JPH0632906B2 - 磁気ヘッド研磨用研磨テープ - Google Patents
磁気ヘッド研磨用研磨テープInfo
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- JPH0632906B2 JPH0632906B2 JP60232502A JP23250285A JPH0632906B2 JP H0632906 B2 JPH0632906 B2 JP H0632906B2 JP 60232502 A JP60232502 A JP 60232502A JP 23250285 A JP23250285 A JP 23250285A JP H0632906 B2 JPH0632906 B2 JP H0632906B2
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は磁気記録再生装置の磁気ヘッドの研磨に用いる
研磨テープに関し、とくに通常の磁気テープと同様に２
つのリール間を走行させて磁気ヘッドの研磨を行なう磁
気ヘッド研摩用研磨テープに関するものである。
研磨テープに関し、とくに通常の磁気テープと同様に２
つのリール間を走行させて磁気ヘッドの研磨を行なう磁
気ヘッド研摩用研磨テープに関するものである。
（従来技術） ビデオ用あるいは高級オーディオ用磁気ヘッド等はテー
プ摺動面の平滑性がとくに要求されるため、一般に磁気
ヘッドを製作する際粗削りの後、この磁気ヘッドを所定
の位置に配し、この磁気ヘッドを挾む２つのリール間に
研磨テープを走行させて磁気ヘッドのテープ摺動面を平
滑に仕上げる。このような研磨テープは非磁性支持体上
に微細な研磨粒子，バインダ，潤滑剤等を塗着したもの
であり、可撓性を有しているので磁気ヘッドのテープ摺
動面の曲面形状になじんでこの面を精密に研磨仕上する
ことができる。
プ摺動面の平滑性がとくに要求されるため、一般に磁気
ヘッドを製作する際粗削りの後、この磁気ヘッドを所定
の位置に配し、この磁気ヘッドを挾む２つのリール間に
研磨テープを走行させて磁気ヘッドのテープ摺動面を平
滑に仕上げる。このような研磨テープは非磁性支持体上
に微細な研磨粒子，バインダ，潤滑剤等を塗着したもの
であり、可撓性を有しているので磁気ヘッドのテープ摺
動面の曲面形状になじんでこの面を精密に研磨仕上する
ことができる。
従来このような研磨テープは、この研磨テープと磁気ヘ
ッドとの滑りをよくするためシリコンオイル等の単一の
潤滑剤を添加剤として含有している。
ッドとの滑りをよくするためシリコンオイル等の単一の
潤滑剤を添加剤として含有している。
しかしながら、このような単一の潤滑剤によっては特定
の状況下では潤滑剤の効果を十分発揮することができな
い。すなわち、例えば高温湿雰囲気中においては研磨テ
ープのバックテンションを一定に設定しても研磨テープ
が磁気ヘッドのテープ摺動面においてスティックスリッ
プを起こすことがあり、このような場合には研磨テープ
の走行安定性が失われるため磁気ヘッドを均一に研磨で
きないという問題がある。
の状況下では潤滑剤の効果を十分発揮することができな
い。すなわち、例えば高温湿雰囲気中においては研磨テ
ープのバックテンションを一定に設定しても研磨テープ
が磁気ヘッドのテープ摺動面においてスティックスリッ
プを起こすことがあり、このような場合には研磨テープ
の走行安定性が失われるため磁気ヘッドを均一に研磨で
きないという問題がある。
（発明の目的） 本発明は上記問題に解決するためになされたものであ
り、磁気ヘッドを研磨する際どのような状況下において
も良好な潤滑性を有し研磨テープ走行安定性が良好でこ
の磁気ヘッドを均一に研磨し得る磁気ヘッド研摩用研磨
テープを提供することを目的とするものである。
り、磁気ヘッドを研磨する際どのような状況下において
も良好な潤滑性を有し研磨テープ走行安定性が良好でこ
