JP6723442B2 - 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクル装置の除霜運転方法 - Google Patents

冷凍サイクル装置及び冷凍サイクル装置の除霜運転方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱交換器に付着した霜を除く除霜運転を行う冷凍サイクル装置、及び冷凍サイクル装置の除霜運転方法に関する。
熱源側の熱交換器と利用側の熱交換器とを有する冷凍サイクルを備えた空気調和装置がある。このような空気調和装置の暖房運転時には、冷凍サイクルを循環する冷媒が凝縮器として機能する利用側の熱交換器に供給される空気に放熱し、加熱された空気が空調対象空間に送られる。暖房運転時に蒸発器として機能する熱源側の熱交換器は、屋外に設置されることがある。例えば冬季などの外気温度が低いときに暖房運転を実行すると、蒸発器として機能する熱源側の熱交換器に、霜が付着することがある。霜が成長すると、冷凍サイクル能力の低下または熱源側の熱交換器の故障を引き起こしうる。このため、熱源側の熱交換器に付着した霜を溶かす除霜運転を所定時間おきに行う必要がある。
ここで、除霜運転を行う空気調和装置として、除霜対象である室外熱交換器に霜が付着していると思われる温度条件が予め設定されていて、暖房運転が行われているときに、室外熱交換器の温度が所定温度以下となると、除霜運転を開始する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−218940号公報(第11頁)
従来の技術は、除霜対象となる熱交換器の温度から経験則に基づいて熱交換器の着霜状態を検出して、除霜運転を開始する。しかし、除霜対象となる熱交換器の温度のみからでは、実際の熱交換器の着霜状態を精度よく検出できていないおそれがあった。このため、熱交換器への多量の着霜のために暖房能力が低い状態で暖房運転が行われたり、除霜運転の時間が長引いたりすることがあった。そうなると、続けて実行される一組の暖房運転と除霜運転とからなる期間における暖房積算能力を考えた場合、この暖房積算能力が低下してしまっていた。
本発明は、上述のような課題を背景としてなされたものであり、積算暖房能力の低下を抑制した除霜運転を行う冷凍サイクル装置を提供するものである。また、積算暖房能力の低下を抑制する冷凍サイクル装置の除霜運転方法を提供するものである。
本発明の冷凍サイクル装置は、圧縮機と、第1熱交換器と、複数の絞り装置と、複数の第2熱交換器と、前記第1熱交換器の周囲温度を検出する第1温度検出器と、前記複数の第2熱交換器のそれぞれの暖房能力を記憶する記憶部と、前記第1熱交換器を蒸発器として機能させ、前記複数の第2熱交換器のうちの少なくとも一部を凝縮器として機能させる暖房運転を行う制御装置とを備え、前記制御装置は、前記暖房運転中に、前記第1温度検出器の検出値と、前記複数の第2熱交換器のうち前記凝縮器として機能しているものの暖房能力の合計値とに基づいて、第1除霜運転と第2除霜運転とのいずれかを選択し、前記第1除霜運転を選択した場合には前記暖房運転の運転時間が第1運転時間に到達すると前記第1除霜運転を開始し、前記第2除霜運転を選択した場合には前記暖房運転の運転時間が前記第1運転時間よりも短い第2運転時間に到達すると前記第2除霜運転を開始するものである。
本発明の冷凍サイクル装置の除霜運転方法は、圧縮機、第1熱交換器、複数の絞り装置及び複数の第2熱交換器を備えた冷凍サイクル装置の除霜運転方法であって、前記第1熱交換器が蒸発器として機能し、前記複数の第2熱交換器のうちの少なくとも一部が凝縮器として機能する暖房運転中に、前記第1熱交換器の周囲温度を検出し、前記第1熱交換器の周囲温度と、前記複数の第2熱交換器のうち前記凝縮器として機能しているものの暖房能力の合計値とに基づいて、第1除霜運転と第2除霜運転とのいずれかを選択し、前記第1除霜運転を選択した場合には前記暖房運転の運転時間が第1運転時間に到達すると前記第1除霜運転を開始し、前記第2除霜運転を選択した場合には前記暖房運転の運転時間が前記第1運転時間よりも短い第2運転時間に到達すると前記第2除霜運転を開始するものである。
本発明によれば、蒸発器として機能する第1熱交換器の周囲温度と、凝縮器として機能する第2熱交換器の暖房能力の合計値とに基づいて、暖房運転の運転時間を異ならせて、除霜運転を開始する。このため、除霜対象となる熱交換器の温度から経験則に基づいて除霜運転を開始する場合と比較して、除霜対象となる第1熱交換器への実際の着霜状態がより反映されたタイミングで除霜運転を開始することができる。したがって、続けて実行される一組の暖房運転と除霜運転とからなる期間における、積算暖房能力の低下を抑制することができる。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の暖房運転及び除霜運転を説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る第1除霜運転の積算暖房能力を例示する図である。 実施の形態1に係る第2除霜運転の積算暖房能力を例示する図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の回路構成の一例を示す図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の機能ブロック図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の暖房運転及び除霜運転を説明するフローチャートである。
