JPH0632475A - 電子写真装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真装置において使用する用紙の紙質の
多様化に用紙分離装置を容易に適合させ、該電子写真装
置の用途を広げる。 【構成】 給紙カセット１８，１９に収納する用紙２
０，２１の紙質を表わす標識片６１を設け、給紙手段
に、異なる摩擦係数の複数の摩擦面２５ａ，２５ｂを固
定分離部材２５に設けると共に回転分離部材２４に対接
する摩擦面を切換えるために前記標識片６１を検出する
用紙センサ６０を設けた。従って、摩擦面２５ａ，２５
ｂは選択した給紙カセット１８，１９に応じて選択され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置に係り、特
にトナー像を転写する用紙を供給する給紙手段の改良に
関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真プロセスにより形成したトナー
像を用紙に転写及び定着して印刷物を得るレーザプリン
タのような電子写真装置は、１次記録媒体である感光ド
ラムの周囲に、帯電器、レーザビーム露光器、現像器、
転写器、残留トナークリーナ、残留電荷クリーナを配置
し、前記感光ドラム表面を一様に帯電した後に該感光ド
ラム表面を画像情報信号に従って変調したレーザビーム
で露光して静電潜像を形成し、該感光ドラム表面を現像
してトナー像を形成し、該トナー像を用紙に転写して定
着する構成である。そして、印刷すべき画像情報信号
は、ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等の情
報処理装置の文書編集機能とビデオデータ発生機能等を
利用し、キーボード等からの入力に従って作成される。

【０００３】このような電子写真装置において、トナー
像を転写する用紙は給紙カセットから抽出して供給され
るが、この抽出時に複数枚の用紙が同時に抽出されて供
給されると送紙トラブルや印刷不良を招来するので、給
紙カセットから抽出した用紙の重送を防止するために用
紙分離装置が備えられる。該用紙分離装置は、表面に摩
擦面を形成した固定分離部材上に回転分離ローラーを回
転させて摩擦搬送する用紙が両者間を通過するときに下
側（重送の場合）の用紙を固定分離部材の摩擦抵抗で停
止させて最上位の用紙のみを送り出すものである。

【０００４】ところで、電子写真装置で使用する用紙の
種類は、装置の性能に適合する範囲に制限されている。
範囲外の用紙を使用すると、所望の画質の印刷物が得ら
れないばかりか、用紙搬送系にトラブルが発生する。特
に用紙分離装置に影響が大きい。

【０００５】用紙分離装置と用紙の適合性の１つに固定
分離部材の摩擦面状態と用紙の表面状態（平滑度）の関
係があり、理想的な分離性能を得るためには、用紙の平
滑度に見合った摩擦面をもつ固定分離部材を使用する必
要がある。平滑度が小さい用紙（例えば和紙）を使用す
る場合には摩擦係数の小さい摩擦面をもつ固定分離部材
が好適であり、平滑度が大きい用紙（洋紙）には摩擦係
数の大きい固定分離部材が好適である。平滑度が小さい
和紙の分離に摩擦係数の大きい固定分離部材を使用する
と、摩擦力が過大になって紙粉の発生が多くなり、該紙
粉が装置内に堆積して用紙分離性能と用紙搬送性能が低
下する。従って、これらの性能を維持するためには、頻
繁な清掃作業が必要となる。因みに、一般の印刷用紙
（洋紙）の平滑度は２０〜３０秒であるのに対してのし
紙（和紙）の平滑度は７〜１０秒である。

【０００６】一般に、電子写真装置は、洋紙を使用した
印刷物を得るのに適した仕様に構成されるが、のし紙に
毛書体で印刷するための用途が増えている。のし紙は当
然和紙であり、該印刷に一般の電子写真装置をそのまま
使用すると用紙分離装置で多量の紙粉が発生して該紙粉
による障害が発生する。例えば、一日に３０００枚〜５
０００枚ののし紙に印刷するような用途では、紙粉障害
発生防止のためには、紙粉清掃作業を毎日実施する必要
があり、オペレータに大きな負担となる。のし紙を使用
する印刷時には、用紙分離装置の固定分離部材を該のし
紙に適合したものに交換すればよいが、一般の洋紙への
印刷とのし紙への印刷を頻繁に繰り返す用途では、この
交換作業も大きな負担になる。しかも、不特定多数の者
が取り扱うこの種の電子写真装置では、交換作業を怠っ
たり忘れたりする可能性が大きく、該電子写真装置を常
に適正な状態で動作させることが困難であった。

