JPH06324861A - Cpu制御システム及び制御方法 - Google Patents

Cpu制御システム及び制御方法

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Publication number
JPH06324861A
JPH06324861A JP5111327A JP11132793A JPH06324861A JP H06324861 A JPH06324861 A JP H06324861A JP 5111327 A JP5111327 A JP 5111327A JP 11132793 A JP11132793 A JP 11132793A JP H06324861 A JPH06324861 A JP H06324861A
Authority
JP
Japan
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cpu
speed information
instruction
speed
storage means
Prior art date
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Pending
Application number
JP5111327A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Omori
幹雄 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH06324861A publication Critical patent/JPH06324861A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なるCPUのデータ処理性能を処理対象の
タスク単位で割り当て、効率的なデータ処理を行なう。 【構成】 フェッチ部11は命令を読み込み、デコード
部12は読み込まれた命令をデコードし、命令実行部1
3はデコードされた命令を実行する。タスクコントロー
ルレジスタ14aは、処理対象のタスクが要求されるデ
ータ処理速度に対応する速度情報が設定される。動作管
理部14は、命令実行部13により命令実行が終了する
と割込制御信号を命令実行部13に出力する。この後、
所定のアイドルルーチンが実行され、タスクコントロー
ルレジスタ14aに記憶された速度情報に基づいてアイ
ドルカウントレジスタ14bにアイドルカウントが設定
され、設定された回数だけNOPが実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のタスクを並列
に実行するCPUを有するデータ処理装置における、C
PU制御システム及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータシステムにおける
CPU(Central Processing Unit :中央処理装置)
は、図8に示されるようにフェッチ部1、デコード部
2、命令実行部3、及び動作管理部4等により構成さ
れ、各構成要素はクロック信号ライン5及び制御信号ラ
イン6に接続されている。
【0003】前記構成要素は、制御信号ライン6を介し
て送受される制御信号に従い、更にクロック信号ライン
5を介して受け取るクロック信号のタイミングで各種処
理を行なう。フェッチ部1は、コンピュータシステムを
構成するメモリ(図示せず)から実行する命令を読み出
す(フェッチ)。デコード部2は読み出された命令を解
読(デコード)する。命令実行部3は、解読された命令
を実行し、実行した命令に応じて実行結果をバッファ等
の記憶部(図示せず)に書き込む。
【0004】従来、このような一連の命令処理に加え、
命令の実行後(命令実行に伴う結果書き込みを含む)に
アイドルサイクルが実行される。アイドルサイクルは、
アイドルプロセス又はナルプロセスとも呼ばれ、CPU
の一命令の実行時間を調整するために行なわれる。これ
により一命令の実行サイクルは、図9(a)に示される
ようになる。このような一命令の実行時間の調整によ
り、コンピュータシステムにおけるCPUの命令処理速
度と他構成要素のデータ処理速度との整合をとることが
できる。
【0005】前述したサイクルで命令処理を行なうCP
Uにおいて、一命令実行時間を変更することによりCP
Uのデータ処理速度、即ちCPUのデータ処理性能を変
更することができる。このようなCPUのデータ処理性
能の変更は、従来、CPUに供給されるクロック周波数