の磁気ヘッドを均一に研磨し得る磁気ヘッド研摩用研磨
テープを提供することを目的とするものである。
（発明の構成） 本発明の磁気ヘッド研摩用研磨テープは、脂肪酸，脂肪
酸エステル，シリコンオイルおよび界面活性剤からなる
潤滑剤を、研磨剤および結合剤と混練し、可撓性を有す
る非磁性支持体上に塗着したことを特徴とするものであ
る。
酸エステル，シリコンオイルおよび界面活性剤からなる
潤滑剤を、研磨剤および結合剤と混練し、可撓性を有す
る非磁性支持体上に塗着したことを特徴とするものであ
る。
すなわち、それぞれ異なる長所を有する複数の潤滑剤を
組み合わせて塗布層中に含有せしめ、どのような状況下
においても十分な潤滑性を発揮し得るように形成したも
のである。ここで、脂肪酸は極性を有しているため塗布
層内部から表面に徐々に滲出する性質を有し、脂肪酸エ
ステルは強い極性を有さないので直ちに塗布層表面に出
る性質を有し、シリコンオイルは研磨テープと摺動する
相手の材質によらず少量で潤滑剤としての効果を発揮
し、界面活性剤は加熱，加圧下においても潤滑剤として
の効果を失わない。
組み合わせて塗布層中に含有せしめ、どのような状況下
においても十分な潤滑性を発揮し得るように形成したも
のである。ここで、脂肪酸は極性を有しているため塗布
層内部から表面に徐々に滲出する性質を有し、脂肪酸エ
ステルは強い極性を有さないので直ちに塗布層表面に出
る性質を有し、シリコンオイルは研磨テープと摺動する
相手の材質によらず少量で潤滑剤としての効果を発揮
し、界面活性剤は加熱，加圧下においても潤滑剤として
の効果を失わない。
また、ここでいう潤滑剤は必ずしも液状のものに限られ
ず広く固型状のもの等も含むものとし、例えば固型の界
面活性剤も含まれる。
ず広く固型状のもの等も含むものとし、例えば固型の界
面活性剤も含まれる。
また、上記磁気ヘッド研摩用研磨テープは、いわゆるテ
ープ形状のもののほか、広くディスク形状あるいはシー
ト形状のものも含むものとする。
ープ形状のもののほか、広くディスク形状あるいはシー
ト形状のものも含むものとする。
（発明の効果） 本発明の磁気ヘッド研摩用研磨テープによれば、塗布層
中に、それぞれ潤滑剤として異なる長所を有する脂肪
酸，脂肪酸エステル，シリコンオイルおよび界面活性剤
を含有せしめており、種々の状況下において上記４種の
潤滑剤のうち少なくともいずれかが潤滑剤としての効果
を発揮する。したがって、研磨すべき磁気ヘッドの材質
が変化したり、研磨テープのテンションが変化したり、
研磨すべき磁気ヘッドが高温，高湿，高圧下に設定され
たりしても磁気ヘッドに対する研磨テープの潤滑性は維
持され、研磨テープの走行安定性は常に良好な状態に保
たれ、磁気ヘッドを常に均一に研磨することができる。
中に、それぞれ潤滑剤として異なる長所を有する脂肪
酸，脂肪酸エステル，シリコンオイルおよび界面活性剤
を含有せしめており、種々の状況下において上記４種の
潤滑剤のうち少なくともいずれかが潤滑剤としての効果
を発揮する。したがって、研磨すべき磁気ヘッドの材質
が変化したり、研磨テープのテンションが変化したり、
研磨すべき磁気ヘッドが高温，高湿，高圧下に設定され
たりしても磁気ヘッドに対する研磨テープの潤滑性は維
持され、研磨テープの走行安定性は常に良好な状態に保
たれ、磁気ヘッドを常に均一に研磨することができる。
さらに、上記４種の潤滑剤を組み合わせたことにより、
従来の単一の潤滑剤よりも優れた潤滑性能を得ることが
でき、実用上の価値は高い。
従来の単一の潤滑剤よりも優れた潤滑性能を得ることが
でき、実用上の価値は高い。
（実施態様） 以下、本発明の実施態様について詳細に説明する。
本発明の実施態様による磁気ヘッド研摩用研磨テープ
は、図面に示すように可撓性を有する非磁性支持体１
と、この支持体１上に形成された塗布層２から構成され
ている。塗布層２は、研磨剤，結合剤（バインダ）と潤
