JPH06336353A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JPH06336353A
JPH06336353A JP5144358A JP14435893A JPH06336353A JP H06336353 A JPH06336353 A JP H06336353A JP 5144358 A JP5144358 A JP 5144358A JP 14435893 A JP14435893 A JP 14435893A JP H06336353 A JPH06336353 A JP H06336353A
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JP
Japan
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sheet
nip
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feeding
pair
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JP5144358A
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English (en)
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Kozo Sakakibara
弘造 榊原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートの種類や環境の変化、プロセススピー
ドの増加等によってもシートの搬送性を安定させたシー
ト給送装置を提供する。 【構成】 搬送ローラ対14a,14bによって搬送された
シート先端部は停止状態にあるレジストローラ対15a,
15bのニップ稜線に突き当てられ、シートPにたわみを
生じさせて斜行を補正する。次にシートPがレジストロ
ーラ対15a,15bのニップ全域で狭持されるまでレジス
トローラ対15a,15bをプロセススピードより低速で所
定時間駆動後停止させ、シートPのくわえ込みを行う。
次に所定のタイミングで搬送ローラ対14a,14bとレジ
ストローラ対15a,15bをプロセススピードで駆動させ
てシートPを転写部に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機等の画像形成装置
に装備されて、シートの斜行補正、タイミング合わせ等
を行うことが可能なシート給送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機等の画像形成装置に装備さ
れるシート給送装置においては、シートは給送カセット
から像担持体まで、給送カセット→給送ローラ→分離ロ
ーラ→搬送ローラ→レジストローラ対→像担持体という
経路を経て搬送されていた。
【0003】上記給送ローラ部では給送カセット内に積
載されたシートの最上面に給送ローラが接触することに
よってシートのピックアップが行われる。上記分離ロー
ラ部では、ピックアップされたシートが複数枚重なって
いる状態もあり得るために分離ローラによってシートの
最上面の一枚のみが分離されて次の行程に送られる。上
記搬送ローラ部では、分離されたシートがレジストロー
ラ対まで搬送される。その際、レジストローラ対は回転
を停止しているために搬送されたシートはレジストロー
ラ対のニップに突き当てられてループが形成される。こ
の行程によってシートの斜行が補正される。また上記レ
ジストローラ対においては、突き当てられたシート先端
と像担持体上の画像先端のタイミング合わせが行われ、
シートが像担持体部へ搬送される。
【0004】従来のシート給送装置は以上のような構成
が採用されており、給送,搬送の際に発生したシートの
斜行の矯正と、シート先端と画像先端のタイミング合わ
せとシートの送り出しの機能を有していた。
【0005】上記シート給送装置におけるシート先端と
画像先端のタイミング合わせ及びシートの送り出しの行
程は下記のようになっている。図7(a)〜(c)は搬
送ローラによって搬送されて停止しているレジストロー
ラ対51a,51bのニップに突き当てられてループを形成
したシートPが、レジストローラ対51a,51bによって
搬送されるまでの各状態を示すものである。
【0006】上記レジストローラ対51a,51bは、ハー
ドローラ(金属ローラ)51aとゴムローラ51bによって
構成されており、シートPはこのレジストローラ対51
