JPS6332269A - ヒ−トポンプシステム - Google Patents

ヒ−トポンプシステム

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JPS6332269A
JPS6332269A JP17538086A JP17538086A JPS6332269A JP S6332269 A JPS6332269 A JP S6332269A JP 17538086 A JP17538086 A JP 17538086A JP 17538086 A JP17538086 A JP 17538086A JP S6332269 A JPS6332269 A JP S6332269A
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temperature
time
heat exchanger
load capacity
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浩 宮本
隆幸 松本
信雄 鈴木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は外気を熱源としたヒートポンプシステムに関
するものであって、更に詳しくは、複数台の利用側熱交
換器の運転状況に応じた除霜運転を行なうヒートポンプ
システムに係る。
(従来の技術) 例えば、セパレート型の空気調和機等においては、暖房
運転中に室外熱交換器に着霜が生じ、これにより暖房能
力が低下してくるために、暖房を中断して除霜運転に切
換える必要が生ずる場合がある。従来の空気調和機にお
いては、この切換えを自動的に行なうために、着霜によ
る外気との熱交換効率の低下によって室外熱交換器の蒸
発温度が低下し、このことにより室外熱交換器自体の温
度も低下してくる現象を利用し、室外熱交換器の温度が
除霜開始温度以下になれば、冷凍回路を逆サイクルに切
換えて除霜運転を開始するように成されている。この場
合、上記除霜開始温度は、暖房性能及び居住性をそれ程
損なうことのない除霜運転時間及び除霜運転間隔が得ら
れるような除霜開始時の着霜量を、装置の除霜能力から
予め想定し、この着霜量に対応する室外熱交換器の温度
として設定されている。しかしながら、実際の着霜量は
、例えば外気中の湿度等の影響を強く受け、同一の室外
熱交換器温度であっても、湿度の高低により着霜量が大
きく異なる場合がある。例えば、湿度60%時を想定し
て設定した除霜開始温度では、例えば湿度30%の日の
運転では、その温度では殆ど着霜していない場合、或い
は着霜速度が遅く、すぐには除霜運転に切換える必要が
ない場合がある。従来装置においては、これらの場合に
も、設定温度以下となった温度検出信号を受けて、不必
要な除霜運転に切換ねってしまうという問題があった。
そこで、本出願人は先に、上記設定温度を状況に応じて
変更し得る除霜装置を提案した(特願昭60−1862
79号参照)。第5図にその除霜装置の制御機能ブロッ
ク図を模式的に示しているが、同図のように、同装置で
は、除霜開始温度設定手段51における設定温度よりも
、室外熱交換器温度検出手段52での検出温度が低くな
ったときに、除霜運転制御手段53により除霜運転に切
換えられ−rchnが開始され、そしてこの運転により
除霜が終了して室外熱交換器の温度が上昇し、上記室外
熱交換器温度検出手段52での検出温度が、除霜解除温
度設定手段54における設定温度を越えたときに、除霜
運転制御手段53による除霜運転が停止され、暖房運転
が再開される。そして、上記装置には上記除霜運転の運
転時間を計測する除霜時間計測手段55が設けられてお
り、これにより計測された実際の除霜運転時間を、除霜
開始温度変更手段56において、基準除霜時間設定手段
57における予め設定された基準時間と比較し、その差
に応じて、除霜開始温度設定手段51での先の設定温度
