JPH0632878A - ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)重合体及び製造法 - Google Patents

ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)重合体及び製造法

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JPH0632878A
JPH0632878A JP4193814A JP19381492A JPH0632878A JP H0632878 A JPH0632878 A JP H0632878A JP 4193814 A JP4193814 A JP 4193814A JP 19381492 A JP19381492 A JP 19381492A JP H0632878 A JPH0632878 A JP H0632878A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)及
びそのα−スルホニウム塩またはα−アルコキシ体から
の脱離反応による製造法の提供。 【構成】式 (式中、nは10以上の整数。)を繰返し単位とするポ
リ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)重合体。同重
合体に電子受容性または供与性物質を添加した導電性重
合体。上記ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)
重合体は、 (式中、R,RはC1〜10のアルチル基、Xはハ
ロゲン)の重合体の置換基の脱離により合成される。 【効果】p型及びn型ドーピングが可能な導電性高分子
が得られる。さらにこの得られた高分子は、前駆体高分
子が溶媒に可溶なため、成膜が容易であり、導体、半導
体、光学材料、帯電防止材料等、機能性材料として、電
池、表示素子、発行素子、光電変換素子、センサー、ト
ランジスタ等、への応用が可能。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特徴ある物理的・電気化
学的特性を有し、それによって広範な分野での機能性材
料に用いることができ、電池、表示素子、発光素子、光
電変換素子、センサ−、OPC電極、修飾電極、エレク
トロクロミックデバイス、有機太陽電池、有機トランジ
スタ等各種デバイスに有用である新規なパイ共役系導電
性高分子とその合成法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パイ共役系導電性高分子には、ドーピン
グ等によって酸化され正孔が電気伝導の主役を演じるp
型有機導電体と、ドーピング等によって還元され電子が
電気伝導の主役を演じるn型有機導電体がある。前者の
例は数多くあり、研究・開発が進んでいるが、後者の例
は極めて少ない。電子電導体であるn型有機電導体は、
電子輸送層として利用でき、発光素子、OPC電極等の
広範な用途が期待されるだけに開発が切望されているの
である。
【0003】シンセティック メタルス、25巻(1988)
103−107頁に開示されているポリ−2,5−ピリ
ジンジイルは数少ないn型有機導電体の例である。n型
有機電導体の材料としてピリジン環を導入すると、環中
の窒素原子が電子吸引性であるため、n型電導になりや
すいと言われている。しかし、ポリ−2,5−ピリジン
ジイルが可溶な溶媒は蟻酸などの特殊溶媒に限られてお
り、薄膜を用いる電子デバイス等への利用が加工の面で
制限される。ドイツ特許2,042,605.8では、
ピリジン系化合物のアルデヒド体の縮合反応によってポ
リ−ピリジンジイルビニレン系化合物を合成したことを
報告しているが、この方法では生成物であるポリ−ピリ
ジンジイルビニレンの重合度が低く不純物を多く含み、
また成膜性が著しく悪い。また、実施例はピリジン−
2,6−ジイルビニレンのみであり、この実施例にした
がって合成し、電気電導度を測定したところ10−8S
/cm以下、ナトリウム、ヨウ素ドープ後でも10-6
/cm以下であり、導電性高分子としての性質は持ち合
わせていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成膜性が良
