JPH0632600A - リーチ式フォークリフトの発進時における荷役制御装置 - Google Patents

リーチ式フォークリフトの発進時における荷役制御装置

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JPH0632600A
JPH0632600A JP4192524A JP19252492A JPH0632600A JP H0632600 A JPH0632600 A JP H0632600A JP 4192524 A JP4192524 A JP 4192524A JP 19252492 A JP19252492 A JP 19252492A JP H0632600 A JPH0632600 A JP H0632600A
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智彦 中村
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    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フォーク上に荷役物が載置され、かつ荷役物
がフォークとともにリーチシリンダにより前進位置に保
持された状態においてフォークリフトを発進動作する場
合に、フォークを荷役物とともに後退動作させ、駆動輪
の走行路面に対する押圧力を増大して、駆動輪のスリッ
プを防止し、確実に走行動作する。 【構成】 油ポンプ22の主油路の途中にリーチ用コン
トロールバルブ24を介在しリーチシリンダ5のピスト
ン5aを前進又は後退動作可能にする。又、前記主油路
の途中には電磁バルブ27を介在し、前記リーチシリン
ダ5の後退動作を行なう回路ポートと中立ポートとの切
り換えをソレノイドコイル28への通電により行なうよ
うにする。さらに、前記リーチシリンダ5の後退動作を
フォークリフトの前進動作と同期して行い、フォーク上
に載置した荷役物の後退動作により駆動輪に作用する走
行路面の押圧力を高めてスリップを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリーチ式フォークリフ
トの発進時における荷役制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リーチ式フォークリフトは車体フレーム
の前側に左右一対のリーチレッグを設け、該リーチレッ
グに沿ってフォークを装着したアウタマストを前後動す
るリーチシリンダを備えている。又、リーチレッグの前
端部には従動(前)輪が設けられ、車体フレームの下部
には駆動(後)輪が設けられている。さらに、前記アウ
タマストにはインナマストがリフトシリンダによって昇
降動作可能に装着され、該インナマストにはリフトブラ
ケットを介してフォークが昇降動作可能に装着されてい
る。
【0003】このリーチ式フォークリフトは後輪駆動で
あるため、フォークに荷役物が積載され、かつリーチシ
リンダによりフォークがアウタマストとともに前進位置
に押し出された条件下においては、荷役物の荷重が従動
輪の路面での支持点を中心にあたかもシーソの如く車体
フレームを持ち上げる方向に作用する。従って、駆動輪
の路面に対する荷重が最低となり特に走行路面の摩擦係
数が下がった状況下では、駆動輪がスリップするという
問題があった。
【0004】この問題を解消するため、車体フレームに
設置したメインウエイトの他に駆動輪の荷重を増大する
ためのサブウエイトをバッテリの下方あるいは車体フレ
ームの後方に設置し、フォークリフトの前進開始時にお
ける駆動輪の路面でのスリップを防止するようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
リーチ式フォークリフトでは、サブウエイトを装着して
いるので、車体フレームの全重量が増大し、走行に要す
るエネルギー量、つまりバッテリーの放電電流が常に大
きなる。このため、フォークリフトの走行(稼動)時間
が短くなるばかりでなく、加速性が低下し、単位時間当
たりの作業量が低下するという問題があった。
【0006】又、リーチシリンダが後退した状態におい
