JPH06324500A - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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Publication number
JPH06324500A
JPH06324500A JP11444293A JP11444293A JPH06324500A JP H06324500 A JPH06324500 A JP H06324500A JP 11444293 A JP11444293 A JP 11444293A JP 11444293 A JP11444293 A JP 11444293A JP H06324500 A JPH06324500 A JP H06324500A
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JP
Japan
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photosensitive member
aluminum
substrate
electrophotographic photosensitive
integer
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Application number
JP11444293A
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English (en)
Inventor
Akira Ohira
晃 大平
Susumu Matsui
晋 松井
Kiyoshi Tamaki
喜代志 玉城
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 大気汚染、人体への悪影響、高引火性や高発
火性による爆発の危険といった問題を引き起こすことが
なく、コピー画像に黒ポチなどの画像品質の低下がない
高品質な電子写真感光体を提供する。 【構成】 炭素数7〜25の炭化水素系の切削油を用い
てアルミニウム製基体を加工する基体加工工程と、下記
の一般式〔I〕,〔II〕及び〔III〕で表される化
合物の群の中から選ばれる化合物を総計で50%以上含
有する洗浄液を用いてアルミニウム製基体を洗浄する洗
浄工程とを具備する電子写真感光体の製造方法。 〔上記一般式〔I〕,〔II〕,〔III〕中、R1
炭化水素残基、R2 ,R3 ,R4 ,R5 は炭素数2〜4
のアルキレン基、X,Yは水素原子または炭素数1〜4
の炭化水素残基、mは1〜20の整数、n,l,pは0
〜20の整数であって、m+n及びl+pは20以下の
整数〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体の製造
方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】一般的に、電子写真感光体は、ドラム状
導電性基体上に感光層を設けたものである。このような
導電性基体としては、アルミニウム又はアルミニウム合
金(本明細書では、単に、アルミニウムとも言う)、
銅、ニッケル、ステンレス、真鍮等の金属の円筒状基体
あるいは薄膜シート、又はアルミニウム、錫合金、酸化
インジウム等をポリエステルフィルム、紙あるいは金属
フィルムの円筒状基体等に蒸着したものが挙げられる
が、価格、加工性、強度及び重量等の観点からアルミニ
ウムを用いるのが最も一般的である。尚、アルミニウム
は反応性が高く、軟らかい性質を有しており、特にアル
ミニウムの純度が高くなるにつれてその傾向は著しく、
この為に加工性及び感光層との接着性の観点から純度の
高いアルミニウムが導電性基体の材料として好ましいと
言われている。
【0003】ところで、ドラム状導電性基体は円筒状の
アルミニウムを切削加工して仕上げられる。この切削加
工に際して、切削油、空気中のダスト、切粉等が基体表
面に付着する為、基体表面を洗浄処理することが行われ
る。そして、この後、縮合多環顔料、アゾ顔料等の電荷
発生物質、バインダ樹脂等からなる電荷発生層、そして
ヒドラゾン系又はアリールアミン系電荷輸送物質、バイ
ンダ樹脂、酸化防止剤等の添加剤などからなる電荷輸送
層を順次塗布・積層し、乾燥して感光層が構成される。
【0004】電荷発生層及び電荷輸送層は、上述した電
荷発生層及び電荷輸送層を構成する物質を各々含有する
塗布液にドラム状導電性基体を公知の方法で浸漬するこ
とによって該基体の表面に形成される。ここで行う浸漬
