JPH06337633A - 暗号印紙自動販売装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印紙を保管する必要がなく盗難の恐れのない
設置場所の選定が容易な暗号印紙販売機を提供しようと
するものである。 【構成】 所定場所に設置されている接客機１に配備さ
れ登録使用者が印紙金額や登録使用者識別情報等を入力
する入力手段２、３と、印紙発行機関に保有され、原電
子印紙の発行情報並びに暗号化鍵を記憶保管し、該入力
手段３によって入力された情報等により、登録使用者を
識別確認後、所定事項を含む原電子印紙を暗号化し暗号
電子印紙を作成発行して登録使用者に発行印紙額を課金
する電子印紙発行管理手段８と、所定場所に設置されて
いる接客機１内に配備され、該電子印紙発行管理手段８
により発行された暗号電子印紙情報に基づき、保管して
いた所定の用紙に暗号電子印紙を印刷し暗号印紙を接客
機１外へ排出する印刷排出手段６と、前記入力手段２、
３の情報を前記原電子印紙発行管理手段８へ、前記原電
子印紙発行管理手段８の情報を前記印刷排出手段６へ
と、通信により伝送する通信手段１０とを備えたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印紙自動販売装置に係
わり、特に情報ネットワークで利用可能な暗号電子印紙
を印刷して暗号印紙を発行する暗号印紙自動販売装置関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来の印紙等の自動販売装置はミシン目
の孔による裁断線が施された印紙を所定枚数が配列され
たシートから所望枚数だけ自動的に裁断し、販売するも
の（特開昭５３ー３９８０号）で、自動販売装置内に印
紙を保管している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印紙に
も高額なものもあり、多数の印紙を自動販売装置内に保
管するのは、盗難の恐れがあり危険であるという問題を
有する。そのため、設置場所等に留意する必要があり、
その選定が容易でない。そこで、自動販売装置に簡易印
刷機を備えさせ印紙販売毎に印紙を印刷発行することが
考えられるが、簡易印刷では偽造され易く、実用化困難
であった。

【０００４】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、印紙を保管する必要がなく盗難の恐れのない設
置場所の選定が容易な暗号印紙販売機を提供しようとす
るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の暗号印紙自動販売装置は、所定場所に設置
されている接客機に配備され登録使用者が購入又は照合
指令・登録使用者識別情報・印紙金額・取引識別番号等
を入力する入力手段と、印紙発行機関に保有され、登録
使用者の購入情報及び原電子印紙の発行情報並びに暗号
化鍵を記憶保管し、該入力手段に入力された情報等によ
り、登録使用者を識別確認後、所定事項を含む原電子印
紙を暗号化し暗号電子印紙を作成発行して登録使用者に
発行印紙額を課金し、並びに、監査時等にはその複号を
行い原電子印紙と複号電子印紙とを照合する電子印紙発
行管理手段と、所定場所に設置されている接客機内に配
備され、該電子印紙発行管理手段により発行された暗号
電子印紙情報に基づき、保管していた所定の用紙に暗号
電子印紙を印刷し暗号印紙を接客機外へ排出したり、接
客機の外部から挿入された所定用紙に照合結果を印刷し
接客機外に排出したりする印刷排出手段と、前記入力手
段の情報を前記原電子印紙発行管理手段へ、前記原電子
印紙発行管理手段の情報を前記印刷排出手段へと、通信
により伝送する通信手段とを備えたものである。

【０００６】

【作用】登録使用者に係わる取引にのみ使用することを
限定し、上記手段により暗号印紙を発行すると、一見で
はその内容が判読できないが、電子印紙発行管理手段に
より複号し照合することでその内容が確認できるので、
定期的に又は不定期に監査することにより、印紙の偽造
や再使用が防止できる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明実施の暗号印紙自動販売装置を示す
図であり、図２は図１に示す暗号印紙自動販売装置のブ
ロック図であり、図３、図４、図５は図１に示す暗号印
紙自動販売装置の印紙購入時の作動を示すフローチャー
トであり、図６、図７、図８は図１に示す暗号印紙自動
販売装置の照合時の作動を示すフローチャートである。
図１において、１は接客機、８は電子印紙発行管理手段
としてのセンターコンピュータ、１０は電子印紙発行管
理手段８と接客機１との通信手段である。

【０００８】接客機１には、入力手段２・３・４と、入
出力データ記憶手段９と、印刷排出手段５・６と、文字
等の表示手段７と、通信手段１０の一部である信号処理
機と、それらを制御する端末コンピュータ等の制御手段
９が配備され、任意の所定設置場所に設置されている。
図１中の接客機１上の２はカード挿入・取出口、３はキ
ーボード、４は書類挿入・取出口、５は照合リスト用紙
挿入・取出口、６は暗号印紙排出口、７は文字表示装置
（ＣＲＴ）、９は入出力データ記憶手段及び制御手段で
ある記憶制御装置である。

