JPH06334759A - 電子交換機システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ページングを極めて容易に行うことが可能な、
便利な電子交換機システムを提供する。 【構成】予め登録される複数の音声メッセージに対応す
る音声信号をメモリ１６の録音再生装置５に予め登録し
ておく。また呼出先情報と録音再生装置５に記憶された
前記音声情報との対応関係を少なくとも示す所定の管理
情報を管理情報記憶領域１６ａに予め登録しておく。そ
して制御部１７のページング制御手段１７ａは、ページ
ング要求がなされたことに応じ、指定された呼出先情報
に対応する音声信号を、管理情報記憶領域１６ａに記憶
された管理情報に基づいて録音再生装置５から選択し、
ページング装置 4-1，4-2 に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音声によるページング
を行うためのページング装置を収容した電子交換機シス
テムに関する。

【０００２】

【従来の技術】構内交換システムなどにおける簡易なペ
ージング装置として、スピーカなどから音声を発するも
のがある。このページング装置は、発信者が発した音声
を拡声出力するものである。

【０００３】さて、このようなページング装置を収容し
た電子交換機システムにおいては、接続されている電話
機からページング装置の接続要求がなされたことに応
じ、上記電話機とページング装置とを交換接続する。か
くして上記電話機の使用者（発信者）は、メッセージを
発声することにより、そのメッセージがページング装置
から拡声出力され、ページング装置の近傍にいる人を呼
び出すことができる。ところがこのようなシステムで
は、発信者は呼出しを行うたびにいちいちメッセージを
発声しなければならず、非常に煩わしかった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
ページング要求が発せられた電話機とページング装置と
を交換接続し、発信者が発声したメッセージをページン
グ装置から拡声出力するものとなっていたため、発信者
は呼出しを行うたびにいちいちメッセージを発声しなけ
ればならず、その作業は非常に煩わしいものとなってい
た。

【０００５】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、ページングを
極めて容易に行うことが可能な、便利な電子交換機シス
テムを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに第１の発明は、予め登録される複数の音声メッセー
ジに対応する例えば音声信号などの音声情報をそれぞれ
記憶するための例えば録音再生装置などの音声メッセー
ジ記憶手段を設けるとともに、予め登録される呼出先情
報と前記音声メッセージ記憶手段に記憶された前記音声
情報との対応関係を少なくとも示す所定の管理情報を記
憶するための例えば管理情報記憶領域などの管理情報記
憶手段を設け、ページング要求がなされたことに応じ、
指定された呼出先情報に対応する音声情報を、前記管理
情報記憶手段に記憶された前記管理情報に基づいて前記
音声メッセージ記憶手段から選択し、ページング装置に
供給するようにしたものである。

【０００７】また第２の発明は、ページング装置が複数
である場合において、前記第１の発明における管理情報
を呼出情報とページング情報との対応関係をも示すもの
とし、指定された呼出先情報に対応するページング装置
を複数のページング装置のうちから前記管理情報に基づ
いて選択し、この選択したページング装置に音声メッセ
ージ記憶手段から選択した音声情報を供給するようにし
たものである。

【０００８】また第３の発明は、前記第１の発明に加
え、ページング要求にて指定された呼出先情報を記憶す
るための例えば呼出中番号記憶領域などの呼出先情報記
憶手段を備え、ページング要求がなされたときにページ
ング装置が使用中であった場合、指定された呼出先情報
を前記呼出先情報記憶手段に記憶させるとともに、前記
ページング装置が空き状態となったのちに前記呼出先情
報記憶手段に記憶された呼出先情報に対応する音声情報
を、前記管理情報記憶手段に記憶された前記管理情報に
基づいて前記音声メッセージ記憶手段から選択し、前記
ページング装置に供給するようにしたものである。

【０００９】さらに第４の発明は、前記第３の発明に加
え、ページング要求にて指定された呼出先情報を記憶す
るための例えば呼出中番号記憶領域などの呼出先情報記
憶手段を備え、ページング呼出処理中に、その呼出先の
呼出先情報を前記呼出先情報記憶手段に記憶させてお
き、この呼出先情報記憶手段に記憶した呼出先情報を指
定したページング要求がなされた場合にはこのページン
グ要求を無効とするようにしたものである。

