JPH06323910A - 光源色測色計 - Google Patents

光源色測色計

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JPH06323910A
JPH06323910A JP11167993A JP11167993A JPH06323910A JP H06323910 A JPH06323910 A JP H06323910A JP 11167993 A JP11167993 A JP 11167993A JP 11167993 A JP11167993 A JP 11167993A JP H06323910 A JPH06323910 A JP H06323910A
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JP
Japan
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light
measured
color
light source
chromaticity
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Application number
JP11167993A
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English (en)
Inventor
Takao Sakai
隆夫 坂井
Hiroshi Furukawa
博 古川
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】受光素子の分光感度特性のばらつきがあって
も、被測定光源色が基本光の加法混色で表せる場合に
は、全ての色の領域において正確に測色できる光源色測
色計を提供することにある。 【構成】被測定物からの光は測定ヘッド部1によって電
気信号に変換され、データ処理ユニット31に入力され
る。その後AD変換部33によってデジタル値に変換さ
れ、デジタル信号処理部36に入力される。校正用メモ
リ部38には予め被測定光源色の基本光を構成する基本
光の測定結果から算出される色度演算係数や、その他温
度補正係数などの各補正係数が記憶されている。デジタ
ル信号処理部36は入力した測定データを、上記色度演
算係数やその他の各補正係数を用いて色度及び輝度に変
換する。算出された色度及び輝度データは、モニタテレ
ビ50などの表示装置によって出力・表示される。この
構成により被測定光源色が基本光の加法混色で表せる場
合には、全ての色の領域において正確に測色できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光源等の測定対象から
発せられる光の色を測定する、光源色測色計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光源色測色計の分野では、色度値
既知の校正用光源を用い、その真値と測定値とに基づい
て、色度演算の校正を行う技術が提案されている。とこ
ろが、この従来の光源色測色計では、単一の校正用光源
を用いており、受光素子の分光感度特性のばらつきのた
め、校正用光源付近の色度点においては、測定誤差は少
ないが、種々の色の測定においては測定誤差が生じると
いう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、上述従来例の問題点を除去し、受光素子の分光感度
特性のばらつきがあっても、被測定光源色が基本光の加
法混色で表せる場合には、全ての色の領域において正確
に測色できる光源色測色計を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光源色測色計は、被測定光源色を構成する
基本光の測定結果から算出される色度演算係数を記憶す
る手段と、被測定物の色度演算において、受光素子の出
力と、上記色度演算係数より色度を算出する手段を有す
ることを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の構成によると、あらかじめ被測定物光
源色を構成する基本光の測定結果より色度演算係数を算
出するため、上記基本光の加法混色で表せる全ての光源
色に対して、正確に色度を測定できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0007】図1は本発明にかかる光源色測色計の、第
1実施例における測定ヘッド部(1)の構成を示す図で
ある。図1を参照に説明すると、測定ヘッド部(1)