【０００９】カード挿入・取出口２は、入力手段である
磁気読取・書き込み機へのカード用出入り口で、登録使
用者の識別情報等が書き込まれているＩＤカード等を挿
入し、取出すためのものである。暗号印紙を購入・照合
する場合は、後述のキーボードの購入キー・照合キーを
押した後に、ＩＤカードをこのカード挿入・取出口２に
挿入すると、磁気読取・書き込み機が登録使用者の識別
情報等のカード情報をを読取る。そして、購入・照合後
はＩＤカードに購入・照合等の記録を書き込んでカード
挿入・取出口２へと排出する。尚、読み取られた登録使
用者の識別情報は入出力データ記憶手段９に記憶され、
通信手段１０によりセンターコンピュータ８に伝送され
る。

【００１０】キーボード３は、購入又は照合指令・登録
使用者識別情報の一つである暗唱番号・印紙金額・取引
識別番号等を入力する入力手段であり、購入キー・照合
キー・番号キーからなっている。尚、キー入力されたデ
ータは入出力データ記憶手段９に記憶され、通信手段１
０によりセンターコンピュータ８に伝送される。

【００１１】書類挿入・取出口４は、照合時に、書類に
添付された磁気インク等で印刷されている暗号印紙か
ら、磁気読取・書き込み機により、暗号電子印紙を読み
取る為に書類を挿入し、読取後は、書類を取出すための
ものである。尚、読み取られた暗号電子印紙は入出力デ
ータ記憶手段９に記憶され、通信手段１０によりセンタ
ーコンピュータ８に伝送される。

【００１２】照合リスト用紙挿入・取出口５は、照合
時、所定の照合リスト用紙を印刷排出手段に送り、照合
結果の印刷後は排出する為のものである。尚、印刷排出
手段は、通信手段１０により受信されたセンターコンピ
ュータ８からの情報に基づいて印刷する。

【００１３】暗号印紙排出口６は、暗号電子印紙が印刷
排出手段により印刷された後、暗号印紙を排出するため
のものである。暗号印紙は、保管されていた所定の用紙
に、通信手段１０により受信されたセンターコンピュー
タ８からの情報に基づいて、印刷排出手段が磁気インク
等で印刷する。

【００１４】文字表示手段である文字表示装置（ＣＲ
Ｔ）７は、印紙購入、又は、照合時に、接客機の作動に
応じた操作案内等を表示する。

【００１５】電子印紙発行管理手段としてのセンターコ
ンピュータ８は印紙発行機関に保有されており、接客機
１とは通信手段１０を介して情報のやり取りを行う。セ
ンターコンピュータ８は、登録使用者の購入情報及び原
電子印紙の発行情報並びに暗号化鍵を記憶保管してお
り、印紙購入時には、前記通信手段１０により接客機１
から伝送されたカードやキー入力等の情報と記憶保管し
ている情報により、登録使用者か否かを識別確認後、所
定事項を含む原電子印紙を暗号化鍵を用いて暗号化し暗
号電子印紙を作成発行する。そして、登録使用者に発行
印紙額を課金し、接客機１に暗号電子印紙を伝送する。
又、監査時等には前記通信手段により接客機１から伝送
された暗号電子印紙の複号を行い原電子印紙と複号電子
印紙とを照合し、照合結果を接客機１に伝送する。

【００１６】通信手段１０は、電話回線等の通信網を利
用したもので、接客機１とセンターコンピュータ８に
は、この通信網を利用しての通信を可能に信号処理機等
が備えられている。

【００１７】図２には、暗号印紙自動販売装置が備えて
いる諸手段が示されている。接客機では、入力手段であ
る手入力（キーボード）部及び磁気読取書き込み部と、
入出力データ記憶手段と、暗号印紙又は照合結果を印刷
排出する印刷排出手段と、操作案内等の表示手段（ＣＲ
Ｔ）とが、これら接客機の諸手段を制御する端末コンピ
ュータ等の制御手段を中心に接続されており、そして、
接客機の制御手段とセンターコンピュータ等の電子印紙
発行管理手段が通信手段を介して接続されて、印紙販売
や照合のための一連の動作を行う。

【００１８】次に、図３乃至図８により暗号印紙自動販
売装置の作動を示す。図３から図５は、暗号印紙自動販
売装置の印紙購入時の作動を示している。使用者は、予
めセンターコンピュータに登録されている登録使用者に
限定し、印紙は登録使用者に係わる取引にのみ使用する
ことを前提として、どの収入印紙が何の取引に使用され
たかが判るように、取引識別番号を電子印紙情報に加え
る。この取引識別番号は、登録使用者が仕事の管理上用
いている管理番号等でよい。

