JPH06329643A - 新規なピリミジンエーテル誘導体及びそれを有効成分とする除草剤 - Google Patents

新規なピリミジンエーテル誘導体及びそれを有効成分とする除草剤

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JPH06329643A
JPH06329643A JP11947993A JP11947993A JPH06329643A JP H06329643 A JPH06329643 A JP H06329643A JP 11947993 A JP11947993 A JP 11947993A JP 11947993 A JP11947993 A JP 11947993A JP H06329643 A JPH06329643 A JP H06329643A
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JP11947993A
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Atsushi Go
敦 郷
Koichi Araki
恒一 荒木
Takako Aoki
孝子 青木
Mitsuru Hikido
充 引戸
Rika Higure
理加 日暮
Kumiko Tamura
久美子 田村
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル基または低級
アルコキシ基を示し、Yはヒドロキシ基、低級アルコキ
シ基、低級アルケニルオキシ基、アジド基、低級アルキ
ルスルホニルオキシ基等を示し、Zは置換されていても
よい低級アルキル基、置換されていてもよいフェニル
基、置換されていてもよいアラルキル基等を示し、R1
は低級アルキル基または低級ハロアルキル基を示す。〕
で表されるピリミジンエーテル誘導体およびそれを有効
成分として含有する除草剤。 【効果】前記一般式(I)の化合物は、除草スペクトル
が広く且つ強力な除草活性を有しており、またある種の
有用作物に対して高い安全性を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、文献未記載の新規なピ
リミジンエーテル誘導体及びそれを有効成分として含有
する除草剤に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平3−12836号公報には、シク
ロアルカンカルボン酸部と4位と6位に特定の置換基が
結合しているピリミジン環部が酸素原子又は硫黄原子を
介して結合した構造を有するシクロアルカンカルボン酸
誘導体及びそれを含む除草剤が記載されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
文献中記載の化合物は除草スペクトラム、投下薬量、選
択性等の面で改善すべき点が多い。本発明者らは除草ス
ペクトラムが広く、除草効果が高く、作物に対する安全
性の優れた化合物を開発すべく鋭意研究した結果、下記
一般式(I)で表されるピリミジンエーテル誘導体は新
規であり、この化合物は一年生はもとより多年生雑草に
対して高い除草効果を示すと共にある種の作物に対して
高い安全性を有することを見出し本発明を完成するに至
った。
【0004】即ち、本発明は一般式(I)
【0005】
【化3】
【0006】〔式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル
基または低級アルコキシ基を示す。Yはヒドロキシ基、
低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、アジド
基、低級アルキルスルホニルオキシ基、低級アルキルカ
ルボニルオキシ基、低級アルケニルカルボニルオキシ基
または低級アルコキシカルボニルアルキルオキシ基を示
す。Zは置換されていてもよい低級アルキル基、置換さ
れていてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよ
い低級アルキニル基、置換されていてもよいフェニル基
または置換されていてもよいアラルキル基を示す。R1
は低級アルキル基または低級ハロアルキル基を示す。〕
で表わされるピリミジンエーテル誘導体及びそれを有効
成分として含有する除草剤を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は、下記
一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル
基または低級アルコキシ基を示す。Yはヒドロキシ基、
低級アルコキシ基、低級アルケニルオキシ基、アジド
基、低級アルキルスルホニルオキシ基、低級アルキルカ
ルボニルオキシ基、低級アルケニルカルボニルオキシ基
または低級アルコキシカルボニルアルキルオキシ基を示
す。Zは置換されていてもよい低級アルキル基、置換さ
れていてもよい低級アルケニル基、置換されていてもよ
い低級アルキニル基、置換されていてもよいフェニル基
または置換されていてもよいアラルキル基を示す。R1
は低級アルキル基または低級ハロアルキル基を示す。〕
で表わされるピリミジンエーテル誘導体である。
【0010】本明細書において、「低級」なる語はこの
基が付された基または化合物の炭素数が6以下好ましく
は4〜1であることを意味する。「ハロゲン原子」には
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の4種が包含される。「低
級アルキル基」は直鎖状または分岐鎖状のいずれであっ
