JPH08247588A - ヒートポンプマルチシステム - Google Patents

ヒートポンプマルチシステム

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JPH08247588A
JPH08247588A JP8779195A JP8779195A JPH08247588A JP H08247588 A JPH08247588 A JP H08247588A JP 8779195 A JP8779195 A JP 8779195A JP 8779195 A JP8779195 A JP 8779195A JP H08247588 A JPH08247588 A JP H08247588A
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幹彦 黒田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 利用側の負荷容量が小さい場合でも所定の加
熱運転率を確保し、確実に利用快適性を向上することが
可能なヒートポンプマルチシステムを提供する。 【構成】 除霜運転開始後、基準除霜時間teが経過す
れば、室外熱交換器温度Tdが除霜終了温度Teよりも
低い場合でも強制的に除霜運転を停止する。その後基準
加熱時間tqが経過するまでは除霜運転の再開を禁止す
ると共に除霜開始温度Tsを上昇させる。tqが経過す
れば除霜運転の禁止を解除し、変更した除霜開始温度T
sと室外熱交換器温度Tdとを比較しつつ暖房運転を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は冷媒循環を逆サイクル
に切り替えて除霜運転を行うヒートポンプマルチシステ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、セパレート型の空気調和機等に
おいては、暖房運転中に室外熱交換器に着霜が生じる
と、これにより暖房能力が低下してくるために、暖房を
中断して除霜運転に切り替える必要を生ずる場合があ
る。従来の空気調和機においては、この切り替えを自動
的に行うために、着霜によって外気との熱交換効率が低
下し、これによって室外熱交換器の蒸発温度が低下して
室外熱交換器自体の温度も低下してくる現象を利用し、
室外熱交換器の温度が除霜開始温度以下になれば、冷媒
回路を逆サイクルに切換えて除霜運転を開始するように
している。
【0003】ところが一台の室外熱交換器に複数台の室
内熱交換器、さらには風呂加熱用の熱交換器や給湯加熱
用の熱交換器を並列に接続可能としたマルチタイプのヒ
ートポンプシステムの場合には、前記の除霜運転操作に
おいて、除霜開始時の室外熱交換器への着霜量が略同一
である場合にも、その除霜に要する時間は、除霜開始直
前における上記利用側の各熱交換器の運転状況にも大き
く影響されることとなる。それは、前記冷媒回路を逆サ
イクルに切り替えての除霜運転操作においては、冷房サ
イクルと同様に利用側熱交換器を蒸発器として作用さ
せ、利用側熱交換器の周囲から循環冷媒が吸収した熱量
を室外熱交換器で放熱させることによって除霜するもの
であるからである。したがって利用側熱交換器側で吸収
し得る熱量が多い程、除霜能力は大きくなり、除霜は短
時間で終了することとなる。そして上記除霜能力は、利
用側熱交換器の運転台数が多い程多くなり、そのため利
用側熱交換器が1台であって、除霜能力が略一定である
装置の場合と異なり、マルチタイプのヒートポンプシス
テムでは、除霜開始直前に暖房運転状態にあった利用側
熱交換器の台数によって、除霜完了迄に要する時間が異
なってくることとなる。このことから、マルチタイプの
ヒートポンプシステムにおいては、除霜時間を一定にす
る方式によっては適正除霜運転条件を求め得ず、したが
って暖房能力の向上を図れないという問題があった。
【0004】そこでこの問題を解決するためになされた
ものとして、特開昭63−32269号公報記載のヒー
トポンプマルチシステムがある。図5は上記システムに
おける除霜運転制御を示す機能ブロック図であるが、こ
の図に示すように上記システムでは、利用側熱交換器4
5の合計負荷容量値を把握する負荷容量把握手段39が
設けられている。また時間記憶手段40には合計負荷容
量値に応じた基準除霜時間が予め記憶されており、基準
除霜時間設定手段41は、上記負荷容量把握手段39か
ら入力した合計負荷容量値に基づき、これに対応した基
準除霜時間を上記時間記憶手段40から読み出して、こ
れを除霜開始温度変更手段42へと出力する。そしてこ
の除霜開始温度変更手段42は、実際に除霜に要した時
間と入力した基準除霜時間とを比較し、基準除霜時間の
方が除霜運転時間よりも長いときは除霜開始温度を上昇
