JP3059050U - 空気調和機の除霜制御装置 - Google Patents
空気調和機の除霜制御装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ホットスタート等が原因で生じる導管温度の
オーバーシュートの影響を排除して、導管の最高温度を
正しく検出することにより、暖房運転から除霜運転への
切り換えを最適なタイミングで行う。 【解決手段】 室内側熱交換機の導管温度を検出する導
管温度センサ7と、この導管温度センサ7によって検出
される導管温度の中から最高温度を検出する最高温度検
出部21と、この最高温度検出部21により検出された
最高温度に従って設定された基準温度に基づいて、暖房
運転から除霜運転への切り換えを制御する運転制御部2
4とを備え、運転制御部24は、暖房運転開始後、室内
側ファン31が予め設定された所定の回転速度になって
から一定の時間が経過したときに、最高温度検出部21
に検出許可信号を出力し、最高温度検出部21は、この
検出許可信号に基づいて、最高温度の検出動作を開始す
る。
オーバーシュートの影響を排除して、導管の最高温度を
正しく検出することにより、暖房運転から除霜運転への
切り換えを最適なタイミングで行う。 【解決手段】 室内側熱交換機の導管温度を検出する導
管温度センサ7と、この導管温度センサ7によって検出
される導管温度の中から最高温度を検出する最高温度検
出部21と、この最高温度検出部21により検出された
最高温度に従って設定された基準温度に基づいて、暖房
運転から除霜運転への切り換えを制御する運転制御部2
4とを備え、運転制御部24は、暖房運転開始後、室内
側ファン31が予め設定された所定の回転速度になって
から一定の時間が経過したときに、最高温度検出部21
に検出許可信号を出力し、最高温度検出部21は、この
検出許可信号に基づいて、最高温度の検出動作を開始す
る。
Description
【0001】
本考案は、冷媒圧縮機と、室内側熱交換機と、室外側熱交換機と、前記室内側 熱交換機と前記室外側熱交換機との間に介挿される減圧機と、前記冷媒圧縮機と 前記室内側熱交換機又は前記室外側熱交換機との接続を切り換える四方弁とで形 成される冷凍サイクルを備え、暖房運転時、前記室内側熱交換機の導管温度が所 定の温度に達するまでは室内側ファンの回転を停止し、所定の温度に達したとき 室内側ファンの回転を開始するホットスタート機能を有する空気調和機に係り、 より詳細には、ホットスタート等が原因で生じる導管温度のオーバーシュートの 影響を受けることなく、導管の最高温度を検出可能な空気調和機の除霜制御装置 に関する。
【0002】
従来の空気調和機は、四方弁を切り換えることにより、冷房運転時には、圧縮 機で圧縮された冷媒を、四方弁、室外側熱交換機、減圧機、室内側熱交換機、四 方弁の経路を経て再び圧縮機に循環させ、暖房運転時には、圧縮機で圧縮された 冷媒を、四方弁、室内側熱交換機、減圧機、室外側熱交換機、四方弁の経路を経 て再び圧縮機に循環させている。
【0003】 ところで、暖房運転時、室外側熱交換機において外気に含まれる湿気が結露し 、これが室外側熱交換機に着霜して暖房能力を低下させていた。そこで、従来よ り、室外側熱交換機に付着した霜や氷を除去するための空気調和機の除霜制御装 置が種々提案されている(例えば、特開平1−121645号公報、特開平4− 151444号公報等)。
【0004】 これらの公報に記載された空気調和機の除霜制御装置は、室外側熱交換機側に 温度センサを備えており、この温度センサの検出温度に基づいて、室外側熱交換 機の着霜の有無を直接確認するようになっている。つまり、室外側熱交換機に温 度センサを有しないタイプの空気調和機には適用できない技術となっている。 そのため、このような室外側熱交換機に温度センサを有しないタイプの空気調 和機では、室内側熱交換機の導管温度を検出することによって、室外側熱交換機 の着霜の有無を確認するようになっている(例えば、特開昭62−206336 号公報、特開昭63−15020号公報等参照)。
【0005】 ところで、最近の空気調和機は、暖房運転の開始時に冷たい空気が室内に吹き 出すのを防止するための、ホットスタート機能が付いている。ホットスタート機 能とは、暖房運転開始時、室内側熱交換機の導管温度が第1の温度(例えば、3 0℃)に達するまでは室内側ファンの回転を停止し、第1の温度に達したとき室 内側ファンの回転を例えば超低速で回転させ、この状態で次に室内側熱交換機の 導管温度が第2の温度(例えば、38℃)に達すると、室内側ファンを予め設定 された速度で回転させて、以後、通常の暖房運転制御に移行するようにした機能 のことである。ただし、ホットスタート機能としては、室内側ファンの回転速度 をこのような2段階で制御する場合の他、例えば導管温度が38℃になるまで室 内側ファンの回転を停止し、38℃になったとき設定速度で回転させるようにす る1段階制御の場合もある。また、これとは逆に、設定速度まで3段階、4段階 ときめ細かく制御する場合もある。
【0006】 このようなホットスタート機能を有する空気調和機では、室内側熱交換機の導 管温度が30℃になるまで室内側ファンの回転が停止しており、30℃を超えて 38℃に達するまでは室内側ファンを超低速で回転させている。つまり、導管温 度が38℃に達するまでに導管から奪われる熱量は極めて少ないため、暖房運転 開始からの導管温度は、立ち上がりの急な温度上昇曲線となる。そのため、導管 温度が38℃に達した時点で室内側ファンを設定速度(例えばHモード)で回転 させて、通常の暖房運転制御に移行しても、導管温度は38℃を超えて例えば5 0℃まで一旦上昇し、その後、徐々に低下して、暖房運転の状況に合った本来の 最高温度(例えば45℃)に落ちつくことになる。つまり、暖房運転の開始時、 室内側熱交換機の導管温度は、図5に示すようにオーバーシュートすることにな る。