を変更するようになされている。すなわち、略一定の除
霜能力を有する装置において、除霜開始時の着霜量が一
定であるならば、その除霜に要する時間も一定となる筈
であり、そこで、実際に除霜に要する時間を予め設定し
た基準除霜時間に合致していくように除霜開始温度を変
更していき、このことにより実際の着霜量が一定に達し
たときに除霜運転を開始しようとするのである。
例えば外気中の湿度が低く、室外熱交換器の温度が低下
しても着霜量が少ない場合には、このときの除霜は短時
間で終了する訳であり、この結果から、次の除霜開始温
度を低めに設定し直し、一方、除霜運転が着霜量大のた
めに長時間かかりすぎた場合には、次回からは着霜量が
上記よりも少ない時点で除霜運転に切換ねるように、除
霜開始温度をそれ迄より高く設定し直すのである。この
ような変更操作を行なっていくことによって、室外熱交
換器への着霜量が除霜を開始すべき一定の量に実際に達
したときに、除霜運転への切換えが行なわれることとな
り、この結果、室外熱交換器の性能が実際に低下してい
く迄は暖房運転が継続されると共に、適正な除霜運転が
行なわれ、暖房利用効率の向上を図ろうとするのである
(発明が解決しようとする問題点) ところで、近年は例えば一台の室外熱交換器に、複数台
の室内熱交換器、さらには風呂加熱用の熱交換器や給湯
加熱用の熱交換器を並列に接続したマルチタイプのヒー
トポンプシステムが出現している。この場合には、前記
の除霜運転操作において、除霜開始時の室外熱交換器へ
の着霜量が時間−である場合にも、その除霜に要する時
間は、除霜開始直前における上記利用側の各熱交換器の
運転状況にも大きく影響されることとなる。それは、前
記冷凍回路を逆サイクルに切換えての除霜運転操作にお
いては、冷房サイクルと同様に利用側熱交換器を蒸発器
として作用させ、このときの利用側熱交換器周囲より循
環冷媒が吸収した熱量を室外熱交換器で放熱させること
によって除霜するものであるからである。したがって、
利用側熱交換器側で吸収し得る熱量が多い程除霜能力は
大きくなり、除霜は短時間で終了することとなる。そし
て上記除霜能力は、利用側熱交換器の運転台数が多い程
多くなり、そのため利用側熱交換器が1台であって、除
霜能力が略一定である前記従来装置の場合と異なり、マ
ルチタイプのヒートポンプシステムでは、除霜開始直前
に暖房運転状態にあった利用側熱交換器の台数によって
、除霜完了迄に要する時間が異なってくることとなる。
このことから、マルチタイプのヒートポンプシステムに
おいては、除霜時間を一定にする従来方式によっては適
正除霜運転条件を求め得す、したがって、暖房能力の向
上を図れないという問題があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので
あって、その目的は、複数台の利用側熱交換器の運転状
況に応じた適正除霜運転操作を可能とするマルチタイプ
のヒートポンプシステムを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) そこで、この発明のヒートポンプシステムは、一台の熱
源側熱交換器3に複数台の利用側熱交換器15を接続し
て成るヒートポンプシステムにおいて、第1図に示すよ
うに、除霜運転を開始するために上記熱源側熱交換器3
の温度を検出する温度検出手段25と、上記温度検出手
段25での検出温度が除霜開始温度以下になったときに
除霜運転を開始すると共に、終了温度を超えたときに上
記除霜運転を停止する除霜運転制御手段32と、上記除
霜運転の運転時間を基準除霜時間と比較して上記除霜開
始温度を変更する除霜開始温度変更手段42とを設け、
さらに、運転要求のある上記各利用側熱交換器15の合
計負荷容量値を把握する負荷容量把握手段39と、各合
計負荷容量値に応じた基準除霜時間を予め記憶する時間
記憶手段40と、上記把握した合計負荷容量値に応じて