塗布方法としては、格別な制限はなく、公知の方法を使
用し得る。例えば、特開昭49−130736号公報、
特開昭57−5047号公報及び特開昭59−4617
1号公報に開示される方法が挙げられる。
【0005】ところで、この浸漬塗布法において、導電
性基体表面の洗浄が不十分であると、その表面に油やダ
スト等が残り、電荷発生層や電荷輸送層を塗布する際に
ハジキ、シミ等の塗布欠陥の原因となる。このような電
子写真感光体上に発生した欠陥は、コピー画像に黒ポ
チ、白ポチ、ハーフトーン画像のムラ等となって現れ、
画像品質を低下させることになる。
【0006】この為、前述したような基体表面の洗浄処
理が必要となる。基体表面の洗浄としては、通常、有機
溶媒中、必要に応じて加温された有機溶媒中に基体を浸
漬処理、特に超音波の作用下で浸漬処理する浸漬洗浄、
基体を溶媒に浸漬中又は基体に溶媒をシャワーリングし
ながらブラシ、スポンジ等により物理的に擦る接触洗
浄、溶媒を高圧下でスリットより基体表面に噴出するジ
ェット洗浄、及び溶媒蒸気中に基体を挿入する蒸気洗浄
などが挙げられる。勿論、これら各種の手段単独のみで
あっても良く、あるいは組み合わせても良い。
【0007】洗浄に使用される溶媒としては、メチレン
クロライド、エチレンクロライド、1,1,1−トリク
ロルエタン、トリクロルエチレン、パークロルエチレン
等の塩素系溶剤、フロン−112、フロン−113等の
フッ素系溶剤、該フッ素系溶剤とメタノール、メチレン
クロライド等との混合溶剤、ベンゼン、トルエン、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、石油系
炭化水素等、及びそれらの混合物が挙げられる。特に、
高純度アルミニウムからなる導電性基体の表面を洗浄す
る場合は、基体材料であるアルミニウムの反応性と軟ら
かさを考慮して有機溶媒による洗浄が通常である。
【0008】ところで、従来、精密部品、治工具等の固
体表面に存在する油脂、機械油、切削油、グリース、液
晶、フラックス等の有機物を主体とする汚れの除去に
は、ケロシン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素系溶
剤、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩
素系溶剤、トリクロロトリフルオロエタン等のフロン系
溶剤、界面活性剤やヒルダーを配合した水系の洗浄剤等
が使用されて来た。特に、電子、電気、機械等の部品に
は、その高洗浄性、難燃性という特性を生かしてフロン
系溶剤又は塩素系溶剤が使用されて来た。
【0009】しかしながら、塩素系及びフロン系の溶剤
を用いる洗浄剤は、安全性、毒性、環境汚染等に大きな
問題を引き起こしている。又、ベンゼンやキシレン等の
炭化水素系溶剤は毒性が高く、労働安全衛生上の有害物
に指定されている化合物であって、これを取り扱う作業
の危険性及び煩雑さを考慮すると、洗浄剤として用いる
ことは好ましくない。
【0010】
【発明の開示】本発明の第1の目的は、コピー画像に黒
ポチ、白ポチ、ハーフトーン画像のムラといった画像品
質の低下がない高品質な電子写真感光体を提供すること
である。本発明の第2の目的は、高品質な電子写真感光
体を提供するに際して、大気汚染、人体への悪影響、高
引火性や高発火性による爆発の危険といった問題を引き
起こすことがない技術を提供することである。
【0011】上記本発明の目的は、アルミニウム製基体
上に感光層が構成されてなる電子写真感光体の製造方法
であって、炭素数7〜25の炭化水素系の切削油が用い
られてアルミニウム製基体が加工される基体加工工程
と、下記の一般式〔I〕,〔II〕及び〔III〕で表
される化合物の群の中から選ばれる化合物を総計で50
%以上含有する洗浄液を用いて前記基体加工工程で得た
アルミニウム製基体を洗浄する洗浄工程とを具備するこ
とを特徴とする電子写真感光体の製造方法によって達成
される。
【0012】
【化2】
【0013】〔上記一般式〔I〕,〔II〕,〔II
I〕中、R1 は炭化水素残基、R2 ,R3 ,R4 ,R5
は炭素数2〜4のアルキレン基、X,Yは水素原子また
は炭素数1〜4の炭化水素残基、mは1〜20の整数、
n,l,pは0〜20の整数であって、m+n及びl+
pは20以下の整数〕 尚、本発明において、電子写真感光体のアルミニウム製
基体は、Mgが2wt%以下、Feが0.4wt%以
下、Siが0.4wt%以下、その他不可避不純物を含
み、残部がAlであるAl−Mg系のアルミニウム合金