てもよく、たとえば、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
第二ブチル基、第三ブチル基等が挙げられる。「低級ア
ルコキシ基」は低級アルキル基部分が前記の意味を有す
る低級アルキル−O−基であり、たとえば、メトキシ
基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、第二ブトキシ
基、第三ブトキシ基等が挙げられる。
【0011】「低級アルケニルオキシ基」は直鎖状また
は分岐鎖状のいずれであってもよい低級アルケニル−O
−基であり、たとえば、アリルオキシ基、2−メチル−
2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、3−
ブテニルオキシ基、3−メチル−2−ブテニルオキシ基
等が挙げられる。「低級アルキルスルホニルオキシ基」
は低級アルキル基部分が前記の意味を有する低級アルキ
ル−SO3 −基であり、たとえば、メチルスルホニルオ
キシ基、エチルスルホニルオキシ基、プロピルスルホニ
ルオキシ基、ブチルスルホニルオキシ基等が挙げられ
る。「低級アルキルカルボニルオキシ基」は低級アルキ
ル基部分が前記の意味を有する低級アルキル−CO3
基であり、たとえば、メチルカルボニルオキシ基、エチ
ルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ
基、イソプロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカル
ボニルオキシ基、イソブチルカルボニルオキシ基、第2
ブチルカルボニルオキシ基、第3ブチルカルボニルオキ
シ基等が挙げられる。
【0012】「低級アルケニルカルボニルオキシ基」は
直鎖状または分岐鎖状のいずれであってもよい低級アル
ケニル−CO3 −基であり、たとえば、アリルカルボニ
ルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルカルボニルオ
キシ基、2−ブテニルカルボニルオキシ基、3−ブテニ
ルカルボニルオキシ基、または3−メチル−2−ブテニ
ルカルボニルオキシ基等が挙げられる。「低級アルコキ
シカルボニルアルキルオキシ基」は低級アルキル基部分
が前記の意味を有する低級アルキル−O−CO−低級ア
ルキル−O−基であり、たとえば、メトキシカルボニル
メトキシ基、エトキシカルボニルメトキシ基、n−プロ
ポキシカルボニルメトキシ基、イソプロポキシカルボニ
ルメトキシ基、メトキシカルボニルエトキシ基、エトキ
シカルボニルエトキシ基等が挙げられる。「置換されて
いてもよい低級アルキル基」は置換基としてハロゲン原
子、低級アルコキシ基等が挙げられ、低級アルキル基の
水素原子が該置換基により置換されていてもよい基であ
り、たとえば、メチル基、エチル基、2−クロロエチル
基、2−フルオロエチル基、2−メトキシエチル基、2
−エトキシエチル基等が挙げられる。
【0013】「置換されていてもよい低級アルケニル
基」は置換基としてハロゲン原子、低級アルコキシ基等
が挙げられ、低級アルケニル基の水素原子が該置換基に
より置換されていてもよい基であり、たとえば、ビニル
基、2−プロペニル基、2−クロロ−2−プロペニル
基、2−フルオロ−2−プロペニル基、1−メトキシ−
2−プロペニル基、2−ブチニル基等が挙げられる。
「置換されていてもよいフェニル基」はフェニル基の置
換基として、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、トリフルオ
ロメチル基等が挙げられ、該フェニル基はこれら置換基
の0〜4個好ましくは0〜2個により置換されているこ
とができる。このような置換されていてもよいフェニル
基の具体例としては、フェニル基、2−ブロモフェニル
基、3−ブロモフェニル基、4−ブロモフェニル基、2
−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、4−クロ
ロフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェ
ニル基、4−メチルフェニル基、2−メトキシフェニル
基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル
基、2−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4
−ニトロフェニル基、2−トリフルオロメチルフェニル
基、4−アミノフェニル基、3−ヒドロキシフェニル
基、1,3−ジクロロフェニル基等が挙げられる。
【0014】「置換されていてもよいアラルキル基」は
アリール基で置換された低級アルキル基であり、たとえ
ば、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル
基、4−フェニルブチル基等が包含される。そして、ア
リール基部分の置換基として、ハロゲン原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、シア
ノ基、トリフルオロメチル基等が挙げられ、該アリール
基はこれら置換基の0〜4個好ましくは0〜2個により
置換されていることができる。このような置換されてい
てもよいアラルキル基の具体例としては、たとえば、ベ
ンジル基、2−ブロモベンジル基、3−ブロモベンジル
基、4−ブロモベンジル基、2−クロロベンジル基、3
−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基、2−フル
