JPH06332458A - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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Publication number
JPH06332458A
JPH06332458A JP5144293A JP14429393A JPH06332458A JP H06332458 A JPH06332458 A JP H06332458A JP 5144293 A JP5144293 A JP 5144293A JP 14429393 A JP14429393 A JP 14429393A JP H06332458 A JPH06332458 A JP H06332458A
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JP
Japan
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sound
key
read
voice data
pitch
Prior art date
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Application number
JP5144293A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitohisa Koyama
仁久 小山
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多様なパターンでスキャット等の音声を発生
させることができる楽音発生装置を提供する。 【構成】 離鍵により鍵盤がoffとなると、鍵盤がo
ffとなったときのアドレスAxをRAMに保存した後
(SA12)、SA2からの判別処理を繰り返す。再度
鍵盤部を操作し、このときスレッシュレベルVsより小
さいベロシティにて押鍵を行うと、SA2からSA3、
SA4と進んで、SA4の判別を行った際、この判別が
NOとなる。よって、SA12でRAMに保存してある
アドレスAxから音声データが読み出され(SA6)、
SA6〜SA12が実行される。したがって、スレッシ
ュレベルVsより小さいベロシティにて再度押鍵を行っ
た場合には、前回の離鍵時におけるアドレスAxから読
み出しが開始され、これにより、スキャットの途中から
の音声が押鍵された鍵に対応する音高にて、発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍵盤等の操作子の操作
に応じて、スキャットや歌詞等の音声を発生する楽音発
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種楽音発生装置としては、実
開平4−16500号公報に開示された電子楽器が知ら
れている。この電子楽器にあっては、楽器本体に複数の
スキャット選択スイッチが設けられており、一方内部の
メモリにはスキャット選択スイッチに各々対応して異な
るスキャットパターンが記憶されている。そして、スキ
ャット選択スイッチを操作していずれかのスキャットパ
ターンを選択し、しかる後に押鍵を行うと、選択された
スキャットパターンが冒頭から繰り返し読み出されて、
押鍵により指定された音高にて発音される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置にあっては、予め記憶されているスキャ
ットパターンを冒頭から繰り返し読み出し、この繰り返
し読み出したスキャットパターンに基づいて発音を行
う。よって、発音されるスキャットが予め記憶されてい
るパターンに従った単純なものとなってしまい、多様な
形態にて発音させ得るものではなかった。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、多様なパターンでスキャット等の
音声を発生させることができる楽音発生装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、操作子と、音声データが記憶され
た記憶手段と、前記操作子の操作状態に基づき、前記記
憶手段に記憶されている音声データの読み出しエリアを
可変的に指定する読み出しエリア指定手段と、前記操作
子の操作に応答して、前記読み出しエリア指定手段によ
り指定されたエリアから前記音声データを順次読み出す
読み出し手段と、該読み出し手段により読み出された音
声データにしたがって発音する発音手段とを有してい
る。
【0006】
【作用】前記構成において、読み出しエリア指定手段
は、操作子の操作状態に基づき、記憶手段に記憶されて