で構成されてなることが好ましい。
【0014】又、このアルミニウム製基体は炭素数10
〜25のアルキル、シクロアルキル、又はアリルからな
る炭化水素を主成分とする切削油を用いて加工されるも
のであることが好ましい。又、本発明で使用される洗浄
液として、上記一般式〔I〕,〔II〕,〔III〕で
表される化合物の群の中から選ばれる化合物一種あるい
は二種以上が総計で50wt%以上含有している水溶液
が用いられる訳であるが、好ましくは70wt%以上含
有されていることであり、そして必要に応じて高級アミ
ンや脂肪族炭化水素を0.01〜5wt%程度さらに含
有させておくことも出来る。
【0015】以下、本発明について詳しく説明する。電
子写真感光体のアルミニウム製基体はAl−Mg系のア
ルミニウム合金で構成されることが好ましい。ここで、
Mg系のアルミニウム合金を採用したのは、Mgにより
強度向上が図られるからである。特に、Mgが0.1〜
2wt%、Feが0.2wt%以下、Siが0.2wt
%以下、その他不可避不純物を含み、残部がAlである
Al−Mg系のアルミニウム合金が好ましいものであ
る。
【0016】上記のようなアルミニウム合金の鋳塊から
ドラム状の基体を構成する訳であるが、この際の加工は
公知な方法を採用できる。しかしながら、加工に際して
用いられる切削油は炭素数7〜25、好ましくは10〜
25の炭化水素(例えば、アルキル、シクロアルキル、
アリル)系の切削油、例えばn−テトラデカン、n−ヘ
キサデカン、n−アイコサン、n−テトラコサン等の直
鎖状炭化水素、7−メチルトリデカン、7−n−ヘキシ
ルトリデカン、9−n−ヘキシルヘプタデカン等の分岐
状炭化水素、2−シクロヘキシルオクタン、9−シクロ
ヘキシルヘプタデカン、1,2−ジシクロヘキシルエタ
ン等の脂環式炭化水素、2−フェニルオクタン、7−フ
ェニルトリデカン、1,2−ジフェニルエタン等の芳香
族炭化水素が好ましいものとして挙げられる。
【0017】そして、上記のような切削油を用いて所定
の形状に加工された電子写真感光体のアルミニウム製基
体が上記一般式〔I〕,〔II〕,〔III〕で表され
る化合物の群の中から選ばれる化合物を一種あるいは二
種以上用いて綺麗に洗浄される。好ましく用いられる化
合物としては、例えば(POE)2 ラウリルエーテル、
(POE)10ラウリルエーテル、(POE)15(PO
P)5 ラウリルエーテル、(POP)3 ノニルフェニル
エーテル、(POP)3 (POE)2 13ゲルベアルコ
ールエーテル、(POE)2 (POP)3 ラウリルエス
テル、(POE)15ラウリルエステル、(POP)5
レイルエステル、(POE)4 ミリスチルアミン、(P
OB)3 オクチルアミン、(POE)7 デシルエーテル
のメチルエーテル、(POP)3 (POE)2 エチルエ
ーテルのラウリン酸エステル、(POE)2 ラウリルエ
ーテルと(POE)4 ミリスチルアミンの混合物、(P
OP) 3 ノニルフェノールエーテルと(POE)15ラウ
リルエステルの混合物などが挙げられる。
【0018】上記の化合物を用いた洗浄方法としては、
この化合物を含む水溶液中に浸漬して超音波洗浄、そし
て洗浄水に浸漬して超音波洗浄といった工程を繰り返し
行った後、濯ぎ、乾燥といった工程を経て終了する。そ
して、上記のようにして綺麗に仕上げられたアルミニウ
ム製基体に対して電荷発生層および電荷輸送層を順次塗
設し、乾燥して感光層が構成される。
【0019】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を説
明する。
【0020】
【実施例】〔実施例1〕Mgが2wt%以下、Feが
0.2wt%以下、Siが0.2wt%以下、その他の
不純物が0.2wt%以下のAl−Mg系合金材料を用
い、そして主成分がC1430の切削油を用いて旋盤加工
を行い、所定の形状の電子写真感光体基体を作製した。
【0021】この後、ポリオキシエチレン(POE)2
ラウリルエーテルを70wt%含む水溶液に浸漬して1
分間超音波洗浄し、この後第1の水洗槽で1分間超音波
洗浄し、引き上げて第2の水洗槽で1分間超音波洗浄
し、そして濯ぎ槽で1分間濯ぎ洗浄し、この後100℃
で乾燥させた。この後、下記の〔感光体処方A〕を施し
て電子写真感光体を得た。
【0022】〔感光体処方A〕共重合ナイロン樹脂(C
M−8000、東レ社製)のメタノール/1−ブタノー
ル溶液を用い、ドラム基体上に0.15μmの中間層を
設けた。次に、下記の〔化3〕で表される電荷発生物質
CGM−1 5部、バインダー樹脂としてポリビニルブ
