JPH06323987A - 毛管電気泳動システム - Google Patents

毛管電気泳動システム

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JPH06323987A
JPH06323987A JP5196664A JP19666493A JPH06323987A JP H06323987 A JPH06323987 A JP H06323987A JP 5196664 A JP5196664 A JP 5196664A JP 19666493 A JP19666493 A JP 19666493A JP H06323987 A JPH06323987 A JP H06323987A
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hole
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SmithKline Beecham Corp
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
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    • G01N27/44704Details; Accessories
    • G01N27/44717Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones
    • G01N27/44721Arrangements for investigating the separated zones, e.g. localising zones by optical means

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛管電気泳動検出および光学系の特性を著し
く改良する毛管電気泳動のための光学系を提供するこ
と。 【構成】 毛管(100)の外面に入出力窓(108,
109)を有する毛管電気泳動光学系における光の検出
に関する。窓の幅(160)は毛管の穴(101)より
実質的に大きくはない。光が毛管に導かれかつ窓の幅と
調和するように入力光ファイバ(119)が毛管から間
隔をおかれている。毛管からの光の出力は、毛管から間
隔をおかれた出力光ファイバ(120)に受け入れられ
るように調和されている。入力ファイバから毛管を経て
の出力ファイバまでの光包絡線(300)がラグランジ
ュの不変式によって決定される。調和が、光ファイバの
開口数に従ってもたらされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛管電気泳動システム
に関し、特に、毛管を貫く光が光学的に検出される。よ
り具体的には、本発明は、このような毛管電気泳動シス
テムからの光出力の正確な検出に関する。さらに、本発
明は、全体的に高感度の毛管電気泳動システムが得られ
るように、電気泳動の毛管に入力されまた該毛管から出
力される光エネルギをできる限り能率的に利用すること
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気泳動は、小体積の混合溶液が電荷の
相違および個々の試料成分の分子サイズにより分離され
る分析手法である。毛管電気泳動は、圧力または電位の
差の下で毛管を介しての少量、しばしば僅かな量の試料
溶液の移動を必要とする。試料が前記毛管を移動すると
き、前記差のために前記試料の成分の分離が生じる。
【0003】支持体に据えられた前記毛管の外側に光源
と光検出装置とが配置される。試料が、このように分離
され、前記毛管を泳動するとき、光が前記試料を横切る
光学通路に沿って通される。光出力を検出することによ
り、特徴についての情報、例えば試料の化学的構成を得
ることができる。
【0004】電気泳動用毛管は微小穴の管であり、前記
試料を含む液体の支持体としてまた移動手段として用い
られる。典型的には、毛管の穴の直径の大きさは5ない
し50ミクロンの範囲にある。前記毛管のために通常使
われる形状は円筒形であり、前記毛管の壁の厚さは25
ないし200ミクロンである。
【0005】前記毛管の壁の特性は異なる屈折率を与
え、また、一般に、前記検出装置により受け入れられる
光における誤りを生じさせる。しかし、正確な結果を提
供するため、毛管の摂動および壁の影響により生じる光
に対する歪みのような光学的問題を回避することが重要
である。
【0006】前記毛管の寸法において直面する小さいサ
イズは、正確な光学的検出のための厳しい問題を提起す
る。これらは、前記試料を経る短い通路長さに起因する
問題を含む。
【0007】前記分離された成分の検出には、測定可能
の成分特性が必要である。例えば、吸光度が、測定され
る試料の相対濃度、その比吸光率および通路長さのため
に前記試料を通過する選択波長の光の強さにおける相対
的減少として測定される。
【0008】吸光度は、ベール・ランベルト・ボルジア
の法則(Beer-Lambert-Bourgier Law )により表され
る。A=kclここにおいて、A=吸光度、k=モル吸
光係数、c=吸光試料の濃度、およびl=試料を経る通
路長さ、である。
【0009】前記通路長さが小さくなると、典型的に使
用される微小な毛管寸法に直面するため、吸光度の大き
さは減少する。
【0010】前記毛管の穴の円形断面に関して、光が前
記毛管の穴を経て横切るとき、通路長さもまた正弦曲線
的に変化する。通路長さは極においてはゼロであり、赤
道において最大長さである。
【0011】光源からの光が前記毛管の穴内の試料溶液
を通過することなしに前記毛管の中空でない壁材料を通
過するとき、別の問題が発生する。迷光と称されるこの
光は、光エネルギが吸光試料によって弱められることな
しに前記検出装置に到達することに寄与する。
【0012】さらに、問題が、毛管に用いられる非常に
小さい寸法における溶液容積の検出のための光学系に生
じる。検出された光の再現可能で信頼性のある決定を保
証するため、毛管は光学系に堅固にかつ正確に配置され
なければならない。毛管の穴が該穴に入る光のための窓
に関して可動である場合、これらの条件に適合するよう
に求められる機械的許容誤差を達成することは困難であ
りかつ高いものにつく。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここに、現代詳細規格
の範囲内の正確なデータおよび情報を提供することがで
き、さらに、緩和された高精度の機械的許容誤差および
要件を持ち得るシステムを提供する必要がある。
【0014】先行技術は、光学系を改良するために光学
通路にレンズやスリットのような光学系および光学装置
を用いていた。これらの装置は、それ自体、光に対して
分散のような光学的ひずみおよび変化を生じさせる。さ
らに、したがって、検出された光が不正確になる。
【0015】ここに、信号入力および検出された信号と
の間に最小数の光学要素と装置とを有するシステムを提
供する必要がある。
【0016】光学系のための光は、入力および出力の光
ファイバを介して得られまた受け入れられる。光ファイ
バは、異なる屈折率を有するコアとクラッドとを有し、
光は前記ファイバのコア内において伝達される。前記光
ファイバの受け入れ角度は、前記ファイバの受け入れ円
錐の半分の角度である。これは、前記ファイバの中心軸
線の周りの角度である。それは、また、前記コアとクラ
ッドとの境界における角度、すなわち、受け入れ角度は
前記コアおよびクラッドの屈折率の相違において規定さ
れる。前記受け入れ角度より大きい角度で前記ファイバ
に入る光は漏れ、前記光ファイバの出力端に伝達されな
い。同様に、光は通常は前記受け入れ角度より大きい角
度ではファイバを出ない。
【0017】ファイバの開口数が前記ファイバを通り抜
ける前記受け入れ角度に関連し、また、前記ファイバの
集光力を決定する。前記開口数は、前記ファイバのため
の受け入れ角度の正弦である。
【0018】従来のシステムは、光学系と、光の発生、
光ファイバ中の伝播および毛管電気泳動システムにおけ
る検出特性の関係とを能率的に活用することができなか
った。
【0019】ここに、光のひずみが少なく、また、光学
系の光ファイバで容易に形成される改良された毛管電気
泳動検出システムの必要性がある。また、開口数により
決定される光ファイバから電気泳動毛管に入る光エネル
ギの使用を能率的に活用するシステムの必要性がある。
さらに、受け入れ光ファイバの開口数によって決定され
る前記毛管からの光の受け入れを最大にするため、受け
入れ光ファイバに関連付けられた毛管からの出力の必要
性がある。
【0020】本発明は、毛管電気泳動検出および光学系
の特性を著しく改良する毛管電気泳動のための光学系を
提供する。本発明は、従来のシステムが直面した多くの
問題を最小にする。
【0021】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
本発明のシステムは、検出通路すなわち光学通路を過ぎ
る試料溶液を移送する穴を有する毛管を含む毛管電気泳
動システムを提供する。前記穴の内面は選択された直径
を規定する。壁の厚さは前記内面と外面との間に規定さ
れる。前記光学通路は、前記毛管に属する光入力窓およ
び光出力窓の間の光が追加的に前記穴を通ることなしに
前記壁を通過しないように、規定される。
【0022】前記入力窓は、好ましくは、前記毛管の外
面の一部に設けられ、また、前記出力窓は前記毛管の反
対側の外面部分に設けられている。毛管は、個々に形造
られかつ前記毛管の穴に関連して設けられている前記窓
を除いて、1またはそれ以上の選択された波長において
前記穴の光通過に対して不伝導性である。
【0023】入力窓または出力窓の少なくとも1つが開
口幅を規定し、前記開口幅は、実質的に、前記穴の直径
より大きくない。「反対側」とは、互いに直径方向に相
対する位置である。
【0024】この形状では、実質的に臨界のおよび最適
化された光のみが前記毛管に入り、前記穴を通り、前記
毛管から出る。前記穴を通る試料は実質的に改善された
正確さをもってまた詳しく検出することができる。
【0025】好ましくは、両開口が、前記穴の直径より
実質的に大きくない幅を有し、また、好ましくは前記穴
の直径と実質的に等しい幅であるように形造られる。両
開口の幅は好ましくは前記穴の直径に等しい。
【0026】前記開口幅は、好ましくは、入力窓および
前記穴の外面間のそれぞれの境界面から出力窓および前
記穴の外面間のそれぞれの反対側の境界面へ近接的に向
けられたそれぞれの直線により規定される。各線は、前
記穴の中心長手方向軸線を半径方向に通過し、反対側の
境界面にそれぞれ近接する各直線が入力窓および出力窓
を規定する。
【0027】ラグランジュの不変式または不変量(LaGr
ande Invariant)は、前記光学通路における光の前記開
口に関連し、前記光学通路のための定数でありまた前記
光学通路における最大開口により規定された光学不変量
である。
【0028】本発明の1形態では、前記窓の幅は、ま
た、ラグランジュの不変量から確立される光学開口を規
定する。本発明の他の形態では、前記穴の直径および少
なくとも1つの好ましくは両方の窓がラグランジュの不
変量から光学開口の幅を規定する。
【0029】入出力開口のための不変量は、比較的高
い、好ましくはできる限り高い値で保持される。前記不
変量が高いほど、前記穴を通過する光エネルギの量は大
きくなる。前記不変量は、少なくとも入力窓および出力
窓間の光学通路を通して変わらない。前記ラグランジュ
の不変量は、実質的に前記毛管の穴の直径により決定さ
れる。前記直径が好ましくは前記窓の幅に等しいため、
前記ラグランジュの不変量もまた前記窓の幅により規定
される。
【0030】本発明では、前記不変量は、また、窓の境
界面から前記穴の中心への線と前記穴の中心を通る前記
光学通路に沿った横断軸線の両側部との間の角度により
規定される。それは、毛管の壁を通る最小量の光に関し
て前記穴に光を受け入れるための実質的に最大の角度で
ある。このように規定された窓の幅すなわち開口の幅を
有することにより、実質的に臨界光のみが前記毛管の穴
を通過し、前記出力窓に至る。光はこれが不正確な出力
を与えないように入力および出力間で毛管電気泳動シス
テムから覆い隠される。
【0031】ラグランジュの不変量は窓の位置および幅
を規定し、また、前記ファイバの端部の直径と前記窓の
幅との比率を規定する。このように、ラグランジュの不
変量は、光学系の末端と光学包被すなわち光学火面とを
