JPH06324581A

JPH06324581A - 画像形成装置の転写装置

Info

Publication number: JPH06324581A
Application number: JP5109361A
Authority: JP
Inventors: Takashi Kawabata; 隆川端; Fumio Furusawa; 文夫古沢
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1993-05-11
Filing date: 1993-05-11
Publication date: 1994-11-25
Anticipated expiration: 2016-08-27
Also published as: JP3203877B2

Abstract

(57)【要約】【目的】転写像担持体の変形を確実に検知し、偽ジャム
の発生を防止するとともに、転写像担持体の交換を適確
に行う。【構成】像担持体１１に静電潜像を形成する像形成手段
１０、１２と、静電潜像をトナー像に現像する現像手段
１３と、トナー像を誘電体フィルムからなる転写像担持
体に転写する転写装置１４とを備える画像形成装置にお
いて、転写像担持体に対向して誘電体フィルムの変形状
態を検出する変形検知センサ２１ｄを配設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に係わり、とくに誘電体フ
ィルムからなる転写像担持体を用いる転写装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば、カラー電子写真複写機に
おいて、感光体上に順次、イェロー、シアン、マゼン
ダ、ブラックの潜像を形成し、それぞれの潜像をイェロ
ー、シアン、マゼンダ、ブラックの現像器で現像し、現
像されたトナー像を感光体に接して回転する転写ドラム
上の転写材に転写し、転写ドラムを４回回転させて４色
のトナー像を転写材に重ね合わせて転写し、４色フルカ
ラーコピーを得る方式が知られている。

【０００３】上記画像形成装置の転写装置においては、
一枚の転写材上に高精度で画像を重ね合わせるために、
転写ドラムの外周に誘電体フィルムからなる転写像担持
体を固定し、この転写像担持体に転写材を静電吸着さ
せ、転写材を感光体周面に密着させるようにして転写を
行い、転写終了後の転写材は除電コロトロンにより転写
材の電荷を除去し、剥離爪により剥離させるようにして
いる（例えば特開平３−１６８７８４号公報）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、転写ドラム
の周囲には、複数の転写材検知センサが配設されてお
り、センサ位置での転写ドラム上の転写材の有無を検知
し、これにより転写材のジャムを検知するようにしてい
る。しかしながら、上記転写像担持体を用いる転写装置
においては、定着装置からの熱伝導および輻射熱によっ
て誘電体フィルムが収縮或いは弛緩してしまい、転写像
担持体が変形してしまうため、転写材検知センサが誤動
作し、転写材が正常に搬送されているにもかかわらず偽
ジャムが発生してしまうという問題を有している。さら
に、コピー枚数が増加するにつれて転写像担持体の変形
が大きくなり、転写材の吸着不良が生じ平滑な状態で転
写部に搬送できなくなり画像品質が低下するという問題
を有している。

【０００５】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、転写像担持体の変形を確実に検知し、偽ジャムの発
生を防止するとともに、転写像担持体の交換を適確に行
うことができる転写装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の転写装置は、像担持体に静電潜像を形成す
る像形成手段と、静電潜像をトナー像に現像する現像手
段と、トナー像を誘電体フィルムからなる転写像担持体
に転写する転写装置とを備える画像形成装置において、
転写像担持体に対向して誘電体フィルムの変形状態を検
出する変形検知センサを配設することを特徴とする。な
お、前記変形検知センサを転写材のジャムを検知する転
写材検知センサと兼用させてもよい。

【０００７】

【作用】本発明においては、フィルム変形検知センサの
出力が転写像担持体位置で最大値と最少値の差が所定値
以上になったら、または最少値以下になった場合に転写
像担持体の寿命をオペレータに知らせる。

【０００８】

【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。図１は本発明における転写装置の１実施例を示
し、カラー電子写真複写機に適用した例を示す構成図で
ある。なお、本発明は、このようなカラー電子写真複写
機に限定されるものではなく、誘電体フィルムからなる
転写像担持体を用いる転写装置を用いる全ての画像形成
装置に適用できるものである。