上記時間記憶手段40に基づき上記基準除霜時間を設定
する基準除霜時間設定手段41とを設けている。
(作用) 上記のように構成したヒートポンプシステムにおいては
、各利用側熱交換器15に、それぞれの吸熱能力に略対
応した負荷容量値を設定し、これを負荷容量把握手段3
9で、運転要求のある利用側熱交換器15の上記各負荷
容量値の合計を求める。そして、予め時間記憶手段4o
に記憶させておいた除霜を開始すべき一定の着霜量に対
する負荷容量値と基準除霜時間との関係から、基準除霜
時間設定手段41で、上記合計負荷容量値に応じた基準
除霜時間を選定するのである。したがって、利用側熱交
換器15の運転状況の異なる場合においても、その状況
下で得られる除霜能力に略対応した基準除霜時間が設定
され、この時間と実際の除霜運転時間を比較し、その差
に応じて除霜開始温度を゛除霜開始温度変更手段42で
変更していくことによって、熱源側熱交換器3に一定の
着霜量が生じたときに除霜運転に切換わるようにしてい
くことができ、このことにより除霜運転操作を必要最小
限に抑え、利用効率を向上することが可能となる。
(実施例) 次にこの発明を空気調和機として構成した具体的な実施
例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず第2図には、4台の室内ユニットを備えたマルチタ
イプの空気調和機の冷媒配管系統を示すが、図において
、Xは室外ユニット、A、B、C1Dはそれぞれ第1〜
第4室内ユニツトを示している。上記室外ユニットXは
、インバータ1aにより能力制御される圧縮tJlli
lと、冷房運転時には図中実線のように、また暖房運転
時には図中破線のようにそれぞれ切換る四路切換弁2と
、送風ファン3aを有する室外熱交換器3と、第1電動
弁4と、受液器5と、上記各室内ユニットA・・Dに対
応して設けられた第2電動弁6〜9と、アキュームレー
タ10とをそれぞれ有しており、各機器1〜10はそれ
ぞれ冷媒配管11・・にて冷媒の流通が可能となるよう
に接続されている。上記室外熱交換器3は熱源側熱交換
器となるものであり、一方上記各室内ユニッ)A−Dに
、それぞれ利用側熱交換器となる室内熱交換器15と、
室内ファン16とが設けられている。
そして上記4台の室内ユニソ1−A−Dは、上記1台の
室外ユニットXに対して、冷媒配管18・・・により互
いに接続され、冷媒循環回路19が形成されている。す
なわち冷房運転時には、冷媒を図中実線矢印で示すよう
に循環させることにより、各室内熱交換器15で室内か
ら吸収した熱を室外熱交換器3から外気に放出すること
を繰返して各室内を冷房する一方、暖房運転時には、冷
媒を図中破線矢印で示すように循環させることにより、
熱の援受を上記とは逆にして、各室内を暖房し得るよう
なされているのである。そして、この種のマルチタイプ
の空気調和機においては、運転される゛室内ユニットの
台数が変化した場合には、空調負荷が大きく変化するた
めに、圧縮能力可変な圧縮機、すなわちインバータ周波
数制御の圧縮機1を採用し、負荷変動に合わせた空調運
転を行なうようにしている。なお図中、20はキャピラ
リーチューブであって、このチューブ20により受液器
5内の冷媒をアキュムレータ10に戻すことにより、キ
ャピラリ−チューブ20出口にて冷凍サイクル中の蒸発
温度を検出するようになっている。また22は冷媒の吐
出ガス温度を検出するサーミスタ、23は液閉鎖弁、2
4はガス閉鎖弁である。
そして、除霜運転に当たっての着霜量検出信号は、室外
熱交換器3における配管に付設している室外熱交換器温
度測定用のサーミスタ25で与えられる。この測定温度
が設定温度以下となった場合に除霜を要する着霜量に達
していると一応判断して、送風ファン3aと室内ファン
16とを停止すると共に四路切換弁2を実線矢印方向に
切換えて逆サイクルの除霜運転を開始するように成され
ている。そして、室外熱交換器3に付着している霜が除