オロベンジル基、3−フルオロベンジル基、4−フルオ
ロベンジル基、2−メトキシベンジル基、3−メトキシ
ベンジル基、4−メトキシベンジル基、2−メチルベン
ジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベンジル
基、3−ニトロベンジル基、4−ニトロベンジル基、2
−トリフロオロフェネチル基、3−(2−クロロフェニ
ル)プロピル基、4−(4−メチルフェニル)ブチル
基、3,5−ジクロロフェネチル基等が挙げられる。
【0015】上記した基に具体的に示されていない基
は、上記原子および基から任意に組み合わせて或いは一
般に知られた常識に従って選択される。本発明の上記一
般式(I)において、Xは好ましくはメトキシ基または
塩素原子であり、R1 は好ましくはメチル基であり、Y
は好ましくはヒドロキシ基であり、Zはメチル基、エチ
ル基またはアリル基である。
【0016】勿論、上記一般式(I)で表される化合物
の立体異性体は本発明の範囲内にあることを理解すべき
である。上記一般式(I)で表わされる化合物の1位−
CH2 Y基を基準とした時に2位置換基がシス配置をと
る化合物をエリスロ体、また1位−CH2 Y基を基準と
した時に2位置換基がトランス配置をとる化合物をスレ
オ体と称す。
【0017】また、上記一般式(I)で表わされた化合
物の光学活性体は本発明の範囲内にあることを理解すべ
きである。前記一般式(I)で表される本発明化合物の
具体例を第1表に示す。なお、第1表に記載の化合物は
全てスレオ体である。第1表においてPhは、フェニル
基を表す。
【0018】
【表1】 第1表 化合物番号 X Y Z R 備考 1 OCH3 OH CH3 CH3 2 OCH3 OCH3 CH3 CH3 3 OCH3 OCH2CH3 CH3 CH3 4 OCH3 OSO2CH3 CH3 CH3 5 OCH3 N3 CH3 CH3 6 OCH3 OCOCH3 CH3 CH3 7 OCH3 OCOCH2CH3 CH3 CH3 8 OCH3 OCH2COOCH3 CH3 CH3 9 OCH3 OCH2COOCH2CH3 CH3 CH3 10 OCH3 OCH2CH2COOCH3 CH3 CH3 11 OCH3 OH CH2CH3 CH3 12 OCH3 OSO2CH3 CH2CH3 CH3 13 OCH3 OCH3 CH2CH3 CH3 14 OCH3 OCH2CH3 CH2CH3 CH3 15 OCH3 N3 CH2CH3 CH3 16 OCH3 OCOCH3 CH2CH3 CH3 17 OCH3 OCH2COOCH3 CH2CH3 CH3 18 OCH3 OCH2COOCH2CH3 CH2CH3 CH3 19 OCH3 OH CH2CH=CH2 CH3 20 OCH3 OCH3 CH2CH=CH2 CH3 21 OCH3 OCH2CH3 CH2CH=CH2 CH3 22 OCH3 OSO2CH3 CH2CH=CH2 CH3 23 OCH3 N3 CH2CH=CH2 CH3 24 OCH3 OCH2COOCH3 CH2CH=CH2 CH3 25 OCH3 OCH2COOCH2CH3 CH2CH=CH2 CH3
【0019】 26 OCH3 OH CH2CCH CH3 27 OCH3 OCH3 CH2CCH CH3 28 OCH3 OCH2CH3 CH2CCH CH3 29 OCH3 OCOCH3 CH2CCH CH3 30 OCH3 OSO2CH3 CH2CCH CH3 31 OCH3 N3 CH2CCH CH3 32 OCH3 OCH2COOCH3 CH2CCH CH3 33 OCH3 OCH2COOCH2CH3 CH2CCH CH3 34 OCH3 OH Ph CH3 35 OCH3 OCH3 Ph CH3 36 OCH3 OCH2CH3 Ph CH3 37 OCH3 OCOCH3 Ph CH3 38 OCH3 OSO2CH3 Ph CH3 39 OCH3 N3 Ph CH3 40 OCH3 OCH2COOCH3 Ph CH3 41 OCH3 OCH2COOCH2CH3 Ph CH3 42 OCH3 OH CH2Ph CH3 43 OCH3 OCH3 CH2Ph CH3 44 OCH3 OCH2CH3 CH2Ph CH3 45 OCH3 OCOCH3 CH2Ph CH3 46 OCH3 OSO2CH3 CH2Ph CH3 47 OCH3 N3 CH2Ph CH3 48 OCH3 OCH2COOCH3 CH2Ph CH3 49 OCH3 OCH2COOCH2CH3 CH2Ph CH3 50 CH3 OH CH2Ph CH3
【0020】 51 CH3 OCOCH3 CH2Ph CH3 52 Cl OH CH3 CH3 53 Cl OH CH3 CH3 54 CH3 OH CH3 CHF2 55 CH3 OH Ph CHF2 56 OCH3 OH CH2CH2F CH3 57 OCH3 OH CH2CH2Cl CH3 58 OCH3 OH CH2CH2OCH3 CH3 本発明化合物は、たとえば、下記に示す方法により製造
することができる。
【0021】A法
【0022】
【化5】
【0023】〔式中、X、Z及びR1 は前記と同義であ
る。R2 は水素原子または低級アルキル基を示す。〕
【0024】上記の反応式において、一般式(I−1)
で表される化合物は、一般式(II)で表されるカルボ
ン酸誘導体を、適当な溶媒の存在下、適当な還元剤と、
氷冷ないし溶媒の沸点の温度範囲において、1〜24時
間反応させることにより製造することができる。
【0025】反応に用いられる好ましい溶媒としては、
例えば、ジエチルエーテル、テトラハイドロフラン等の