いる音声データの読み出しエリアを可変的に指定する。
すなわち、例えば、操作子の操作をやめた際に、読み出
し手段により最後に読みされた音声データのアドレスを
記憶しておき、再度操作子が操作された際には、この記
憶したアドレスから、読み出しエリアを指定する。した
がって、操作子の操作をやめる時点に応じて、再度操作
子が操作された際の読み出しエリアが変化する。よっ
て、この変化する読み出しエリアからの音声データに従
って、発音手段が発音を行うことにより、該発音手段か
ら発生する発音の形態が多様に変化する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち、図1は本実施例にかかる楽音発生装
置の全体構造を示すものであり、CPU1は、この楽音
発生装置全体をコントロールする。テンキー入力部2に
は複数のキーが設けられており、鍵盤部3には音高順に
配列された複数の鍵が設けられている。この鍵盤部3
は、押鍵時のベロシティに応じた時間差でオンとなるス
イッチを各鍵ごとに有し、これらスイッチの状態は鍵盤
走査部4により走査される。鍵盤入力検出部5は、鍵盤
走査部4よる前記スイッチの走査結果に基づき、押鍵、
離鍵、押鍵時のベロシティ、及び押鍵された鍵に対応す
る音高を検出する。
【0008】また、第1ROM6は、プログラム用であ
ってCPU1の制御動作を決定するプログラムが予め記
憶されている。RAM7は、データ用であって、読み出
しアドレス情報等のCPU1の制御動作に必要となる各
種データが一時記憶される。第2ROM(音声データ
部)8は、前記鍵盤部3の操作に応答して発音される音
声データが記憶されている。読み出しアドレス決定部9
は、前記鍵盤入力検出部5により検出されたベロシティ
と、RAM7に記憶される読み出しアドレス情報とに基
づき、第2ROM8に記憶されている音声データの読み
出しアドレスを決定する。この読み出しアドレス決定部
9により決定されたアドレスから読み出された音声デー
タは、D/A変換部10によりアナログ変換され、アン
プ11にて増幅された後、スピーカ12から放音され
る。
【0009】図2は、前記第2ROM8のデータフォー
マットを示し、一連の音声データは先頭アドレスA0か
ら最終アドレスAeまでの各領域に記憶されたデータで
構成されている。本実施例において、第2ROM8に記
憶されている一連の音声データは、文字標記するならば
「シャバダバダッ」なるスキャットであり、このスキャ
ットを構成する音声の波形データがアドレスA0からA
eまでに記憶されている。
【0010】なお、鍵盤入力検出部5は、ベロシティの
値を1〜127の範囲で検出し、また、鍵盤部3は図3
に示したようにC2〜C7までの61音高に対応する6
1鍵を有し、各鍵の音高は0〜60までの音高値にテー
ブル変換される。
【0011】次に、以上の構成にかかる本実施例の動作
を図4に示したフローチャートに従って説明する。すな
わち、CPU1は、電源の投入に伴って動作を開始し、
音声データ読み出しアドレスAxをリセットして、この
音声データ読み出しアドレスAxに、図2に示した音声
データの先頭アドレスA0をセットする。また、ユーザ
ーがテンキー入力部2を操作して、1〜127までのい
ずれかの値を入力すると、この入力した値(例えば9
0)をベロシティのスレッシュレベルVsとして設定す
る(SA1)。
【0012】次に、鍵盤部3が押鍵されるまで待ち(S
A2)、鍵盤部3が押鍵されることにより鍵盤入力があ
ると、そのベロシティVi及び音高Tnを検出する(S
A3)。引き続き、この検出したベロシティViがスレ
ッシュレベルVsを超えるか否かを判別し(SA4)、
Vi>Vsである場合には、音声読み出しアドレスAx
に、音声データの先頭アドレスA0をセットする(SA
5)。
【0013】また、Vi<Vsである場合、及びSA5
の処理を実行した後、アドレスAxの音声データを読み
出す(SA6)。さらに、この読み出したアドレスAx
の音声データをD/A変換部10に転送し、音高Tnに
従い音声出力させる(SA7)。次に、音声データ読み
出しアドレスAxをインクリメントした後(SA8)、
このインクリメントした音声データ読み出しアドレスA
xが、音声データの最終アドレスAeを超えたか否かを
判別する(SA9)。
【0014】Ax>Aeである場合には、音声データ読
み出しアドレスAxに音声データの先頭アドレスA0を
セットした後(SA10)、鍵盤がオフとなるまでSA
6〜SA11のループを繰り返す。したがって、鍵盤部
3にて押鍵を継続している間、SA6〜SA11のルー
プが繰り返されることにより、図2に示した音声データ
がアドレス順に読み出されて、押鍵された鍵の音高Tn