は、光学レンズ(2)、受光素子(3)、信号出力回路
(4)、回転フィルタ板(5)、回転フィルタ板駆動モ
ーター(6)、回転フィルタ板駆動回路(7)、回転フ
ィルタ位置検出回路(8)、測定ヘッド部温度計測回路
(9)、測定ヘッド電源部(10)、測定ヘッド部ケー
ス(12)、及び距離センサ(26)から構成されてい
る。
【0008】光学レンズ(2)は、被測定物(11)の
像を受光素子(3)の受光面に結像させる。受光素子
(3)は、CCDイメージセンサなどで構成されてお
り、光学レンズ(2)で結像された像を電気信号に変換
する。信号出力回路(4)は受光素子(3)からの電気
信号の出力を制御すると共に、受光素子(3)のシャッ
ター速度(CCDイメージセンサーの場合には、電荷蓄
積時間)の制御、受光素子(3)からの出力信号の波形
整形、雑音除去、信号増幅、同期信号の付加などをおこ
なう。
【0009】回転フィルタ板(5)は、被測定物(1
1)からの光を色分離するための光学フィルタが複数枚
固定されており、回転フィルタ板駆動モーター(6)に
よって、順次回転させられる。図2に回転フィルタ板
(5)の外観図を示す。ここで、光学フィルタa(2
1)、光学フィルタb(22)、光学フィルタc(2
3)は、被測定物(11)からの光を色分離する為の光
学フィルタであり、求めたい表色系に応じて固有の分光
透過率特性を持つフィルタで構成される。例えば、CI
EのXYZ表色系で色度を求めるためには、光学フィル
タa(21)、光学フィルタb(22)、光学フィルタ
c(23)はそれぞれ等色関数x(λ)、y(λ)、z
(λ)に相当するあるいは類似する分光透過率を持つフ
ィルタで構成される。
【0010】ピントあわせ用ガラス(24)は、光学レ
ンズ(2)のピントをあわせるための白板ガラスであ
る。遮光板(25)は、受光素子(3)に入射する光を
遮るものである。
【0011】なお、本実施例では、光学レンズ(2)と
受光素子(3)の間に回転フィルタ板があるため、光学
フィルタa(21)、光学フィルタb(22)、光学フ
ィルタc(23)の光学的厚みはほぼ等しくなければな
らない。なぜならば、各フィルタの光学的厚みが異なる
と、分離する色によって、像のピントがあったりぼけた
りするからである。なお、各フィルタの光路長(光学的
厚み)はそれぞれ、以下の式で与えられる。
【0012】
【数1】
【0013】また、ピントあわせ用ガラス(24)の光
学的厚みと光学フィルタa(21)〜c(23)の光学
的厚みとを異ならせると、それぞれの分離色の測定時に
常に一定のぼけ量の像を得ることが可能となる。具体的
に説明すると、まずピントあわせ用ガラス(24)を光
路中に置いた状態でピントあわせを行い、そのあと光学
フィルタa(21)〜c(23)を光路中に置いて測定
を行うようにする。こうすることにより、ピントあわせ
用ガラスと各フィルタとは光学的厚みが異なるため、常
に一定のボケ量が得られるようになる。このような構成
は以下のような場合に有効である。
【0014】例えば、カラー液晶デイスプレイのような
離散的に発光点を有する測定対象を、CCDイメージセ
ンサーのような離散的に測定点を持つ受光素子を用いて
測定する場合、縞状のノイズが発生する。このような場
合、上記のような構成により像をぼかすことによって、
このノイズを除去できる。
【0015】なお本実施例においては、ピントあわせ
は、後述する距離センサ(26)によって検出される距
離情報に基づいて、例えばモーターやバイモルフなどの
公知の駆動手段(不図示)によって光学レンズ(2)を
駆動することにより、自動的に行われるものとする。自
動焦点あわせの技術については既に公知であるのでここ
では説明を省略する。また、ピントあわせについては、
使用者が受光素子(3)の出力画像を見ながら手動で行
っても良い。
【0016】さらに、本実施例では、光学レンズ(2)
と受光素子の(3)の間に、回転フィルタ板(5)を配
置しているが、光学レンズ(2)の前に回転フィルタ板
(5)を配置してもよい。この場合、光学フィルタa
(21)、光学フィルタb(22)、光学フィルタc
(23)の中の微小な傷、気泡などの影響を受けにくい
ということ、および各フィルタの光学的厚みの差が問題
にならないという利点がある。
【0017】図1に戻り、回転フィルタ板駆動モーター
(6)は、回転フィルタ板駆動回路(7)の制御の下、
回転フィルタ板(5)を所定の位置に回転、停止させ
る。停止位置の再現性を良好にするため、ステッピング
モーターが好適である。回転フィルタ板駆動回路(7)
は、回転フィルタ位置検出回路(8)の出力信号より、