【0007】 また、このようなオーバーシュートの原因は、ホットスタートのみが原因では なく、室内側熱交換機の導管温度を検出する導管温度センサの検出動作が遅延す ることも影響している。すなわち、実際の導管温度が例えば38℃であったとし ても、この温度が導管温度センサによって実際に検出されるまでには若干の遅れ (タイムラグ)があるので、導管温度センサが例えば38℃を検出したとき、実 際の導管温度はすでに40℃を超えて、例えば43℃〜44℃になっている。つ まり、ホットスタートが原因で生じるオーバーシュートに、導管温度センサの検 出動作の遅延が原因で生じるオーバーシュートが加わるため、暖房運転開始時の 導管温度の温度曲線に現れるオーバーシュートはより顕著なものとなる。
【0008】
このように、ホットスタート機能を有する空気調和機において、室内側熱交換 機の導管温度を導管温度センサによって検出する場合、暖房運転開始時の導管温 度の温度曲線には、必ずオーバーシュートが現れる。この場合、従来の空気調和 機では、このオーバーシュートを考慮した導管温度の検出動作や、暖房運転の制 御動作を行っていなかったため、たとえば導管の最高温度を検出しようとすると き、このオーバーシュートの頂点を暖房運転時の導管温度の最高温度として検出 してしまうといった問題があった。そのため、この誤った最高温度を基準として 暖房運転から除霜運転への切り換えを行うと、室外側熱交換機が全く凍結してい ないにも関わらず、除霜運転を開始してしまうといった不具合が発生する。
【0009】 本考案は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、ホットスタ ート等が原因で生じる導管温度のオーバーシュートの影響を排除して、導管の最 高温度を正しく検出することにより、暖房運転から除霜運転への切り換えを最適 なタイミングで行うことのできる空気調和機の除霜制御装置を提供することにあ る。
【0010】
上記課題を解決するため、本考案の請求項1記載の空気調和機の除霜制御装置 は、冷媒圧縮機と、室内側熱交換機と、室外側熱交換機と、前記室内側熱交換機 と前記室外側熱交換機との間に介挿される減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記室内 側熱交換機又は前記室外側熱交換機との接続を切り換える四方弁とで形成される 冷凍サイクルを備え、暖房運転時、前記室内側熱交換機の導管温度が所定の温度 に達するまでは室内側ファンの回転を停止し、所定の温度に達したとき室内側フ ァンの回転を開始するホットスタート機能を有する空気調和機において、前記室 内側熱交換機の導管温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段によって 検出される導管温度の中から最高温度を検出する最高温度検出手段と、この最高 温度検出手段により検出された最高温度に従って設定された基準温度に基づいて 、暖房運転から除霜運転への切り換えを制御する運転制御手段とを備え、前記最 高温度検出手段は、暖房運転を開始してから一定の時間が経過した後に最高温度 の検出動作を開始するものである。
【0011】 また、本考案の請求項2記載の空気調和機の除霜制御装置は、冷媒圧縮機と、 室内側熱交換機と、室外側熱交換機と、前記室内側熱交換機と前記室外側熱交換 機との間に介挿される減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記室内側熱交換機又は前記 室外側熱交換機との接続を切り換える四方弁とで形成される冷凍サイクルを備え 、暖房運転時、前記室内側熱交換機の導管温度が所定の温度に達するまでは室内 側ファンの回転を停止し、所定の温度に達したとき室内側ファンの回転を開始す るホットスタート機能を有する空気調和機において、前記室内側熱交換機の導管 温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段によって検出される導管温度 の中から最高温度を検出する最高温度検出手段と、この最高温度検出手段により 検出された最高温度に従って設定された基準温度に基づいて、暖房運転から除霜 運転への切り換えを制御する運転制御手段とを備え、前記最高温度検出手段は、 暖房運転開始後、前記室内側ファンが予め設定された回転速度になってから一定 の時間が経過した後に最高温度の検出動作を開始するものである。
【0012】 また、本考案の請求項3記載の空気調和機の除霜制御装置は、請求項1又は2 に記載のものにおいて、最高温度の検出動作禁止時間である前記一定の時間が、 前記ホットスタート及び前記温度検出手段の検出動作の遅延による導管温度のオ ーバーシュートが是正される時間に設定されているものである。 また、本考案の請求項4記載の空気調和機の除霜制御装置は、請求項1、2又 は3に記載のものにおいて、導管の最高温度を数度単位に区分するとともに、暖 房運転を除霜運転に切り換えるための前記最高温度からほぼ一定温度だけ低い基 準温度を前記最高温度の区分と同じ数度単位に区分し、これら区分した最高温度 と基準温度とを対応させて予め記憶している基準温度記憶手段と、前記最高温度 検出手段によって検出された最高温度に基づき、前記基準温度記憶手段に記憶さ れている複数の基準温度の中から該当する1つの基準温度を設定する基準温度設 定手段とを備え、前記運転制御手段は、前記基準温度設定手段により設定された 基準温度と前記温度検出手段により検出される導管温度とを比較し、検出した導 管温度が設定された基準温度以下となったとき暖房運転から除霜運転に切り換え る第1の除霜制御を行うものである。