滑剤を混練して形成したものである。また、この潤滑剤
は脂肪酸，脂肪酸エステル，シリコンオイルおよび界面
活性剤からなる。また、上記研磨剤はＣｒ２Ｏ３，Ａｌ
２Ｏ３，ＳｉＣ等のモース硬度６以上の硬い研磨粒子か
らなり、上記結合剤は塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーおよ
び有機アミン等からなる。
は、図面に示すように可撓性を有する非磁性支持体１
と、この支持体１上に形成された塗布層２から構成され
ている。塗布層２は、研磨剤，結合剤（バインダ）と潤
滑剤を混練して形成したものである。また、この潤滑剤
は脂肪酸，脂肪酸エステル，シリコンオイルおよび界面
活性剤からなる。また、上記研磨剤はＣｒ２Ｏ３，Ａｌ
２Ｏ３，ＳｉＣ等のモース硬度６以上の硬い研磨粒子か
らなり、上記結合剤は塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーおよ
び有機アミン等からなる。
磁気ヘッド３のテープ摺動面を研磨する際は、磁気ヘッ
ド３を挾む２つの位置に配されたリール（図示されてい
ない）の一方から他方へこの研磨テープを定速で走行さ
せ、磁気ヘッド３に塗布層２を摺動させる。このとき塗
布層２表面から突出した硬い研磨粒子により、磁気ヘッ
ド３のテープ摺動面が平滑に研磨される。この研磨粒子
はその目的に応じて粒子径を調節すればよく、例えば荒
仕上であれば16μｍ〜 1μｍ程度、最終仕上であれば 1
μｍ〜 0.1μｍ程度の粒子径とすればよい。
ド３を挾む２つの位置に配されたリール（図示されてい
ない）の一方から他方へこの研磨テープを定速で走行さ
せ、磁気ヘッド３に塗布層２を摺動させる。このとき塗
布層２表面から突出した硬い研磨粒子により、磁気ヘッ
ド３のテープ摺動面が平滑に研磨される。この研磨粒子
はその目的に応じて粒子径を調節すればよく、例えば荒
仕上であれば16μｍ〜 1μｍ程度、最終仕上であれば 1
μｍ〜 0.1μｍ程度の粒子径とすればよい。
上記研磨粒子を分散させる結合剤は、比較的硬いバイン
ダである塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体と軟らかい
バインダである末端にイソシアネート基を有するプレポ
リマーと硬化促進剤である有機アミンを適当な割合で混
合せしめて形成する。これにより従来の塩化ビニル−酢
酸ビニル系共重合体のみによる結合剤に比べて可撓性を
大きくすることができ研磨テープを磁気ヘッド３の曲面
形状にしっかりとなじませることができる。
ダである塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体と軟らかい
バインダである末端にイソシアネート基を有するプレポ
リマーと硬化促進剤である有機アミンを適当な割合で混
合せしめて形成する。これにより従来の塩化ビニル−酢
酸ビニル系共重合体のみによる結合剤に比べて可撓性を
大きくすることができ研磨テープを磁気ヘッド３の曲面
形状にしっかりとなじませることができる。
ところで本発明の磁気ヘッド研摩用研磨テープは、どの
ような状況下にあっても磁気ヘッド３との十分な潤滑性
を維持して走行安定性を良好に保つように性質の異なる
上記４つの潤滑剤を組み合わせて潤滑剤を形成してい
る。すなわち、脂肪酸は極性を有しているため主に塗布
層内部にあって徐々に表面に滲出して潤滑性を維持せし
め、脂肪酸エステルは強い極性を有さないので直ちに塗
布層表面に出て初期段階から潤滑剤としての機能を果た
すとともにテープ耐久性を高め、シリコンオイルは極性
を有せず研磨テープと摺動する相手の材質によらず少量
で潤滑剤としての効果を発揮しかつ環境の湿度の影響を
受けにくい。さらに界面活性剤は分散剤としての効果を
有し、研磨材表面への各種潤滑剤の浸透をよくするた
め、研磨層内の各部に含有される潤滑剤の部分的なバラ
ツキがなくなる潤滑補助剤として働き、また特に常温で
