JPH063350Y2 - 真空熱処理炉 - Google Patents

真空熱処理炉

Info

Publication number
JPH063350Y2
JPH063350Y2 JP19777586U JP19777586U JPH063350Y2 JP H063350 Y2 JPH063350 Y2 JP H063350Y2 JP 19777586 U JP19777586 U JP 19777586U JP 19777586 U JP19777586 U JP 19777586U JP H063350 Y2 JPH063350 Y2 JP H063350Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
lid
retort
space
furnace lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19777586U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63101791U (ja
Inventor
瑞人 田中
芳樹 土田
雅俊 箱崎
和美 森
稔彦 梶田
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP19777586U priority Critical patent/JPH063350Y2/ja
Publication of JPS63101791U publication Critical patent/JPS63101791U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH063350Y2 publication Critical patent/JPH063350Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案は炉内にレトルトを備えた真空熱処理炉に関す
るものである。
「従来の技術およびその問題点」 この種の真空熱処理炉としては第3図に示す構造のもの
が従来一般的である。第3図において符号aは真空を保
持可能な炉体、bは炉蓋、cはレトルト、dはヒータ
ー、e,fはそれぞれレトルト内部および外部(レトルト
cと炉体aとの間の空間)を真空とするための真空排気
ポンプ、gは被処理物である。
この第3図に示す従来の真空熱処理炉においては、被処
理物gをレトルトc内に装入して炉蓋bを閉じた後、真
空排気装置e,fを運転してレトルトcの内部および外部
をともに真空とする。そして、レトルトc内から排気を
行いつつヒーターdによって被処理物gを加熱すること
により、処理に際して被処理物gから発生する不純物ガ
ス等をレトルトc内から直接的に排出し、ヒーターd等
が汚染されることを防止するようになっている。
ところで上記従来の真空熱処理炉では、炉内の上部と下
部にヒーターdを取り付けることが一般的であるが、近
年、被処理物gの各部位をより均等に加熱したいとの要
求から、第4図に示すように炉蓋bの内側にもヒーター
hを取り付けることが考えられている。そしてその場
合、そのヒーターhが汚染されることを防止するため
に、炉蓋bの内側にレトルトcの蓋iを取り付けて、炉
蓋bを閉じると同時にこの蓋iによってレトルトcを密
閉するようにし、さらに、炉蓋bと蓋iとによって形成
される炉蓋内側の空間内を真空とするために、真空排気
ポンプjを炉蓋bの外側に取り付けることが考えられて
いる。
しかしながら、上記のように専用の真空排気ポンプjを
炉蓋bに取り付けることは、製造コストがかさんでしま
うばかりでなく、炉蓋bに真空排気ポンプjの重量が加
わるので炉蓋bおよび炉体aの構造も複雑化するという
問題があった。
「問題点を解決するための手段」 この考案は、上記の問題点を解決するために、炉蓋を有
する炉体と、その炉体の内部に配設されその蓋が前記炉
蓋の内側に取り付けられているレトルトと、前記レトル
トの内部空間および外部空間をそれぞれ真空とするため
の第1および第2の排気装置と、前記レトルトの外部空
間および前記炉蓋とレトルト蓋とによって形成される炉
蓋内側の空間にそれぞれ取り付けられたヒーターとを備
えた真空熱処理炉であって、前記炉体および前記炉蓋の
それぞれに、前記炉蓋が閉じられたときに互いの先端同
士が突き合わされて、炉蓋とレトルト蓋とによって形成
される炉蓋内側の空間と前記レトルトの外部空間とを連
通させる対の連通管を設け、かつ、それら連通管のそれ
ぞれに各連通管を開閉するための締切弁を取り付けてな
ることを特徴としている。
「作用」 この考案の真空熱処理炉では、炉蓋を閉じたときにはそ
の炉蓋の内側に取り付けられているレトルトの蓋も同時
に閉じられ、かつ、そのときには、炉体と炉蓋の双方に
設けられている対の連通管が突き合わされて、レトルト
の外部空間(レトルトと炉体との間の空間)と炉蓋内側
の空間(炉蓋とレトルト蓋との間の空間)とが連通す
る。そして、第2の排気装置によってレトルトの外部空
間から排気を行うことにより、炉蓋の内側の空間からも
同時に排気がなされる。
「実施例」 以下、この考案の一実施例を第1図および第2図を参照
して説明する。
これらの図において符号1は炉体、2は炉体1の炉蓋、
3は炉体1内部に設けられたヒーター、4は炉蓋2の内
側に取り付けられたヒーター、5は炉蓋2を閉じるため
の対のフランジ、6,7は炉体1および炉蓋2の内面に
それぞれ取り付けられている断熱材である。
炉体1の内部には、耐熱金属板によって形成された2つ
のレトルト10が設けられている。これらのレトルト1
0は、炉内上面に固定されているレール11より吊り下
げられていて、そのレール11上をローラ12が転動す
ることによって炉内に出し入れできるようにされてい
る。それらのレトルト10は前後(第1図において左
右)を前蓋13および後蓋14によってそれぞれ閉じら
れるようになっている。前蓋13は炉蓋2の内側に固定
されていてこれらの間には空間15が形成されており、
炉蓋2が閉じられたときには前蓋13も同時に閉じられ
るようになっている。また、後蓋14は炉内後部に取り
付けられていて、シリンダ16によって前後に移動して
開閉するようになっている。
それらのレトルト10の上部にはレール17が設けら
れ、これらのレール17から被処理物18…を載置する
ための台車19がローラ20によって移動自在に吊り下
げられていて、これらの架台19を移動させることによ
って被処理物18…をレトルト10内に搬入し、かつ搬
出するようにされている。
炉体1の後方には、第1図に示すようにレトルト10の
内部から排気を行うための真空排気ポンプ(第1の排気
装置)21が設置され、また炉体1の側方には、第2図
に示すようにレトルト10の外部空間22(すなわちレ
トルト10と炉体1との間の空間)から排気を行うため
の真空排気ポンプ(第2の排気装置)23が設置されて
いる。
また、炉蓋2の外面上部および炉体1上面の炉蓋2近傍
の位置には、第1図に示すように対の連通管24,24
がそれぞれ取り付けられ、これらの連通管24,24の