好で、n型ド−ピングが可能な有機導電体を得ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記問題点
を解決するために鋭意検討を行った結果、本発明のポリ
(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)
【化4】 がドーピング等によって還元され、電子が電気伝導の主
役を演じるn型有機導電体を与えることを見出した。ピ
リジン環中の窒素原子が電子吸引性であるため、n型電
導になりやすいと考えられる。またこの重合体の前駆体
が可溶性であり、スピンコ−ティング等の手法によって
薄膜形成が容易であり、この前駆体を焼成することによ
ってポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)の薄膜
を得ることができるため、単に導体としてのみならず、
半導体、光学材料、帯電防止材料等、広範な機能性材料
として用いることができ、電池、表示素子、発光素子、
光電変換素子、センサ−、OPC電極、修飾電極、エレ
クトロクロミックデバイス、有機太陽電池、有機トラン
ジスタ等、各種の電子デバイスに有用である。
【0006】以下に本発明を具体的に説明する。本発明
のポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)は、例え
ば次のような反応と置換基の脱離によって合成され
る。;即ち、イソシンコメロン酸を原料とし、そのエス
テル化、エステルの還元によるアルコール体の合成、そ
のアルコール体のハロゲン化、及びハロゲン化合物のス
ルホニウム塩化、スルホニウム塩の重合による前駆体の
合成、最後に該水溶性スルホニウム塩型前駆体、
【化5】 またはその有機溶媒可溶性アルコキシ型前駆体
【化6】 のα位の置換基の脱離によるポリ(ピリジン−2,5−
ジイルビニレン)への変換からなる。
【0007】これらの反応について、ハロゲン化合物、
即ち2,5−ビス(クロロメチル)ピリジン、2,5−
ビス(ブロモメチル)ピリジン等は公知であり(例え
ば、ザジャーナル オブ オーガニック ケミストリ
ー、51巻、1551〜1555頁参照)、また、スル
ホニウム塩化、α位のスルホニウム塩のアルコキシによ
る置換、スルホニウム塩またはアルコキシの脱離反応に
よる重合体の合成については、類似の方法(例えば、米
国特許3,401,152)が応用できる。
【0008】即ち、2,5−ビス(ハロゲノメチル)ピ
リジンのスルホニウム塩化では、このハロゲン化合物と
スルフィドとを適当な溶媒中で加熱反応させる。スルフ
ィドとしては、ジメチルスルフィド、ジエチルスルフィ
ド、ジプロピルスルフィド、テトラヒドロチオフェンな
どを使用することができる。この中で、脱離反応を考慮
に入れると脱離しやすいテトラヒドロチオフェンを使用
するのが好ましい。反応溶媒としては原料が溶解するも
のであれば特に制限はないが、反応中間体としてのモノ
スルホニウム塩が析出してくる溶媒は好ましくない。好
ましい溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール類、水、ジメチルスルホキサイド
などの極性溶媒があげられる。
【0009】反応温度は、生成物のスルホニウム塩によ
って異なる。加熱を必要とするが、一般的にスルホニウ
ム塩が高温で不安定であるので、反応は30〜120℃
で行われる。好ましくは、50〜80℃の範囲である。
反応時間は温度によっても異なるが12時間以上を要す
る。スルフィドは2,5−ビス(ハロゲノメチル)ピリ
ジンに対して、少なくとも2モル以上、好ましくは3〜
4モル倍程度用いる。未反応のスルフィドは結晶化によ
る目的物の単離の時に容易に除去できる。
【0010】スルホニウム塩の重合は2通りの方法で行
うことができる。一つは水系の溶液中で水溶性の塩基を
反応させる方法、他の一つは有機溶媒中でアルコキシド
を反応させる方法である。水系溶液中で用いられる塩基
としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
アンモニウム等の無機アルカリ、水酸化テトラメチルア
ンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウムなどの水
酸化テトラアルキルアンモニウム塩があげられる。塩基