固型のものは加熱加圧下において潤滑剤としての効果を
発揮する。
ような状況下にあっても磁気ヘッド３との十分な潤滑性
を維持して走行安定性を良好に保つように性質の異なる
上記４つの潤滑剤を組み合わせて潤滑剤を形成してい
る。すなわち、脂肪酸は極性を有しているため主に塗布
層内部にあって徐々に表面に滲出して潤滑性を維持せし
め、脂肪酸エステルは強い極性を有さないので直ちに塗
布層表面に出て初期段階から潤滑剤としての機能を果た
すとともにテープ耐久性を高め、シリコンオイルは極性
を有せず研磨テープと摺動する相手の材質によらず少量
で潤滑剤としての効果を発揮しかつ環境の湿度の影響を
受けにくい。さらに界面活性剤は分散剤としての効果を
有し、研磨材表面への各種潤滑剤の浸透をよくするた
め、研磨層内の各部に含有される潤滑剤の部分的なバラ
ツキがなくなる潤滑補助剤として働き、また特に常温で
固型のものは加熱加圧下において潤滑剤としての効果を
発揮する。
また、上記４種の潤滑剤を組み合わせることにより個々
の潤滑剤よりもその潤滑性能を上げることができる。こ
の潤滑性能を上げる効果は各潤滑剤の混合割合により異
なり、好ましくは潤滑剤総重量に対して、脂肪酸を20〜
70重量％、脂肪酸エステルを 5〜30重量％、シリコンオ
イルを 0.5〜20重量％、界面活性剤を 5〜40重量％の割
合で混合する。さらに好ましくは潤滑剤総重量に対し
て、脂肪酸を30〜60重量％，脂肪酸エステルを10〜20重
量％、シリコンオイルを 1〜10重量％、界面活性剤を10
〜30重量％の割合で混合する。なお、上記脂肪酸として
は例えばベヘン酸，ステアリン酸，パルミチン酸，ミリ
スチン酸，ラウリン酸，イソステアリン酸，オレイン
酸，エルカ酸，脂肪酸エステルとしては例えばステアリ
ン酸エチル，ステアリン酸ブチル，ステアリン酸アミ
ル，パルミチン酸ブチル，ミリスチン酸ブチル，ラウリ
ン酸ブチル，ラウリン酸ヘキシル，オレイン酸オレイ
ル，シリコンオイルとしては例えばジメチルポリシロキ
サン，ジフェニルポリシロキサン，ミリスチン酸変性シ
リコーン，界面活性剤としては例えば「高級アルコール
硫酸塩，燐酸エステル塩」等のアニオン活性剤；「ポリ
エチレンオキサイド型，多価アルコール型」等の非イオ
ン活性剤；「脂肪酸アミン塩，アンモニウム塩」等のカ
オチン活性剤；「カルボン酸型，硫酸エステル型」等の
両性イオン活性剤およびこれらの各種界面活性剤の混合
物等がある。
の潤滑剤よりもその潤滑性能を上げることができる。こ
の潤滑性能を上げる効果は各潤滑剤の混合割合により異
なり、好ましくは潤滑剤総重量に対して、脂肪酸を20〜
70重量％、脂肪酸エステルを 5〜30重量％、シリコンオ
イルを 0.5〜20重量％、界面活性剤を 5〜40重量％の割
合で混合する。さらに好ましくは潤滑剤総重量に対し
て、脂肪酸を30〜60重量％，脂肪酸エステルを10〜20重
量％、シリコンオイルを 1〜10重量％、界面活性剤を10
〜30重量％の割合で混合する。なお、上記脂肪酸として
は例えばベヘン酸，ステアリン酸，パルミチン酸，ミリ
スチン酸，ラウリン酸，イソステアリン酸，オレイン
酸，エルカ酸，脂肪酸エステルとしては例えばステアリ
ン酸エチル，ステアリン酸ブチル，ステアリン酸アミ
ル，パルミチン酸ブチル，ミリスチン酸ブチル，ラウリ
ン酸ブチル，ラウリン酸ヘキシル，オレイン酸オレイ
ル，シリコンオイルとしては例えばジメチルポリシロキ
サン，ジフェニルポリシロキサン，ミリスチン酸変性シ
リコーン，界面活性剤としては例えば「高級アルコール
硫酸塩，燐酸エステル塩」等のアニオン活性剤；「ポリ
エチレンオキサイド型，多価アルコール型」等の非イオ
ン活性剤；「脂肪酸アミン塩，アンモニウム塩」等のカ
オチン活性剤；「カルボン酸型，硫酸エステル型」等の
両性イオン活性剤およびこれらの各種界面活性剤の混合
物等がある。