【０００７】摩擦係数の異なる複数の摩擦面を備えた固
定分離部材を使用し、用紙の種類に応じてその摩擦面を
切換えるものとしては、特開昭６０−１０２３４４号公
報に複写機における原稿搬送装置として記載されたもの
がある。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記原稿
搬送装置は、セットした原稿の紙質に応じて用紙分離装
置の摩擦面を切換える切換えスイッチをオペレータが操
作しなければならず、この操作を怠ると所期の原稿搬送
性能が得られない問題がある。また、情報処理装置と組
合せて使用し、該情報処理装置から印刷すべき画像情報
信号を受信して印刷するレーザプリンタのような電子写
真装置では、該電子写真装置はオペレータが介在する情
報処理装置から離れて配置される場合が多く、このよう
な場合には切換えスイッチの操作性が悪く、情報処理装
置からの信号で切換えるように構成すると、この制御信
号発生機能を持った限られた種類の情報処理装置以外に
は適用できない問題がある。

【０００９】そして、この摩擦面を自動的に切換えるた
めには用紙の種類を検出する検出装置が必要であり、構
成が複雑になる問題がある。

【００１０】本発明の目的は、情報処理装置と組合せて
使用される電子写真装置において、使用する用紙の紙質
の多様化に用紙分離装置を容易に適合させることがで
き、該電子写真装置の用途を広げることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、１次記録媒体
にトナー像を形成する電子写真プロセス手段と、前記ト
ナー像を転写する用紙を収納する給紙カセットと、該給
紙カセットから前記用紙を抽出すると共に固定分離部材
に対接して回転する回転分離部材と前記固定分離部材の
間を通過させて重送を防止する給紙手段とを備えた電子
写真装置において、前記給紙カセットに収納する用紙の
紙質を表わす紙質標識を設け、前記給紙手段には、異な
る摩擦係数の複数の摩擦面を前記固定分離部材に設ける
と共に前記回転分離部材に対接する摩擦面を紙質標識に
応動して切換える対接面切換え手段を設けたことを特徴
とし、具体的には、前記紙質標識は用紙サイズ標識に併
設し、対接面切換え手段には用紙サイズ標識認識手段に
紙質標識認識手段を併設し、或いは使用する用紙の紙質
を印刷すべき画像情報信号を発生する情報処理装置に表
示するようにしたことを特徴とする。

【００１２】

【作用】用紙を収納する給紙カセットに設けた紙質標識
に応動して用紙分離装置における固定分離部材の摩擦面
が切換わるので、高い用紙分離性能を維持することがで
きる。しかも情報処理装置を介在させたり複雑な検出装
置を使用することなく摩擦面切換え制御ができるので、
構成が簡単になり、用途が広がる。特に、給紙カセット
に一般的に設けられる用紙サイズ標識に紙質標識を併設
すれば、従来装置の簡単な改良で高性能の用紙分離装置
を実現できる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。

【００１４】図２は本発明になる電子写真装置であるレ
ーザプリンタの縦断面図である。該レーザプリンタ１
は、感光ドラム１１の周囲に、帯電器１２とレーザビー
ム露光器１３と現像器１４と転写器１５と残留トナーク
リーナ１６と残留電荷クリーナ１７が配置され、前記感
光ドラム１１の表面を帯電器１２で一様に帯電した後に
該感光ドラム表面を画像情報信号に従ってレーザビーム
露光器１３から発生するレーザビームで露光して静電潛
像を形成し、該感光ドラム表面を現像器１４で現像して
トナー像を形成する。該トナー像を転写する用紙を供給
するために、給紙カセット１８，１９が設けられ、該給
紙カセット１８，１９に収納された用紙２０，２１を選
択的に抽出ローラ２２，２３で抽出して用紙分離装置に
供給する。給紙カセット１８に対応する用紙分離装置は
回転分離ローラ２４と該回転分離ローラ２４に対接する
固定分離部材２５を備え、給紙カセット１９に対応する
用紙分離装置は回転分離ローラ２６と該回転分離ローラ
２６に対接する固定分離部材２７を備える。レジストロ
ーラ２８は、用紙分離装置から送り出された用紙の先端
を受け止めて整姿制御し、感光ドラム１１の表面に形成
されたトナー像と転写器１５の位置で整合するように搬
送タイミングを制御する。このように姿勢と搬送タイミ
ングを制御した用紙を、その後、反転ローラ２９を経て
転写器１５まで搬送し、ここで感光ドラム１１の表面と
接触させながら搬送する間にその背面から該転写器１５
で転写電界を与えて感光ドラム１１表面のトナー像を該
用紙の表面に転写する。定着器３０はトナー像が転写さ
れた用紙が通過するときにこれを加熱してトナー像を定
着し、定着後の用紙をトレー３１に排出する。