【0013】 また、本考案の請求項5記載の空気調和機の除霜制御装置は、請求項4に記載 のものにおいて、前記基準温度記憶手段には、前記最高温度検出手段によって検 出される最高温度とそのときの風量とに対応させた複数の基準温度が予め記憶さ れており、前記基準温度設定手段は、前記最高温度検出手段によって検出される 最高温度とそのときの風量とに基づき、前記基準温度記憶手段に記憶されている 複数の基準温度の中から該当する1つの基準温度を設定するものである。 また、本考案の請求項6記載の空気調和機の除霜制御装置は、請求項1、2、 3、4又は5に記載のものにおいて、前記運転制御手段は、暖房運転又は除霜運 転を開始してから第1の時間が経過した後に前記第1の除霜制御を開始するとと もに、この第1の時間よりも長い第2の時間が経過した後に、前記温度検出手段 によって検出される導管温度が前記最高温度から低下したとき、暖房運転から除 霜運転に切り換える第2の除霜制御を併せて行うものである。
【0014】
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図1は、本考案の除霜制御装置を備えた空気調和機の系統図(冷凍サイクル) である。 同図において、圧縮機1の吐出口11及び吸入口12は、四方弁2を介して室 内側ファン31を有する室内側熱交換機3の一方の接続口と、室外側ファン51 を有する室外側熱交換機5の一方の接続口とに接続されており、室内側熱交換機 3の他方の接続口と室外側熱交換機5の他方の接続口とが、減圧機4を介して接 続されている。また、室内側熱交換機3には、内部の導管(図示省略)を流れる 冷媒の温度(実質的には導管温度)を検出する導管温度センサ7が取り付けられ た構成となっている。
【0015】 そして、暖房運転時には、四方弁2の切り換えにより、圧縮機1の吐出口11 と室内側熱交換機3の一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と室外 側熱交換機5の一方の接続口とが接続されることから、圧縮機1で圧縮された高 温冷媒は、図中に実線で示す矢符の如く流れて室内を暖房する。 すなわち、圧縮機1で圧縮された高温冷媒は、四方弁2を通って室内側熱交換 機3に供給され、ここで室内側ファン31によって強制的に熱交換して室内を暖 房する。室内側熱交換機3により熱交換を終わって凝縮された冷媒は、減圧機4 により減圧されて室外側熱交換機5に供給され、ここで室外側ファン51によっ て強制的に熱交換して室外側熱交換機5の表面温度を低下させる。室外側熱交換 機5により熱交換を終わって気化された冷媒は、四方弁2を通って再び圧縮機1 に循環される。
【0016】 一方、冷房運転時には、四方弁2の切り換えにより、圧縮機1の吐出口11と 室外側熱交換機5の一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と室内側 熱交換機3の一方の接続口とが接続されることから、圧縮機1で圧縮された高温 冷媒は、図中に破線で示す矢符の如く流れて室内を冷房する。
【0017】 図2は、本考案の除霜制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 室内側熱交換機3の導管温度を検出する導管温度センサ7の出力は、最高温度 を検出する最高温度検出部21と、図1に示す冷凍サイクルを制御する運転制御 部24とに導かれており、最高温度検出部21の出力は、基準温度設定部23に 導かれている。また、基準温度設定部23には、基準温度記憶部22の出力と第 1のタイマー部25の出力とが導かれているとともに、基準温度設定部23と運 転制御部24とは双方向の接続となっている。また、運転制御部24には、第1 のタイマー部25及び第2のタイマー部26がそれぞれ双方向に接続されている とともに、各種スイッチ(図示省略)が設けられた入力部28の出力が導かれて いる。また、運転制御部24には、室内側ユニットの空気吸入口の吸入空気の温 度(すなわち、室内温度)を検出する室内温度センサ27の出力が導かれている とともに、最高温度検出部21に対して制御信号(検出禁止信号及び検出許可信 号)が出力される構成となっている。
【0018】 最高温度検出部21は、導管温度センサ7により随時検出される導管温度の中 から最高温度を検出するブロックである。 基準温度記憶部22は、暖房運転を除霜運転に切り換えるための複数の基準温 度を、最高温度検出部21によって検出される最高温度に対応させて予め記憶し ているブロックであり、これについては後述する。 基準温度設定部23は、最高温度検出部21によって検出された最高温度に基 づき、基準温度記憶部22に記憶されている複数の基準温度の中から該当する1 つの基準温度を設定するブロックであり、これについても後述する。
【0019】 運転制御部24は、図示しない内部メモリに格納された各種運転モード(暖房 運転モード、冷房運転モード、除霜運転モード等)を実行するプログラムに従っ て、図1に示す冷凍サイクルを制御する。また、運転制御部24は、暖房運転開 始時のホットスタートの制御を行う。すなわち、運転制御部24には、図示しな い内部メモリにホットスタートのための第1の温度(例えば、30℃)と第2の 温度(例えば、38℃)とが設定されており、導管温度センサ7によって検出さ れる導管温度が第1の温度(30℃)に達するまでは、室内側ファン31の回転 を停止し、第1の温度(30℃)に達したとき室内側ファン31の回転を例えば 超低速(LLモード)で回転させ、この状態で導管温度が第2の温度(38℃) に達すると、室内側ファン3を予め設定された速度で回転させて、以後、通常の 暖房運転制御に移行するといったホットスタート制御を行う。