a,51bに狭持されることによって搬送される(図7
(b)参照)。上記レジストローラ対51a,51bによる
シート送り出しの瞬間(図7(a)参照)は、シート先
端がループを形成したシートPのこしによってニップに
突き当てられている状態なので、図7(c)のようにシ
ートPの狭持が面接触なのに対し、図7(a)に示すよ
うにほとんど線接触の状態で挟持されるため、シート狭
持力は図7(c)の状態に比べて小さくなっている。
【0007】ここで上記シートPに作用する外力を第8
図に示す。シートPには進行方向に向かってレジストロ
ーラ対51a,51bから送り力f1 が作用し、進行方向逆
向きにガイド板等から抵抗力f2 が作用する。またシー
トPの質量をmとすると送り出される瞬間のシートPの
加速度a1 は a1 =(f1 −f2 )/m で表される。そのときシートPを送り出すレジストロー
ラ対51a,51bの表面は加速度a2 で回転する。上記レ
ジストローラ対51a,51bがシートPを狭持する狭持力
f′の大きさはシートPがローラから受ける送り力f1
の大きさと等しい(向きは逆)。 |f′|=|f 1
【0008】上記レジストローラ対51a,51bによって
シートPが狭持される狭持力(最大値)f′max は第9
図に示すようにレジストローラ対51a,51bとシートP
の接触面積Sの増加に伴って増加する。つまり、シート
Pがタイミング合わせのためにレジストローラ対51a,
51bに突き当てられている状態でのシートPを狭持する
狭持力(最大値)f′max は、シートPがニップ全域に
わたってレジストローラ対51a,51bと接触している状
態に比べてかなり小さくなっている。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、近
年複写機等の装置の高速化に伴ってプロセススピードが
大きくなっており、それと同時にシートPの加速度も大
きくなっている。つまりシートPを送り出すレジストロ
ーラ対51a,51b表面の加速度a2 の増加に伴ってシー
トPの加速度a1 も追従しなければならないのである
が、前述したようにレジストローラ対51a,51bがシー
トPを送り出す構成上、シートPがニップに突き当てら
れた状態でのシート狭持力には限界があるためにシート
Pがレジストローラ対51a,51bのローラ表面の動きに
遅れてしまい、結果としてシートPとトナー像にずれが
生じてしまう(図10参照)。
【0010】例えばプロセススピードが250mm/s
ec程度の複写機の場合、レジストローラ対51a,51b
の駆動を指示する電気信号のばらつきが約±0.05 m
m、モータからレジストローラ対51a,51bへの駆動を
伝達するクラッチの立ち上がりのばらつきが約±0.05
mm、シートPがレジストローラ対51a,51bのニップ
に当接しているとき、シート厚のばらつきによるシート
先端の搬送方向のばらつきが約±0.05mm、レジストロ
ーラ対51a,51b駆動時のローラ表面の動きに対するシ
ートPの遅れのばらつきが約±0.5mm、シートPとト
ナー像のずれは、上記のばらつきを累計した約±0.65m
mになる。
【0011】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、シートの種類や環境の変化、プロセススピードの
増加等によってもシートの搬送性を安定させたシート給
送装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決し、以下に述べる実施例に適用される代表的な手段
は、シートを給送するための給送手段と、前記給送手段
よりシート搬送方向下流側に配置されたレジスト手段
と、を有し、前記給送手段によって給送されたシート先
端部をレジスト手段のニップ稜線に突き当ててたわみを
生じさせるまでレジスト手段を所定時間停止させ、その
後シートがレジスト手段のニップ全域で狭持されるまで
レジスト手段をプロセススピードより低速で所定時間駆
動後停止させ、その後所定のタイミングで給送手段とレ
ジスト手段をプロセススピードで駆動させてシートを搬
送するように制御することを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成によれば、給送手段によって搬送され
たシート先端部が停止状態にあるレジスト手段のニップ
稜線に突き当てられ、シートにたわみを生じさせて斜行
を補正する。次にシートがレジスト手段のニップ全域で
狭持されるまでレジスト手段をプロセススピードより低
速で所定時間駆動後停止させ、シートのくわえ込みを行
う。次に所定のタイミングで給送手段とレジストローラ