規定する。
【0032】本発明の好ましい形態では、入力信号すな
わち光を入力窓に導く入力光ファイバと、出力窓からの
光を受け入れるための出力光ファイバとが設けられてい
る。入力ファイバからの光は光の発散円錐および収斂円
錐の双方の範囲に収まり、円錐の半分の角度が前記ファ
イバの受け入れ角度である。同様に、出力ファイバへの
光は収斂円錐および発散円錐に受け入れられ、また、そ
のそれぞれの受け入れ角度により規定される。したがっ
て、収斂および発散円錐のそれぞれの角度は前記ファイ
バの受け入れ角度により確立される。入力ファイバから
の収斂入力円錐と出力ファイバのための発散円錐とは、
前記毛管の光学通路と調和している。
【0033】入力ファイバは前記入力窓から選択された
間隔をおかれた端部を有し、これにより、前記入力ファ
イバの端面からの光線を含む前記収斂円錐の幅が前記入
力窓の幅に実質的に調和または一致する収斂角度円錐を
規定する。
【0034】前記入力ファイバの端部の間隔は、前記入
力ファイバの端部における収斂円錐の横断面積が前記電
気泳動毛管のラグランジュの不変数によって確立される
ように設定される。
【0035】前記毛管からの出力光は、出力光ファイバ
の受け入れ角度に実質的に等しい角度の範囲に収まる。
前記出力窓からの前記出力ファイバの受け入れ端面の間
隔は、前記毛管から出る光の発散円錐が幅を規定するよ
うに設定され、このため、それが少なくとも実質的に等
しい前記出力ファイバのコアの受け入れ端面の横断面を
構成する。発散出力円錐のこの関係は、前記毛管のラグ
ランジュの不変数に対する調和関係に設定される。
【0036】前記出力ファイバからの収斂円錐の頂点は
前記毛管内へ内方に向けられ、また、好ましくは前記穴
の中心にまたは該中心へ向けて設けられている。前記出
力ファイバへの発散円錐の頂点は、また、好ましくは前
記穴の頂点にまたは該頂点に向けて設けられている。
【0037】毛管の外面は、通常、紫外波長における光
エネルギに対して不伝導性である重合体のコンフォーマ
ルコーティングを含む。前記入出力窓は、レーザにより
少なくともこのコーティングを選択的に除去することに
より形成される。理想的には、前記窓は、光の干渉を最
小するために前記穴にできる限り近い位置におかれる。
この目的のため、前記窓の内側を前記穴に近接させて配
置すべく、前記壁の一部が、ある場合には除去される。
【0038】好ましくは、前記毛管は、前記毛管がホル
ダの組み立て製造のための成形の過程からフラッシング
要素により固定されかつ保持されるように、前記ホルダ
に堅固に据え付けられる。その後、レーザエネルギが正
確に適用され、窓を連続して切る。前記入力窓および出
力窓は選択的に順次に形成される。これは、前記コーテ
ィングにより構成された紫外波長に対する遮蔽を効果的
に形成し、他方、紫外波長が前記窓を通して前記毛管に
入りまた該毛管から出ることを可能にする。
【0039】本発明により、入力ファイバ、毛管および
出力ファイバを含む光学通路が、前記毛管を通る光線を
集中させまたは操作するためのレンズまたはスリットの
ような追加の光学要素を必要とすることなしに、提供さ
れる。前記入力ファイバから空気を経て前記毛管を構成
するガラスに直接に至る光通路を有することにより、ひ
ずみは最小にされかつ検出精度は著しく高められる。毛
管の壁に不可欠に設けられた窓を有し、また、毛管が前
記ホルダに堅固に保持されることにより、電気泳動シス
テムの光学的および機械的整列が非常に簡単にされる。
【0040】このシステムは、前記毛管の不要部分を通
過することなしにかつ所望の試料検出結果のひずみを与
えることを可能とすることなしに、前記毛管の穴内の試
料を通り前記出力窓に至る実質的により多くの光を提供
する。
【0041】前記窓およびファイバ特性により規定され
る臨界角度関係を利用することにより、情報を含む光す
なわち前記穴内の試料のみにより調整された光が前記出
力ファイバへ向けて通過する。これは、必要な試料の関
係のある感度のよい検出情報を得ることを可能にする。
また、光出力はひずみまたは光学要素によって生じる収
差なしに得ることができる。
【0042】最終結果は、入力部から毛管を経て出力部
へ至る光の伝達の効率における実質的な改善を伴った、
毛管電気泳動のための非常に改善されたシステムであ
る。
【0043】本発明には少なくとも電磁スペクトルにお
いて伸びる波長、また、特に赤外波長から可視波長を経
て紫外波長への適用がある。
【0044】
【実施例】
1.毛管 毛管電気泳動システムは、円形横断面の穴101を有す
る円形横断面の毛管100を含む。流体試料が、矢印2
00で示すように、穴101を通過する。穴101は中
心102と、穴の幅すなわち穴101の直径を規定する
内面103とを含む。毛管100は外面104と、壁1
05とを含む。壁105の厚さは内面103と外面10
4との間に規定される。明示されているように、この厚
さは、外面104におけるコーティング110を含まな
い。
【0045】毛管100は、屈折率n1 を有するシリコ
ーン石英ガラスで形成されている。シリコーン、アクリ
レートまたは金属製で約10ミクロンの厚さである、ポ
リイミド樹脂の薄いコンフォーマルコーティング110
が、毛管100を形成する石英ガラスの外面の周囲に設
けられている。コーティング110は、電気泳動光学系
において検出に使用される約200−300nmの範囲
の紫外線エネルギに対して不伝導性である。
【0046】典型的な毛管100は石英ガラスで形成さ
れ、可撓性を有する。それは、約75kpsiまでの耐力試
験圧力に耐え得る。コーティング110は約400℃ま
での温度で機能し得る。好ましい毛管100は、アリゾ
ナ州フェニックスのポリマイクロ テクノロジーズ イ
ンコーポレーテッドにより製造されている。
【0047】2. 試料流体は穴101内を移動され、端部から見られると
きに穴101の両側部に間隔をおかれかつ穴101の周
囲の接線方向または穴101の周囲に近接する平行線1
06,107間に規定されている検出通路すなわち光学
通路を過ぎる。光入力窓108が前記光学通路の一方の
側に設けられている。光出力窓109が前記光学通路の
反対の出力側に設けられている。
【0048】入力窓108と出力窓109は、選択され
た幅および長さを有するスリットとして形成されてい
る。窓108,109は、それぞれの領域において不透
明なポリイミドコーティング110を除去することによ
り形成される。この除去は、機械的除去、化学的エッチ
ング、およびレーザ・トリミングにより行うことができ
る。製造の効果的方法は、まず、窓108を形成するこ
とである。その後、毛管100が中心102に関するそ
の長手方向軸線の周りに180度回転され、窓109が
形成される。
【0049】3.ホルダ 毛管100はホルダ180に据え付けられる。ホルダ1
80は射出成形方法により形成され、また、黒色プラス
チック材料により構成される。黒いホルダ180を有す
る利点は、望ましくない迷光や他のエネルギを吸収する
ホルダ180の増大された能力にある。
【0050】ホルダ180は3つの大きい要素で構成さ
れている。すなわち、円筒状の頂部450と、中央の本
質的に平坦なホルダ要素部127と、円筒状の狭い先端
部451とである。
【0051】頂部450は、間隔をおかれ横方向に向け
られた複数の溝452を有し、これらの間には横方向へ
円周上を伸びるカラー453がある。溝452およびカ
ラー453はホルダ180の手動操作を容易にする。
【0052】平坦なホルダ要素127は横方向へ向けら
れた平行な側面454,455を有する。これらの側面
454,455は互いに相対しており、また、端部45
6,457により結合されている、2つの円孔458,
460がそれぞれ側面454,455のそれぞれに設け
られている。円形の差し込み459が側面454にあ
り、また、反対側の側面455に反対側の円形の差し込
み461がある。差し込み459,461は、これらの
間に横壁462,463があるため、互いに連通してい
ない。
【0053】毛管100は孔458,460を経て伸
び、また、孔458,460は両側面454,455に
連なっている。図11に示す毛管はポリマイクロ シス
テムズインコーポレーテッドにより製造されたものであ
って25ミクロンの内径と、150ミクロンの外形とを
有する。孔458,460の直径は約0.062 インチであ
る。したがって、ホルダ180の全体の寸法は比較的小
さい。
【0054】円形の差し込み459,461を通して毛
管100をその通路に正確に配置することは特に重要で
ある。毛管100が差し込み459,461を通過する
地点において、毛管100に窓108,109が形成さ
れている。特定のエネルギ信号すなわち光線のみが窓1
08,109の通過を許され、したがって、要素180
の射出成型工程間の毛管100の配置は重要である。
【0055】成形に先立ち、毛管100が射出成形用金
型内の適所に保持される。前記射出成形用金型は、毛管
100を厳密に支持することができ、また、同時に孔4
58,460を形成することができる特徴をもつ。孔4
58,460は平坦な側面454,455を貫通する。
平坦な要素部127の位置において光がホルダ180の
一方の側面454から他方の側面455を通るか否かは
関係ないため、光がホルダ180を孔458,460に
おいて通過することができることは特に関係がない。
【0056】これに反して、差し込み459,461
は、側面454から側面455への不要な光の貫通を阻
止するために塞がれかつ互いに間隔をおかれている。閉
塞はそれぞれ2つの横壁462,463により達成され
る。各壁462,463は長方形の横断面部464,4
65と、先細のフラッシング部466,467とを有す
る。先細のフラッシング部466,467の端部46
8,469は、それぞれ、穴101に関して、外側の壁
104の相対する側部において毛管100の外側に隣接
している。フラッシング部466,467は、側面45
4の側から側面455の側へ向けられる外部からの迷光
を止める。このような望ましくない光は、差し込み45
9,461に近接して配置された入力光ファイバ119
または出力光ファイバ120から、あるいは、他の外部
ソースから生じる。
【0057】側面454の側の平坦部462,463
は、入力光ファイバ119の端面305が平坦部46
2,463から間隔をおかれるように入力光ファイバ1
19を近くに受け入れるように配列されている。入力光
ファイバ119のための支持体(サポート)571の端
部151は平坦部462,463と係合し、かつ、先細
部466,467とは係合しない。
【0058】同様に、出力側において、光ファイバの支
持体(サポート)572の端部151は平坦部464,
465に係合するが、先細のフラッシング部466,4
67には係合しない。出力光ファイバ120の端面12
3は出力側の平坦部464,465から適当な間隔をお
かれている。各差し込み459,461の側壁470は
各差し込みのための中空のシリンダ効果を与えるように
働く。壁420が、噛み合い構造で、入力光ファイバ1
19のサポート571の外側の円筒壁471および出力
光ファイバ120のサポート572の外側の円筒壁47
2と係合している。
【0059】平坦部462,463および先細部46
6,467は毛管100を差し込み459,461の適
所に正確に固定するための丈夫な手段を提供する。先細
部466,467は、差し込み459,461の長さま
たは直径にわたって毛管100と係合する係合端46
8,469を有する。これは、また、差し込み459,
461間を通過する外部からの光に対する効果的な密封
を提供する。
【0060】射出成形に用いられる型の形状は、平坦形
状部462,463および先細部466,467を有す
るフラッシング部464,465を提供するように特に
意図された特徴を有する。これは、フラッシング部46
4,465の意図的な使用である。通常、フラッシング
は成形品の望ましくない特性であり、また、成形品から
除去される。選択的に、型はフラッシングの程度を最小
または回避するように形成される。ここでは、フラッシ
ング部464,465は、毛管100の確実に設置する
ために意図的に構成されている。
【0061】4.窓の形成 このようにホルダ180に配置された毛管100につい
て、窓108,109を毛管100にレーザで刻みつけ
ることができる。これは、毛管100の壁105から選
択的にコーティング110を除去することにより達成さ
れる。
【0062】エキシマーレーザは、所望の窓108,1
09を形成するために限界寸法にわたるポリイミド・コ
