JPH06336413A - 発熱パック化粧料 - Google Patents

発熱パック化粧料

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JPH06336413A
JPH06336413A JP26806093A JP26806093A JPH06336413A JP H06336413 A JPH06336413 A JP H06336413A JP 26806093 A JP26806093 A JP 26806093A JP 26806093 A JP26806093 A JP 26806093A JP H06336413 A JPH06336413 A JP H06336413A
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JP
Japan
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heat
water
solubility
weight
hydrogen phosphate
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Application number
JP26806093A
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English (en)
Inventor
Hiromi Hiraiwa
裕美 平岩
Wataru Tokue
渡 徳江
Tadahiro Shimada
忠洋 嶋田
Masaaki Komatsu
正明 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固化後、髪の毛等についたパック剤の除去が
容易な発熱パック化粧料を提供する。 【構成】 メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウ
ム、リン酸水素一ナトリウム,リン酸水素二ナトリウ
ム,リン酸三ナトリウムのような水和した時の水(10
0)に対する溶解度が1重量%以上(20℃)で、かつ
水和反応熱を生じる水和性の化合物を主成分として配合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な発熱パック化粧
料に関し、特に、水に溶解し得る材料を用いることで使
用性を向上させた発熱パック化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】パック化粧料は古くから用いられている
化粧品の一つであり、顔のみならず最近は首、肩、腕、
脚などあれやすい部分にも用いられ、肌のたるみをひき
締め皮膚表面のよごれを吸着除去し、肌をなめらかにす
るので、肌の健康と美しさを保つ上に、重要な役割をも
っている。従来のパック化粧料は、一般には水溶性高分
子物質を用いたフィルム形成パック剤、あるいは、クリ
ーム状のパック剤などが多数市販されており、それぞれ
の使用性に応じて利用されている。一方、発熱を伴うパ
ック化粧料としては、例えば特開昭47−19043
号、特開昭57−114506号、特開昭60−949
05号、特開昭62−30704号等に開示されたもの
が知られている。これらはいずれも焼石コウと水との混
合による発熱反応を利用したものであり、さらに、焼石
コウの固化促進剤として、無機塩類、例えば塩化ナトリ
ウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、あるいは粘
土鉱物などを用い、さらに固化遅延剤として、ゼラチ
ン、寒天、有機塩基などを配合して、発熱量や固化速度
などの調整をしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような発熱パック
化粧料は、肌にのせた時に、顔の上に重量感があるので
リラックスする、かちっと固まる、温かさが心地好い等
の長所がある。しかしながら、従来の発熱パック化粧料
は、いずれも焼石コウを主成分としたものであるため、
使用時の展延性が悪くて手間がかかり、また固化後は水
に対する溶解性がほとんどないので、髪についたら切る
ことを余儀なくされるという使用上の難点があり、その
道の技術者でも積極的に使用する気になれないという欠
点があった。本発明は、このような従来の欠点を解消す
るためになされたもので、固化後も水への溶解性を有し
ており、誤って髪につけてしまっても水で洗い落とすこ
とができ、十分な温熱感と使用満足感を得ることがで
き、しかも手軽に使用できる発熱パック化粧料を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、水和した時の
水(100)に対する溶解度が1重量%以上(20℃)
であり、かつ水和反応熱を生じる水和性の化合物を主成
分とすることを特徴とする発熱パック化粧料である。
【0005】以下に本発明の構成について説明する。本
発明に使用する水和性の化合物は、水和した時の水(1
00)に対する溶解度が1重量%以上(20℃)で、か
つ水との混合により水和反応が起こり、水和熱を生じる
ものであり、この反応熱をパック剤に利用するものであ
る。ここで溶解度とは、水100gを飽和するに要する
溶質のグラム数をいう。また化合物によっては水和した
状態として何段階かの形態をとるものがあるが、本発明
における水和性の化合物とは、無水化合物および中間段
階における水和化合物のいずれをも含むものである。ま
た、本発明における水和した時の溶解度とは、社会通念
上、水和された形態とされるいずれの形態のものも上記
したような溶解度の範囲であるものを指す。このような
水和性の化合物としては、例えば塩化カルシウム(無水
物換算の溶解度=74.5重量%)、塩化マグネシウム
(無水物換算の溶解度=64.5重量%)、硫酸マグネ
シウム(無水物換算の溶解度=26.9重量%(0
℃))、リン酸水素一ナトリウム(無水物換算の溶解度
=85.2重量%)、リン酸水素二ナトリウム(無水物
換算の溶解度=54.9重量%(40℃))、リン酸三
ナトリウム(無水物換算の溶解度=10.5重量%(1
5℃))、リン酸水素二カリウム(無水物換算の溶解度
=159重量%)、リン酸カリウム(無水物換算の溶解
度=易溶)、硫酸ナトリウム(無水物換算の溶解度=1
9.4重量%)、炭酸ナトリウム(無水物換算の溶解度
=約20重量%)、メタリン酸ナトリウム(易溶)、ピ
ロリン酸ナトリウム(易溶)等が挙げられる。このうち
特に好ましいのは、メタリン酸ナトリウム、ピロリン酸
