JPH06335990A - ゴム積層金属板 - Google Patents
ゴム積層金属板Info
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- JPH06335990A JPH06335990A JP7935494A JP7935494A JPH06335990A JP H06335990 A JPH06335990 A JP H06335990A JP 7935494 A JP7935494 A JP 7935494A JP 7935494 A JP7935494 A JP 7935494A JP H06335990 A JPH06335990 A JP H06335990A
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Abstract
して有効に用いられるゴム積層金属板を提供する。 【構成】 金属板の片面または両面に、NBR、これに
対して20重量%以上の白色充填剤、カーボンブラック、
酸化亜鉛、有機過酸化物を含有するフェノール樹脂主体
のプライマーから形成させたプライマー層およびNB
R、これに対して20重量%以上の白色充填剤、カーボン
ブラック、酸化亜鉛、有機過酸化物を含有するゴムコン
パウンドから形成させた加硫ゴム層を順次積層したゴム
積層金属板。
Description
る。更に詳しくは、耐不凍液性にすぐれ、ガスケット材
料などとして有効に用いられるゴム積層金属板に関す
る。
面または両面にフェノール樹脂を主体とするプライマー
層を形成させた後、カルボキシ単量体含量2〜15重量%の
カルボキシル基含有NBR、過酸化亜鉛、イオウまたは
加硫促進剤を含有するゴム溶液から加硫ゴム層を形成さ
せてガスケット材料を製造する方法が記載されている。
は、ゴム強度、プライマーとの接着強度が改良され、苛
酷な衝撃・摩擦条件下にあっても、その部分にクラック
やふくれが生ぜず、またイオウ-過酸化亜鉛加硫系を用
いているため、耐熱性、スコーチ安定性などにすぐれて
いると述べられている。
れたガスケットを、ガスケットの主要な使用部位である
エンジンヘッドガスケットとして使用した場合には、冷
却水の不凍液と接することでゴムが膨潤し、ふくれが発
生するという問題がみられた。特に、130℃以上の高温
不凍液に半浸漬した場合、接液部およびベーパー部では
約70〜500時間程度の短時間でもブリスターが発生し、
ゴム層、プライマー層での剥離がみられる。
凍液性にすぐれ、ガスケット材料などとして有効に用い
られるゴム積層金属板を提供することにある。
金属板の片面または両面に、フェノール樹脂とNBRコ
ンパウンドからなるプライマー層およびNBRコンパウ
ンドから形成された加硫ゴム層を順次積層させたゴム積
層金属板によって達成される。ここで、プライマー層形
成および加硫ゴム層形成に用いられるNBRコンパウン
ドとしては、NBR、これに対して20重量%以上の白色
充填剤、カーボンブラック、酸化亜鉛および有機過酸化
物を含有するゴムコンパウンドが用いられる。
ト、スコッチブラスト、ヘアーライン、ダル仕上げなど
で粗面化させたステンレス鋼板、SPCC鋼板、アルミ
ニウム板などが、一般にアルカリ脱脂した後、シリカ、
リン酸化合物、3価クロム、6価クロムを含む複合クロメ
ート処理して防錆皮膜を形成させた上で用いられる。S
PCC板の場合には、リン酸亜鉛皮膜、リン酸鉄皮膜を
形成させることも行われる。また、ガスケット材料用途
には、厚さが約0.2〜0.8mm程度の金属板が用いられる。
ライマーが塗布され、約150〜200℃で約5〜30分間加熱
処理することにより、片面厚さが約1〜10μmのプライ
マー層が形成される。メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン系溶剤
またはケトン-アルコール系混合溶剤によって固形分濃
度約2〜10重量%に調製されるプライマーは、クレゾール
ノボラック型、クレゾールレゾール型、アルキル変性型
などの任意のフェノール樹脂を主体とし(固形分中約60
〜80重量%)、他にNBR、これに対して20重量%以上の
白色充填剤、カーボンブラック、酸化亜鉛、有機過酸化
物および一般に用いられているこれら以外の各種配合剤
からなるNBRコンパウンド成分を含有している。フェ
ノール樹脂とNBRコンパウンドとは、金属面接着性と
曲げ加工性の点から、6:4〜8:2の重量比となる比率で
用いられる。
のものが一般に用いられる。NBRはゴムコンパウンド
として用いられ、このゴムコンパウンド中には、NBR