【００１０】

【作用】このような手段をこうじたことにより第１の発
明によれば、ページング要求がなされた場合、指定され
た呼出先情報に対応する音声情報が、管理情報記憶手段
に記憶された、呼出先情報と前記音声メッセージ記憶手
段に記憶された前記音声情報との対応関係を少なくとも
示す所定の管理情報に基づいて音声メッセージ記憶手段
に予め登録された複数の音声メッセージに対応する音声
情報の中から選択され、ページング装置に供給される。
従って、指定された呼出先情報に対応する音声メッセー
ジがページング装置から自動的に出力される。

【００１１】また第２の発明によればさらに、指定され
た呼出先情報に対応するページング装置が複数のページ
ング装置のうちから前記管理情報に基づいて選択され、
この選択したページング装置に音声メッセージ記憶手段
から選択された音声情報が供給される。従って、指定さ
れた呼出情報に基づいて、最適なページング装置が自動
的に選択され、このページング装置から音声メッセージ
が出力される。

【００１２】また第３の発明によればさらに、ページン
グ要求がなされたときにページング装置が使用中であっ
た場合、指定された呼出先情報が呼出先情報記憶手段に
記憶されるとともに、前記ページング装置が空き状態と
なったのちに前記呼出先情報記憶手段に記憶された呼出
先情報に対応する音声情報が、前記管理情報記憶手段に
記憶された前記管理情報に基づいて前記音声メッセージ
記憶手段から選択され、ページング装置に供給される。
従って、ページング装置の使用中になされたページング
要求に対しては、ページング装置が空きとなったのち
に、このページング装置から指定された呼出先情報に対
応する音声メッセージが自動的に出力される。

【００１３】そして第４の発明によればさらに、ページ
ング呼出処理中には、その呼出先の呼出先情報が呼出先
情報記憶手段に記憶され、この呼出先情報記憶手段に記
憶した呼出先情報を指定したページング要求がなされた
場合にはこのページング要求が無効とされる。従って、
同一の呼出先情報が指定されたページング要求は連続し
ては受け付けられない。

【００１４】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
き説明する。図１は本実施例に係る電子交換機システム
の構成を示すブロック図である。図中、１は電子交換機
であり、交換回路１１、複数の回線インタフェース回路
（ＬＣ）12-1，12-2…，12-n、２つのページング装置イ
ンタフェース回路（ＩＦ）13-1，13-2、録音再生装置イ
ンタフェース回路（ＩＦ）１４、トーン送出回路１５、
メモリ１６および制御部１７を備えており、交換回路１
１、回線インタフェース回路12-1〜12-n、ページング装
置インタフェース回路13-1，13-2、録音再生装置インタ
フェース回路１４、トーン送出回路１５およびメモリ１
６は、制御バスを介して制御部１７に接続されている。

【００１５】交換回路１１には、回線インタフェース回
路12-1〜12-n、ページング装置インタフェース回路13-
1，13-2、録音再生装置インタフェース回路１４および
トーン送出回路１５がそれぞれ接続されており、制御部
１７の制御にしたがって、これらのうちの任意の２つづ
つを互いに交換接続する。

【００１６】回線インタフェース回路12-1〜12-nには、
回線2-1 ，2-2 …，2-n を介して電話機3-1 ，3-2 …，
3-n が接続されている。回線インタフェース回路12-1〜
12-nでは、回線 2-1〜2-n の状態監視や、電話機 3-1〜
3-n に対する着信信号の送出などの回線インタフェース
動作が行なわれ、また制御部１７との間では、上記回線
インタフェース動作に係わる制御情報の授受が行なわれ
る。

【００１７】ページング装置インタフェース回路13-1，
13-2は、ページング装置 4-1，4-2がそれぞれ接続され
ており、このページング装置 4-1，4-2 との間のインタ
フェースをとる。ページング装置 4-1，4-2 は、スピー
カなどを有し、供給される音声信号に対応する音声を拡
声出力するものである。

【００１８】録音再生装置インタフェース回路１４は、
録音再生装置５が接続されており、この録音再生装置５
との間のインタフェースをとる。録音再生装置５は、複
数の音声メッセージに対応する音声信号を録音するため
のものであり、個人別の音声メッセージが予め登録され
る。