【0020】 また、運転制御部24は、暖房運転又は除霜運転を開始してから例えば40分 (第1の時間)が経過した後に、基準温度設定部23により設定された基準温度 と導管温度センサ7により検出される導管温度とを比較し、検出した導管温度が 設定された基準温度以下となったとき、暖房運転から除霜運転に切り換える第1 の除霜制御を行う。また、運転制御部24は、暖房運転又は除霜終了後に暖房運 転を開始してから例えば120分(第2の時間)が経過した後に、導管温度セン サ7により検出される導管温度が最高温度から低下したとき、暖房運転から除霜 運転に切り換える第2の除霜制御を併せて行う。つまり、第2の除霜制御は、第 1の除霜制御を補完するために設けられた除霜制御である。
【0021】 第1のタイマー部25は、暖房運転又は除霜終了後に暖房運転を開始してから 例えば30分を計測すると、第1の計測信号を基準温度設定部23に出力し、暖 房運転又は除霜終了後に暖房運転を開始してから40分(第1の時間)を計測す ると、第2の計測信号を運転制御部24に出力し、暖房運転又は除霜終了後に暖 房運転を開始してから120分(第2の時間)を計測すると、第3の計測信号を 運転制御部24に出力するブロックである。ここで、計測時間の30分は、暖房 運転の開始後、室内側熱交換機3の導管温度がオーバーシュートした後に最高温 度に収束するのに要する時間が20分程度であることを考慮し、これに10分程 度の余裕を持たせて設定した時間である。また、計測時間の40分は、暖房運転 の開始後、室内が実際に温かくなるまでに40分程度かかることを考慮した時間 であり、この40分の間は暖房運転を継続し、他の運転動作(ここでは除霜運転 )に強制的に入らないようにするためである。また、計測時間の120分は、暖 房運転の開始から40分が経過して以降も第1の除霜制御が行われなかった場合 に、補完的な第2の除霜制御を開始可能とするための時間(逆に言えば第2の除 霜制御の制御禁止時間)である。この120分は、実験等によって求められた時 間である。
【0022】 第2のタイマー部26は、暖房運転開始後、室内側ファン31が予め設定され た回転速度になってから一定の時間(例えば、10分)を計測し、この一定の時 間を計測すると、計測信号を運転制御部24に出力するブロックである。ここで 、計測時間の10分は、最高温度検出部21による最高温度の検出動作を禁止す る時間であって、導管温度センサ7によって検出される導管温度のオーバーシュ ートが是正される時間に設定されている。これについては、後の動作説明のとこ ろで詳述する。
【0023】 基準温度記憶部22には、最高温度検出部21によって検出される最高温度と 、室内側ファン31の回転速度とに対応して、18種類の基準温度が設定されて いる。図3は、この18種類の基準温度と最高温度との対応関係を示すテーブル である。
【0024】 すなわち、本実施形態では、最高温度の区分として、43℃から51℃までを 2℃ごとに分類して4つに区分し、これに43℃以下の温度範囲と51℃以上の 温度範囲とを加えた計6つに区分している。そして、この6つの区分のそれぞれ を、さらに室内側ファン31の回転モードであるH(High)、M(Mid )、L( Low )の3種類に区分した構成となっている。ただし、最高温度の区分としては 、51℃以上も2℃ごとに区分し、43℃以下も2℃ごとに区分して、さらに細 分化することが可能である。どこまで細分化するかは、導管温度センサ7の分解 能や、種々の運転状況において導管温度が実際に変化する上限温度及び下限温度 との兼ね合いによって適宜設定すればよい。
【0025】 すなわち、最高温度tが51℃<tのとき、室内側ファン31の回転速度がH (High)である場合の基準温度を45℃、M(Mid )である場合の基準温度を4 7℃、L(Low )である場合の基準温度を49℃とし、最高温度tが49℃<t ≦51℃のとき、室内側ファン31の回転速度がH(High)である場合の基準温 度を43℃、M(Mid )である場合の基準温度を45℃、L(Low )である場合 の基準温度を47℃とし、最高温度tが47℃<t≦49℃のとき、室内側ファ ン31の回転速度がH(High)である場合の基準温度を41℃、M(Mid )であ る場合の基準温度を43℃、L(Low )である場合の基準温度を45℃とし、最 高温度tが45℃<t≦47℃のとき、室内側ファン31の回転速度がH(High )である場合の基準温度を39℃、M(Mid )である場合の基準温度を41℃、 L(Low )である場合の基準温度を43℃とし、最高温度tが43℃<t≦45 ℃のとき、室内側ファン31の回転速度がH(High)である場合の基準温度を3 7℃、M(Mid )である場合の基準温度を39℃、L(Low )である場合の基準 温度を41℃とし、最高温度tがt≦43℃のとき、室内側ファン31の回転速 度がH(High)である場合の基準温度を35℃、M(Mid )である場合の基準温 度を37℃、L(Low )である場合の基準温度を39℃としている。
【0026】 図3からも分かるように、最高温度の区分が2℃ごとであるのに対し、室内側 ファン31の回転速度に対応した基準温度(すなわち、H(High)、M(Mid ) 、L(Low )の各列の基準温度)も2℃ごとの区分となっている。つまり、各区 分の最高温度と例えばH(High)の列の各区分の基準温度との温度差は、各区分 範囲の中心温度同士でみた場合7℃となっている。同様に、M(Mid )の列の各 区分の基準温度との温度差は5℃となっており、L(Low )の列の各区分の基準 温度との温度差は3℃となっている。
【0027】 すなわち、この図3に示す最高温度−基準温度対応テーブルは、実質的には、 H(High)、M(Mid )、L(Low )の各列の基準温度が、対応する最高温度か ら一定温度(実際には、±1℃の温度範囲を持っている)だけ低い値に設定され ていることを意味している。つまり、室外側熱交換機5の凍結による暖房能力の 低下が、導管温度が最高温度から何度低下したかといった温度差に最もよく現れ るため、本実施形態ではこれを考慮したものとなっている。