やアイドルサイクルを追加するこにより行われる。
【0006】例えば、CPUに供給するクロック周波数
を変更した場合、図9(b)に示されるように一命令の
実行時間を変更することが可能となる。これにより、一
命令の実行時間においては、図9(b)に示されるよう
な性能差が生じる。又、前述のようなクロック周波数の
変更を行なわずに、命令実行後のアイドルサイクルを追
加した場合、図9(c)に示されるような性能差が生じ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のC
PU処理速度の変更方法では、例えば、CPUに供給す
るクロックの周波数を変更したり、アイドルサイクルを
追加する等の変更によってCPUのデータ処理速度を変
更する方法では、ハードウェア上の変更が必要となり、
特定のプログラムに対して異なる処理性能を割り当てる
ことができない。
【0008】例えば、大型のコンピュータシステム等に
おいては、複数のプログラムが同時に動作する。この
際、特定のプログラムに対して高速の命令処理を行な
い、他のプログラムに対しては通常速度の命令処理を行
なう等の異なるCPU処理速度の割り当てをすることが
できない。
【0009】この発明は、前記実情に鑑みてなされたも
のであり、CPUによる命令実行において、プログラム
やタスクに応じて異なる命令処理速度(CPU性能)を
割り当て得るCPU制御システム及び制御方法を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るCPU制
御システムは、CPU(中央処理装置)を制御するCP
U制御システムであって、前記CPUのデータ処理に要
求される速度を示す速度情報を記憶する記憶手段と、前
記CPUが実行する命令を含むタスクに応じた前記速度
情報を前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、前記C
PUが命令を実行した後、前記記憶手段に記憶された前
記速度情報を参照し、この速度情報に応じた回数だけア
イドル処理を実行する手段とを具備することを特徴とす
る。
【0011】更にこのCPU制御システムにおいて、前
記書き込み手段は、前記CPUの実行するタスクに対し
てディスパッチ処理が行なわれる際、処理対象タスクを
含むプログラムのPSW(Program Status Word :プロ
グラム状態語)内の特定情報に応じた速度情報を前記記
憶手段に書き込む手段を有することを特徴とする。
【0012】又、この発明に係るCPU制御方法は、C
PUとこのCPUのデータ処理に要求される速度を示す
速度情報を記憶する記憶手段とを有するコンピュータシ
ステムのCPU制御方法であって、前記CPUが実行す
る命令を含むタスクに応じた前記速度情報を前記記憶手
段に書き込み、前記CPUが命令を実行した後、前記記
憶手段に記憶された前記速度情報を参照し、この速度情
報に応じた回数だけアイドル処理を実行することを特徴
とする。
【0013】又、この発明に係るCPU制御システム
は、CPUを制御するCPU制御システムであって、前
記CPUが実行するプログラム固有のPSW(Program
StatusWord :プログラム状態語)を記憶するPSW記
憶手段と、前記CPUのデータ処理に要求される速度を
示す速度情報を記憶する速度情報記憶手段と、前記CP
U制御システムにおけるハードウェアとソフトウェアと
の管理制御を行なうOS(Operating System)と、この
OSがディスパッチ処理を行なう際、前記PSW記憶手
段に記憶された処理対象プログラムのPSW内の特定ビ
ットに応じた速度情報を前記速度情報記憶手段に書き込
む手段と、前記CPUが命令の実行を終了した後、前記
速度情報記憶手段に記憶された前記速度情報に応じた回
数だけアイドル処理を実行する手段とを具備することを
特徴とする。
【0014】又、この発明に係るCPU制御方法は、C
PUとこのCPUが実行するプログラム固有のPSWを
記憶するPSW記憶手段と前記CPUのデータ処理に要
求される速度を示す速度情報を記憶する速度情報記憶手
段とハードウェアとソフトウェアとの管理制御を行なう
OSとを有するコンピュータシステムのCPU制御方法
であって、前記OSがディスパッチ処理を行なう際、前
記PSW記憶手段に記憶された処理対象プログラムのP
SWの特定ビットに応じた速度情報を前記速度情報記憶
手段に書き込み、前記CPUが命令の実行を終了した
後、前記速度情報記憶手段に記憶された前記速度情報を
