JPH06330585A - プレストレストコンクリート舗装におけるfrp緊張材の定着方法 - Google Patents
プレストレストコンクリート舗装におけるfrp緊張材の定着方法Info
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- JPH06330585A JPH06330585A JP14434093A JP14434093A JPH06330585A JP H06330585 A JPH06330585 A JP H06330585A JP 14434093 A JP14434093 A JP 14434093A JP 14434093 A JP14434093 A JP 14434093A JP H06330585 A JPH06330585 A JP H06330585A
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Abstract
定着部の完全防錆、非磁性化を低コストで可能にする。 【構成】 コンクリート舗装版10に埋設したシース1
1内に挿通したFRP緊張材12の端部を仮止め用定着
具13によって仮止めし、これをカプラー24,テンシ
ョンバー25を介してジャッキにより緊張力を与え、こ
れを緊張維持させた状態でシース内に付着性のある経時
硬化性のグラウトを注入し、グラウトの強度発現を待っ
て定着具13を外し、FRP緊張材12の突出端を切断
する。
Description
ート(以下PCと記す)緊張材として繊維強化プラスチ
ック(以下FRPと記す)を使用したPC舗装における
FRP緊張材の定着方法に関する。
ら、PC緊張材としてFRP線材を使用するPC構造物
が提案されている。この種のPC構造物におけるFRP
緊張材の端部定着は、従来、図8に示すようにFRP緊
張材1の端部を外周に雄ねじを刻設した円柱状のアンカ
ーヘッド2に挿通し、そのアンカーヘッド2内に楔によ
りFRP緊張材1を定着させ、該アンカーヘッド2をジ
ャッキにより引張して緊張力を付与した後、アンカーヘ
ッド2に螺嵌したナット3を移動させてコンクリート版
4の端部の支圧板5に当接させて支持させ、これらを跡
埋コンクリート6をもって埋めるようにしたものが一般
的であった。
緊張材の端部定着具は、全て鋼製のものが使用されてい
るところであるが、PC緊張材にFRPからなる耐蝕
性、及び非磁性の材料を使用する場合には、定着具にも
耐蝕性、非磁性のものを使用することが好ましい。
や、セラミックス等の耐蝕性、非(又は低)磁性材料を
もって成形することも考えられるが、技術的に製造が困
難であることや、高価であることから未だ実用化されて
なく、従って、PC舗装全体の耐蝕性化、非磁性化がで
きないという問題があった。
がみ、FRP緊張材を用いたPC舗装の完全な耐蝕性
化、非磁性化を図ることを目的してなされたものであ
る。
解決するための本発明の特徴は、打設されたコンクリー
ト舗装版に埋設されているシース内のFRP緊張材の端
部を仮止め用定着具に定着させて緊張した後、前記シー
ス内に付着性を有するグラウトを注入し、該グラウトの
定着強度の発現を待って前記仮止め用定着具を除去する
ことを特徴としてなるプレストレストコンクリート舗装
におけるFRP緊張材の定着方法(請求項1)に存す
る。
グラウトを充填してもよく(請求項2)、シース端部の
一定長さに高接着強度のグラウトを充填し、他の部分に
はこれより接着強度の低いグラウトを充填してもよい。
来使用されている鋼製のものを使用し、ジャッキにより
FRP緊張材に所定の緊張力を与える。次いでシース内
にグラウトを注入し、固化させることによりFRP緊張
材とコンクリートとがグラウトを介して一体化される。
この状態で仮止め用定着具を除去することにより緊張力
は固化したグラウトを介してコンクリートに伝えられ、
プレストレス導入状態が維持される。
る。
いる。
11はコンクリート舗装版10のコンクリート打設時に
埋設したシース、12はシース11内に挿通したFRP
緊張材である。シース11は両端に拡径シース11a,
11aを連結している。この拡径シース11aはFRP
緊張材12の付着長に必要な長さのものを使用する。
12は一端側を固定側とし、他端側を緊張側とし、その
両端を仮定着させる。図中13は固定側の仮定着具を示
しており、この仮定着具13は、図2に示すようにアン
カーヘッド14、定着楔15、リテーナ16、ロックナ
ット17から構成されている。アンカーヘッド14内に
は、両端面に連通開口して複数の緊張材挿通用のテーパ
孔18が設けられている。この各テーパ孔18内には、
半割筒状の定着楔15が挿入されており、その定着楔1
5内にFRP緊張材12が挿通され、リテーナ16によ
って定着楔15をテーパ孔18内に押し込むことにより
FRP緊張材12を締め付けて抜け止めしている。リテ
ーナ16は、ボルト19によってアンカーヘッド14の
端面に押し当てられるようになっている。またロックナ
ット17は、アンカーヘッド14の外周に螺嵌され、端
面が舗装版10の端面の支圧板20に当接させている。
同じアンカーヘッド14,定着楔15及びリテーナ16
を使用してアンカーヘッド14内にFRP緊張材12を
固定し、そのアンカーヘッド14の外周にカプラー24
を介してテンションバー25を連結し、このテンション
バー25を仮緊張梁21に貫通させ、仮止ナット26を
持って抜け止めさせている。仮緊張梁21は、コンクリ
ート舗装版10に対しスペーサ22を介して支持させて
いる。
させた後、緊張側からジャッキ23により緊張する。こ
の緊張に際しては、図3に示すように仮緊張梁21にセ
ンターホールジャッキ23を支持させ、テンションバー
25をジャッキ23をもって引張させることによりFR
P緊張材12を緊張させるようにしている。このように
して引張の後、仮止ナット26を仮緊張梁21に当接す
るまで移動させて仮止し、ジャッキ23を取り外す。
した後、図3に示すようにシース11,11a内にグラ
ウト27を注入する。グラウト27には一例として、ポ
ルトランドセメントに膨脹材、及び増粘材を加えたも
の、またはポルトランドセンメトに膨脹材、シリカヒュ
ーム、及び珪砂を加えたものを使用する。このようにし
てグラウト27を注入し、固化させることにより両端部
の拡径シース11a内に端ブロック28が形成されるこ
ととなる。グラウト注入後、該グラウトが固化して所定
の強度発現を待って仮定着を解く。これによって舗装版
10にはグラウトを介してFRP緊張材の全長にわたっ
てプレストレスが導入された状態となる。なお中央部分
のグラウト状態が不充分であっても、端ブロック28に