ナトリウム、リン酸水素一ナトリウム、リン酸水素二ナ
トリウムおよびリン酸三ナトリウムである。その配合量
は10〜90重量%で使用可能であり、好ましくは20
〜50重量%である。
【0006】本発明の主成分である上記したような水和
性化合物は、水和後においても一定以上の水に対する溶
解性を有するものであるから、従来発熱パック化粧料の
主成分として用いられてきた硫酸カルシウム(焼セッコ
ウ、2水和物の溶解度=0.21(20℃))のように
水和後それのみで完全に固化するものではない。そのた
め、水和後の溶解性や系の性状に応じて、使用性を調整
する物質を配合することが好ましい。そのような使用性
調整剤としては、保湿剤、水溶性高分子化合物、水不溶
性有機高分子化合物、油分および粉体類(顔料、金属末
など)が好適である。このうち保湿剤としては、グリセ
リン、マビット、ソルビット、1,3−ブチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。また、
水溶性の無機高分子化合物としては、例えばケイ酸アル
ミニウムマグネシウム、ゼオライト、ビーガム、クニピ
ア、ラポナイト、ベントナイト等が挙げられ、水溶性の
有機高分子化合物としては、例えばポリアクリル酸ナト
リウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコー
ル、セルロース系水溶性高分子、キサンタンガム、アル
ギン酸、カラギーナン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロ
ン酸、ペクチン、ポリアクリル酸等が挙げられる。不溶
性の有機高分子化合物としては、結晶セルロース等が挙
げられる。また油分としては、例えば動物油、植物油、
シリコーン油、エステル油等が挙げられる。また、粉体
類(顔料、金属末など)としては、例えば、チタン、タ
ルク、マイカ、亜鉛華、カオリン等が挙げられる。保湿
剤、水溶性および水不溶性の高分子化合物の好ましい配
合量は5〜50重量%であって、この範囲であれば、使
用感、使用性に大変優れた発熱パック化粧料が得られ
る。
【0007】このほか、一般的な化粧料に使用されるも
のとして、着色剤として無機顔料、および美容剤なども
適宜添加することが出来る。以上、記述した如く構成さ
れる本発明の発熱パック化粧料は、主成分たる水和性化
合物が水和時においても溶解性を有しているので誤って
髪についた場合でも水で洗い流すことが可能であり、優
れた使用特性を有する非常に有用なものである。
【0008】本発明品のパックとしての製品形態は、皮
膜形成型、非皮膜形成型のいずれの製品形態もとること
ができる。
【0009】
【実施例】以下に実施例を挙げてさらに説明する。な
お、これらは本発明を何ら限定するものではない。表
1、表2に、実施例1〜6、比較例1の各々の処方を示
す。なお、各配合量は重量%である。
【0010】(製法)本発明品の製造方法は、各成分を
均一に混合し、密閉容器に充填して製品とする。
【0011】(使用方法)本発明品の使用方法について
以下に説明する。本発明の発熱パック化粧料(1剤)は
粉末状であるが、これを表1、表2記載の液状処方(2
剤)により使用時に混合する。その混合物を2〜8mm
程度の厚さに均一に顔面に塗布し、ティッシュ、ビニー
ルフィルムなどで塗布面を覆い、放熱を防ぐ。2剤混合
後から発熱が始まり、その添加後から約10〜15分間
最高温度に達している。そのまま10〜15分放置す
る。この間、温度は40〜45℃に保たれる。その後、
顔面よりパック剤を剥離する時の状態がペースト状のも
のをA、石膏状のものをBとして表3に示す。本発明の
効果を確認するために、実施例1〜6、比較例1につい
て官能評価を実施した。官能検査は、11名の官能検査
パネルにより、7段階の絶対評価を行い、その結果を併
せて表3に示す。
【0012】(評点の平均値) 4.6〜6.0 非常に良い:◎ 3.1〜4.5 良い :○ 1.6〜3.0 やや良い :△ 0〜1.5 不良 :×
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】表3の結果から明らかな如く、本発明品で
ある実施例1〜6の発熱パック化粧料は、比較例1と比
較して髪の毛や顔のうぶ毛についた場合のとれやすさ
や、使用性において優れた特性を備えていることが判
る。また、温熱感においても孫色のないものである。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による発熱
パック化粧料は水和後も所定以上の溶解度を有する物質
を発熱剤として用いているので、塗布中に髪の毛や顔の
うぶ毛についた場合もとれやすく、気軽に使用すること
ができる。また、保湿剤や、水溶性あるいは水不溶性の
高分子化合物等で使用性を調整することにより、その粘
度や性状を適当なものとすることで使用性を制御するこ
とができ、実用性の高いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 正明 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第1リサーチセンター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水和した時の水(100)に対する溶解
    度が1重量%以上(20℃)であり、かつ水和反応熱を
    生じる水和性の化合物を主成分とすることを特徴とする
    発熱パック化粧料。
  2. 【請求項2】 使用性調整剤として、保湿剤、水溶性高
    分子化合物、水不溶性有機高分子化合物、油分および粉
    体類から選択される1種または2種以上をさらに配合し
    た請求項1記載の発熱パック化粧料。
  3. 【請求項3】 水和性の化合物がメタリン酸ナトリウ
    ム、ピロリン酸ナトリウム、リン酸水素一ナトリウム、
    リン酸水素二ナトリウムまたはリン酸三ナトリウムであ
    る請求項1または2記載の発熱パック化粧料。
JP26806093A 1993-03-31 1993-09-30 発熱パック化粧料 Pending JPH06336413A (ja)

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JP26806093A JPH06336413A (ja) 1993-03-31 1993-09-30 発熱パック化粧料

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Effective date: 20020910