ーティング110の除去を効果的にもたらす。このレー
ザ500は、ユニット501に含まれるレーザ発生源
と、出力口ユニット503からの精密なビームの励起を
発展させるためのビーム案内手段502とを含む。
【0063】コンピュータ制御システム504が、所望
のとおり、ビームを正確に合わせることができる。レー
ザ500は、正確な幾何学的形状の切除を制御すること
ができるように、レーザが作用する領域を照らすための
手段を含む。窓108,109の窓の幅および長さは、
レーザ500のコンピュータ制御の下で正確に切除する
ことができる。
【0064】スクリーン505が作業プラテン506お
よび該プラテン上に配置されたホルダ180に向けられ
たビームの視認像を生じさせる。ホルダ180と、特
に、窓108,109の切除を行う前または後に表面4
62,463に配置された毛管とを微視的にまた物理的
に見るために視認ポート507が設けられている。窓1
08,109は毛管100の相対する側部で切除され
る。
【0065】プラテン506がレール508,509上
に相対移動可能に据えられ、プラテン506が設置され
ている基礎プレート510を固定する。レール508,
509上の移動はコンピュータ504を介して制御され
る。プラテン506は、レーザ・ビームのための出力口
ユニット503の下方の適所にホルダ180を固定する
ための固着手段を含む。
【0066】窓108の幅160は光学特性に従って決
定され、前記したように25ミクロンの内径を有し得る
穴101の直径以上ではない。レーザ光線は1または2
度の通過においてこの切除を行うことができる。切除の
深さは、ほんの数ミクロンの厚さであるコーティング1
10を除去したときのものである。
【0067】毛管100の長手方向軸線に沿った切除長
さは、光が毛管を通過する所望の長さに従って決定され
る。窓108の長さ−高さ159は種々の特性によって
決定することができる。これは入力ファイバ119のシ
リコーンコア700の直径であり得る。この直径は約1
00ミクロンである。ある状態では、窓108は幅より
も短い高さ160を有する。
【0068】窓108が形成された後、窓109が形成
される。窓109の特性および寸法はシステムの光学的
要求に応じて決定される。
【0069】この技術により、毛管100のための正確
に形状付けられかつ形成された窓108,109が得ら
れる。コーティング110のレーザ処理は正確な窓の形
状108,109を形成する。エキシマーレーザ500
は、308ナノメータの波長で動作するキセノン・クロ
ライドを基にしたレーザである。短波長が、制御された
深さのレーザ切除に役立つ。このレーザは、レーザの一
撃につき2−3ミクロン深さを切除し、必要であれば、
レーザの一撃あたり0.2ミクロン切除する。レーザの
スポットの大きさおよび形状は顕微鏡を介して出力穴5
03に突出されたレーザ光線の異なる形状に従って調整
することができる。
【0070】窓108,109を切除するために使用さ
れるレーザは、カリフォルニア州ガーデナのフローロッ
ド コーポレーションにより製造されており、それは、
フローロッド モデルLFA−308である。他のレー
ザも所望の切除を効果的に行うことができ、このような
レーザは例えばNd−Yagレーザである。
【0071】5.光学空洞−光包被(火面) 入力窓108における毛管100の壁105およびコー
ティング110について、窓108の縁を規定する入力
境界面111が形成されている。同様に、壁105およ
びコーティング110について出力側に、出力窓109
に関する縁を規定する出力境界面112が形成されてい
る。入力窓108と出力窓109との間に、毛管100
を介して光学空洞116が形成されている。内側の穴1
01の屈折率はn2 であり、また、前記壁の屈折率はn
1 である。このような仕方で光学空洞を形成することに
より、穴101を通る流体試料の検出のための臨界構造
が正確に得られる。
【0072】穴101は、線106,107により規定
された光学通路の間の距離として説明的に示された直径
113を有する。窓108,109の穴の幅または直径
は、直径113に実質的に等しい幅を有するように構成
されている。窓108,109は、光学系における起こ
り得る不正確を考慮して、直径113より僅かに大きく
構成される。しかし、それらの幅は、穴の直径113よ
り実質的に大きくはない。
【0073】説明的な光線114,115が図1、図4
(a)および図4(b)に示されている。窓108また
は109の幅寸法が大きければ、光線は、穴101を通
過することなしに石英壁105それ自体を経て毛管10
0に入り、毛管100を出る。これは、例えば、光学通
路の線106または107に平行であるが穴101によ
り規定された直径113の外側にある(想像)光線20
6,207により示されている。これの効果は、光線2
06,207が壁105を通過するが穴101を通過し
ないということである。これは、実際上、穴101を通
る試料の不正確な検出を与える。しかし、図4(a)に
示すように、窓108,109の幅は穴101の直径1
13に等しく、また、実際には光線206,207は存
在しない。コーティング110は、壁105における線
206,207の発生を阻止する。
【0074】光学通路線106,107は、1つの横断
面レベルすなわち窓108,109の上方の縁のレベル
にある。窓108,109は長方形の横断面を有し、ま
た、下方の縁は平行な光学通路線106a,107aを
規定する。これらの対の光学通路線106,107およ
び106a,107aは、光線が毛管100を通過する
幅の末端を規定する。光学通路線106,106a,1
07,107aが毛管100に光の包被または光の火面
を形成する。線114,115は、毛管100に入りま
た毛管100を出る光線の包被または火面を限定するパ
ラメータを規定する線の2次元(図1および図4
(a))における代表である。他の光線もまた穴101
を通過する。
【0075】全体に渡る包被または火面300が3次元
で示され、図4(b)および図7に太線により規定され
ている。それは、入力側から始まり、入力光学通路線3
01,302,301a,302a、毛管100を通る
路線106,107,106a,107aおよび毛管を
出る出力路線303,304,303a,304aによ
り規定されている。窓108,109が高さ159を有
するため、3次元の斜視が生じる。また、ファイバオプ
ティック入力119およびファイバオプティック出力1
20は、それぞれ、窓108,109の横断面より大き
い横断面を有する端面305,306を備える。このよ
うに、光学通路線301,302,301a,302a
は入力窓108に向けて収斂している。路線303,3
04,303a,304aは窓109から発散してい
る。
【0076】光線114a,114b,115a,11
5bおよび、路線301,301a,302,302
a,303,303a,304,304aにより規定さ
れた3次元表現は、中心102上に光の焦点を指示しな
い。これらの線は、ファイバ入力109からファイバ出
力120への光線の傾斜の代表である。線106,10
6a,107,107a間の空間は、ファイバ入力11
9から入りかつ入力窓108から出力窓109に向けら
れた異なる傾斜および角度の光線で満たされた直方体容
量である。
【0077】6.ラグランジュの不変量 窓108,109の幅または寸法の異なる決定方法は、
境界面111間を通り、穴101の中心102を経て、
出力窓109の反対側の境界面112間に至る直線また
は光線114による。同様に、光線115は入力窓10
8の境界面111間を通り、穴の中心102を経て、出
力窓109の境界面112に至る。
【0078】光学設計における定数はラグランジュの不
変式または不変量である。この定数は、光学系における
エネルギが前記システムの角形穴400により規定さ
れ、また、前記エネルギが一定であるかまたは前記シス
テムを通して一貫しているように保持する。角形穴40
0は光が前記システムに入ることを制限している。従っ
て、大きい角度からの光は前記光学系を通過することが
できないが、小さい角度の光は前記光学系を通過する。
光学系全体が、前記システムのためのラグランジュの不
変量が最小、すなわち前記光学系の光通過を許す角度が
最小である値に固定されている。
【0079】毛管に関して、前記光学系は穴101であ
り、すなわち、それは穴101をその全直径113にわ
たって光エネルギを通すことが望ましい。制限条件は、
光線が穴101の直径113を横切って通過、そして通
過するのみである最大角度により規定される。光を毛管
100に入れ、穴101を迂回させて前記検出装置に到
達させることは望ましくない。最適には、不透明なマス
クまたはコーティングが、穴101への光を制限するの
みであるように、毛管の穴の表面に設けられる。
【0080】穴を制限するために設ける前記マスクまた
はコーティングのための他の場所は、毛管100の外面
である。制限角穴の条件は、窓開口108,109が毛
管100の穴101の外面の相対する側部に配置される
とき、および、前記穴の幅が穴101の直径113に等
しい場合に満足される。この形状のための表面104に
ついてのラグランジュの不変量は、相対する窓108,
109の相対する側部のそれぞれの境界面111,11
2から引かれた線により規定された角度から得る。これ
らの線114,115は毛管の穴101の中心102を
経て半径方向へ進む。
【0081】入出力窓開口108,109のためのラグ
ランジュの不変量は、図1に示すように、毛管が比較的
薄い壁で仕切られているため、比較的低い値に保たれ
る。しかし、前記値は他のシステムの要求にはできる限
り高く与えられるべきである。これは穴101を通る最
大の光エネルギを保証する。ラグランジュの不変量は、
線106,107間に規定された光学通路を通して実質
的に一貫している値を有する。前記値は、壁105を通
る実質的に最小量の光に関して穴101の光を受け入れ
るための実質的に最大の角度400により決定される。
【0082】穴101の中心102を通る光軸を規定す
る中心線117は、前記光学通路を規定しまた境界面1
11,112を通過する線106,107間の中ほどに
位置する。窓108,109の幅はラグランジュの不変
式H=Yn10 により確立される。Yは窓108また
は109の幅の半分、すなわちYは直径113の半分で
ある。n1 は毛管100のシリコーン石英壁105の屈
折率であり、また、u0 は光軸117と光線114およ
び115の一方との間の角度である。u0 は角度150
に等しい。Hはラグランジュの不変量、すなわち毛管1
00の直径116により規定された光学空洞のための光
学定数である。Hは前記光学系の最適特性を保持するた
めにできる限り高く保持される。しかし、全光学系に関
して、ラグランジュの不変量は、これが所望の高い値の
最小可能値である値に固定される。
【0083】ラグランジュの不変量の値は、また、毛管
の穴101の直径113に関して外面104の直径11
6の関数である。大きいラグランジュの不変量は、毛管
について壁105のための薄い寸法を有すると理解され
る。従って、薄い壁の毛管の穴101に入る光の有効角
度は、厚い壁の毛管100より大きい。図20(b)に
図20(a)に関して大きい角度400が示されてい
る。したがって、ラグランジュの不変量は図20(b)
についてはより大きい。入力窓108に入る光線は、ラ
グランジュの不変量の限界を除いて、出力窓109を通
過しない。これは、検出された光エネルギに対する迷光
の寄与を最小にする。
【0084】穴101の中心102を通る対角線により
示されているように、全ての図におけるラグランジュの
不変量は光学空洞の最小の穴によって規定される。
【0085】6.光ファイバおよび開口数 光ファイバの導体119,120が、十分に照らされる
と、光ファイバ119,120の開口数内の全ての角度
において光エネルギを含む。これは、コア材料121お
よびクラッド材料122の屈折率の相違の作用である。
石英ガラスの光ファイバのための開口数の代表値は22
である。この値は、約15度の角度150を有する角錐
体を規定する。各半角度150は図3(a),(b)、
図4(a)、図20(a),(b)、図21(a),
(b)および図22(a),(b),(c)に示されて
いる。
【0086】図4(a)に示すように、半角度150
は、入力光ファイバ119の軸線401に集められた光
の円錐の半分の角度である。光線402,403がコア
121とクラッド122との間の境界面において入力光
ファイバ119の端面305を離れるとき、ポリイミド