回転フィルタ板(8)の位置を検出し、回転フィルタ板
駆動モーター(6)を駆動し、回転フィルタ板(15)
を所定の位置に回転、停止させる。
【0018】回転フィルタ位置検出回路(8)は回転フ
ィルタ板の(5)の回転位置を検出するものである。図
3(a)及び(b)は、回転フィルタ板(5)の回転位
置を検出するための検出穴の具体的な構成を示したもの
である。この検出穴は、投光素子と受光素子からなる透
過型フォトインタラプタ(不図示)によって検出され
る。フォトインタラプタの出力は、フィルタの位置信号
として回転フィルタ駆動回路(7)に入力される。な
お、この検出穴の代わりに光学反射率の異なる塗装や物
質を設けて、反射型のフォトリフレクタによって検出し
ても良い。
【0019】図3(a)は基準位置穴がひとつであり、
例えばピントあわせ用ガラス(24)の位置を正確に求
めることができる。他のフィルタ位置は、ピントあわせ
用ガラス(24)の位置から、回転フィルタ板駆動モー
ター(6)がステッピングモーターである場合には駆動
パルスを正確に与えることにより、所定位置をだすこと
ができる。
【0020】図3(b)は、各フィルタに対応する位置
に検出穴などがあり、各フィルタの所定位置の検出、確
認をすることができる。また、回転フィルタ板(5)の
基準位置には近接して複数個の検出穴が設けており、こ
れにより回転フィルタ板(5)の基準位置の検出、確認
を行なうことができる。
【0021】なお、回転フィルタ(5)の回転速度は、
高速であればあるほど、測定時間の点から有利である
が、回転フィルタ駆動モーター(6)がステッピングモ
ーターの場合、高速に駆動パルスを与えると回転フィル
タ板(5)の回転がそれに追従せず脱調という現象を起
こす。これを、防ぐためには図4に示すように回転フィ
ルタ板駆動モーター(6)の回転速度を徐々に上げ、ま
た停止位置前に徐々に回転速度を下げていけばよい。
【0022】図1に戻り、測定ヘッド部温度計測回路
(9)は、測定ヘッド部内、特に光学フィルタa(2
1)〜c(23)の近傍の温度を計測する。光学フィル
タは温度によってその特性が変化するため、色度の演算
を行なう場合にはその演算結果の補正を行なう必要があ
る。測定ヘッド部温度計測回路(9)は、この補正のた
めの温度情報を得るためのものである。なお補正方法の
詳細については後述する。
【0023】測定ヘッド電源部(10)は、測定ヘッド
部(1)内の、受光素子(3)、信号出力回路(4)、
回転フィルタ板駆動モーター(6)、回転フィルタ板駆
動回路(7)、回転フィルタ位置検出回路(8)、測定
ヘッド部温度計測回路(9)に電源を供給する。
【0024】測定ヘッド部ケース(12)は、測定ヘッ
ドの各部を収納するケースであり、防塵構造となってい
る。目的は、例えば液晶デイスプレイなどの生産ライン
あるいは検査ラインなどにおいては、微小なゴミが液晶
ディスプレイの欠陥の原因となるため、測定ヘッド部
(1)の内部から発生するゴミを外部に放出することを
防ぐ。同時に、回転フィルタ板(5)の各フィルタにゴ
ミが付着した場合、測定誤差になるため、外部からのゴ
ミの進入を防ぐことができる。また、測定ヘッド部(1
2)を防塵構造にするとともに、回転フィルタ板(5)
の部分を別途囲いこみ二重構造にしてもよい。この場
合、測定ヘッド部(1)内のゴミは、外部に放出しない
とともに、測定ヘッド部(1)の各回路基板上のゴミ
(例えばフラックス等)が回転フィルタ板(5)の各フ
ィルタに付着することを防ぐことができる。
【0025】(26)は、距離センサであり、光学レン
ズ(2)から測定対象までの距離を測定する。この測定
結果は、光学レンズ(2)によるピントあわせに用いら
れると同時に、後述のデータ処理ユニット(31)に入
力される。データ処理ユニット(31)に入力された距
離情報は、測定値の補正演算に用いられる。
【0026】一般に光学レンズはピント合わせの為の繰
り出し量によって、像面照度分布が変化することが知ら
れている。(レンズ中央部に比べて、周辺部の光量が低
下する。)従って、光学レンズの繰り出し量、あるいは
測定対象までの距離によって、像面照度分布が異なって
しまい、測定結果に誤差が生じる。これを防ぐために本
実施例では、距離センサ(26)によってあらかじめ光
学レンズ(2)と測定対象の間の距離を測定し、測定距
離ごとにレンズの像面照度分布の補正を行なう。
【0027】なお、本実施例においては距離センサ(2
6)の出力を用いて像面照度分布の補正を行っている
が、距離センサ(26)を設けずに、使用者が直接光学
レンズ(2)の距離リングの値を読み取り、データ処理