【００１５】制御装置３２は、情報処理装置と信号の授
受を実行し、該レーザプリンタ内部の前記各種電子写真
プロセス実行手段を画像印刷のために制御する。

【００１６】用紙分離装置を含む給紙部の詳細を図３お
よび図４を参照して説明する。２つの給紙カセット１
８，１９にそれぞれ対設した２つの用紙分離装置は、同
一構成であるので、ここでは給紙カセット１８に対設し
た用紙分離装置を例にとって説明する。給紙モータ（別
の駆動源から駆動する場合にはクラッチ）３３は、駆動
軸３４を介して前記回転分離ローラ２４を駆動すると共
に駆動ベルト３５を介して前記抽出ローラ２２を駆動す
る。回転分離ローラ２４に対接する固定分離部材２５は
切換え軸３６に固着し、吊りばね３７，３８で前記回転
ローラ２４に押接する。該固定分離部材２５は前記切換
え軸３６を選択ソレノイド３９で回動することにより摩
擦係数が異なる摩擦材２５a，２５bの一方の表面が選択
的に前記回転分離ローラ２４と対接するように構成す
る。

【００１７】電子写真装置に用いられる用紙は何十種類
もあるが、固定分離部材２５の摩擦材２５ａ，２５ｂの
摩擦係数と用紙２０の表面平滑度の適合関係は概ね次の
ようなことが云える。即ち、表面平滑度の大きな用紙に
対しては摩擦係数の大きな摩擦材が適合し、表面平滑度
の小さな用紙に対しては摩擦係数の小さな摩擦材が適合
する。

【００１８】図５に用紙認識手段の構成を示す。６１は
用紙サイズ，方向および紙質を表示するための標識片で
あり、Ｌ字形を成し、その先端に３ヶ所の切欠き６１
a，６１b，６１c，が形成されている。この標識片６１
は、給紙セット１８の先端に一体に形成された保持部１
８ａに圧入嵌合される。切欠き６１a，６１b，６１cは
用紙サイズ，方向および用紙の紙質を表示する。この実
施例では、切欠き６１a,61bはその形成位置によって用
紙のサイズと方向を表示し、切欠き６１cは開閉状態に
よって洋紙／和紙を表示する。即ち、切欠き６１cが閉
鎖された場合は洋紙を意味している。６３は洋紙／和紙
の表示切替ツマミであり、標識片６１を挟んでシャッタ
ー片６４と連結し、長孔６１ｄに沿って矢印の方向にス
ライドさせることにより切欠き６１cを開閉する。

【００１９】このレーザプリンタ１における各種用紙の
セットは、使用可能にする用紙の種類に応じた数の給紙
カセット１８，１９および予備給紙カセット（図示せ
ず）を用意し、各給紙カセットに対して収納する用紙の
種類を定めて該当位置に用紙位置決めガイド１８ｂを設
定し、収納する用紙のサイズと方向に相応する切欠き６
１ａ，６１ｂが形成された標識片６１を選択し、該用紙
の洋紙／和紙に応じて該標識片６１の切欠き６１ｃの開
閉を設定して保持部１８ａに圧入嵌合する。

【００２０】６０はレーザプリンタ本体側に設けられた
光電式の用紙センサであり、給紙カセット１８がセット
されたときに検出溝６０ａに前記標識片６１が入り込
み、切欠き６１a，６１b，６１cの位置および開閉が光
電検出されて用紙サイズ，方向および洋紙／和紙が検出
される。

