JPH063313B2 - ヒ−トポンプ式空気調和機 - Google Patents

ヒ−トポンプ式空気調和機

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JPH063313B2
JPH063313B2 JP61139040A JP13904086A JPH063313B2 JP H063313 B2 JPH063313 B2 JP H063313B2 JP 61139040 A JP61139040 A JP 61139040A JP 13904086 A JP13904086 A JP 13904086A JP H063313 B2 JPH063313 B2 JP H063313B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はヒートポンプ式空気調和機に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来よりヒートポンプ式空気調和機においては、暖房運
転時に室外熱交換器に着霜の生じることがあるが、着霜
量が多くなった場合には暖房能力の低下を招くことか
ら、例えば「冷凍−第55巻第632号」(第43頁〜第46
頁)〔昭和55年6月発行〕にも記載されているように、
必要に応じてデフロストが行われている。このデフロス
ト方法としての主なものは、圧縮機から室外熱交換器へ
と直接的に高温ガス冷媒を供給する逆サイクルを利用し
たホットガスデフロスト方式である。そして上記のよう
なデフロストは、上記室外熱交換器への着霜量を検出
し、この検出量が基準量を超えた場合に開始するような
されている。
ところで上記のようなヒートポンプ式空気調和機におい
ては、室内温度検出サーモを備え、室内温度が設定値を
超えた際に暖房運転を停止し、一方室内温度が基準温度
以下になった際に暖房運転を再開するような制御を行な
うのが普通である。しかも暖房運転時間を長く確保した
いという要求から、室外熱交換器の着霜量が、暖房運転
をこれ以上、継続できないという状態になるまで暖房運
転し、この時点でデフロスト運転を開始するのが一般的
であった。このため、いったんデフロスト運転にはいる
と、この運転が長くかかることになる。さらに前記とは
別に室内温度検出サーモの作動による暖房運転の停止が
あり、総合的にみると暖房運転停止時間が長時間になる
という結果をもたらしていた。
そこでこの発明の出願人は、先に、外気温度によって
は、室外ファンだけでも、ある程度のデフロストのでき
ることに着目すると同時に、サーモ等の室内温度センサ
による暖房運転の停止時間を利用し、室外熱交換器に付
着した霜を溶解させ、再起動時の暖房能力を向上するこ
とのできるヒートポンプ式空気調和機を提案した(特願
昭60-117517号)。また上記装置では、上記暖房運転の
停止時間を利用して、さらにこの時間内に必要に応じて
能力の大きいデフロストをもさせるようにしている。第
6図に上記装置の機能ブロック図を示しているが、同装
置には、室内温度センサ51と運転制御手段52と着霜
量検出手段53と室外温度センサ54とデフロスト制御
手段55と室外ファン制御手段56とが設けられてい
る。上記室内温度センサ51は、室内温度を検出すると
共に検出温度が基準温度を超えたときに暖房停止信号を
発生するものであり、この暖房停止信号の有無に従って
暖房運転の停止と再起動とが上記運転制御手段52によ
って行われる。また上記着霜量検出手段53は、室外熱
交換器への着霜量を検出すると共に検出着霜量が基準量
を超えたときにデフロスト信号を発生する。さらに上記
室外温度センサ54は、室外温度を検出すると共に検出
温度が基準温度を超えたときに適温信号を発生するもの
であり、上記暖房停止信号とデフロスト信号とが出力さ
れているときにデフロスト制御手段55によりデフロス
ト機能が作動され、また上記暖房停止信号と適温信号と
が出力され、かつ上記デフロスト信号が出力されないと
きには、室外ファン制御手段56によって室外ファンが
作動される。このように、暖房運転の停止信号が発生さ
れているときに、デフロスト運転、または室外ファンを