にて音声出力される。これにより、スピーカ12から
は、前記音声で構成されるスキャットが押鍵した鍵の音
高にて放音される。
【0015】そして、鍵盤部3にて離鍵しこれにより鍵
盤がoffとなると、鍵盤がoffとなったときのアド
レスAxをRAM7に保存した後(SA12)、SA2
からの判別処理を繰り返す。このとき、再度鍵盤部3を
操作し、スレッシュレベルVsより小さいベロシティに
て押鍵を行うと、SA2からSA3、SA4と進んで、
SA4の判別を行った際、この判別がNOとなる。した
がって、前述のSA12でRAM7に保存してあるアド
レスAxから音声データが読み出され(SA6)、しか
る後に押鍵を継続する限りSA6〜SA12のループが
繰り返される。よって、スレッシュレベルVsより小さ
いベロシティにて再度押鍵を行った場合には、前回の離
鍵時におけるアドレスAxから読み出しが開始され、こ
れにより、スキャットの途中からの音声が押鍵された鍵
に対応する音高にて、スピーカ12から発生する。
【0016】これに対し、スレッシュレベルVsより大
きいベロシティにて再度押鍵を行った場合には、SA4
の判別がYESとなることにより、音声データの読み出
しアドレスAxに音声データの先頭アドレスA0がセッ
トされる(SA5)。しかる後に、SA6〜SA12の
ループが繰り返されることにより、スキャットの冒頭か
らの音声が押鍵された鍵に対応する音高にて、スピーカ
12から発生する。
【0017】すなわち、より具体的に説明するならば、
スレッシュレベルVsを超えない押鍵を複数回連続する
と、SA6において読み出されるアドレスAxは、例え
ば Ax=A0→Al→An→Ak→・・・ のように変化する。よって、このアドレスAxからの読
み出しが開始されて、SA6〜SA12のループが実行
されると、押鍵ごとに 「シャバ」→「ダバ」→「ダッ、シャ」のように音声が
発生する。
【0018】また、前記例において、読み出しアドレス
AxがAnのとき行った押鍵のベロシティが103であ
って、スレッシュレベルVsを超えた場合には、SA6
において読み出されるアドレスAxは、 Ax=A0→Al→《A0(スレッシュレベルVsを超
えた)》→Ak→・・・ のように変化する。よって、このアドレスAxからの読
み出しが開始されて、SA6〜SA12のループが実行
されると、押鍵ごとに「シャバ」→「ダバ」→《シャバ
ダ》→「ダッ、シャ」のように音声が発生する。つま
り、スレッシュレベルVsを超えない押鍵を行った場合
には、押鍵ごとにスキャットの次の音声が発生し「シャ
バ」→「ダバ」と続くが、スレッシュレベルVsを超え
る押鍵を行うとスキャットの冒頭からの音声《シャバ
ダ》が発生する。
【0019】よって、押鍵/離鍵を行い、例えば“↓”
の時点でスレッシュレベルVsを超えた押鍵を行ったと
すると、「シャバダバダッ、シャバダバダッ、シャバ、
↓シャバ、↓シャバ、↓シャバダバ、↓シャバダバダ
ッ、シャバダバダ、↓シャバダバ、↓シャバダバダッ」
のような構成のスキャットを発生させることができ、こ
れにより多様な音楽表現が可能となる。
【0020】なお、この実施例においては、テンキー入
力部2の操作により、スレッシュレベルVsを入力させ
るようにしたが、予めスレッシュレベルVsの値を第1
ROM6に記憶させておくようにしてもよい。
【0021】図5は、本発明の第2実施例における第2
ROM8データフォーマットを示し、一連の音声データ
は先頭アドレスA0から最終アドレスAeまでの各領域
に記憶されている。この第2実施例において、第2RO
M8に記憶されている一連の音声データは、文字標記す
るならば「シャバダバドゥバ」なるスキャットである。
そして、このスキャットを構成する音声データのうち、
「シャバ」の部分は第1の音声データとしてアドレスA
0〜Ap−1の領域に記憶され、「ダバドゥバ」の部分
は第2の音声データとしてアドレスAp〜Aeまでに記
憶されている。
【0022】図6は、この第2実施例におけるCPU1
の動作を示すフローチャートであり、このフローチャー
トにおいてはSB1とSB10のみが、図4に示した第
1実施例の対応するSA1及びSA10と異なり、他の
判別処理は第1実施例と同様である。すなわち、この第
2実施例のSB1においては、音声データ読み出しアド
レスAxに図5に示した音声データのアドレスApをセ
ットする。このアドレスApは、前述のように第2の音
声データ(「ダバドゥバ」)の先頭アドレスである。し
たがって、スレッシュレベルVsを超えないベロシティ
にて1回目の押鍵を行った場合には、SB4からSB6
に進んで、SB6以下の処理が実行され、これにより、
第2の音声データに基づく発音(「ダバドゥバ」)から
開始される。無論、スレッシュレベルVsを超えるベロ