ユニット(31)に手動入力しても良い。あるいは、光
学レンズ(2)のレンズ繰り出し量を検出するための構
成(エンコーダー等)を設け、その出力をデータ処理ユ
ニット(31)に入力しても良い。
【0028】図5は、測定ヘッド部(1)から出力され
る測定データを入力し、AD変換や色度演算などの所定
のデータ処理を行って最終的に装置の測定結果として出
力表示するための、データ処理ユニット(31)の構成
を示した図である。データ処理ユニット(31)は、信
号処理回路(32)、AD変換部(33)、AD変換タ
イミング生成回路(34)、入力画像取り込みメモリ
(35)、デジタル信号処理部(36)、演算用メモリ
部(37)、校正用メモリ部(38)、演算結果格納メ
モリ部(39)、表示出力用メモリ部(40)、表示出
力制御部(41)、データ処理ユニット電源部(42)
から構成されている。
【0029】データ処理ユニット(31)と、測定ヘッ
ド部(1)は測定ヘッド部インターフェースケーブル
(43)によって接続されている。このケーブルを介し
て測定ヘッド部(1)からデータ処理ユニット(31)
には画像信号が供給され、逆に、データ処理ユニット
(31)から測定ヘッド部(1)には上述の測定ヘッド
電源部(10)に電源が供給される。
【0030】信号処理回路(32)は、測定ヘッド部
(1)内の信号出力回路(4)から出力され、測定ヘッ
ド部インターフェースケーブル(43)を介して、デー
タ処理ユニット(31)に入力される画像信号の処理を
行なう。具体的には、画像信号から、雑音を除去し、同
期信号を分離する。AD変換部(33)は、AD変換タ
イミング生成回路(34)から出力されるタイミング信
号に従い、信号処理部(32)から出力される信号をア
ナログデジタル変換し、その結果を入力画像取り込みメ
モリ(35)に入力する。AD変換タイミング生成回路
(34)は、信号処理回路(32)から得られた同期信
号(水平同期信号と垂直同期信号)から、AD変換のタ
イミングを生成し、そのタイミング信号をAD変換部
(33)に出力する。
【0031】入力画像取り込みメモリ(35)は、AD
変換部で得られた画像信号のデジタル値を記憶する。本
実施例では、測定ヘッド部(1)内のフィルタは、光学
フィルタa(21)、光学フィルタb(22)、光学フ
ィルタc(23)の3種類があり、また入射光量がない
場合のオフセット信号を測定する。したがって、入力画
像取り込みメモリ(35)は、上記3種のフィルタとオ
フセットに相当するデータの計4画面分のメモリ容量が
必要となる。なお、この入力画像取り込みメモリ(3
5)は、AD変換部(33)の出力を各画素ごとに所定
の回数積算することが可能である。積算することによっ
て、有効桁数の向上即ち測定分解能の向上を計ることが
でき、またランダム性のノイズを積算によって低減する
ことが可能となる。
【0032】デジタル信号処理部(36)は、入力画像
取り込みメモリ(35)のデータと、校正用メモリ部
(38)をもとに、演算用メモリ部(37)を使用して
各画素の色度、輝度を計算し、表示出力用メモリ部(4
0)に表示する内容を格納する。なお、デジタル信号処
理部(36)は、汎用のマイクロプロセッサでもその機
能を満たすことができるが、本実施例のように、画像の
大量データを取り扱うために、数値演算を高速に行なう
ことができるデジタルシグナルプロセッサあるいは画像
処理専用のプロセッサが好適である。
【0033】演算用メモリ部(37)は、色度、輝度の
計算過程において、デジタル信号処理部(36)が使用
するメモリである。校正メモリ部(38)は、色度、輝
度計算において用いられる各種演算のための係数が格納
されている。この係数としては、色度演算用係数、輝度
演算用係数、温度補正係数、シャッター速度補正係数、
信号出力回路(4)の増幅率補正係数等がある。これら
の係数は、予め算出される値であるから、校正用メモリ
部(38)はEPROMあるいはEEPROMなどの不
揮発性ROMであれば好適である。また、後述するパー
ソナルコンピュータ(60)のデイスクにこれらの校正
係数を記憶させておき、本実施例のシステム立ち上げ時
に、パーソナルコンピュータ(60)からRAMで構成
される校正用メモリ部(38)に転送することも可能で
ある。
【0034】演算結果格納メモリ部(39)は、デジタ
ル信号処理部(36)で得られた色度、輝度の最終結果
を格納するメモリである。例えば、xyY表色系では、
x、y、Yに対応して3画面分のメモリ容量が必要であ
る。
【0035】表示出力用メモリ部(40)は、モニタテ
レビ(50)に出力するための画像データを格納するメ