の量はスルホニウム塩に対して当モル量が必要である。
但し塩基のモル数が多いとスルホニウム塩の脱離が進
み、不溶化しやすい。従って、好ましい範囲としては
1.0〜1.5倍モル量の塩基が好ましい。
【0011】水系溶媒中では、まず水またはアルコール
類及びその混合溶媒に溶したスルホニウム塩の反応溶液
を所定の温度にし撹拌する。それに、所定の温度にした
当モル量の塩基の水溶液をすばやく滴下する。その際、
二酸化炭素の重合溶液への溶解を防止するために、不活
性気体をバブリングする方が好ましい。反応温度は20
℃以下で溶液が凝固する温度の範囲で行う。尚、溶液の
濃度はスルホニウム塩・塩基ともに特に制限はないが、
通常それぞれ0.1〜1モル程度で行う。重合は塩酸な
どの無機酸で中和することにより停止する。従って、重
合度の制御は塩酸を加える時間で制御することができ
る。但し、数時間で反応はほぼ終わっており、その場合
の重合度は反応温度、塩基の種類によって変化する。一
般的に、反応温度が低いほど、また塩基の塩基性が強い
ほど最終的な重合度は高くなる。
【0012】中和に用いる酸としては塩酸、硫酸、硝酸
等の無機酸、パラトルエンスルホン酸、トリフルオロ酢
酸等の強酸の水溶液が好ましい。中和後、ゆっくりと室
温まで溶液の温度を戻し、低分子量の重合体や不純物を
除去するために、透析を行う。この透析時に、分画分子
量の異なる透析膜を使用することにより、適当な重合度
のものを分取することも可能である。通常、水溶液中で
0℃、塩基として水酸化ナトリウムを使用した場合、数
時間反応させることにより重合繰り返し単位nが40〜
80の重合体が生成する。
【0013】次に、もう一つの方法として、有機溶媒中
でアルコキシドと反応させるスルホニウム塩モノマーの
重合法について説明する。この方法では、アルコール等
の有機溶媒中に溶解した、スルホニウム塩の反応溶液を
所定の温度にして撹拌する。それに所定の温度にしたア
ルコキシドの非水溶液を滴下する。この際水の混入を防
ぐために、不活性気体中で反応させる方が好ましい。用
いるアルコキシドとしては、カリウムt−ブトキシド、
ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等が用い
られる。アルコキシドの量はスルホニウム塩に対して当
モル量以上が必要である。この場合も水系と同様に好ま
しいアルコキシドの量としては、1〜1.5倍モルであ
る。
【0014】反応に用いる有機溶媒としては、スルホニ
ウム塩及びアルコキシドが溶解するものであれば、特に
制限はない。例えば、スルホニウム塩、アルコキシドが
よく溶解する溶媒としては、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール等のアルコール類や、ジメチ
ルスルホキサイド等の極性溶媒が用いられる。また、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類との混合
溶媒系でも差し支えない。この場合の反応温度は20℃
から−50℃の範囲である。尚、反応溶液の濃度はスル
ホニウム塩、アルコキシドともに特に制限はないが、通
常それぞれ0.1〜1モル程度で行う。
【0015】この場合の重合停止も水系と同様にアルコ
キシドと当モルの酸を加えることにより行う。従って、
重合度の制御はこの場合も酸を加える時間で制御するこ
とができる。但しこの場合も一定時間以上で反応は終了
しており、その場合の重合度は反応温度、塩基の種類、
反応溶媒によって変化する。一般的に反応温度が低いほ
ど、また塩基の塩基性が強いほど、最終的な重合度は高
くなる。重合停止に用いる酸としては、塩酸、硫酸、硝
酸等の無機酸、パラトルエンスルホン酸、トリフルオロ
酢酸などの強酸の水溶液が好ましい。重合停止後、ゆっ
くりと室温まで溶液の温度を戻す。この場合、重合度、
反応によっては副生成物や目的物が沈澱していることも
ある。次に低分子量の重合体や不純物を除去するため
に、透析(水を溶媒)を行うが、これらの沈澱物は水を
加えることにより、再溶解した後に行う。このようにし
て、最終的に水溶性前駆体水溶液を得る。この方法では
通常メタノール中で−20℃、塩基としてカリウムt−
ブトキシドを使用した場合、数時間で重合繰り返し単位
nが100〜200程度の重合体が生成し、水系での重