シティをもって押鍵を行った場合には、SB5で音声読
み出しアドレスAxに、第1の音声データの先頭アドレ
スA0がセットされることにより、第1の音声データに
基づく発音(「シャバ」)から開始される。
【0023】また、以降は第1実施例と同様に、スレッ
シュレベルVsを超えない押鍵を行った場合には、押鍵
ごとにスキャットの次の音声が発生し、スレッシュレベ
ルVsを超える押鍵を行うと第1の音声データに基づく
音声が発生する。しかし、AB8でインクリメントした
音声データ読み出しアドレスAxが、音声データの最終
アドレスAeを超えた場合には、第1実施例と異なり、
音声データ読み出しアドレスAxに第2の音声データの
先頭アドレスApをセットする(SB10)。
【0024】したがって、この実施例においては、鍵盤
がオフとなるまでSB6〜SB11のループが繰り返さ
れると、第2の音声データがアドレス順に読み出され
る。よって、スピーカ12からは、第2の音声データに
基づくスキャット「ダバドゥバ」が押鍵した鍵の音高に
て放音される。
【0025】よって、このように制御される結果、押鍵
/離鍵を行い、例えば“↓”の時点でスレッシュレベル
Vsを超えた押鍵を行ったとすると、「ダバドゥバ、ダ
バドゥバ、ダバドゥバ、↓シャバダバ、↓シャバダバ、
ドゥバダバドゥバ、ダバドゥバ、ダバドゥバ、↓シャバ
ダバ、↓シャバダバドゥバ」のような構成のスキャット
を発生させることができ、これにより多様な音楽表現が
可能となる。
【0026】なお、第1及び第2実施例において各々示
したスキャットの音声「シャバダバダッ」「シャバダバ
ドゥバ」は一例であって、他の構成からなる音声であっ
ても、多様に連続する表現が可能となることは勿論であ
る。
【0027】図7〜15は、本発明の第3実施例を示す
ものであり、図7のブロック図においてCPU1は、こ
の楽音発生装置全体をコントロールする。鍵盤部3には
各鍵ごとに押鍵時のベロシティに応じた時間差でオンと
なるスイッチが設けられており、鍵盤入力検出部5は、
これらスイッチの状態に基づき、押鍵、離鍵、押鍵時の
ベロシティ、及び押鍵された鍵に対応する音高を検出す
る。
【0028】また、第1ROM6は、プログラム用であ
ってCPU1の制御動作を決定するプログラムが予め記
憶されている。RAM7は、データ用であって、CPU
1の制御動作に必要となる変数等を一時記憶し、第2R
OM8には、前記鍵盤部3の操作に応答して発音される
日本語音データが記憶されている。日本語入力部13
は、後述するように日本語音に対応する複数のキーを有
し、日本語音入力検出部14は、日本語音入力部13に
おいて入力された日本語音入力データ、すなわち操作さ
れたキーの音WnとベロシティVwとを検出する。
【0029】日本語音/その母音判断部15は、前記日
本語音入力検出部14が検出した日本語音入力データ
(ベロシティVw)に基づき、キー操作により指定され
た日本語音又はこの指定された日本語音の母音のいずれ
かを発音するかを決定する。音声発音部16は、この日
本語音/その母音判断部15の決定と、鍵盤入力検出部
5及び日本語入力検出部14により検出されたデータと
に基づき、音声を発生させる。
【0030】図8は、前記日本語入力部13の詳細を示
すものであり、この日本語入力部13に設けられた上部
枠17内には“や行”以外の“あ行”〜“ん”までの4
3個の一般キー18が配列されている。また、下部枠1
9内には、“や”“ゆ”“よ”のや行キー20、破裂音
指定キー21、及び濁音指定キー22が配置されてお
り、下部枠19の側部には連続部発音LED23が配置
されている。
【0031】次に、日本語入力部13の操作手順及び機
能について説明する。 1)濁音指定 図9に斜線で示したように、濁音指定キー22を操作す
ると、一般キー18のうち濁音の指定が可能なキー “か〜こ”(が〜ご) “さ〜そ”(ざ〜ぞ) “た〜と”(だ〜ど) “は〜ほ”(ば〜ぼ) が照光する。この照光した一般キー18と濁音指定キー
22との同時押しにより、括弧内に示した対応する濁音
が指定される。 2)は行破裂音指定 図10に斜線で示したように、破裂音指定キー21を操
作すると、一般キー18のうち破裂音の指定が可能なキ
ー“は〜ほ”(ぱ〜ぽ)が照光する。この照光した一般
キー18と破裂音指定キー21との同時押しにより、括
弧内に示した対応するは行破裂音が指定される。 3)拗音指定 図11に斜線で示したように、や行キー20のいずれか
を操作すると、一般キー18のうち拗音の指定が可能な
キー が照光する。この照光した一般キー18と拗音指定キー
22との同時押しにより、括弧内に示した対応する拗音
が指定される。なお、単にや行キー20のみを押した場