エーテル系溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水
素系溶媒等が挙げられる。反応に使用される還元剤とし
ては、例えば、ナトリウムなどの金属、水素化リチウム
アルミニウムなどの金属水素錯化合物、ジボラン、ジメ
チルスルフィド−ボラン錯体等が挙げられる。
【0026】また、一般式(II)の化合物に対する還
元剤の使用割合もまた厳密に制限されないが、通常一般
式(II)の化合物1当量あたり還元剤は1〜10当
量、特に1〜2当量の範囲内で用いるのが好都合であ
る。反応終了後は、粗生成物を、再結晶やカラムクロマ
トグラフィー等の常法に従って処理することにより目的
の化合物を単離することができる。
【0027】原料となる前記式(II)のカルボン酸誘
導体は、例えば、ヨーロッパ公開特許第0468766
号公報に記載される方法に準じて製造することができ
る。 B法
【0028】
【化6】
【0029】〔式中、X、Z及びR1 は前記と同義であ
る。R3 は低級アルキル基、低級アルケニル基、低級ア
ルキルスルホニル基、低級アルキルカルボニル基、低級
アルケニルカルボニル基または低級アルコキシカルボニ
ルアルキル基を示し、Qはハロゲン原子を示す。〕
【0030】上記の反応式において、一般式(I−2)
で表される化合物は、一般式(I−1)で表される化合
物を、適当な塩基または縮合剤の存在下、R3 Qまたは
3OHと、適当な溶媒中で、氷冷ないし溶媒の沸点の
温度範囲において、数時間反応させることにより製造す
ることができる。
【0031】反応に用いられる好ましい溶媒としては、
例えば、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等
のエーテル系の溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドなどのアミド類、アセトンやアセトニトリ
ル、またはクロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン
化炭化水素類、などである。反応に使用される塩基とし
ては、例えば、水素化ナトリウム等の無機塩基あるい
は、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基が使用で
きる。
【0032】反応に使用される縮合剤としては、例え
ば、ジシクロヘキシルカルボジイミドなどが使用でき
る。その際、ジメチルアミノピリジンを少量添加するこ
とにより反応を加速することができる。また、一般式
(I−1)の化合物に対するR3 QまたはR3 OHの使
用割合もまた厳密に制限されないが、通常一般式(I−
1)の化合物1当量あたりR3 QまたはR3 OHは1〜
10当量、特に1〜2当量の範囲内で用いるのが好都合
である。
【0033】反応終了後は、粗生成物を、再結晶やカラ
ムクロマトグラフィー等の常法に従って処理することに
より目的の化合物を単離することができる。 C法
【0034】
【化7】
【0035】〔式中、X、Z及びR1 は前記と同義であ
る。Y1 は低級アルキルスルホニルオキシ基を示し、Y
2 はアジド基を示す。〕
【0036】上記の反応式において、一般式(I−4)
で表される化合物は、一般式(I−3)で表される化合
物を、アジ化ナトリウムと、適当な溶媒中で、氷冷ない
し溶媒の沸点の温度範囲において、数時間反応させるこ
とにより製造することができる。
【0037】反応に用いられる好ましい溶媒としては、
例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
などのアミド類、アセトンやアセトニトリル、またはメ
タノール、エタノール等のアルコール類、等が挙げられ
る。また、一般式(I−3)の化合物に対するアジ化ナ
トリウムの使用割合もまた厳密に制限されないが、通常
一般式(I−3)の化合物1当量あたりアジ化ナトリウ
ムは1〜10当量、特に1〜2当量の範囲内で用いるの
が好都合である。
【0038】反応終了後は、粗生成物を、再結晶やカラ
ムクロマトグラフィー等の常法に従って処理することに
より目的の化合物を単離することができる。
【0039】
【実施例】実施例1 3−(4,6−ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)
−2−フルオロ−2−メチルブタノール(化合物番号
1)の合成 ヨーロッパ公開特許第0468766号公報に記載の方
法に準じて合成した2−(4,6−ジメトキシピリミジ
ニル−2−オキシ)−1−フルオロ−1−メチル酪酸エ
チルエステル(スレオ体)5.02g(16.6mmo
l)の無水テトラヒドロフラン30ml溶液に、氷冷
下、水素化アルミニウムリチウム320mg(8.4m
mol)を加え、室温まで温度を上昇させた後1時間撹
拌し、反応終了を確かめた後、氷冷下希塩酸水を加え、
セライトろ過した溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下留去
し、粗生成物を得、それをシリカゲルクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製
して目的の、3−(4,6−ジメトキシピリミジニル−
2−オキシ)−2−フルオロ−2−メチルブタノール
4.86g(収率90%)を得た。
【0040】実施例2 2−(2−フルオロ−1,2−ジメチル−3−メトキシ
プロピル)オキシ−4,6−ジメトキシピリミジン(化
合物番号2)の合成 氷冷下、水素化ナトリウム(60%鉱油中)70mg
(1.8mmol)の無水ジメチルホルムアミド10m
