JPS63152024A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JPS63152024A
JPS63152024A JP61297754A JP29775486A JPS63152024A JP S63152024 A JPS63152024 A JP S63152024A JP 61297754 A JP61297754 A JP 61297754A JP 29775486 A JP29775486 A JP 29775486A JP S63152024 A JPS63152024 A JP S63152024A
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JP
Japan
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fatty acid
acid ester
magnetic
melting point
lubricant
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Application number
JP61297754A
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English (en)
Inventor
Shigeo Kimura
重男 木村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層を有する磁気記録媒体に関するものであ
り、特にその表面滑性を改善した磁気記録媒体に関する
ものである。
〔発明の概要〕
本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体において
、 潤滑剤として融点5°C以上、炭素数12以上の脂肪酸
エステルと融点5℃未満、炭素数12以上の脂肪酸エス
テルを併用することにより、ブルーミング等の発生を防
止し、広い温度範囲に亘って滑性が保たれ、走行安定性
、耐摩耗性等に優れた磁気記録媒体を提供しようとする
ものである。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体には、摩擦係数が小さく円滑且つ安定な走
行性を有すること、粉落ち量が少ないこと、スプライス
性が良いこと、使用条件による磁気特性の変化がないこ
と等各種の特性が要求される。特に磁気記録媒体の電磁
変換特性や磁気特性の向上を図るため、これら諸要求は
さらに高度さが求められており、そのために使用する添
加剤も各種のものが提案されている。
例えば、フロッピーディスク(以下、FDと記す。)で
は、磁気記録再生装置に使用された場合、磁気ヘッドと
物理的に接触しつつ高速度で走行するため、耐摩耗性に
優れしかも長時間に亘って安定に走行し得ることが重要
となる。
そのため上記FD等の磁気記録媒体の磁性層には潤滑剤
が用いられており、その表面滑性の向上を閣っている。
上記潤滑剤としては、例えば動植物油脂から得られるヘ
プチルステアレート等の直鎖状脂肪酸エステルが一般的
である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来使用されている潤滑剤は融点が高く
且つ結晶化し易いため、低温時には潤滑剤自体の固体化
や凍結等により潤滑効果が確保されず、また高温時には
磁性層表面に潤滑剤が滲み出すブルーミングやベトッキ
等が発生しスティックスリップ等の原因となる等様々な
問題が発生し、その使用温度範囲が極めて限定されるこ
とになる。
したがって、広い温度範囲で安定に使用可能とするFD
の潤滑剤としてこの種の潤滑剤を用いることは不適当で
ある。
そこで本発明は、広い温度範囲に亘って滑性が保たれ、
走行安定性、耐摩耗性等に優れた磁気記録媒体を提供す
ることを目的とするものである。
c問題点を解決するための手段〕 本発明者は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究の結
果、炭素数12以上で高融点及び低融点の融点の異なる
2種類の脂肪酸エステルを所定の割合で混合した潤滑剤
が良好な潤滑効果を発揮することを見出し本発明を完成
するに至ったものであって、非磁性支持体上に強磁性粉
末と結合側とを主体とする磁性層が形成されてなる磁気
記録媒体において、前記磁性層は融点が5℃以上で炭素
数が12以上の脂肪酸エステルと融点が5℃未満で炭素
数が12以上の脂肪酸エステルを重量比で2二8〜8:
2の割合で保持していることを特徴とするものである。
本発明で潤滑剤として融点の異なる2種類の脂肪酸エス
テルを使用するのは、一方の高融点を示す脂肪酸エステ
ルが高温域で優れた潤滑特性を示し、もう一方の低融点
を示す脂肪酸エステルが低温域で優れた潤滑特性を示す
ため、両者を併用することにより広い温度範囲に亘って
良好な滑性を示すことができるようになるからである。
本発明で使用する第1の潤滑剤成分、すなわち融点が5
℃以上で炭素数が12以上の脂肪酸エステル(以下、高
融点脂肪酸エステルと称する。)としては、例えばミリ
スチン酸デシル(m、p、 26.0℃)、ミリスチン
酸ミリスチル(m、p、 42.0’C)、パルミチン