よってFRP緊張材12の両端が支持されるため、プレ
ストレスが不充分になることはない。
し、図4に示すようにFRP緊張材12の突出部分を切
断する。
定側を仮止め用定着具13によって定着しているが、F
RP緊張材12の一端を舗装版のコンクリートに埋め込
むことにより定着させていも良い。
ト27によって定着させてもよく、この場合は図5に示
すように、両端部に拡径シース11aの奥部に仕切り3
0を設けておき、拡径シース11a内にのみ定着のため
のグラウトを注入して端ブロック28のみによって支持
させることとしてもよい。。なおこの場合、図6に示す
ように拡径シース11a内には付着強度の高いグラウト
を注入し、中央部分11b内には通常の流動性の良い低
価格のグラウト31を使用することとしてもよい。
スを用いているが、図7に示すように拡径シースを使用
しなくてもよい。
定着方法によれば、FRP緊張材を緊張して仮定着した
後、グラウトにより定着させるようにしたことにより、
金属製の定着具が全く不要になり、完全な防錆及び非磁
性のPC舗装が得られることとなったものである。
図である。
面図である。
ある。
ある。
ある。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 打設されたコンクリート舗装版に埋設さ
れているシース内のFRP緊張材の端部を仮止め用定着
具に定着させて緊張した後、前記シース内に付着性を有
するグラウトを注入し、該グラウトの定着強度の発現を
待って前記仮止め用定着具を除去することを特徴として
なるプレストレストコンクリート舗装におけるFRP緊
張材の定着方法。 - 【請求項2】 シース端部の必要定着長部分にのみグラ
ウトを充填する請求項1に記載のプレストレストコンク
リート舗装におけるFRP緊張材の定着方法。 - 【請求項3】 シース端部の一定長さに高接着強度のグ
ラウトを充填し、他の部分には、これより接着強度の低
いグラウトを充填する請求項1に記載のプレストレスト
コンクリート舗装におけるFRP緊張材の定着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5144340A JP2619789B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | プレストレストコンクリート舗装におけるfrp緊張材の定着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5144340A JP2619789B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | プレストレストコンクリート舗装におけるfrp緊張材の定着方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06330585A true JPH06330585A (ja) | 1994-11-29 |
JP2619789B2 JP2619789B2 (ja) | 1997-06-11 |
Family
ID=15359834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5144340A Expired - Lifetime JP2619789B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | プレストレストコンクリート舗装におけるfrp緊張材の定着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2619789B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102261166A (zh) * | 2011-05-25 | 2011-11-30 | 湖北金力工程复合材料有限公司 | Frp片材锚具及其锚固方法 |
JP2014222009A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-11-27 | 大成建設株式会社 | プレストレストコンクリート部材の製造方法及びコンクリート部材 |
JP2015214803A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 大成建設株式会社 | プレストレスト部材の製造方法およびプレストレスト部材 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62125141A (ja) * | 1985-11-26 | 1987-06-06 | 財団法人鉄道総合技術研究所 | 緊張材の定着方法 |
JPH047444A (ja) * | 1990-04-24 | 1992-01-10 | Kajima Corp | Frp緊張材の定着方法 |
-
1993
- 1993-05-25 JP JP5144340A patent/JP2619789B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62125141A (ja) * | 1985-11-26 | 1987-06-06 | 財団法人鉄道総合技術研究所 | 緊張材の定着方法 |
JPH047444A (ja) * | 1990-04-24 | 1992-01-10 | Kajima Corp | Frp緊張材の定着方法 |
Cited By (3)
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CN102261166A (zh) * | 2011-05-25 | 2011-11-30 | 湖北金力工程复合材料有限公司 | Frp片材锚具及其锚固方法 |
JP2014222009A (ja) * | 2013-05-14 | 2014-11-27 | 大成建設株式会社 | プレストレストコンクリート部材の製造方法及びコンクリート部材 |
JP2015214803A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 大成建設株式会社 | プレストレスト部材の製造方法およびプレストレスト部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2619789B2 (ja) | 1997-06-11 |
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