ては、駆動輪の荷重が過大となるため、駆動輪のタイヤ
寿命が短くなるとともに、走行路面が損傷し易くなる。
さらに、パワーステアリング機構の操舵に要する操作力
が増加するとともに、操舵性能が低下する場合もあっ
た。
【0007】この発明の目的は前記従来の技術に存する
問題点を解消して、リーチ式フォークリフトの発進時に
おける駆動輪と走行路面とのスリップを防止することが
できるとともに、ウエイトを増加する必要を無くして、
稼動時間を延長することができ、加速性を維持し、駆動
輪の寿命を長くし、さらにパワーステアリング機構等の
能力アップを図る必要がないリーチ式フォークリフトの
発進時における荷役制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は前記目的を達
成するため、フォークを装着したマストをリーチレッグ
に沿って前後動するリーチシリンダと、前記リーチシリ
ンダに作動油を油圧回路を介して供給する油圧ポンプ
と、前記油圧回路に設けられ、前記リーチシリンダのピ
ストンロッド室又はボトム室への圧油の供給を切り換え
るリーチ用コントロールバルブと、駆動輪を回転駆動す
る走行機構を制御する走行制御回路と、前記走行制御回
路の発進動作を指示する発進動作指示手段とにより構成
されたリーチ式フォークリフトにおいて、前記油圧回路
に対しリーチシリンダを後退動作させる後退動作ポート
と中立ポートとに切換可能に接続された電磁切換バルブ
と、前記発進動作指示手段から動作指示が出力された場
合に、前記電磁切換バルブを中立ポートから後退動作ポ
ートに切換制御するバルブ制御回路とを備えている。
【0009】
【作用】この発明においてはリーチ式フォークリフトの
発進動作指示手段から動作指示が出力された場合に、電
磁切換バルブが中立ポートから後退動作ポートに切り換
えられるので、油圧ポンプから吐出された圧油が回路を
通してリーチシリンダのピストンロッド室に供給され
る。このためリーチシリンダのピストンロッドによりア
ウタマストがインナマスト及びフォーク等とともに後退
動作される。
【0010】又、前記発進動作指示手段により走行制御
回路が動作されて走行機構により駆動輪が回転され、フ
ォークリフトが発進される。この時フォーク上に載置さ
れた荷役物の後退動作と車体フレームの前進動作が同期
して行われる場合には、荷役物の後退動作により、駆動
輪が走行路面に押しつけられ、駆動輪と走行路面の摩擦
係数が増大され、駆動輪のスリップが防止される。
【0011】さらに、電磁切換バルブが車体フレームの
発進動作以前に行われ、荷役物がリーチレッグに沿って
最後端位値に移動された後、あるいはその移動途中に駆
動輪が回転されて車体フレームの発進動作が行われた場
合には、荷役物による駆動輪荷重の減少方向への影響が
最低あるいは低減された状態となる。そして、駆動輪と
路面との摩擦係数が増大されているので、発進開始時に
駆動輪と路面がスリップすることはない。
【0012】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図1
〜図5に基づいて説明する。図2に示すように、リーチ
式フォークリフト1の車体フレーム2にはその前面下部
に前後方向に延びる一対のリーチレッグ3が左右に設け
られている。このリーチレッグ3には同レッグ3に沿っ
て前後方向に案内移動可能なアウタマスト4が立設支持
されている。又、リーチシリンダ5はその基端部が車体
フレーム2に固定され、同リーチシリンダ5のピストン
ロッド5aの先端は前記アウタマスト4に連結されてい
る。従って、運転席のリーチレバー6の操作によりピス
トンロッド5aが伸縮動し、アウタマスト4がリーチレ
ッグ3に沿って前後方向に移動される。
【0013】リフトシリンダ7は前記アウタマスト4の
後側部に上向きに固設され、そのピストンロッド7aの
先端はアウタマスト4の内側に昇降可能に装着されたイ
ンナマスト8の後面上部に連結されている。インナマス
ト8の内側にはリフトブラケット9がインナマスト8に
沿って昇降可能に装着され、このリフトブラケット9に
荷役物Wを載置するフォーク10が取着されている。