【０００９】カラー電子写真複写機は、自動原稿供給装
置１、画像入力部２、画像出力部３及び転写材供給部４
からなる。カラー原稿は、自動原稿供給装置１によりプ
ラテンガラス５上に載置される。画像入力部２は、イメ
ージングユニット６、該ユニット６を駆動するためのワ
イヤ７、駆動プーリ９等からなり、イメージングユニッ
ト６内のＣＣＤラインセンサ、カラーフィルタを用い
て、４色フルカラーの場合には、カラー原稿を光の原色
であるＢ（青）、Ｇ（緑）、Ｒ（赤）毎に読みとり、デ
ジタル画像信号に変換した後、この信号をトナーの原色
であるＫ（ブラック）、Ｙ（イェロー）、Ｍ（マゼン
ダ）、Ｃ（シアン）に変換し、さらに、色、階調、精細
度等の再現性を高めるために、種々のデータ処理を施し
てカラーの階調トナー信号をオン／オフの２値化信号に
変換して画像出力部３に出力する。

【００１０】画像出力部３は、スキャナ１０、有機感光
体からなるドラム状の感光体１１を有し、感光体１１の
周囲には、感光体１１に一様に帯電させるための帯電装
置１２、静電潜像をトナー像に現像させるための回転式
現像装置１３、トナー像を転写材に転写させるための転
写装置１４、転写されなかった残留トナーを回収するた
めのクリーナ１５が配置され、感光体１１は電動モータ
により図示矢印の如く回転駆動される。

【００１１】スキャナ１０のレーザ出力部１０ａにおい
て、前記画像入力部２からの例えばブラックの画像信号
を光信号に変換し、ポリゴンミラー１０ｂ、ｆ／θレン
ズ１０ｃ及び反射ミラー１０ｄを介して感光体１１上に
原稿画像に対応した潜像を形成させる。このブラックの
潜像が現像を経て転写材に転写されれば、感光体１１は
クリーナ１５により残留トナーが除去された後、再び帯
電器１２により帯電され、レーザ出力部１０ａは、イェ
ローの画像信号を出力する。以下、マゼンダ、シアンの
各画像信号の潜像を順番に形成させる。

【００１２】回転式現像装置１３は、ブラック用現像器
１３Ｋ、イェロー用現像器１３Ｙ、マゼンダ用現像器１
３Ｍ、シアン用現像器１３Ｃを有し、各現像器は回転体
１３ａの周囲に配設され、回転体１３ａの回転軸１３ｂ
は図示しないモータにより回転可能にされている。そし
て、例えばブラックのトナー像を形成するときは、図の
位置でブラック用現像器１３Ｋにより現像を行い、イェ
ローのトナー像を形成するときは、回転式現像機１３を
回転させて、感光体１１に接する位置にイェロー用現像
器１３Ｙを配置させる。マゼンダ、シアンの現像も同様
にして動作させる。

【００１３】多重転写装置１４を構成する転写ドラム１
６の外周には、誘電体のフィルムからなる転写像担持体
が張られており、転写ドラム１６は、専用の電動モータ
或いは感光体１１と歯車によって連結され、図示矢印の
如く回転駆動される。転写ドラム１６の内部および外側
周囲には、転写コロトロン１７、押圧部材１８、分離用
コロトロン１９、剥離爪２０、転写材検知センサ２１
ａ、２１ｂ、２１ｃ、フィルム変形検知センサ２１ｄ、
クリーニング装置２２、吸着ロール２３、ドラム回転位
置検知センサ２４、吸着コロトロン２５が配置されてい
る。ドラム回転位置検知センサ２４は、用紙の搬送タイ
ミングや画像の書き込みタイミングを制御するためにマ
シンクロックの基準信号を発生させるものである。

