JPH06329534A - 貼付剤 - Google Patents
貼付剤Info
- Publication number
- JPH06329534A JPH06329534A JP5141154A JP14115493A JPH06329534A JP H06329534 A JPH06329534 A JP H06329534A JP 5141154 A JP5141154 A JP 5141154A JP 14115493 A JP14115493 A JP 14115493A JP H06329534 A JPH06329534 A JP H06329534A
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- JP
- Japan
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- drug
- layer
- drug layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 支持体上に粘着材層が形成された粘着シート
の内周縁部を残して粘着材層上に薬剤層が一体形成され
た貼付剤において、粘着シートの粘着材層と薬剤層との
密着性を向上させた貼付剤を得る。 【構成】 メッシュ状の布を介して粘着材層と薬剤層と
が一体形成されたものである。
の内周縁部を残して粘着材層上に薬剤層が一体形成され
た貼付剤において、粘着シートの粘着材層と薬剤層との
密着性を向上させた貼付剤を得る。 【構成】 メッシュ状の布を介して粘着材層と薬剤層と
が一体形成されたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば薬剤層の周縁を
粘着シートで覆うように、粘着シートの略々中央の領域
に薬剤層を設けた貼付剤に関するものである。
粘着シートで覆うように、粘着シートの略々中央の領域
に薬剤層を設けた貼付剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば薬剤層の外周縁を、その薬剤層よ
りも広い粘着シートで覆うように構成された貼付剤があ
る。即ち、粘着シートの内周縁部を残して粘着材層上に
薬剤層を一体形成し、薬剤層と、この薬剤層の外周側に
はみ出た粘着材層とを剥離紙で覆って一体成形された貼
付剤では、肌への貼着は薬剤層の外周側にはみ出た粘着
材層で行われる。
りも広い粘着シートで覆うように構成された貼付剤があ
る。即ち、粘着シートの内周縁部を残して粘着材層上に
薬剤層を一体形成し、薬剤層と、この薬剤層の外周側に
はみ出た粘着材層とを剥離紙で覆って一体成形された貼
付剤では、肌への貼着は薬剤層の外周側にはみ出た粘着
材層で行われる。
【0003】このような粘着テープと貼付剤と一体化し
た貼付剤では、次のような問題が生じていた。 使用時に、貼付剤を剥離紙(ライナー)から剥す際
に、薬剤層の方がライナー上に残ってしまう。 患部に貼付して使用された後に、粘着シートを剥す
際に患部の肌に薬剤層が残ってしまう。 特に、の問題の解決が困難であった。
た貼付剤では、次のような問題が生じていた。 使用時に、貼付剤を剥離紙(ライナー)から剥す際
に、薬剤層の方がライナー上に残ってしまう。 患部に貼付して使用された後に、粘着シートを剥す
際に患部の肌に薬剤層が残ってしまう。 特に、の問題の解決が困難であった。
【0004】ところで、粘着シートの略々中央の領域に
薬剤層を一体形成し、薬剤層と、この薬剤層の外周縁に
はみ出た粘着シートとを剥離紙で覆って一体成形された
貼付剤は、次の2通りの方法で作製されていた。 不織布又はネル織布等の薬剤支持体上に薬剤層を形