モリである。R、G、Bの3画面分のデータと、これら
のデータに上書きするためのオーバーライト用メモリの
計4画面分のメモリ容量が必要になる。表示出力制御部
(41)は、表示出力用メモリ部(39)のR、G、B
とオーバーライト用メモリのデータより、モニタテレビ
(50)用の映像信号(モニタテレビ(50)がビデオ
入力端子付きのものであれば、ビデオ信号)を出力す
る。なお、モニタテレビ(50)は、モニタテレビイン
ターフェースケーブル(51)によってデータ処理ユニ
ット(31)内の表示制御部(41)と接続されてお
り、表示制御部(41)から出力される映像信号を表示
する。
【0036】データ処理ユニット電源部(42)は、デ
ータ処理ユニット(31)内の、信号処理回路(3
2)、AD変換部(33)、AD変換タイミング生成回
路(34)、入力画像取り込みメモリ(35)、デジタ
ル信号処理部(36)、演算用メモリ部(37)、校正
用メモリ部(38)、演算結果格納メモリ部(39)、
表示出力用メモリ部(40)、表示出力制御部(41)
に電源を供給するとともに、測定ヘッド部インターフェ
ースケーブル(43)を介して、測定ヘッド電源部(1
0)に電源を供給する。
【0037】(60)は、パーソナルコンピュータであ
り、本実施例記載のシステムの全体制御と、操作者との
インターフェースをおこなう。パーソナルコンピュータ
(60)と、データ処理ユニット(31)は、データ処
理ユニットインターフェースケーブル(61)によって
接続されている。このケーブル(61)を介して、パー
ソナルコンピュータ(60)からは各種の命令、設定値
などがデータ処理ユニット(31)に転送され、またデ
ータ処理ユニット(31)からパーソナルコンピュータ
(60)には、測定結果が転送される。また、パーソナ
ルコンピュータ(60)と測定ヘッド部(1)は、測定
ヘッド部制御ケーブル(62)によって接続されてい
る。このケーブル(62)を介して、測定ヘッド部
(1)からは、測定ヘッド部(1)内の測定ヘッド部温
度計測回路(9)の出力が転送され、また、パーソナル
コンピュータ(60)からは、回転フィルタ板駆動回路
(7)に制御命令が転送される。
【0038】なお、本実施例では、測定ヘッド部
(1)、データ処理ユニット(31)、モニタテレビ
(50)、パーソナルコンピュータ(60)と、4個の
ユニットに分離しているが、この分離区分は重要ではな
い。例えば、モニタテレビ(50)のかわりに、測定結
果をパーソナルコンピュータ(60)のモニタに表示し
てもよい。また、パーソナルコンピュータ(60)にメ
モリ、AD変換機能などを付加することによってデータ
処理ユニット(31)を排することも可能である。ま
た、本実施例では、測定ヘッド部温度計測回路(9)の
出力は、パーソナルコンピュータ(60)に入力され、
また、回転フィルタ板駆動回路(7)の制御もパーソナ
ルコンピュータ(60)によって行なわれるが、これら
をデータ処理ユニット(31)に実施させることも容易
である。
【0039】ここで、モニタテレビ(50)の表示画面
の一例を図6に示す。なお、この例では輝度について表
示しているが、色度についても同様である。各画素の輝
度は、所定の値を中心に、所定の幅でランク分けされ
る。表示画面においては、そのランク分けに応じて予め
決められた表示色が各画素ごとに表示される。例えば、
図6においては、中心値が各画素の平均値であり、幅が
2%であれば、黄色で表示された部分は平均値±2%の
範囲に入っている画素であることがわかる。なお、上記
の中心値、幅を自由に設定することは容易である。ま
た、本実施例では、測定画素の分解能を任意に設定可能
である。例えば、受光素子(3)の分解能が512×5
12である場合、最高分解能は当然512×512とな
るが、任意に分解能を変えることができ、元画素の4×
4を圧縮して表示させることにより、128×128画
素の分解能になる。
【0040】次に、本発明の光源色測色計に置ける測定
原理、及び演算方法について詳細に説明する。なお、こ
こではCIEのXYZ表色系を用いて色度を測定する場
合について説明する。
【0041】一般に、測定対象の分光放射率がp(λ)
とした場合、CIEで規定する三刺激値X,Y,Zは
【0042】
【数2】
【0043】で表せ、色度x,yは
【0044】
【数3】
【0045】となる。ここで、x(λ),y(λ),z
(λ)は等色関数である。
【0046】本実施例では、測定ヘッド部(1)内の回
転フィルタ板(5)に設けられている光学フィルタa
(21)、光学フィルタb(22)、光学フィルタc