【００２１】図１は、該レーザプリンタ１の制御装置３
２と情報処理装置の電気回路図である。レーザプリンタ
１の制御装置３２の制御回路４０はＣＰＵを中心にして
構成され、前記各種電子写真プロセス実行手段を制御す
るが、ここではレーザビーム露光器１３，給紙モータ３
３,選択ソレノイド３９および用紙センサ６０を図示
し、その他の実行手段は図示を省略している。

【００２２】情報処理装置の制御回路５０はＣＰＵ５１
を中心にして構成され、キーボード５２からキーボード
コントローラ５３を介して入力される所定の書式情報
（用紙サイズ，用紙方向，文字列方向，文字書体，洋紙
／和紙等）や文字データ或いはイメージデータに従って
文字編集を実行し、該編集した文書データをメモリ５４
に蓄積し、ＣＲＴコントローラ５５によってＣＲＴ表示
器５６に表示する。そして、キーボード５２から文書の
印刷指令が入力されると、該印刷すべき文書データを印
刷ドットデータに展開してメモリ５４に蓄積し、該印刷
ドットデータをプリンタコントローラ５７を介して画像
情報信号として前記レーザプリンタ１に与える制御処理
を実行する。

【００２３】このような印刷のために前記レーザプリン
タ１の制御装置３２の制御回路４０が実行する制御処理
と、情報処理装置の制御回路５０のＣＰＵ５１が実行す
る制御処理を図６を参照して説明する。

【００２４】まず、オペレータが情報処理装置のキーボ
ード５２から印刷すべき文書編集処理を指令すると、Ｃ
ＰＵ５１は文書編集プログラムを起動し、該文書編集プ
ログラムに従って書式設定処理１０１を実行する。次い
で、文書入力処理１０２を実行するが、該処理ではキー
ボード５２からの文字データやイメージリーダからのイ
メージデータを入力して編集し、編集した文書データを
書式情報と共にメモリ５４に蓄積する。

【００２５】該文書データの印刷制御処理は、オペレー
タがキーボード５２から印刷指令を入力することにより
開始される。印刷指令が入力されるとＣＰＵ５１は印刷
要求信号をプリンタコントローラ５７を介してレーザプ
リンタ１に送信する印刷要求処理１０３を実行すると共
に、印刷すべき文書データを書式情報に従った印刷ドッ
トデータに展開してメモリ５４に蓄積するドットデータ
展開処理１０４を実行する。

【００２６】レーザプリンタ１の制御回路４０は、処理
２０１で前記印刷要求信号を受信すると印刷準備制御処
理を開始し、印刷書式情報要求信号を送信する処理２０
２を実行する。

【００２７】情報処理装置のＣＰＵ５１は処理１０５で
該印刷書式情報要求信号を受信すると、印刷すべき文書
データの書式情報から用紙サイズ，用紙方向等の情報を
取得し、これを印刷書式情報として送信する処理１０６
を実行する。

【００２８】レーザプリンタ１の制御回路４０は、処理
２０３で該印刷書式情報を受信すると、各給紙カセット
１８，１９に対設された各用紙センサ６０から出力され
る信号を参照して用紙サイズ，用紙方向および紙質が合
致した例えば給紙カセット１８を選択するカセット選択
処理２０４を実行する。合致する用紙を収納した給紙カ
セット１８，１９がセットされていない場合には、用紙
エラー信号を送る。

【００２９】情報処理装置のＣＰＵ５１は用紙エラー信
号を受信すると給紙カセット交換表示処理１０７を実行
する。

【００３０】レーザプリンタ１の制御回路４０は、給紙
カセット選択処理２０４を終了すると用紙センサ６０か
ら得られる用紙の紙質（洋紙／和紙）情報信号を参照し
て適合した例えば摩擦材２５ａが回転分離ローラ２４に
対接するように固定分離部材２５を選択操作すべく選択
ソレノイド３９を付勢する摩擦面選択処理２０５を実行
し、選択した紙質（洋紙／和紙）情報信号を送信する。
情報処理装置のＣＰＵ５１は紙質情報信号を受信すると
該紙質（洋紙／和紙）表示処理１０８を実行し、印刷に
使用する用紙の紙質確認を可能にする。