かれて、上記サーミスタ25で検出される室外熱交換器
3の温度が除霜終了温度に達したときに除霜運転を終了
し、暖房運転を再開するように成されているのである。
次に上記空気調和機の運転制御回路を第3図に基づいて
説明する。図のように、室外ユニ・ノドXは、圧縮機周
波数制御部26と除霜制御部30と負荷容量把握部39
とを有する室外制御装置27を有している。上記圧縮機
周波数制御部26にインバータ1aが接続され、インバ
ータ1aは圧縮機1の駆動モータ28に接続されている
。−刃室内ユニットA−Dは、それぞれ室内制御装置5
0を有しているが、この室内制御装置50には、リモコ
ン46、室内サーモ47がそれぞれ接続されている。
上記構成の運転制御回路において、初めに、室内ユニッ
トA−D側の負荷容量の変化に応じた圧縮機の駆動制御
をするための圧縮機周波数制御部26と負荷容量把握部
39との構成について説明する。′上記リモコン46は
、該室内ユニットA〜Dの運転を行なうための運転スイ
ッチと、希望温度を設定するための温度設定部とを有す
るものである。そして各室内制御装置50・・50と室
外制御装置27とは信号線29にて接続されており、上
記室内制御装置50からは、室外制御装置27に対して
、次の3つの信号、すなわち■室内ユニットでの運転ス
イッチONでかつサーモON時に出力される運転要求信
号、■室内量−モ47による室温と設定温度との差に対
応したΔT倍信号■機種コード信号がそれぞれ出力され
る。
また室外制御装置27においては、各室内制御装置50
・・50から出力される機種コード信号に基づき、負荷
容量把握部39にて、運転要求のある全ての室内ユニッ
トA−Dの負荷容量ΣSを把握するようなされているが
、それは以下のような手順によって行なわれている。ま
ず室内制御装置50・・50から出力される機種コード
信号は、各室内熱交換器15側の容量に対応して定めら
れたものであって、例えば2240kca l / h
の容量に対してはrooo Jのコードが、2800k
cal / hには「001」が、3550kcal 
/ hにはrolo Jが、また4500kcal/h
にはroll Jというようにそれぞれ定められており
、これらコー′ドが各室内ユニットA〜D毎に記憶され
ている。また負荷容量把握部39においては、記憶部4
4に、上記機種コードに対応した負荷容量値Sが記憶さ
れている。この負荷容量値Sは、容量2240kcal
 / h (機種コード「000 J )を基準値「1
」とし、2800kcal / h (機種コードro
ot J ”)をrl、25Jに、3550kca l
 / h(fi種コードr010 J )をrl、5 
Jに、4500kcal/h(機種コードroll J
 )を「2」としてそれぞれ設定したものであって、負
荷容量把握回路45においては、運転要求のある室内ユ
ニットA〜D毎に上記負荷容量値Sを読出すと共に、こ
れらの合計ΣSを演算するのである。
上記室外制御装置27においては、上記のように運転要
求のある室内ユニッ)A−Dの合計負荷容量値ΣSが把
握される訳であるが、これと室内サーモ47による室温
と設定温度との差に対応した信号ΔTとに基づいて圧縮
機周波数制御部26により圧縮機1の周波数が制御され
る。したがって、例えば運転要求のある室内ユニソ1−
A−Dの台数が多い場合には、総じて合計負荷容量値Σ
Sは大きくなり、このときには高い周波数で圧縮機1を
駆動し、これにより空調能力を増加させて、各室を要求
に見合った能力で同時に空調するのである。
次に除霜運転の制御回路構成について説明する。
除霜制御部30は、除霜開始及び終了信号発生部31と
、除霜運転制御手段となる除霜運転制御部32と、タイ
マー33と、除霜開始温度発生部34とから構成されて
いる。上記除霜開始及び終了信号発生部31には、前記
室外熱交換器3の温度を検出する温度検出手段となる前
記サーミスタ25の検出温度が入力され、これが後述す