【００１９】トーン送出回路１５は、リングバックトー
ンやビジートーンなどの各種のトーン信号を制御部１７
の制御にしたがって発生し、出力する。メモリ１６は、
制御部１７が各種の処理を行うために必要な情報を格納
しておくためのものであり、管理情報記憶領域１６ａ、
キュー情報記憶領域１６ｂおよび呼出中番号記憶領域１
６ｃが設定されている。

【００２０】管理情報記憶領域１６ａは、図２に示すよ
うに電話番号のみ、あるいは電話番号と個人識別子との
組み合わせによりなる呼出先番号に対応付けて、個人
名、メッセージ番号およびページング装置番号が記憶さ
れるものとなっており、これらは任意に登録される。キ
ュー情報記憶領域１６ｂは、図３に示すようにキュー番
号に対応付けて呼出先番号が記憶されるものとなってい
る。そして呼出中番号記憶領域１６ｃは、ページング装
置番号に対応付けて呼出先番号が記憶されるものとなっ
ている。

【００２１】ところで制御部１７は、例えばマイクロコ
ンピュータを主制御回路として備えたものであり、電子
交換回路１の各部を制御する。この制御部１７は、発着
呼に係わる通常の接続制御手段に加えて、ページング処
理を実行するためのページング制御手段１７ａと、特定
の条件に合致するページング要求を無視する処理を行う
ための要求受付規制手段１７ｂとを有している。

【００２２】次に以上のように構成された電子交換機シ
ステムのページング処理に係る動作を、図５を参照しな
がら制御部１７の処理手順にしたがって説明する。まず
発信者は、ページングを行う場合には、電話機 3-1〜3-
n のいずれかから所定の特番をダイヤルする。ここで、
例えば発信者が電話機3-1 にて特番をダイヤルすると、
このようにダイヤルされた特番は回線2-1 および回線イ
ンタフェース回路12-1を介して制御部１７に与えられ
る。

【００２３】制御部１７は、このようにして与えられた
特番を取り込み（ステップａ）、その特番に基づいて、
従来のページング処理が指定されているか否かの判断を
行う（ステップｂ）。そして、従来のページング処理が
指定されていれば、制御部１７は従来のページング処理
を実行する（ステップｃ）。この従来のページング処理
とは、ページング要求が発せられた電話機（ここでは電
話機3-1 ）とページング装置4-1 ，4-2 の一方とを回線
交換することにより行われるものである。

【００２４】さて発信者は、従来のページング処理では
ない新モードのページング処理を要求した場合、特番を
ダイヤルしたのちに、呼び出したい相手に割り当てられ
た呼出先番号をダイヤルする。ここで本システムでは、
個人毎に異なる呼出先番号が割り当てられている。呼出
番号は、電話番号のみ、または電話番号と個人識別子と
の組み合わせのどちらの形態を取ることもできる。例え
ば、電話番号「５００００」が「ヤマダ」に、電話番号
「５０００１」が「サイトウ」に割り当てられ、また電
話番号「３０００」のうち個人識別子「１」が「スズ
キ」に、個人識別子「２」が「サトウ」にそれぞれ割り
当てられている。

【００２５】制御部１７は、指定されたページング処理
が新モードであった場合、上述のようにダイヤルされ、
回線2-1 および回線インタフェース回路12-1を介して与
えられる呼出先番号（以下、指定呼出番号と称する）を
取り込み（ステップｄ）、この指定呼出先番号がメモリ
１６の管理情報記憶領域１６ａに登録されているか否か
の判断を行う（ステップｅ）。

【００２６】ここで、指定呼出先番号が管理情報記憶領
域１６ａに登録されていなければ、制御部１７は、交換
回路１１を制御してトーン送出回路１５と回線インタフ
ェース回路12-1とを接続した上で、トーン送出回路１５
にビジートーン（ＢＴ）を出力させる（ステップｆ）。
かくしてトーン送出回路１５が出力したビジートーン
は、交換回路１１、回線インタフェース回路12-1および
回線2-1 を介して電話機3-1 に到達し、電話機3-1 の受
話器から出力される。