成して粘着シートに張り付ける。 直接薬剤層を粘着シートの粘着材層上に形成する。
薬剤層を一体形成し、薬剤層と、この薬剤層の外周縁に
はみ出た粘着シートとを剥離紙で覆って一体成形された
貼付剤は、次の2通りの方法で作製されていた。 不織布又はネル織布等の薬剤支持体上に薬剤層を形
成して粘着シートに張り付ける。 直接薬剤層を粘着シートの粘着材層上に形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直接粘
薬剤層を粘着シートの粘着材層上に形成する場合には、
粘着材層と薬剤との密着性は両者の相反する物性から、
密着性が小さく、特に使用後の剥す際に薬剤層が患部に
残ることが多かった。
薬剤層を粘着シートの粘着材層上に形成する場合には、
粘着材層と薬剤との密着性は両者の相反する物性から、
密着性が小さく、特に使用後の剥す際に薬剤層が患部に
残ることが多かった。
【0006】また、薬剤支持体上に薬剤層を形成して粘
着シートに張り付ける場合には、薬剤層と密着し易い薬
剤支持体は、逆に粘着シートの粘着材層に密着が弱いこ
とが多かった。
着シートに張り付ける場合には、薬剤層と密着し易い薬
剤支持体は、逆に粘着シートの粘着材層に密着が弱いこ
とが多かった。
【0007】更に、薬剤層は薬剤の含有や皮膚からの浸
透の目的から親水性で柔軟な物性が必要とされること、
逆に、粘着材層は肌への固定の目的から親油性で薄くて
比較的硬い物性が適当であることのように、好ましい物
性が相反しているため、親和性が低く、それをつなぐ薬
剤支持体の選択・検討が必要であった。
透の目的から親水性で柔軟な物性が必要とされること、
逆に、粘着材層は肌への固定の目的から親油性で薄くて
比較的硬い物性が適当であることのように、好ましい物
性が相反しているため、親和性が低く、それをつなぐ薬
剤支持体の選択・検討が必要であった。
【0008】本発明は、係る種々の問題に鑑みなされた
ものであり、粘着シートと薬剤層との密着性を向上さ
せ、使用時に貼付剤を剥離紙(ライナー)から剥す際に
薬剤層の方がライナー上に残ることがなく、貼付使用後
に粘着シートを剥す際に患部の肌に薬剤層が残ることの
ない貼付剤を得ることを目的とする。
ものであり、粘着シートと薬剤層との密着性を向上さ
せ、使用時に貼付剤を剥離紙(ライナー)から剥す際に
薬剤層の方がライナー上に残ることがなく、貼付使用後
に粘着シートを剥す際に患部の肌に薬剤層が残ることの
ない貼付剤を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る貼付剤で
は、支持体上に粘着材層が形成された粘着シートの内周
縁部を残して粘着材層上に薬剤層が一体形成された貼付
剤において、メッシュ状の布を介して前記粘着材層と前
記薬剤層とが一体形成されたものである。
は、支持体上に粘着材層が形成された粘着シートの内周
縁部を残して粘着材層上に薬剤層が一体形成された貼付
剤において、メッシュ状の布を介して前記粘着材層と前
記薬剤層とが一体形成されたものである。
【0010】具体的なメッシュ状の布は、不織布よりな
るものである。
るものである。
【0011】
【作用】本発明においては、支持体上に粘着材層が形成
された粘着シートの内周縁部を残して粘着材層上に薬剤
層が一体形成された貼付剤において、メッシュ状の布を
介して粘着材層と薬剤層とが一体形成されたものである
ため、薬剤層と粘着材層とがメッシュ穴を通して各々反
対側にはみ出し、あたかも各々粘着材及び薬剤がカギ型
となり、両層の接着性を高め、粘着シートと薬剤層との
密着性を向上させることができる。