る除霜開始温度発生部34より与えられる除霜開始温度
以下となった場合には除霜開始信号を、また除霜運転中
に、予め設定されている除霜終了設定温度を越えたとき
には除霜終了信号をそれぞれ出力する開始温度比較回路
35、終了温度比較回路36が設けられている。そして
、上記除霜開始信号と除霜終了信号とを受けて除霜運転
制御部32により、送風ファン3aと室内ファン16と
を停止すると共に四路切換弁2を実線矢印方向(第2図
参照)に切換え、また圧縮機周波数制御部26に除霜周
波数固定信号を出力して、除霜運転が行なわれるのであ
る。この除霜運転の経過時間はタイマ33によって計測
されるように成されている。
そして、上記除霜開始温度は、除霜開始温度発生部34
の除霜開始温度設定部37から与えられるものである。
上記除霜開始温度は、例えば圧縮機駆動周波数が高い程
、したがって冷媒循環量が多くなる程、室外熱交換器3
における通常運転時の蒸発温度は低くなり、このことに
より上記蒸発温度の傾向に基づいて設定し、また外気温
度の影響においても同様であり、そこで上記除霜開始温
度を次式により求めている。
Tdl =−^dX F −Cd (Toal−Toa
 ) −Bdここで、  Tdl:除霜開始温度 ^d、Cd:係数 F:圧縮機駆動周波数 1oal :運転中の外気温度 Toa :基準外気温度 Bd:除霜運転時間によって変更され る補正定数 そこで、除霜開始温度設定部37では、外気温度測定用
サーミスタ49で検出される外気温度信号と、圧縮機周
波数制御部26の周波数信号出力と、基準開始温度記憶
部38に予め記憶させている上記式中の各係数値及び定
数値と、さらに以下に説明する手順により求められる上
記式における補正定数Bdとから、除霜開始温度Tdl
を算出して、前記開始温度比較回路35に入力するので
ある。
上記Bdは、次式により求める。
Rd=Bd−EdX (td−tdl )ここで、Ed
:係数 td:前回の除霜に要した時間 tdl :基準除霜時間 (但し、最初の除霜運転が行なわれる迄はBdは初期値
。) すなわち、実際に除霜運転をする毎に、その時のBdを
、除霜に要した時間と基準除霜時間の差を基に更に変更
して、次回のBdとするのである。しかしながら、前記
したように、マルチタイプのヒートポンプシステムでは
利用側の熱交換器の運転状況に応じて除霜能力が大きく
異なってくるために、着霜量が一定であっても、除霜時
間は一定とはならず、各運転状況毎に基準除霜時間が必
要である。
このために、上記実施例では、前記した負荷容量把握手
段となる負荷容量把握部39において把握される運転要
求のある室内ユニソ)A−Dの合計負荷容量値ΣSをそ
の時々の除霜能力に略対応する値とし、これを基に、個
々の基準除霜時間を設、  定するのである。すなわち
、前記負荷容量把握部39で把握された合計負荷容量値
ΣSは、基準除霜時間設定手段となる基準除霜時間設定
部41に入力される。一方、時間記憶手段となる時間記
憶部40には、ΣS値別に、例えば1.25以下では3
分30秒、1.25〜2では3分、2.25以上では2
分30秒とい1うように、除霜を開始すべき一定の着霜
量に対してΣS値と除霜に要する基準時間とがデータテ
ーブルとして予め記憶されている。したがって、上記基
準除霜時間設定部41では、負荷容量把握部39より入
力されるΣS値に応じて、これに対応する基準除霜時間
tdlを上記時間記憶部40より選定し、これを除霜開
始温度変更手段となる除霜開始温度変更部42へ出力す
る。
上記ΣS値は、運転中の室内熱交換器の暖房能力に対応
する値であるが、また、これは除霜運転時、熱供給源と
して作用する上記運転中の室内熱交換器側の熱吸収能力
、すなわち除霜能力にも略対応する値である。したがっ
て、除霜開始前の室内熱交換器側の運転状況に応じた除
霜能力が把握でき、さらにこのときの基準除霜時間が与
えられることとなるのである。