以下、図面を適宜参照しながら本発明の冷凍サイクル装置を空気調和装置に適用した場合の実施の形態について説明する。なお、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通する。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の回路構成の一例を示す図である。冷凍サイクル装置100は、空調対象空間を暖房又は冷房する空気調和装置として利用される。図1では、冷房運転における冷媒の流れを破線矢印で、暖房運転における冷媒の流れを実線矢印で示している。
<冷凍サイクル装置100の構成>
冷凍サイクル装置100は、圧縮機1と、第1熱交換器2と、複数の絞り装置3a、3bと、複数の第2熱交換器4a、4bとが、冷媒配管によって接続されて構成された、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを有している。冷凍サイクルを循環する冷媒は、例えば、R410A、R404A、R32、HFO1234yfやR32とHFO1234yf等を一定の比率で混合させた非共沸混合冷媒である。また、冷凍サイクル装置100は、第1熱交換器2の周囲温度を検出する第1温度検出器5を備えている。さらに、本実施の形態の冷凍サイクル装置100は、冷媒流路切替装置6、アキュムレータ7、逆止弁8及び室外ファン9を備えている。
冷凍サイクル装置100を構成する部材は、熱源機である室外機30の筐体又は利用側機である室内機40a、40bの筐体に収容されている。なお、本実施の形態では、1台の室外機30に対し、2台の室内機40a、40bが並列に接続された構成を例示するが、室外機30及び室内機40a、40bの台数は一例であって、図示の台数には限定されない。
(室外機30)
室外機30は、空調対象空間とは別の空間、例えば屋外に設置される。室外機30は、圧縮機1、逆止弁8、冷媒流路切替装置6、第1熱交換器2、アキュムレータ7及び室外ファン9を収容している。
圧縮機1は、アキュムレータ7を介して流入してきた冷媒を圧縮して高温高圧のガス冷媒として吐出する。圧縮機1は、例えば、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、スクリュー圧縮機、往復圧縮機等で構成することができる。また、圧縮機1を容量制御可能なインバータ圧縮機で構成するとよい。
逆止弁8は、圧縮機1の吐出側の冷媒配管に設けられ、冷媒を一方向にのみ流す弁である。逆止弁8は、圧縮機1から吐出された冷媒が圧縮機1へ逆流することを防ぐ。なお、逆止弁8は、冷凍サイクル装置100に必須の構成ではない。
冷媒流路切替装置6は、圧縮機1の吐出側の冷媒配管に設けられた弁を有し、この弁の開閉状態によって、圧縮機1から吐出された冷媒の流路を、第1熱交換器2側と第2熱交換器4a、4b側のいずれか一方に切り替える。例えば、二方弁又は三方弁の組み合わせ、あるいは、四方弁等によって、冷媒流路切替装置6を構成することができる。
第1熱交換器2は、暖房運転時には蒸発器として作用し、冷房運転時には凝縮器として作用する。第1熱交換器2を流れる冷媒と、第1熱交換器2に供給される空気等の熱交換流体との間で、熱交換が行われる。例えば、フィンアンドチューブ型熱交換器、マイクロチャネル熱交換器等で、第1熱交換器2を構成することができる。なお、ここでは、第1熱交換器2がフィンアンドチューブ型熱交換器である場合を例に説明する。
第1温度検出器5は、第1熱交換器2の周囲温度を検出する。第1熱交換器2の周囲温度とは、第1熱交換器2が設置された空間の空気温度である。第1熱交換器2が屋外に設置される場合には、第1温度検出器5は外気温度を検出する。
アキュムレータ7は、圧縮機1の吸入側の冷媒配管に設けられた、余剰冷媒の貯留容器である。暖房運転と冷房運転との間の冷媒流量の違い、複数の室内機40a、40bの運転台数が変化したときに生じる過渡的な冷媒流量の変化、あるいは、負荷条件によって生じる冷媒流量の変化によって、冷凍サイクル内には余剰冷媒が発生しうる。アキュムレータ7は、このような余剰冷媒を貯留する。アキュムレータ7内では、液冷媒とガス冷媒とが分離されており、ガス冷媒が圧縮機1に供給される。なお、アキュムレータ7は、冷凍サイクル装置100に必須の構成ではない。
室外ファン9は、第1熱交換器2を流れる冷媒と熱交換する熱交換流体を、第1熱交換器2に供給する装置の一例である。例えば、複数の翼を有するプロペラファンで室外ファン9を構成することができる。室外ファン9は、第1熱交換器2に空気を供給可能な場所に設置されていればよい。
(室内機40a、40b)
室内機40a、40bは、それぞれ空調対象空間に設置される。室内機40aは、絞り装置3a、第2熱交換器4a及び室内ファン10aを収容しており、室内機40bは、絞り装置3b、第2熱交換器4b及び室内ファン10bを収容している。なお、室内機40a及びこれに収容される部材と、室内機40b及びこれに収容される部材とは、機能及び基本構造が同じであるため、ここでは室内機40a及びこれに収容された部材を例に説明する。
絞り装置3aは、第1熱交換器2と第2熱交換器4aとを接続する冷媒配管に設置されており、冷媒の流路を絞ることで通過する冷媒を膨張させて減圧する装置である。例えば、冷媒の流量を調整可能な弁を有する電動膨張弁等で絞り装置3aを構成することができる。電子膨張弁のほか、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁、または、キャピラリーチューブ等を絞り装置3aとして用いることができる。
