JPH0633748Y2

JPH0633748Y2 - 音質調整操作装置

Info

Publication number: JPH0633748Y2
Application number: JP11192488U
Authority: JP
Inventors: 光司大浜
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1988-08-25
Filing date: 1988-08-25
Publication date: 1994-08-31
Anticipated expiration: 2003-08-25
Also published as: JPH0235599U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は、テープレコーダ等の音響機器に於ける音質調
整操作装置に関するものである。

（ロ）従来の技術従来、音響機器における重低音再生装置は第８図に示す
如く構成されている。機器本体（１）において（２）、
（３）はそれぞれ前面キャビネット、後面キャビネッ
ト、（４）は低音再生用スピーカー、（５）は低音再生
用スピーカー（４）の音を強調するためのダクト、
（６）はダクト（５）を通過した音が出力される開口、
（７）は音質調整を行うための調整スイッチである。か
かる構成において、低音再生用スピーカー（４）より再
生された低音は、ダクト（５）を通過することで強調さ
れ、機器前面の開口（６）より重低音として放音され
る。また、重低音の調整は前面キャビネット（２）に設
けられた音質調整スイッチ（７）で行なわれるものであ
る。

（ハ）考案が解決しようとする課題しかしながら従来の構成では、重低音の調整を行う音質
調整スイッチが、キャビネット本体に設けられている
為、キャビネットのスペース上の制約から小型の切替ス
イッチとならざるを得なかった。また、そのスイッチの
配置も他の操作装置と並んで配置されることが多いた
め、操作性においてもあまり好ましくないものであっ
た。

（ニ）課題を解決するための手段上記問題点を解決するために本考案は、重低音再生装置
を、低音再生スピーカーブロックと、パッシブラジエー
タ用スピーカーブロックと、各ブロックを連結する音響
ホーンとで構成し、前記音響ホーンに重低音の音質を調
整するための音質調整用回転ハンドルを取付け、これに
連動する音質調整スイッチを設けた。更に音質調整用回
転ハンドルと音響ホーンの間に、ベアリング部材を挿入
した。

（ホ）作用上記の如く構成したので、音質調整用回転ハンドルを回
動すると音質調整スイッチが切替わり、音質調整が行な
われる。音質調整用回転ハンドルと音響ホーンの間に、
封入されたベアリング部材によって、音質調整用回転ハ
ンドルの回動が円滑になる。

（ヘ）実施例次に本考案による音質調整操作装置ついて図面をもとに
説明する。第１図は本考案による音響機器（ステレオカ
セットテープレコーダー）を示しており、（１）は機器
本体、（８）は低音再生スピーカーブロック、（９）は
パッシブラジエータ用スピーカーブロック、（10）は低
音再生スピーカーブロック（８）とパッシブラジエータ
用スピーカーブロック（９）とを連結する音響ホーン、
（11）は音質調整用回転ハンドルである。第２図は音質
調整用回転ハンドルを示しており、円筒部（11a）、該
円筒部（11a）の外周に設けられた係合爪（11b）、ビス
取付部（11c）、回転量指示部（11d）が形成されてい
る。第３図は音響ホーン（10）を示し、音質調整用回転
ハンドル（11）に挿入される径細部（10a）、該径細部
（10a）に設けられた溝（10b）、該溝部（10b）に凹部
（10c）が形成されている。また第４図は音質調整用回
転ハンドル（11）と音響ホーン（10）の間に組み込まれ
るベアリング部材（12）の形状を示し、リングの周囲に
すべり突起（12a）が、そして内周には固定用突起（12
b）が設けられ、さらにリングの一部が切除されてい
る。このベアリング部材（12）は弾性に富み、且つ摩擦
抵抗の少ない樹脂（例えばジュラコンなど）で成型され
ている。第５図は抜止リング（13）の形状を示し、ビス
孔（13a）を有する舌片（13b）が設けられている。そし
て音質調整スイッチ（14）は、第７図に示す様に半田付
け等によりプリント基板（15）に固定され、さらに該プ
リント基板（15）は、ビス（17）によりキャビネット
（３）に取付けられている。そして、音質調整スイッチ
（14）は操作レバー部（16）を有している。