合には、“や”“ゆ”“よ”が発音される。 4)濁音+拗音指定 図12に斜線で示したように、濁音指定キー22とや行
キー20のいずれかを操作すると、一般キー18のうち
濁音+拗音指定が可能なキー “き”(ぎゃ、ぎゅ、ぎょ) “し”(じゃ、じゅ、じょ) “ひ”(びゃ、びゅ、びょ) が照光する。この照光した一般キー18と濁音指定キー
22及びや行キー20のいずれかとの同時押しにより、
括弧内に示した対応する濁音+拗音が指定される。 5)破裂音+拗音指定 図13に斜線で示したように、破裂音指定キー21とや
行キー20のいずれかを操作すると、一般キー18のう
ち破裂音+拗音指定が可能なキー“ひ”(ぴゃ、ぴゅ、
ぴょ)が照光する。この照光した一般キー18と破裂音
指定キー21及びや行キー20のいずれかとの同時押し
により、括弧内に示した破裂音+拗音が指定される。
【0032】なお、前記以外の日本語音は一般キー18
の単独操作により指定され、このときキー操作した際の
ベロシティVwが前述のように日本語入力検出部14に
より検出され、また、や行キー20を操作した際のベロ
シティVwも同様に日本語入力検出部14により検出さ
れる。
【0033】次に、以上の構成にかかる第3実施例の動
作を図14に示したフローチャートに従って説明する。
すなわち、先ずイニシャル処理により、連続部発音LE
D23をオフにし、日本語指定Wnに“あ”をセットす
る。さらに、日本語指定Velocity Wnにスレ
ッシュレベルSLをセットするとともに、登録回数チェ
ック変数sにTRUEをセットし、これらをRAM7に
記憶する(SC1)。なお、ここで登録回数チェック変
数sは、TRUEにより第1発音を示し、FAULSE
により第2以降の発音を示す。
【0034】次に、日本語入力部13からの日本語入力
の有無を判別し(SC2)、日本語入力がなかった場合
にはSC9に進む。しかし、日本語入力があった場合に
は、指定された日本語音Wnと指定時のベロシティVw
を検出し(SC3)、この検出したベロシティVwがス
レッシュレベルSLを超えるか否かを判別する(SC
4)。この判別の結果、ベロシティVwがスレッシュレ
ベルSL以下である場合には、連続部発音LED23を
オフにし(SC5)、ベロシティVwがスレッシュレベ
ルSLを超える場合には、連続部発音LED23をオン
にするとともに、登録回数チェック変数sをTRUEに
する(SC6)。
【0035】引き続き、鍵盤部3の操作による鍵盤入力
の有無を判別し(SC7)、鍵盤入力がない場合にはS
C2に戻る。鍵盤入力があった場合には、それが離鍵で
あって音高Toが存在するか否かを判別し(SC8)、
離鍵された音高Toが存在する場合には、音高Toを全
てノートオフして消音させる(SC9)。さらに、新た
に押鍵された音高Tnが存在するか否かを判別し(SC
10)、存在する場合にはそのベロシティVnを検出す
る(SC11)。
【0036】次に、前述のSC4で検出した日本語入力
時のベロシティVwが、スレッシュレベルSL以下であ
るか否かを判別する(SC12)。Vw>SLであっ
て、日本語入力時のベロシティVwがスレッシュレベル
SLを超える場合には、登録回数チェック変数sがTR
UEであるか否かを判別する(SC13)。登録回数チ
ェック変数sは、前述のようにTRUEにより第1発音
を示し、FAULSEにより第2以降の発音を示す。そ
して、s=TRUEであって第1発音である場合(SC
13の判別がYES)及び、Vw≦SLであって日本語
入力時のベロシティVwがスレッシュレベルSL以下で
ある場合(SC12の判別がYES)には、押鍵された
鍵の音高TnであってベロシティVnに応じた音量に
て、音声Wnを発生させ(SC16)、SC2に戻る。
【0037】しかし、Vw>SLであって日本語入力時
のベロシティVwがスレッシュレベルSLを超え(SC
12の判別がNO)、かつ、s≠TRUEであって第2
以降の発音である場合(SC13の判別がNO)には、
音声Wn−v(母音部発音)を発生させる(SC1
4)。このとき、音声Wn−vは、押鍵された鍵の音高
TnであってベロシティVnに応じた音量にて発生さ
せ、しかる後に、登録回数チェック変数sにFAULS
Eをセットし(SC15)、SC2に戻る。
【0038】次に、以上の処理手順を、図15に示した
楽譜及び歌詞“酒は飲め飲め、飲むならば〜”の民謡
「黒田節」を歌わせる場合について、具体的に説明す
る。 (1)日本語入力部13で、キー“さ”を押圧し、この
ときキー“さ”を強く押圧すると、連続部発音LED2
3が点灯する(SC6)。引き続き、鍵盤部3にて、D
音を押鍵すると、“さ”が音高Dにて発生する(SC1
6)。また、鍵盤部3にてD音を離鍵した後、E音を押
鍵すると、“さ”の母音部である“あ”が音高Eにて発