をプロセススピードで駆動させてシートを搬送する。こ
れによって、挟持力の小さいレジスト手段を用いても、
シートをすべることなく搬送可能な状態に挟持させるこ
とができるので、例えば複写機においては、シートの種
類変化(OHPフィルム,第2原図等)、環境の変化
(温度,湿度)、プロセススピードの増加等によってト
ナー像とのタイミング合わせにおいてシート搬送のタイ
ミングが遅れる現象を防ぐことができる。
【0014】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、本発明のシート給送装置の一実施
例について図面を参照して説明する。本実施例は、画像
形成装置として複写機を用い、該複写機に装備されるシ
ート給送装置について説明する。図1はシート搬送状態
を示す説明図、図2はレジストローラ対によるタイミン
グ合わせの状態を示す比較説明図、図3はシート給送装
置の各部の動作を示すタイミングチャート、図4はレジ
ストローラ対のシート挟持力を示すグラフ、図5は複写
機の概略構成を示す断面説明図である。
【0015】先ず複写機の概略構成について図5を参照
して説明する。図5において、1は原稿載置ガラスであ
って、読取原稿を載置するものである。この原稿載置ガ
ラス1上に置かれた原稿2はランプ3により光照明さ
れ、その光像は反射ミラー4a,4b,4c,4d,4
e,4f,4g及びレンズ5から構成される光学系によ
り感光ドラム6上で結像する。上記ランプ3及び反射ミ
ラー4a,4b,4cは図の矢印方向へ所定の速度で移
動して原稿2を走査する。一方、感光ドラム6は一次帯
電器7によりその表面に均一な帯電を施された後、矢印
方向へ回転してドラム表面に原稿像と対応する静電潜像
が順次形成される。上記感光ドラム6の周辺にはトナー
を収容した現像器8が配設されている。この現像器8は
矢印方向に移動できるようになっており、感光ドラム6
近接してドラム上の静電潜像にトナーを供給して顕画像
化する。このトナー像は転写帯電器9によりシートPへ
転写される。その後、感光ドラム6はクリーナ10によっ
てドラム表面上の残留トナーを除去されて再び次頁以降
の画像形成に備える。
【0016】シートPは以下に述べるシート給送装置に
よって搬送され原稿像を複写される。11はシートPを積
載収納したカセットであって、装置下部に着脱可能に装
備されている。このカセット11に積載されたシートP
は、給送ローラ12によって、最上面のシートPより分離
搬送ローラ対13へ送り込まれる。この分離搬送ローラ対
13はシートPが重なって複数枚送り込まれた時、一番上
のシートPだけを分離して搬送するように構成されてお
り、この分離搬送ローラ対13によってシートPを搬送ロ
ーラ対14a,14bを介してレジストローラ対15a,15b
に搬送される。
【0017】上記レジストローラ対15a,15bは感光ド
ラム6上のトナー像とシートPが一致するようタイミン
グをとって回転を始め、転写上ガイド16a,転写下ガイ
ド16bを介してシートPをドラム表面へ送り込む。シー
トPは転写帯電器9によりドラム表面上のトナー像を転
写され、分離帯電器17によりドラム表面から分離され、
搬送装置18を介して定着器19へ送り込まれる。定着器19
でシートP上の転写像は永久画像として定着され、シー
トPは第1排出ローラ対20へ送られる。その後フラッパ
21によって、片面複写モードに場合には第2排出ローラ
対22に導かれて装置外へ排出され、両面若しくは多重複
写モードの場合には再搬送路23に導かれてレジストロー
ラ対15a,15bに搬送され、前述した行程を繰り返す。
【0018】次に上記レジストローラ対15a,15b前後
の給送手段を拡大して説明する。図1図は搬送ローラ対
14a,14b,レジストローラ対15a,15b,それらをつ
なぐガイド板23a,23bとシートPの様子を拡大した図
である。シートPは搬送ローラ対14a,14bによって搬
送されレジストローラ対15a,15bに搬送される(図1
(a)参照)。次に搬送ローラ対14a,14bを通過した
シートPは停止しているレジストローラ対15a,15bの
ニップに突き当たるまで搬送され、ループを形成した状
態で搬送を停止する(図1(b)参照)。この行程でシ
ート先端はニップ稜線に沿って突き当てられているので
斜行が補正される。
【0019】次に図1(c)に示すようにレジストロー
ラ対15a,15bに突き当てられたシートPをシート先端
と像担持体上のトナー像先端のタイミングを合わせて送
り出す行程に移行するが、従来は図2(a)に示すよう
に突き当てられたシート先端とレジスタローラのわずか