チラール樹脂(エスレックBL−S、積水化学社製)1
部をメチルエチルケトン/シクロヘキサノン(=4/
1)200部と共にサンドミルを用いて分散し、均一に
分散されたCGL塗布液を用いて前記中間層上に浸漬塗
布により膜厚0.5μmのCGLを形成した。
【0023】この後、下記の〔化4〕で表されるCTM
−1 75部とポリカーボネート樹脂(パンライトTS
2050、帝人化成社製)100部、酸化防止剤(IR
GANOX1010、チバガイギー社製)8部及び微量
のシリコンオイル(KF−54、信越化学社製)をジク
ロルメタン670部に溶解した液を作成し、この塗布液
を浸漬塗布法によって前記CGL上に塗布し、乾燥膜厚
25μmのCTLを形成した。
【0024】
【化3】
【0025】
【化4】
【0026】〔実施例2〜4〕実施例1で用いたポリオ
キシエチレンラウリルエーテル水溶液の代わりに、ポリ
オキシエチレンポリオキシプロピレン(POE)2 (P
OP)3 ラウリルエステル50wt%水溶液(実施例
2)、ポリオキシエチレン(POE)2 ラウリルエーテ
ル48wt%とポリオキシエチレン(POE)4 ミリス
チルアミン12wt%との混合(総量60wt%)水溶
液(実施例3)、ポリオキシエチレン(POE)4 ミリ
スチルアミン60wt%水溶液(実施例4)を用いた他
は同様に行い、電子写真感光体を得た。
【0027】〔実施例5〕実施例1で用いたポリオキシ
エチレンラウリルエーテル水溶液の代わりにポリオキシ
エチレン(POE)10ラウリルエーテル70wt%水溶
液を用い、かつ、〔感光体処方A〕の代わりに下記の
〔感光体処方B〕を施して電子写真感光体を得た。
【0028】〔感光体処方B〕ポリアミド樹脂(X−1
874M、ダイセルヒュルス社製)をメタノール/1−
ブタノール(=4/1)に溶解した塗布液を用い、ドラ
ム基体上に0.3μmの中間層を設けた。次に、下記の
〔化5〕で表される電荷発生物質CGM−2 2.5
部、バインダー樹脂としてポリビニルブチラール樹脂
(エスレックBX−1、積水化学社製)1部をメチルイ
ソプロピルケトン143部と共にサンドミルを用いて分
散し、均一に分散されたCGL塗布液を用いて前記中間
層上に浸漬塗布により膜厚0.7μmのCGLを形成し
た。
【0029】この後、下記の〔化6〕で表される電荷輸
送物質CTM−2 75部とポリカーボネート樹脂(ユ
ーピロンZ300、粘度平均分子量30,000、三菱
瓦斯化学社製)100部、酸化防止剤(サノールLS−
2626、三共社製)7部及び微量のシリコンオル(K
F−54、信越化学社製)をジクロロメタン500部に
溶解した液を作成し、この塗布液を浸漬塗布法によって
前記CGL上に塗布し、乾燥膜厚25μmのCTLを形
成した。
【0030】
【化5】
【0031】
【化6】
【0032】〔実施例6〜8〕実施例5で用いたポリオ
キシエチレンラウリルエーテル水溶液の代わりに、ポリ
オキシプロピレンポリオキシエチレン(POP)3 (P
OE)2 13ゲルベアルコールエーテル60wt%水溶
液(実施例6)、ポリオキシエチレン(POE)15ラウ
リルエステル50wt%水溶液(実施例7)、ポリオキ
シブチレン(POB)3 オクチルアミン80wt%水溶
液(実施例8)を用いた他は同様に行い、電子写真感光
体を得た。
【0033】〔実施例9〕実施例1で用いたポリオキシ
エチレンラウリルエーテル水溶液の代わりにポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレン(POE)15(POP)
5 ラウリルエーテル70wt%水溶液を用い、かつ、
〔感光体処方A〕の代わりに下記の〔感光体処方C〕を
施して電子写真感光体を得た。
【0034】〔感光体処方C〕変性ナイロン樹脂(ラッ
カマイド5003、大日本インキ社製)をメタノール/
1−ブタノール(=5/1)に溶解した塗布液を用い、
ドラム基体上に0.2μmの中間層を設けた。次に、下
記の〔化7〕で表される電荷発生物質CGM−3 2
部、CGM−20.2部、バインダー樹脂としてポリビ
ニルブチラール樹脂(エスレックBH−S、積水化学社
製)1部をメチルエチルケトン85部と共にサンドミル
を用いて分散し、均一に分散されたCGL塗布液を用い
て前記中間層上に浸漬塗布し、膜厚0.7μmのCGL
を形成した。
【0035】この後、下記の〔化8〕で表される電荷輸
送物質CTM−3 11部とポリカーボネート樹脂(ユ
ーピロンZ300、粘度平均分子量30,000、三菱
瓦斯化学社製)15部をジクロルメタン100部に溶解
した液を作成し、この塗布液を浸漬塗布法によって前記