l溶液に、実施例1により合成された3−(4,6−ジ
メトキシピリミジニル−2−オキシ)−2−フルオロ−
2−メチルブタノール(スレオ体)0.4g(1.5m
mol)の無水ジメチルホルムアミド10ml溶液を滴
下し、その後、ヨウ化メチル0.27g(1.8mmo
l)を適下する。室温まで温度を上昇させた後、水、ジ
エチルエーテルを加え、抽出した。有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下留去し、粗生成物
を、シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン/酢酸エチル=6/1)で精製して目的の2−(2−
フルオロ−1,2−ジメチル−3−メトキシプロピル)
オキシ−4,6−ジメトキシピリミジン(スレオ体)3
50mg(収率83%)を得た。
【0041】実施例3 2−(1,2−ジメチル−2−フルオロ−3−メチルス
ルホニルオキシプロピル)オキシ−4,6−ジメトキシ
ピリミジン(化合物番号4)の合成 実施例1により合成された3−フルオロ−3−メチル−
2−(4,6−ジメトキシピリミジニル−2−オキシ)
ブタノール(スレオ体)1.5g(5.8mmol)と
トリエチルアミン0.76g(7.5mmol)のアセ
トン30ml溶液に、氷冷下メタンスルフォニルクロラ
イド0.80g(6.9mmol)を滴下した。室温ま
で温度を上昇させた後、水、ジエチルエーテルを加え抽
出し、有機層を希塩酸水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥させた。減圧下、溶媒を留去し、粗生
成物をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキ
サン/酢酸エチル=5/1)で精製し、目的の2−(3
−フルオロ−3−メチル−4−メチルスルホニルオキシ
ブタン)オキシ−4,6−ジメトキシピリミジン(スレ
オ体)1.31g(収率67%)を得た。
【0042】実施例4 2−(3−アジド−1,2−ジメチル−2−フルオロプ
ロピル)オキシ−4,6−ジメトキシピリミジン(化合
物番号5)の合成 実施例3により合成された2−(1,2−ジメチル−2
−フルオロ−3−メタンスルホニルオキシプロピル)オ
キシ−4,6−ジメトキシピリミジン(スレオ体)0.
98g(2.9mmol)のジメチルホルムアミド10
ml溶液にアジ化ナトリウム0.23g(3.5mmo
l)を加え、100℃で4時間加熱した。室温まで反応
液を冷却した後、水、ジエチルエーテルを加え、抽出
し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた。粗生成物
を、シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン/酢酸エチル=6/1)で精製し、目的の2−(3−
アジド−1,2−ジメチル−2−フルオロプロピル)オ
キシ−4,6−ジメトキシピリミジン(スレオ体)50
mg(収率6%)を得た。
【0043】上記の製造例と同様の方法により、前記第
1表記載の化合物を合成した。第2表にそれらの化合物
のNMR又は融点のデータを記す。
【0044】
【表2】 第2表 化合物 番号 1H NMR(δ,CDCl3 )ppm 又は 融点 1 1.00-2.33(8H,m),3.17-3.80(2H,m),3.90(6H,s),4.17-5.50(1H,m), 5.67(1H,s) 2 1.40(3H,d,J=7Hz),1.45(3H,d,J=21Hz),3.38(3H,s),3.42(2H,s), 3.73(3H,s),3.93(6H,s),4.45(1H,d,J=19Hz),4.93-5.83(1H,m), 5.68(1H,s), 4 1.45(3H,d,J=7Hz),1.53(3H,d,J=21Hz),3.08(3H,s),3.93(6H,s), 4.26(1H,d,J=3Hz),4.58(1H,s),5.03-5.80(1H,m),5.68(1H,s) 80.4〜83.9℃
【0045】 5 1.43(3H,d,J=7Hz),1.48(3H,d,J=21Hz),3.38(1H,d,J=3Hz),3.68(1H,s) 3.95(6H,s),5.05-5.82(1H,m),5.70(1H,s) 9 1.28(3H,t,J=7Hz),1.40(3H,d,J=7Hz),1.48(3H,d,J=22Hz), 3.57-4.73(4H,m),3.93(6H,s),4.17(2H,q,J=7Hz),4.95-5.75(1H,m), 5.65(1H,s), 11 1.02(3H,t,J=7Hz),1.27(3H,d,J=6Hz),2.83(1H,bs), 3.27-4.93(4H,m),3.94(6H,s),5.07-5.77(1H,m),5.70(1H,s),
【0046】 42 1.45(3H,t,J=7Hz),2.98(1H,d,J=5Hz),3.10(1H,bs),3.20-3.97(3H,m) 3.80(6H,s),4.97-5.73(1H,m),5.65(1H,s),7.20(5H,s) 43 1.43(3H,d,J=7Hz),2.97(1H,D,J=5Hz),3.35(3H,s),3.37(2H,s), 3.78(1H,d,J=11Hz),3.82(6H,s),4.98-5.72(1H,m),5.62(1H,s), 7.17(5H,s), 45 1.43(3H,d,J=7Hz),3.08(3H,s),3.16(2H,d,J=23Hz),3.80(6H,s), 4.23(2H,d,J=21Hz),4.96-5.76(1H,m),5.63(1H,s),7.13(5H,s)