【００２７】一方、ステップｅにおいて指定呼出先番号
が管理情報記憶領域１６ａに登録されていれば、制御部
１７はその呼出先番号に対応する管理情報を管理情報記
憶領域１６ａから読み出す（ステップｇ）。さらに制御
部１７は、別のページング処理が行われている最中であ
るか否かを判定する（ステップｈ）。

【００２８】ここで、別のページング処理が行われてい
なければ、制御部１７は呼出中番号記憶領域１６ｂに指
定呼出先番号を書き込む（ステップｉ）。こののち制御
部１７は、交換回路１１を制御して、指定呼出先番号に
対応するページング装置と録音再生装置５とを接続した
のち、録音再生装置５を制御して、指定呼出先番号に対
応するメッセージ番号の音声信号を再生・出力させ（ス
テップｊ）、処理をステップｋに移行する。具体的に
は、例えば指定呼出先番号が「５００００」であった場
合、対応するページング装置番号は「１」であり、また
対応するメッセージ番号は「１」である。従って制御部
１７は、ページング装置番号「１」であるページング装
置4-1 と録音装置５とを交換回路１１に接続させたの
ち、録音再生装置５にメッセージ番号「１」である音声
信号を再生・出力させる。なお録音再生装置５には、メ
ッセージ番号「１」の音声信号としては、「ヤマダ」に
対する音声メッセージに対応するものが登録されてい
る。かくしてページング装置4-1からは、「ヤマダ」に
対する音声メッセージが拡声出力され、「ヤマダ」が呼
び出される。

【００２９】さて、ステップｈにおいて別のページング
処理が行われていた場合、制御部１７は、指定呼出先番
号に対応するページング装置に対応して呼出中番号記憶
領域１６ｃに登録されている呼出先番号と指定呼出先番
号とを比較し（ステップｌ）、一致したか否かを判定す
る（ステップｍ）。すなわち、指定呼出番号が呼出中番
号記憶領域１６ｃに登録されているか検索することによ
り、指定された呼出先番号に対するページング処理が行
われている最中であるか否かを判定する。

【００３０】ここで一致していれば、指定呼出先番号に
対するページング処理が行われている最中であるので、
制御部１７は、交換回路１１を制御してトーン送出回路
１５と回線インタフェース回路12-1とを接続した上で、
トーン送出回路１５にビジートーン（ＢＴ）を出力させ
（ステップｎ）、こののちに処理を終了する。かくして
トーン送出回路１５が出力したビジートーンは、交換回
路１１、回線インタフェース回路12-1および回線2-1 を
介して電話機3-1 に到達し、電話機3-1 の受話器から出
力される。このようにして、ページング処理が行われて
いる最中である呼出先を指定したページング要求は無視
する。これにより、同一の呼出先が連続して呼び出され
ることが防止される。なお、このステップｌ乃至ステッ
プｎの処理が、要求受付け規制手段１７ｂによって行わ
れ、他の処理はページング制御手段により行われる。

【００３１】一方、一致しなければ、現在行われている
ページング処理は別の呼出先に対するものであるので、
今回のページング要求をキューに登録する（ステップ
ｏ）。すなわち、指定呼出先番号をキュー情報記憶領域
１６ｂに登録する。こののち、制御部１７は処理をステ
ップｋに移行する。

【００３２】ステップｋでは制御部１７は、キュー登録
があるか否かの判断を行う。そしてキュー登録がなけれ
ば、制御部１７はそのまま処理を終了する。またキュー
登録があれば、制御部１７はキュー情報記憶領域１６ｂ
に登録された呼出先番号のうちの１つを指定呼出先番号
として対応する管理情報を管理情報記憶領域１６ａから
取り出し（ステップｐ）、こののちステップｉ移行の処
理を繰り返して、キュー登録された発呼先番号に対する
ページング処理を行う。

【００３３】以上のように本実施例によれば、発信者は
特番をダイヤルしたのち、呼び出したい相手に割れ当て
られた呼出先番号をダイヤルすれば、録音再生装置５に
登録された、上記呼び出したい相手に対応する音声メッ
セージがページング装置から拡声出力される。

【００３４】従って発信者は、いちいちメッセージを発
声しなくてよい。また、ページング装置 4-1，4-2 に与
える音声信号のレベルを一定に制御すれば、音声メッセ
ージを常に最適な音量で出力することができ、音量が小
さすぎて、あるいは大きすぎて音が歪んでしまうことに
よりメッセージの内容が聞き取れなくなってしまうこと
がなくなる。