酸セチル(m、p、 47.5°C)、ステアリン酸オ
クチル(m、p、7.5℃)、ステアリン酸ブチル(m
p、 21.5°C)、ステアリン酸ステアリル(m、
p、55゜8°C)等の直鎖状エステルが使用可能であ
る。
一方、第2の潤滑剤成分、すなわち融点が5°C未゛情
で炭素数が12以上の脂肪酸エステル(以下、低融点脂
肪酸エステルと称する。)としては、例えばミリスチン
酸イソプロピル(m、p、 3.3℃)、パルミチン酸
イソステアリル(m、p、−9℃)、イソステアリン酸
ブチル(m、ρ、−4℃)、イソステアリン酸ヘキシル
(m、p、−9℃)、ミリスチン酸イソセチル(m、p
、−10℃以下)等の分枝状エステルや不飽和エステル
が使用可能である。
このように潤滑剤として脂肪酸のエステルを用いるのは
、ブルーミング防止効果や磁気特性量上等の点で非常に
有利なためである。
上記高融点脂肪酸エステル及び低融点脂肪酸エステノσ
の炭素数は、12以上であることが好ましく、より好ま
しくは16以上である。上記脂肪酸エステルの炭素数が
12未満では所定の潤滑効果が期待できず、また例えば
高融点脂肪酸エステルではブルーミング等を発生させる
ことになる。
また、併用する高融点脂肪酸エステルと低融点脂肪酸エ
ステルの融点の差は、15℃以上であることが好ましい
。融点の差があまり少ないと使用温度範囲が狭くなり、
広い温度範囲に亘る潤滑効果が期待できなくなるからで
ある。
上記高融点脂肪酸エステルと低融点脂肪酸エステルは、
その重量比で2:8〜8:2の割合で混合することが好
ましい。この範囲を外れ高融点脂肪酸エステルが少なす
ぎる場合には、高温側での潤滑効果が劣化し、低融点脂
肪酸エステルが少なすぎる場合には、低温側での潤滑効
果が劣化することになり、広い温度範囲に亘る潤滑効果
が期待できなくなってしまう。
上記高融点脂肪酸エステルと低融点脂肪酸エステルから
なる潤滑剤は、磁性層内に内添して磁性粉末と同時に塗
布しても良く、また磁性粉末からなる磁性層を形成した
後トップコート層として形成しても良い。
磁性層内に内添する場合には、高融点脂肪酸エステルと
低融点脂肪酸エステルの和として、その添加量は磁性粉
末100重量部に対して3〜15重量部(3〜15PH
P)、好ましくは6〜10PHPの範囲で内添すればよ
い。内添量が3PHP未満では潤滑効果が期待できず、
15PHP以上では磁気特性の劣化やブルーミング等を
招くことになる。また、トップコートiとして形成する
場合には、その塗布■は50〜1000w/n?。
好ま些くは100〜600■/lの範囲内であればよい
。塗布量が50+nir/%未満では潤滑効果が期待で
きず、1000胃/rr+以上では磁気特性の劣化やプ
ルーミング等を招くことになる。
上記高融点脂肪酸エステルと低融点脂肪酸エステルから
なる潤滑剤は、これらだけで用いてもよいが従来公知の
潤滑剤と混合して用い、さらに広い温度範囲に亘り潤滑
効果を発揮するようにしてもよい。
使用される潤滑剤としては、脂肪酸またはその金属塩、
脂肪酸アミド、脂肪族アルコールまたはそのアルコキシ
ド、脂肪族アミン、多価アルコール、ソルビタンエステ
ル、マンニノタンエステル、硫黄化脂肪酸、脂肪族メル
カプタン、変性シリコーンオイル、パーフルオロアルキ
ルエチレンオキシド、パーフルオロポリエーテル類、高
級アルキルスルホン酸またはその金属塩、パーフルオロ
アルキルスルホン酸またはそのアンモニウム塩あるいは
その金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸またはそ
の金属塩等が例示される。勿論、併用可能な潤滑剤はこ
れらに限定されるものではなく、従来公知の潤滑剤がい
ずれも使用できる。
次に本発明を適用した磁気記録媒体、例えば磁気ディス
クの構成を第1図及び第2図に例示する。
第1図は非磁性支持体(1)の表面に潤滑剤を添加した
磁性層(2)を形成したものを示す。以下の図でも同様
であるが、潤滑剤を含む層は点々入すの断面で示してい
る。第2図は磁性層(2)の表面に潤滑剤からなるトッ
プコート層(3)が形成された状態を示す。第1図及び
第2図では、非磁性支持体(1)の一方の面にのみ磁性
層(2)を形成した゛ フロッピーディスクを示したが
、非磁性支持体(1)の両面に磁性層(2)を有するフ
ロッピーディスクにも適用できる。
このように、潤滑剤を保持する位置は、磁性層(2)中
、或いは磁性層(2)の表面とすることができる。すな
わち、本発明において高融点脂肪酸エステルと低融点脂
肪酸エステルを保持する磁気記録媒体とは、上記の磁性
層内にこの化合物を内添する場合及び磁性層表面にこの
化合物を付着する場合も含む。
上述のように高融点脂肪酸エステルと低融点脂肪酸エス
テルを磁性層中に含ませたり、又は磁性層の上に設ける
トップコート層として付着することによって広い温度範
囲に亘って潤滑効果が期待できる。上記潤滑剤を磁性層
中に含ませたり、又は磁性層の上に設けるトップコート
層として付着する際に使用する溶剤としては、フレオン
、ヘキサン、エタノール等の低沸点の溶剤が用い得る。
一方、磁性層に含まれる磁性粉としては、通常のゼのが
いずれも使用可能であって、γ−FezO3+Fe30
a、 T  FezOxとFe30=との混晶、コバル
トをドープあるいは被着した7  FcJl 、  r