参照し、この速度情報に応じた回数だけアイドル処理を
実行することを特徴とする。
【0015】又、この発明に係るCPU制御システム
は、CPUを制御するCPU制御システムであって、前
記CPUが実行する命令を含む命令セットに対応する速
度情報を記憶する記憶手段と、前記CPUが命令を実行
した後、前記記憶手段に記憶された前記速度情報を参照
し、この速度情報に応じた回数だけアイドル処理を実行
する手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
【作用】この発明に係るCPU制御システムにおいて、
記憶手段は、CPUが行なうデータ処理に要求される速
度を示す速度情報を記憶する。書き込み手段は、CPU
がフェッチ、デコードして実行する命令を含むタスク又
はプログラムに応じた速度情報を記憶手段に書き込む。
そして、CPUが処理対象のタスクの命令をフェッチ、
デコードし、実行した後、記憶手段に記憶された速度情
報を参照し、この速度情報に応じた回数だけ、アイドル
処理、即ちNOP(No Operation)を実行する。これに
より、ハードウェアを変更することなく、タスクに応じ
てCPUの行なうデータ処理の速度を変更することがで
きる。即ち、異なるCPUのデータ処理性能をタスク別
に割り当てることが可能となる。
【0017】又、この発明に係るCPU制御システムに
おいて、PSW記憶手段はCPUの実行するプログラム
固有のPSWを記憶し、速度情報記憶手段はCPUのデ
ータ処理に要求される速度を示す速度情報を記憶する。
又、OSは、このCPU制御システムが適用されるコン
ピュータシステムのハードウェアとソフトウェアとの管
理制御を行なう。
【0018】このOSがディスパッチ処理を行なう際、
PSW記憶手段に記憶された処理対象のプログラムのP
SWにおける特定ビットに応じた速度情報が速度情報記
憶手段に書き込まれる。そして、CPUが命令をフェッ
チ、デコードし、実行を終了した後、速度情報記憶手段
に記憶された速度情報に応じた回数だけアイドル処理が
行なわれる。これにより、OSがディスパッチ処理を行
なうと同時に速度情報記憶手段に速度情報を設定するこ
とができ、速度情報を容易に設定することが可能とな
る。そして、CPUの行なうデータ処理速度をタスクに
応じて変更すること、即ち、異なるCPUのデータ処理
性能を処理対象のタスク毎に割り当てることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明に係る第1実
施例について説明する。この第1実施例のCPU制御シ
ステムの構成を図1に示す。図1に示されるようにCP
U制御システム10は、フェッチ部11、デコード部1
2、命令実行部13、及び動作管理部14により構成さ
れる。これらの各構成要素は、クロック信号ライン15
及び制御信号ライン16に接続され、クロック信号ライ
ン15を介して受け取るクロック信号のタイミングに応
じて動作する。又、命令実行部13と動作管理部14間
には、割込制御信号を伝達する割込制御信号ラインが設
けられている。
【0020】動作管理部14は、制御信号ライン16を
介して送受する制御信号に従ってフェッチ部11、デコ
ード部12、及び命令実行部13の動作を管理する。フ
ェッチ部11は、所定のメモリ(図示せず)から命令を
読み出す。デコード部12は、読み出された命令をデコ
ード(解読)し、命令の内容を調べる。命令実行部13
は、デコード部12によりデコードされた命令を実行す
る。
【0021】又、動作管理部14は、タスクコントロー
ルレジスタ14a、及びアイドルカウントレジスタ14
bを有する。タスクコントロールレジスタ14aは、C
PUがデータを処理する速度を指示する速度指定情報を
記憶する。アイドルカウントレジスタ14bは、タスク
コントロールレジスタ14aに記憶された速度指定情報
に応じて設定されるアイドルカウントを記憶する。動作
管理部14は、命令実行部13による命令実行の終了を
確認すると、命令実行部13に割込制御信号を出力し、
所定のマイクロプログラムを実行させる。アイドルカウ
ントレジスタ14bに設定されるアイドルカウントは、
このマイクロプログラム実行時に設定される。
【0022】次に、この第1実施例の動作を図2及び図
3のフローチャートを用いて説明する。まず、タスクコ
ントロールレジスタ14aに記憶される速度指令情報の
設定について説明する。このCPU制御システム10の
適用されるコンピュータシステムに用いられるOS(Op
erating System)は、プログラム等の処理を実行する直