【００１９】図３において、登録使用者が、接客機の購
入キーを押すと、印紙販売プログラムが作動する（１
１）。ＩＤカードを挿入すると、入力手段である磁気読
取書き込み機が登録使用者の識別情報等のカード情報を
読み取り、記憶手段がそれを記憶する（１２）。文字等
の表示手段であるＣＲＴに操作案内を表示する（１
３）。暗証番号・印紙金額・取引識別番号がＣＲＴの表
示に従い順次キーボードにより入力されると記憶手段が
それを記憶する（１４、１５、１６）。記憶しているカ
ード情報・暗証番号・印紙金額・取引識別番号と印紙販
売プログラム作動指令を通信手段が電子印紙発行管理手
段であるセンターコンピュータに伝送する（１７）。文
字等の表示手段であるＣＲＴに操作案内を表示する（１
８）。

【００２０】図４において、電子印紙発行管理手段であ
るセンターコンピュータでは、接客機から伝送されてき
た印紙販売プログラム作動指令・カード情報・暗証番号
・印紙金額・取引識別番号と記憶保管している情報によ
り登録使用者を識別確認する（１９）。確認ができない
場合は確認不能信号ｂを接客機に伝送する（２０）。確
認ができた場合は、シーケンス番号等の電子印紙識別番
号と使用者登録番号と取引識別番号とを含んだ原電子印
紙を暗号化鍵を用いて暗号化し暗号電子印紙を作成発行
する（２１）。そして、登録使用者に発行印紙額を課金
（２２）し、接客機に暗号電子印紙及び確認信号ａを伝
送する（２３）。課金は月別毎に登録使用者毎に集計
し、登録使用者に請求書を送って振込等により集金する
か、登録使用者の口座から自動引き落としにより集金し
てもよい。

【００２１】図５において、接客機では、電子印紙発行
管理手段であるセンターコンピュータから確認不能信号
ｂが伝送されてきた場合、直ちに登録使用者にカードを
カード取出口から返却し（２６）、文字等の表示手段で
あるＣＲＴに操作案内を表示して（２７）終わる。電子
印紙発行管理手段であるセンターコンピュータから確認
信号ａと暗号電子印紙情報が伝送されてきた場合、伝送
されてきた暗号電子印紙情報の基づき、接客機内に保管
している所定用紙に暗号印紙を印刷排出手段が磁気イン
クで印刷する（２４）。そして、暗号印紙を接客機の暗
号印紙排出口から排出し、カードをカード取出口へ返却
して（２５）終わる。

【００２２】図６から図８は、暗号印紙自動販売装置の
照合時の作動を示している。図６において、監査等にお
いて、監査人は登録使用者に暗号印紙自動販売装置によ
り暗号印紙の照合を目前で行うように指示する。そし
て、登録使用者が接客機の照合キーを押して印紙照合プ
ログラムを作動させ（２８）、購入時と同様に登録使用
者の確認作業のための入力（２９、３９）を行った後、
照合したい暗号印紙の貼付してある書類を書類挿入口か
ら挿入する（３１）、すると接客機内の入力手段である
磁気読取機が書類に貼付されている暗号印紙から暗号電
子印紙を読み取り、記憶手段が記憶した後、書類取り出
し口から排出する（３２）。照合したい暗号印紙が貼付
されている書類からの磁気読取入力が全て終わるとキー
ボードの０キーを押し、入力完了を伝える（３３）。次
に、照合結果を記入する所定の照合リスト用紙を照合リ
スト用紙挿入口に挿入する（３４）。そして、照合プグ
ラム作動指令・カード情報・暗証番号・暗号印紙から読
取り得た暗号電子印紙を通信手段が電子印紙発行管理手
段であるセンターコンピュータに伝送する（３５）。

【００２３】図７において、電子印紙発行管理手段であ
るセンターコンピュータでは、接客機から伝送されてき
た照合プグラム作動指令・カード情報・暗証番号・暗号
印紙から読取り得た暗号電子印紙と記憶保管している情
報により登録使用者を識別確認した後（３６）、確認が
できない場合は確認不能信号ｂを接客機に伝送し（３
９）、確認ができた場合は、暗号電子印紙を複号し、複
号電子印紙と原電子印紙とを照合して照合リストを作成
する（３７）。照合は原電子印紙に対して複号電子印紙
の印紙識別番号・使用者登録番号・取引識別番号とが一
致しているか否かをみ、照合リストには、原電子印紙の
印紙識別番号順に原電子印紙に対して一致・重複等が記
載され、原電子印紙に該当するものが無い複号電子印紙
には該当無しと記載される。そして、前記照合リスト情
報を通信手段が接客機に伝送する（３８）。