駆動するようにしてあり、暖房運転の停止時間を利用し
て除霜を行ない、再起動時の暖房能力の向上とデフロス
ト運転頻度の減少とを図ろうとするものである。
(発明が解決しようとする問題点) ところで上記のようなヒートポンプ式空気調和機におい
ては、次のような問題点があった。それは、無着霜状態
であるにもかかわらず、室外ファンを不必要に作動させ
てしまうという問題である。つまり、暖房停止状態にお
いて、着霜量が基準量以下である場合には、着霜量の有
無に拘らず自動的に室外ファン作動信号が出力されるた
めに、室外ファンが駆動され、無駄な電力消費を生ずる
のである。さらに、暖房運転をデフロスト運動より優先
させているために、例えば寒冷地等の着霜条件の悪い環
境で使用する場合には、暖房停止期間に限定されたデフ
ロスト運動では完全に除霜されない場合があり、室内温
度センサの信号によって不完全な除霜状態で暖房に切換
わることになる。このとき暖房能力は低下しているの
で、室温が基準温度を超える迄に長時間を要し、またこ
の間に着霜が進んでさらに暖房能力が低下していく、と
いう悪循環に陥り、自動的に正常復帰するのが困難とな
る場合が生じていた。
この発明は上記した従来の問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、室外熱交換器に付着し
た霜を除霜するに際し、着霜量が基準量以上となった場
合には暖房運転中であれば、これを停止して強制デフロ
スト運転を行なって暖房性能の回復を図ると共に、着霜
量が基準量以下のときには、室内温度サーモによる暖房
運転の停止時間を利用して、着霜量に応じてデフロスト
運転を行ない、あるいはわずかに着霜状態にある場合に
はこれを確認して室外ファンを運転することにより、室
外ファンの空運転を防止すると共に、停止時間中に着霜
量の低減又は解消を行なって、再起動時の暖房能力を向
上することのできるヒートポンプ式空気調和機を提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段) そこでこの発明のヒートポンプ式空気調和機において
は、第1図のように、室内での空調負荷を検出すると共
に検出負荷が基準負荷以下のときに暖房停止信号を出力
する室内負荷検出手段22と、上記暖房停止信号の有無
に従って暖房運転の停止と再起動とを行なう運転制御手
段28とを有し、室外熱交換器5への着霜量を検出する
着霜量検出手段24と、上記着霜量が第1基準量を越え
たときにデフロスト機能を作動させる第1デフロスト制
御手段29と、上記着霜量が上記第1基準量とこの第1
基準量よりも小さい第2基準量との間であって、かつ上
記暖房停止信号が出力されているときにデフロスト機能
を作動させる第2デフロスト制御手段30と、上記着霜
量が上記第2基準量とこの第2基準量よりも小さい第3
基準量との間であって、かつ上記暖房停止信号が出力さ
れているときに室外ファン6を作動させるファン制御手
段31とを設けている。
(作用) 上記したヒートポンプ式空気調和機においては、着霜量
検出手段24によって室外熱交換器5への着霜量を検出
し、この検出された着霜量が第1基準量を超えた場合に
は、暖房運転中であればこれを停止して強制的にデフロ
スト機能を作動させる第1デフロスト制御手段29を設
けているので、着霜条件の悪い寒冷地等での使用におい
ても暖房性能の回復が保障される。また、暖房運転の停
止期間を利用して、着霜量が第1基準量以下で第2基準
量を超える場合にはデフロスト機能の作動を、また第2
基準量以下の場合には室外ファン6を作動させて行なう
除霜操作に際して、上記室外ファン6の作動条件として
さらに第3基準量以上という条件を設定しており、した
がって従来例のように無着霜状態においても室外ファン
6が空運転されるというようなことはなく、暖房停止期
間を利用した効率的な除霜操作が実現されるので、再起
動状態の暖房能力を向上することが可能となる。
(実施例) 次にこの発明のヒートポンプ式空気調和機の具体的な実
施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第2図には空気調和機の全体の概略構成を示すが、図の