CGL上に塗布し、乾燥膜厚24μmのCTLを形成し
た。
【0036】
【化7】
【0037】
【化8】
【0038】〔実施例10〜12〕実施例9で用いたポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリルエーテ
ル水溶液の代わりに、ポリオキシプロピレン(POP)
5 オレイルエステル60wt%水溶液(実施例10)、
ポリオキシエチレン(POE)7 デシルエーテルのメチ
ルエーテル90wt%水溶液(実施例11)、ポリオキ
シプロピレン(POP)3 ノニルフェノールエーテル4
0wt%とポリオキシエチレン(POE)15ラウリルエ
ステル40wt%との混合(総量80wt%)水溶液
(実施例12)を用いた他は同様に行い、電子写真感光
体を得た。
【0039】〔実施例13〕実施例1で用いたポリオキ
シエチレンラウリルエーテル水溶液の代わりにポリオキ
シプロピレン(POP)3 ノニルフェノールエーテル7
0wt%水溶液を用い、かつ、〔感光体処方A〕の代わ
りに下記の〔感光体処方D〕を施して電子写真感光体を
得た。
【0040】〔感光体処方D〕共重合ナイロン樹脂(C
M−8000、東レ社製)のメタノール/1−ブタノー
ル(=4/1)溶液を用い、ドラム基体上に0.2μm
の中間層を設けた。次に、下記の〔化9〕で表される電
荷発生物質CGM−4 2部、バインダー樹脂としてセ
ルロース変性シリコーン樹脂(KR−5240、信越化
学社製)1部を酢酸t−ブチル100部と共にサンドミ
ルを用いて分散し、均一に分散されたCGL塗布液を用
いて前記中間層上に浸漬塗布し、膜厚0.2μmのCG
Lを形成した。
【0041】この後、電荷輸送物質CTM−2 13部
とポリカーボネート樹脂(ユーピロンZ200、粘度平
均分子量20,000、三菱瓦斯化学社製)20部を
1,2−ジクロルエタン100部に溶解した液を作成
し、この塗布液を浸漬塗布法によって前記CGL上に塗
布し、乾燥膜厚26μmのCTLを形成した。
【0042】
【化9】
【0043】〔実施例14〜16〕実施例13で用いた
ポリオキシプロピレンノニルフェノールエーテル水溶液
の代わりに、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレン
(POP)3 (POE)2エチルエーテルのラウリン酸
エステル80wt%水溶液(実施例14)、ポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレン(POE)2 (POP)
3 ラウリルエステル80wt%水溶液(実施例15)、
ポリオキシブチレン(POB)3 オクチルアミン50w
t%水溶液(実施例16)を用いた他は同様に行い、電
子写真感光体を得た。
【0044】〔比較例1〕実施例1において、ポリオキ
シエチレン(POE)2 ラウリルエーテルを40wt%
含む水溶液を用いた他は同様に行い、電子写真感光体を
得た。 〔比較例2〕実施例7において、ポリオキシエチレン
(POE)15ラウリルエステルを45wt%含む水溶液
を用いた他は同様に行い、電子写真感光体を得た。
【0045】〔比較例3〕実施例12において、ポリオ
キシプロピレン(POP)3 ノニルフェノールエーテル
を20wt%とポリオキシエチレン(POE)15ラウリ
ルエステルを20wt%含む(総量40wt%)水溶液
を用いた他は同様に行い、電子写真感光体を得た。
【0046】〔比較例4〕実施例16において、ポリオ
キシブチレン(POB)3 オクチルアミンを40wt%
含む水溶液を用いた他は同様に行い、電子写真感光体を
得た。 〔特性〕上記実施例1〜12及び比較例1〜3で得られ
た電子写真感光体(初回洗浄したドラム及び100本目
に洗浄したドラムからなる感光体ドラム)を各々コニカ
(株)社製UBix4045に搭載し、実写テストを行
ったので、その結果を表−1に示す。
【0047】又、実施例13〜16及び比較例4で得ら
れた電子写真感光体(初回洗浄したドラム及び100本
目に洗浄したドラムからなる感光体ドラム)を各々コニ
カ(株)社製UBix1550(半導体レーザー光源搭
載)改造機に搭載し、実写テストを行ったので、その結
果を表−1に示す。尚、この場合、未露光部電位VH
−600〔V〕になるようグリッド電圧を調節し、現像
バイアス−560(V)で反転現像を行ったものであ
る。