【0014】又、前記インナマスト8の上部にはチェー
ンホイール(図示略)が回転可能に支持され、同チェー
ンホイールには一端を前記リフトシリンダ7のシリンダ
本体上部に、他端を前記リフトブラケット9に連結した
チェーン(図示略)が掛装されている。そして、運転席
のリフトレバー11の操作によって前記リフトシリンダ
7のピストンロッド7aが上下方向へ伸縮動されると、
インナマスト8、チェーン及びリフトブラケット9等を
介してフォーク10が上下動される。
【0015】前記車体フレーム2の下部には駆動輪14
が、リーチレッグ3の前端部には従動輪15が設けられ
ている。前記駆動輪14は車体フレーム2内に収容した
走行用モータ16及び減速機17を介して回転駆動され
るようになっている。又、車体フレーム2内にはバッテ
リ18が収容されて、前記走行用モータ16を回転する
ようになっている。前記車体フレーム2の運転席には発
進動作指示手段としての前後進・中立位置切換レバー1
9が設けられるとともに、前記走行用モータ16の回転
数を制御するアクセルペダル20が設けられている。そ
して、前記切換レバー19を中立位置から前進又は後進
位置に切換配置した状態で、アクセルペダル20を操作
すると、走行用モータ16がアクセルペダル20の踏み
込み量に応じて正転又は逆転されて駆動輪14が回転さ
れフォークリフト1が前進又は後退動作される。
【0016】次に、前記リーチシリンダ5及びリフトシ
リンダ7の駆動のための油圧回路を図1に基づいて説明
する。リーチシリンダ5及びリフトシリンダ7に油タン
ク21の作動油を供給する油圧ポンプ22は、荷役用電
動モータ23の回転により駆動される。この油圧ポンプ
22とリーチシリンダ5の間には6ポート3位置手動切
換用のリーチ用コントロールバルブ24が設けられてい
る。そして、前記リーチレバー6の操作によりこのリー
チ用コントロールバルブ24が切り換えられ、同バルブ
24のスプールを開閉して作動油の流量調整を行い、ア
ウタマスト4の前後方向の移動速度が調整されるように
なっている。すなわち、作動油をリーチシリンダ5のシ
リンダロッド室5bあるいはシリンダボトム室5cに供
給することによりピストンロッド5aが伸縮動される。
【0017】又、同様に油圧ポンプ22とリフトシリン
ダ7との間には6ポート3位置手動切換用のリフト用コ
ントロールバルブ25が設けられている。そして、リフ
トレバー11の操作にてリフト用コントロールバルブ2
5が切り換えられると、同バルブ25のスプールが開閉
され作動油の流量調整が行われる。又、作動油がリフト
シリンダ7のシリンダボトム室7bに給排油されてフォ
ーク10を所定の揚高位置に上下動可能である。このリ
フト用コントロールバルブ25とリフトシリンダ7との
配管途中には荷役物検出手段としての油圧検出用リミッ
トスイッチよりなるリフト圧力センサ26が設けられて
いる。同スイッチ26はリフトシリンダ7に加わる油圧
を検知し所定値以上の油圧になるとオン動作するように
なっている。すなわち、同スイッチ26はフォーク10
に荷役物Wが載置されて、リフトシリンダ7のシリンダ
ボトム室7bの油圧が所定圧力以上になると、荷役物W
を検出しオン動作する。
【0018】前記リーチ用コントロールバルブ24とリ
フト用コントロールバルブ25との間には前記リーチシ
リンダ5のピストンロッド5aを後退動作させるための
電磁バルブ27が介在されている。この電磁バルブ27
はスプール27aが常にはバネ27bによりロックポー
ト27cに保持され、ソレイドコイル28に通電される
と、スプール27aがロックポート27cから後退動作
ポート27dに切り換えられるようにしている。
【0019】前記リーチシリンダ5のピストンロッド5
aにはロータリーエンコーダよりなるリーチストローク
センサ29が設けられていて、ピストンロッド5aの直
線的移動量、つまりフォーク10上の荷役物Wの前後方
向の位置が回転量に変換されて検出されるようにしてい
る。
【0020】次に、前記のように構成されたリーチ式フ
ォークリフト1の走行及び荷役制御装置の電気的構成を
説明する。図3に示すように、前記バッテリ18に対し
キースイッチ31及びヒューズ32,33,34を介し