【００２４】図８において、接客機では、電子印紙発行
管理手段であるセンターコンピュータから確認不能信号
ｂが伝送されてきた場合、直ちに登録使用者にカードを
カード取出口から返却し（４２）、文字等の表示手段で
あるＣＲＴに操作案内を表示して（４３）終わる。電子
印紙発行管理手段であるセンターコンピュータから確認
信号ａと照合リスト情報が伝送されてきた場合、照合リ
スト情報を印刷排出手段が所定の照合リスト用紙に照合
リストを印刷し（４０）、照合リスト用紙排出口から排
出する。と同時にカード取出口からカードを返却し（４
１）終わる。監査人は、暗号印紙自動販売装置から入手
した照合リストに基づいて、取引書類の取引識別番号等
を照合し、間違いなく課金されているかを確認する。

【００２５】尚、カードは登録使用者が確認できるもの
であれば、プリペイドカードでもよく、その場合は、プ
リペイドカードの残高を課金毎に磁気書き込み手段によ
り書き換える。又、印刷手段では、光学的な読取機を備
える必要があるが磁気インクの代わりに光学的なものを
使用してもよい。更に、暗号印紙は紙に印刷したもので
はなく磁気ストライプとしてもよく、その場合の印刷手
段は磁気ストライプに磁気を書き込む磁気書き込み手段
に代わる。

【００２６】

【発明の効果】本発明の暗号印紙自動販売装置は、セン
ターコンピュータ等の電子印紙発行管理手段によりで暗
号化された暗号電子印紙を印刷し暗号印紙を販売するも
のであるので、登録使用者に係わる取引にのみ使用する
ことを限定して、暗号印紙を発行すると、一見ではその
内容が判読できないが、電子印紙発行管理手段により複
号し照合することでその内容が確認できるので、定期的
に又は不定期に監査することにより、印紙の偽造や再使
用が防止できる。その結果、簡易印刷の印紙でも正規の
印紙としての使用が可能になり、印紙を装置内に保管す
る必要がなく盗難の恐れもない。それにより、設置場所
の選定も容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の暗号印紙自動販売装置を示す図であ
る。

【図２】図１に示す暗号印紙自動販売装置のブロック図
である。

【図３】図１に示す自動販売装置の印紙購入時の作動を
示すフローチャートである。

【図４】図１に示す自動販売装置の印紙購入時の作動を
示すフローチャートである。

【図５】図１に示す自動販売装置の印紙購入時の作動を
示すフローチャートである。

【図６】図１に示す自動販売装置の印紙照合時の作動を
示すフローチャートである。

【図７】図１に示す自動販売装置の印紙照合時の作動を
示すフローチャートである。

【図８】図１に示す自動販売装置の印紙照合時の作動を
示すフローチャートである。

【符号の説明】 １ 接客機 ２ カード挿入・取出口（入力手段） ３ キーボード（入力手段） ４ 書類挿入・取出口（入力手段） ５ 照合リスト用紙挿入・取出口（印刷排出手段） ６ 暗号印紙排出口（印刷排出手段） ７ 文字表示装置（ＣＲＴ） ８ センターコンピュータ（電子印紙発行管理手段） ９ 記憶制御装置 １０ 通信手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０７Ｆ 7/12

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定場所に設置されている接客機に配備
   され登録使用者が購入又は照合指令・登録使用者識別情
   報・印紙金額・取引識別番号等を入力する入力手段と、
   印紙発行機関に保有され、登録使用者の購入情報及び原
   電子印紙の発行情報並びに暗号化鍵を記憶保管し、該入
   力手段によって入力された情報等により、登録使用者を
   識別確認後、所定事項を含む原電子印紙を暗号化し暗号
   電子印紙を作成発行して登録使用者に発行印紙額を課金
   し、並びに、監査時等にはその複号を行い原電子印紙と
   複号電子印紙とを照合する電子印紙発行管理手段と、所
   定場所に設置されている接客機内に配備され、該電子印
   紙発行管理手段により発行された暗号電子印紙情報に基
   づき、保管していた所定の用紙に暗号電子印紙を印刷し
   暗号印紙を接客機外へ排出したり、接客機の外部から挿
   入された所定用紙に照合結果を印刷し接客機外に排出し
   たりする印刷排出手段と、前記入力手段の情報を前記原
   電子印紙発行管理手段へ、前記原電子印紙発行管理手段
   の情報を前記印刷排出手段へと、通信により伝送する通
   信手段とを備えた暗号印紙自動販売装置。