第2熱交換器4aは、暖房運転時には凝縮器として作用し、冷房運転時には蒸発器として作用する。第2熱交換器4aを流れる冷媒と、第2熱交換器4aに供給される空気との間で熱交換が行われ、暖房用空気あるいは冷房用空気が生成される。例えば、フィンアンドチューブ型熱交換器、マイクロチャネル熱交換器等で第2熱交換器4aを構成することができる。なお、ここでは、冷媒が流れる配管とこの配管に取り付けられたフィンとを有するフィンアンドチューブ型熱交換器で構成された第2熱交換器4aを例に説明する。
室内ファン10aは、第2熱交換器4aを流れる冷媒と熱交換する空気を、第2熱交換器4aに供給する流体搬送装置である。例えば複数の翼を有するプロペラファンで室内ファン10aを構成することができる。室内ファン10aは、第2熱交換器4aに空気を供給可能な場所に設置される。
複数の第2熱交換器4a、4bのそれぞれは、予め定められた暖房能力(kW)と冷房能力(kW)とを有している。暖房能力及び冷房能力は、第2熱交換器4a、4bの大きさ、室内ファン10a、10bからの送風量及び圧縮機1の能力を含め、種々のパラメータを用いて定義されうるが、暖房能力及び冷房能力の定義に用いられるパラメータは特に限定されない。冷凍サイクル装置100に設けられている複数の第2熱交換器4a、4bは、互いに暖房能力及び冷房能力が同じであってもよいし、異なっていてもよい。このことは、第2熱交換器の数が3以上であっても同様である。
図2は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の機能ブロック図である。制御装置20は、冷凍サイクル装置100に設けられた圧縮機1、室外ファン9、室内ファン10a、10b,絞り装置3a、3b及び冷媒流路切替装置6等のアクチュエータを制御する。制御装置20は、各アクチュエータに制御信号を送信可能に接続されている。また、制御装置20には、第1温度検出器5及びタイマ11からの信号が入力される。制御装置20は、第1温度検出器5及びタイマ11から入力される信号に基づいて、アクチュエータを制御する。なお、室内機40a、40bのそれぞれに、設定温度並びに運転の開始及び停止を入力するリモートコントローラを設け、リモートコントローラからの信号を制御装置20に入力するようにしてもよい。制御装置20は、各室内機40a、40b毎に設定される設定温度と、運転の開始及び停止の情報とに基づいて、後述する冷房運転、暖房運転及び除霜運転を実行する。
制御装置20は、処理回路21と、記憶部22とを有する。処理回路21は、専用のハードウェア、または記憶部に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成される。
処理回路21が専用のハードウェアである場合、例えば、単一回路、複合回路、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)、またはこれらを組み合わせたものが処理回路21に該当する。処理回路21が実現する各機能のそれぞれを、個別のハードウェアで実現してもよいし、各機能を一つのハードウェアで実現してもよい。
処理回路21がCPUの場合、処理回路21が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、処理回路21の内部メモリに格納される。処理回路21は、内部メモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。内部メモリは、プログラムメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。
なお、制御装置20の機能の一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。また、図2では各アクチュエータの制御を制御装置20が統括して行うものとして示しているが、制御装置20は物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、制御装置20の分散及び統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成することができる。また、制御装置20は、室外機30に設置されうるが、制御装置20の具体的配置は限定されない。制御装置20の機能を複数の制御装置で実現する場合には、複数の制御装置を室外機30及び複数の室内機40a、40bのそれぞれに分散配置してもよい。
記憶部22は、少なくとも、暖房能力情報22aを記憶する。暖房能力情報22aは、複数の第2熱交換器4a、4bのそれぞれと、予め定められた暖房能力とを対応付けた情報である。記憶部22は、暖房能力情報22aのほか、制御装置20が制御処理に用いる各種閾値を記憶する。記憶部22は、例えば不揮発性の半導体メモリで構成される。
<冷凍サイクル装置100の動作>
本実施の形態の冷凍サイクル装置100は、冷房運転、暖房運転及び除霜運転を行う。以下、冷房運転、暖房運転及び除霜運転のそれぞれにおける冷凍サイクルの作用を、冷媒の流れとともに説明する。
(冷房運転)
冷房運転は、室内機40a、40bが設置された空調対象空間に、冷房用空気を供給する運転である。冷房運転のときには、冷媒流路切替装置6は、圧縮機1の吐出側が第1熱交換器2に接続される冷媒流路を形成している。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、冷媒流路切替装置6を経由して、凝縮器として機能する第1熱交換器2に流入する。第1熱交換器2に流入した冷媒は、室外ファン9から送られる空気と熱交換して凝縮し、低温高圧の液冷媒となって第1熱交換器2から流出する。