音質調整操作装置の組立を説明すると、第６図におい
て、まず抜止リング（13）を音響ホーン（10）の径細部
（10a）に挿入する。次に、ベアリング部材（12）を、
音響ホーン（10）の溝部（10b）へ嵌合する（ベアリン
グ部材（12）の弾性を利用して容易に取付けることがで
きる）。またこのときベアリング部材（12）の固定用突
起（12b）を、音響ホーン（10）の凹部（10c）に嵌合さ
せて、ベアリング部材（12）の円周方向に対する位置決
め及び固定がなされる。さらに、音質調整用回転ハンド
ル（11）を、音響ホーン（10）の径細部（10a）に挿入
すると同時に、音質調整用回転ハンドル（11）設けられ
た係合爪（11b）と、音質調整スイッチ（14）の操作レ
バー部（16）に設けられた係合ピン（16a）とが係合す
るように取付ける。そしてビス（17）を、抜止リング
（13）のビス孔（13a）より挿入し、音質調整用回転ハ
ンドル（11）のビス取付部（11c）においてねじ止めす
ることによって、抜止リング（13）を音質調整用回転ハ
ンドル（11）に固定する。音質調整用回転ハンドル（1
1）の取付けが完了した音響ホーンの両端に低音再生ス
ピーカーブロック（８）及びパッシブラジエータ用スピ
ーカブロック（９）が接続される。

続いて音質調整操作装置の動作について説明する。第７
図において音質調整用回転ハンドル（11）を、矢印Ｍ又
は矢印Ｎ方向に回動すると、音質調整用回転ハンドル
（11）の係合爪（11b）と音質調整スイッチ（14）の操
作レバー部（16）の係合ピン（16a）とが係合している
ため、操作レバー部（16）が同図において破線（Ａ）
（Ｂ）で示すように操作されて、音質調整スイッチ（1
4）の切替が行なわれる。そして音質調整スイッチ（1
4）の切替が行なわれると、低音再生スピーカーブロッ
ク（８）及びパッシブラジエータ用スピーカーブロック
（９）からの重低音放音量が変わり、音質調整がなされ
る。

（ト）考案の効果本考案では、低音再生スピーカーブロックとパッシブラ
ジエータ用スピーカーブロックを音響ホーンで連結し、
該音響ホーンに音質調整操作装置を設けたので、操作装
置が大きくできるため操作性が良好で、且つ、意匠的に
も特徴のある操作装置とすることができる。更に音質調
整用回転ハンドルと音響ホーンの間に、弾性に富み、且
つ摩擦抵抗の少ない樹脂（例えばジュラコンなど）で成
型されているベアリング部材を入れることによって、音
質調整用回転ハンドルの回動を円滑にし、且つ低音再生
スピーカーブロックとパッシブラジエータ用スピーカー
ブロックから発生する振動が、音響ホーンに伝わり、音
質調整用回転ハンドルがびびり音を発するのを防止して
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による音響機器の外観を示す斜視図、第
２図は音質調整用回転ハンドルを示す斜視図、第３図は
音響ホーンを示す斜視図、第４図はベアリング部材を示
す斜視図、第５図は抜止リングを示す斜視図、第６図は
音質調整操作装置の組立を示す断面図、第７図は音質調
整操作装置の動作を示す断面図、第８図は従来の音響機
器の外観を示す斜視図である。（８）……低音再生スピーカーブロック、（９）……パ
ッシブラジエータ用スピーカーブロック、（11）……音
質調整用回転ハンドル、（10）……音響ホーン、（12）
……ベアリング部材、（14）……音質調整スイッチ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】筒状の音響ホーンと、該音響ホーンの外周
で回動自在に取付けられる回転式操作部材と、前記回転
式操作部材の回動操作と連動する音質調整スイッチとか
らなる音響機器における音質調整操作装置。
【請求項２】音響ホーンの外周と回転式操作部材との間
にベアリング部材を封入したことを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第１項記載の音質調整操作装置。