に対して20重量%以上、好ましくは約40〜120重量%の白
色充填剤、カーボンブラック、酸化亜鉛および通常用い
られている有機過酸化物が必須成分として含有される。
カーボンブラック充填剤と併用される白色充填剤として
は、例えばけい酸カルシウム、炭酸カルシウム、シリカ
等の少なくとも一種が用いられ、その割合がNBRに対
して20重量%以下の場合には、不凍液半浸漬時の接液部
およびベーパー部でのブリスターおよび剥離の発生を防
止することができない。カーボンブラックは、NBRに
対して約60重量%以上、好ましくは約70〜90重量%の割合
で用いられ、受酸剤としての酸化亜鉛はNBRに対して
約3〜10重量%の割合で用いられる。
から調製されるゴム溶液が塗布され、約60〜120℃で約5
〜20分間程度乾燥させ、片面厚さ約5〜120μmの未加硫
NBRゴム層を形成させた後、約150〜230℃、約50〜10
0kgf/cm2、約0.5〜30分間の条件下で加圧加硫すること
が行われる。塗布されるゴム溶液は、NBRコンパウン
ドの各成分をニーダなどで混練した後、更にケトン系溶
剤またはケトン-アルコール系混合溶剤とトルエンなど
の芳香族炭化水素溶剤とを加えることにより、固形分濃
度を約20〜40重量%に、また粘度を約1000〜5000cps程度
に調整した上で用いられる。
ーボンブラック、パラフィンワックスなどを主成分と
し、これにバインダーとしてセルロース樹脂、アクリル
樹脂、ポリブタジエン樹脂などを添加して、トルエンな
どの溶剤中に分散させた分散液が塗布され、厚さ約2〜1
0μmの非粘着層を形成させることにより、焼付防止およ
び付着防止が図られる。
下での不凍液接液部やベーパー部でのブリスターや剥が
れの発生がみられないので、自動車のシリンダヘッドガ
スケットなどのガスケット材料として有効に用いること
ができる。
ルカリ脱脂後、シリカ、リン酸化合物、3価クロム、6価
クロムを含む複合クロメート処理を行い、防錆皮膜を形
成させた。この防錆皮膜上に、下記配合組成のプライマ
ー(固形分濃度5重量%;フェノール樹脂:NBRコンパ
ウンド=7:3)を塗布し、180℃、5分間の加熱処理を行
って、片面厚さ2μmのプライマー層を両面側に形成させ
た。 (プライマー配合) [NBRコンパウンド] NBR(ニトリル含量36%) 100 重量部 SRFカーボンブラック 80 白色充填剤 けい酸カルシウム 40 炭酸カルシウム 40 シリカ 20 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 2 老化防止剤 2 (N-イソプロピル-N´-フェニル-p-フェニレンジアミン) トリアリルイソシアヌレート 2 1,3-ビス第3ブチルペルオキシイソプロピルベンゼン 2.5 クレゾールノボラック型フェノール樹脂 682.7重量部 (ヘキサメチレンテトラミン3phr含有) メチルエチルケトン 1853.8重量部
パウンドにメチルエチルケトン88.3重量部およびトルエ
ン795.2重量部を加えて調製したゴム溶液(固形分濃度25
重量%)を塗布し、60℃で15分間乾燥させて、片面厚さ25
μmの未加硫NBR層を形成させた後、200℃、60kgf/cm
2、10分間のプレス加硫を行った。
して、ポリブタジエン樹脂バインダーを添加したポリエ
チレンワックスのトルエン分散液を塗布し、200℃、3分
間の加熱処理により、厚さ5μmの粘着防止層を形成させ
た。
たNBRコンパウンドが用いられた。 (実施例2) けい酸カルシウム 80重量部 (実施例3) 炭酸カルシウム 80重量部 (実施例4) シリカ 60重量部
を、不凍液(日産純正ロングライフクーラント)の50容積
%水希釈液を入れた圧力容器内に半浸漬し、接液部およ
びベーパー部でのブリスターおよび剥離の有無を調べ
た。得られた結果は、次の表1に示される。 表1 半浸漬条件 実施例1 実施例2,3 実施例4 温度(℃) 時間(hrs) ブリスター 剥離 ブリスター 剥離 ブリスター 剥離 130 70 なし なし なし なし なし なし 140 〃 〃 〃 〃 〃 〃 240 〃 〃 〃 〃 〃 〃 500 〃 〃 〃 〃 〃 〃 150 70 〃 〃 〃 〃 〃 〃 140 〃 〃 〃 〃 〃 〃 240 〃 〃 〃 〃 あり(微小) 〃 500 〃 〃 あり(微小) 〃 〃 〃
Rコンパウンドとして、次の配合組成(重量部)のものが