させ、逆に除霜運転時間の方が基準除霜時間よりも長い
ときは除霜開始温度を降下させる。一方、温度検出手段
44は熱源側熱交換器の温度を検出し、この検出温度を
上記除霜開始温度及び終了温度と比較して、除霜運転制
御手段43が除霜運転の制御を行う。
【0005】以上のような構成とすることにより上記シ
ステムでは、利用側熱交換器45の運転状況が異なる場
合においても適正除霜運転がなされるように除霜開始温
度が修正変更されていくので、無駄な除霜運転が抑えら
れ、暖房運転時間を長くとって暖房効率の向上を図るこ
とを可能としていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ヒートポンプマル
チシステムでは、利用側熱交換器45の運転状況に応じ
て除霜開始温度を変更し、これによって適正な除霜運転
を得ようとしている。従って利用側熱交換器45の接続
台数が少なくて合計負荷容量値が小さい場合には、上記
除霜開始温度はより高く設定され、少ない着霜量で容易
に除霜運転を開始することになる。しかしながら通常は
サーミスタ等の温度検知センサで構成される上記温度検
出手段44は精度の限界を有するため、上記のように暖
房運転時の熱源側熱交換器の温度と除霜開始温度とが接
近している場合には、除霜運転制御手段43が誤った判
定を行って除霜運転を開始してしまう等、暖房効率を向
上させるという狙い通りの効果を確実に得ることは困難
であるという問題があった。
【0007】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、利用側の負荷容
量が小さい場合でも所定の加熱効率を確保し、確実に利
用快適性を向上させることが可能なヒートポンプマルチ
システムを提供することにある。
【0008】
【諜題を解決するための手段】そこで請求項1のヒート
ポンプマルチシステムは、図1に示すように、一台の熱
源側熱交換器1に複数台の利用側熱交換器9を接続可能
とし、利用側熱交換器9から熱源側熱交換器1へと冷媒
を循環させて加熱運転を行う一方、熱源側熱交換器1の
温度を検出する温度検出手段18と、この温度検出手段
18での検出温度Tdが除霜開始温度Ts以下となった
とき熱源側熱交換器1から利用側熱交換器9へと冷媒を
循環させて逆サイクル除霜運転を開始し、その後上記温
度検出手段18での検出温度Tdが除霜終了温度Teを
超えたとき上記除霜運転を停止する除霜運転制御手段3
1とを設けたヒートポンプマルチシステムであって、除
霜運転の運転時間tdが基準除霜時間teを超えたとき
強制的に除霜運転を停止する除霜強制停止手段32を設
け、さらにこの除霜強制停止手段32によって除霜運転
が停止された後、基準加熱時間tqが経過するまで除霜
運転が再度開始されることを禁止する除霜運転禁止手段
34を設けたことを特徴としている。
【0009】また請求項2のヒートポンプマルチシステ
ムは、上記除霜強制停止手段32によって除霜運転が停
止される際に、除霜開始温度Tsを、その除霜運転が開
始された温度よりも高い温度へと変更する除霜開始温度
変更手段33を設けたことを特徴としている。
【0010】さらに請求項3のヒートポンプマルチシス
テムは、上記除霜運転禁止手段34によって除霜運転の
再開が禁止されている基準加熱時間tqが経過した後
に、強制的に除霜運転を開始する除霜強制開始手段35
を設けたことを特徴としている。
【0011】
【作用】上記請求項1のヒートポンプマルチシステムで
は、除霜強制停止手段32で除霜運転を強制停止した
後、除霜運転禁止手段34によって基準加熱時間tqを
確保し、この間での除霜運転を禁止している。従って所
定の加熱運転率を確保して利用側での確実な運転快適性
の向上を図ることが可能となる。
【0012】また請求項2のヒートポンプマルチシステ
ムでは、除霜強制停止手段32によって除霜運転が強制
的に停止された後に再び除霜運転が開始される場合に
は、より高い除霜開始温度Tsにて開始される。従って
前回の除霜運転での溶け残りを確実に除去することが可
能となる。
【0013】さらに請求項3のヒートポンプマルチシス
テムでは、強制的に除霜運転を停止してから基準加熱時
間tqが経過した後に、再び強制的に除霜運転を開始し
ている。従ってより高く設定された除霜開始温度Tsに
よって誤って除霜運転を開始するということがなく、利
用快適性を確保しながら確実な除霜を行うことが可能と
なる。
【0014】
【実施例】次にこの発明のヒートポンプマルチシステム
を空気調和機として構成した具体的な実施例について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】図2は複数台の室内ユニット11・・11
を備えたマルチタイプの空気調和機の冷媒配管系統を示