合に比較して、高分子量のものが得られる。但し、この
重合法ではモノマーのスルホニウム塩基の脱離も進みや
すく、水系で得られるものよりも溶解性がやや悪くな
る。
【0016】以上本発明の2通りの方法で得られる水溶
性前駆体水溶液を溶媒のエバポレートにより適当な濃度
に調節し、基板上に薄膜作成することができる。また、
パターニング等も可能である。
【0017】ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレ
ン)への変換は、水溶性前駆体を加熱してα位のスルホ
ニウム塩基を脱離させることにより行われる。例えば1
00〜400℃の範囲で加熱するとスルフィドとハロゲ
ン化水素が脱離して二重結合が形成し、暗赤色のポリ
(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)が得られる。1
00℃以下ではスルホニウム塩基が脱離しにくく、また
400℃以上ではポリマーの分解がおこる。この場合の
雰囲気としては、加熱時のポリマーの酸化を防ぐため、
不活性雰囲気または真空中で行う方が好ましい。加熱時
間は、温度、雰囲気などにより異なるが、通常1 時間以
上行われる。上記水溶性前駆体はメタノールなどのアル
コールで処理することにより、α位のスルホニウム塩基
がアルコキシ基に変換した有機溶媒可溶型の前駆体に変
換することが可能である。この有機溶媒可溶性になるこ
とにより、ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)
の利用範囲は更に広がる。例えば、電極等の金属上に塗
布する場合の、水による電極の劣化を防ぐことができ
る。
【0018】水溶性前駆体から有機溶媒可溶型前駆体へ
の置換法としては、過剰の1価のアルコールと50℃以
下の常圧下で長時間ゆっくりと反応させる方法がとられ
る。ここで50℃以上の高温になると、スルホニウム塩
の脱離のみが進行し、2重結合の生成のみが起こり不溶
化の原因となる。置換に用いる1価のアルコールに特に
制限はないが、炭素数が多くなり過ぎるとアルコキシ基
置換した前駆体からポリ(ピリジン−2,5−ジイルビ
ニレン)への変換がおこりにくくなり好ましくない。ま
た、同一炭素数のアルコキシ基では、ノルマル、イソ、
ターシャリーの順に脱離も起こりやすい傾向にある。従
って、有機溶媒可溶型前駆体に置換するためのアルコー
ルとしては、メタノール、エタノール、ノルマルプロパ
ノール、ノルマルブタノール等が好ましい。実際に反応
させる場合、50℃以下で用いるアルコールが液体であ
ればアルコールに投入し、24時間以上反応させる。また
アルコールが固体である場合はエーテル系溶媒などの他
の有機溶媒と混合させる方法がとられる。
【0019】このようにして得られた有機溶媒可溶型前
駆体は、クロロホルム、塩化メチレン、1,1,2,2
−テトラクロロエタン等のハロゲン系溶媒、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキサイド、N-メチルピロリ
ドン等の極性溶媒、蟻酸などに可溶であり、導電基板上
に薄膜が作成可能であり、パターニングも容易にでき
る。
【0020】この有機溶媒可溶型前駆体のポリ(ピリジ
ン−2,5−ジイルビニレン)への変換は、水溶性前駆
体と同様に、不活性雰囲気または真空中での加熱によ
る、α位のアルコキシ基の脱離によって行われる。例え
ば、100〜400℃の範囲で、窒素雰囲気中で加熱す
ることによりアルコキシ基がアルコールとして脱離し
て、2重結合が形成し、暗赤色のポリ(ピリジン−2,
5−ジイルビニレン)が得られる。またこのアルコキシ
基の脱離反応の際、塩化水素などの酸触媒の存在下で加
熱すると、脱離時間、脱離温度の低減が可能である。以
上のようにして得られたポリ(ピリジン−2,5−ジイ
ルビニレン)は不溶、不融の暗赤色フィルムとして得ら
れ、自立性もある。また空気中に放置しても安定であ
る。
【0021】このポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニ
レン)は、導電性高分子の一般的な性質であるドーピン
グが可能である。このドーピングについては、例えば、
フィジクス レビュー レター、39巻、1098頁以
来多数報告されている。ドーピングには、p型ドーピン
グとn型ドーピングの2種類がある。p型ドーピングで