された粘着シートの内周縁部を残して粘着材層上に薬剤
層が一体形成された貼付剤において、メッシュ状の布を
介して粘着材層と薬剤層とが一体形成されたものである
ため、薬剤層と粘着材層とがメッシュ穴を通して各々反
対側にはみ出し、あたかも各々粘着材及び薬剤がカギ型
となり、両層の接着性を高め、粘着シートと薬剤層との
密着性を向上させることができる。
【0012】従って、使用時に貼付剤を剥離紙(ライナ
ー)から剥す際に薬剤層の方がライナー上に残ることが
なく、しかも、貼付使用後に粘着シートを剥す際に患部
の肌に薬剤層が残ることのない貼付剤を得ることができ
る。
ー)から剥す際に薬剤層の方がライナー上に残ることが
なく、しかも、貼付使用後に粘着シートを剥す際に患部
の肌に薬剤層が残ることのない貼付剤を得ることができ
る。
【0013】メッシュ状の布としては、粘着材層と薬剤
層が各々メッシュの穴を通して反対側にはみ出す程度の
メッシュ穴が形成された布であれば、不織布,織布等の
布状のものであればよい。また、メッシュ穴を通しては
み出しカギ型となって密着性を高めるものであるため、
どのような材質でも構わないが、メッシュ穴のカギ型が
良好に保持されるように構成繊維が粘着材層又は薬剤層
に絡み合うものが好ましい。具体的にはメッシュ状の不
織布、ガーゼ織布などがある。
層が各々メッシュの穴を通して反対側にはみ出す程度の
メッシュ穴が形成された布であれば、不織布,織布等の
布状のものであればよい。また、メッシュ穴を通しては
み出しカギ型となって密着性を高めるものであるため、
どのような材質でも構わないが、メッシュ穴のカギ型が
良好に保持されるように構成繊維が粘着材層又は薬剤層
に絡み合うものが好ましい。具体的にはメッシュ状の不
織布、ガーゼ織布などがある。
【0014】また、好ましくは、メッシュ状の布は不織
布よりなるものであるものは、メッシュ状不織布はある
程度の伸縮性と強度とを持ち、作業工程上メッシュ穴の
調整等が容易である。また、不織布は接着性の面から素
材を組み合せることが容易であり、安価である。
布よりなるものであるものは、メッシュ状不織布はある
程度の伸縮性と強度とを持ち、作業工程上メッシュ穴の
調整等が容易である。また、不織布は接着性の面から素
材を組み合せることが容易であり、安価である。
【0015】具体的には、本発明の貼付剤に使用される
メッシュ状不織布の組成としては、好ましくは、レーヨ
ン、ポリエステル、ポリプロピレンの単体若しくは組み
合せのもの、更に好ましくは、粘着性の高いレーヨン90
%と強度のあるポリエステル10%との組み合せがよい。
メッシュ状不織布の組成としては、好ましくは、レーヨ
ン、ポリエステル、ポリプロピレンの単体若しくは組み
合せのもの、更に好ましくは、粘着性の高いレーヨン90
%と強度のあるポリエステル10%との組み合せがよい。
【0016】また、メッシュ状不織布の重量は、10〜 1
00g/m2について使用可能であるが、強度,接着度,作業
性,コストの面から最適は30g前後がよい。更に、厚さ
は、0.05〜1.00mmのものが使用可能であるが、厚さが厚
いと薬剤の溶剤等が不織布内に浸透して不織布のバイン
ダーが侵されるため、不織布自身の層剥離が生じ易くな
る。従って、粘着剤・薬剤の両基材の浸透の面から、0.
17mm前後が最も好ましい。
00g/m2について使用可能であるが、強度,接着度,作業
性,コストの面から最適は30g前後がよい。更に、厚さ
は、0.05〜1.00mmのものが使用可能であるが、厚さが厚
いと薬剤の溶剤等が不織布内に浸透して不織布のバイン
ダーが侵されるため、不織布自身の層剥離が生じ易くな
る。従って、粘着剤・薬剤の両基材の浸透の面から、0.