コーティング110の外面に向けられた発散線402,
403が存在する。このような光線は毛管100の壁1
05に入らない。また、図1に示すように、入力包被光
線114a,115aに一致する角度150における反
射光線404,405が存在する。角度150より小さ
い角度を有する点406,407から出る面305から
の全ての光線は、入力窓108、穴101および出力窓
109を通過する。開口数の限定のために大きい角度を
有する点406,407からの光線がないため、毛管1
00は、穴101および/または壁105を通過し、出
力窓109には到達しない不必要な光を受けにくい。
【0087】面305上のコア121およびクラッド1
22間の境界面にある境界点406,407の間で、光
線408が全ての方向しかし入力光ファイバ119の開
口数により決定された角度内で指示されるように出る。
円錐上の包被700内の全ての光線は入力窓108に入
り、壁105を通過する。また、前記角度によっては、
包被700内の光線のいくつかが穴101を通過する。
もしも正確に整列されていれば、光線のいくつか、例え
ば光線410は出力窓105を出て、出力光ファイバ1
20に入る。図4(a)では、代表的光線408,40
9,410が面305から出るように示されている。光
線408,409は出力窓409を通過しない。
【0088】出力光ファイバ120の受け入れ面306
はその開口数に従って光を受け入れる。角度150は、
出力光ファイバ120にも適用可能である。図4(a)
では、円錐状の包被411内の代表的な光線が、正常に
受け入れられる光線として示されている。図示のよう
に、面306のコア121およびクラッド122間の境
界点412,413から、ファイバオプティック120
が発散源414および収斂源415からの光を受け入れ
る。
【0089】光線114bおよび115bにより規定さ
れた領域の外側に漏れる光は、コーティング110が光
線を遮るために光源117からの現実の光がないため、
実際問題として受け入れられることはない。光線114
b,115bにより境を限られた領域内では、角度15
0より小さい角度で光が受け入れられる。代表的な光線
416,417および418が示されている。面306
に受け入れられたこの光は直接に窓108、壁105、
穴101、壁105および窓109を通過する。窓10
8の幅は、出力ファイバ120の開口数と同様、光が面
306により受け入れられ得る領域を制限する。出力光
ファイバ120に入る、境界点412,413における
光は、毛管100の周囲領域からの迷光である。
【0090】入力光ファイバ119および出力光ファイ
バ120は、200ミクロンおよび300ミクロンの間
のコア121に関する直径を有する。外側のクラッド1
22の直径は220ないし300ミクロンの間のそれぞ
れである。緩衝コーティング600がクラッド122の
周りに塗布されている。これらのそれぞれの状態におい
て、前記緩衝コーティングの直径は240および360
ミクロンの間である。
【0091】光ファイバ119,120は、アリゾナ州
フェニックスのポリマイクロ テクノロジーズ イン
コーポレーテッドにより製造されており、また、トラン
スミッションが180ないし1100ナノメータ間にあ
る一続きである。前記コアは高いOH- を有する。コア
121の材料は、シリカで作られ、クラッド122の材
料は添加剤入りシリカからなり、また、緩衝コーティン
グ600はアクリレート、珪素またはポリイミド緩衝剤
からなる。
【0092】7.光ファイバと光学系との調和 前記光学系に関する入力光ファイバ119および出力光
ファイバ120の調和において、整合の調和におけるい
かなる機械的不完全をも保証するため、形状は、源11
7および検出装置118における僅かに高い値のラグラ
ンジュの不変量(H)をもって確立される。
【0093】図2では、レーザ光源117と、毛管10
0を通過した後のレーザ光の検出装置118とが示され
ている。源117は入力光ファイバ119に接続され、
また、検出装置118は出力光ファイバ導体120に接
続されている。出力光ファイバ120の直径は入力光フ
ァイバ119より大きい。入力光ファイバ119および
出力光ファイバ120は、入力窓108および出力窓1
09に関して設けられた光ファイバ支持体151により
適当に配置されている。支持体151は、光ファイバ入
出力機構571,572の一部を形成している。支持体
151は、ホルダ18と共同する円形状の差し込み45
9,461に近接して配置されている。
【0094】毛管100の入力窓108に非常に近接し
て保持機構571の端部123に光ファイバ119を配
置することにより、毛管100に伝えられるエネルギ
が、前記ラグランジュ不等量内の全ての可能な光線方向
を満たす。出力窓109に非常に近接して機構572の
端部124に光ファイバ出力120を配置することによ
り、前記ラグランジュ不等量を満たす窓109からの全
ての励起エネルギが、検出装置118の作用面への伝達
のために捕らえられる。光ファイバの入出力導体11
9,120は、窓108,109の直径より僅かに大き
い。
【0095】光ファイバ119,120は、光ファイバ
の端部123,124および毛管100の相対位置を合
理的な製造可能の誤差の限界におくホルダ180内に配
置される。
【0096】入力光ファイバ119の端面305と入力
窓108との間の距離は、端面305から出る有効な光
が、僅かに大きいが窓開口108に対する類似の横断面
であるように適合される。面305からの光の出力は、
角形の発散円形錐体161の形状を取る(図3(b)お
よび図7)。しかし、入力窓108に入り込む光は長方
形の形態である。光学包被、または穴101の中心10
2に向けられた頂点を有する収斂円錐形状153の火面
がある。入力光火面153は全火面300の一部であ
る。
【0097】このようにして、最適な光エネルギが前記
光学路に入り、毛管の穴101を通過する。
【0098】長方形の収斂円錐形状153が線154,
155により規定された2次元で示され(図3
(a))、また、線301,302,301a,302
aにより3次元で示されている(図4(b))。前記火
面は、各線154,155と中心102を通る軸線15
6との間の角度152の周りに規定されている。角度1
52は、光ファイバ119の開口数に関する角度150
に実質的に等しい。ひとまとめにして、軸線156の両
側に対する両角度152は角度400に等しい。
【0099】出力側では、端面306が距離126だけ
窓109から間隔をおかれている。このようにして、光
の長方形の形状が、線157,158間に規定された発
散火面円錐170である光学包被に含まれる。光は、出
力光ファイバ120のコア材料121に対する横断面よ
り小さい横断面を有する出力光ファイバ120の面30
6の有効受け入れ領域に衝突する。出力窓109からの
発散火面円錐170は、穴101の中心102に向けら
れた頂点を有する。
【0100】光は、発散火面円錐170内を面306か
ら下流へ進行する。火面部分170は包被300の一部
である。したがって、火面または包被170は、窓10
9と面306との間の第1の部分と、面306とコア1
21がクラッド122と出合う光ファイバ120の内側
の間隔をおかれた地点との間の第2の部分とである2つ
のセクションからなる。
【0101】ファイバ光学導体119,120は、開口
数内の高度の完全状態で光線を伝導する。この開口内の
光は、直径116により規定された、毛管100内の線
106,107,106a,107a間の光共振器に伝
導される。毛管100内の光包被は立方体420の形状
をしている。したがって、光包被300の要素は、入力
収斂長方形円錐153、前記毛管を通る立方体420、
および、出力窓109からの発散長方形円錐170であ
る。この包被300は、光が穴101を横切り、次いで
出力光ファイバ120に伝えられる入力光ファイバ11
9からの光で満たされる。
【0102】この配列では、窓108,109は長方形
の形状である。窓108の高さ−長さ159は、光ファ
イバ119のコア121の直径により規定される。窓1
08の幅160は、毛管100の穴101の直径113
により規定される。窓108は、毛管100への光入力
の収斂円錐153の形状を規定しかつ制限する。毛管1
00の外側で窓108の上流では、前記発散円錐は符号
161で示すように、正規のまた円形のものである。し
かし、窓108にいくぶんかは入り、後に出口窓109
に入るのは、面305上の長方形部分261のみからの
光である。毛管100の内側では、前記包被は、窓10
8により制限された長方形の立方体状である。出力収斂
円錐170も、また、前記毛管の内側にある間、窓10
9を出るときおよび出力光ファイバ120に入るとき、
長方形の薄切り開口に制限される。光は、線106,1
06a,107,107a間に規定された光共振器11
6に沿った全光路を満たす。したがって、例えば、軸線
117と平行な光線117aも、また、直径113によ
り制限された光共振器(図1)路を通過する。他の典型
的な光線117b,117cは光包被300(図4
(b))内に示されている。
【0103】また、光学空洞116内への、光学空洞1
16内でのおよび光学空洞116からの光を示す光包被
が図4(a)および図7に示されている。発散円形円錐
火面161は入力窓108の上流側にある。長方形の立
方体火面400が入力窓108の下流側に示されてい
る。円錐収斂火面153は、面305から窓108に中
心102の側へ向けられている。また、図4(a)およ
び図7に、出力光ファイバ120のコア121の入力面
306における想像窓181が示されている。光はコア
121の出力に進入し、長方形状182のコア121の
境界線に衝突する。
【0104】開口数外の光学空洞116に入らない。ま
た、開口数内のまた不透明のコーティング110に向け
られた光は、入力窓108を経て光学空洞116に入ら
ない。出力光ファイバ120を入力光ファイバ119の
直径より大きくすることにより、全光の包被153は出
力光ファイバ120で受け入れられる。
【0105】入力窓108に関する端面305における
入力光ファイバ119、および出力窓109に関する端
面306における出力光ファイバ120の関係を正確に
設定することにより、迷光の影響が減少される。これ
は、図3(a)、図7および図14に示されている。図
3(a)および図14には、窓108,109の一方の
側部に対するフラッシング466,467が、入力光フ
ァイバ119からの光が毛管100を通過して出力側ま
たは出力光ファイバ120に至ることを阻止する。フラ
ッジング466,467は差し込み内の毛管の長さに沿
って伸びる。
【0106】同様に、散乱光、屈折、反射および他の望
ましくない光学現象の影響が減少される。この光学系
は、光学路長の制御および光学路の構造、および、迷光
の回避および緩衝散乱の減少を与える。
【0107】8.光ファイバの固定 ホルダ180が、入力光ファイバ119のための端部1
51および出力光ファイバ120のための端部151で
確実に据えられている。ホルダ180の一部127が縦
の支持構造601,602内に含まれている。この支持
構造は、外部にねじ山603,604を有する、横に伸
びるアーム650,651を含む。ナット605,60
6がそれぞれねじ山603,604に据え付けられてい
る。ナット605,606は、それぞれ、入力光ファイ
バ119および出力光ファイバ120のためのホルダ機
構571,572がそれぞれ据えられた軸線方向穴60
7,608を含む。
【0108】光ファイバホルダ機構571,572を円
形の差し込み459,461内に正確な近接関係に強固
かつ正確に固定するため、ナット605,606にそれ
ぞれねじ山603,604に沿ってねじ溝が設けられて
いる。
【0109】ホルダ180の下流側の一部451がシー
ル609内に配置されている。先端の出力チップが、毛
管100の出力611をマニホルド溝612に導く丸い
端部610を有する。
【0110】9.電気泳動作用および結果 試料入力129と試料出力130との間で流体を移動さ
せるための力は、試料入力129と試料出力130との
間に適当な電圧を生じさせることにより提供される。こ
のような電圧は毛管100を通過する試料流体に及ぶ。
それは、毛管100を通る試料の電気泳動移動を生じさ
せる。試料が窓108,109を通過するとき、前記下
光学路に沿って導かれる光源117からの光に曝され
る。この光は、穴101を通過する前記試料の分析をも
たらす光検出装置118により受け入れられる。