【0028】 また、導管温度は室内側ファン31の回転速度にも影響を受け、室内側熱交換 機3に対する室内空気の循環量が少なければこれに伴って室内側熱交換機3の導 管温度が上昇し、室内側熱交換機3に対する室内空気の循環量が多ければこれに 伴って室内側熱交換機3の導管温度が低下するため、本実施形態ではこれも考慮 したものとなっている。
【0029】 次に、上記構成の除霜制御装置を備えた空気調和機の動作について、図4に示 すフローチャート及び図5に示すタイミングチャートを参照して説明する。ただ し、本実施の形態では、室内側ファン31の回転モードは、高速回転である「H 」モード、中速回転である「M」モード、低速回転である「L」モードに加え、 ユーザ側では操作できない超低速回転である「LL」モードの4種類が設定され ているものとする。
【0030】 時刻ti1において、図示しない暖房運転の開始スイッチが操作されると、そ の操作信号は入力部28から運転制御部24に入力される。運転制御部24は、 この操作信号に基づいて冷凍サイクルを制御し、暖房運転を開始する(ステップ S1)。これと同時に、運転制御部24は第1のタイマー部25を起動して、所 定時間の計測を開始させる(ステップS2)。また、運転制御部24は、最高温 度検出部21に検出禁止信号を出力し、最高温度検出部21による最高温度の検 出動作を禁止する(ステップS3)。
【0031】 これにより、暖房運転が開始されると、導管温度センサ7は室内側熱交換機3 の導管温度を一定のタイミングで随時検出し、その検出温度を最高温度検出部2 1と運転制御部24とに出力するが、最高温度検出部21は、運転制御部24か らの検出禁止信号により、暖房運転開始時は最高温度の検出動作を行わない。
【0032】 一方、運転制御部24は、暖房運転の開始スイッチの操作信号に基づいて、ホ ットスタートを開始する(ステップS4)。すなわち、運転制御部24は、導管 温度センサ7によって検出される導管温度Tpが第1の温度(30℃)に達する 時刻ti2までは、室内側ファン31の回転を停止して暖房運転を行う。そして 、時刻ti2において導管温度Tpが第1の温度(30℃)を超えると、運転制 御部24は室内側ファン31をLLモードである超低速で回転させる。そして、 時刻ti3において導管温度Tpが第2の温度(38℃)を超えると、運転制御 部24は室内側ファン31を設定速度で回転させ、以後、通常の暖房運転制御に 移行する。
【0033】 また、運転制御部24は、室内側ファン31の回転が設定速度になった(すな ち、導管温度Tpが第2の温度(38℃)を超えた)時刻ti3において、第2 のタイマー部26を起動し、一定の時間である10分の計測を開始させる(ステ ップS5,S6)。すなわち、従来の技術のところでも述べたように、導管温度 が38℃に達した時点で室内側ファン31を設定速度で回転させても、導管温度 は38℃を超えて例えば50℃ぐらいまで一旦上昇し、その後徐々に低下して、 暖房運転の状況に合った本来の最高温度(例えば45℃)に落ちつくことになる 。つまり、ホットスタートによる暖房運転の開始時には、室内側熱交換機3の導 管温度が、図5に示すようにオーバーシュートするので、このオーバーシュート が是正されるまで最高温度検出部21の検出動作を禁止させておくために、一定 の時間(本実施の形態では10分)の計測を行う。
【0034】 第2のタイマー部26は、この一定の時間の計測を終了すると(ステップS7 でYesの場合)、計測信号(第4の計測信号)を運転制御部24に出力する。 運転制御部24は、この計測信号を受け取った時刻ti4において、最高温度検 出部21に検出許可信号を出力する。最高温度検出部21は、この検出許可信号 に基づき、導管温度センサ7により随時検出される導管温度の中から最高温度を 検出する動作を開始する(ステップS8)。
【0035】 すなわち、時刻ti4経過後、導管温度センサ7から最初に入力された検出温 度を内部のRAMに記憶する。そして、次に導管温度センサ7から検出温度が入 力されると、その検出温度とRAMに記憶した検出温度とを比較し、今回入力さ れた検出温度がRAMに記憶している検出温度より高い場合には、今回入力され た検出温度を最高温度としてRAMに更新記憶する。一方、今回入力された検出 温度がRAMに記憶している検出温度より低い場合には、更新記憶は行わず、R AMに記憶している検出温度を最高温度としてそのまま保持することになる。最 高温度検出部21は、導管温度センサ7から新たな検出温度が入力されるたびに 、上記の処理を繰り返し行うことによって、常にその時点での最高温度をRAM に記憶することになる。
【0036】 一方、暖房運転の開始後、第1のタイマー部25において30分を計測すると (ステップS9)、その計測信号(第1の計測信号)が基準温度設定部23に入 力される。基準温度設定部23は、この計測信号に基づき、その時点で最高温度 検出部21に記憶されている最高温度を読み込むとともに、運転制御部24から 室内側ファン31の回転速度データを得る(ステップS10)。そして、この読 み込んだ最高温度と回転速度データとに基づき、基準温度記憶部22に記憶され ている18種類の基準温度の中から該当する1つの基準温度を読み込んで内部に 設定する(ステップS11)。例えば、最高温度が51℃を超えており、かつ室 内側ファン31の回転速度がL(Low )である場合には、基準温度記憶部22か ら基準温度として49℃を読み込み、内部に設定する。