前に、図2に示されるような処理行なう。
【0023】まず、これから実行するプログラムが高速
処理を要求されているプログラムであるか否か判定する
(ステップA1)。これは、プログラム内の特定の場所
に高速処理が要求されているか否か示す情報を予め格納
し、この情報を解読することによりなされる。ステップ
A1において、実行するプログラムが高速処理を要求さ
れていると判定された場合、OSは動作管理部14のタ
スクコントロールレジスタ14aに高速処理を示す高速
化ビットを設定する(ステップA3)。
【0024】ステップA1において、実行するプログラ
ムが高速処理を要求されていないと判定された場合、タ
スクコントロールレジスタ14aに通常速度処理を示す
通常速度ビットを設定する(ステップA5)。
【0025】以上の処理により、タスクコントロールレ
ジスタ14aの速度指令情報の設定がなされる。OSに
より、前述したような設定が終了した後、フェッチ部1
1は、所定のメモリから命令を読み込む。読み込まれた
命令は、デコード部12によりデコードされ、命令の内
容が調べられる。デコードされた命令は、命令実行部1
3により実行処理される。動作管理部14は、このよう
な処理に必要な制御信号を出力すると共に、命令実行部
13による命令実行の終了を確認すると、フェッチ部1
1に次の命令をフェッチする要求信号を出力する代わり
に、割込要求を受けたことを示す割込制御信号を命令実
行部13に出力する。
【0026】これにより、命令実行部13の命令実行
後、次の命令がフェッチされる代わりに、割込要求によ
ってマイクロプログラムであるアイドルルーチンが実行
される。このアイドルルーチンを図3に示す。
【0027】アイドルルーチンが実行されると、まず、
動作管理部14のタスクコントロールレジスタ14aが
参照され、高速化ビットが設定されているか否か判定さ
れる(ステップB1)。ここで、タスクコントロールレ
ジスタ14aに高速化ビットが設定されている場合、ア
イドルカウントレジスタ14bに高速用のアイドルカウ
ントを設定する(ステップB3)。又、タスクコントロ
ールレジスタ14bに高速化ビットが設定されていない
場合、アイドルカウントレジスタ14bに通常速度用の
アイドルカウントを設定する(ステップB5)。
【0028】ここで、アイドルカウントレジスタ14b
に設定される高速用又は通常速度用アイドルカウント
は、後に実行されるNOP(No Operation )の実行回
数を示すものであり、通常、高速用のアイドルカウント
は、通常速度用アイドルカウントより少ない回数が設定
される。
【0029】アイドルカウントレジスタ14bへの設定
が終了するとNOPが1回実行され(ステップB7)、
終了後にアイドルカウントから1回減算される(ステッ
プB9)。この後、アイドルカウントが0であるか判定
され(ステップB11)、0であれば処理を終了し、0
でなければ再びステップB7に戻り、NOPを実行す
る。このステップB7〜B11のループ処理により、N
OPは、アイドルカウントレジスタに設定されたアイド
ルカウントだけ実施される。
【0030】以上の処理により、高速処理を要求されて
いるプログラム又はタスクの命令処理では、命令の実行
後に、通常に比べて少ない回数のNOPが実行される。
これにより、アイドルサイクルをも含めた一命令の処理
時間を通常の処理時間と比較すると、明らかに高速処理
を要求されたプログラム又はタスクの命令が速く処理さ
れる。従って、プログラム又はタスク毎に異なったデー
タ処理速度で処理することが可能となる。即ち、異なる
CPUのデータ処理性能を各プログラム又はタスク毎に
割り当てることができる。
【0031】次に図面を参照してこの発明に係る第2実
施例ついて説明する。この発明の第2実施例のCPU制
御システムの構成を図4に示す。CPU20は、バス3
0を介してメインメモリ40に接続されている。CPU
20は、フェッチ部21、デコード部22、命令実行部
23、及び動作管理部24により構成される。これらの
各構成要素は、クロック信号ライン25、制御信号ライ
ン26に接続され、クロック信号ライン25を介して供
給されるクロック信号のタイミングで動作する。命令実
行部23と動作管理部24は、割込制御信号を伝送する
割込制御信号ライン27により接続されている。
【0032】メインメモリ40は、処理対象となるデー
タやプログラムを記憶する。このメインメモリ40に
は、PSW(Program Status Word :プログラム状態
語)レジスタ41が設けられており、ここには処理対象