第1熱交換器2から流出した低温高圧の液冷媒は、絞り装置3a、3bに並列に流入する。絞り装置3a、3bに流入した低温高圧の液冷媒は、絞り装置3a、3bによって減圧されて低温低圧の液冷媒又は二相冷媒となり、絞り装置3a、3bから流出する。絞り装置3a、3bから流出した低温低圧の冷媒は、蒸発器として機能する第2熱交換器4a、4bのそれぞれに流入する。第2熱交換器4a、4bに流入した冷媒は、室内ファン10a、10bから送られる空気と熱交換して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって第2熱交換器4a、4bから流出する。第2熱交換器4a、4bにおける冷媒と空気との熱交換により、冷媒が空気から吸熱することで、空調対象空間の冷房用空気が生成される。
第2熱交換器4a、4bから流出した冷媒は、冷媒流路切替装置6及びアキュムレータ7を介して圧縮機1に吸入される。冷房運転では、このような冷凍サイクルが繰り返される。なお、複数の室内機40a、40b毎に、冷房運転の実行と停止を切り替えることもできる。例えば、室内機40aは冷房運転を実行し、室内機40bは冷房運転を停止する場合には、室内機40aの絞り装置3aは冷媒が通過する所定開度の流路を維持する一方で、室内機40bの絞り装置3bは流路を閉鎖し、第2熱交換器4bに冷媒が流入しないようにする。このようにすることで、複数の室内機40a、40bのうちの一部のみ冷房運転を実行することができる。
(暖房運転)
暖房運転は、室内機40a、40bが設置された空調対象空間に、暖房用空気を供給する運転である。暖房運転のときには、冷媒流路切替装置6は、圧縮機1の吐出側が第2熱交換器4a、4bに接続される冷媒流路を形成している。圧縮機1から吐出された高温高圧のガス冷媒は、冷媒流路切替装置6を経由して、凝縮器として機能する第2熱交換器4a、4bに並列に流入する。第2熱交換器4a、4bに流入した冷媒は、室内ファン10a、10bから送られる空気と熱交換して凝縮し、低温高圧の液冷媒となって第2熱交換器4a、4bから流出する。第2熱交換器4a、4bにおける冷媒と空気との熱交換により、冷媒が空気に放熱することで、空調対象空間の暖房用空気が生成される。
第2熱交換器4a、4bから流出した低温高圧の液冷媒は、絞り装置3a、3bのそれぞれに流入する。絞り装置3a、3bに流入した低温高圧の液冷媒は、絞り装置3a、3bによって減圧されて低温低圧の液冷媒又は二相冷媒となり、絞り装置3a、3bから流出する。絞り装置3a、3bから流出した低温低圧の冷媒は、蒸発器として機能する第1熱交換器2に流入する。第1熱交換器2に流入した冷媒は、室外ファン9から送られる空気と熱交換して蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって第1熱交換器2から流出する。
第1熱交換器2から流出した冷媒は、冷媒流路切替装置6及びアキュムレータ7を介して圧縮機1に吸入される。暖房運転では、このような冷凍サイクルが繰り返される。なお、複数の室内機40a、40b毎に、暖房運転の実行と停止を切り替えることもできる。例えば、室内機40aは暖房運転を実行し、室内機40bは暖房運転を停止する場合には、室内機40aの絞り装置3aは冷媒が通過する所定開度の流路を維持する一方で、室内機40bの絞り装置3bは流路を閉鎖し、第2熱交換器4bに冷媒が流入しないようにする。このようにすることで、複数の室内機40a、40bのうちの一部のみ暖房運転を実行することができる。
(除霜運転)
除霜運転は、暖房運転中に蒸発器として機能する第1熱交換器2に付着した霜を溶かすための運転である。本実施の形態の除霜運転は、暖房運転のときと冷媒の流れを逆にすることによって、すなわち上述した冷房運転のときと冷媒の流れを同じにすることによって、実現される。ただし、除霜運転のときには、冷房運転のときとは異なり、制御装置20は室内ファン10a、10bの運転を停止する。
本実施の形態の除霜運転には、第1除霜運転と第2除霜運転の2種類がある。第1除霜運転と第2除霜運転とでは、冷媒の流れは同じであるが、除霜運転を開始する条件(タイミング)が異なる。さらに本実施の形態では、第1除霜運転と第2除霜運転とでは、除霜運転の時間が異なり、第2除霜運転は第1除霜運転よりも運転時間が短い。以下、具体的に説明する。
<暖房運転及び除霜運転の動作制御>
図3は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の暖房運転及び除霜運転を説明するフローチャートである。図3を参照して、制御装置20が暖房運転及び除霜運転において実行する制御を説明する。
暖房運転を開始すると(S1)、制御装置20は、第1温度検出器5の検出値に基づいて、第1熱交換器2の周囲温度が、TH2以上TH1以下の温度範囲に属しているか否かを検出する。ここで、TH2<TH1の関係を満たす。温度TH1は、例えば5℃、温度TH2は、例えば−3℃である。温度TH1及び温度TH2の具体的数値はここで例示したものに限定されないが、第1熱交換器2への着霜量が多くなりやすい温度範囲の上限値及び下限値が、それぞれ温度TH1及び温度TH2として予め定められ、記憶部22に記憶されている。
第1熱交換器2の周囲温度が、TH2以上TH1以下の温度範囲に属していない場合(S2;NO)は、ステップS8に進み、属している場合(S2;YES)は、複数の第2熱交換器4a、4bのうち、暖房運転中のものの合計暖房能力ΣQが、予め定められた閾値である第1値Q以上であるか否かを検出する。上述したように、本実施の形態の冷凍サイクル装置100に設けられた複数の室内機40a、40bは、個別に暖房運転の実行と停止が設定されうる。このため、制御装置20は、暖房運転を実行している室内機40a、40bの第2熱交換器4a、4bそれぞれの暖房能力を加算することで合計暖房能力ΣQを演算し、合計暖房能力ΣQと第1値Qとを比較することで、ステップS3の処理を実行する。制御装置20は、記憶部22に記憶されている暖房能力情報22aに基づいて、合計暖房能力ΣQを演算する。