また、前述した非磁性支持体１としては、例えばポリエ
チレンテレフタレート（ＰＥＴ），ポリエチレン−２，
６−ナフタレートが使用される。
チレンテレフタレート（ＰＥＴ），ポリエチレン−２，
６−ナフタレートが使用される。
さらに、塗布層２の厚みは、磁気ヘッド３の形状，材質
にもよるが、この厚みが厚すぎると磁気ヘッド３と研磨
テープの接触が悪くなるので50μｍ以下にするのが好ま
しい。
にもよるが、この厚みが厚すぎると磁気ヘッド３と研磨
テープの接触が悪くなるので50μｍ以下にするのが好ま
しい。
つぎに実施例を挙げてさらに詳細に説明する。
実施例 厚さ25μｍのポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）支
持体上に下記の塗布組成の混合液を塗布して研磨テープ
１を作った。なお、以下の説明において部はすべて重量
部を示す。
持体上に下記の塗布組成の混合液を塗布して研磨テープ
１を作った。なお、以下の説明において部はすべて重量
部を示す。
塗布液組成 ・γ−Ｆｅ３Ｏ３ …… 300部 （サイズ 1.0μｍ× 0.1μｍ× 0.1μｍ） ・Ｃｒ２Ｏ３ …… 150部 （サイズ 0.6μｍ径，モース硬度 8） ・塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール……80部 ・末端イソシアネートプレポリマー ……60部 ・有機アミン …… 5部 ・脂肪酸（関東化学製オレイン酸） ……15部 ・脂肪酸エステル …… 5部 （三洋化成製ステアリン酸アミル（イオネットＦＡ
Ｓ）） ・シリコンオイル …… 1部 （信越化学製ジメチルポリシロキサンＫＦ-96-100cs ） ・界面活性剤 …… 7部 （第一工業製薬製エレノンNo.10） ・カーボンブラック ……30部 （粒子サイズ20ｍμ） ・溶剤（酢酸ブチル） …… 900部 比較例１ 上記実施例に対する比較例として上記実施例と略同様の
支持体上に下記の塗布組成の混合液を塗布して研磨テー
プ２を作った。なお、本比較例は特開昭 53-102017号公
報に開示されたサンプルNo.24と同様のものである。
Ｓ）） ・シリコンオイル …… 1部 （信越化学製ジメチルポリシロキサンＫＦ-96-100cs ） ・界面活性剤 …… 7部 （第一工業製薬製エレノンNo.10） ・カーボンブラック ……30部 （粒子サイズ20ｍμ） ・溶剤（酢酸ブチル） …… 900部 比較例１ 上記実施例に対する比較例として上記実施例と略同様の
支持体上に下記の塗布組成の混合液を塗布して研磨テー
プ２を作った。なお、本比較例は特開昭 53-102017号公
報に開示されたサンプルNo.24と同様のものである。
塗布液組成 ・ＺｎＯ …… 300部 （サイズ 120ｍμ径，モース硬度 4.5） ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 ……34.7部 （共重合比87：13，重合度 35 ） ・ポリエステルポリオール ……21
部 （アジピン酸１モルとジエチレングリコール１モルとト
リメチロールプロパン0.06モルの反応生成物 粘度（75℃）1000ＣＰ、比重1.18ＯＨ価60、酸価＜２） ・大豆レシチン ・シリコーン油（ジメチルポリシロキサン）…… 0.1部 ・ポリイソシアネート ……18
部 （３モルの２，４−トリレンジイソシアネート化合物と
１モルのトリメチロールプロパンの反応生成物の75ｗｔ
％酢酸エチル溶液） ・メチルエチルケトン …… 400部 ・トルエン …… 400部 比較例２ 実施例における塗布液からシリコンオリルと界面活性剤
を除き、他は実施例と同様の方法で研磨テープ３を作っ
た。
部 （アジピン酸１モルとジエチレングリコール１モルとト
リメチロールプロパン0.06モルの反応生成物 粘度（75℃）1000ＣＰ、比重1.18ＯＨ価60、酸価＜２） ・大豆レシチン ・シリコーン油（ジメチルポリシロキサン）…… 0.1部 ・ポリイソシアネート ……18