ようにこの装置は、室外ユニット1と室内ユニット2と
を有するもので、室外ユニット1は圧縮機3、四方切換
弁4、室外熱交換器5及び室外ファン6をそれぞれ有
し、また室内ユニット2は室内熱交換器7と室内ファン
8とをそれぞれ有している。上記室外ユニット1と室内
ユニット2とはさらにマイクロコンピュータ等の制御部
9を有しているが、この制御部9には、外気温度を検出
する室外サーミスタ10と、室内温度を検出するルーム
サーモ11と、室外熱交換器5への着霜量を検出するた
めのサーミスタ12、すなわち室外熱交換器5での略蒸
発温度(Te)を検出し得るサーミスタ(以下外熱交サー
ミスタという。)12とがそれぞれ接続されている。
そしてこの制御部9には、第1図のように、上記ルーム
サーモ11によって検出された室内温度を基準温度と比
較して、検出温度が基準温度よりも高い場合には暖房停
止信号を出力する比較手段21が設けられており、上記
ルームサーモ11とこの比較手段21とによって、室内
負荷検出手段22が構成されている。また上記制御部9
には、上記室外サーミスタ10と外熱交サーミスタ12
とによって、室外熱交換器5の着霜量を間接的に検出す
る着霜量検出手段24が設けられている。この着霜量検
出手段24ではさらに検出された上記着霜量を、後で詳
しく説明する第1、第2、第3基準量と比較して、以下
の信号を出力する比較手段23を有している。すなわ
ち、この比較手段23からは、着霜量が第1基準量より
も多い場合には第1デフロスト信号を、また上記第1基
準量と第2基準量との間の場合には第2デフロスト信号
を、さらに上記第2基準量と第3基準量との間の場合に
は第3デフロスト信号がそれぞれ出力されるものであ
り、上記室外サーミスタ10と外熱交サーミスタ12と
上記比較手段23とによって上記着霜量検出手段24が
構成されているのである。
さらに上記制御部9には、上記室外サーミスタ10によ
り検出された外気温度を、後で説明する2つの基準温度
(TH、TL)と比較して、高温側基準温度(TH)よりも上
記検出温度が低い場合に高温側適温信号を、また低温側
基準温度(TLよりも検出温度が高い場合に低温側適温信
号をそれぞれ出力する比較手段25が設けられており、
前記室外サーミスタ10は上記比較手段25と共に室外
温度センサ26も構成している。
ここで上記着霜量検出手段24における第1、第2、第
3基準量と室外温度センサ26における基準温度とにつ
いて説明する。上記のように、着霜量の検出用に、室外
サーミスタ10と外熱交サーミスタ12を用い、室外サ
ーミスタ10で外気温度(TA)を検出し、外熱交サーミ
スタ12で室外熱交換器5の温度(Te)を検出している
訳であるが、これらの温度(TA)、(Te)は従来装置に
おいては、経済的に、第3図のような変化をする。第3
図には、横軸が経過時間を、縦軸が暖房運転始動後の室
外熱交換器5の温度変化を示しており、始動後、定常暖
房運転中には、室外熱交換器5の温度(Te)は外気温度
(TA)より低い温度差(TA-Te=ΔTO)を保って運転され
る。ここで、室外熱交換器5に着霜し始めると、室外熱
交換器5で冷媒蒸発温度が低下してくるために、室外熱
交換器5の温度(Te)も次第に低下することとなり、第
3図に付記してある着霜状態模式図(a)(b)(c)のよう
に、着霜量の増加と共に外気温度(TA)と室外熱交換器
5の温度(Te)の差は(ΔT3)、(ΔT2)を経て(ΔT
1)に至るように次第に大きくなる。この模式図(c)の点
においては、多量の着霜状態となっており、暖房性能が
大幅に低下してくるために、暖房運転を停止し、強制的
にデフロスト運転に切換えて除霜するのである。以上の
説明のように、室外熱交換器5への着霜量を外気温度
(TA)と室外熱交換器5の温度(Te)との温度差で間接
的に検出することが可能であり、そこで本実施例におい
ては、上記強制デフロスト運転開始点に対応する温度差
(ΔT1)を第1基準量として、また上記デフロスト運転
を開始すべき着霜状態にまでは至っていないが、かなり