生する(SC15)。 (2)日本語入力部13でキー“け”を押圧し、このと
きキー“け”を弱く押圧すると、連続部発音LED23
が消灯し(SC5)、引き続き、鍵盤部3にて、E音を
離鍵した後G音を押鍵すると、“け”が音高Gにて発生
する(SC16)。 (3)日本語入力部13でキー“わ”を押圧し、このと
きキー“わ”を強く押圧すると、連続部発音LED23
が点灯する(SC6)。引き続き、鍵盤部3で、再度G
音を押鍵すると、“わ”が音高Gにて発生する(SC1
6)。また、鍵盤部3にてG音を離鍵した後、E音を押
鍵すると、“わ”の母音部である“あ”が音高Eにて発
生する(SC14)。 (4)日本語入力部13でキー“の”を押圧し、このと
きキー“の”を弱く押圧すると、連続部発音LED23
が消灯し(SC5)、引き続き、鍵盤部3にて、E音を
離鍵した後D音を押鍵すると、“の”が音高Dにて発生
する(SC16)。 (5)日本語入力部13でキー“め”を押圧し、このと
きキー“め”を強く押圧すると、連続部発音LED23
が点灯する(SC6)。引き続き、鍵盤部3で、D音を
離鍵した後E音を押鍵すると、“め”が音高Eにて発生
する(SC16)。また、鍵盤部3にてE音を離鍵した
後、D音を押鍵すると、“め”の母音部である“え”が
音高Dにて発生する(SC14)。 (6)日本語入力部13でキー“の”を押圧し、このと
きキー“の”を弱く押圧すると、連続部発音LED23
が消灯し(SC5)、引き続き、鍵盤部3にて、D音を
離鍵した後C音を押鍵すると、“の”が音高Cにて発生
する(SC16)。 (7)日本語入力部13でキー“め”を弱く押圧し、引
き続き、鍵盤部3で、C音を離鍵した後D音を押鍵する
と、“め”が音高Dにて発生する(SC16)。 (8)日本語入力部13でキー“の”を弱く押圧し、引
き続き、鍵盤部3で、D音を離鍵した後G音を押鍵する
と、“の”が音高Gにて発生する(SC16)。 (9)日本語入力部13でキー“む”を押圧し、このと
きキー“む”を強く押圧すると、連続部発音LED23
が点灯する(SC6)。引き続き、鍵盤部3で、再度G
音を押鍵すると、“む”が音高Gにて発生する(SC1
6)。また、鍵盤部3にてG音を離鍵した後、A音を押
鍵すると、“む”の母音部である“う”が音高Aにて発
生する(SC14)。 (10)日本語入力部13でキー“な”を押圧し、この
ときキー“な”を強く押圧すると、連続部発音LED2
3が点灯する(SC6)。引き続き、鍵盤部3で、音高
Aを離鍵した後G音を押鍵すると、“な”が音高Gにて
発生する(SC16)。また、鍵盤部3にてG音を離鍵
した後、F音を押鍵すると、“な”の母音部である
“あ”が音高Fにて発生する(SC14)。 (11)日本語入力部13でキー“ら”を押圧し、この
ときキー“ら”を強く押圧すると、連続部発音LED2
3が点灯する(SC6)。引き続き、鍵盤部3で、音高
Fを離鍵した後D音を押鍵すると、“ら”が音高Dにて
発生する(SC16)。また、鍵盤部3にてD音を離鍵
した後、F音を押鍵すると、“ら”の母音部である
“あ”が音高Fにて発生する(SC14)。 (12)日本語入力部13で濁音“ば”を指定し、この
ときキーを弱く押圧すると、連続部発音LED23が消
灯し(SC5)、引き続き、鍵盤部3にて、F音を離鍵
した後G音を押鍵すると、“ば”が音高Gにて発生する
(SC16)。
【0039】このようにして、日本語入力部13と鍵盤
部3を図15に示した楽譜の各音符の音長に応じて操作
することにより、「黒田節」が奏でられる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、操作子の
操作状態に応じて読み出しエリアを可変的に指定し、こ
の可変的に指定した読み出しエリアから音声データを読
み出して発音させるようにしたことから、読み出される
音声データが指定されるエリアに応じて変化する。よっ
て、この音声データに基づく発音により構成されるスキ
ャットや歌詞等が画一化することがなく、操作子の操作
状態に応じて多様なものとなり、これにより多様な演奏
表現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例及び第2実施例にかかる楽
音発生装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例において第2ROMに記憶
されている音声データのフォーマットを示す図である。
【図3】同実施例の音高→音高値変換テーブルを示す概
念図である。
【図4】同実施例の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例において第2ROMに記憶
されている音声データのフォーマットを示す図である。