は、電子受容体(酸化剤)添加により、高分子内に正孔
を多数発生させ、その正孔がキャリアとなり、高導電化
し、p型導電体となる。またn型ドーピングでは、電子
供与体(還元剤)添加により、高分子内に電子を多数発
生させ、その電子がキャリアとなり、高導電化し、n型
導電体となる。
【0022】このドーピングの方法には、酸化剤や還元
剤を溶液中や気相中で直接高分子に接触させる化学的方
法や、高分子を電極に取り付け、電気化学的に酸化、還
元させる電気化学的方法がある。ポリ(ピリジン−2,
5−ジイルビニレン)をドーピングする方法も一般的な
ドーピングの方法と同様である。例えば化学的なp型ド
ーピングは、ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレ
ン)をヨウ素や硫酸などの酸化剤雰囲気中や塩化鉄など
の酸化剤溶液中にさらすことで達成される。また化学的
n型ドーピングでは、ポリ(ピリジン−2,5−ジイル
ビニレン)をナトリウムナフタレン、ブチルリチウム等
の還元剤と溶液中で反応させることにより達成される。
これらの酸化剤、還元剤は、各々その酸化力、還元力が
大きいものが好ましい。
【0023】電気化学的p型ドーピングはポリ(ピリジ
ン−2,5−ジイルビニレン)を電極に担持させ、電解
液、例えば、(CH34 N・BF4 、(C254
N・BF4 等のアルキルアンモニウム塩や、LiBF
4 、LiPF4 、NaPF6 等のアルカリ金属塩の溶液
中で正に印加することにより、電解液中のアニオンが高
分子中に添加され達成される。
【0024】ここでこれらの塩を溶解する溶媒に特に限
定はない。例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルエー
テル等のエーテル類、アセトニトリル、ベンゾニトリル
等のニトリル類、プロピレンカーボネート等のカーボネ
ート、ニトロベンゼン、ベンゼン、ニトロメタンなどの
有機溶媒や、場合によっては水、アルコールも使用でき
る。但し、正に印可したときの安定性を考えると、エー
テル類や、アセトニトリル等のニトリル類、カーボネー
ト類、ニトロベンゼンが好ましい。特にカーボネート
類、ニトリル類が好ましい。
【0025】電気化学的n型ドーピングはポリ(ピリジ
ン−2,5−ジイルビニレン)を同じ電極に担持させ、
p型ドーピングと同様の電解液中で負に印加することに
より、電解液中のカチオンが高分子中に添加され達成さ
れる。この場合の電解液に用いられる溶媒は特に限定は
ないが、負に印加した時の安定性を考えるとエーテル類
が好ましい。
【0026】この様にして得たポリ(ピリジン−2,5
−ジイルビニレン)の応用は、主にそのn型電導体とい
う特性を利用した電池用電極やOPC電極、エレクトロ
ルミネッセント素子の電荷輸送層、トランジスタ等に用
いることが可能である。またその場合の製品形態として
は、前駆体が可溶性であるという特徴を生かした薄膜や
フィルムとして用いることができる。
【0027】以上に記述したように、ポリ(ピリジン−
2,5−ジイルビニレン)は、溶媒に可溶な前駆体を経
由して合成でき、更に容易にポリ(ピリジン−2,5−
ジイルビニレン)に変換することができるn型有機導電
体であることを最大の特徴としている。
【0028】
【実施例】次に本発明の方法について代表的な例を挙げ
て更に具体的に説明する。 実施例1 〔2,5−ビス(クロロメチル)ピリジンのスルフォニ
ウム塩化〕2.0gの2、5−ビス(クロロメチル)ピ
リジンを水80mlとメタノール20ml(水:メタノ
ール=8:2)の混合溶液に溶し、テトラヒドロチオフ
ェンを4.0g(原料に対し4モル当量)加え、約50
℃で24時間加熱した。溶媒除去後アセトンを加え冷却
すると沈澱が生成した。アセトン除去後乾燥させると
3.7g(収率93%)の2、5−ビス(クロロメチ
ル)ピリジンのスルフォニウム塩が得られた。 1H−N
MR測定による各水素のピークの帰属は次の通りであ
る;2.35ppm(m)(テトラヒドロチオフェンの
β位のメチレン水素)、3.60ppm(m)(テトラ
ヒドロチオフェンのα位のメチレン水素)、4.60p
pm(s)(ピリジン環5位のメチレン水素)、4.7
5ppm(s)(ピリジン環2位のメチレン水素)、
7.70ppm(d)(ピリジン環3位の水素)、8.