の着霜を生じている状態(模式図(b)に対応する温度差
(ΔT2)を第2基準量として、さらに、第3図の(a)の
ように着霜が始まって、定常運転時の温度差(ΔT0)よ
りも若干大きくなった温度差(ΔT3)を第3基準量とし
て設定するものである。さらに上記各基準量の設定に当
たっては、外気温度(TA)の変化に対応した値として限
定している。すなわち第4図は、外気温度(TA)の変化
に対する上記各基準量の検量線を示しており、例えば外
気温度(Ti)のときの第1基準量(ΔT1i)と、外気温
度(Tj)のときの第1基準量(ΔT1j)とは若干異なっ
た値となるが、それぞれ同図のような検量線に基づいて
外気温度の変化に対応した基準値を読取り、これらの基
準データテーブルとして制御部9に記憶させているので
ある。一方、上記テーブルには第4図のように外気温度
(TH)及び(TL)でそれぞれ上下限を設けている。上限
温度(TH)は誤動作防止のためであり、外気温度が(T
H)以上であれば、着霜が存在しないと判断される温度
に、したがってこのとき生じた温度差は着霜以外の要因
によるものと判断される温度に設定している。また下限
温度(TL)は例えば0℃に設定しており、後で説明する
ように、この温度(TL)以下の外気温度のときに上記温
度差がΔT3以上生じたときに室外ファン6を作動したと
しても低温外気の吹き付けでは除霜効果を生じ得ないと
判断される温度に設定しているのである。
上記制御部9はさらに、第1図のように、上記各信号の
出力によって作動される4個の制御手段を有している。
まずその第1の制御手段は、室内負荷検出手段22から
暖房停止信号が出力されたときに、圧縮機3、室外ファ
ン6及び室内ファン8の駆動をそれぞれ停止して暖房運
転を停止し、一方暖房停止信号の出力されないときは圧
縮機3、室外ファン6及び室内ファン8を駆動して暖房
運転を行なう制御をするための運転制御手段28であ
る。またその第2の制御手段は、着霜量検出手段24か
ら第1デフロスト信号が出力されたときに、四路切換弁
4の切換、圧縮機3の駆動、室外ファン6の停止等のホ
ットガスデフロストを行い、一方第1デフロスト信号が
出力されないときには出力を行わない制御をするための
第1デフロスト制御手段29である。そしてその第3の
制御手段は、上記暖房停止信号と室外温度センサ26か
らの高温側適温信号と着霜量検出手段24からの第2デ
フロスト信号がそれぞれ出力されたときに上記ホットガ
スデフロストを行い、それ以外の場合はデフロストを行
わない制御をするための第2デフロスト制御手段30で
ある。さらに第4の制御手段は、暖房停止信号と室外温
度センサ26からの高温側及び低温側適温信号が出力さ
れ、かつ着霜量検出手段24から第3デフロスト信号が
出力されているときに室外ファン6を作動させ、それ以
外の場合、つまり室外熱交換器5への着霜量が第2基準
量を超えてデフロスト運転を行なう場合や、室外温度が
高温側基準温度以上の場合、あるいは低温側基準温度以
下の場合には室外ファン6を作動させないような制御を
行なうファン制御手段31である。
上記空気調和機の作動状態を第5図に示すフローチャー
トに基づいて説明する。まず正常に暖房運転が継続され
ている場合には、第5図に示すように制御部9における
制御プログラムはステップS0、S1、S2、S3、S4→S0とサ
イクリックに各ステップを実行している。すなわちこの
間にステップS1では室外サーミスタ10で検出される外
気温度(TA)と外熱交サーミスタ12で検出される室外
熱交換器温度(Te)との差ΔTを演算・記憶して、これ
をステップS2において第1基準量(ΔT1)と比較する。
(ΔT1)以下の時にはステップS3でルームサーモ11の
作動状態により、これが作動しない場合、つまり室内温
度が基準温度以下の場合には、ステップS4で暖房運転信
号を発生し、再度ステップS0に戻ってプログラムの実行
を継続していく。このプログラムサイクル実行中に、ス
テップS2でΔTがΔT1よりも大となった場合には、暖房
を停止してステップS6に移り、外気温度(TA)が高温側
基準温度(TH)より小さい場合には、室外熱交換器5へ