  Fe5es又はFeJ4. Cr01等の酸化物磁
性粉、Fe、 Ni、 Co。
Fe−Ni合金、Fe−Co合金、Fe−N1−P合金
、Fe−Ni−Co合金、Fe−Co−8合金、Fe−
Co−V合金。
Fe −Mn −Zn合金、Fe−Ni−Zn合金、 
Fe−Ni −Co −Cr合金、 re−Ni −C
o−P合金、 Fe−Co−Cr−B合金、Ni−Co
合金、Co−P合金、MnB1合金、Mn−A1合金等
の金属磁性粉、バリウムフェライト等の六方晶系フェラ
イト粉末、窒化鉄等各種の強磁性粉が挙げられ、場合に
よってはこれら二種以上を混合して使用してもよい、特
に金属磁性粉末には、Si、 AI、 P SMn、 
Cr等の元素又はこれらの化合物を添加してもよい。
上記磁性層に含まれる結合剤としては、やはり通常のも
のが使用でき、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反
応型樹脂、電子線硬化型樹脂及びこれらの混合物が挙げ
られる。
結合剤としての熱可塑性樹脂としては、軟化温度が15
0℃以下、平均分子量が10000〜200000、重
合度が約200〜2000程度のもので、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重
合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体、アクリル酸エス
テル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル
−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−スチ
レン共重合体、メタクリル酸エステル−アクリロニトリ
ル共重合体、メククリル酸エステルー塩化ビニリデン共
重合体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジェン−アクリル酸共重合体、ア
クリロニトリル−ブタジェン−メタクリル酸共重合体、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセクール、ウレタ
ンエラストマー、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−
7クリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
ェン共重合体、ポリアミド樹脂、セルロース誘専体(セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテ
ート、セルローストリアセテート、セルロースプロピオ
ネート、ニトロセルロース等)、スヂレンープタジェン
共重合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエーテル−
アクリル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種の合成
ゴム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物が使用される
熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗布液の状態で
は200000以下の分子量であり、塗布乾燥後には縮
合、付加等の反応により不溶化するものが使用される。
これらの樹脂の内では樹脂が熱分解するまでの間に軟化
又は溶融しないものが好ましい。具体的には、フェノー
ル樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン
硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂
、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル樹脂、メタクリル酸塩共重合体とジイソシアネ
ートプレポリマーの混合物、高分子量ポリエステル樹脂
とイソシアネートプレポリマーの混合物、尿素ホルムア
ルデヒド樹脂、ポリエステルポリオールとイソシアネー
トの混合物、ポリカーボネート型ポリウレタン、ポリア
ミド樹脂、低分子量グリコール・高分子量ジオール・ト
リフェニルメタントリイソシアネートの混合物、ポリア
ミン樹脂及びこれらの混合物等である。
電子線硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、例え
ば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ、ポ
リエステルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリルタイ
プ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリアミドアクリル
タイプ等、又は多官能モノマー、例えばエーテルアクリ
ルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エステルア
クリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカーボンタイ
プ等が挙げられる。