15ppm(d)(ピリジン環4位の水素)、8.75
ppm(s)(ピリジン環6位の水素)。この物質の元
素分析の結果は理論値と許容誤差の範囲内で一致してい
た。
【0029】〔水溶性前駆体高分子の合成(1)〕3.
7gの2,5−ビス(クロロメチル)ピリジンのスルフ
ォニウム塩を100mlの水に溶解し、アルゴンでバブ
リングしながら0℃に冷却した。2.9gの水酸化ナト
リウム(原料に対しモル当量)を100mlの水に溶解
し、同様にアルゴンでバブリングしながら0℃に冷却し
た。1時間後両者を混合し更に4時間反応させた。反応
終了後塩酸で中和した後透析した。その結果ポリ(ピリ
ジン−2,5−ジイルビニレン)の前駆体水溶液を得
た。 1H−NMR測定による各水素のピークの帰属は次
の通りである;2.35ppm(m)(テトラヒドロチ
オフェンのβ位のメチレン水素)、3.60ppm
(m)(テトラヒドロチオフェンのα位のメチレン水
素)、4.70ppm(m)(ピリジン環2位、5位の
メチレン、メチン水素)、7.70ppm(m)(ピリ
ジン環3位の水素)、8.15ppm(m)(ピリジン
環4位の水素)、8.75ppm(m)(ピリジン環6
位の水素)。この前駆体の水溶液の粘度は10.5cP
s(1wt%)、17.6cPs(3wt%)であり、
元素分析の結果は理論値と許容誤差の範囲で一致してい
た。
【0030】〔有機溶媒可溶型前駆体高分子の合成
(1)〕ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)の
前駆体水溶液を透析チューブに入れ、メタノールで透析
した。透析膜中にメタノールに不溶のゲルが沈澱したの
でこれを集め、クロロホルム中でGPC測定したとこ
ろ、ポリスチレン換算で繰り返し単位nが50〜80の
高分子体であった。 1H−NMR測定による各水素のピ
ークの帰属は次の通りである;3.40ppm(m)
(メトキシのメチル水素)、4.70ppm(m)(ピ
リジン環2位、5位のメチレン、メチン水素)、7.7
0ppm(m)(ピリジン環3位の水素)、8.15p
pm(m)(ピリジン環4位の水素)、8.75ppm
(m)(ピリジン環6位の水素)。この前駆体の1,
1,2,2−テトラクロロエタン溶液での粘度は4.5
cPs(1wt%)8.4cPs(3wt%)であり、
元素分析の結果は理論値と許容誤差の範囲内で一致して
いた。
【0031】〔ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレ
ン)の合成(1)〕約3%(w/w)のポリ(ピリジン
−2,5−ジイルビニレン)の前駆体水溶液を基板に塗
布し、真空中、約240℃で5時間加熱すると、基板上
にポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)が形成し
た。元素分析の結果は理論値と許容誤差の範囲内で一致
していた。この物質は紫外可視吸収スペクトル測定によ
って500nm付近に吸収が存在することが分った。ま
た赤外吸収スペクトル測定では970cm-1付近にトラ
ンス型ビニレンによると思われる強い吸収が表れた。ま
た前駆体の重量分析/マススペクトルの結果、加熱によ
りテトラヒドロチオフェンの脱離のみが観察され、重合
度nの値は変化していないことがわかった。
【0032】実施例2 〔ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)の合成
(2)〕実施例1で得られた有機溶媒可溶型のポリ(ピ
リジン−2,5−ジイルビニレン)の前駆体を基板に塗
布し、塩化水素を含むアルゴン雰囲気中、約240℃で
5時間加熱すると、基板上にポリ(ピリジン−2,5−
ジイルビニレン)が形成した。この物質は紫外可視吸収
スペクトル測定によって500nm付近に吸収が存在す
ることが分かった。また赤外吸収スペクトル測定では9
70cm-1付近にトランス型ビニレンによると思われる
強い吸収が表れた。また前駆体の重量分析/マススペク
トルの結果、加熱によりメトキシの脱離のみが観察さ
れ、重合度nの値は変化していないことがわかった。ま
た、元素分析の結果は理論値と許容誤差の範囲内で一致
していた。