(23)と、光学レンズ(2)の分光透過率と受光素子
(3)の分光受光特性の積が、等色関数x(λ),y
(λ),z(λ)に等しいあるいは等価の場合には、式
[4]〜[8]を用いて各画素の色度x,y、輝度Yを
求めることができる。具体的には、被測定物(11)か
ら放射され、光学フィルタa(21)を透過した光によ
る受光素子(3)の画素(i,j)の出力をXa(i,
j)、光学フィルタb(22)を透過した光による受光
素子(3)の画素(i,j)の出力をYb(i,j)、
光学フィルタc(23)を透過した光による受光素子
(3)の画素(i,j)の出力をZc(i,j)、そし
て光路中に遮光板(25)が介在したときの受光素子の
(3)の画素(i,j)の出力をD(i,j)とする
と、画素(i,j)の三刺激値はそれぞれ以下の式で求
められる。
【0047】
【数4】
【0048】そして、上記式[9]〜[11]で求めら
れたX(i,j)〜Z(i,j)を上記式[7]、
[8]に代入することにより各画素の色度xy、輝度Y
を算出することができる。
【0049】しかしながら、現実には、等色関数と一致
するようにフィルタa(21)、フィルタb(22)、
フィルタc(23)を製作することは困難であり、ま
た、この差が絶対値誤差となる。したがって、絶対値を
求めるためにはなんらかの補正が必要になる。以下に本
実施例における補正の方法を詳述する。
【0050】まず、被測定物の三刺激値の真値を(X
t,Yt,Zt)とし、実際の測定によって得られた測
定値である三刺激値を(Xm,Ym,Zm)とする。補
正係数を求めるという事は、即ち、以下の式における補
正関数f、g、hを確定することにほかならない。
【0051】
【数5】
【0052】ここで、ある分光放射率特性(あるいは分
光反射率特性)を持つ被測定物があり、この光量が放射
率特性は一定でK倍になった場合、三刺激値の真値及び
測定値ともK倍になることから、上記補正関数f、g、
hは、Xm(i,j)、Ym(i,j)、Zm(i,
j)の線形一時結合で表される。具体的には、以下の式
のようになる。
【0053】
【数6】
【0054】ここで、最も簡単な補正係数の算出方法
は、k11、k22、k33の対角成分のみを算出し、
その他の係数はすべて0と考える方法である。具体的に
は、三刺激値の真値が他の方法によって既知である校正
用光源を本実施例の装置で測定し、
【0055】
【数7】
【0056】なる式で係数を求めればよい。しかし、こ
の方式では、特定点(即ち、上記校正係数を求めるため
に使用した校正用光源の色度に近い被測定物)に対して
は、精度よく測定することは可能であるが、他の色では
大きな誤差になる可能性がある。
【0057】従って、以下に式[15]〜[17]か
ら、係数kijを求める方法について述べる。
【0058】まず、三刺激値の真値が既知である第1、
第2、第3の校正用光源を用意する。これらの三刺激値
の真値をそれぞれ(Xt1,Yt1,Zt1)、(Xt
2,Yt2,Zt2)、(Xt3,Yt3,Zt3)と
し、本実施例での三刺激値の実測値をそれぞれ(Xm
1,Ym1,Zm1)、(Xm2,Ym2,Zm2)、
(Xm3,Ym3,Zm3)とすると
【0059】
【数8】
【0060】となり、最終的には以下の式によって求め
ることができる。
【0061】
【数9】
【0062】さらに、被測定物がCRTや、カラー液晶
デイスプレイの場合には、これらが、R、G,B三色の
加法混色であらわされる。したがって、これらのCR
T、カラー液晶デイスプレイで表示される任意の色の三
刺激値の真値を(Xt0,Yt0,Zt0)、本実施例
での三刺激値の測定値を(Xm0,Ym0,Zm0)と
し、式[21]における第1、第2、第3の校正用光源
を、CRTまたはカラー液晶デイスプレイのR、G、B
とし、それらの三刺激値の真値を(XtR,YtR,Z
tR)、(XtG,YtG,ZtG)、(XtB,Yt
B,ZtB)、本実施例での三刺激値の実測値(光学フ
ィルタの出力値)を(XmR,YmR,ZmR)、(X
mG,YmG,ZmG,)、(XmB,YmB,Zm
B)とすると、
【0063】
【数10】
【0064】となる。
【0065】ここで、任意の被測定物の三刺激値の実測
値に、式[22]で求められた3行3列の係数を乗ずる
と、
【0066】
【数11】
【0067】となり、被測定物がR、G、Bの加法混色
で表せる場合には、R、G、Bを第1、第2、第3の校
正用光源として算出した3行3列の校正係数によって、
任意の色の色度を求めることができる。なお、ここでは
係数を求めるための第1、第2、第3の色をR、G、B