【００１４】そして、転写材供給部４の給紙トレイ４ａ
〜４ｄから搬送ローラ２６、給紙ガイド２７およびレジ
ストローラ２８を経て搬送、給紙される転写材は、吸着
ロール２３の押し付け作用と吸着コロトロン２５のコロ
ナ放電により前記転写像担持体に吸着される。転写ドラ
ム１６は、感光体１１と同期して回転しており、例え
ば、ブラックで現像されたトナー像が転写コロトロン１
７により転写材に転写されると、転写ドラム１６の１回
転後、イェローで現像されたトナー像が転写コロトロン
１７により転写材に転写され、以下順次マゼンダ、シア
ンで現像されたトナー像が重ね合わせられて転写され
る。転写ドラム１６が４回転し４色の転写が終了する
と、転写材は分離用コロトロン１９により除電された
後、転写材は剥離爪２０により分離され、搬送路２９を
経て定着器３０に送られ転写トナー像が溶融定着され、
以下この一連のコピーサイクルが繰り返される。

【００１５】図２（Ａ）は転写ドラムの斜視図、図２
（Ｂ）は転写ドラムの断面図、図２（Ｃ）は転写像担持
体の展開図である。転写ドラム１６は、２つの筒部材３
１、３２と、両筒部材３１、３２間に連結固定される連
結部材３３と、誘電体フィルムからなる転写像担持体３
４と、転写像担持体３４の両端に固定される先端プレー
ト３５および後端プレート３６とからなり、転写像担持
体３４の両側端縁部を両面接着テープ３７により両筒部
材３１、３２の外周面に沿って固定させ、転写像担持体
３４の先端プレート３５および後端プレート３６をネジ
３８により連結部材３３により固定させ、内部に中空円
筒状の空間を形成している。また、一方の筒部材３１の
外周には駆動用ギヤ３９が設けられ、先端プレート３５
に隣接して転写像担持体３４の裏面には、複数の開口４
０ａを有する吸着力調整プレート４０が接着されてい
る。さらに、転写像担持体３４の先端部には黒塗装部４
１が形成されている。

【００１６】図２（Ｄ）は、転写像担持体３４上に転写
材がない場合における転写材検知センサ２１ａ、２１
ｂ、２１ｃ、フィルム変形検知センサ２１ｄの出力波形
を示している。各センサには光学的反射型センサーが使
用され、ドラム回転位置検知センサ２４から発生する基
準信号を基に転写ドラムの各位置でのセンサ出力値を読
み込んでいる。センサ出力値は、後端プレート３６、連
結部材３３および先端プレート３５の部分Ｘで変動した
値を示し、黒塗装部４１の部分Ｙで一定の高いレベルの
値を示し、転写像担持体３４の部分Ｚで一定の低いレベ
ルの値を示し、黒塗装部４１を転写材検知センサ２１
ａ、２１ｂ、２１ｃで読み込み、この出力レベルに対し
て異常な場合にジャム表示を行う。

【００１７】図３は転写材検知センサ２１ａ、２１ｂ、
２１ｃの出力波形を示し、通常、Ａ３用紙が転写像担持
体３４に吸着すると、転写材検知センサ２１ａ、２１
ｂ、２１ｃの出力は図３（Ａ）に示すように出力され、
Ａ４縦２枚送りの場合には、図３（Ｂ）１０の様に出力
される。図４はフィルム変形検知センサ２１ｄの出力波
形を示し、まず、新しい転写像担持体３４を装着した場
合に、フィルム変形検知センサ２１ｄの出力が図４
（Ａ）に示すようなに、黒塗装部４１の出力がＸ以上
で、転写像担持体３４表面の出力がＹ以上であることを
マシンが確認する。そして、転写像担持体３４の寿命チ
ェックは、クリーニングサイクルのように転写材が吸着
しておらず、トナーの汚れも少ない状態で行うのが望ま
しく、従ってクリーニングサイクルの後半で行う。フィ
ルム変形検知センサ２１ｄの出力は、図４（Ｂ）に示す
ように、マシンクロックでＴ₁〜Ｔ₂が黒塗装部４１とし
マシンクロックでＴ₃〜Ｔ₄が転写像担持体３４表面とす
る。図４（Ｃ）は、転写像担持体３４の変形をフィルム
変形検知センサ２１ｄで検出した場合を示し、フィルム
変形検知センサ２１ｄの出力がマシンクロックＴ₃〜Ｔ₄
間で（最大値Ｍａｘ−最少値Ｍｉｎ）値が例えば１ｖ以
上になったら、転写像担持体の寿命をオペレータに知ら
せる。または、図４（Ｂ）に示すように転写像担持体３
４表面の出力レベルが、最少値Ｍｉｎレベル以下になっ
た場合に転写像担持体３４の寿命をオペレータに知らせ
る。