上述の結合剤樹脂には、必要に応じて一3OJ、−05
03M、−COOM 、−PO(OM’)!  (式中
、Mは水素原子またはアルカリ金属を表し、M゛は水素
原子。
アルカリ金属または炭化水素基を表す。)等の親水性極
性基を導入し、磁性粉末に対する分散性等を向上しても
よい。
上記磁性層を形成する磁性塗料には、必要に応じて分散
剤、カンプリング剤、研磨剤、充填剤、帯電防止剤、防
錆剤等の添加物を含有させてもよい。
例えば、分散剤としては、レシチン、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミヂン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リルン酸、ステアロール酸等の炭素数8〜18個の脂肪
酸(R−COOHで表され、Rは炭素数7〜17個の飽
和又は不飽和のアルキル基)、上記の脂肪酸のアルカリ
金属塩(Li、Na、に等)又はアルカリ土類金属塩(
MgSCa、 Ba等)からなる金属石鹸、前記の脂肪
酸エステルのフッ素を含有した化合物、ポリアルキレン
オキサイドアルキルリン酸エステル、レシチン、トリア
ルキルポリオレフィンオキシ第四アンモニウム塩(アル
キルは炭素数1〜5個、オレフィンはエチレン、プロピ
レン等)等が挙げられる。このほかに炭素数12以上の
高級アルコール、さらには硫酸エステル等も使用可能で
ある。また、コハク酸エステル(エチレングリコールエ
ステルも含む)のスルホン酸塩とマレイン酸共重合体の
ポリカルボン酸、アミン系界面滑性剤、ポリオキシアル
キレングリコールのそれぞれを組み合わせたものも使用
できる。これらの分散剤は、一種類のみで用いても、あ
るいは二種類以上を併用しても良好である。これらの分
散剤は磁性粉末100重量部に対して1〜20重量部の
範囲で添加される。
カップリング剤としては公知のチタネートカップリング
剤、シラン系カンブリング剤等を併用しても良い。
研磨剤としては、一般に使用される材料で溶融アルミナ
、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダム、人造コランダ
ム、ダイヤモンド、人造ダイヤモンド、ザクロ石、エメ
リー(主成分はコランダムと磁鉄鉱)、二酸化チタン等
が使用される。これらの研磨剤はモース硬度が5以上で
あり、平均粒子径0.05〜5μmの大きさのものが使
用され、特に好ましくは0.1〜2μmのものである。
これらの研磨剤は磁性粉100重量部に対して1〜20
重■部の範囲で添加される。
充填剤としては、ゲーサイト(α−FeOOH)、ベン
ガラ(α−pe、o3)、微粉末シリカゲル、コロイダ
ルシリカ、沈降性シリカ、炭酸カルシウム、炭酸バリウ
ム、炭酸ストロンチウム、塩化バリウム、塩化ストロン
チウム、水酸化マグネシウム、チタン酸カリウム、酸化
亜鉛、酸化チタン、カオリン、タルク、珪藻土、Cu1
O12ZnO・Sin□・H2O、La、 Ce、 P
r、 Md及びSmのフッ化物、ガラス粉末等が使用さ
れる。これらの充填剤は、モース硬度が5未満であり、
平均粒子径が0.05〜5μm好ましくは0.1〜2μ
mの非磁性微粉末である。これらの充填剤は磁性粉末1
00重量部に対して1〜20重量部の範囲で添加される
帯電防止剤としては、カーボンブラック、グラファイト
、酸化スズ−酸化アンチモン系化合物。
酸化チタン−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物。
カーボンブラックグラフトポリマー等の導電性粉末、サ
ポニン等の天然界面活性剤、アルキレンオキサイド系1
 グリセリン系、グリシドール系等のノニオン界面活性
剤、ピリジンその他の複素環類。
ホスホニウム又はスルホニウム類等のカチオン界面活性
剤、カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸エステル基
、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界面活性
剤、アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミノアルコー
ルの硫酸又はリン酸エステル等の両性活性剤等があげら
れる。これらのうち導電性微粉末は結合剤100重量部
に対して2〜20重量部で、界面活性剤は0.1〜10
重量部の範囲で添加される。これらの界面活性剤は、単
独又は混合してもよい。これらは帯電防止剤として用い
られるものであるが、その他の目的例えば分散、磁気特
性の改良、潤滑性の改良、塗布助剤として使用される場
合もある。
防錆剤としては、リン酸、スルファミド、グアニジン、
ピリジン、アミン、尿素、ジンククロメート、カルシウ
ムクロメート、ストロンチウムクロメート等が使用でき
るが、特にジシクロヘキサンアミンナイトライド、シク
ロヘキシルアミンクロメート、ジイソプロピルアミンナ
イトライト、ジェタノールアミンホスフェート、シクロ
ヘキシルアンモニウムカーボネート、ヘキサメチレンジ
アミンカーボネート、プロピレンジアミンステアレート
、グアニジンカーボネート、トリエタノールアミンナイ
トライト、モルフォリンステアレート等の気化性防錆剤
(アミン、アミド又はイミドの無n、酸塩又は有機酸塩