している。同図において10は室外ユニットであり、1
は熱源側熱交換器となる室外熱交換器、2はこの室外熱
交換器1にその一端側が接続された液管、3は上記室外
熱交換器1と四路切換弁4とを接続する第1ガス管であ
り、さらに上記四路切換弁4にはインバータ14によっ
て能力制御される圧縮機5の吐出配管6と吸込配管7と
が接続されている。また上記四路切換弁4には第2ガス
管8の一端側が接続され、この第2ガス管8の他端側と
上記液管2の他端側との間に利用側熱交換器となる室内
熱交換器9・・9が並列状に接続されている。そして上
記室外熱交換器1には温度検出手段として機能するサー
ミスタ18と、送風ファン16とが設けられる一方、上
記室内熱交換器9には各々室内ファン17が設けられて
いる。なお同図において12は液管2に介設された第1
電動弁、13は各室内熱交換器9に対応して設けられた
第2電動弁、15は吸込配管7に介設されたアキューム
レータである。
【0016】上記のような冷媒配管系統を有する空気調
和機では、暖房運転時には四路切換弁4を破線のように
切り替えて図中破線矢印のように冷媒を循環させること
により、室外熱交換器1で外気を熱源として吸収した熱
を室内熱交換器9から室内に放出する。一方、冷房運転
時には四路切換弁4を実線のように切り替えて図中実線
矢印のように冷媒を循環させることにより、上記暖房運
転時とは熱量の授受を逆にする。そしてこのようなマル
チシステムでは、運転される室内ユニット11の台数が
変化した場合には空調負荷が大きく変化するため、イン
バータ14によって圧縮能力可変に制御される圧縮機5
を採用し、負荷変動に合わせた空調運転を行うようにし
ている。ところでこの空気調和機では、暖房運転中に室
外熱交換器1に着霜が生じた場合には、これを除去する
ため除霜運転を行う。この除霜運転を開始するにあたっ
ては室外熱交換器1の配管に設けられたサーミスタ18
を用い、このサーミスタ18での測定温度が所定の除霜
開始温度Ts以下となったとき、除霜を要する着霜量に
達していると判断して除霜運転を開始する。つまり送風
ファン16と室内ファン17・・17とを停止すると共
に四路切換弁4を実線のように切り替えて、図中実線矢
印のように冷媒を循環させる逆サイクル除霜運転を行う
のである。そして室外熱交換器1に付着している霜が除
去されると上記サーミスタ18で検出される温度が上昇
するので、これが所定の除霜終了温度Teを超えたとき
除霜運転を終了して暖房運転を再開するようになってい
る。
【0017】図3は上記空気調和機の運転制御系統を示
している。同図において21は、入出力インタフェース
23、メモリ24、タイマ25、及びこれらを制御する
CPU22を有するマイクロコンピュータである。上記
入出力インタフェース23はサーミスタ18から室外熱
交換器温度Tdを入力すると共に、室内ファン17及び
送風ファン16への発停信号と四路切換弁4への切替信
号とを出力する。またタイマ25は計時を行い、その結
果をCPU22が読み出せるようになっている。さらに
メモリ24には、除霜開始温度Ts、除霜終了温度T
e、基準除霜時間te、基準加熱時間tq、除霜運転時
間td、除霜禁止時間tp、及びCPU22の動作を規
定する制御プログラム等が記憶されている。なお同図に
おいて他の制御系統、すなわちインバータ14や電動弁
12、13等の制御に関わるものは、図の煩雑化を避け
理解を容易とするために省略した。そして上記マイクロ
コンピュータ21は、次のような機能を備えている。そ
の第1はサーミスタ18からの入力温度に従って室内フ
ァン17、送風ファン16、及び四路切換弁4を制御し
て除霜運転の開始と停止を行う機能(除霜運転制御手段
31に相当するもの)、第2はタイマ25の計時結果に
従って除霜運転を強制的に停止する機能(除霜強制停止
手段32に相当するもの)、第3は所定の場合にメモリ
24に記憶した除霜開始温度Tsを変更する機能(除霜
開始温度変更手段33に相当するもの)、そして第4は
タイマ25の計時結果に従って所定時間のあいだサーミ
スタ18からの入力にかかわらず除霜運転を禁止する機
能(除霜運転禁止手段34に相当するもの)である。
【0018】次に上記空気調和機の動作について、図4
の制御フローチャートに基いて説明するが、ここでは除
霜運転の制御について説明する必要から空気調和機は暖
房に利用されることを前提とする。まずこの空気調和機
に電源が投入され動作が開始すると、ステップS1にお
いて除霜終了温度Te、基準除霜時間te、及び基準加
熱時間tqが初期設定される。そしてステップS2にお
いて除霜開始温度Tsを初期設定した後、ステップS3
で除霜運転時間td及び除霜禁止時間tpをクリアし、
ステップS4で暖房運転を開始する。次にステップS5
で室外熱交換器温度Tdを読み取り、ステップS6でこ