て前記走行用モータ16、荷役用モータ23及び電磁バ
ルブ27がそれぞれ並列に接続されている。
【0021】前記バッテリ18にはヒューズ35を介し
てモータ16の回転方向及び回転数を制御する走行制御
回路36が接続されている。又、前記荷役用モータ23
は荷役制御回路37によってその回転数が制御されるよ
うになっている。さらに前記電磁バルブ27の制御回路
38は、電磁バルブ27のソレノイドコイル28に対す
る電流の開閉を行い、リーチシリンダ5のピストンロッ
ド5aを後退動作するようになっている。
【0022】図4に示すように前記走行用モータ16は
その界磁巻線39に接続された前進用コンタクタ40及
び後進用コンタクタ41の切換動作に基づいて正逆回転
される。前記走行制御回路36はパルス発生回路36
a、該回路から出力されたデューティ信号によりオン・
オフ制御されるトランジスタ等のパワー素子TR等にて
構成され、該走行制御回路36及びバイパスコンタクタ
42がモータ16に接続されている。前記走行制御回路
36はバイパスコンタクタ42の開路時に、前述したア
クセルペダル20に連動して設けたポテンショメータよ
りなるアクセル操作量センサ43(図5参照)の検出信
号に応じた公知のデューティ信号に従ってオン・オフさ
れる。そして、そのデューティ比に基づく回転速度でモ
ータ16を駆動制御し、デューティ比が例えば80〜1
00%の範囲で設定した値になると、バイパスコンタク
タ42が閉路してモータ16が最高速で回転される。
【0023】次に、図5に基づいて前記走行制御回路3
6、荷役制御回路37及びバルブ制御回路38を制御す
るための電気的構成について説明する。中央演算処理回
路CPU44は、記憶手段としての読み出し専用メモリ
ROM45に記憶された制御プログラムに従って動作さ
れ、その演算結果は読み出し・書き込み可能なメモリR
AM46に一時的に格納される。又、このCPU44に
は前後進・中立位置切換レバー19により動作される前
進又は後進を検出する後進センサ47及び前記アクセル
操作量センサ43が接続されている。
【0024】前記CPU44には前記リフト圧力センサ
26及びリーチストロークセンサ29が接続されるとと
もに、駆動輪14の回転数を検出するための回転センサ
48及び従動輪15の回転数を検出するための回転セン
サ49が接続されている。
【0025】前記CPU44には前述した走行制御回路
36、荷役制御回路37、バルブ制御回路38及びバイ
パスコンタクタ42が接続されている。これらはCPU
44により演算された各種の出力信号に基づいて、走行
用モータ16、荷役用モータ23及び電磁バルブ27の
制御をそれぞれ行うようにしている。
【0026】次に、前記のように構成したリーチ式フォ
ークリフト1について、その作用を説明する。最初に、
図5の制御回路によりフォークリフト1が走行する路面
Gの摩擦係数μを測定する動作は次のように行われる。
【0027】フォークリフト1が発進した場合、アクセ
ルペダル20を操作したときに駆動輪14の回転数nd
を回転センサ48の検出信号に基づいてCPU44によ
り算出する。又、従動輪15の回転数nl は回転センサ
49からの検出信号に基づいてCPU44により算出さ
れる。ここで駆動輪14の動的有効半径をrd 、従動輪
15の動的有効半径をrl とすると、これらは予めRO
M45にデータとして記憶されている。フォークリフト
1の加速走行時の駆動輪14の走行路面上での滑り率S
は次式(1)により算出される。
【0028】
【数1】1−S=rd ・nd /rl ・nl …(1) 上式により求められた滑り率Sが予め設定された限界滑
り率So (例えば、0.2)より大きくなったとき、低
い摩擦係数μの路面であると判断する。
【0029】又、フォークリフト1の減速走行時は滑り
率Sは次の(2)式で求められる。
【0030】
【数2】1−S=rl ・nl /rd ・nd …(2) フォークリフト1の発進時に滑り率Sを計測する場合に
は、一端スリップしてから次に述べる荷役制御を行うこ
とになるので、減速走行時に測定した滑り率SをRAM
46に記憶しておく。これを読み出して使用することに