)を使用すると防錆効果が向上する。これらの防錆剤は
磁性微粉末100重量部に対して0.01〜20重量部
の範囲で添加される。
上記塗料に配合される溶媒あるいはこの塗料の塗布時の
希釈溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類
、メタノール、エタノール。
プロパツール、ブタノール等のアルコール類、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸グリコール、乳酸エ
チル、エチレングリコールモノアセテート等のエステル
類、エーテル、グリコールジメチルエーテル、クリコー
ルモノエチルエーテル。
ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル鎖、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、メチレ
ンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素、ニトロプロパン等のも
のが使用できる。
磁性粉末及び上記の結合剤、分散剤、研磨剤、帯電防止
剤、溶剤等は混練されて磁性塗料にされる。また、前述
の高融点脂肪酸エステル及び低融点脂肪酸エステルを含
む潤滑剤を磁性層中に内添する場合には、これら潤滑剤
も磁性層中に混練する。
混純にあたっては、磁性粉末及び上記の各成分は全て同
時に、あるいは混合順次に混′Is機に投入される。例
えば、まず分散剤を含む溶液中に磁性粉末を加え所定の
時間混練し、しかる後に残りの各成分を加え混練を続け
て磁性塗料にする方法がある。
非磁性支持体の素材としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリエチレン−2,6−ナフタレ。
−ト等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオ−レフイン類、セルローストリアセテート
セルロースダイアセテート、セルロースアセテートブチ
レート、セルロースアセテートプロピオネート等のセル
ロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等
のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリ
アミドイミド等のプラスチックの他、用途に応じてアル
ミニウム、w4.スズ、亜鉛又はこれらを含む非磁性合
金等の非磁性金属類、ガラス、BN、 Siカーバイド
、磁器、陶器等のセラミック、紙、バライタ又はポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−ブテン共重合体等
の炭素原子数2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布又
はラミネートした紙等の紙類も使用できる。
これらの非磁性支持体の厚みは通常約2〜100μm程
度、好ましくは3〜50μmである。
〔作用〕
融点が5℃以上で炭素数が12以上の脂肪酸エステルは
、高温域において良好な潤滑効果を示す。
また、融点が5℃未満で炭素数が12以上の脂肪酸エス
テルは、低温域において良好な潤滑効果を示す。
したがって、両者をその重量比が2:8〜8:2の割合
で混合し、これを非磁性支持体上に磁性層を形成してな
る磁気記録媒体に保持させることによって、低温から高
温までの広い1変範囲に亘って良好な潤滑作用が発揮さ
れる。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
先ず、本実施例で使用した潤滑剤を第1表に示す。
第1表 実施例1 磁性粉末(比表面積48m/g、抗磁力15000s。
飽和磁化125 emu/g)         15
0重量部塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体  20重
量部ポリエステルポリウレタン樹脂    20重量部
アルミナ(α−AhO*)         10重量
部カーボンブランク          12重量部ト
ルエン             200重量部シクロ
ヘキサン           200重景部上記組成
物を基本組成物とし、これをサンドミルシステムにて混
線骨敗し、その後フィルタ一工程を通し、次いで硬化剤
としてイソシアナート化合物を10重量部加え30分攪
拌し磁性塗料とした。
この磁性塗料を厚み33μmのヘースフィルムの表裏面
に厚さ4μmとなるように塗布し、カレンダ処理を施し
磁性層を形成した。そしてこの磁性層上に第1表に示す
潤滑剤lを塗布量が400’ng/m” となるように
■布した。
その後、このフィルムを直径47Nの円板状にに打ち抜
きサンプルディスクを作製した。
実施例2 実施例1で使用した潤滑剤1を潤滑剤2に変え、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルディスクを作製した
実施例3 実施例1で使用した潤滑剤1を潤滑剤3に変え、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルディスクを作製した