な領域の接触部の狭持力を頼りにレジストローラ対15
a,15bを駆動してシートPを送り出していた。ところ
が最近の複写機の高速化及び今後の更なる高速化に従っ
て、突き当て時のシートPを保持しているレジストロー
ラ対15a,15bの狭持力がプロセススピードに到達する
ために必要な狭持力を下まわってしまい、レジストロー
ラ対15a,15bとシートPの間にすべりが生じてしまう
という現象が予想される。
【0020】そこで本発明では、レジストローラ対15
a,15bのニップ内にシートPを完全にくわえ込ませた
状態でレジストローラ対15a,15bを起動(加速)する
構成をとる。ニップ内にシートPを完全にくわえ込んだ
状態のとき、シートPを保持しているレジストローラ対
15a,15bの狭持力はプロセススピードに到達するため
に必要な狭持力より大きな力なので、レジストローラ対
15a,15bとシートPの間にすべりが生じることなくシ
ートPは所定の搬送速度で送り出される。
【0021】即ち、シートPがレジストローラ対15a,
15bに突き当てられている状態から、レジストローラ対
15a,15bのニップ内にくわえ込まれた状態までシート
Pはすべりを生じることなく搬送されなければならな
い。そこで、シートPがレジストローラ対15a,15bに
突き当てられている状態でシートPを保持しているロー
ラ対の狭持力で、すべりを生じることなく搬送すること
が可能な程度の低速度で、シートPがレジストローラ対
15a,15bのニップ内にくわえ込まれた状態になるまで
搬送する行程を設ける。その際、ニップ稜線から低速送
りされたシート先端までの距離を得るためにレジストロ
ーラ対15a,15bの駆動はステッピングモータによって
行い、送り量はモータのステップ数で制御する。
【0022】以上前述したシート給送行程を図3に示す
タイミングチャートを参照しながら説明する。シート給
送動作が開始されると、カセット11内に積載されたシー
トPは給送ローラ12によってピックアップされ、分離搬
送ローラ対13に送り込まれる。分離搬送ローラ対13は送
り込まれたシートPのうち最上面の1枚のみを分離して
搬送する。次にシートPは搬送ローラ対14a,14bによ
って搬送され、先端をレジストローラ対15a,15bのニ
ップに突き当てられ、更に搬送されて先端部にループを
形成された状態で停止する。この時レジストローラ対15
a,15b及び搬送ローラ対14a,14bは停止しており、
シートPの斜行は補正される。
【0023】次にシートPがプロセススピードによる送
り出しに必要な狭持力によって保持されるまでレジスト
ローラ対15a,15bにくわえ込ませる。その際の送りは
シートPがすべりを生じない程度の低速で行い、レジス
トローラ対15a,15bの駆動はステッピングモータで行
われ、シートPの送り量はモータのステップ数で制御さ
れる。この時レジストローラ対15a,15bは所定のプロ
セススピードより低い速度で回転し、搬送ローラ対14
a,14bはレジストローラ対15a,15bと同速度で同量
回転するか、停止している。搬送ローラ対14a,14bが
停止している場合、レジストローラ対15a,15bの回転
量はシートPが突っ張らない程度とする。
【0024】次に、プロセススピードの送り出しに十分
可能な狭持力によって保持されたシートPは、シート先
端と感光ドラム6上のトナー像先端のタイミングを合わ
せてレジストローラ対15a,15bによって転写部に送り
出される。この時搬送ローラ対14a,14bはレジストロ
ーラ対15a,15bと同じタイミングで同一速度(プロセ
ススピード)で回転する。
【0025】本実施例によると、シートPとトナー像の
間に生じるずれは下記のようになる。レジストローラ対
15a,15bの低速駆動を指示する電気信号のばらつきが
約±0.05mm、モータからレジストローラ対15a,15b
への低速駆動を伝達するクラッチの立ち上がりのばらつ
きが約±0.05mm、シートPがローラ対のニップに当接
しているとき、シート厚のばらつきによるシート先端の
搬送方向のばらつきが約±0.05mm、レジストローラ対
15a,15bの低速駆動時のローラ表面の動きに対するシ
ートPの遅れのばらつきが約±0.05mm、プロセススピ
ードによるレジストローラ対15a,15bの駆動を指示す
る電気信号のばらつきが約±0.05mm、プロセスピード
によるモータからレジストローラ対15a,15bへの駆動
を伝達するクラッチの立ち上がりのばらつきが約±0.05
mm、シートPとトナー像のずれは、上記のばらつきを
累計した約±0.30mmになり、従来の構成よりばらつき
を抑えることが可能になる。