合計暖房能力ΣQが第1値Q以上である場合(S3;YES)は、ステップS4に進み、第1値Q未満である場合(S3;NO)は、ステップS8に進む。
次に、ステップS2でNOの場合及びステップS3でNOの場合に進むステップS8以降の処理を説明する。ステップS8において、制御装置20は、暖房運転時間が、予め定められた閾値である第1運転時間T11以上であるか否かを検出する(S8)。暖房運転時間の定義は特に限定されないが、本実施の形態では、暖房運転における圧縮機1の運転時間を、暖房運転時間とする。制御装置20は、暖房運転を開始してからの圧縮機1の運転時間をタイマ11で計測し、計測した時間と第1運転時間T11とを対比することにより、ステップS8の処理を実行する。第1運転時間T11の値は、例えば、50分であるが、この数値に限定されない。
ステップS8において、暖房運転時間が第1運転時間T11に到達している場合には、制御装置20は、第1除霜運転を開始する(S9)。第1除霜運転を開始すると、制御装置20は、前述したように冷媒流路切替装置6を制御して、圧縮機1から吐出される冷媒の流路を、第1熱交換器2に接続する。このようにすることで、圧縮機1から吐出された高温冷媒が第1熱交換器2に供給され、第1熱交換器2に付着した霜が溶かされる。
第1除霜運転の運転時間が予め定められた除霜時間T1未満の間(S10:NO)、制御装置20は第1除霜運転を継続し、第1除霜運転の運転時間が除霜時間T1以上になると(S10:YES)、制御装置20は第1除霜運転を終了する(S11)。第1除霜運転を終了すると、制御装置20は暖房運転を開始する(S1)。ここで、本実施の形態では、第1除霜運転の除霜時間T1は、後述する第2除霜運転の除霜時間T2よりも長い時間とすることができる。具体的な数値は限定されないものの、除霜時間T1は、例えば12分である。
次に、ステップS3でYESの場合に進むステップS4以降の処理を説明する。ステップS4において、制御装置20は、暖房運転時間が、予め定められた閾値である第2運転時間T12以上であるか否かを検出する(S4)。暖房運転時間の定義は特に限定されないが、本実施の形態では、暖房運転における圧縮機1の運転時間を、暖房運転時間とする。制御装置20は、暖房運転を開始してからの圧縮機1の運転時間をタイマ11で計測し、計測した時間と第2運転時間T12とを対比することにより、ステップS4の処理を実行する。第2運転時間T12の値は、ステップS8で示す第1運転時間T11によりも短い値である。具体的な数値は限定されないものの、第2運転時間T12は、例えば40分である。
ステップS4において、暖房運転時間が第2運転時間T12以上になると、制御装置20は、第2除霜運転を開始する(S5)。第2除霜運転を開始すると、制御装置20は、前述したように冷媒流路切替装置6を制御して、圧縮機1から吐出される冷媒の流路を、第1熱交換器2に接続する。このようにすることで、圧縮機1から吐出された高温冷媒が第1熱交換器2に供給され、第1熱交換器2に付着した霜が溶かされる。
第2除霜運転の運転時間が予め定められた時間T2未満の間(S6:NO)、制御装置20は第2除霜運転を継続し、第2除霜運転の運転時間が除霜時間T2に到達すると(S6:YES)、制御装置20は第2除霜運転を終了する(S7)。第2除霜運転を終了すると、制御装置20は暖房運転を開始する(S1)。ここで、第2除霜運転の除霜時間T2は、第1除霜運転の除霜時間T1よりも短い時間でよい。具体的な数値は限定されないものの、時間T2は、例えば4分である。
<暖房運転及び除霜運転の作用>
本実施の形態の冷凍サイクル装置100の暖房運転及び除霜運転の作用を、図4及び図5並びに前述の図3を参照して説明する。図4は、実施の形態1に係る第1除霜運転の積算暖房能力を例示する図である。図5は、実施の形態1に係る第2除霜運転の積算暖房能力を例示する図である。図4及び図5の縦軸は暖房運転中の第2熱交換器4a、4bの暖房能力を示し、横軸は時間を示しており、繰り返し実行される暖房運転と第1除霜運転又は第2除霜運転を通じた暖房能力の変化を概念的に示している。
図3に示したように本実施の形態では、暖房運転中に、蒸発器として機能する第1熱交換器2の周囲温度と、暖房運転中の第2熱交換器4a、4bの合計暖房能力ΣQとに基づいて、第1除霜運転と第2除霜運転のいずれかを選択し、第1除霜運転を選択した場合と第2除霜運転を選択した場合とで暖房運転を開始してから除霜運転を開始するまでの暖房運転の時間を異ならせている。ここで、図3で説明したように、第1熱交換器2の周囲温度が着霜量が多くなりやすい温度範囲内であり(ステップS2;YES)、かつ、暖房運転中の第2熱交換器4a、4bの合計暖房能力ΣQが第1値Q以上であること、を含む条件を、第1条件と称する。
まず、上述した第1条件を満たさない場合に実行する暖房運転と第1除霜運転の作用を説明する。暖房運転中に第1条件を満たさない場合、暖房運転の時間が第2運転時間T12よりも長い第1運転時間T11以上になると、暖房運転が中断され、第1除霜運転が開始される。
図4に示すように、暖房運転を開始すると暖房能力が上昇してピークに到達し、運転時間の経過に伴って徐々に暖房能力が低下していく。暖房能力の低下は、主に、第1熱交換器2に付着する霜によって第1熱交換器2の熱交換効率が低下することによって生じる。第1条件を満たさない場合、すなわち第1熱交換器2の周囲温度が着霜量が多くなりにくい温度範囲であるか、あるいは、暖房運転中の第2熱交換器4a、4bの合計暖房能力ΣQが比較的小さいために第1熱交換器2の熱交換負荷も小さい場合には、第1熱交換器2に霜が比較的付着しにくいといえる。このため、第2除霜運転を実行する場合と比べて暖房運転の時間T11を長くしている。