用いられた。 比較例1 比較例2 比較例3 NBR(ニトリル含量36%) 100 100 100 SRFカーボンブラック 80 80 80 白色充填剤(炭酸カルシウム) 10 - 5 〃 (シリカ) - 10 5 酸化亜鉛 5 5 5 ステアリン酸 2 2 2 老化防止剤 2 2 2 (N-イソプロピル-N´-フェニル -p-フェニレンジアミン) トリアリルイソシアヌレート 2 2 2 1,3-ビス第3ブチルペルオキシ 2.5 2.5 2.5 イソプロピルベンゼン
について、実施例と同様の不凍液半浸漬試験を行うと、
次のような表2に示されるような結果しか得られなかっ
た。 表2 半浸漬条件 比較例1 比較例2,3 温度(℃) 時間(hrs) ブリスター 剥離 ブリスター 剥離 130 70 なし なし なし なし 140 あり(微小) なし 大 小 240 大 小 大 大 500 大 大 大 大 150 70 あり(微小) なし 大 小 140 大 小 大 大 240 大 大 大 大 500 大 大 大 大
Claims (4)
- 【請求項1】 金属板の片面または両面に、フェノール
樹脂とNBRコンパウンドからなるプライマー層および
NBRコンパウンドから形成された加硫ゴム層を順次積
層させてなり、プライマー層形成および加硫ゴム層形成
に用いられるNBRコンパウンドとして、NBR、これ
に対して20重量%以上の白色充填剤、カーボンブラッ
ク、酸化亜鉛および有機過酸化物を含有するゴムコンパ
ウンドが用いられたゴム積層金属板。 - 【請求項2】 プライマー層を形成するフェノール樹脂
とNBRコンパウンドとが6:4〜8:2の重量比で用いら
れた請求項1記載のゴム積層金属板。 - 【請求項3】 請求項1記載のゴム積層金属板よりなる
ガスケット材料。 - 【請求項4】 金属板の片面または両面にフェノール樹
脂とNBRコンパウンドからなるプライマー層を形成さ
せた、NBRコンパウンドの加硫ゴム層を形成させるた
めのプライマー塗布金属板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07935494A JP3304601B2 (ja) | 1993-04-02 | 1994-03-25 | ゴム積層金属板 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10046493 | 1993-04-02 | ||
JP5-100464 | 1993-04-02 | ||
JP07935494A JP3304601B2 (ja) | 1993-04-02 | 1994-03-25 | ゴム積層金属板 |
Publications (2)
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JPH06335990A true JPH06335990A (ja) | 1994-12-06 |
JP3304601B2 JP3304601B2 (ja) | 2002-07-22 |
Family
ID=26420370
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP07935494A Expired - Lifetime JP3304601B2 (ja) | 1993-04-02 | 1994-03-25 | ゴム積層金属板 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3304601B2 (ja) |
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JP2000309325A (ja) * | 1999-02-22 | 2000-11-07 | Tsutsumi Yotaro | 樹脂被覆金属板、金属缶及び缶蓋 |
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JP2021053948A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 日本製鉄株式会社 | 複合体およびその製造方法、ならびに塗装金属板 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP07935494A patent/JP3304601B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP3304601B2 (ja) | 2002-07-22 |
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