の着霜量が甚大であると判断して、ステップS7、S8の逆
サイクルデフロスト運転を行なう。このデフロストの完
了(ステップS8)は、図示してはいないが、室外熱交換
器5の温度が所定温度を超える際に出力されるデフロス
ト完了信号によって行われるようになされている。デフ
ロストが完了するとステップS9でデフロスト運転を停止
し、再度ステップS0に戻ってS1、S2・・・と続く暖房運
転サイクルを実行していくこととなる。
一方、上記暖房運転サイクル中、ステップS3でルームサ
ーモ11がON作動したとき、すなわち室内温度が基準温
度を超えた場合には、暖房を停止してステップS11に移
り、外気温度(TA)が高温側基準温度TH)よりも小さい
場合にはステップS12において暖房停止直前に演算記憶
されたΔTを第2基準量(ΔT2)と比較する。そしてこ
のΔTがΔT2より大きいときには、室外熱交換器5への
着霜量がかなり多いと判断して、次のステップS13、S1
4、S15の逆サイクルデフロスト運転を実行するのであ
る。この逆サイクルデフロスト実行プログラム中ステッ
プS14でルームサーモ11の作動状態を監視しており、
ルームサーモ11がOFF作動し、室温が基準温度より低
下した場合にはステップS16でこの逆サイクルデフロス
ト運転を中断して、ステップS0に戻り、初めの暖房運転
サイクルを実行することとなる。
さらに、上記ステップS12において、ΔTがΔT2以下の
場合にはステップS17へと移り、外気温度(TA)と(T
L)とを比較する。この外気温度(TA)が低温側基準温
度(TL)より低い場合には、室外ファン8を作動しても
送風による解霜はなし得ないので、このときステップS2
1へと移って室外ファン8をON作動することなく、初期
のプログラムステップS0へ移ることとなる。一方ステッ
プS17でTAがTLより大きい場合には、次にステップS18に
移り、暖房停止直前のΔTを第3基準量(ΔT3)と比較
する。そしてこのΔTがΔT3より小さい場合には室外熱
交換器5には着霜していないとして、ステップS21に移
り、室外ファン6は停止のままで初期プログラムステッ
プS0へ移る。一方ΔTがΔT3より大きい場合には、室外
熱交換器5には着霜が始まっている状態に相当し、この
ときステップS19に移って室外ファン6をON作動し、送
風による除霜操作が実行されるのである。この室外ファ
ン6による除霜操作はステップS20におけるルームサー
モ11のOFF作動信号、あるいはステップS17における外
気温度TAの低下、又は室外熱交換器5と外気温度との温
度差8(ΔT)が第3基準量(ΔT3)より小さくなった
場合にステップS21へと移って室外ファン6は停止さ
れ、初期プログラムステップS0に復帰する。
以上の説明のように、上記実施例においては、室外熱交
換器5への着霜量が、デフロスト運転をすべき第1基準
量に達していなくても、着霜が存在すればその量に応じ
て暖房運転の停止中を利用して除霜操作が自動的に行わ
れるものであり、着霜量が多ければ(第2基準量を超え
ていれば)停止期間中デフロスト運転が、また着霜量が
少なければ(第2基準量以下であれば)室外ファン6に
よる除霜操作が実行される。その結果、暖房運転再開時
の暖房能力を向上することが可能となる。また、除霜の
ための上記室外ファン6のON作動条件として、第3基準
量を設けているので、室外熱交換器5への霜の付着がな
いにもかかわらず、室外ファン6がON作動するような従
来装置における空運転が防止される。
以上の暖房運転停止中を利用した除霜機能によって、デ
フロスト運転頻度の減少を図ることができるが、上記実
施例ではルームサーモ11の作動状態より優先する第1
デフロスト制御手段を有しているので、寒冷地等におけ
る着霜条件の悪い環境下においても、この第1デフロス
ト制御手段による強制デフロスト運転により暖房性能の
自動回復が保障されているので、広範囲の使用環境の下
に経済的な装置として利用することが可能である。
なお、上記実施例においては、着霜量の検出手段として
室外温度(TA)と室外熱交換器温度(Te)とを利用する
方法により構成したが、室外熱交換器の温度と室内温度