【0033】実施例3 〔水溶性前駆体高分子の合成(2)〕3.7gの2、5
−ビス(クロロメチル)ピリジンのスルフォニウム塩を
100mlのメタノールに溶解し、アルゴンでバブリン
グしながら−20℃に冷却した。2.4gのカリウムt
−ブトキシド(原料に対しモル当量)を100mlのメ
タノールに溶解し、同様にアルゴンでバブリングしなが
ら−20℃に冷却し、1時間後両者を混合して更に4時
間反応させた。反応終了後塩酸で中和し、100mlの
水の中に加えた。その後、大部分のメタノールをエバポ
レートで除去して、水により透析して、ポリ(ピリジン
−2,5−ジイルビニレン)の前駆体水溶液を得た。 1
H−NMR測定による各水素のピークの帰属は次の通り
である;2.35ppm(m)(テトラヒドロチオフェ
ンのβ位のメチレン水素)、3.60ppm(m)(テ
トラヒドロチオフェンのα位のメチレン水素)、4.7
0ppm(m)(ピリジン環2位、5位のメチレン、メ
チン水素)、7.70ppm(m)(ピリジン環3位の
水素)、8.15ppm(m)(ピリジン環4位の水
素)、8.75ppm(m)(ピリジン環6位の水
素)。この前駆体の水溶液の粘度は12.5cPs(1
wt%)であり、元素分析の結果は理論値と許容誤差の
範囲内で一致していた。また、約2wt%が室温での飽
和濃度であった。
【0034】〔有機溶媒可溶型前駆体高分子の合成
(2)〕〔水溶性前駆体高分子の合成(2)〕で得た前
駆体高分子を実施例1と同様にメタノール処理すること
によって、有機溶媒可溶型の前駆体を得た。クロロホル
ム中でGPC測定したところ、ポリスチレン換算で繰り
返し単位nが100〜130の高分子体であった。 1
−NMR測定による各水素のピークの帰属は次の通りで
ある;3.40ppm(m)(メトキシのメチル水
素)、4.70ppm(m)(ピリジン環2位、5位の
メチレン、メチン水素)、7.70ppm(m)(ピリ
ジン環3位の水素)、8.15ppm(m)(ピリジン
環4位の水素)、8.75ppm(m)(ピリジン環6
位の水素)。1,1,2,2−テトラクロロエタン溶液
での粘度は4.5cPs(1wt%)、8.4cPs
(3wt%)であり、元素分析の結果は理論値と許容誤
差の範囲内で一致していた。
【0035】〔ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレ
ン)の合成(3)〕実施例3の〔水溶性前駆体高分子の
合成(2)〕で得られた約3%(w/w)のポリ(ピリ
ジン−2,5−ジイルビニレン)の前駆体水溶液を基板
に塗布し、真空中、約240 ℃で5時間加熱すると、基板
上にポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)が形成
した。元素分析の結果は理論値と許容誤差の範囲内で一
致していた。この物質は紫外可視吸収スペクトル測定に
よって500nm付近に吸収が存在することが分かっ
た。また赤外吸収スペクトル測定では970cm-1付近
にトランス型ビニレンによると思われる強い吸収が表れ
た。また前駆体の重量分析/マススペクトルの結果、加
熱によりテトラヒドロチオフェンの脱離のみが観察さ
れ、重合度nの値は変化していないことがわかった。
【0036】実施例4 〔ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)の合成
(4)〕実施例3の〔有機溶媒可溶型前駆体高分子の合
成(2)〕で得た有機溶媒可溶型のポリ(ピリジン−
2,5−ジイルビニレン)の前駆体を基板に塗布し、塩
化水素を含むアルゴン雰囲気中、約240℃で5時間加
熱すると、基板上にポリ(ピリジン−2,5−ジイルビ
ニレン)が形成した。この物質の元素分析の結果は許容
誤差の範囲内で一致していた。また紫外可視吸収スペク
トル測定によって500nm付近に吸収が存在すること
が分かった。また赤外吸収スペクトル測定では970c
-1付近にトランス型ビニレンによると思われる強い吸
収が表れた。また重量分析/マススペクトルの結果、加
熱によりメトキシの脱離のみが観察され、重合度nの値
は変化していないことがわかった。元素分析の結果は理
論値と許容誤差の範囲内で一致していた。