のTdを上記Tsと比較して、TdがTs以下でなけれ
ばステップS4に戻って暖房運転を継続する一方、もし
TdがTs以下であればステップS7へ進んで除霜運転
を開始する。なお図4のフローチャートではTdがTs
と等しい場合にも除霜運転を開始するようにしている
が、TdがTsと等しい場合にはステップS4へ戻って
暖房運転を継続するようにしてもよい。つまり請求項1
の記載における「除霜開始温度Ts以下」には、上記双
方の場合を含んでいるのである。
【0019】ステップS7で除霜運転を開始すれば、次
にステップS8においてタイマ25の計時結果に従いt
dのカウントを開始する。そしてtdの値がteよりも
大きくないとき、すなわち除霜運転を開始してから未だ
基準除霜時間を経過していない場合にはステップS10
へ進み、TdをTeと比較する。ここでTdがTeを超
えているときはステップS2へ戻ってTsの初期設定を
行ったのち暖房運転を開始する一方、TdがTeを超え
ていない場合にはステップS7へ戻って除霜運転を継続
する。なおここでTdがTeと等しい場合にはステップ
S7へ戻り除霜運転を継続することになるが、このよう
な場合にはステップS2へ戻るような制御としてもよ
い。つまり請求項1における「検出温度Tdが除霜終了
温度Teを超えたとき」との記載には、上記双方の場合
が含まれているのである。
【0020】ところでステップS9でtdがteよりも
大きいと判断された場合にはステップS11へ進み、除
霜運転を停止して暖房運転を開始する。そしてステップ
S12ではTsを初期値よりも高い値に設定し、ステッ
プS13にてtpのカウントを開始する。tpがtqよ
りも大きくないとき、すなわち除霜運転を停止してから
未だ基準加熱時間が経過しない間は、上記ステップS1
3とステップS14とを繰り返すことになる。そしてt
pがtq超えたとき、ステップS3へ戻り、ステップS
12で変更した新たなTsに基づいて再び上記動作を繰
り返す。なおステップS9でtdとteが等しいときは
ステップS10へ進むことになるが、これはステップS
11に進むようにしてもよい。つまり請求項1における
「基準除霜時間teを超えたとき」との記載には、上記
双方の場合が含まれているのである。また同様にステッ
プS14でtpがtqと等しい場合にはステップS13
へ戻ることになるが、これについてもステップS3へ戻
る制御としてもよい。つまり請求項1における「基準加
熱時間tqが経過するまで」との記載には、上記双方の
場合が含まれているのである。さらに図4においてはT
sの変更をステップS12で、すなわち除霜運転を停止
した後に行っているが、これはステップS9とステップ
S11との間、すなわち除霜運転を停止する前に行うよ
うにしてもよい。つまり請求項2における「除霜運転が
停止される際に」との記載には、上記双方の場合が含ま
れているのである。
【0021】以上のような制御によれば、ステップS9
において除霜運転を開始してから基準除霜時間teが経
過したかどうかを判断し、経過した場合には室外熱交換
器1の温度が除霜終了温度Te以下であってもステップ
S11で除霜運転を強制的に停止している。そしてその
後、ステップS13とステップS14とによって基準加
熱時間tqが経過するまで暖房運転を継続する。従っ
て、着霜量の如何にかかわらず、常に所定値以上の暖房
運転率を確保することができる。このときtqとteと
の比率を4:1程度とすれば約80%の暖房運転率が確
保でき、室温低下の少ない運転快適性の優れた制御とす
ることができる。
【0022】またステップS12では、除霜開始温度T
sをより高い温度に変更している。この温度差を約10
℃程度とすれば、ステップS6において再び除霜運転が
開始され、溶け残った霜を確実に除去することができ
る。なおこのときTsを上昇させているので、従来例の
空気調和機のようにサーミスタ18の精度限界により誤
って除霜運転を開始する可能性も残されるが、マルチタ
イプの空気調和機では室外熱交換器1の容量は1台の室
内熱交換器9の容量に比して十分大きいため、室内熱交
換器9の台数が少ない場合の室外熱交換器1の着霜量は
少なく、ステップS9からステップS11へと進むのは
稀である。しかも、もし仮に上記誤動作が生じたとして
も、所定の暖房運転率は必ず確保されるので、暖房快適
性を損なうことはない。また上記の制御に代えて、ステ
ップS12でTsの変更を行わずに、基準加熱時間tq
の経過後ステップS14からステップS7へ移り、td
をクリアして強制的に除霜運転を開始する制御、すなわ
ち除霜強制開始手段35に相当する制御を行うようにし
てもよい。この場合にはTdにかかわらず必ず除霜運転
が再開されるので、上記誤動作の生じるおそれがなく、
従って暖房快適性を確保しながら確実に除霜を行うこと
ができる。
