01-31

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2148714B1 (en) 2007-05-16 2021-03-03 Coloplast A/S Coupling arrangement for a telescopic device
CN114129367A (zh) * 2021-11-30 2022-03-04 南宁市第一人民医院 可升降式下肢抬高支撑器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0399295U (ja)
JP2557438Y2 (ja) 一方クラッチの保持器
US5988908A (en) Barrel with finger gripping means
JPH0642810B2 (ja) リール固定装置
JPH0633921A (ja) 伸縮型竿の継手固定構造
JP3041461U (ja) 伸縮型竿の継手固定構造
JP3154954B2 (ja) 伸縮型竿の継手固定構造
JP2514517Y2 (ja) 釣り竿
JP3635272B2 (ja) インサート構造体
JPH0237021Y2 (ja)
JP2524016Y2 (ja) パイプ用連結装置
JPS6435933U (ja)
JPH1016468A (ja) 筆記具用プラスチックパイプ装置及びその製造方法
JP2530807Y2 (ja) 竿の伸縮固定構造
JPH0675781U (ja) インキタンク交換式筆記具
JPS5914237Y2 (ja) キヤツプの嵌合強度調整装置
JPH0175694U (ja)
JP2526611Y2 (ja) 釣り竿の口栓
JP2556747Y2 (ja) 移動ガイド付釣り竿
JP2514514Y2 (ja) 振出し竿
JP3060687U (ja) 掃除機の吸込みヘッド
JPS6140552Y2 (ja)
JP2651290B2 (ja) 管継手
JPH0756378Y2 (ja) 断熱キャップ付き吐水管
JPH0395768U (ja)