実施例4 実施例1で使用した潤滑剤1を潤滑剤4に変え、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルディスクを作製した
実施例5 実施例1で使用した潤滑剤1を潤滑剤5に変え、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルディスクを作製した
実施例6 実施例1の基本組成物に潤滑剤6を4重量部添加し、こ
れをサンドミルシステムにて混線分散し、その後フィル
タ一工程を通し、次いで硬化剤としてイソシアナート化
合物を10重量部加え30分攪拌し磁性塗料とした。
この磁性塗料を厚み33μmのヘースフィルムの表裏面
に厚さ4μmとなるように塗布し、カレンダ処理を施し
た。
その後、このフィルムを直径47菖■の円板状にに打ち
抜きサンプルディスクを作製した。
実施例7 実施例6で使用した潤滑剤6の添加量を8重量部として
、他は実施例6と同様の方法によりサンプルディスクを
作製した。
実施例8 実施例6で使用した潤滑剤6の添加〒を13重星部とし
て、他は実施例6と同様の方法によりサンプルディスク
を作製した。
比較例1 実施例1で使用した潤滑剤lを潤滑剤7に変え、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルディスクを作製した
比較例2 実施例1で使用した潤滑剤1を潤滑剤8に変え、他は実
施例1と同様の方法によりサンプルディスクを作製した
上述のようにして作製された各サンプルディスクをジャ
ケットに組み込み、ビデオフロッピー用ディスクとし、
−5°C及び45℃の環境下において連続耐久走行テス
トを行った後、信号減衰度を測定した。測定結果を第2
表に示す。
(以下余白) 第2表 第2表より明らかなように、本発明による磁気記録媒体
では、−5℃から45℃という広い温度範囲において、
潤滑剤を磁性層上に塗布した場合にも、また磁性層内に
内添した場合においても良好な耐久性を示すことがわか
る。
これに対して高融点脂肪酸エステルのみを潤滑剤として
使用した磁気記録媒体は、高温側では良好な耐久性を示
すが低温側では耐久性の劣化が激しく、また低融点脂肪
酸エステルの、みを潤滑剤として使用した磁気記録媒体
は、低温側では良好な耐久性を示すが高温側では耐久性
の劣化が激しいものであった。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明においては磁
気記録媒体の潤滑剤として融点が5℃以上で炭素数が1
2以上の脂肪酸エステルと融点が5℃未満で炭素数が1
2以上の脂肪酸エステルを併用し、且つこれらの混合比
を重量比で2:8〜8:2としているので、低温から高
温までの広い温度範囲に亘って良好な潤滑作用を発揮さ
せることができる。
また、磁気記録媒体の使用温度範囲に合わせて、所望す
る融点を有する脂肪酸エステルを組み合わせればよいた
め、容易に磁気記録媒体の使用温度範囲の拡大が図れる
したがって、広い温度範囲に亘って潤滑性が保たれ、走
行安定性、耐摩耗性等、に優れた磁気記録媒体が提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した磁気記録媒体の構成例を示す
要部拡大断面図である。 第2図は本発明を適用した磁気記録媒体の他の構成例を
示す要部拡大断面図である。 1・・・非磁性支持体 2・・・磁性層 3・ ・ ・トップコート層 特許出願人   ソニー株式会社 代理人  弁理士  小泡  晃 同   田村 榮− 第1図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主体とする磁
    性層が形成されてなる磁気記録媒体において、 前記磁性層は融点が5℃以上で炭素数が12以上の脂肪
    酸エステルと融点が5℃未満で炭素数が12以上の脂肪
    酸エステルを重量比で2:8〜8:2の割合で保持して
    いることを特徴とする磁気記録媒体。
JP61297754A 1986-12-16 1986-12-16 磁気記録媒体 Pending JPS63152024A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5093173A (en) * 1989-01-13 1992-03-03 Hitachi, Ltd. Magnetic disc comprising a substrate of an amorphous glass continuous phase dispersed with crystal particles which produce a structurally defined surface on the substrate
JPH04137221A (ja) * 1990-09-28 1992-05-12 Tdk Corp 磁気記録媒体

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JPS61144726A (ja) * 1984-12-18 1986-07-02 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

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