となるプログラム固有のPSWが記憶されている。
【0033】CPU20の動作管理部24は、制御信号
ライン26を介して送受される制御信号により、フェッ
チ部21、デコード部22、及び命令実行部23の動作
を管理する。フェッチ部21は、実行対象となる命令を
メインメモリ40より読み出す。デコード部22は、読
み出された命令をデコードし、命令内容を調べる。命令
実行部23は、デコードされた命令を実行する。
【0034】又、動作管理部24は、速度要求指示レジ
スタ24a及びアイドルカウントレジスタ24bを有す
る。速度要求指示レジスタ24aは、CPUが命令を処
理する速度を指示する速度指示情報を記憶する。アイド
ルカウントレジスタ24bは、速度要求指示レジスタ2
4aに記憶された速度指示情報に応じて設定されるアイ
ドルカウントを記憶する。動作管理部24は、命令実行
部23による命令実行の終了を確認すると、命令実行部
23に割込制御信号を出力し、所定のマイクロプログラ
ムを実行させる。アイドルカウントレジスタ24bに設
定されるアイドルカウントは、このマイクロプログラム
実行時に設定される。
【0035】次に、この第2実施例の動作を説明する。
まず、速度要求指示レジスタ24aに記憶される速度指
示情報の設定について説明する。このCPU制御システ
ムが適用されるコンピュータシステムに用いられるOS
(Operating System)は、CPUがデータ処理を行なう
前に処理対象のプログラム等に対してDISP(ディス
パッチ)を行なう。DISPは、処理対象プログラムに
対してタスク単位で処理順序を決めるものであり、処理
順序を決定する際、プログラム毎に定められているPS
Wを参照する。
【0036】各プログラムに応じて定められたPSWの
概念図を図5に示す。図5に示されるように、処理対象
プログラムにプログラムAとプログラムBがある場合、
各プログラム固有のPSWが定められている。ここで、
各PSWの予め定められた特定ビットFには、CPUに
よる命令実行において、高速処理を要求しているのか、
通常の速度での処理を要求しているのかを示す情報が記
憶されている。
【0037】ここで、OSがDISP実行中に速度要求
指示レジスタ24aに情報を設定する処理手順を図6の
フローチャートを参照して説明する。前述したOSは、
DISPを実行するにあたりPSWを参照するが、この
際、特定ビットFに応じて速度要求指示レジスタ24a
に速度指示情報を書き込む。
【0038】例えば、特定ビットFが“1”であれば高
速処理、“0”であれば通常速度処理を示すとし、プロ
グラムAの特定ビットFが“1”とする。OSは、DI
SP処理においてプログラムAにCPUを割り当てる
際、PSWを参照する。ここで、OSは、PSWの特定
ビットFが“1”であるか否か、即ち、高速処理が要求
されているか否か判定する(ステップC1)。ここで、
プログラムAの特定ビットFは“1”であるので、速度
要求指示レジスタ24aに高速化ビットが書き込まれる
(ステップC3)。又、ステップC1において、プログ
ラムAの特定ビットFが“0”である場合、速度要求指
示レジスタ24aには通常速度ビットが書き込まれる
(ステップC5)。
【0039】以上のOSの処理により処理対象のタスク
単位で、速度要求指示レジスタ24aに高速化ビット又
は通常速度ビットが設定される。OSにより、前述した
ような設定が終了した後、フェッチ部21は、メインメ
モリ40より命令を読み込む。読み込まれた命令は、デ
コード部22によりデコードされ、命令の内容が調べら
れる。デコードされた命令は、命令実行部23により実
行処理される。動作管理部14は、このような処理に必
要な制御信号を出力すると共に、命令実行部23による
命令実行の終了を確認すると、フェッチ部21に次の命
令をフェッチする要求信号を出力する代わりに、割込要
求を受けたことを示す割込制御信号を命令実行部23に
出力する。
【0040】これにより、命令実行部23の命令実行
後、次に命令がフェッチされる代わりに、割込要求によ
ってマイクロプログラムであるアイドルルーチンが実行
される。このアイドルルーチンを図7に示す。
【0041】アイドルルーチンが実行されると、まず、
動作管理部24の速度要求指示レジスタ24aが参照さ
れ、高速化ビットが設定されているか否か判定される
(ステップD1)。ここで、速度要求指示レジスタ24
aに高速化ビットが設定されている場合、アイドルカウ
ントレジスタ24bに高速処理用のアイドルカウントを
設定する(ステップD3)。又、速度要求指示レジスタ