図4で示す例では、暖房運転中の暖房能力が75%(平均)の状態で、第1除霜運転が開始されている。ここで、暖房運転とこれに続く除霜運転からなる期間を通じた暖房能力を、積算暖房能力と定義する。第1除霜運転中には、暖房能力が実質ゼロになるになるため、暖房運転とこれに続く第1除霜運転からなる期間を通じた積算暖房能力は、図4の例では60%となっている。第1除霜運転を実行する場合には、1回当たりの暖房運転の時間が比較的長いため、暖房運転と除霜運転とが比較的短時間で切り替わることによる不快感を、使用者に与えにくい。
次に、上述した第1条件を満たす場合に実行する暖房運転と第2除霜運転の作用を説明する。暖房運転中に第1条件を満たす場合、暖房運転の時間が第1運転時間T11よりも短い第2運転時間T12に到達すると暖房運転が中断され、第2除霜運転が開始される。
図5に示すように、暖房運転を開始すると暖房能力が上昇してピークに到達し、運転時間の経過に伴って徐々に暖房能力が低下していく。暖房能力の低下は、主に、第1熱交換器2に付着する霜によって第1熱交換器2の熱交換効率が低下することによって生じる。本実施の形態では、第1条件を満たす場合、すなわち第1熱交換器2の周囲温度が着霜量が多くなりやすい温度範囲であり、かつ暖房運転中の第2熱交換器4a、4bの合計暖房能力ΣQが比較的大きいために第1熱交換器2の熱交換負荷も大きい場合に、比較的短時間で暖房運転を中断して第2除霜運転を開始する。このように、暖房運転の時間を短くすることで、第1熱交換器2への着霜量が過大になる前に、除霜運転を開始することができる。そして、第1熱交換器2への着霜量が比較的少ない状態で除霜運転を開始するため、第2除霜運転時間を短くすることができる。
図5で示す例では、暖房運転中の暖房能力が80%(平均)の状態で、第2除霜運転が開始されている。第2除霜運転中には、暖房能力が実質ゼロになるになるが、上述のように第2除霜運転の時間は短くてよいので、図5の例では暖房運転とこれに続く第1除霜運転からなる期間を通じて70%の積算暖房能力が得られている。さらに、第2除霜運転の時間は比較的短いため、第2除霜運転後に実行される暖房運転における暖房能力の立ち上がりの傾きが大きく、図4の場合と比較して短時間で暖房能力を上昇させることができる。
以上のように本実施の形態の冷凍サイクル装置100は、圧縮機1と、第1熱交換器2と、複数の絞り装置3a、3bと、複数の第2熱交換器4a、4bとを備えている。そして、第1熱交換器2が蒸発器として機能し、複数の第2熱交換器4a、4bのうちの少なくとも一部が凝縮器として機能する暖房運転中に、第1熱交換器2の周囲温度を検出し、第1熱交換器2の周囲温度と、複数の第2熱交換器4a、4bのうち凝縮器として機能しているものの暖房能力の合計値と、前記暖房運転の運転時間とに基づいて、第1除霜運転と第2除霜運転のいずれかを選択する。そして、第1除霜運転を選択した場合には暖房運転の運転時間が第1運転時間に到達すると第1除霜運転を開始し、第2除霜運転を選択した場合には暖房運転の運転時間が第1運転時間よりも短い第2運転時間に到達すると第2除霜運転を開始する。このように、蒸発器として機能する第1熱交換器2の周囲温度と、凝縮器として機能する第2熱交換器4a、4bの暖房能力の合計値とに基づいて、暖房運転の運転時間を異ならせて、除霜運転を開始する。このため、除霜対象となる熱交換器の温度から経験則に基づいて除霜運転を開始する場合と比較して、除霜対象となる第1熱交換器2への実際の着霜状態がより反映されたタイミングで除霜運転を開始することができる。したがって、続けて実行される一組の暖房運転と除霜運転とからなる期間における、積算暖房能力の低下を抑制することができる。また、運転時間が比較的短い第2除霜運転の後には、続けて実行される暖房運転の立ち上がりに要する時間を短くすることができる。
また、本実施の形態の冷凍サイクル装置100は、第1熱交換器2の周囲温度を検出する第1温度検出器5の検出値が第1温度範囲内であり、かつ、暖房能力の合計値が第1値以上である場合に、比較的時間の短い第2除霜運転を選択する。したがって、除霜対象である第1熱交換器2への着霜量が大きくなりやすい条件のときに、暖房運転を早めに中断して第2除霜運転を開始することができるので、続けて実行される一組の暖房運転と除霜運転とからなる期間における、積算暖房能力の低下を抑制することができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、暖房運転時に蒸発器として機能し、除霜運転時に凝縮器として機能する第1熱交換器2の表面温度を検出する第2温度検出器12を備え、暖房運転及び除霜運転の制御においてこの第2温度検出器12の検出値を用いる。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図6は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの回路構成の一例を示す図である。本実施の形態の冷凍サイクル装置100には、第1熱交換器2の表面温度を検出する第2温度検出器12が設けられている。第2温度検出器12は、第1熱交換器2への着霜状態を反映する第1熱交換器2の表面温度を、直接的にあるいは間接的に検出する。例えば、第2温度検出器12は、第1熱交換器2を構成する配管の表面温度を検出することができる。そのほか、第2温度検出器12は、第1熱交換器2内を流れる冷媒の温度を検出し、この冷媒の温度に基づいて第1熱交換器2の表面温度を検出してもよい。第2温度検出器12以外の構成は、実施の形態1で示したものと同様である。