の三単色としたが、真値が既知であれば任意の3色でよ
い。 これらの係数は、データ処理ユニット(31)内
の校正用メモリ部(38)に格納される。また、これら
の係数は各画素ごとに決定されるべきものである。なぜ
なら、これら校正係数の主決定要因は、光学フィルタa
(21)、光学フィルタb(22)、光学フィルタc
(23)、光学レンズ(2)、受光素子(3)の光学特
性(分光特性)であるが、これらの位置による均一性は
必ずしも保証されているわけではない。したがって、各
画素ごとに校正係数を算出しておくことが望ましい。
【0068】以上の説明により、被測定物が3種の光の
加法混色で表せる場合には、上記の3行3列の校正係数
によって、全ての色を正確に算出することができる。し
かし、現実には被測定物の基本三単色の分光特性にはば
らつきがあるため、式[25]で色度を算出すると、各
色において誤差を生じる。そこで、特に正確な測定を必
要とする特定の色がある場合(例えば、CRTや液晶デ
ィスプレイ等においては白色の再現性が重要とされてい
る)、三単色によって算出された3行3列の校正係数に
さらに
【0069】
【数12】
【0070】なる式によって、決定される対角成分のみ
の行列を乗ずれば良い。この式[26]により、白色な
どの特定色に対して精度良く色度を求めることができ
る。なお、式[26]において(Xmw,Ymw,Zm
w)はそれぞれ本実施例の装置によって白色(特定色)
を測定した場合の三刺激値であり、(Xtw,Ytw,
Ztw)はそれぞれ白色(特定色)の三刺激値の真値で
ある。
【0071】次に、測定ヘッド部(1)の信号処理回路
(4)のシャッター速度および信号増幅率に関する補正
について述べる。受光素子(3)のシャッター速度を変
えることによって、また信号処理部(4)の信号増幅率
を変えることによって、測定可能な光量範囲(ダイナミ
ックレンジ)を拡大することができる。例えば、シャッ
ター速度が1/60秒で信号増幅率が1倍の時に、50
cd/m2〜200cd/m2の輝度の被測定物が測定可
能である受光素子があったとする。この受光素子におい
て、シャッター速度と信号増幅率を変えることによっ
て、以下の表1に示すように測定可能範囲を拡大するこ
とができる。
【0072】
【表1】
【0073】本実施例では、光学フィルタa(21)、
光学フィルタb(22)、光学フィルタc(23)を透
過した光をAD変換して得られたカウント値から、遮光
板(25)を光路中に挿入して得られたオフセットカウ
ント値を減算したあとの値に、シャッター速度と、信号
増幅率によって決定される補正係数を乗算して最終的な
カウント値としている。具体的には、シャッター速度が
1/60秒、信号増幅率が1倍を基準として、シャッタ
ー速度が1/125秒であれば、オフセット減算後のカ
ウント値に、125/60を乗じる。同様に、信号増幅
率が2倍であれば、オフセット後のカウント値に1/2
を乗じる。
【0074】なお、上記の説明では、シャッター速度、
信号増幅率とも固定の数字として扱っているが、電子部
品の特性ばらつきによって、必ずしも一定の値になると
は限らない。したがって、これらの補正係数もあらかじ
め個別に校正測定し、校正用メモリ部(38)に記憶さ
せておけばよい。
【0075】次に輝度演算用係数について説明する。一
般に光学レンズは、その周辺において光量が減少し、こ
の光量の分布は光学レンズの繰り出し量によって変化す
ることが知られている。したがって、本実施例では、輝
度を算出する際に予め求められている周辺光量減少率の
逆数を各画素ごとに、校正用メモリ部(38)に記憶し
ており、シャッター速度、信号増幅率の補正と同様に、
オフセット減算後のカウント値に、この補正係数を乗ず
ればよい。
【0076】また、この輝度演算用係数は、測定距離に
応じて複数組用意しておき、前述の距離センサ(26)
によって測定される距離情報に基づいて、最適の輝度演
算用係数を選択するものとする。これにより、光学レン
ズの繰り出し量によって光量分布が変化する分を補正す
ることができる。なお、色度計算のみであれば、式
[7][8]より、明らかなようにこの補正は不要であ
る。また、本実施例においては、係数自体を校正用メモ
リ部(38)に記憶させているが、距離情報をパラメー
ターとする関数の形で記憶させても良い。
【0077】次に、温度補正について説明する。周囲温
度が変化すると、各光学部品の光学特性、各回路の電気
特性が変化するが、特に測定ヘッド部(1)内の、光学
フィルタa(21)〜c(23)の光学特性変化が大で
ある。従って、本実施例では、測定ヘッド部(1)内
に、測定ヘッド部温度計測回路(9)を設け、温度補正