上記除霜開始温度変更部42では、上記基準除霜時間t
dlと、前記タイマ33で計測された実際に除霜に要し
た時間tdとから前記式によってBdを求め、これを前
記の除霜開始温度設定部37に出力する。そして、前記
除霜開始温度設定部37では、上記Bdに応じて次の除
霜開始温度を計算し、前記開始温度比較回路35に出力
する。なお、前記タイマ33の計時中の信号は、最大許
容時間比較回路43に入力され、除霜時間の最大許容設
定値tf (例えば8分)と比較されており、この設定
値を越えた場合には、除霜運転を一旦中断して暖房運転
に復帰し、このことにより、居住性の大幅低下を防ぐよ
うに成されている。
次に、上記実施例の作動状態を、第4図の除霜運転の制
御フローチャートに基づいて説明する。
同図において、まず暖房運転にあたっては除霜開始温度
TdlがステップS1で初期設定されて、ステップS2
において暖房運転が開始される。そしてステップS3、
S4で、室外熱交換器の温度Teを検出し、これを上記
Tdl と比較し、これがTdlより高ければステップ
S2に戻り、暖房運転が継続される。そり、てTdl以
下となった場合に、室外熱交換器に付着した霜の量が所
定量を越えたと判断してステップ34力ごらステップS
5に移行し、暖房運転を中断して、除霜運転を開始する
。この時、ステップs6で除霜運転時間tdのカウント
が開始され、ステップS7及びS8でこのカウント値t
dが除霜時間の最大許容設定値tfに達するか、または
Teが除霜終了温度Tfを越えるかを判断しながら、上
記除霜運転をステップS5〜S8により継続する。そし
て、tdがtfを越える前にTeがTfを越えた場合に
は、ステップs8からステップS9に移行し、除霜運転
が停止されると共に、ステップS10でtdのカウント
が停止され、その時のtd値に基づいてステップSll
がらS14において除霜開始温度Tdlを設定し直すの
である。
すなわち、ステップs11において、その時に運転要求
のある室内熱交換器に基づいて合計負荷容量値ΣSを把
握し、ステップS12においてこのΣSから、これに対
応する基準除霜時間tdlを選定し、ステップS13に
おいて上記tdとtdl とを比較演算してBdを求め
、そして、ステップs14において、このBdにより新
たな除霜開始温度Tdlを演算して、ステップS2に移
行し、暖房を再開する。したがって、次の除霜開始は上
記新たに設定された開始温度Tdlに基づいて行なわれ
ることとなる。このような除霜運転操作を繰り返してい
くことによって、実際の着霜量に応した適切な除霜運転
が成されることとなり、暖房効率の向上を図ることがで
きる。
なお、ステップS7で除霜運転時間tdが最大許容設定
時間tffcMAえたと判断された場合には、ステップ
S15 、S16へ移行して除霜運転を停止すると共に
、tdのカウントを中断し、前述したように、ステップ
S2に移行して暖房運転を再開することとなる。
以上の説明のように、上記実施例のマルチタイプヒート
ポンプシステムにおいては、実際の着霜量に応じて適正
除霜運転が成されるように除霜開始設定温度が修正変更
されていくので、従来の室外熱交換器の温度を、一定の
設定温度と比較して除霜運転をしていた場合に、例えば
無着霜時にも除霜運転に入る場合があったが、上記実施
例では、このような無駄な除霜運転が抑えられ、暖房運
転時間が長くとれることとなり、暖房効率が向上する。
また、温度検出手段としてのサーミスタの製品ばら°つ
きによる除霜開始時期の差によって暖房利用効率に、装
置毎に差が生じていたが、上記実施例によれば、実際の
着霜量に応じた修正がなされていくので、略一定の着霜
量において除霜が開始されることとなり、装置間のばら
つきも低減することができる。
なお、上記実施例では空気調和機として構成した例を示
したが、その地利用側熱交換器として、給湯用や、風呂
加熱用等の熱交換器を有するその他のヒートポンプシス
テムにも適用することができる。また、負荷容量値とし