図7は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの機能ブロック図である。制御装置20には、第2温度検出器12が信号を送受信可能に接続されている。制御装置20は、第1温度検出器5及びタイマ11から入力される信号に加え、第2温度検出器12から入力される信号に基づいて、アクチュエータを制御する。
図8は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100Aの暖房運転及び除霜運転を説明するフローチャートである。本実施の形態の暖房運転及び除霜運転は、第1除霜運転を開始する条件と、第1除霜運転を終了する条件が、実施の形態1と異なる。具体的には、図8に示すフローチャートは、ステップS8Aの処理内容及びステップS12Aが追加されている点で、実施の形態1の図3で示したフローチャートと異なる。以下、図3との相違点を中心に説明する。
ステップS2でNOの場合及びステップS3でNOの場合、すなわち、第2除霜運転ではなく第1除霜運転が選択された場合に、ステップS8Aに進む。ステップS8Aにおいて、制御装置20は、暖房運転時間が、予め定められた第1運転時間T11以上であるか否かを検出する。さらに、制御装置20は、第2温度検出器12の検出値に基づいて、第1熱交換器2の表面温度が、予め定められた閾値である第1温度TH3以下であるか否かを判定する。ここで、第1温度TH3は、第1熱交換器2への着霜量を判定するための温度であり、第1熱交換器2への着霜量が多くなりやすいと推定される温度が、予め記憶部22に記憶されている。第1温度TH3は、好ましくは、ステップS2における温度TH2よりも低い温度であり、具体的数値は限定されないものの、例えば−10℃である。
制御装置20は、暖房運転時間が第1運転時間T11以上になり、かつ第1熱交換器2の表面温度が予め定められた第1温度TH3以下になると(S8A;YES)、第1除霜運転を開始する(S9)。
第1除霜運転中に、制御装置20は、第1熱交換器2の表面温度が予め定められた閾値である第2温度TH4以上になると(S12A;YES)、第1除霜運転を終了する。ここで、第2温度TH4は、第1熱交換器2への着霜量を判定するための温度であり、第1熱交換器2の除霜が終了したと推定される温度が、予め記憶部22に記憶されている。第2温度TH4は、具体的数値は限定されないものの、例えば10℃である。第1熱交換器2の表面温度が、予め定められた閾値である第2温度TH4未満である場合には(S12A;NO)、制御装置20はステップS10に進む。ステップS10以降の処理は、図3で説明したものと同様である。
このように本実施の形態では、実施の形態1で説明したものと同様の構成を備えており、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに本実施の形態の冷凍サイクル装置100Aは、第1除霜運転が選択された場合に、暖房運転の運転時間が第1運転時間以上になり、かつ第1熱交換器2の表面温度が第1温度TH3以下になると、第1除霜運転を開始する。暖房運転の運転時間に加え、第1熱交換器2への着霜状態が反映される第1熱交換器2の表面温度に基づいて、第1除霜運転を開始するので、除霜が必要とされるタイミングをより精度よく検出して、第1熱交換器2を除霜することができる。
本実施の形態の冷凍サイクル装置100Aは、第1除霜運転中に、第1熱交換器2の表面温度が第2温度TH4以上になると、第1除霜運転を終了する。第1熱交換器2の着霜状態、すなわち除霜状態が反映される第1熱交換器2の温度に基づいて、第1除霜運転の終了タイミングを決定するので、除霜不足や過剰な除霜運転を抑制できる。
なお、図3及び図8のステップS2、並びに図8のステップS8A及びステップS12Aにおいて、温度に関して閾値との大小関係を判定するにあたり、条件を満たす状態が所定時間経過したときに、条件を満たしたと判定して次のステップに進むようにしてもよい。図8のステップS8Aの例でいうと、制御装置20は、第1熱交換器2の表面温度が第1温度TH3以下であるか否かを判定するにあたり、第1温度TH3以下の状態が所定時間、例えば3分以上経過した場合に、第1熱交換器2の表面温度が第1温度TH3以下である、と判定してもよい。ステップS12Aについても同様であり、第1熱交換器2の表面温度が第2温度TH4以上である状態が、所定時間、例えば3分以上経過したときに、次のステップに進む。第1温度検出器5及び第2温度検出器12から出力される検出値には、外乱等によってばらつきが生じる可能性があるが、所定時間に亘る検出値に基づいて判定することで、上述したばらつきが原因の誤判定を低減できる。
また、図3及び図8で示す暖房運転において、圧縮機1の運転周波数を、蒸発器として機能する第1熱交換器2の周囲温度に応じて異ならせてもよい。例えば、第1熱交換器2の周囲温度に応じた圧縮機1の周波数の制御用のテーブルを予め記憶部22に記憶しておき、第1熱交換器2の周囲温度が低い場合には、高い場合に比べて圧縮機1の運転周波数を大きな値に制御する。このようにすることで、暖房能力の低下が抑制される。
また、実施の形態1、2で示した冷凍サイクル装置及び冷凍サイクル装置の除霜運転方法は、空気調和装置に限らず、冷蔵庫などの他の冷凍サイクルを用いる装置に適用することができる。また、実施の形態1、2では、暖房運転時とは逆の方向に冷媒を循環させるいわゆる逆サイクルの除霜運転を例に説明したが、除霜運転の具体的構成は、これに限定されない。実施の形態1、2で説明した第1除霜運転及び第2除霜運転の選択、開始及び終了に係る処理は、例えばヒータや温水を用いた除霜運転など、他の具体的構成による除霜運転と組み合わせることもできる。例えば、冷媒流路切替装置6に相当する構成を有しておらず冷媒が一方向に流れる暖房専用の空気調和装置に対しても、実施の形態1、2で示した第1除霜運転及び第2除霜運転の選択、開始及び終了に係る処理を適用することができる。
