JPH063332U - 浴槽用ジェット気流吸入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジェット噴流による騒音を防止でき、且つ、
発泡用の空気をエゼクタに供給することができる浴槽用
ジェット気流吸入装置を得る。 【構成】 吸気窓２５と重なるように吸気量調節窓２８
を設けた吸気量調節体２６を摺動自在に外嵌し、内部に
吸音材３１を充填し、密封した筒状の吸気量調節部材２
０をケース２１の頂部に設け、ケース２１内には、ケー
ス２１の基体１０にスリット１４を構成してフランジを
積層してなる筒状体内に筒状フィルタ１２を嵌合してな
る消音器８を、円孔１６を設けた隔壁１７で囲って支持
し、前記筒状の消音器８の端部を吸気管取付部９とし
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、消音効果を有する浴槽用ジェット気流吸入装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ジェットバス式の浴槽においては、エゼクタに接続された吸気管の端部 を浴室外部に設置することにより、浴室外部よりエゼクタに発泡用の空気を供給 しているが、エゼクタ内でジェット噴流が噴出される際に発生する音が吸気管を 通じて浴室外部に伝わり騒音をもたらすという問題点を有していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、ジェット噴流による騒音を防止でき、且つ、発泡用 の空気をエゼクタに供給することができる浴槽用ジェット気流吸入装置を提供し ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案におけるジェット気流吸入装置においては 、吸気窓と重なるように吸気量調節窓を設けた吸気量調節体を摺動自在に外嵌し 、内部に吸音材を充填し、密封した筒状の吸気量調節部材をケースの頂部に設け 、ケース内には、ケースの基体にスリットを構成してフランジを積層してなる筒 状体内に筒状フィルタを嵌合してなる消音器を、円孔を設けた隔壁で囲って支持 し、前記筒状の消音器の端部を吸気管取付部とした。

【０００５】

【作用】

ジェット気流吸入装置は、浴室外部に設置され吸気管を介してエゼクタに接続 される。

【０００６】 ジェットバス式の浴槽にジェット噴流が噴出され、エゼクタ内で空気の吸引が 起こると、浴室外部の空気は吸気量調節窓より吸入され吸音材を通過しケース内 へ導かれ、更に、隔壁に設けられた円孔及び消音器を通過し吸気管を通じてエゼ クタ内に送給される。

【０００７】 そしてジェット噴流が噴出される際に発生する音は吸気管を介してジェット気 流吸入装置に伝えられるが、該装置内部において、消音器及び隔壁からなる二重 の消音構造と吸気量調節部材内に充填された吸音材により消音される。また、吸 気量調節体を適宜回動させることにより吸気量を調節することができる。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例の一例を図面と共に次に説明する。

【０００９】 図１において、本考案ジェット気流吸入装置１をジェットバス式の浴槽２に設 置した状態を示す。

【００１０】 ジェット気流吸入装置１は浴室３の外部に設置され、吸気管４により浴室内部 のエゼクタ５に接続されている。浴槽２内の湯を取水口６より取り入れ、ポンプ ７により加圧してエゼクタ５に送給し、気泡を含んだジェット噴流として再び浴 槽２内に噴出する際、発泡用の空気はジェット気流吸入装置１より吸気管４を介 してエゼクタ５に送給される。

【００１１】 図２，図３において、消音器８は中空円筒状で、下端には吸気管４を取り付け る吸気管取付部９及び基体１０を螺合する螺合部１１が設けられ、内側面には円 筒状のフィルタ１２が嵌入され、上端を円盤状の蓋体１３により封止する。また 該消音器８はフィルタ１２が嵌入される内側面に沿ってスリット１４が貫設され ている。

【００１２】 そして上述の消音器８の螺合部１１と基体１０の螺合部１５とを螺合し、中空 円筒状で側面及び上底面に円孔１６を設けた隔壁１７の下端部１８を嵌合部１９ に嵌合し、さらに中空円筒状で上底面に吸気量調節部材２０が接続されているケ ―ス２１の側面下端部２２と基体１０の内側面２３とを螺合することにより、ケ ―ス２１の内部にはフィルタ１２及び隔壁１７によって仕切られた二重の消音構 造が構成される。