部 （３モルの２，４−トリレンジイソシアネート化合物と
１モルのトリメチロールプロパンの反応生成物の75ｗｔ
％酢酸エチル溶液） ・メチルエチルケトン …… 400部 ・トルエン …… 400部 比較例２ 実施例における塗布液からシリコンオリルと界面活性剤
を除き、他は実施例と同様の方法で研磨テープ３を作っ
た。
塗布液組成 ・γ−Ｆｅ３Ｏ３ …… 300部 （サイズ 1.0μｍ× 0.1μｍ× 0.1μｍ） ・Ｃｒ２Ｏ３ …… 150部 （サイズ 0.6μｍ径，モース硬度 8） ・カーボンブラック ……30部 （粒子サイズ20μｍ） ・塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール……80部 ・末端イソシアネートプレポリマー ……60部 （タケネートＬ−1007Ｆ） ・有機アミン（キュアミンＭＴ） …… 5部 ・脂肪酸（オレイン酸） ……15部 ・脂肪酸エステル …… 5部 （アミルステアレート） ・溶剤（酢酸ブチル） …… 900部 以上の実施例と比較例１，２の各研磨テープについてヘ
ッド研削時間、研削後におけるヘッド表面傷の状態およ
びヘッド得率を調べ、その結果を第１表に示す。
ッド研削時間、研削後におけるヘッド表面傷の状態およ
びヘッド得率を調べ、その結果を第１表に示す。
上記第１表および下記各表において、ヘッド研削時間は
フェライトヘッド１μｍを研削するのに必要な時間であ
る。またヘッド表面の傷は研削後の磁気ヘッドのギャッ
プ面を顕微鏡で見て確認された幅２μｍ以上の傷であ
る。また、ヘッド得率は研削後において、ヘッド表面に
傷のない磁気ヘッドを得ることのできる割合である。
フェライトヘッド１μｍを研削するのに必要な時間であ
る。またヘッド表面の傷は研削後の磁気ヘッドのギャッ
プ面を顕微鏡で見て確認された幅２μｍ以上の傷であ
る。また、ヘッド得率は研削後において、ヘッド表面に
傷のない磁気ヘッドを得ることのできる割合である。
比較例３ 実施例における塗布液から脂肪酸を除き、他は実施例と
同様な方法で研磨テープ４を作った。
同様な方法で研磨テープ４を作った。
研磨テープ４を用いてヘッドの研磨を行なって、実施例
の研磨テープと比較した結果を下記第２表に示す。
の研磨テープと比較した結果を下記第２表に示す。
比較例４ 実施例における塗布液から脂肪酸エステルを除き、他は
実施例と同様な方法で研磨テープ５を作った。
実施例と同様な方法で研磨テープ５を作った。
研磨テープ５を用いてヘッドの研磨を行なって、実施例
の研磨テープと比較した結果を下記第３表に示す。
の研磨テープと比較した結果を下記第３表に示す。
比較例５ 実施例における塗布液からシリコンオイルを除き、他は
実施例と同様な方法で研磨テープ６を作った。
実施例と同様な方法で研磨テープ６を作った。
研磨テープ６を用いてヘッドの研磨を行なって、実施例
の研磨テープと比較した結果を下記第４表に示す。
の研磨テープと比較した結果を下記第４表に示す。
比較例６ 実施例における塗布液から界面活性剤を除き、他は実施
例と同様な方法で研磨テープ７を作った。
例と同様な方法で研磨テープ７を作った。
研磨テープ７を用いてヘッドの研磨を行なって、実施例
の研磨テープと比較した結果を下記第５表に示す。
の研磨テープと比較した結果を下記第５表に示す。
上記第２〜５表に示すように、本願発明に係る実施例の
研磨テープの研磨塗膜の組成から４種の潤滑剤成分の１
種でも欠くと本願発明の目的を充分に達成することがで
きなかった。
研磨テープの研磨塗膜の組成から４種の潤滑剤成分の１
種でも欠くと本願発明の目的を充分に達成することがで
きなかった。
上記各表から、本実施例によりヘッド表面が精密研磨さ
れヘッド得率を極めて高くすることができることがわか
る。
れヘッド得率を極めて高くすることができることがわか