1 圧縮機、2 第1熱交換器、3a 絞り装置、3b 絞り装置、4a 第2熱交換器、4b 第2熱交換器、5 第1温度検出器、6 冷媒流路切替装置、7 アキュムレータ、8 逆止弁、9 室外ファン、10a 室内ファン、10b 室内ファン、11 タイマ、12 第2温度検出器、20 制御装置、21 処理回路、22 記憶部、22a 暖房能力情報、30 室外機、40a 室内機、40b 室内機、100 冷凍サイクル装置、100A 冷凍サイクル装置。

Claims (10)

  1. 圧縮機と、
    第1熱交換器と、
    複数の絞り装置と、
    複数の第2熱交換器と、
    前記第1熱交換器の周囲温度を検出する第1温度検出器と、
    前記複数の第2熱交換器のそれぞれの暖房能力を記憶する記憶部と、
    前記第1熱交換器を蒸発器として機能させ、前記複数の第2熱交換器のうちの少なくとも一部を凝縮器として機能させる暖房運転を行う制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記暖房運転中に、前記第1温度検出器の検出値と、前記複数の第2熱交換器のうち前記凝縮器として機能しているものの暖房能力の合計値とに基づいて、第1除霜運転と第2除霜運転とのいずれかを選択し、
    前記第1除霜運転を選択した場合には前記暖房運転の運転時間が第1運転時間に到達すると前記第1除霜運転を開始し、前記第2除霜運転を選択した場合には前記暖房運転の運転時間が前記第1運転時間よりも短い第2運転時間に到達すると前記第2除霜運転を開始する
    冷凍サイクル装置。
  2. 前記制御装置は、
    第1条件を満たさない場合に前記第1除霜運転を選択し、
    前記第1条件を満たす場合に前記第2除霜運転を選択するものであり、
    前記第1条件は、前記第1温度検出器の検出値が第1温度範囲内であり、かつ、前記暖房能力の合計値が第1値以上であることを含む
    請求項1記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第1熱交換器の表面温度を検出する第2温度検出器を備え、
    前記制御装置は、前記第1除霜運転を選択した場合に、前記暖房運転の運転時間が前記第1運転時間に到達し、かつ、前記第2温度検出器の検出値が第1温度以下になると、前記第1除霜運転を開始する
    請求項1又は請求項2記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第1熱交換器の表面温度を検出する第2温度検出器を備え、
    前記制御装置は、前記第1除霜運転の実行中に、前記第2温度検出器の検出値が第2温度以上になると、前記第1除霜運転を終了して前記暖房運転を開始する
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第2除霜運転の時間は、前記第1除霜運転の時間よりも短い
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 圧縮機、第1熱交換器、複数の絞り装置及び複数の第2熱交換器を備えた冷凍サイクル装置の除霜運転方法であって、
    前記第1熱交換器が蒸発器として機能し、前記複数の第2熱交換器のうちの少なくとも一部が凝縮器として機能する暖房運転中に、
    前記第1熱交換器の周囲温度を検出し、
    前記第1熱交換器の周囲温度と、前記複数の第2熱交換器のうち前記凝縮器として機能しているものの暖房能力の合計値とに基づいて、第1除霜運転と第2除霜運転とのいずれかを選択し、
    前記第1除霜運転を選択した場合には前記暖房運転の運転時間が第1運転時間に到達すると前記第1除霜運転を開始し、前記第2除霜運転を選択した場合には前記暖房運転の運転時間が前記第1運転時間よりも短い第2運転時間に到達すると前記第2除霜運転を開始する
    冷凍サイクル装置の除霜運転方法。
  7. 前記第1除霜運転と前記第2除霜運転のいずれかを選択するステップにおいて、
    第1条件を満たさない場合に、前記第1除霜運転を選択し、
    前記第1条件を満たす場合に、前記第2除霜運転を選択し、
    前記第1条件は、前記第1熱交換器の周囲温度が第1温度範囲内であり、かつ前記暖房能力の合計値が第1値以上であることを含む
    請求項6記載の冷凍サイクル装置の除霜運転方法。
  8. 前記第1除霜運転を選択した場合に、前記暖房運転の運転時間が前記第1運転時間に到達し、かつ、前記第1熱交換器の表面温度が第1温度以下になると、前記第1除霜運転を開始する
    請求項6又は請求項7記載の冷凍サイクル装置の除霜運転方法。
  9. 前記第1除霜運転中に、前記第1熱交換器の表面温度が第2温度以上になると、前記第1除霜運転を終了し、
    前記第1除霜運転を終了した後に、前記暖房運転を開始する
    請求項6〜請求項8のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置の除霜運転方法。
  10. 前記第2除霜運転の時間は、前記第1除霜運転の時間よりも短い
    請求項6〜請求項9のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置の除霜運転方法。
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