吸込温度とから間接的に着霜量を検出する方法等の他の
方法による構成とすることも可能である。また上記実施
例ではルームサーモを有する室内負荷検出手段を示した
が、室内熱交換器における冷媒の過冷却温度の変化によ
って負荷検出を行なう方法等によって室内負荷検出手段
を構成することもできる。また室外ファンによる除霜操
作の停止条件として、この室外ファンの運転中にΔTが
ΔT3より大となったときに停止する制御構成としたが、
この条件を省略し、暖房停止直前のΔTがΔT3より大で
あれば、その暖房停止期間中は室外ファンのON作動を継
続することによって、完全解霜を図るべく構成すること
もできる。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明は、着霜量検出手段にお
いて検出した着霜量を第1、第2、第3基準量とそれぞ
れ比較し、着霜量がデフロスト運転をすべき第1基準量
に達していなくても、着霜が存在すればその量に応じて
暖房運転の停止中を利用して除霜操作が行われるように
成されており、着霜量が第1基準量以下で第2基準量を
超えていれば停止期間中のデフロスト運転が、また第2
基準量以下であれば室外ファンによる除霜操作が実行さ
れるものである。その結果、暖房運転再開時の暖房能力
を向上することができる。また除霜のための上記室外フ
ァンON作動条件として、第3基準量を設けているので、
従来例のように、室外熱交換器への霜の付着がない場合
にも室外ファンがON作動するような空運転状態が解消さ
れる。さらに第1デフロスト制御手段によって着霜量が
第1基準量を超える場合にはルームサーモ11の作動状
態によらず、除霜運転を実行する機能を有しているの
で、寒冷地等における着霜条件の悪い環境下においても
暖房性能の自動回復が保障されているので、広範囲の使
用条件下において経済的な装置として利用することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のヒートポンプ式空気調和機の機能ブ
ロック図、第2図はその全体構成の概略を示す説明図、
第3図は室外熱交換器への着霜量と室外熱交換器温度と
の関係を示すグラフ、第4図は、第1、第2、第3基準
量と外気温度との関係を示すグラフ、第5図は上記空気
調和機の制御方法のフローチャート図、第6図は従来装
置の機能ブロック図である。 5・・・室外熱交換器、6・・・室外ファン、22・・
・室内負荷検出手段、24・・・着霜量検出手段、28
・・・運転制御手段、29・・・第1デフロスト制御手
段、30・・・第2デフロスト制御手段、31・・・フ
ァン制御手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内での空調負荷を検出すると共に検出負
    荷が基準負荷以下のときに暖房停止信号を出力する室内
    負荷検出手段(22)と、上記暖房停止信号の有無に従っ
    て暖房運転の停止と再起動とを行なう運転制御手段(2
    8)とを有するヒートポンプ式空気調和機であって、室
    外熱交換器(5)への着霜量を検出する着霜量検出手段
    (24)と、上記着霜量が第1基準量を越えたときにデフ
    ロスト機能を作動させる第1デフロスト制御手段(29)
    と、上記着霜量が上記第1基準量とこの第1基準量より
    も小さい第2基準量との間であって、かつ上記暖房停止
    信号が出力されているときにデフロスト機能を作動させ
    る第2デフロスト制御手段(30)と、上記着霜量が上記
    第2基準量とこの第2基準量よりも小さい第3基準量と
    の間であって、かつ上記暖房停止信号が出力されている
    ときに室外ファン(6)を作動させるファン制御手段
    (31)とを設けたことを特徴とするヒートポンプ式空気
    調和機。
JP61139040A 1986-06-13 1986-06-13 ヒ−トポンプ式空気調和機 Expired - Lifetime JPH063313B2 (ja)

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