より、発進時のスリップを防止する動作を選択して行う
ことが望ましい。
【0031】次に、図1及び図3に示すようにアウタマ
スト4、インナマスト8及びフォーク10が荷役物Wと
ともにリーチシリンダ5により前方位置に移動停止さ
れ、かつフォークリフト1が停止された状態において、
フォークリフト1を前進動作させる場合の動作を説明す
る。
【0032】このフォークリフト停止状態においては、
図1においてリーチ用コントロールバルブ24及びリフ
ト用コントロールバルブ25の各スプールが中立位置に
切り換えられるとともに、電磁バルブ27がロックポー
ト27cに切り換え保持されている。
【0033】ここで、図4においてキースイッチ31が
オンされるとともに、図5において前後進・中立位置切
換レバー19が中立位置から前進位置に切り換えられる
と、前後進センサ47から前進信号が出力される。又、
CPU44から走行制御回路36を経てモータ16の前
進用コンタクタ40がオンされて、駆動輪14を回転す
る走行用モータ16が正回転可能となる。
【0034】その後、アクセルペダル20を踏み込み操
作すると、それに連動した操作量センサ43からの検出
信号が図5においてCPU44に入力される。該CPU
44から通常の出力よりも低い出力、すなわち駆動輪1
4の回転センサ48からの検出信号nd をフィードバッ
クしながら立ち上がりの一定時間(例えば500m
s)、指定回転数nc (rps)で駆動輪14が回転す
るように走行制御回路36のデューティ比が制御され
る。
【0035】又、荷役制御回路37への制御信号は次の
ようにして出力される。油圧の遅延動作を補償するため
前述した走行制御回路36への出力開始時期よりも一定
時間(例えば50ms)以前に所定の指定デューティ
比、つまり後述の電磁バルブ27を開放した状態におい
て、負荷状態のリーチシリンダ5がある一定速度v(m
m/s)で後退動作するのに必要なデューティ比を出力
する。
【0036】さらに、前述した走行制御回路36への動
作信号の出力と同期して、一定時間(500ms)、電
磁バルブ27のソレノイドコイル28に通電を行う。そ
して、該バルブ27をロックポート27cから後退動作
ポート27dに切換動作し、リーチシリンダ5のロッド
5aによりアウタマスト4及び荷役物Wを後退動作す
る。
【0037】前述した立ち上がりの一定時間の指定回転
数nc に対し、駆動輪14の円周(2πrd )を掛け算
したものがリーチシリンダ5の前記一定速度vと等しく
なるように設定されている。
【0038】
【数3】v=2πrd ・ns …(3) 以上述べたようにフォークリフト1の前進速度と同速度
でリーチシリンダ5が短時間だけ後退動作されることに
なる。つまり、アウタマスト4と荷役物Wは最初の停止
位置と同じ位置に静止していることとなり、駆動輪14
で駆動する際に抵抗になるのはアウタマスト4と荷役物
Wを除いた慣性分のみとなり、駆動輪14のスリップを
防止することができる。
【0039】次に、この発明の別の実施例を図6に基づ
いて説明する。前記駆動輪14を支持するドライブユニ
ット50には支持機構51を介してキャスタ輪52が装
着されている。又、前記支持機構51の端部に位置する
サスペンションスプリング53のバネ受けにはポテンシ
ョメータ54が取着されている。そして、作動片55に
よってサスペンションスプリング53の長さの変化をポ
テンショメータ54で検出することにより、間接的に駆
動輪14の走行路面に対する圧力を計測するようにして
いる。
【0040】前記ポテンショメータ54を用いた場合に
は駆動輪14の荷重を検出することができるため、リー
チシリンダ5のストロークセンサ29の代わりにリーチ
シリンダ5が最も後退した状態でオンするスイッチで代
用することもできる。
【0041】又、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、次のように具体化することも可能である。 (1)前記実施例では走行開始と同時にリーチシリンダ
5の後退を行うようにしたが、これに代えて前後進セン
サ47からの前進信号又は後進信号が検出された時、又
はこの検出動作から実際に走行が開始されるアクセルペ