【0047】 46 1.47(3H,d,J=7Hz),2.98(3H,s),3.08-4.08(2H,m),3.70(6H,s), 4.13(1H,d,J=3Hz),4.45(1H,s),4.85-5.62(1H,s),5.54(1H,s), 7.05(5H,s), 47 1.43(3H,d,J=7Hz),2.80-4.60(4H,m),3.78(6H,s),5.13-5.81(1H,m), 5.63(1H,s),7.17(5H,s), 49 1.31(3H,d,J=7Hz),1.36(3H,t,J=7Hz),2.86-4.61(4H,m),3.88(6H,s), 4.05(2H,s),4.13(2H,q,J=7Hz), 4.98-5.71(1H,m, )5.62(1H,s,), 7.14(5H,s)
【0048】前記一般式(I)で表される本発明の化合
物は除草剤としての活性を有している。本発明の化合物
を除草剤として用いる場合には、担体もしくは希釈剤、
添加剤、及び補助剤等と公知の手法で混合して、通常農
薬として用いられる製剤形態、例えば、粉剤、粒剤、水
和剤、乳剤、水溶剤、フロアブル剤等に調製して使用さ
れる。また他の農薬、例えば、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ
剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料及び土壌改良剤等と
混合又は併用して使用することができる。
【0049】特に他の除草剤と混合使用することによ
り、使用薬量を減少させ、また省力化をもたらすのみな
らず、両薬剤の共力作用による殺草スペクトラムの拡大
及び相乗作用による一層高い効果も期待できる。製剤に
際して用いられる担体もしくは希釈剤としては、一般に
使用される固体ないしは液体の担体が挙げられる。
【0050】固体担体としては、例えば、カオリナイト
群、モンモリロナイト群、イライト群あるいはポリゴス
カイト群等で代表されるクレー類、詳しくはパイロフイ
ライト、アタパルジャイト、セピオライト、カオリナイ
ト、ベントナイト、バーミキュライト、雲母、タルク
等;石膏、炭酸カルシウム、ドロマイト、けいそう土、
マグネシウム石灰、りん灰石、ゼオライト、無水ケイ
酸、合成ケイ酸カルシウム等のその他無機物質;大豆
粉、タバコ粉、クルミ粉、小麦粉、木粉、でんぷん、結
晶セルロース等の植物性有機物質;クマロン樹脂、石油
樹脂、アルキッド樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレ
ングリコール、ケトン樹脂、エステルガム、コーバルガ
ム、ダンマルガム等の合成又は天然の高分子化合物;カ
ルナウバロウ、蜜ロウ等のワックス類あるいは尿素等が
例示できる。
【0051】適当な液体担体としては、例えば、ケロシ
ン、鉱油、スピンドル油、ホワイトオイル等のパラフィ
ン系又はナフテン系炭化水素;キシレン、エチルベンゼ
ン、クメン、メチルナフタリン等の芳香族炭化水素;ト
リクロルエチレン、モノクロルベンゼン、オルトクロル
トルエン等の塩素化炭化水素;ジオキサン、テトラヒド
ロフランのようなエーテル類;アセトン、メチルエチル
ケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセ
トフェノン、イソホロン等のケトン類;酢酸エチル、酢
酸アミル、エチレングリコールアセテート、ジエチレン
グリコールアセテート、マレイン酸ジブチル、コハク酸
ジエチル等のエステル類;メタノール、n−ヘキサノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、シク
ロヘキサノール、ベンジルアルコール等のアルコール
類;エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレング
リコールブチルエーテル等のエーテルアルコール類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の極性溶
媒あるいは水等が挙げられる。
【0052】その他に本発明の化合物の乳化、分散、湿
潤、展着、拡展、結合、崩壊性調節、有効成分安定化、
流動性改良、防錆、凍結防止等の目的で界面活性剤およ
びその他の補助剤を使用することもできる。使用される
界面活性剤としては、例えば、非イオン性、陰イオン
性、陽イオン性及び両性イオン性のいずれも使用しうる
が、通常は非イオン性及び(又は)陰イオン性のものが
使用される。
【0053】適当な非イオン性界面活性剤としては、例
えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、オ
レイルアルコール、等の高級アルコールにエチレンオキ
シドを重合付加させた化合物;ブチルナフトール、オク
チルナフトール等のアルキルナフトールにエチレンオキ
シドを重合付加させた化合物;パルミチン酸、ステアリ
ン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸にエチレンオキシドを
重合付加させた化合物;ソルビタン等の多価アルコール
の高級脂肪酸エステル及びそれにエチレンオキシドを重
合付加させた化合物等が挙げられる。
【0054】適当な陰イオン性界面活性剤としては、例
えば、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイルアルコール硫
酸エステルアミン塩等のアルキル硫酸エステル塩、スル
ホこはく酸ジオクチルエステルナトリウム、2−エチル
ヘキセンスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸
塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム、メ
チレンビスナフタレンスルホン酸ナトリウム、リグニン
スルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム等のアリールスルホン酸塩等が挙げられる。
【0055】更に、本発明の除草剤には、製剤の性状を
改善し、効果を高める目的で、カゼイン、ゼラチン、ア
ルブミン、ニカワ、アルギン酸ソーダ、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール等の高分子化合物や他
の補助剤を併用することもできる。上記の担体及び種々
の補助剤は製剤の剤系、適用場面等を考慮して、目的に
応じてそれぞれ単独あるいは組み合わせて適宜使用され
る。
【0056】このようにして得られた各種製剤形におけ
る本発明化合物(有効成分)の含有率は製剤形により種
々変化するものであるが、通常0.1〜99重量%、好
ましくは1〜80重量%の範囲内が適当である。水和剤
の場合は、例えば、有効成分化合物を通常25〜90%
含有し、残部は固体担体及び分散湿潤剤であって、必要
に応じて保護コロイド剤、消泡剤等が加えられる。
【0057】粒剤の場合は、例えば、有効成分化合物を
通常1〜35重量%含有し、残部は固体担体及び界面活
性剤である。有効成分化合物は固体担体と均一に混合さ
れているか、あるいは固体担体の表面に均一に固着又は
吸着されており、粒の径は約0.2ないし1.5mmで
ある。乳剤の場合は、例えば、有効成分化合物を通常5
〜30重量%含有しており、これに約5ないし20重量
%の乳化剤が含まれ、残部は液体担体であり、必要に応
じて展着剤及び防錆剤等が加えられる。
【0058】フロアブル剤の場合は、例えば、有効成分
化合物を通常5〜50重量%含有しており、これに3な
いし10重量%の分散湿潤剤が含まれ、残部は水であり
必要に応じて保護コロイド剤、防腐剤、消泡剤等が加え
られる。本発明の前記一般式(I)の化合物誘導体は、
化合物そのまま、あるいは上述した様な任意の製剤形態
で除草剤として使用することができる。
【0059】本発明の除草剤は、水田及び畑地等の農耕
地並びに非農耕地に生育する発生前から生育期までの諸
雑草に適用できる。その施用量は有効成分量として1h
a当たり、0.1〜10,000g程度、好ましくは1
〜5,000g程度である。またその施用量は、目的と
する雑草の種類、生育段階、施用場所、天候等によっ
て、適宜に選択変更できる。
【0060】次に、本発明の化合物を用いた製剤例の数
様態を示す。なお、下記製剤中の「部」は重量基準であ
る。
【0061】製剤例1(乳剤) 化合物No.1 20部 キシレン 50部 シクロヘキサノン 20部 ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 5部 ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル 5部 以上を均一に混合溶解して乳剤100部を得た。
【0062】製剤例2(水和剤) 化合物No.1 20部 クレー 70部 リグニンスルホン酸カルシウム 7部 アルキルナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物 3部 以上を混合し、ジェットミルで粉砕して水和剤100部
を得た。
【0063】製剤例3(フロアブル剤) 化合物No.2 20部 スルホコハク酸ジ−2−エチルヘキシルエステルナトリウム塩 2部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 2部 消泡剤 0.5部 プロピレングリコール 5部 水 70.5部 以上を湿式ボールミルで均一に粉砕混合し、フロアブル
剤100部を得た。
【0064】上述の製剤例に準じて本発明の化合物を用
いた除草剤がそれぞれ製剤できる。
【0065】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)で表される化
合物は、水田に発生するヒエ、タマガヤツリ、コナギ、
キカシグサ、アゼナ、アブノメ等の一年生雑草及びホタ
ルイ、マツバイ、ヘラオモダカ、ミズガヤツリ等の多年
生雑草の発芽時から生育期の広い範囲にわたって、極め
て低い薬量で優れた除草効果を発揮すると同時に、移植
水稲、湛水直播水稲及び乾田直播稲に対しては高い安全
性を有するものである。
【0066】また、畑地においても問題となる種々の雑
草、例えば、タデ、アオビユ、シロザ等の広葉雑草をは
じめ、ハマスゲ、キハマスゲ、ヒメクグ、カヤツリグ
サ、コゴメガヤツリ等の多年生及び一年生カヤツリグサ
科雑草、ヒエ、メヒシバ、エノコログサ、スズメノカタ
ビラ、ジョンソングラス、ワイドオート、スズメノテッ
ポウ等のイネ科雑草に対して、土壌処理あるいは茎葉処
理で高い除草効果を示すと同時に大豆、綿、砂糖ダイコ
ン、ナタネ、ヒマワリ、トウモロコシ、陸稲、小麦等に
対しては高い安全性を示すという特徴を有する。
【0067】更に、水田、畑地のみならず、果樹園、桑
園、芝生、非農耕地においても使用することができる。
また、本発明化合物を公知除草剤と混合して使用する
と、それぞれの化合物単剤では防除困難な雑草に対して
完全な除草効果を示すと共に、相乗的な除草効果により
単剤では防除困難な薬量においても種々の雑草を有効に
防除し、且つ水稲、大豆、綿、砂糖ダイコン、ナタネ、