24bに高速化ビットが設定されていない場合、アイド
ルカウントレジスタ24bに通常速度用のアイドルカウ
ントが設定される(ステップD5)。ここで、アイドル
カウントレジスタ24bに設定される高速用又は通常速
度用アイドルカウントは、後に実行されるNOP(No O
peration)の実行回数を示すものであり、通常、高速用
のアイドルカウントは、通常速度用アイドルカウントよ
り少ない回数が設定される。
【0042】アイドルカウントレジスタ24bへの設定
が終了するとNOPが1回実行され(ステップD7)。
終了後にアイドルカウントから1回減算される(ステッ
プD9)。この後、アイドルカウントが0であるか判定
され(ステップD11)、0であれば処理を終了し、0
でなければ再びステップD7に戻り、NOPを実行す
る。このステップD7〜D11のループ処理により、N
OPは、アイドルカウントレジスタに設定されたアイド
ルカウントだけ実施される。
【0043】以上の処理により、高速処理を要求されて
いるプログラム又はタスクの命令処理では、命令の実行
後に、通常に比べて少ない回数のNOPが実行される。
これにより、アイドルサイクルをも含めた一命令の処理
時間を通常の処理時間と比較すると、明らかに高速処理
を要求されたプログラム又はタスクの命令が速く処理さ
れる。従って、プログラム又はタスク毎に異なったデー
タ処理速度で処理することが可能となる。即ち、異なる
CPUのデータ処理性能を各プログラム又はタスク毎に
割り当てることができる。
【0044】尚、前述した第1及び第2実施例では、C
PUのデータ処理速度を高速と通常速度の2種類に限定
して説明したが、これに限られることなく、複数種類の
データ処理速度をタスク毎に割り当てることができる。
【0045】又、第1実施例におけるタスクコントロー
ルレジスタ14aや、第2実施例における速度要求指示
レジスタ24aをコンピュータシステムを構成するメモ
リに設けても良い。
【0046】又、コンピュータシステムを構成するI/
Oコントローラ等におけるタイマによる割込に、前述し
た第1及び第2実施例を適用することにより、I/O機
器においても同様な速度制御をすることが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳記したようにこの発明によれば、
CPUの処理対象であるプログラムのタスク単位で、デ
ータ処理速度を指定する速度情報を設定し、各命令実行
後にこの速度情報に従ってアイドルサイクル(NOP)
を実行するため、ハードウェアを変更することなく、タ
スクに応じてCPUの行なうデータ処理の速度を変更す
ることができる。即ち、異なるCPUのデータ処理性能
を処理対象のタスク単位で割り当てることができ、効率
的なデータ処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るCPU制御システ
ムの構成を示すブロック図。
【図2】この第1実施例において、要求されるデータ処
理速度を示す情報を設定する処理を説明するフローチャ
ート。
【図3】この第1実施例において、CPUの行なうアイ
ドルルーチンを説明するためのフローチャート。
【図4】この発明の第2実施例に係るCPU制御システ
ムの構成を示すブロック図。
【図5】この第2実施例において、プログラム固有のP
SWとこのPSWの特定ビットを説明するための図。
【図6】この第2実施例において、PSWの特定ビット
に対応する速度情報を設定する処理を説明するフローチ
ャート。
【図7】この第2実施例において、CPUのアイドルル
ーチンを説明するためのフローチャート。
【図8】従来のCPUの構成を示すブロック図。
【図9】(a)は従来のCPUによる命令の実行サイク
ルであり、(b)はクロック信号を変更した場合の命令
の実行サイクルの性能差を示し、(c)はアイドルサイ
クルを追加した場合の命令の実行サイクルの性能差を示
す。
【符号の説明】
10…CPU制御システム、11…フェッチ部、12…
デコード部、13…命令実行部、14…動作管理部、1
4a…タスクコントロールレジスタ、14b…アイドル
カウントレジスタ、15…クロック信号ライン、16…
制御信号ライン、17…割込制御信号ライン、20…C
PU、21…フェッチ部、22…デコード部、23…命
令実行部、24…動作管理部、24a…速度要求指示レ
ジスタ、24b…アイドルカウントレジスタ、25…ク
ロック信号ライン、26…制御信号ライン、27…割込
制御信号ライン、30…バス、40…メインメモリ、4