【図6】同実施例の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施例にかかる楽音発生装置の機
能ブロック図である。
【図8】同実施例の日本語入力部の平面図である。
【図9】同日本語入力部の濁音指定時の状態を示す図で
ある。
【図10】同日本語入力部のは行破裂音指定時の状態を
示す図である。
【図11】同日本語入力部の拗音指定時の状態を示す図
である。
【図12】同日本語入力部の濁音+拗音指定時の状態を
示す図である。
【図13】同日本語入力部の破裂音+拗音指定時の状態
を示す図である。
【図14】同実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図15】同実施例の発音に用いた曲及び歌詞を示す図
である。
【符号の説明】
1 CPU 3 鍵盤部 5 鍵盤入力検出部 6 第1ROM 8 第2ROM 9 読み出しアドレス決定部 10 D/A変換部 11 アンプ 13 スピーカ 13 日本語入力部 16 音声発音部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作子と、 音声データを記憶した記憶手段と、 前記操作子の操作状態に基づき、前記記憶手段に記憶さ
    れている音声データの読み出しエリアを可変的に指定す
    る読み出しエリア指定手段と、 前記操作子の操作に応答して、前記読み出しエリア指定
    手段により指定されたエリアから前記音声データを順次
    読み出す読み出し手段と、 該読み出し手段により読み出された音声データにしたが
    って発音する発音手段と、 を有することを特徴とする楽音発生装置。
  2. 【請求項2】 前記読み出しエリア指定手段は、前記操
    作子の操作をやめた際に、前記読み出し手段により最後
    に読みされた音声データのアドレスを記憶し、再度操作
    子が操作された際に、この記憶したアドレスから、前記
    読み出しエリアを指定することを特徴とする請求項1記
    載の楽音発生装置。
  3. 【請求項3】 前記音声データは、第1の音声データと
    第2の音声データとで構成され、前記エリア設定手段は
    前記操作子が操作された際のベロシティに応じて、第1
    又は第2の音声データが記憶されているエリアを指定す
    ることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
  4. 【請求項4】 前記読み出しエリア指定手段は、前記操
    作子が操作された際のベロシティに応じて、前記記憶手
    段に記憶されている音声データの読み出しエリアを可変
    的に指定することを特徴とする請求項1記載の楽音発生
    装置。
  5. 【請求項5】 前記音声データは日本語音データであ
    り、前記読み出しエリア指定手段は、前記ベロシティが
    所定以上であるとき、前記日本語音データのうち母音部
    分のエリアを指定することを特徴とする請求項4記載の
    楽音発生装置。
  6. 【請求項6】 音高を指定するための音高指定手段がさ
    らに設けられ、前記発音手段は前記音高指定手段により
    指定された音高にて発音することを特徴とする請求項1
    から5にいずれか記載の楽音発生装置。
JP5144293A 1993-05-24 1993-05-24 楽音発生装置 Pending JPH06332458A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011203582A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Yamaha Corp 楽音生成装置及びプログラム
JP2011203581A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Yamaha Corp 楽音生成装置及びプログラム
JP2011203583A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Yamaha Corp 楽音生成装置及びプログラム
JP2011203580A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Yamaha Corp 楽音生成装置
JP2012083569A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Yamaha Corp 歌唱合成制御装置および歌唱合成装置

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