【0111】光学系の毛管電気泳動の構成は干渉のない
最適な光学的検出を提供する。光源117からの最大限
の光が、周囲の領域からの干渉なしに、穴101内の試
料を通過し、また、最大の信号が検出装置118により
受け入れられる。
【0112】最小の迷光の影響で入力光ファイバ119
から出力光ファイバ120に生じた光の効率的な使用
で、著しく改善されたデータが得られる。代表的なデー
タは図24(a),(b)に示されている。従来の毛管
電気泳動システムに関する比較データは、入力光ファイ
バからの実質的により多くの光の発生を必要とする。シ
ステムにおける望ましくない光の影響を除くために実質
的にさらにより複雑で大きい装置が必要とされる。
【0113】10.その他 包被300の構成は、穴101内の前記試料を経た光源
からの光の量を最大にする。これは、光に収差を生じさ
せ得る焦点調整装置またはスリットのような追加の光学
要素なしに効果的に達成される。窓108,109は光
のための開口として有効に働き、また、ラグランジュの
不等量についてのコンプライアンスを保証することによ
り、毛管100内および穴101を通して最小の迷光お
よび異常光をもって、光源からの光の効果的な最大限の
効率が得られる。重大な複合歪みを伴う光の「空気−ス
リット−空気−ガラス」通路はない。歪みが結果として
ほとんどない「空気−ガラス」通路があるのみである。
【0114】図13に示すように、窓108の高さは幅
より大きい。窓の異なる構成が可能である。図17には
比較的広い幅および短い高さの窓が示されている。
【0115】図18(a)から図19(b)に、毛管1
00の異なる横断面が示されている。穴101は円とし
て示されている。しかし、穴101が異なる横断面のも
のであることがある。前記穴の横断面は異なる。
【0116】図18(a)では、入力窓108は、出力
窓109のように、湾曲面上にある。入力窓に近接して
いない毛管100の表面、すなわち表面602,603
は平坦である。湾曲面604,605を除いて、毛管の
横断面は実質的に矩形である。コーティング110は所
望により外面602,603,605に形成される。
【0117】図18(b)に図18(a)の類似構造が
開示されている。しかし、この毛管の形状は、側部60
4,605の長さが側部602,603より比較的短
い、比較的ずんぐりしている。図18(c)では、側部
604,605が側部602,603より比較的長い。
図19(a)では、真っ直ぐな側部602,603と真
っ直ぐな側部604,605の矩形の毛管の横断面が示
されている。
【0118】図19(b)に示す形状では、コーティン
グ110の一部だけでなく壁105の一部をも除去する
ことにより、窓108,109が形成されている。入力
窓の側部606,607が穴101に向けて収斂するよ
うに傾斜している。窓の側面または内側の側部608
が、穴101に関する中心102に従うように湾曲され
ている。同様に、出力窓109が、該出力窓に側壁を形
成する発散側部609,610を有する。面611は、
壁105に刻まれた面である。面611は中心102に
従う曲率を有する。図19(b)に示す構造は、両窓の
内側が前記壁にできる限り近接し、これにより、システ
ムのラグランジュの不等量の値を増大させることを保証
するように設定されている。窓108の壁606,60
7、および窓109の壁609,610は、光線114
a,115a,114b,115bにより成立される角
度関係に従わせるために傾斜されている。
【0119】毛管の他の形状が可能であり、例えば、そ
の形状は、三角形または他の適当な幾何学的形状であ
る。他の窓108,109の一つは、システムにより求
められるとき、異なる選択深さに壁105を刻むことが
できる。
【0120】図20(a)ないし図22(c)の異なる
表示において、異なる直径の穴110にまた異なる程度
のコーティング除去をもって、相対的に異なって規定さ
れた窓108,109が示されている。
【0121】ラグランジュの不等量は壁105の厚さに
関連する。壁105が厚いほど、H値は低い。壁105
が薄いほど、H値は高い。壁105が非常に薄ければ、
光ファイバの端面305はラグランジュ限界を規定す
る。
【0122】異なる厚さの毛管100の関係は、図20
(a)ないし図22(c)に、入力光ファイバ119お
よび出力光ファイバ120に関して示されている。前記
光包被は2次元であり、太線により示されている。
【0123】図示のラグランジュの不等量は、図20
(a)において小さく、また、図20(b)において大
きい。図22(b)において、ラグランジュの不等量
は、入出力光ファイバおよび面305,306によって
決定される。図21(b)では、大きい入力光ファイバ
119および出力光ファイバ120が採用されている。
端面305,306は、窓108,109から比較的離
されている。図21(b)では、入力窓は直径113よ
り大きくない。毛管100から端面305,306を移
動することにより、より多くの外来光線が前記毛管に入
ることが可能である。
【0124】図21(a)では、毛管100の構造が図
21(b)に類似しているが、小さい直径の入力光ファ
イバ119および出力光ファイバ120が採用されてい
る。前記包被は、入力信号穴の全てが入力信号によって
明るくされるとは限らないことを示す。
【0125】図21(b)では、出力窓109が穴10
1より大きくない。大きい入力光ファイバ119が提供
され、入力光ファイバ119は毛管100から大きく離
されている。選択的に、毛管100に近接して配置され
る小さい入力光ファイバ119を用いることができる。
前記包被は、前記穴の全てが入力信号によって明るくさ
れるとは限らないことを示す。
【0126】図22(b)では、入力窓108および出
力窓109の双方が穴101より大きくない。穴101
の全てが入力信号によって明るくされるとは限らない。
【0127】図20(a)ないし図22(c)のそれぞ
れにおける全ての例において、入力光ファイバ119お
よび出力光ファイバ120に関して開口数が同じである
と考えられる。
【0128】ホルダ−毛管−窓の構造が正確に構成され
れば、光学系の他の要素を大きい許容誤差をもって構成
しまた毛管100に関して整列させることができる。ホ
ルダ180は毛管100を固定関係に確保し、また、窓
108,109が毛管100に正確に予め形成されるた
め、窓108,109と穴101との間の相対移動の可
能性はない。
【0129】ホルダ180は、次に、電気泳動システム
におけるその支持体に固定され、入出力光ファイバ11
9,120のみがそれぞれホルダ180と物理的にかつ
光学的に整列されなければならない。一方における窓1
08,109および毛管100の物理的整列関係の他方
における光ファイバ119,120からの「切り離し」
は、前記システムの整列を簡単にする。この電気泳動シ
ステムは、整列すべき多数の光学要素を持っていた従来
のシステムを越える重要な改良である。ホルダ180お
よび入出力光ファイバ119,120は窓それ自体より
比較的大きい要素であり、したがって、整列が容易であ
る。
【0130】本発明のより多くの例があるが、それぞ
れ、細部の事項においてのみ、他と異なる。
【0131】異なる種類の単一源および複数の検出装置
を使用することができる。前記毛管の穴内の分離要素を
感知するための検出は、選択的に、伝導性検出装置、放
射能検出装置、および、真吸光度、蛍光現象、屈折率勾
配および光散乱検出装置のような種々の光学的手法を含
み得る。
【0132】検出信号は特定の波長について記述してき
たが、電気泳動システムが多くの異なる波長で作用し得
ることは明らかである。多数の個々の波長の信号は、前
記毛管に適用される1またはそれ以上の検出路に適用さ
れる。このような波長の範囲は、窓の幅を適当に構成す
る遮蔽が毛管の壁の望ましくない部分の通過から選択波
長における信号を排除する限り、電磁スペクトルにおい
て制限されまたは広範囲にわたる。
【0133】前記システムについて単一の毛管電気泳動
ユニットを参照して説明したが、連続した監視過程を提
供すべく多数のシステムを直列に使用することができる
ことは明らかであろう。これは図8に示されている。し
たがって、異なる入力光ファイバ119および出力光フ
ァイバ120を、例えばターンテーブル上に整列された
多連の毛管100に供することができる。単一の光源1
17および単一の光検出装置118を、各毛管がホルダ
要素部127を介して各光ファイバホルダ180に保持
されるように、電気泳動システムに関して順次にまたは
同時に用いることができる。試料入力129および出力
130は必然的に設けられる。
【0134】図8に示すように、並列の毛管100の長
さに沿って一連の並列入力光ファイバ119および並列
出力光ファイバ120がある。このような方法で、異な
る毛管100の穴101を下る異なる試料の移動を所望
の通りに監視することができる。
【0135】図9の配列では、入力としての走査光源2
17および検出手段としての直線配列検出装置218が
配置されている。これらの毛管100における窓20
8,209は、コア121の光ファイバ直径寸法と関連
する長さにおいて大きいように、長手方向に伸長してい
る。光源217は入力窓223を有し、また、検出装置
218は受け入れ窓224を有する。
【0136】他の態様では、選択角度で前記毛管の中心
軸線の周りに角度的に配置された多数の入力窓および出
力窓を備えることが可能である。異なる態様において、
異なる選択波長の入力光が前記軸線の周りの選択された
入力窓を介して毛管に入力される。異なる出力窓が、毛
管100内の試料についての関連情報を有する光を受け
入れる。
【0137】図1ないし図7に示す構造は、両窓10
8,109が穴101の直径に実質的に等しい開口幅1
60を有するものである。いくつかの態様にあっては、
穴108,109の一方のみが、例えば図21(a),
(b)および図22(a)に示すように、穴の直径11
3に等しい。好ましい構造は、直径113に等しい幅1
60を有する両窓開口108,109を備える。図6に
示すように、穴108,109の高さ159は幅160
より大きい。
【0138】また、他の態様では、入力窓および出力窓
の少なくとも一方が入力光ファイバの出力面および出力
光ファイバの受け入れ面により規定される。したがっ
て、端面305,306の幅が前記毛管の穴より実質的
に小さいまたは大きくない場合、毛管100の表面コー
ティング110により規定された窓を有すると同様、実
質的に同じ効果が達成される。
【0139】窓108または109の幅が穴101の直
径より小さい場合、穴101に入り込みまた穴101か
ら出る光の量は、本発明の意義において最大限に可能で
あるよりは少ない。これは、図22(b)に示されてい
る。前記電気泳動システムから検出されまた得られた情
報はそれでも十分であり、また、従来のシステムよりな
お優れている。
【0140】窓108,109の一方のみが穴101の
直径と実質的に等しいかまたは大きくなく、他一方の窓
108,109が前記穴の直径より大きい態様がある。
このケースでは、最も小さい窓の幅が、前記入力光ファ
イバから前記毛管および穴を経て前記出力光ファイバに
至る光の範囲を決定する。
【0141】このケースは、窓108または109が前
記ファイバの端面上にあるかまたは前記毛管の表面上に
あるかについて考慮される。
【0142】異なるケースにおいて、入出力窓の相対的
な幅が異なる。したがって、前記穴を通る包被は均整の
取れた立方体である必要はないが、2つの窓間では傾斜
している。これは図22(b)に示されている。
【0143】窓108,109の形状は、毛管100の
周囲に関して本質的に長方形であるように説明してき
た。前記長方形は、本質的に前記穴と平行である。ある
ケースでは、前記窓の境界または縁部は湾曲している。
この場合、前記窓の幅は前記窓の最も幅の大きいまたは
平均の幅と考えられる。他のケースでは、前記窓の線が
前記穴に非平行である。
【図面の簡単な説明】
【図1】毛管の横断面図を示すシステムのレイアウトで
あって、代表的な光線が毛管の穴を通過し、また、直径
方向へ向けられた線がラグランジュの不等量に関して毛
管に対する窓の幅を規定している。
【図2】入力光ファイバ、出力光ファイバ、試料入力お
よび試料出力を有する毛管電気泳動光学系の一部を断面
で示す部分側面図である。
【図3】(a)入力光ファイバおよび出力光ファイバを
有する毛管の端部を示しまたファイバ間および毛管全体
の光包被を示す光学系の横断面図である。 (b)毛管に関する入力光ファイバにおける角度関係を
示す。