【0037】 この後、暖房運転を継続し、第1のタイマー部25において40分を計測する と(ステップS12)、その計測信号(第2の計測信号)が運転制御部24に入 力される。運転制御部24は、第1のタイマー部25において120分が計測さ れていないことを確認した後(ステップS13)、この計測信号(第2の計測信 号)に基づいて、第1の除霜制御を開始する(ステップS14,S16)。すな わち、基準温度設定部23に設定された基準温度と、導管温度センサ7により検 出される導管温度との比較を開始する(ステップS14)。そして、検出した導 管温度が設定された基準温度以下となったとき、冷凍サイクルを制御して暖房運 転から除霜運転に切り換える(ステップS16)。
【0038】 すなわち、冷凍サイクルに除霜のためのバイパス経路を有していない場合には 、暖房運転を停止して、冷房サイクルを行うことになる。また、冷凍サイクルに 除霜のためのバイパス経路を有している場合には、暖房運転を継続しながら一部 の冷媒をバイパス経路に流して除霜運転を行うことになる。
【0039】 一方、ステップS14での比較において導管温度が基準温度を保った状態で1 20分が経過すると、第1のタイマー部25において120分が計測され(ステ ップS13)、その計測信号(第3の計測信号)が運転制御部24に入力される 。運転制御部24は、この計測信号に基づいて、第2の除霜制御を併せて開始す る(ステップS15,S16)。すなわち、導管温度センサ7により検出される 導管温度が最高温度検出部21に記憶されている最高温度より低下したか否かを 判断する(ステップS15)。そして、導管温度が最高温度より低下したとき( 例えば、最高温度が45℃であるときに導管温度センサ7により検出される導管 温度が44℃となったとき)、冷凍サイクルを制御して暖房運転から除霜運転に 切り換える(ステップS16)。
【0040】 つまり、暖房運転開始から120分が経過した後は、第1の除霜制御と第2の 除霜制御との両方を並行して行うことになる。ただし、第2の除霜制御は、導管 温度センサ7により検出される導管温度が最高温度から僅かでも低下したとき、 除霜運転に切り換わるようになっているので、120分経過後は、事実上第1の 除霜制御が行われることはない。なお、ステップS16において除霜運転を開始 したとき、及び暖房運転を停止したときは、第1のタイマー部25をリセットす る。つまり、第1のタイマー部25は、暖房運転及び除霜終了後の暖房運転の開 始時から30分、40分、120分等の各時間の計測を開始するようになってい る。
【0041】 このように、本考案の除霜制御装置では、ホットスタートや導管温度センサ7 の検出動作の遅延などが原因で生じる導管温度のオーバーシュートの影響を確実 に排除できるので、導管の最高温度を正しく検出できるため、その後の除霜制御 において、暖房運転から除霜運転への切り換えをタイミングよく行うことができ る。 なお、上記実施の形態では、第2のタイマー部26による計測開始のタイミン グを、室内側ファン31の回転が所定速度になった時刻ti3からとしているが 、例えば暖房運転を開始した時刻ti1からとしてもよい。この場合、計測時間 である一定の時間は、上記実施の形態では10分であるが、ここではホットスタ ートの経過時間も考慮して、例えば20分〜25分程度に設定する。
【0042】 また、上記実施の形態では、第1のタイマー部25での計測時間を30分、4 0分、120分として説明しているが、最初の30分については、最高温度が確 実に検出できる時間であればこれより短くてもよい。また、暖房運転を強制的に 継続させる40分に設定してもよい。また、次の40分や120分についても、 これに限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すればよい。 また、上記実施の形態では、図3に示す最高温度−基準温度対応テーブルは、 最高温度及びH(High)、M(Mid )、L(Low )の各列の基準温度が、それぞ れ2℃ごとの区分となっているが、2℃ごとに限定されるものではなく、例えば さらに細分化して1℃ごとに区分してもよく、又はもう少し大まかに例えば3℃ ごとに区分してもよい。
【0043】 以上説明したように、本考案によれば、図3に示す最高温度−基準温度対応テ ーブルに従って除霜運転に入るように構成している。言い換えれば、導管温度が 最高温度からほぼ一定温度だけ低下したとき、除霜運転に入るようになっている 。このことは、例えば空気調和機の機種によって暖房能力に差があり、そのため 室内側熱交換機3の温度に差がある場合(つまり、同じ環境条件で運転しても最 高温度に差がある場合)でも、同じ条件で除霜運転を開始することができること を意味している。
【0044】
【考案の効果】 本考案の請求項1に記載の空気調和機の除霜制御装置は、室内側熱交換機の導 管温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段によって検出される導管温 度の中から最高温度を検出する最高温度検出手段と、この最高温度検出手段によ り検出された最高温度に従って設定された基準温度に基づいて、暖房運転から除 霜運転への切り換えを制御する運転制御手段とを備え、最高温度検出手段は、暖 房運転を開始してから一定の時間が経過した後に最高温度の検出動作を開始する ように構成したので、ホットスタートや導管温度を検出する温度検出手段の検出 動作の遅延などが原因で生じる導管温度のオーバーシュートの影響を確実に排除 して、導管の最高温度を正しく検出することができる。そのため、その後の除霜 制御において、暖房運転から除霜運転への切り換えをタイミングよく行うことが できる。