【００１８】なお、上記実施例においては、フィルム変
形検知センサ２１ｄにより転写像担持体の変形を検知す
るようにしているが、転写材検知センサ２１ａ、２１
ｂ、２１ｃを利用することことも可能である。この場
合、複数の転写材検知センサ２１ａ、２１ｂ、２１ｃヶ
の内、１つ用いても、あるいは３つとも使用し、１つで
もＭｉｎレベル以下になったら寿命とすることも可能で
ある。また、本センサー出力を使用し、オペレーターに
転写フィルムの寿命を知らせるだけでなく、転写像担持
体の交換時にサービスマン等が転写ドラムの空回転等を
行い、転写像担持体の変形をチェックすることも可能で
ある。

【００１９】図５は、本発明の転写装置の他の実施例を
示し、転写像担持体として中間転写体４０′を用いる場
合の実施例である。ベルト状の中間転写体４０′は、ロ
ーラ４１′、４２、４３により三角形状に張架され、中
間転写体４０′の水平部は感光体１１に接触するように
配設され、中間転写体４０′の内部に第１の転写コロト
ロン１７と押圧部材１８が図１と同様の構成で配設され
ている。ローラ４３に対向して第２の転写コロトロン４
６が設けられ、その間に転写材Ｐを搬送させるために搬
送ローラ４４、４５が配設されている。感光体１１に形
成された４色のトナー像は、先ず、第１の転写コロトロ
ン１７により、一旦、中間転写体４０に多重転写され、
多重転写されたトナー像が第２の転写コロトロン４６に
より転写材Ｐに転写される。

【００２０】図６は、本発明の転写装置の他の実施例を
示し、転写像担持体を転写ベルト５１に設けた実施例で
ある。転写装置１４を構成する転写ベルト５１は、無端
ベルト状の誘電体シートからなり、駆動ロール５２およ
び従動ロール５３に巻回され、矢印方向に回動される。
転写ベルト５１に対向して、ブラック用、イェロー用、
マゼンタ用、シアン用の４組の画像形成ユニットＫ、
Ｙ、Ｍ、Ｃが配設され、転写ベルト５１の１回転で４色
のトナー像が次々に多重転写される。

【００２１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、転写像担持体の変形を確実に検知し、偽ジャム
の発生を防止するとともに、転写像担持体の交換を適確
に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における転写装置の１実施例を示し、カ
ラー電子写真複写機に適用した例を示す構成図である。

【図２】図２（Ａ）は転写ドラムの斜視図、図２（Ｂ）
は転写ドラムの断面図、図２（Ｃ）は転写像担持体の展
開図、図２（Ｄ）は、転写像担持体上に転写材がない場
合におけるセンサの出力波形を示す図である。

【図３】転写材検知センサの出力波形を示す図である。

【図４】フィルム変形検知センサの出力波形を示す図で
ある。

【図５】本発明における転写装置の他の実施例を示す構
成図である。

【図６】本発明における転写装置の他の実施例を示す構
成図である。

【符号の説明】

１０、１２…像形成手段、１１…像担持体、１３…現像
手段、１４…転写装置、１６…転写ドラム２１ａ、２１ｂ、２１ｃ…転写材検知センサ、２１ｄ…
変形検知センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】像担持体に静電潜像を形成する像形成手段
と、静電潜像をトナー像に現像する現像手段と、トナー
像を誘電体フィルムからなる転写像担持体に転写する転
写装置とを備える画像形成装置において、転写像担持体
に対向して誘電体フィルムの変形状態を検出する変形検
知センサを配設することを特徴とする転写装置。
【請求項２】前記変形検知センサが転写材のジャムを検
知する転写材検知センサであることを特徴とする請求項
１に記載の転写装置。