【００３５】また本実施例によれば、呼び出したい相手
に対応するページング装置が自動的に選択され、このペ
ージング装置から音声メッセージが出力されるので、発
信者は呼び出したい相手の居場所を認識している必要が
ない。また管理情報記憶領域１６ａ中のページング装置
番号を任意に変更可能としておき、登録されている人が
移動するたびに管理情報記憶領域１６ａ中のページング
装置番号を近くにあるページング装置に対応するものに
変更登録するようにすれば、発信者が何等考慮しなくて
も、移動先にて所望の相手を呼び出すことができる。

【００３６】また本実施例によれば、ページング処理中
になされたページング要求をキュー登録しておき、処理
中であったページング処理の終了後に自動的にページン
グ処理がなされるので、発信者はページング要求を行っ
た際にページング装置 4-1，4-2 が使用中であったとし
ても、時間をおいて再度のページング要求を行う必要が
ない。

【００３７】さらに本実施例によれば、ページング処理
が行われている最中である呼出先を指定したページング
要求は無視され、同一の呼出先が連続して呼び出される
ことが防止される。これにより、同一人が連続的に呼び
出されてしまい、呼出に対応し切れなくなってしまうこ
とが防止される。

【００３８】なお本発明は上記実施例に限定されるもの
ではない。例えば、ページング処理中になされたページ
ング要求をキュー登録する場合、その旨を音声メッセー
ジまたは可視メッセージで発信者に通知するようにして
も良い。また上記実施例ではページング処理が行われて
いる最中である呼出先を指定したページング要求がなさ
れた場合にビジートーンを送出しているが、別の呼出が
行われている旨を音声メッセージまたは可視メッセージ
で発信者に通知するようにしても良い。このほか、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であ
る。

【００３９】

【発明の効果】第１の発明によれば、予め登録される複
数の音声メッセージに対応する例えば音声信号などの音
声情報をそれぞれ記憶するための例えば録音再生装置な
どの音声メッセージ記憶手段を設けるとともに、予め登
録される呼出先情報と前記音声メッセージ記憶手段に記
憶された前記音声情報との対応関係を少なくとも示す所
定の管理情報を記憶するための例えば管理情報記憶領域
などの管理情報記憶手段を設け、ページング要求がなさ
れたことに応じ、指定された呼出先情報に対応する音声
情報を、前記管理情報記憶手段に記憶された前記管理情
報に基づいて前記音声メッセージ記憶手段から選択し、
ページング装置に供給するようにしたので、発信者は任
意の呼出先情報を指定するのみで呼び出しを行うことが
でき、ページングを極めて容易に行うことが可能な、便
利な電子交換機システムとなる。

【００４０】また第２の発明によれば、ページング装置
が複数である場合において、前記第１の発明における管
理情報を呼出情報とページング情報との対応関係をも示
すものとし、指定された呼出先情報に対応するページン
グ装置を複数のページング装置のうちから前記管理情報
に基づいて選択し、この選択したページング装置に音声
メッセージ記憶手段から選択した音声情報を供給するよ
うにしたので、発信者は任意の呼出先情報を指定するの
みで、呼び出したい相手の最寄りのページング装置がど
れであるかを考慮することなく呼び出しを行うことがで
き、ページングを極めて容易に行うことが可能な、便利
な電子交換機システムとなる。

【００４１】また第３の発明によれば、前記第１の発明
に加え、ページング要求にて指定された呼出先情報を記
憶するための例えば呼出中番号記憶領域などの呼出先情
報記憶手段を備え、ページング要求がなされたときにペ
ージング装置が使用中であった場合、指定された呼出先
情報を前記呼出先情報記憶手段に記憶させるとともに、
前記ページング装置が空き状態となったのちに前記呼出
先情報記憶手段に記憶された呼出先情報に対応する音声
情報を、前記管理情報記憶手段に記憶された前記管理情
報に基づいて前記音声メッセージ記憶手段から選択し、
前記ページング装置に供給するようにしたので、発信者
はページング要求を行った際にページング装置が使用中
であっても、時間をおいての再度のページング要求を行
う必要がなく、ページングを極めて容易に行うことが可
能な、便利な電子交換機システムとなる。