先端はフランジ5,5の内面において開口していて、炉
蓋2が閉じられたときにはそれら先端同士は自ずと突き
合わされ、フランジ5,5間に介在するOリング25に
よって気密裡に連結されるようになっている。これらの
連通管24,24のそれぞれの先端部には締切弁26,
26が取り付けられていて、連通管24,24同士を突
き合わせた状態でこれらの締切弁26,26を開くこと
により、レトルト10の外部空間22と、炉蓋2の内側
に形成されている上記の空間15とは連通するようにな
っている。
以上でこの実施例の真空熱処理炉の構成を説明したが、
次にその使用方法を説明する。
まずレトルト10を炉内に配置し、台車19に被処理物
18…を載置してレトルト10内に搬入し、炉蓋2を閉
じる。これによりレトルト前蓋13も同時に閉じられる
とともに、連通管24,24同士が突き合わされる。
そして、レトルト後蓋を14を開いて真空排気ポンプ2
1により第1図中の矢印で示すようにレトルト10内部
の排気を行うと同時に、真空排気ポンプ23によりレト
ルト10の外部空間22からも排気を行う。このとき、
連通管24,24の締切弁26,26を開いておくこと
により、炉蓋2内側の空間15からも連通管24,24
を通して排気がなされる。すなわち、炉蓋2の内部空間
15に存していた空気は、第1図中の矢印で示すように
まずレトルト10の外部空間22に吸引され、その後、
真空排気ポンプ23により排気される。
レトルト10の内部および外部が所定の真空度に達した
ら、各ヒーター3,4によって被処理物18を加熱して
処理する。その際、レトルト後蓋14をわずかにあけた
状態として真空排気ポンプ21をそのまま運転し、処理
に伴って発生する不純物ガスの排出を行う。
処理が終了したら、炉体1の内部およびレトルト10の
内部に復圧用ガスを導入して炉内(レトルト内部および
レトルト外部)を大気圧にする。このとき、炉蓋2内側
の空間15にも連通管24,24を通して前記ガスが導
かれて復圧される。
復圧が完了したら炉蓋2を開いて被処理物18…を台車
19ごと搬出するが、炉蓋2を開くに先立って締切弁2
6,26を閉じることにより、連通管24,24を通し
てレトルト10の外部空間21、炉蓋2内側の空間15
に大気が侵入することが防止される。
以上で説明したようにこの実施例の真空熱処理炉では、
炉蓋2を閉じると同時にレトルト10の前蓋13も閉じ
られ、かつ連通管24,24同士が突き合わされるの
で、レトルト10の外部空間22から排気を行う真空排
気ポンプ23によって炉蓋2内側の空間15からも同時
に排気することができる。このため、専用の排気装置を
付加することなく炉蓋内側からの排気を行うことがで
き、したがって製造コストが上昇したり、真空排気ポン
プを炉蓋に取り付ける場合のように炉蓋や炉体の構造が
複雑化してしまうことがない。
なお、この考案は各種の真空熱処理炉として広く適用で
きることは勿論であって、炉体、炉蓋、レトルト、その
蓋の形状等は上記実施例に限定されることなく適宜で良
い。また、連通管の形状やその取り付け位置等について
も、設計上の要求に応じて自由に設定して良い。
「考案の効果」 以上で詳細に説明したようにこの考案によれば、炉体お
よび炉蓋のそれぞれに、炉蓋が閉じられたときに突き合
わされる対の連通管を設けたから、レトルト外部空間か
ら排気を行う第2の排気装置によって、炉蓋とレトルト
蓋とによって形成される炉蓋内側の空間からも同時に排
気を行うことができる。したがって、専用の排気装置を
炉蓋の外側に設ける場合のように製造コストが上昇した
り、炉蓋や炉体の構造が複雑化してしまうことがない。
また、連通管にそれぞれ締切弁を取り付けているので、
炉蓋の開閉に際してそれら締切弁により連通管を適宜開
閉することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案の一実施例を示すもの
で、第1図はこの実施例の排気装置を備えた真空熱処理
炉の概略構成を示す側断面図、第2図は第1図における
II−II線矢視図である。 第3図は従来の真空熱処理炉の概略構成を示す側断面
図、第4図は炉蓋の内側にヒーターを取り付けた場合の
真空熱処理炉の概略構成を示す側断面図である。 1……炉体、2……炉蓋、3,4……ヒーター、 10……レトルト、13……前蓋(レトルト蓋)、 15……炉蓋内側の空間、18……被処理物、 21……真空排気ポンプ(第1の排気装置)、 22……レトルトの外部空間、 23……真空排気ポンプ(第2の排気装置)、 24……連通管、26……締切弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森 和美 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 石 川島播磨重工業株式会社内 (72)考案者 梶田 稔彦 東京都千代田区大手町2丁目2番1号 石 川島播磨重工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−130374(JP,U) 特公 昭55−45830(JP,B2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉蓋を有する炉体と、その炉体の内部に配
    設されその蓋が前記炉蓋の内側に取り付けられているレ
    トルトと、前記レトルトの内部空間および外部空間をそ
    れぞれ真空とするための第1および第2の排気装置と、
    前記レトルトの外部空間および前記炉蓋とレトルト蓋と
    によって形成される炉蓋内側の空間にそれぞれ取り付け
    られたヒーターとを備えた真空熱処理炉であって、前記
    炉体および前記炉蓋のそれぞれに、前記炉蓋が閉じられ
    たときに互いの先端同士が突き合わされて、炉蓋とレト
    ルト蓋とによって形成される炉蓋内側の空間と前記レト
    ルトの外部空間とを連通させる対の連通管を設け、か
    つ、それら連通管のそれぞれに各連通管を開閉するため
    の締切弁を取り付けてなることを特徴とする真空熱処理
    炉。
JP19777586U 1986-12-23 1986-12-23 真空熱処理炉 Expired - Lifetime JPH063350Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19777586U JPH063350Y2 (ja) 1986-12-23 1986-12-23 真空熱処理炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19777586U JPH063350Y2 (ja) 1986-12-23 1986-12-23 真空熱処理炉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63101791U JPS63101791U (ja) 1988-07-02
JPH063350Y2 true JPH063350Y2 (ja) 1994-01-26