ヒマワリ、トウモロコシ、陸稲、小麦等に対して高い安
全性を示し、農業上非常に有用な除草剤を提供すること
ができる。
【0068】次に、本発明化合物の除草効果を試験例を
挙げて説明する。
【0069】試験例1(水田土壌処理) 130cm2 プラスチックポットに水田土壌を充填し、
適量の水と化学肥料を加えて混練し水田状態とした。こ
れに、予め葉数が2枚になる様に温室内で生育させた水
稲苗(品種:コシヒカリ)を2本1株として1株/ポッ
ト移植し、更に、ノビエ、コナギ、アゼナ及びホタルイ
の各種子を一定量播種し、水深3cmに湛水した。翌
日、製剤例2に準じて水和剤を調製し、有効成分で1h
a当り1kgとなるように適量の水で希釈して、ピペッ
トで滴下処理した。薬剤処理を行ってから21日後に、
各雑草への除草効果及び水稲に対する薬害程度を下記の
基準に従って判別した。その結果を第3表に示す。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】試験例2(水田茎葉処理) 130cm2 プラスチックポットに水田土壌を充填し、
適量の水と化学肥料を加えて混練し水田状態とした。こ
れに、予め葉数が2枚になる様に温室内で生育させた水
稲苗(品種:コシヒカリ)を2本1株として1株/ポッ
ト移植し、更に、ノビエ、コナギ、アゼナ及びホタルイ
の各種子を一定量播種し、水深3cmに湛水した。ノビ
エが1.5葉期になるまで温室内で生育させた後、製剤
例2に準じて水和剤を調製し、有効成分で1ha当り1
kgとなるように適量の水で希釈して、ピペットで滴下
処理した。薬剤処理を行ってから21日後に、各雑草へ
の除草効果及び水稲に対する薬害程度を試験例1の基準
に従って判別した。その結果を第4表に示す。
【0073】
【表5】
【0074】試験例3(畑地土壌処理) 130cm2 プラスチックポットに畑地土壌を充填し、
ノビエ、メヒシバ、エノコログサ、イチビ、オナモミ、
タデ及びシロバナチョウセンアサガオの各種子を一定量
ずつ播種した後、1cmの覆土をした。播種翌日、製剤
例2に準じて水和剤を調製し、有効成分で1ha当り1
kgとなるように適量の水で希釈して土壌表面にむらな
く散布した。薬剤散布を行ってから21日後に、各雑草
への除草効果を試験例1の基準に従って判別した。その
結果を第5表に示す。
【0075】
【表6】
【0076】試験例4(畑地茎葉処理) 130cm2 プラスチックポットに畑地土壌を充填し、
ノビエ、メヒシバ、エノコログサ、イチビ、オナモミ、
タデ及びシロバナチョウセンアサガオの各種子を一定量
ずつ播種した後、1cmの覆土をした。播種後ポットを
ガラス温室に置き、各植物が2〜4葉期になるまで育成
した後、製剤例2に準じて水和剤を調製し、有効成分で
1ha当り1kgとなるように適量の水で希釈して植物
葉面ににむらなく散布した。薬剤散布を行ってから21
日後に、各雑草への除草効果を試験例1の基準に従って
判別した。その結果を第6表に示す。
【0077】
【表7】
フロントページの続き (72)発明者 引戸 充 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 日暮 理加 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内 (72)発明者 田村 久美子 茨城県稲敷郡阿見町中央8丁目3番1号 三菱油化株式会社筑波総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 〔式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル基または低級
    アルコキシ基を示す。Yはヒドロキシ基、低級アルコキ
    シ基、低級アルケニルオキシ基、アジド基、低級アルキ
    ルスルホニルオキシ基、低級アルキルカルボニルオキシ
    基、低級アルケニルカルボニルオキシ基または低級アル
    コキシカルボニルアルキルオキシ基を示す。Zは置換さ
    れていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい
    低級アルケニル基、置換されていてもよい低級アルキニ
    ル基、置換されていてもよいフェニル基または置換され
    ていてもよいアラルキル基を示す。R1 は低級アルキル
    基または低級ハロアルキル基を示す。〕で表わされるピ
    リミジンエーテル誘導体。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I) 【化2】 〔式中、Xはハロゲン原子、低級アルキル基または低級
    アルコキシ基を示す。Yはヒドロキシ基、低級アルコキ
    シ基、低級アルケニルオキシ基、アジド基、低級アルキ
    ルスルホニルオキシ基、低級アルキルカルボニルオキシ
    基、低級アルケニルカルボニルオキシ基または低級アル
    コキシカルボニルアルキルオキシ基を示す。Zは置換さ
    れていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい
    低級アルケニル基、置換されていてもよい低級アルキニ
    ル基、置換されていてもよいフェニル基または置換され
    ていてもよいアラルキル基を示す。R1 は低級アルキル
    基または低級ハロアルキル基を示す。〕で表わされるピ
    リミジンエーテル誘導体を有効成分として含有する除草
    剤。
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