JPH0632473Y2 - 自動二輪車における収納構造 - Google Patents

自動二輪車における収納構造

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JPH0632473Y2
JPH0632473Y2 JP1987113749U JP11374987U JPH0632473Y2 JP H0632473 Y2 JPH0632473 Y2 JP H0632473Y2 JP 1987113749 U JP1987113749 U JP 1987113749U JP 11374987 U JP11374987 U JP 11374987U JP H0632473 Y2 JPH0632473 Y2 JP H0632473Y2
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JP
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motorcycle
rear fender
cowling
seat
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JP1987113749U
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和郎 本多
秀夫 網野
均 赤岡
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は自動二輪車における収納構造に関し、一層詳細
には、自動二輪車におけるリヤフェンダと前記リヤフェ
ンダを囲繞するカウリングとの間に小物部材を収納する
収納部を設け、シートの一部を介して前記小物部材の出
し入れを可能とした自動二輪車における収納構造に関す
る。
[考案の背景] オートバイ等の自動二輪車は自動車と比較して機動性に
富むため、品物の運送用はもとよりレジャー、スポーツ
用として広汎に使用されている。中でも、ロードレーサ
ータイプのオートバイはスピード感があるばかりでなく
外観が美麗であることから特に人気のある車種である。
ところで、オートバイで路上を走行する場合、雨具や修
理用工具等の最小限の小物部材が必要となる。この場
合、一般のツーリング用のオートバイでは、例えば、ガ
ソリンタンク上や後部座席上に収納バックを取り付ける
ことが可能である。
然しながら、ロードレーサータイプのオートバイでは高
速走行を達成するために出来る限り無駄を省いた流線形
の構造となっているため、小物部材の取付部を特設する
ことは困難である。また、別体の収納バックを車体に取
り付けた場合、外観を著しく損なうことになる。
[考案の目的] 本考案は、前記の不都合を克服するためになされたもの
であって、車体の外観を何等変更することなく、空間部
を有効に活用して小物部材を脱落することなく確実に収
納することができるとともに、前記小物部材、ヘルメッ
ト等を収納部の外部においても保持することのできる自
動二輪車における収納構造を提供することを目的とす
る。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本考案は、自動二輪車に
おけるリヤフェンダ(50)と、背もたれシート(7
8)が着脱自在に装着され、前記リヤフェンダ(50)
を囲繞するリヤカウリング(52)との間に設けられる
小物部材の収納構造であって、 前記リヤフェンダ(50)上の車体前方方向を除く3方
向の各部位に、該リヤフェンダ(50)と一体的に設け
られる略垂直な側壁(56a〜56c)と、 車体補強部材の一部を構成し、前記背もたれシート(7
8)と、前記リヤフェンダ(50)、前記3つの側壁
(56a〜56c)および前記リヤカウリング(52)
によって囲繞される収納部(58)との間に配設される
クロスパイプ(28)と、 前記クロスパイプ(28)に対して回動自在に係合し、
先端部に設けられる係止部を前記収納部(58)の内部
および外部の双方に対して移動可能なフック(66)
と、 を備え、前記小物部材を前記収納部(58)内に収納
し、または、前記フック(66)の前記係止部を前記背
もたれシート(78)が装着される前記リヤカウリング
(52)の開口部(76)から前記収納部(58)の外
部に導出し、前記係止部に前記小物部材、ヘルメット等
を係止させることを特徴とする。
[実施態様] 次に、本考案に係る自動二輪車における収納構造につい
て好適な実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
第1図において、参照符号10は本実施態様に係る収納構
造を備えたロードレーサタイプのオートバイを示し、こ
のオートバイ10は第2図に示す車体フレーム12を基本骨
格構造として構成される。
すなわち、車体フレーム12はヘッドパイプ14と、前記ヘ
ッドパイプ14に一端部が接合される2本のメインフレー
ムパイプ16aおよび16bと、前記メインフレームパイプ16
a、16bの他端部に接合されクロスパイプ18によって連結
されるピボットプレート20aおよび20bとから基本的に構
成される。ピボットプレート20a、20bにはサブチューブ2
2aおよび22bによって支持されたシートレール24aおよび
24bが接合される。なお、シートレール24a、24b間にはピ
ボットプレート20a、20b側の端部間および中間部間にク
ロスメンバ26およびクロスパイプ28が夫々橋架される。
また、シートレール24aにはマフラーハンガー30が接合