【００３１】レーザプリンタ１の制御回路４０は、この
ようにして印刷準備が完了すると、画像印刷のための印
刷ドットデータ要求信号送信処理２０６を実行する。

【００３２】情報処理装置のＣＰＵ５１は、処理１０９
で該印刷ドットデータ要求信号を受信するとメモリ５４
に展開しておいた印刷ドットデータを送信する印刷ドッ
トデータ送信処理１１０を実行する。そして、レーザプ
リンタ１の制御回路４０は該印刷データを受信してレー
ザビーム露光器１３が発生するレーザビームを変調する
レーザビーム変調処理２０７を実行する。

【００３３】以上の制御処理において、印刷すべき文書
データをドットデータに展開するドットデータ展開処理
１０４は、レーザプリンタ１の制御回路４０が行って該
制御回路４０内のメモリに蓄積しておくようにしてもよ
い。また、使用する用紙情報は文書編集開始時に設定す
るようにしているが、印刷準備制御の途中でキーボード
５２から入力するようにすることもできる。

【００３４】

【発明の効果】以上のように本発明は、用紙を収納する
給紙カセットに設けた紙質標識に応動して用紙分離装置
における固定分離部材の摩擦面が切換わるので、高い用
紙分離性能を維持することができる。しかも情報処理装
置を介在させたり複雑な検出装置を使用することなく摩
擦面切換え制御ができるので、構成が簡単になり、紙質
指定機能を持たない情報処理装置と組合せて使用するこ
ともできる。特に、給紙カセットに一般的に設けられる
用紙サイズ標識に紙質標識を併設すれば、従来装置の簡
単な改良で高性能の用紙分離装置を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になるレーザプリンタと情報処理装置の
電気回路図である。

【図２】本発明になるレーザプリンタの縦断側面図であ
る。

【図３】本発明になる給紙部の斜視図である。

【図４】本発明になる用紙分離部の縦断側面図である。

【図５】本発明になる用紙認識手段の斜視図である。

【図６】本発明になるレーザプリンタと情報処理装置が
実行する制御処理フローチャートである。

【符号の説明】

１ レーザプリンタ １８，１９ 給紙カセット ２４ 回転分離ローラ ２５ 固定分離部材 ２５ａ，２５ｂ 摩擦材 ３９ 選択ソレノイド ４０ 制御回路 ６０ 用紙センサ ６１ 標識片

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １次記録媒体にトナー像を形成する電子
   写真プロセス手段と、前記トナー像を転写する用紙を収
   納する給紙カセットと、該給紙カセットから前記用紙を
   抽出すると共に固定分離部材に対接して回転する回転分
   離部材と前記固定分離部材の間を通過させて重送を防止
   する給紙手段とを備えた電子写真装置において、前記給
   紙カセットは収納する用紙の紙質を表わす紙質標識を備
   え、前記給紙手段は異なる摩擦係数の複数の摩擦面を前
   記固定分離部材に備えると共に前記回転分離部材に対接
   する摩擦面を紙質標識に応動して切換える対接面切換え
   手段を備えたことを特徴とする電子写真装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記紙質標識は用紙
   サイズ標識に併設され、対接面切換え手段は用紙サイズ
   標識認識手段に併設された紙質標識認識手段を備えたこ
   とを特徴とする電子写真装置。
3. 【請求項３】 印刷すべき画像情報信号を発生する情報
   処理装置と、前記画像情報信号に応じてトナー像を形成
   する電子写真プロセス手段と、用紙を収納する複数の給
   紙カセットと、使用する用紙を収納した給紙カセットを
   選択する給紙カセット選択手段と、回転分離部材と該回
   転分離部材に選択的に対接される摩擦係数の異なる複数
   の摩擦面を備えた固定分離部材とを有し前記トナー像を
   転写すべき用紙を該両分離部材の間を通過させて分離す
   る分離装置と、使用する用紙の種類に応じて前記回転分
   離部材に対接する前記固定分離部材の摩擦面を切換える
   切換え手段とを備えた電子写真装置において、前記情報
   処理装置は印刷すべき画像編集情報と該画像編集情報を
   印刷する用紙の紙質情報を表示し、前記切換え手段は選
   択された給紙カセットに設けられた紙質標識に応動する
   ことを特徴とする電子写真装置。