17mm前後が最も好ましい。
【0017】また、メッシュ状不織布は、両層の基材が
良好に反対側にはみ出し易くするため、及び、毛羽だち
が少なく厚みの割りに引張り強度があるため、できる限
りプレスされているものがよい。
良好に反対側にはみ出し易くするため、及び、毛羽だち
が少なく厚みの割りに引張り強度があるため、できる限
りプレスされているものがよい。
【0018】尚、本発明の貼付剤の薬剤層としては、皮
膚に直接効果のある薬剤や経皮吸収により局部又は全身
に効果のある薬剤が含有され、必要に応じて保形剤,粘
着剤,増粘剤,保湿剤等の基材に含有したものからなる
ものが使用される。
膚に直接効果のある薬剤や経皮吸収により局部又は全身
に効果のある薬剤が含有され、必要に応じて保形剤,粘
着剤,増粘剤,保湿剤等の基材に含有したものからなる
ものが使用される。
【0019】含有される有効薬剤の具体的な例として
は、鎮痛消炎剤として、インドメタシン,ケトプロフェ
ン,フルルビプロフェン,イブプロフェン,ピロキシカ
ム,サリチル酸メチル,サリチル酸グリコール,L−メ
ントール,dl−カンフル,ノニル酸ワニリルアシド,
カプサイシン及び各種生薬がある。
は、鎮痛消炎剤として、インドメタシン,ケトプロフェ
ン,フルルビプロフェン,イブプロフェン,ピロキシカ
ム,サリチル酸メチル,サリチル酸グリコール,L−メ
ントール,dl−カンフル,ノニル酸ワニリルアシド,
カプサイシン及び各種生薬がある。
【0020】冠血管拡張剤として、ニトリグリセリン,
ニフェジピン,イソソルバイドナイトレート等があり、
その他の薬剤として、クロニジン、カリクレイン(抗高
血圧剤)、コルチコステロイド類、抗菌剤等がある。
ニフェジピン,イソソルバイドナイトレート等があり、
その他の薬剤として、クロニジン、カリクレイン(抗高
血圧剤)、コルチコステロイド類、抗菌剤等がある。
【0021】必要に応じて添加される保形剤・粘着剤等
の例としては、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム,メチルセルロースナトリウム,ポリビニルアルコー
ル,アルギン酸ナトリウム,ポリアクリル酸ナトリウ
ム,ポリビニルピロリドン,ゼラチン,カーボポール等
の増粘剤、天然ゴム系、合成ゴム系、スチレン−イソプ
レン−スチレンブロックコポリマー系、シリコーン樹脂
系、ポリビニルエーテル系の粘着剤がある。保湿剤とし
て、グリセリン,プロピレングリコール,ソルビトー
ル,1,3−ブチレングリコール等がある。
の例としては、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム,メチルセルロースナトリウム,ポリビニルアルコー
ル,アルギン酸ナトリウム,ポリアクリル酸ナトリウ
ム,ポリビニルピロリドン,ゼラチン,カーボポール等
の増粘剤、天然ゴム系、合成ゴム系、スチレン−イソプ
レン−スチレンブロックコポリマー系、シリコーン樹脂
系、ポリビニルエーテル系の粘着剤がある。保湿剤とし
て、グリセリン,プロピレングリコール,ソルビトー
ル,1,3−ブチレングリコール等がある。
【0022】また、剥離紙(ライナー)としては、グラ
シン紙,PET,PP,PE,アルミフィルム等及びそ
れらの積層物にシリコン加工したもの、もしくはそのま
まのもの等、薬剤の付着性、成分の移行性等の品質保持
面より選択できる。
シン紙,PET,PP,PE,アルミフィルム等及びそ
れらの積層物にシリコン加工したもの、もしくはそのま
まのもの等、薬剤の付着性、成分の移行性等の品質保持
面より選択できる。
【0023】更に、本貼着剤に用いる粘着シートでは、
支持体は不織布(メッシュ及び伸縮性のもの),織布,
アルミニウムフィルム,プラスチックフィルムの単体若
しくは複合材を用いることができ、粘着材としては生ゴ
ム,合成高分子,樹脂等を用いることができる。
支持体は不織布(メッシュ及び伸縮性のもの),織布,
アルミニウムフィルム,プラスチックフィルムの単体若
しくは複合材を用いることができ、粘着材としては生ゴ
ム,合成高分子,樹脂等を用いることができる。
【0024】
【実施例】図1は本発明の一実施例の貼付剤の構成を示
す説明図であり、図に示す通り、貼付剤は、支持体1と
粘着材層2とで構成される粘着シート3と、薬剤支持体
4に支持された薬剤層5とから構成されている。更に、
この薬剤支持体4が粘着材層2の内周縁部を残して貼着
されて一体形成され、薬剤層5と、この薬剤層5の外周
側にはみ出た粘着材層2とを剥離紙(ライナー)6で覆
って一体成形されている。
す説明図であり、図に示す通り、貼付剤は、支持体1と
粘着材層2とで構成される粘着シート3と、薬剤支持体
4に支持された薬剤層5とから構成されている。更に、
この薬剤支持体4が粘着材層2の内周縁部を残して貼着
されて一体形成され、薬剤層5と、この薬剤層5の外周
側にはみ出た粘着材層2とを剥離紙(ライナー)6で覆