【0026】上記構成によれば、レジストローラ対15
a,15bによってシートPをプロセススピードで搬送す
る場合に、従来はそれ程挟持力に余裕が無かったの対
し、本実施例では、予めシートPをレジストローラ対15
a,15bにくわえ込ませることによって十分な挟持力を
得ることができる(図4参照)。これによって、シート
Pの種類やシート表面状態のばらつき、ローラ表面状態
のばらつき、シート先端の状態のばらつき、複写時の環
境(温度,湿度)等に影響されずにシートPの搬送動作
を安定させることができ、レジストローラ対15a,15b
の起動時に滑りが生ずることもない。また現在のプロセ
ススピードよりさらに高速化した場合にもレジストロー
ラ対15a,15bによる十分な挟持力が得られるため、安
定した搬送性を確保することができる。
【0027】〔第2実施例〕次に上記シート給送装置の
他例について図6を参照して説明する。尚、複写機の概
略構成は前記第1実施例と同様であるので、同一部材に
は同一番号を付して説明を援用する。
【0028】本実施例は、レジストローラ対15a,15b
を駆動する駆動源がステッピングモータ以外のモータを
用いた場合、該レジストローラ対15a,15bを低速で回
転させる際に、シートの送り量を制御して正確な位置決
めを行う構成について説明する。図6において、レジス
トローラ対15a,15bのシート搬送方向下流側に、ニッ
プ稜線からシートの送り量がLの場所にフォトセンサー
24等の検知手段が設けられている。本実施例におけるシ
ートの低速送りの範囲は、シート先端がニップ稜線Aか
らフォトセンサーの反応位置Bまでであり、送り量はA
からBまでのシートの経路の長さLに等しい。
【0029】シート先端がニップ稜線Aに突き当たると
(図6(a)参照)、レジストローラ対15a,15bは図
示されないモータによってプロセススピードより低速で
駆動され、シートPはレジストローラ対15a,15bにく
わえこまて搬送される。シートP先端が反応位置Bに達
するまで搬送されると、モータの駆動を停止させてシー
トPの搬送を停止させる(図6(b)参照)。そして所
定のタイミングでレジストローラ対15a,15bと搬送ロ
ーラ対14a,14bは同時に駆動され、プロセススピード
の送り出しに必要な狭持力で保持されたシートPは転写
部へ送り出される。
【0030】本実施例によると、シートPとトナー像の
間に生じるずれは下記のようになる。プロセススピード
によるレジストローラ対15a,15bの駆動を指示する電
気信号のばらつきが約±0.05mm、プロセススピードに
よるモータからレジストローラ対15a,15bへの駆動を
伝達するクラッチの立ち上がりのばらつきが約±0.05m
m、シート先端位置を検知するフォトセンサー24の検知
位置のばらつきが約±0.3 mm(フォトセンサーの精度
による) 、シートPとトナー像のずれは上記のばらつき
を累計した0.40mmになり、従来の構成よりばらつきを
おさえることが可能になる。
【0031】尚、上記各実施例は複写機に装備したシー
ト給送装置を用いて説明したが、画像形成装置として
は、これに限定されるものではなく他の装置、例えばレ
ーザービームプリンタ等であっても良い。
【0032】
【発明の効果】本発明は前述したように、レジスト手段
がシートを搬送する際の駆動構成は、シートをニップに
突き当てる→レジスト手段をプロセススピードより低速
で回転させてシートをニップにくわえ込ませる→シート
を十分な力でニップに狭持させた後に、レジスタローラ
をプロセススピードで回転させてシートを転写部へ送り
出す。
【0033】以上の構成を採用することによって、レジ
スト手段によるシート搬送の際に、従来はシート狭持力
の余裕がそれほどなかったのが、十分な狭持力の余裕を
有することが可能になる。これによって、シート種類の
ばらつき,シート表面状態のばらつき,ローラ表面状態
のばらつき,シート先端の状態のばらつき,画像形成時
の環境(温度,湿度)等に影響されずにシートの搬送動
作を安定させることができ、レジスト手段の起動時に滑
りが生ずることもない。また現在のプロセススピードよ
りさらに高速化した場合にもレジスト手段による十分な
挟持力が得られるため、安定した搬送性を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るシート搬送状態を示す説明図
である。
【図2】レジストローラ対によるタイミング合わせの状
態を示す比較説明図である。
【図3】シート給送装置の各部の動作を示すタイミング
チャートである。
【図4】レジストローラ対のシート挟持力を示すグラフ
である。