【００４２】さらに第４の発明によれば、前記第３の発
明に加え、ページング要求にて指定された呼出先情報を
記憶するための例えば呼出中番号記憶領域などの呼出先
情報記憶手段を備え、ページング呼出処理中に、その呼
出先の呼出先情報を前記呼出先情報記憶手段に記憶させ
ておき、この呼出先情報記憶手段に記憶した呼出先情報
を指定したページング要求がなされた場合にはこのペー
ジング要求を無効とするようにしたので、ページングを
極めて容易に行うことが可能な上に、同一人に対して連
続的に呼び出しがなされてしまうことがなく、呼び出さ
れた人が呼び出しに対応し切れなくなることが防止でき
る便利な電子交換機システムとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る電子交換機システムの
構成を示すブロック図。

【図２】図１中の管理情報記憶領域１６ａのメモリマッ
プを模式的に示す図。

【図３】図１中のキュー情報記憶領域１６ｂのメモリマ
ップを模式的に示す図。

【図４】図１中の呼出中番号記憶領域１６ｃのメモリマ
ップを模式的に示す図。

【図５】制御部１７のページング処理に係る処理手順を
示すフローチャート。

【符号の説明】

１…電子交換機 １１…交換回路 12-1〜12-n…回線インタフェース回路 13-1，13-2…ページング装置インタフェース回路 １４…録音再生装置インタフェース回路 １５…トーン送出回路 １６…メモリ １６ａ…管理情報記憶領域 １６ｂ…キュー情報記憶領域 １６ｃ…呼出中番号記憶領域 １７…制御部 １７ａ…ページング制御手段 １７ｂ…要求受付規制手段 2-1〜2-n …回線 3-1〜3-n …電話機 4-1，4-2 …ページング装置 ５…録音再生装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 与えられる音声情報に対応する音声を出
   力することにより、音声によるページングを可能とする
   ページング装置を収容した電子交換機システムにおい
   て、 予め登録される複数の音声メッセージに対応する音声情
   報をそれぞれ記憶するための音声メッセージ記憶手段
   と、 予め登録される呼出先情報と前記音声メッセージ記憶手
   段に記憶された前記音声情報との対応関係を少なくとも
   示す所定の管理情報を記憶するための管理情報記憶手段
   と、 ページング要求がなされたことに応じ、指定された呼出
   先情報に対応する音声情報を、前記管理情報記憶手段に
   記憶された前記管理情報に基づいて前記音声メッセージ
   記憶手段から選択し、前記ページング装置に供給する制
   御手段とを具備したことを特徴とする電子交換機システ
   ム。
2. 【請求項２】 ページング装置は複数であり、かつ管理
   情報は呼出情報とページング情報との対応関係をも示す
   ものとし、 制御手段は、指定された呼出先情報に対応するページン
   グ装置を複数のページング装置のうちから前記管理情報
   に基づいて選択し、この選択したページング装置に音声
   メッセージ記憶手段から選択した音声情報を供給するこ
   とを特徴とする請求項１に記載の電子交換機システム。
3. 【請求項３】 ページング要求にて指定された呼出先情
   報を記憶するための呼出先情報記憶手段を有し、 制御手段は、ページング要求がなされたときにページン
   グ装置が使用中であった場合、指定された呼出先情報を
   前記呼出先情報記憶手段に記憶させるとともに、前記ペ
   ージング装置が空き状態となったのちに前記呼出先情報
   記憶手段に記憶された呼出先情報に対応する音声情報
   を、前記管理情報記憶手段に記憶された前記管理情報に
   基づいて前記音声メッセージ記憶手段から選択し、前記
   ページング装置に供給することを特徴とする請求項１に
   記載の電子交換機システム。
4. 【請求項４】 ページング要求にて指定された呼出先情
   報を記憶するための呼出先情報記憶手段と、 ページング呼出処理中に、その呼出先の呼出先情報を前
   記呼出先情報記憶手段に記憶させておき、この呼出先情
   報記憶手段に記憶した呼出先情報を指定したページング
   要求がなされた場合にはこのページング要求を無効とす
   る規制手段とを具備したことを特徴とする請求項３に記
   載の電子交換機システム。