って一体成形されている。
【0025】このような構成の貼付剤において、薬剤支
持体4を種々に変えて、貼付剤を作製した。
持体4を種々に変えて、貼付剤を作製した。
【0026】例.1(貼付剤の作製) 薬剤支持体4として、薄い不織布(ポリエステル 100
%,30g/m2, 0.3mm)、メッシュ状の薄い不織布(レー
ヨン90%,ポリエステル10%,30g/m2,0.17mm)、及
び、ガーゼ織布を用いて、薬剤層5を支持し、これらを
粘着シート3の粘着材層2上に張り付けて一体とした貼
付剤を作製した。
%,30g/m2, 0.3mm)、メッシュ状の薄い不織布(レー
ヨン90%,ポリエステル10%,30g/m2,0.17mm)、及
び、ガーゼ織布を用いて、薬剤層5を支持し、これらを
粘着シート3の粘着材層2上に張り付けて一体とした貼
付剤を作製した。
【0027】例.2(剥離試験) 得られた貼付剤を用いて、剥離試験を行った。具体的に
は、剥離紙(ライナー)から貼付剤を剥す際、10回の施
行のうち、ライナー上に薬剤が残ったものを測定した。
また、本貼付剤をヒトの皮膚に貼付して、1時間後に剥
す際、10回の施行のうち、薬剤が皮膚上に残ったものを
測定した。結果を次の表1に示す。
は、剥離紙(ライナー)から貼付剤を剥す際、10回の施
行のうち、ライナー上に薬剤が残ったものを測定した。
また、本貼付剤をヒトの皮膚に貼付して、1時間後に剥
す際、10回の施行のうち、薬剤が皮膚上に残ったものを
測定した。結果を次の表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】以上の結果より、薄い不織布は、粘着テー
プと不織布との接着性が弱く、膏体と皮膚との接着性よ
り強くならないことが示された。また、剥離の生じなか
ったものとして、メッシュ状の薄い不織布、ガーゼ織布
が適当であること、メッシュ状の薄い不織布が最適であ
ることが解った。
プと不織布との接着性が弱く、膏体と皮膚との接着性よ
り強くならないことが示された。また、剥離の生じなか
ったものとして、メッシュ状の薄い不織布、ガーゼ織布
が適当であること、メッシュ状の薄い不織布が最適であ
ることが解った。
【0030】剥離の生じなかったメッシュ状の不織布や
ガーゼ織布での、メッシュ穴に対する薬剤層と粘着材層
との係着を観察した。図2は本発明のメッシュ状の布と
粘着材層と薬剤層との係着を模式的に示した説明図であ
り、粘着材層2と薬剤層5とがメッシュ状の布からなる
薬剤支持体4を介して互いに貼着されている部分の拡大
断面を示している。
ガーゼ織布での、メッシュ穴に対する薬剤層と粘着材層
との係着を観察した。図2は本発明のメッシュ状の布と
粘着材層と薬剤層との係着を模式的に示した説明図であ
り、粘着材層2と薬剤層5とがメッシュ状の布からなる
薬剤支持体4を介して互いに貼着されている部分の拡大
断面を示している。
【0031】図に示す通り、粘着材層2及び薬剤層5の
何れかはメッシュ穴7に入り込んで、反対側にはみ出
し、粘着材又は薬剤がカギ型となってメッシュ穴に係着
される。これにより、粘着シートと薬剤層との密着性を
向上させることができることが理解された。
何れかはメッシュ穴7に入り込んで、反対側にはみ出
し、粘着材又は薬剤がカギ型となってメッシュ穴に係着
される。これにより、粘着シートと薬剤層との密着性を
向上させることができることが理解された。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、支持体上
に粘着材層が形成された粘着シートの内周縁部を残して
粘着材層上に薬剤層が一体形成された貼付剤において、
メッシュ状の布を介して粘着材層と薬剤層とが一体形成
されたものであるため、薬剤層と粘着材層とがメッシュ
穴を通して各々反対側にはみ出し、あたかも各々粘着材
及び薬剤がカギ型となり、両層の接着性を高め、粘着シ
ートと薬剤層との密着性を向上させることができる。
に粘着材層が形成された粘着シートの内周縁部を残して
粘着材層上に薬剤層が一体形成された貼付剤において、
メッシュ状の布を介して粘着材層と薬剤層とが一体形成
されたものであるため、薬剤層と粘着材層とがメッシュ
穴を通して各々反対側にはみ出し、あたかも各々粘着材
及び薬剤がカギ型となり、両層の接着性を高め、粘着シ
ートと薬剤層との密着性を向上させることができる。
【0033】従って、使用時に貼付剤を剥離紙(ライナ
ー)から剥す際に薬剤層の方がライナー上に残ることが
なく、しかも、貼付使用後に粘着シートを剥す際に患部
の肌に薬剤層が残ることのない貼付剤を得ることができ
る。
ー)から剥す際に薬剤層の方がライナー上に残ることが
なく、しかも、貼付使用後に粘着シートを剥す際に患部
の肌に薬剤層が残ることのない貼付剤を得ることができ
る。
【0034】メッシュ状の布としては、粘着材層と薬剤
層が各々メッシュの穴を通して反対側にはみ出す程度の
メッシュ穴が形成された布であれば、不織布,織布等の