される。
ここで、ヘッドパイプ14にはフロントフォーク32が挿通
され、このフロントフォーク32にはフロントホイール34
が軸着する。また、メインフレームパイプ16a、16bには
ガソリンタンク36が載置されると共に図示しないエンジ
ン部が懸架される。この場合、前記エンジン部はメイン
フレームパイプ16a、16bに装着されるフロントカウリン
グ38およびロアカウリング40によって囲繞される。ピボ
ットプレート20a、20bにはスイングアーム42の一端部が
軸支され、このスイングアーム42の他端部にはリヤホイ
ール44が軸着する。なお、エンジン部に連通するマフラ
ー46はシートレール24aに接合されたマフラーハンガー3
0にリング状のバンド部材48を介して装着される。
シートレール24a、24bには第2図に示すリヤフェンダ50
およびリヤカウリング52が装着され、これらによって本
実施態様に係る収納構造が構成される。
すなわち、第2図および第3図において、リヤフェンダ
50はリヤホイール44の外周形状に対応した略円弧状を呈
し、その上面略中央部にはオートバイ10の前方側を小物
部材の出入口54とし他の三方を壁部56a乃至56cとする筐
体状の収納部58が形成される。なお、リヤフェンダ50の
内方右側部にはリヤホイール44に干渉しない位置に略直
方体状の工具収納部60が装着される。このように構成さ
れたリヤフェンダ50はシートレール24a、24b間に挿入さ
れ、その両側部に設けられたステイ62a、62bを介してボ
ルト64により前記シートレール24a、24bの端部に固定さ
れる。この場合、シートレール24a、24b間に橋架された
クロスパイプ28は収納部58における出入口54の下端部に
位置する。このクロスパイプ28には端部がU字状に湾曲
したフック66を係合しておく(第3図参照)。
一方、シートレール24a、24bにはリヤフェンダ50を囲繞
するようにしてリヤカウリング52が装着される。リヤカ
ウリング52はオートバイ10の前方側がボルト68および69
によってメインフレームパイプ16a、16bおよびシートレ
ール24a、24b間のクロスメンバ26に固定されており、そ
の上面部にはメインシート70が装着される。なお、メイ
ンフレームパイプ16bに固着されたリヤカウリング52の
前方側部にはプラグメンテナンス用の開口部72が画成さ
れる。リヤカウリング52の後部はリヤフェンダ50に形成
された収納部58を囲繞する筐体部74となっており、この
筐体部74の前方には前記収納部58に連通する開口部76が
画成される。
ここで、開口部76には背もたれシート78が着脱自在に装
着される。背もたれシート78は可撓性部材より構成さ
れ、その背面部には第4図に示す形状の底板80が取着さ
れる。すなわち、底板80の上部両側部には上方向に突出
しリヤカウリング52における開口部76の上縁部に係合す
る係合部82aおよび82bが形成される。また、底板80の下
部中央部には長溝84を有した係合部86がオートバイ10の
後方向に指向して突出形成される。さらに、底板80の
中、前記係合部86の両側部は上方向に指向して切り欠か
れており、クロスパイプ28に係合したフック66の先端部
を取り出す凹状部88aおよび88bとなる。なお、メインシ
ート70と背もたれシート78との間には係止部材90を有し
たロック手段92が設けられる。このロック手段92はキー
94を用いて係止部材90の端部を係合部86の長溝84に係合
することで背もたれシート78をリヤカウリング52の開口
部76に対しロックする作用をなす。
本実施態様に係る自動二輪車における収納構造は基本的
には以上のように構成されるものであり、次にその作用
並びに効果について説明する。
リヤフェンダ50の上面部中央部に形成された収納部58に
対して雨具等の小物部材を収納する場合、キー94をロッ
ク手段92に差し込み所定の方向に回動させる。この場
合、係止部材90の先端部は底板80に形成された係合部86
の長溝84から退出することになり、従って、背もたれシ
ート78のリヤカウリング52に対するロック状態が解除さ
れる(第3図および第4図参照)。次いで、背もたれシ
ート78の下端部をメインシート70側に引き出すことによ
り当該背もたれシート78が取り外され、開口部76および
出入口54を介して収納部58が外部と連通されるに至る。
この状態において、前記開口部76より雨具等の小物部材
を収納部58内に収納することが出来る。なお、リヤフェ
ンダ50には、第3図に示すように、工具収納部60が装着
されており、修理用の小型の工具等はリヤホイール44側
からこの工具収納部60に格納しておくことが可能であ
る。
次に、リヤカウリング52の開口部76を閉塞する場合、背
もたれシート78の背面部に装着された底板80に形成され
た係合部82a、82bを前記開口部76の上縁部に係合させた
状態で装着し、ロック手段92をキー94を用いて回動させ
る。この結果、係止部材90が長溝84に係合しロック状態
となる(第3図参照)。
ここで、前記小物部材は、収納部58を構成する壁部56a
乃至56cによって包囲されているため、オートバイ10の
走行時に発生する振動によってリヤフェンダ50とリヤカ
ウリング52との間の隙間に入り込んでしまう不具合は生
じない。なお、フック66に前記小物部材の一部を係止さ
せておけば、前記の不具合を一層確実に回避することが
できる。従って、車検証等の薄物の収納も可能となる。
また、前記の不具合が回避されることにより、例えば、
リヤフェンダ50とリヤカウリング52との隙間なく正確に