【0045】 また、本考案の請求項2に記載の空気調和機の除霜制御装置は、室内側熱交換 機の導管温度を検出する温度検出手段と、この温度検出手段によって検出される 導管温度の中から最高温度を検出する最高温度検出手段と、この最高温度検出手 段により検出された最高温度に従って設定された基準温度に基づいて、暖房運転 から除霜運転への切り換えを制御する運転制御手段とを備え、最高温度検出手段 は、暖房運転開始後、室内側ファンが予め設定された回転速度になってから一定 の時間が経過した後に最高温度の検出動作を開始するように構成したので、ホッ トスタートや導管温度を検出する温度検出手段の検出動作の遅延などが原因で生 じる導管温度のオーバーシュートの影響を確実に排除して、導管の最高温度を正 しく検出することができる。そのため、その後の除霜制御において、暖房運転か ら除霜運転への切り換えをタイミングよく行うことができる。
【0046】 また、本考案の請求項3に記載の空気調和機の除霜制御装置は、最高温度の検 出動作禁止時間である一定の時間が、ホットスタート及び温度検出手段の検出動 作の遅延によって生じる導管温度のオーバーシュートが是正される時間に設定さ れているので、ホットスタートや導管温度を検出する温度検出手段の検出動作の 遅延などが原因で生じる導管温度のオーバーシュートの影響を確実に排除して、 導管の最高温度を正しく検出することができる。
【0047】 また、本考案の請求項4に記載の空気調和機の除霜制御装置は、導管の最高温 度を数度単位に区分するとともに、暖房運転を除霜運転に切り換えるための最高 温度から一定温度だけ低い基準温度を最高温度の区分と同じ数度単位に区分し、 これら区分した最高温度と基準温度とを対応させて予め記憶している基準温度記 憶手段を備え、最高温度検出手段によって検出された最高温度に基づき、基準温 度記憶手段に記憶されている複数の基準温度の中から該当する1つの基準温度を 設定し、この設定した基準温度と温度検出手段により検出される導管温度とを比 較して、検出した導管温度が設定された基準温度以下となったとき暖房運転から 除霜運転に切り換える第1の除霜制御を行う構成としている。すなわち、外気温 度と風量とを考慮することによって、外気温度や風量に影響されることなく、最 適なタイミングで除霜運転に入ることができる。また、最高温度を細分化すると ともに、最高温度と基準温度との温度差がほぼ一定の温度差となるように設定し ているので、空気調和機の機種によって暖房能力に差があっても、その暖房能力 差に関係なく同じ条件で除霜運転を開始することができる。また、ホットスター トによる暖房運転開始時の導管温度のオーバーシュートを排除した実際の最高温 度が検出できるので、検出した導管温度のオーバーシュートによる影響も排除し た、より最適なタイミングで除霜運転に入ることができる。
【0048】 また、本考案の請求項5に記載の空気調和機の除霜制御装置は、基準温度記憶 手段に、最高温度検出手段によって検出される最高温度とそのときの風量とに対 応させた複数の基準温度を予め記憶させている。すなわち、外気温度と風量とを 考慮することによって、外気温度や風量に影響されることなく、最適なタイミン グで除霜運転に入ることができる。また、ホットスタートによる暖房運転開始時 の導管温度のオーバーシュートを排除した実際の最高温度が検出できるので、検 出した導管温度のオーバーシュートによる影響も排除した、より最適なタイミン グで除霜運転に入ることができる。
【0049】 また、本考案の請求項6に記載の空気調和機の除霜制御装置は、第1の除霜制 御に加え、温度検出手段によって検出される導管温度が最高温度から低下したと き、暖房運転から除霜運転に切り換える第2の除霜制御を併せて行う構成として いる。つまり、第1の除霜制御が行われないまま一定の時間が経過した後は、第 1の除霜制御よりも厳しい条件に設定された第2の除霜制御によって、より早く 除霜制御に入るように構成したので、除霜運転に入るタイミングをよりきめ細か く管理することができる。また、ホットスタートによる暖房運転開始時の導管温 度のオーバーシュートを排除した実際の最高温度が検出できるので、検出した導 管温度のオーバーシュートによる影響も排除した、より最適なタイミングで除霜 運転に入ることができる。
【0050】
【図1】本考案の除霜制御装置を備えた空気調和機の系
統図である。
統図である。
【図2】本考案の除霜制御装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】基準温度記憶部に記憶されている基準温度と最
高温度との対応関係を示すテーブルである。
高温度との対応関係を示すテーブルである。
【図4】本考案の除霜制御装置を備えた空気調和機の動
作を説明するためのフローチャートである。
作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本考案の除霜制御装置を備えた空気調和機の動
作を説明するためのタイミングチャートである。
作を説明するためのタイミングチャートである。
1 圧縮機(冷媒圧縮機) 2 四方弁 3 室内側熱交換機 4 減圧機 5 室外側熱交換機 7 温度センサ(温度検出手段) 21 最高温度検出部 22 基準温度記憶部 23 基準温度設定部 24 運転制御部 25 第1のタイマー部 26 第2のタイマー部 27 室内温度センサ 28 入力部
Claims (6)
- 【請求項1】 冷媒圧縮機と、室内側熱交換機と、室外
側熱交換機と、前記室内側熱交換機と前記室外側熱交換
機との間に介挿される減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記
室内側熱交換機又は前記室外側熱交換機との接続を切り
換える四方弁とで形成される冷凍サイクルを備え、暖房
運転時、前記室内側熱交換機の導管温度が所定の温度に
達するまでは室内側ファンの回転を停止し、所定の温度
に達したとき室内側ファンの回転を開始するホットスタ
ート機能を有する空気調和機において、 前記室内側熱交換機の導管温度を検出する温度検出手段
と、 この温度検出手段によって検出される導管温度の中から
最高温度を検出する最高温度検出手段と、 この最高温度検出手段により検出された最高温度に従っ
て設定された基準温度に基づいて、暖房運転から除霜運