Family

ID=31157847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19777586U Expired - Lifetime JPH063350Y2 (ja) 1986-12-23 1986-12-23 真空熱処理炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH063350Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63101791U (ja) 1988-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
IE38704L (en) Furnace for aluminium soldering
KR100280689B1 (ko) 열처리 장치
US5416967A (en) Method of forming a vacuum furnace having heat transfer arresting means
EP1555330A3 (de) Vorrichtung und Verfahren zum Transportieren metallischer Werkstücke sowie Anlage zur Wärmebehandlung dieser Werkstücke
JPH063350Y2 (ja) 真空熱処理炉
JPH11125491A (ja) 連続式熱処理炉
JP4058147B2 (ja) 黒鉛材の純化処理炉
JPH0345117Y2 (ja)
JPS634957Y2 (ja)
JP2923534B2 (ja) コイル状被処理材の焼鈍方法及び熱処理炉
JPH027433Y2 (ja)
JPS6133517Y2 (ja)
JPH01169174A (ja) 真空炉の蓋の固定方法
JPS6234233Y2 (ja)
JPS61231166A (ja) 複合超高真空装置
CN212961638U (zh) 一种rto废气处理快速预热装置
JP3463785B2 (ja) 封止装置および処理装置
JPH0220328U (ja)
JPH0347197Y2 (ja)
JP2843471B2 (ja) 真空処理炉における仕切扉の気密構造
JP2503596Y2 (ja) 焼成炉
JP2503593Y2 (ja) 焼成炉
JPH076697U (ja) 真空熱処理炉
JPH0577724B2 (ja)
JPS6194550U (ja)