る。
図面は磁気ヘッドの研磨時における、本発明の実施態様
による磁気ヘッド研摩用研磨テープの拡大断面図であ
る。 １……非磁性支持体（ＰＥＴ） ２……塗布層、３……磁気ヘッド
による磁気ヘッド研摩用研磨テープの拡大断面図であ
る。 １……非磁性支持体（ＰＥＴ） ２……塗布層、３……磁気ヘッド
Claims (3)
- 【請求項１】研磨剤と、結合剤と、脂肪酸，脂肪酸エス
テル，シリコンオイルおよび界面活性剤からなる潤滑剤
とを混練した研磨塗膜を可撓性の非磁性支持体上に塗着
してなることを特徴とする磁気ヘッド研磨用研磨テー
プ。 - 【請求項２】前記潤滑剤が、該潤滑剤総重量の20〜70重
量％の脂肪酸と 5〜30重量％の脂肪酸エステルと 0.5〜
20重量％のシリコンオイルと 5〜40重量％の界面活性剤
からなることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
磁気ヘッド研磨用研磨テープ。 - 【請求項３】前記潤滑剤が、該潤滑剤総重量の30〜60重
量％の脂肪酸と10〜20重量％の脂肪酸エステルと 1〜10
重量％のシリコンオイルと10〜30重量％の界面活性剤か
らなることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の磁
気ヘッド研磨用研磨テープ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60232502A JPH0632906B2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 磁気ヘッド研磨用研磨テープ |
| US06/920,267 US4764423A (en) | 1985-10-18 | 1986-10-17 | Abrasive tape |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60232502A JPH0632906B2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 磁気ヘッド研磨用研磨テープ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6294268A JPS6294268A (ja) | 1987-04-30 |
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Family
ID=16940330
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60232502A Expired - Lifetime JPH0632906B2 (ja) | 1985-10-18 | 1985-10-18 | 磁気ヘッド研磨用研磨テープ |
Country Status (2)
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| JP (1) | JPH0632906B2 (ja) |
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-
1985
- 1985-10-18 JP JP60232502A patent/JPH0632906B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1986
- 1986-10-17 US US06/920,267 patent/US4764423A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6294268A (ja) | 1987-04-30 |
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