転への切り換えを制御する運転制御手段とを備え、 前記最高温度検出手段は、暖房運転を開始してから一定
の時間が経過した後に最高温度の検出動作を開始するこ
とを特徴とする空気調和機の除霜制御装置。 - 【請求項2】 冷媒圧縮機と、室内側熱交換機と、室外
側熱交換機と、前記室内側熱交換機と前記室外側熱交換
機との間に介挿される減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記
室内側熱交換機又は前記室外側熱交換機との接続を切り
換える四方弁とで形成される冷凍サイクルを備え、暖房
運転時、前記室内側熱交換機の導管温度が所定の温度に
達するまでは室内側ファンの回転を停止し、所定の温度
に達したとき室内側ファンの回転を開始するホットスタ
ート機能を有する空気調和機において、 前記室内側熱交換機の導管温度を検出する温度検出手段
と、 この温度検出手段によって検出される導管温度の中から
最高温度を検出する最高温度検出手段と、 この最高温度検出手段により検出された最高温度に従っ
て設定された基準温度に基づいて、暖房運転から除霜運
転への切り換えを制御する運転制御手段とを備え、 前記最高温度検出手段は、暖房運転開始後、前記室内側
ファンが予め設定された回転速度になってから一定の時
間が経過した後に最高温度の検出動作を開始することを
特徴とする空気調和機の除霜制御装置。 - 【請求項3】 最高温度の検出動作禁止時間である前記
一定の時間が、前記ホットスタート及び前記温度検出手
段の検出動作の遅延によって生じる導管温度のオーバー
シュートが是正される時間に設定されていることを特徴
とする請求項1又は2に記載の空気調和機の除霜制御装
置。 - 【請求項4】 導管の最高温度を数度単位に区分すると
ともに、暖房運転を除霜運転に切り換えるための前記最
高温度からほぼ一定温度だけ低い基準温度を前記最高温
度の区分と同じ数度単位に区分し、これら区分した最高
温度と基準温度とを対応させて予め記憶している基準温
度記憶手段と、 前記最高温度検出手段によって検出された最高温度に基
づき、前記基準温度記憶手段に記憶されている複数の基
準温度の中から該当する1つの基準温度を設定する基準
温度設定手段とを備え、 前記運転制御手段は、前記基準温度設定手段により設定
された基準温度と前記温度検出手段により検出される導
管温度とを比較し、検出した導管温度が設定された基準
温度以下となったとき暖房運転から除霜運転に切り換え
る第1の除霜制御を行うことを特徴とする請求項1、2
又は3に記載の空気調和機の除霜制御装置。 - 【請求項5】 前記基準温度記憶手段には、前記最高温
度検出手段によって検出される最高温度とそのときの風
量とに対応させた複数の基準温度が予め記憶されてお
り、前記基準温度設定手段は、前記最高温度検出手段に
よって検出される最高温度とそのときの風量とに基づ
き、前記基準温度記憶手段に記憶されている複数の基準
温度の中から該当する1つの基準温度を設定することを
特徴とする請求項4記載の空気調和機の除霜制御装置。 - 【請求項6】 前記運転制御手段は、暖房運転又は除霜
運転を開始してから第1の時間が経過した後に前記第1
の除霜制御を開始するとともに、この第1の時間よりも
長い第2の時間が経過した後に、前記温度検出手段によ
って検出される導管温度が前記最高温度から低下したと
き、暖房運転から除霜運転に切り換える第2の除霜制御
を併せて行うことを特徴とする請求項1、2、3、4又
は5に記載の空気調和機の除霜制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008955U JP3059050U (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 空気調和機の除霜制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998008955U JP3059050U (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 空気調和機の除霜制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3059050U true JP3059050U (ja) | 1999-07-02 |
Family
ID=43192928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998008955U Expired - Lifetime JP3059050U (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 空気調和機の除霜制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3059050U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09112246A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-04-28 | Ooden:Kk | 電気的制御によるディーゼルエンジンの排気微粒子捕集装置 |
-
1998
- 1998-11-12 JP JP1998008955U patent/JP3059050U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09112246A (ja) * | 1995-10-24 | 1997-04-28 | Ooden:Kk | 電気的制御によるディーゼルエンジンの排気微粒子捕集装置 |
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