製造する必要性が著しく減少する。さらに、リヤカウリ
ング52の形状が収納部58の形状に依存しないため、その
造形の自由度も確保されることになる。
一方、収納部58の出入口54とリヤカウリング52の開口部
76との間にはクロスパイプ28に係合した状態でヘルメッ
ト等を装着するためのフック66が第3図に示すようにし
て収納されている。そこで、このフック66を矢印方向に
回動させ端部を開口部76より外部に導出させる。そし
て、背もたれシート78を開口部76に前述した場合と同様
に装着すれば、前記フック66は底板80に形成された凹状
部88aまたは88bを介して可撓性部材からなる背もたれシ
ート78を撓曲させた状態で外部に導出されることになる
(第5図参照)。この場合、フック66には、例えば、ヘ
ルメット96の顎紐等を係止しておくことが可能となる。
なお、フック66の湾曲した端部を、第5図の破線で示す
ように、背もたれシート78と筐体部74の開口部76との間
に挟設しておけば、前記背もたれシート78の一部により
ヘルメット96のロックがなされることになる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、リヤフェンダと前記リ
ヤフェンダを囲繞するカウリングとの間に小物部材を収
納する収納部を設け、着脱自在なシートの一部を介して
前記小物部材を出し入れ可能に構成している。従って、
車体の外観形状を何等変更することなく、既存の空間部
を有効に活用して小物部材の収納部を設けることが出来
る。
また、収納部は、前方方向を除く3方向に側壁を設けて
いるため、収納された小物部材がリヤフェンダとリヤカ
ウリングとの間に落ち込んでしまう不具合が生じること
はない。従って、リヤフェンダおよびリヤカウリングの
寸法を正確に製造して隙間を無くする必要性が著しく減
少し、製造が容易となる利点が得られる。さらに、収納
部に設けた係止部に対して前記小物部材を係止させてお
けば、小物部材の脱落を一層確実に阻止することができ
る。
以上、本考案について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本考案はこの実施態様に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動二輪車における収納構造が適
用されるオートバイの側面図、 第2図は本考案に係る自動二輪車における収納構造の分
解斜視説明図、 第3図は本考案に係る自動二輪車における収納構造の断
面説明図、 第4図は本考案に係る自動二輪車における収納構造の要
部構成斜視説明図、 第5図は本考案に係る自動二輪車における収納構造の外
観斜視図である。 10…オートバイ、12…車体フレーム 14…ヘッドパイプ 16a、16b…メインフレームパイプ 20a、20b…ピボットプレート 24a、24b…シートレール 28…クロスパイプ、38…プレートカウリング 40…ロアカウリング、50…リヤフェンダ 52…リヤカウリング、58…収納部 60…工具収納部、66…フック 74…筐体部、78…背もたれシート 80…底板、92…ロック手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動二輪車におけるリヤフェンダ(50)
    と、背もたれシート(78)が着脱自在に装着され、前
    記リヤフェンダ(50)を囲繞するリヤカウリング(5
    2)との間に設けられる小物部材の収納構造であって、 前記リヤフェンダ(50)上の車体前方方向を除く3方
    向の各部位に、該リヤフェンダ(50)と一体的に設け
    られる略垂直な側壁(56a〜56c)と、 車体補強部材の一部を構成し、前記背もたれシート(7
    8)と、前記リヤフェンダ(50)、前記3つの側壁
    (56a〜56c)および前記リヤカウリング(52)
    によって囲繞される収納部(58)との間に配設される
    クロスパイプ(28)と、 前記クロスパイプ(28)に対して回動自在に係合し、
    先端部に設けられる係止部を前記収納部(58)の内部
    および外部の双方に対して移動可能なフック(66)
    と、 を備え、前記小物部材を前記収納部(58)内に収納
    し、または、前記フック(66)の前記係止部を前記背
    もたれシート(78)が装着される前記リヤカウリング
    (52)の開口部(76)から前記収納部(58)の外
    部に導出し、前記係止部に前記小物部材、ヘルメット等
    を係止させることを特徴とする自動二輪車における収納
    構造。
JP1987113749U 1987-07-24 1987-07-24 自動二輪車における収納構造 Expired - Lifetime JPH0632473Y2 (ja)

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JPS6418987U JPS6418987U (ja) 1989-01-31
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JPS4938850U (ja) * 1972-07-14 1974-04-05
JPS5263847U (ja) * 1975-11-04 1977-05-11
JPS626085U (ja) * 1985-06-28 1987-01-14

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