【0048】 表−1 1本目の感光体ドラム 100本目の感光体ドラム カブリ スジ 白ポチ カブリ スジ 白ポチ 実施例1 ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ 実施例2 ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ 実施例3 ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ 実施例4 ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ 実施例5 ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ 実施例6 ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ 実施例7 ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ 実施例8 ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ 実施例9 ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ 実施例10 ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ 実施例11 ○ ○ ○ ◎ ○ ○ 実施例12 ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ 実施例13 ◎ ○ ○ ◎ ◎ ○ 実施例14 ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ 実施例15 ◎ ○ ○ ◎ ◎ ○ 実施例16 ◎ ○ ○ ◎ ◎ ○ 比較例1 ○ △ △ △ × × 比較例2 ○ △ △ △ × × 比較例3 ○ △ △ △ × × 比較例4 △ × × × × × * ◎;非常に良好 ○;良好(製品として合格レベルを有する) △;欠陥有り(製品として合格レベルを有さない) ×;欠陥多し
【0049】
【効果】本発明によれば、コピー画像に黒ポチ、白ポ
チ、ハーフトーン画像のムラといった画像品質の低下が
ない高品質な電子写真感光体が得られる。しかも、この
際、大気汚染、人体への悪影響、高引火性や高発火性に
よる爆発の危険といった問題がないものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム製基体上に感光層が構成さ
    れてなる電子写真感光体の製造方法であって、 炭素数7〜25の炭化水素系の切削油が用いられてアル
    ミニウム製基体が加工される基体加工工程と、 下記の一般式〔I〕,〔II〕及び〔III〕で表され
    る化合物の群の中から選ばれる化合物を総計で50%以
    上含有する洗浄液を用いて前記基体加工工程で得たアル
    ミニウム製基体を洗浄する洗浄工程とを具備することを
    特徴とする電子写真感光体の製造方法。 【化1】 〔上記一般式〔I〕,〔II〕,〔III〕中、R1
    炭化水素残基、R2 ,R3 ,R4 ,R5 は炭素数2〜4
    のアルキレン基、X,Yは水素原子または炭素数1〜4
    の炭化水素残基、mは1〜20の整数、n,l,pは0
    〜20の整数であって、m+n及びl+pは20以下の
    整数〕
  2. 【請求項2】 アルミニウム製基体は、Mgが2wt%
    以下、Feが0.4wt%以下、Siが0.4wt%以
    下、その他不可避不純物を含み、残部がAlであるAl
    −Mg系のアルミニウム合金で構成されてなることを特
    徴とする請求項1記載の電子写真感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 切削油が炭素数10〜25のアルキル、
    シクロアルキル、又はアリルからなる炭化水素を主成分
    とするものであることを特徴とする請求項1記載の電子
    写真感光体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7473506B2 (en) 2005-08-26 2009-01-06 Fuji Electric Device Technology Co., Ltd. Method of producing an electrophotographic photoconductor and an electrophotographic photoconductor produced by this method

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