【図4】(a)代表的な光学光線路と光包被とを示す横
断面図である。入力光ファイバからの発散および収斂の
各円錐状包被が示されている。入力光ファイバ端からの
代表的光線および出力光ファイバ端への光線が示されて
いる。 (b)入力光ファイバから毛管を経て出力光ファイバへ
至る光学系の斜視図である。入力光ファイバの端部から
の入力光が通る光包被または光の火面が示されている。
覆いは穴の直径に等しい幅を規定する。覆いは、毛管を
出る光が穴を迂回することなしに、試料を含む穴を通過
することを確実にする。毛管を出る光は、次に、出力光
ファイバの受け入れ端部に入る。
【図5】両ファイバ間および毛管に沿った光包被の側面
を示す入力光ファイバおよび出力光ファイバに関する毛
管の横断面光学側面図である。
【図6】図5に類似の部分側面図であって、図5は90
°にわたって回転され、毛管の入力窓を示す。
【図7】入力光ファイバが最前面に見えるように穴の軸
線の周りに回転された、図4(b )に類似の部分斜視
図である。光包被が入力光ファイバ、ホルダの一部を有
する毛管および出力光ファイバと相対的に示されてい
る。想像線で示された入力光ファイバから出てくる発散
円錐状火面がある。入力光ファイバのコアおよびクラッ
ドの境界面から少なくとも部分的に出る収斂包被が入力
窓に入る。窓を経る包被内の光の通過後、包被は毛管内
の正六面体内に含まれる。光は、長方形の横断面に一致
する発散包被内の出力窓から出る。光は、これが出力光
ファイバのクラッド−コア境界面に出合うまで、増大す
る長方形横断面を有する出力光ファイバに入る。
【図8】多数の毛管のための多数の光ファイバ入力およ
び出力を示す部分斜視図である。
【図9】代表的な走査光線および線形配列検出装置を示
す部分斜視図である。
【図10】毛管がホルダに含まれるときに毛管に窓を形
成するためのレーザの斜視図である。
【図11】レーザ光線出力の下方のプラテンに固定され
たホルダの斜視図である。
【図12】毛管が貫通するホルダの正面図である。
【図13】光ファイバが配置される窓を示す図12の詳
細図である。
【図14】窓の適所の毛管を示す図13の線13−13
に沿って得られた横断面図である。
【図15】ホルダの側部から中心へ向けられた収斂フラ
ッシング部により窓に毛管を固定することを示す図14
の詳細図である。
【図16】頂部側から見たホルダの斜視図である。
【図17】ホルダのための他の窓の形状の部分正面図で
ある。入力窓はその幅と比べてその高さにおいて比較的
狭い。
【図18】(a)、(b)および(c)はそれぞれ入出
力窓を有する毛管の異なる横断面図である。
【図19】(a)および(b)はそれぞれ入出力窓を有
する毛管の異なる横断面図である。(b)では、入力窓
および出力窓がポリマーコーティングおよび毛管の形成
材料の一部を除去することにより形成されている。
【図20】(a)および(b)は、入力光ファイバおよ
び出力光ファイバの開口数に関してまたラグランジュの
不等量特性に関して、異なる厚さの壁、異なる穴径およ
び異なるコーティングを有する異なる毛管を示す。
【図21】(a)および(b)は、入力光ファイバおよ
び出力光ファイバの開口数に関してまたラグランジュの
不等量特性に関して、異なる厚さの壁、異なる穴径およ
び異なるコーティングを有する異なる毛管を示す。
【図22】(a)、(b)および(c)は、入力光ファ
イバおよび出力光ファイバの開口数に関してまたラグラ
ンジュの不等量特性に関して、異なる厚さの壁、異なる
穴径および異なるコーティングを有する異なる毛管を示
す。
【図23】入力光ファイバ、出力光ファイバに関するシ
ステムに配置されたホルダおよび毛管の断面側面図であ
って、ホルダおよび光ファイバスを相対的に共に物理的
に固定するためのエレメントを示す。
【図24】(a)および(b)は、電気泳動毛管を横切
る2つの異なる電位差における、時間に対する光吸収の
プロットを表すデータである。
【符号の説明】
100 毛管 101 穴 108 入力窓 109 出力窓 119 入力光ファイバ 120 出力光ファイバ 160 窓の幅 180 ホルダ 300 包被(火面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェラルド エル クライン アメリカ合衆国 92669 カリフォルニア 州 オリンジ イー ウォルナット 3804 (72)発明者 ウェイン エス ジョンソン アメリカ合衆国 90631 カリフォルニア 州 ラ ハブラ ホドソン ドライヴ 1921

Claims (99)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穴、前記穴を規定する内面、外面および
    両面間に規定された壁を有する毛管であって前記穴が幅
    を有しかつ検出通路を過ぎる流体を移送するためにある
    毛管と、前記毛管の外面の一部に設けられた入力窓と、
    前記毛管の外面の一部に設けられた出力窓とを含み、前
    記入力窓および前記出力窓が間隔をおかれ、少なくとも
    前記入力窓または出力窓の一方が窓幅を規定し、また、
    前記窓幅が前記穴の幅より実質的に大きくない、毛管電
    気泳動システム。
  2. 【請求項2】 両窓の幅が実質的に前記穴の幅より大き
    くない、請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 両窓の少なくとも一方の幅が実質的に前
    記穴の幅に等しい、請求項1に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 両窓の幅が実質的に前記穴の幅に等し
    い、請求項1に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 中心を有する穴、選択された直径を有す
    る前記穴を規定する内面、外面、および両面間に規定さ
    れた壁を有する毛管であって前記穴が検出通路を過ぎる
    流体を移送するためにある毛管と、前記毛管の外面の一
    部に設けられた入力窓であって前記面との相対する境界
    面を有し、これにより前記入力窓の幅を規定する入力窓
    と、前記毛管の反対側の外面の一部に設けられた出力窓
    であって前記面との相対する境界面を有し、これにより
    前記出力窓の幅を規定する出力窓とを含み、前記入力窓
    の幅および前記出力窓の幅が、さらに、入力窓の相対す
    る境界面のそれぞれから半径方向へ向けられ前記穴の中
    心を通り前記出力窓の相対する境界面のぞれぞれに至る
    一対の交差直線により規定され、また、前記交差直線が
    前記検出通路のためのラグランジュの不変数を規定す
    る、毛管電気泳動システム。
  6. 【請求項6】 穴、選択された直径を有する前記穴を規
    定する内面、外面および両面間に規定された壁を有する
    毛管であって前記穴が検出通路を過ぎる流体を移送する
    ためにある毛管と、前記毛管の外面の一部に設けられた
    入力窓と、前記毛管の反対側の外面の一部に設けられた
    出力窓とを含み、前記入力窓および出力窓がそれぞれ幅
    を規定し、前記検出通路が前記入力窓と前記穴を経て至
    る前記出力窓との間に規定され、前記検出通路のための
    ラグランジュの不変数があり、また前記入出力窓が前記
    ラグランジュの不変数が実質的に前記検出通路と調和す
    るような幅を有する、毛管電気泳動システム。
  7. 【請求項7】 前記ラグランジュの不変数が前記壁を通
    る実質的に最小の信号に関して前記穴内の信号を受け入
    れるための実質的に最大の角度により決定される、請求
    項6に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記ラグランジュの不変数が前記検出通
    路のための実質的に最大の値に選択される、請求項7に
    記載のシステム。
  9. 【請求項9】 毛管電気泳動システムであって、中心を
    有する穴、選択された直径を有する前記穴を規定する内
    面、外面、および両面間に規定された壁を有する毛管で
    あって前記穴が検出通路を過ぎる流体を移送するために
    ある毛管と、前記毛管の外面の一部に設けられた入力窓
    であって前記毛管の外面との相対する境界面を有し、こ
    れにより前記入力窓の幅を規定する入力窓と、前記毛管
    の反対側の外面の一部に設けられた出力窓であって前記
    外面との相対する境界面を有し、これにより前記出力窓
    の幅を規定する出力窓と、前記穴の中心と前記入力窓の
    境界面間の中途位置と前記出力窓の境界面間の中途位置
    とを通る軸線とを含み、入出力窓の幅がH=Yn10
    により確立され、ここにYは実質的に前記窓の幅の半分
    でありかつ実質的に前記穴の直径の半分であり、n1
    前記毛管の屈折率であり、u0 は前記軸線と前記窓の境
    界面から前記中心を通る線との間の角度であり、また、
    Hは前記システムのための光学定数である、毛管電気泳
    動システム。
  10. 【請求項10】 前記入力窓に入力光を導くための入力
    光ファイバを含み、前記入力光ファイバが開口数を有
    し、また、前記入力光ファイバが前記入力窓から間隔を
    おかれた端面を有するコアを備え、これにより、光が前
    記入力光ファイバの端面から伝達され、前記端面が境界
    面を有し、前記境界面からの光線が前記開口数のための
    半分の角度に実質的に等しい収斂角度で向けられ、ま
    た、前記光の収斂線が前記窓の幅に実質的に等しい幅を
    規定する位置において前記入力窓に向けて導かれる、請
    求項1に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 前記ファイバの開口数のための半分の
    角度における前記光線が前記穴の中心に向けて導かれ
    る、請求項10に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 前記出力窓から光を受け入れるための
    出力光ファイバを含む、請求項10に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記出力窓から光を受け入れるための
    出力光ファイバを含み、前記出力光ファイバが開口数を
    有し、前記出力光ファイバが前記出力窓から間隔をおか
    れた出力端面を有するコアを備え、前記端面がクラッド
    との境界面を有し、また、前記出力窓からの出力光線が
    前記開口数に関する発散角度を規定し、前記出力窓の境
    界面からの光の発散角度が前記出力ファイバを満たし、
    このような線が前記出力光ファイバの端面の幅より少な
    くとも実質的に広くない幅において前記端面における幅
    を規定する、請求項1に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記分散光線が前記穴の中心から発散
    する、請求項13に記載のシステム。
  15. 【請求項15】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的な除去により形成され
    る、請求項1に記載のシステム。
  16. 【請求項16】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的な除去により形成され
    る、請求項5に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的な除去により形成され
    る、請求項6に記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的な除去により形成され
    る、請求項9に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的な除去により形成され
    る、請求項10に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的な除去により形成され
    る、請求項13に記載のシステム
  21. 【請求項21】 互いに間隔をおかれた多数の入力窓お
    よび互いに間隔をおかれた多数の出力窓を含む、請求項
    1に記載のシステム。
  22. 【請求項22】 前記入力窓が前記出力窓の反対側に設