1…PSWレジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPU(中央処理装置)を制御するCP
    U制御システムにおいて、 前記CPUのデータ処理に要求される速度を示す速度情
    報を記憶する記憶手段と、 前記CPUが実行する命令を含むタスクに応じた前記速
    度情報を前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、 前記CPUが命令を実行した後、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記速度情報を参照し、この速度情報に応じた回数
    だけアイドル処理を実行する手段とを具備することを特
    徴とするCPU制御システム。
  2. 【請求項2】 前記書き込み手段は、前記CPUの実行
    するタスクに対してディスパッチ処理が行なわれる際、
    処理対象タスクを含むプログラムのPSW(Program St
    atus Word :プログラム状態語)内の特定情報に応じた
    速度情報を前記記憶手段に書き込む手段を有することを
    特徴とする請求項1記載のCPU制御システム。
  3. 【請求項3】 CPUとこのCPUのデータ処理に要求
    される速度を示す速度情報を記憶する記憶手段とを有す
    るコンピュータシステムのCPU制御方法において、 前記CPUが実行する命令を含むタスクに応じた前記速
    度情報を前記記憶手段に書き込み、 前記CPUが命令を実行した後、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記速度情報を参照し、 この速度情報に応じた回数だけアイドル処理を実行する
    ことを特徴とするCPU制御方法。
  4. 【請求項4】 CPUを制御するCPU制御システムに
    おいて、 前記CPUが実行するプログラム固有のPSW(Progra
    m Status Word :プログラム状態語)を記憶するPSW
    記憶手段と、 前記CPUのデータ処理に要求される速度を示す速度情
    報を記憶する速度情報記憶手段と、 前記CPU制御システムにおけるハードウェアとソフト
    ウェアとの管理制御を行なうOS(Operating System)
    と、 このOSがディスパッチ処理を行なう際、前記PSW記
    憶手段に記憶された処理対象プログラムのPSW内の特
    定ビットに応じた速度情報を前記速度情報記憶手段に書
    き込む手段と、 前記CPUが命令の実行を終了した後、前記速度情報記
    憶手段に記憶された前記速度情報に応じた回数だけアイ
    ドル処理を実行する手段とを具備することを特徴とする
    CPU制御システム。
  5. 【請求項5】 CPUとこのCPUが実行するプログラ
    ム固有のPSWを記憶するPSW記憶手段と前記CPU
    のデータ処理に要求される速度を示す速度情報を記憶す
    る速度情報記憶手段とハードウェアとソフトウェアとの
    管理制御を行なうOSとを有するコンピュータシステム
    のCPU制御方法において、 前記OSがディスパッチ処理を行なう際、前記PSW記
    憶手段に記憶された処理対象プログラムのPSWの特定
    ビットに応じた速度情報を前記速度情報記憶手段に書き
    込み、 前記CPUが命令の実行を終了した後、前記速度情報記
    憶手段に記憶された前記速度情報を参照し、 この速度情報に応じた回数だけアイドル処理を実行する
    ことを特徴とするCPU制御方法。
  6. 【請求項6】 CPUを制御するCPU制御システムに
    おいて、 前記CPUが実行する命令を含む命令セットに対応する
    速度情報を記憶する記憶手段と、 前記CPUが命令を実行した後、前記記憶手段に記憶さ
    れた前記速度情報を参照し、この速度情報に応じた回数
    だけアイドル処理を実行する手段とを具備することを特
    徴とするCPU制御システム。
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JP2009116458A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 Mitsubishi Electric Corp 信号処理プロセッサ
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