布状のものであればよい。また、好ましくは、メッシュ
状の布は不織布よりなるものであるものは、メッシュ状
不織布はある程度の伸縮性と強度とを持ち、作業工程上
調整が容易である。また、不織布は接着性の面から素材
を組み合せることが容易であり、安価であるという効果
がある。
層が各々メッシュの穴を通して反対側にはみ出す程度の
メッシュ穴が形成された布であれば、不織布,織布等の
布状のものであればよい。また、好ましくは、メッシュ
状の布は不織布よりなるものであるものは、メッシュ状
不織布はある程度の伸縮性と強度とを持ち、作業工程上
調整が容易である。また、不織布は接着性の面から素材
を組み合せることが容易であり、安価であるという効果
がある。
【図1】本発明の一実施例の貼付剤の構成を示す説明図
である。
である。
【図2】本発明のメッシュ状の布と粘着材層と薬剤層と
の係着を模式的に示した説明図である。
の係着を模式的に示した説明図である。
1…支持体、 2…粘着材層、 3…粘着シート、 4…薬剤支持体、 5…薬剤層、 6…剥離紙、 7…メッシュ穴、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 文子 富山県富山市水橋畠等173 大協薬品工業 株式会社内 (72)発明者 石黒 淳一 富山県富山市水橋畠等173 大協薬品工業 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上に粘着材層が形成された粘着シ
ートの内周縁部を残して粘着材層上に薬剤層が一体形成
された貼付剤において、 メッシュ状の布を介して前記粘着材層と前記薬剤層とが
一体形成されたことを特徴とする貼付剤。 - 【請求項2】 前記メッシュ状の布が不織布よりなるこ
とを特徴とする請求項1に記載の貼付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5141154A JPH06329534A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5141154A JPH06329534A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 貼付剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06329534A true JPH06329534A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=15285393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5141154A Pending JPH06329534A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06329534A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100340710B1 (ko) * | 2000-05-23 | 2002-06-20 | 최좌진 | 포모테롤을 함유한 패취 및 그 제조방법 |
WO2021079795A1 (ja) * | 2019-10-21 | 2021-04-29 | 株式会社メドレックス | 積層型貼付剤 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5297987U (ja) * | 1976-01-21 | 1977-07-23 | ||
JPH024376A (ja) * | 1988-06-20 | 1990-01-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 医療用貼付部材 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP5141154A patent/JPH06329534A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5297987U (ja) * | 1976-01-21 | 1977-07-23 | ||
JPH024376A (ja) * | 1988-06-20 | 1990-01-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 医療用貼付部材 |
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WO2021079795A1 (ja) * | 2019-10-21 | 2021-04-29 | 株式会社メドレックス | 積層型貼付剤 |
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