    けられている、請求項1に記載のシステム。
  23. 【請求項23】 前記入力窓がそれぞれ反対側の出力窓
    に関連付けられている、請求項21に記載のシステム。
  24. 【請求項24】 前記窓が長方形の横断面を有する、請
    求項1に記載のシステム。
  25. 【請求項25】 穴、前記穴の直径を規定する内面、外
    面および両面間に規定された壁を有する毛管であって前
    記穴が検出通路を過ぎる流体を移送するためにある毛管
    と、前記毛管の外面の一部に設けられた入力窓および前
    記毛管の反対側の外面の一部に設けられた出力窓であっ
    て少なくとも前記入力窓および出力窓の一方が幅を規定
    しまた前記幅が前記穴の直径に実質的に等しい入力窓お
    よび出力窓と、信号を発生するための手段とを含み、入
    出力窓間の前記検出通路に沿って向けられた信号が前記
    穴を追加的に通過することなしに実質的に前記壁を通過
    しない、毛管電気泳動システム。
  26. 【請求項26】 前記入力窓に入力光を向けるためのコ
    アおよびクラッドを有する入力光ファイバを含み、前記
    入力光ファイバが前記コアに関する端面を有し、前記端
    面が前記入力窓から間隔をおかれ、これにより、前記コ
    アおよびクラッドの境界面からの前記入力光ファイバの
    開口数に関連する光が、前記入力窓の縁部に近接しまた
    前記穴の中心に対する実質的な直線を規定する、請求項
    25に記載のシステム。
  27. 【請求項27】 前記出力窓からの出力光を受け入れる
    ためのコアおよびクラッドを有する出力光ファイバを含
    み、前記出力光ファイバが前記コアに関する端面を有
    し、前記端面が前記出力窓から間隔をおかれ、これによ
    り、前記出力窓幅の縁に近接する前記穴の中心からの実
    質的な直線に沿って向けられた前記出力光ファイバの開
    口数に関連する光が少なくとも前記コアおよびクラッド
    の境界面内にある位置に向けられる、請求項25に記載
    のシステム。
  28. 【請求項28】 前記出力窓からの出力光を受け入れる
    ためのコアおよびクラッドを有する出力光ファイバを含
    み、前記出力光ファイバが前記コアに関する端面を有
    し、前記端面が前記出力窓から間隔をおかれ、これによ
    り、前記出力窓幅の縁に近接して向けられた前記穴の中
    心からの光が少なくとも前記コアおよびクラッドの境界
    面内にある位置に向けられる、請求項26に記載のシス
    テム。
  29. 【請求項29】 中心を有する穴、選択された直径を有
    する前記穴を規定する内面、外面および両面間に規定さ
    れた壁を有する毛管であって前記穴が検出通路を過ぎる
    流体を移送するためにある毛管と、前記毛管の外面に設
    けられた光入力窓および前記毛管の反対側の外面部分に
    設けられた光出力窓を含み、前記入力窓または出力窓の
    少なくとも1つが開口幅を規定し、また、前記窓の幅が
    前記穴の直径より実質的に大きくない、毛管電気泳動光
    学システム。
  30. 【請求項30】 両窓の幅が前記穴の直径より実質的に
    大きくない、請求項29に記載のシステム。
  31. 【請求項31】 前記窓の少なくとも1つの幅が前記穴
    の直径に実質的に等しい、請求項29に記載のシステ
    ム。
  32. 【請求項32】 両窓の幅が前記穴の直径に実質的に等
    しい、請求項31に記載のシステム。
  33. 【請求項33】 中心を有する穴、選択された直径を有
    する前記穴を規定する内面、外面、および両面間に規定
    された壁を有する毛管であって前記穴が検出通路を過ぎ
    る流体を移送するためにある毛管と、前記毛管の外面の
    一部に設けられた光入力窓であって前記面との相対する
    境界面を有し、これにより前記入力窓の幅を規定する入
    力窓と、前記毛管の反対側の外面の一部に設けられた出
    力窓であって前記面との相対する境界面を有し、これに
    より前記出力窓の幅を規定する出力窓とを含み、入出力
    窓の幅が、入力窓の相対する境界面のそれぞれから半径
    方向へ向けられ前記穴の中心を通り前記出力窓の相対す
    る境界面のぞれぞれに至る一対の交差直線により規定さ
    れ、また、前記窓の幅が前記穴の直径に実質的に等し
    い、毛管電気泳動光学システム。
  34. 【請求項34】 穴、選択された直径を有する前記穴を
    規定する内面、外面および両面間に規定された壁を有す
    る毛管であって前記穴が光学通路を過ぎる流体を移送す
    るためにある毛管と、前記毛管の外面の一部に設けられ
    た光入力窓および前記毛管の反対側の外面の一部に設け
    られた光出力窓とを含み、前記入力窓および出力窓がそ
    れぞれ幅を規定し、前記検出通路が前記入力窓と記出力
    窓との間に規定され、前記光学通路のためのラグランジ
    ュの不変数があり、また前記ラグランジュの不変数が実
    質的に前記光学通路と調和する、毛管電気泳動光学シス
    テム。
  35. 【請求項35】 前記ラグランジュの不変数が前記毛管
    の壁を通る実質的に最小の光に関して前記穴内の光を受
    け入れるための実質的に最大の角度により決定される、
    請求項34に記載のシステム。
  36. 【請求項36】 前記ラグランジュの不変数が前記光学
    通路のための実質的に最大の値に選択される、請求項3
    5に記載のシステム。
  37. 【請求項37】 毛管電気泳動光学システムであって、
    中心を有する穴、選択された直径を有する前記穴を規定
    する内面、外面、および両面間に規定された壁を有する
    毛管であって前記穴が検出通路を過ぎる流体を移送する
    ためにある毛管と、前記毛管の外面の一部に設けられた
    光入力窓であって前記毛管の外面との相対する境界面を
    有し、これにより前記入力窓の幅を規定する入力窓と、
    前記毛管の反対側の外面の一部に設けられた出力窓であ
    って前記毛管の外面との相対する境界面を有し、これに
    より前記出力窓の幅を規定する出力窓と、前記穴の中心
    と前記入力窓の境界面間の中途位置と前記出力窓の境界
    面間の中途位置とを通る光学軸線とを含み、入出力窓の
    幅がH=Yn10 により確立され、ここにYは実質的
    に前記窓の幅の半分でありかつ実質的に前記穴の直径の
    半分であり、n1は前記毛管の屈折率であり、u0 は前
    記光学軸線と前記窓の境界面から前記中心を通る線との
    間の角度であり、また、Hは前記システムのための光学
    定数である、毛管電気泳動光学システム。
  38. 【請求項38】 前記入力窓に入力光を導くための入力
    光ファイバを含み、前記入力光ファイバが開口数を有
    し、また、前記入力光ファイバが前記入力窓から間隔を
    おかれた端面を有するコアを備え、これにより、光が前
    記入力光ファイバの端面から伝達され、前記端面がクラ
    ッドとの境界面を有し、前記境界面からの光線が前記開
    口数のための半分の角度に実質的に等しい収斂角度で向
    けられ、また、前記光の収斂線が前記窓の幅に実質的に
    等しい幅を規定する位置において前記入力窓を満たすよ
    うに前記入力窓に向けて導かれる、請求項1に記載のシ
    ステム。
  39. 【請求項39】 前記ファイバの開口数のための半分の
    角度における前記光線が前記穴の中心に向けて導かれ
    る、請求項38に記載のシステム。
  40. 【請求項40】 前記出力窓から光を受け入れるための
    出力光ファイバを含む、請求項29に記載のシステム。
  41. 【請求項41】 前記出力窓からの光を受け入れるため
    の出力光ファイバを含み、前記出力光ファイバが開口数
    を有し、前記出力光ファイバが前記出力窓から間隔をお
    かれた出力端面を有するコアを備え、前記端面がクラッ
    ドとの境界面を有し、また、前記出力窓からの出力光線
    が前記開口数に関する発散角度を規定し、前記発散角度
    は、前記出力窓の境界面からの光線が前記出力ファイバ
    を満たすときにこの線が前記出力光ファイバの端面の幅
    より少なくとも実質的に広くない幅を規定するものであ
    る、請求項29に記載のシステム。
  42. 【請求項42】 前記発散光線が前記穴の中心から出
    る、請求項41に記載のシステム。
  43. 【請求項43】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的除去により形成されてい
    る、請求項29に記載のシステム。
  44. 【請求項44】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的除去により形成されてい
    る、請求項33に記載のシステム。
  45. 【請求項45】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的除去により形成されてい
    る、請求項34に記載のシステム。
  46. 【請求項46】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的除去により形成されてい
    る、請求項37に記載のシステム。
  47. 【請求項47】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的除去により形成されてい
    る、請求項38に記載のシステム。
  48. 【請求項48】 前記毛管がコーティングを含み、前記
    窓が前記コーティングの選択的除去により形成されてい
    る、請求項41に記載のシステム。
  49. 【請求項49】 互いに間隔をおかれた多数の入力窓お
    よび互いに間隔をおかれた多数の出力窓を含む、請求項
    29に記載のシステム。
  50. 【請求項50】 前記入力窓が前記出力窓の半径方向の
    反対側に設けられている、請求項29に記載のシステ
    ム。
  51. 【請求項51】 前記入力窓がそれぞれ半径方向反対側
    の出力窓に関連付けられている、請求項49に記載のシ
    ステム。
  52. 【請求項52】 前記窓が長方形の横断面を有する、請
    求項29に記載のシステム。
  53. 【請求項53】 中心を有する穴、選択された直径を有
    する前記穴を規定する内面、外面、および両面間に規定
    された壁を有する毛管であって前記穴が検出通路を過ぎ
    る流体を移送するためにある毛管と、前記毛管に対する
    光学入力および前記毛管に対する光学出力とを含み、前
    記穴の直径がラグランジュの不変数を規定し、前記入力
    および出力間の前記光学通路が前記ラグランジュの不変
    数に一致する、毛管電気泳動光学システム。
  54. 【請求項54】 前記光学入力に入力光を導くための入
    力光ファイバを含み、前記入力光ファイバが開口数を規
    定し、前記開口数が前記毛管のラグランジュの不変数に
    関連する、請求項53に記載のシステム。
  55. 【請求項55】 前記光学出力からの出力光を受け入れ
    るための出力光ファイバを含み、前記出力光ファイバが
    開口数を規定し、前記開口数が前記毛管のラグランジュ
    の不変数に関連する、請求項53に記載のシステム。
  56. 【請求項56】 前記光学窓からの出力光を受け入れる
    ための出力光ファイバを含み、前記出力光ファイバが開
    口数を規定し、また、前記開口数が前記毛管のラグラン
    ジュの不変数に関して調和されている、請求項54に記
    載のシステム。
  57. 【請求項57】 検出通路を過ぎる流体を移送するため
    にある穴と、前記穴を規定する内面と、外面と、両面間
    に規定された壁と、前記外面に設けられた入力窓および
    前記入力窓から間隔をおいて前記外面に設けられた出力
    窓であって少なくとも前記入力窓または出力窓の一方が
    前記穴の幅より実質的に大きくない幅を規定する入力窓
    および出力窓とを含む毛管の前記検出通路に信号を通す
    ための方法であって、前記入力窓に入力信号を導きかつ
    前記入力窓または出力窓の選択されたいずれか一方によ