て、各室内熱交換器の容量に対応した値を設定したが、
各利用側熱交換器の容量にそれ程の差がなければ、それ
ぞれを「1」とすることにより運転台数に相当する値と
して設定することも可能である。さらに上記においては
運転中(サーモON)の室内熱交換器の負荷容量値を把
握する例を示したが、運転スイッチのON操作(サーモ
OFFも含めて)されている室内熱交換器の負荷容量値
を把握するようにして実施してもよい。また、上記実施
例では、除霜に要した運転時間が基準除霜時間よりも短
い場合には除霜開始温度を低温側に、又長い場合には高
温側にそれぞれ変更する構成としたが、例えば無着霜時
の除霜切換操作を防止することのみが必要とされる場合
には低温側への変更のみを行なう構成とすることも、或
いは逆に暖房能力の大幅低下を防止することのみが必要
とされる場合には高温側への変更のみを行なうようにし
て構成することも可能である。
(発明の効果) 上記説明のように、この発明のヒートポンプシステムに
おいては、熱源側熱交換器の温度を検出して、これが除
霜開始設定温度以下になったときに除霜運転を開始する
ものであるが、複数台設置されている利用側熱交換器の
中で、除霜開始前に運転されていた利用側熱交換器を把
握し、これからそのときの除霜能力を求め、そしてその
除霜能力に応じた基準除霜時間を決定し、この時間と実
際に除霜に要した時間とを比較することにより、除霜開
始温度を変更していくように成されており、このことに
より除霜を開始すべき一定の着霜量に実際に達したとき
に、除霜が開始されることとなるので、利用側熱交換器
の運転状況が変動するマルチタイプのヒートポンプシス
テムにおいて、除霜運転操作の適正化が図れ、このこと
により利用効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のヒートポンプシステムの除霜運転
制御の機能ブロック図、第2図はこの発明を適用した空
気調和機の全体構成を示す冷媒回路図、第3図は第2図
の装置の運転制御回路、第4図は除霜運転制御のフロー
チャート、第5図は従来装置における除霜制御の機能ブ
ロック図である。 3・・・室外熱交換器(熱源側熱交換器)、15・・・
室内熱交換器(利用側熱交換器)、25・・・サーミス
タ(温度検出手段)、32・・・除霜運転制御部(除霜
運転制御手段)、39・・・負荷容量把握部(負荷容量
把握手段)、40・・・時間記憶部(時間記憶手段)、
41・・・基準除霜時間設定部(基準除霜時間設定手段
)、42・・・除霜開始温度変更部(除霜開始温度変更
手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、一台の熱源側熱交換器(3)に複数台の利用側熱交
    換器(15)を接続して成るヒートポンプシステムであ
    って、除霜運転を開始するために上記熱源側熱交換器(
    3)の温度を検出する温度検出手段(25)と、上記温
    度検出手段(25)での検出温度が除霜開始温度以下に
    なったときに除霜運転を開始すると共に、終了温度を超
    えたときに上記除霜運転を停止する除霜運転制御手段(
    32)と、上記除霜運転の運転時間を基準除霜時間と比
    較して上記除霜開始温度を変更する除霜開始温度変更手
    段(42)とを設け、さらに、運転要求のある上記各利
    用側熱交換器(15)の合計負荷容量値を把握する負荷
    容量把握手段(39)と、各合計負荷容量値に応じた基
    準除霜時間を予め記憶する時間記憶手段(40)と、上
    記把握した合計負荷容量値に応じて上記時間記憶手段(
    40)に基づき上記基準除霜時間を設定する基準除霜時
    間設定手段(41)とを設けていることを特徴とするヒ
    ートポンプシステム。
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