【0023】以上にこの発明の具体的な実施例について
説明したが、この発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、この発明の範囲内で種々変更して実施すること
ができる。例えば上記実施例では空気調和機として構成
した例を示したが、その他利用側熱交換器として給湯用
や風呂加熱用等の熱交換器を有する他のヒートポンプマ
ルチシステムに適用してもよい。また図4に示したフロ
ーチャートは一例であって、同等の制御が可能なもので
あれば、他のフローチャートによる制御としてもよい。
【0024】
【発明の効果】上記請求項1のヒートポンプマルチシス
テムでは、除霜強制停止手段で除霜運転を強制停止した
後、除霜運転禁止手段によって基準加熱時間を確保し、
この間での除霜運転を禁止している。従って所定の加熱
運転率を確保して利用側での確実な運転快適性の向上を
図ることが可能となる。
【0025】また請求項2のヒートポンプマルチシステ
ムでは、除霜強制停止手段によって除霜運転が強制的に
停止された後に再び除霜運転が開始される場合には、よ
り高い除霜開始温度にて開始される。従って前回の除霜
運転での溶け残りを確実に除去することが可能となる。
【0026】さらに請求項3のヒートポンプマルチシス
テムでは、強制的に除霜運転を停止してから基準加熱時
間が経過した後に、再び強制的に除霜運転を開始してい
る。従ってより高く設定された除霜開始温度によって誤
って除霜運転を開始するということがなく、利用快適性
を確保しながら確実な除霜を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のヒートポンプマルチシステムの除霜
運転制御の機能ブロック図である。
【図2】この発明を適用した空気調和機の冷媒配管系統
図である。
【図3】上記空気調和機の運転制御系統図である。
【図4】上記空気調和機の制御フローチャートである。
【図5】従来の技術による除霜運転制御の機能ブロック
図である。
【符号の説明】
1 室外熱交換器 9 室内熱交換器 18 サーミスタ 31 除霜運転制御手段 32 除霜強制停止手段 33 除霜開始温度変更手段 34 除霜運転禁止手段 35 除霜強制開始手段 Ts 除霜開始温度 Te 除霜終了温度 Td 室外熱交換器温度 td 除霜運転時間 te 基準除霜時間 tq 基準加熱時間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一台の熱源側熱交換器(1)に複数台の
    利用側熱交換器(9)を接続可能とし、利用側熱交換器
    (9)から熱源側熱交換器(1)へと冷媒を循環させて
    加熱運転を行う一方、熱源側熱交換器(1)の温度を検
    出する温度検出手段(18)と、この温度検出手段(1
    8)での検出温度(Td)が除霜開始温度(Ts)以下
    となったとき熱源側熱交換器(1)から利用側熱交換器
    (9)へと冷媒を循環させて逆サイクル除霜運転を開始
    し、その後上記温度検出手段(18)での検出温度(T
    d)が除霜終了温度(Te)を超えたとき上記除霜運転
    を停止する除霜運転制御手段(31)とを設けたヒート
    ポンプマルチシステムであって、除霜運転の運転時間
    (td)が基準除霜時間(te)を超えたとき強制的に
    除霜運転を停止する除霜強制停止手段(32)を設け、
    さらにこの除霜強制停止手段(32)によって除霜運転
    が停止された後、基準加熱時間(tq)が経過するまで
    除霜運転が再度開始されることを禁止する除霜運転禁止
    手段(34)を設けたことを特徴とするヒートポンプマ
    ルチシステム。
  2. 【請求項2】 上記除霜強制停止手段(32)によって
    除霜運転が停止される際に、除霜開始温度(Ts)を、
    その除霜運転が開始された温度よりも高い温度へと変更
    する除霜開始温度変更手段(33)を設けたことを特徴
    とする請求項1のヒートポンプマルチシステム。
  3. 【請求項3】 上記除霜運転禁止手段(34)によって
    除霜運転の再開が禁止されている基準加熱時間(tq)
    が経過した後に、強制的に除霜運転を開始する除霜強制
    開始手段(35)を設けたことを特徴とする請求項1の
    ヒートポンプマルチシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012057867A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Panasonic Corp 空気調和機
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