    り前記信号を覆い、これにより、前記出力窓を通過する
    前記入力信号が前記穴を追加的に通過することなしには
    本質的に前記壁を通過しないようにすることを含む、毛
    管の検出通路に信号を通す方法。
  58. 【請求項58】 前記入力窓の横断面および前記出力窓
    の横断面を規定する前記壁および穴のスペースを実質的
    に満たすべく前記穴を通る前記信号を導くことを含む、
    請求項57の方法。
  59. 【請求項59】 検出通路を過ぎる流体を移送するため
    にある穴と、前記穴を規定する内面と、外面と、両面間
    に規定された壁と、前記外面に設けられた信号入力窓お
    よび前記信号入力窓から間隔をおいて前記外面に設けら
    れた信号出力窓であって少なくとも前記入力窓または出
    力窓の一方が前記穴の幅より実質的に大きくない幅を規
    定する信号入力窓および信号出力窓とを含む毛管の検出
    通路に信号を導くことを含む、試料についての毛管電気
    泳動の実行方法であって、前記入力窓に入力信号を導き
    かつ前記入力窓または出力窓の選択されたいずれか一方
    により前記信号を覆い、これにより、前記出力窓を通過
    する前記入力信号が前記穴を追加的に通過することなし
    には本質的に前記壁を通過しないようにし、前記検出通
    路を過ぎる流体を移送し、前記出力信号を検出すること
    を含む、毛管電気泳動実行方法。
  60. 【請求項60】 前記検出通路を信号で満たすことを含
    む、請求項59に記載の方法。
  61. 【請求項61】 光学通路を過ぎる流体を移送するため
    にある穴と、前記穴を規定する内面と、外面と、両面間
    に規定された壁と、前記外面に設けられた光入力窓およ
    び前記入力窓から間隔をおいて前記外面に設けられた光
    出力窓であって少なくとも前記入力窓または出力窓の一
    方が前記穴の幅より実質的に大きくない幅を規定する入
    力窓および出力窓とを含む毛管の光学通路に光を通す方
    法であって、前記入力窓に入力光を導きかつ前記入力窓
    および出力窓における光を覆い、これにより、前記出力
    窓を通過する前記入力光が、前記穴を追加的に通過する
    ことなしには本質的に前記壁を通過しないようにするこ
    とを含む、毛管の光学通路に光を通す方法。
  62. 【請求項62】 前記入力窓の横断面および前記出力窓
    の横断面間により規定された、前記壁および穴のスペー
    スを実質的に満たすべく前記穴を通る前記光を導くこと
    を含む、請求項61に記載の方法。
  63. 【請求項63】 光学通路を過ぎる流体を移送するため
    にある穴と、前記穴を規定する内面と、外面と、両面間
    の壁と、前記外面に設けられた光入力窓および前記入力
    窓から間隔をおいて前記外面に設けられた光出力窓であ
    って前記入力窓および出力窓が前記穴の幅より実質的に
    大きくない幅を規定する入力窓および出力窓とを含む毛
    管の光学通路に光を導くことを含む、毛管電気泳動を受
    ける試料に光を通す方法であって、前記入力窓に入力光
    を導きかつ前記入力窓および出力窓における光を覆い、
    これにより、前記出力窓を通過する前記入力光が前記穴
    を追加的に通過することなしには本質的に前記壁を通過
    しないようにし、前記穴に試料流体を通し、前記穴の通
    過後の光を検出することを含む、毛管電気泳動を受ける
    試料に光を通す方法。
  64. 【請求項64】 前記光学通路を光で満たすことを含
    む、請求項61に記載の方法。
  65. 【請求項65】 検出通路を過ぎる流体を移送するため
    にある穴と、選択された幅で前記穴を規定する内面と、
    外面と、両面間に規定された壁と、前記外面上のコーテ
    ィングと、前記外面の間隔をおかれた複数の部分に設け
    られた複数の窓であって前記検出通路と一直線をなす、
    前記外面から前記コーティングの選択された部分をレー
    ザで除去することにより形成された複数の窓とを含む、
    毛管。
  66. 【請求項66】 前記外面上に多数の間隔をおかれた窓
    を含む、請求項65に記載の毛管。
  67. 【請求項67】 前記窓が、前記穴の幅に実質的に等し
    い幅を有する、請求項66に記載の毛管。
  68. 【請求項68】 前記窓が前記穴の中心に関して互いに
    相対して配置されている、請求項66に記載の毛管。
  69. 【請求項69】 前記幅が前記穴の幅より実質的に大き
    くない、請求項68に記載の毛管。
  70. 【請求項70】 検出通路を過ぎる流体を移送するため
    にある穴と、前記穴を規定する内面と、外面と、両面間
    に規定された壁と、前記外面上のコーティングと、前記
    外面上の複数の窓とを含む毛管に検出通路を形成する方
    法であって、前記毛管をレーザ光の下におき、かつ前記
    外面から少なくとも前記コーティングをレーザで除去す
    ることにより前記窓を形成することを含む、毛管に検出
    通路を形成する方法。
  71. 【請求項71】 前記外面上に多数の間隔をおかれた窓
    を形成することを含む、請求項70に記載の方法。
  72. 【請求項72】 前記窓が、前記穴の幅より実質的に大
    きくない幅を有する、請求項70に記載の方法。
  73. 【請求項73】 前記窓が前記穴の中心に関して互いに
    相対して配置されている、請求項70に記載の方法。
  74. 【請求項74】 前記幅が前記穴の幅に実質的に等し
    い、請求項73に記載の方法。
  75. 【請求項75】 前記コーティングと少なくとも前記壁
    の一部とを除去することにより前記窓を形成する、請求
    項70に記載の方法。
  76. 【請求項76】 順次に各窓の前記コーティングを除去
    し、また、第1の窓を形成した後、長手方向軸線の周り
    に前記毛管を回転させ、次いで、第2の窓を形成するこ
    とを含む、請求項71に記載の方法。
  77. 【請求項77】 光学通路を過ぎる流体を移送するため
    にある穴、選択された直径で前記穴を規定する内面、外
    面および両面間に規定された壁を有する毛管と、前記毛
    管に入力光を導くための入力光ファイバおよび前記毛管
    からの光を受け入れるための出力光ファイバとを含み、
    前記入力光ファイバが前記毛管から間隔をおかれた端面
    を有するコアを備え、これにより、光が前記入力光ファ
    イバの端面から伝導され、前記端面がクラッドとの境界
    面を有し、前記境界面からの光が前記入力ファイバの開
    口数に関連する収斂角度で導かれ、また、前記出力光フ
    ァイバが前記毛管から間隔をおかれた出力端面と、クラ
    ッドとの境界面とを有するコアを備え、光が前記境界面
    に向けて導かれ、また、前記境界面からの光が前記光学
    通路のためのラグランジュの不変数を規定する、毛管電
    気泳動光学システム。
  78. 【請求項78】 前記ラグランジュの不変数が前記入力
    光ファイバおよび出力光ファイバの開口数により規定さ
    れる、請求項77に記載のシステム。
  79. 【請求項79】 入力光ファイバと、穴、入力窓および
    出力窓を有する毛管と、出力光ファイバとの間の光包被
    であって、前記入力光ファイバから前記毛管に向けて導
    かれた収斂部分であって前記毛管が前記収斂部分を受け
    入れる入力窓を有する収斂部分と、前記入力窓および出
    力窓間で前記毛管を貫通する直線横断面部分と、前記出
    力窓と前記出力光ファイバとの間の発散部分とを含む、
    包被。
  80. 【請求項80】 前記直線部分が、前記入力窓と前記出
    力窓との間に規定された立方体部分である、請求項79
    に記載の包被。
  81. 【請求項81】 前記毛管が直径を有し、前記入力窓お
    よび前記出力窓が幅を有し、前記幅が前記穴の直径より
    実質的に大きくない、請求項79に記載の包被。
  82. 【請求項82】 前記幅が前記穴の直径に実質的に等し
    い、請求項79に記載の包被。
  83. 【請求項83】 入力光ファイバと、穴、入力窓および
    出力窓を有する毛管と、出力光ファイバとの間の光包被
    であって、前記入力光ファイバおよび前記入力窓間の第
    1の部分と、前記入力窓および前記出力窓間の第2の部
    分と、前記出力窓および前記出力光ファイバに対する入
    力間の第3の部分とを含み、各部分が直線で規定され、
    前記線が、近接する部分の近接する線に関連され、これ
    により、中央部分のための線が、前記包被の第2の部分
    内の光が前記穴を実質的に迂回しないように、前記穴の
    少なくとも境界線に近接してまたはその内に存在する、
    包被。
  84. 【請求項84】 前記中央部分の線が実質的に前記穴に
    近接している、請求項83に記載の包被。
  85. 【請求項85】 前記中央部分の線が選択的に互いに平
    行かまたは非平行である、請求項83に記載の包被。
  86. 【請求項86】 細長い本体と、毛管であって該毛管が
    前記本体を介して方向付けられるように前記本体の内部
    にある毛管と、前記本体に設けられた相対する差し込み
    であって入力光ファイバの端部と出力光ファイバの端部
    とを相対する関係に受け入れ、また前記毛管が前記相対
    する差し込み間で方向付けられる差し込みと、前記相対
    する差し込みを分利するための前記差し込み間の壁部
    と、前記壁部に設けられた切り抜きであってこれにより
    前記毛管が各差し込みに露出される切り抜きとを含む、
    毛管用ホルダ。
  87. 【請求項87】 前記毛管が、入力光ファイバから出力
    光ファイバへ前記毛管を通過する光のための窓を含む、
    請求項86に記載のホルダ。
  88. 【請求項88】 フラッシングを含み、前記フラッシン
    グが前記差し込み間に前記毛管を固定するためにある、
    請求項86に記載のホルダ。
  89. 【請求項89】 前記フラッシングが先細部を有し、前
    記先細部が前記差し込み内の前記毛管の長さに沿って前
    記毛管の係合のための端部を有する、請求項88に記載
    のホルダ。
  90. 【請求項90】 前記フラッシングが成形過程において
    形成される、請求項88に記載のホルダ。
  91. 【請求項91】 前記フラッシングが閉端部と先細部と
    を含む、請求項90に記載のホルダ。
  92. 【請求項92】 成形過程の間に前記ホルダに前記毛管
    の位置を確実にするための前記差し込みのそれぞれの側
    部に間隔をおかれた孔を含む、請求項86に記載のホル
    ダ。
  93. 【請求項93】 毛管の周りにホルダを成形すること、
    成形体に、入力光ファイバを受け入れるホルダ本体にお
    ける差し込みと出力光ファイバのための差し込みとに関
    する形状を付与することを含み、前記差し込みが前記毛
    管の相対する側部に配置され、また前記形状が間隔をお
    かれ、これにより前記差し込み間に壁が形成されかつ前
    記毛管が各差し込みに露出する、ホルダの形成方法。
  94. 【請求項94】 前記壁が前記差し込み間に前記毛管を
    確実に固定する、請求項93に記載の方法。
  95. 【請求項95】 成形過程の間に前記毛管の移動を阻止
    すべく、前記成形体に前記毛管を固定することを含む、
    請求項93に記載の方法。
  96. 【請求項96】 前記成形体からフラッシングにより前
    記壁を形成する、請求項93に記載の方法。
  97. 【請求項97】 前記毛管が前記ホルダの内部に成形さ
    れた後、前記毛管に少なくとも1つの窓を選択的に形成
    する、請求項93に記載の方法。
  98. 【請求項98】 前記窓が、前記毛管の選択された部分
    をレーザ光線で除去することにより形成される、請求項
    97に記載の方法。
  99. 【請求項99】 第1の窓が、第1の差し込みに露出さ
    れた毛管の一側部に形成され、次いで、第2の窓が反対
    側の差し込みに露出された前記毛管に形成される、請求
    項98に記載の方法。
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