【図5】複写機の概略構成を示す断面説明図である。
【図6】第2実施例に係るレジストローラ対のシート搬
送状態を示す説明図である。
【図7】従来のシート給送装置においてレジストローラ
対によるシート搬送状態を示す拡大説明図である。
【図8】従来のレジストローラ対においてシートに作用
する力を示す説明図である。
【図9】従来のレジストローラ対におけるシート挟持力
と接触面積とのを関係を示すグラフ及び説明図である。
【図10】従来のレジストローラ対の加速度とシートの
加速度との関係を示すグラフ及び説明図である。
【符号の説明】
P…シート 1…原稿載置ガラス 2…原稿 3…ランプ 4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g…反射ミラ
ー 5…レンズ 6…感光ドラム 7…一次帯電器 8…現像器 9…転写帯電器 10…クリーナ 11…カセット 12…給送ローラ 13…分離搬送ローラ対 14a,14b…搬送ローラ対 15a,15b…レジストローラ対 16a,16b…転写上下ガイド 17…分離帯電器 18…搬送装置 19…定着器 20…第1排出ローラ対 21…フラッパ 22…第2排出ローラ対 23…再搬送路 24…フォトセンサー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを給送するための給送手段と、 前記給送手段よりシート搬送方向下流側に配置されたレ
    ジスト手段と、を有し、 前記給送手段によって給送されたシート先端部をレジス
    ト手段のニップ稜線に突き当ててたわみを生じさせるま
    でレジスト手段を所定時間停止させ、その後シートがレ
    ジスト手段のニップ全域で狭持されるまでレジスト手段
    をプロセススピードより低速で所定時間駆動後停止さ
    せ、その後所定のタイミングで給送手段とレジスト手段
    をプロセススピードで駆動させてシートを搬送するよう
    に制御することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記レジスト手段の駆動,駆動停止をス
    テッピングモータによって行い、シート先端部をレジス
    ト手段のニップ稜線に当接させた状態からシートがレジ
    スト手段のニップ全域で狭持される状態までのシート送
    り量をステッピングモータのステップ数によって制御し
    てシート先端の位置決めを行うことを特徴とする請求項
    1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記レジスト手段のシート搬送方向上流
    側のニップ稜線からの距離を位置出しするためにシート
    検出手段を設け、シート先端部をレジスト手段のニップ
    稜線に当接させた状態からシートがレジスト手段のニッ
    プ全域で狭持される状態までのレジスト手段の駆動,駆
    動停止によるシートの位置決め動作を行わせることを特
    徴とする請求項1項記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシート給送装置と、 前記シート給送装置によって給送されたシートに画像情
    報に応じて像を形成するための画像形成手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
JP5144358A 1993-05-25 1993-05-25 シート給送装置及び画像形成装置 Pending JPH06336353A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013082538A (ja) * 2011-10-11 2013-05-09 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置
US8540240B2 (en) 2011-09-07 2013-09-24 Canon Kabushiki Kaisha Sheet conveying apparatus and image forming apparatus
US9061844B2 (en) 2013-07-23 2015-06-23 Canon Kabushiki Kaisha Sheet conveying apparatus and image forming apparatus for correcting skew of a sheet

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