【0037】実施例5 〔電気化学的n型ドープ〕実施例1、2、3、4で白金
電極上に合成塗布(〜1μm)したポリ(ピリジン−
2,5−ジイルビニレン)の酸化還元電位をLiを対照
極、参照極として1M LiBF4 /DME中でサイク
リックボルタンメトリー法により調べた。その結果、い
ずれも1VvsLi/Li+ 付近にLi+ のドーピング、
アンドーピングに伴う酸化還元反応が見らた。
【0038】〔電気化学的p型ドープ〕実施例1、2、
3、4で白金電極上に合成塗布(〜1μm)したポリ
(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)の酸化還元電位
をLiを対照極、参照極として1M LiBF4 /PC
中でサイクリックボルタンメトリー法により調べた。そ
の結果、いずれも4VvsLi/Li+ 付近にBF4 -のド
ーピング、アンドーピングに伴う酸化還元反応が見られ
た。
【0039】実施例6 〔化学的n型ドープ〕実施例1、2、3、4で合成した
ポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)をナトリウ
ムナフタレンのテトラヒドロフラン溶液に8時間浸透し
て、その後50℃で1時間真空乾燥し、Na+ によるn
型ドーピングを行った。このドープした試料の電気伝導
度を4端子法によって測定した。その結果をドープ前の
試料の電気電導度とともに下記に示す。
【0040】〔化学的p型ドープ〕実施例1、2、3、
4で合成したポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレ
ン)を真空中でヨウ素の蒸気に8時間さらして、その後
室温で5時間真空乾燥し、ヨウ素によるp型ドーピング
を行った。このドープした試料の電気電導度を4端子法
によって測定した。その結果を下記に示す。
【0041】 試料 ド−プ前 Naド−プ後 I2 ド−プ後 ────────────────────────────────── 実施例1 <10-6S/cm 10-1S/cm 10-2S/cm 実施例2 〃 〃 〃 実施例3 〃 〃 〃 実施例4 〃 〃 〃
【0042】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、p型
及びn型ドーピングが可能な導電性高分子が得られる。
さらにこの得られた高分子は、前駆体高分子が溶媒に可
溶なため、成膜が容易であり、導体、半導体、光学材
料、帯電防止材料等、機能性材料として用いることがで
き、電池、表示素子、発光素子、光電変換素子、センサ
−、OPC電極、修飾電極、エレクトロクロミックデバ
イス、有機太陽電池、有機トランジスタ等、各種のデバ
イスへの応用が可能である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、nは10以上の整数。)を繰返し単位とするポリ
    (ピリジン−2,5−ジイルビニレン)重合体。
  2. 【請求項2】 請求項1の重合体に電子受容性物質が添
    加されていることを特徴とする導電性重合体。
  3. 【請求項3】 請求項1の重合体に電子供与性物質が添
    加されていることを特徴とする導電性重合体。
  4. 【請求項4】 式 【化2】 (式中、R1 、R2 は異なっていても同一でもよく、炭
    素数が1 〜10のアルキル鎖を示し、またR1 とR2 は炭
    素原子で環状に連結していてもよい。Xはハロゲン原子
    を示す。nは10以上の整数。)で表される重合体の置換
    基の脱離によって合成することを特徴とする、請求項1
    のポリ(ピリジン−2,5−ジイルビニレン)の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 式 【化3】 (式中のR3 は炭素数1〜10のアルキル鎖を示す。nは
    10以上の整数。)で表される重合体の置換基の脱離によ
    って合成することを特徴とする、請求項1のポリ(ピリ
    ジン−2,5−ジイルビニレン)の製造方法。
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