ダル20の踏み込み開始(走行用モータ16起動時)ま
での中間において、リーチシリンダ5を後退動作するよ
うにすること。
【0042】(2)前記実施例ではリフト圧力センサ2
6及びストロークセンサ29からの検出信号に基づいて
フォーク10が前進位置に、かつ荷役物Wがフォーク1
0上にあり、しかも駆動輪14と路面の摩擦係数μが設
定値以下になった場合のみに、電磁バルブ27を動作し
てリーチシリンダ5のロッド5aを後退動作するように
した。しかし、これらのセンサ26,29を省略した
り、摩擦係数μと無関係にロッド5aを後退動作するよ
うにしたりすることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明はフォー
ク上に荷役物が載置され、かつ荷役物がフォークととも
にリーチシリンダにより前進位置に保持された状態にお
いてフォークリフトを発進動作する場合に、フォークを
荷役物とともに後退動作させることができる。このため
駆動輪の走行路面に対する押圧力を増大して、駆動輪の
スリップを防止し、確実に走行動作することができる効
果がある。
【0044】又、この発明は車体フレームに駆動輪の路
面に対する圧力を増大させるためのサブウエイトを使用
する必要がなくなるので、走行時間の延長を図ることが
できる。さらに、消費動力を節減し、パワーステアリン
グ機構等の能力アップを防止し、加速性を向上し、駆動
輪の寿命を向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化したリーチ式フォークリフト
のリーチシリンダ及びリフトシリンダの油圧回路図であ
る。
【図2】リーチ式フォークリフトの正面図である。
【図3】走行用モータ、荷役用モータ及び電磁バルブの
略体制御回路図である。
【図4】走行用モータの制御回路図である。
【図5】走行用モータ、荷役用モータ及び電磁バルブの
制御回路図である。
【図6】駆動輪の圧力を検出する別の機構を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 リーチ式フォークリフト、2 車体フレーム、3
リーチレッグ、4 アウタマスト、5 リーチシリン
ダ、5a ピストンロッド、5b ロッド室、5c ボ
トム室、6 リーチレバー、10 フォーク、14 駆
動輪、15 従動輪、16 走行用モータ、19 発進
動作指示手段としての前後進・中立位置切換レバー、2
0 アクセルペダル、23 荷役用電動モータ、24
リーチ用コントロールバルブ、25 リフト用コントロ
ールバルブ、26 荷役物検出手段としてのリフト圧力
センサ、27 電磁バルブ、28 ソレノイドコイル、
29 リーチストロークセンサ、36 走行制御回路、
37 荷役制御回路、38 バルブ制御回路、43 ア
クセル操作量センサ、44 CPU、47 前後進セン
サ、48 駆動輪の回転センサ、49 従動輪の回転セ
ンサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォークを装着したマストをリーチレッ
    グに沿って前後動するリーチシリンダと、 前記リーチシリンダに作動油を油圧回路を介して供給す
    る油圧ポンプと、 前記油圧回路に設けられ、前記リーチシリンダのピスト
    ンロッド室又はボトム室への圧油の供給を切り換えるリ
    ーチ用コントロールバルブと、 駆動輪を回転駆動する走行機構を制御する走行制御回路
    と、 前記走行制御回路の発進動作を指示する発進動作指示手
    段とにより構成されたリーチ式フォークリフトにおい
    て、 前記油圧回路に対しリーチシリンダを後退動作させる後
    退動作ポートと中立ポートとに切換可能に接続された電
    磁切換バルブと、 前記発進動作指示手段から動作指示が出力された場合
    に、前記電磁切換バルブを中立ポートから後退動作ポー
    トに切換制御するバルブ制御回路とを備えているリーチ
    式フォークリフトの発進時における荷役制御装置。
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