【００１３】 吸気量調節部材２０は段付円筒状で、側面上部２４に吸気窓２５を設け、環状 の吸気量調節体２６を揺動自在に外嵌し、スプリングワッシャ２７により係合す る。尚、該吸気量調節体２６には前記吸気窓２５と重なるように適宜の大きさの 吸気量調節窓２８を設ける。

【００１４】 また、吸気量調節部材２０の内部に目皿２９を挿入し、係止部３０において係 止した後吸音材３１を充填し、蓋３２を上端部３３に螺合することにより密封す る。吸音材３１は例えば比重0.08の発泡スポンジを用いる。

【００１５】 上記の如く構成した吸気量調節部材２０の管部３４とケース２１の上底面に設 けられた螺合部３５とを螺合することにより、吸気量調節部材２０はケース２１ に接続される。

【００１６】 次に上述の実施の一例に基づいた作用を説明する。

【００１７】 図３に示すように、ケース２１の内部はフィルタ１２及び隔壁１７により仕切 られた二重の消音構造を有している。また、ケース２１に接続された吸気量調節 部材２０の内部には吸音材３１が充填され、該吸音材３１及び吸気量調節窓２８ を介して外部に通じている。

【００１８】 図１乃至図３において、ジェットバス式の浴槽２にジェット噴流が噴出される 際エゼクタ５内で空気の吸引が起こると、浴室３外部の空気は吸気量調節窓２８ より吸入され吸音材３１を通過し管部３４を通りケース２１内へと送られる。さ らに、隔壁１７に設けられた円孔１６及び消音器８に貫設されたスリット４を通 り、フィルタ１２を通過し消音器８内部に送られ吸気管４へと送給される。この ときジェット噴流の噴出による音は吸気管４を介して消音器８の内部へと伝えら れるが、フィルタ１２により吸収され弱められる。フィルタ１２により弱められ た音は隔壁１７に設けられた円孔１６を通過しケース２１の内部より管部３４へ と伝えられる際さらに弱められる。そして管部３４の内部と外部とは吸音材３１ により隔てられているので、ケース２１の内部より伝えられた音はさらに弱めら れる。

【００１９】 以上のような過程により、ジェット噴流の噴出による音は浴室外部においては 殆ど感知されない程度まで弱められる。また、吸気量調節部材２０に揺動自在に 外嵌された吸気量調節体２６を適宜回動させることにより吸気窓２５及び吸気量 調節窓２８の重なりに応じて吸気量を調節できる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので、発泡用の空気を速やかにエゼクタ 内に送給でき、且つ、ジェット気流が噴出される際に発生する音を消音し、浴室 外部における騒音を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のジェット気流吸入装置をジェットバス
式浴槽に設置した状態を示した図である。

【図２】実施例のジェット気流吸入装置の要部断面図で
ある。

【図３】実施例のジェット気流吸入装置の断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ジェット気流吸入装置 ８ 消音器 ９ 吸気管取付部 １０ 基体 １３ 蓋体 １４ スリット １５，３５ 螺合部 １６ 円孔 １７ 隔壁 ２０ 吸気量調節部材 ２１ ケース ２５ 吸気窓 ２６ 吸気量調節体 ２７ スプリングワッシャ ２８ 吸気量調節窓 ２９ 目皿 ３０ 係止部 ３１ 吸音材 ３２ 蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸気窓２５と重なるように吸気量調節窓
   ２８を設けた吸気量調節体２６を摺動自在に外嵌し、内
   部に吸音材３１を充填し、密封した筒状の吸気量調節部
   材２０をケース２１の頂部に設け、ケース２１内には、
   ケース２１の基体１０に、スリット１４を構成してフラ
   ンジを積層してなる筒状体内に筒状フィルタ１２を嵌合
   してなる消音器８を、円孔１６を設けた隔壁１７で囲っ
   て支持し、前記筒状の消音器８の端部を吸気管取付部９
   とした浴槽用ジェット気流吸入装置。