を可能としている。具体的には、予め同一の被測定物を
異なる周囲温度において測定し、光学フィルタa(2
1)〜c(23)を透過したときのカウント値と、測定
ヘッド部温度計測回路(9)の出力値の関係を求める。
この関係式を校正用メモリ(38)に記憶させている。
なお、記憶形態は、補正式でもまた、テーブル形式でも
いいことは言うまでもない。
【0078】最後に、今まで述べてきた補正係数を求め
る為の校正用光源について述べる。図7は本実施例にお
ける校正用光源の具体例を示したものである。(80)
は校正用光源の発光光源である。発光光源の後部は光量
を稼ぐために、反射板(81)があることが望ましい。
(82)は、校正用光源の匡体であるが、その内側はで
きるだけ光量を大にするため、反射率が高いものであ
り、かつ、輝度色度が均一にするために拡散特性が良い
ものが望まれる。(83)は光源面である。輝度色度の
均一化を図るため拡散板等がよい。(84)は校正用フ
ィルタ設置部であり、色度演算用係数を求めるための、
R、G、Bの各フィルタを挿入できる。また、シャッタ
ー速度、信号増幅率の補正係数を求める場合において、
適当な光量を得るためにNDフィルタなども設置可能で
ある。なお、R、G、BおよびNDフィルタは測定ヘッ
ド(1)の光学レンズ(2)の直近においてもよい。こ
の場合、R、G、BおよびNDフィルタの面積は小さく
すむ利点がある。なお、光源面(83)における輝度色
度の均一化をはかるには、匡体の長さをできるだけ長く
すれば良いが、その反面光源面(83)の輝度は低下す
る。したがって、ある程度の均一性が得られれば、予め
光源面(83)の輝度分布、色度分布を測定しておくこ
とによって、各校正係数に補正を加えることが可能であ
る。
【0079】以上が、本実施例における測定原理及び演
算方法である。次に、本実施例にかかる光源色測色計の
動作順序について説明する。
【0080】図8は本実施例の光源色測色計の全体の動
作フローを示すフローチャートである。ステップ#0で
は、システムの電源がONされ、ステップ#1でシステ
ムの初期化が行なわれる。ステップ#2では測定スイッ
チがONされるのを待ち、ONされると測定動作に入
る。なお、この測定スイッチは特に図示していないが、
パーソナルコンピューター60のキー操作によるもので
あっても良いし、測定ヘッド部(1)やデータ処理ユニ
ット(31)の適当な位置に設けても良い。ステップ#
3では、予め使用するシャッター速度、信号増幅率が決
定される。ステップ#4、ステップ#5、ステップ#6
では、それぞれ、光学フィルタa(21)、光学フィル
タb(22)、光学フィルタc(23)を透過したとき
のADカウント値が、入力画像取り込みメモリ(35)
に取り込まれる。また、ステップ#7では、遮光板(2
5)が光路中に挿入されたときの受光素子(3)の出力
が入力画像取り込みメモリ(35)に取り込まれる。
【0081】ステップ#8では、測定ヘッド部温度計測
回路(9)の出力が取り込まれ、ステップ#9では、測
定距離が入力される。ステップ#10ではオフセット補
正、ステップ#11では温度補正、ステップ12ではシ
ャッター速度と信号増幅率の補正が行なわれる。またス
テップ#13では、輝度計算の為の補正が測定距離情報
を元に行なわる。
【0082】ステップ#14で各画素の輝度値が計算さ
れる。ステップ#15では、式[25]に従い、色度計
算が行なわれる。ステップ#16では、ステップ#1
4、#15で求められた各画素ごとの、輝度値、色度値
がモニターテレビ(50)に表示し、ステップ#16で
は必要に応じて被測定物(10)の良否判定をおこな
い、ステップ#3に戻る。以上が本システムの全体フロ
ーである。
【0083】次に、上記各ステップを個別に詳細に説明
する。図9に、ステップ#2のシステムの初期化の詳細
動作フローを示す。ステップ#21では、パーソナルコ
ンピュータ(60)の各変数の初期化が行なわれ、ステ
ップ#22では、データ処理ユニット(31)のリセッ
トが、ステップ#23では、データ処理ユニット(3
1)で使用する変数などの初期化が行なわれる。ステッ
プ#24では、測定ヘッド部(1)の回転フィルタ板
(5)を初期位置、具体的には、ピントあわせ用ガラス
(24)が光路中にセットされるようにする。この時、
自動的の焦点あわせ動作が行われる。
【0084】ステップ#25では、信号出力回路(4)
にシャッター速度、信号増幅率の初期値をセットする。
あるいは、シャッター速度、信号増幅率は直前の測定に
使用された設定値をセットする。ステップ#26では、
モニタテレビ(50)に初期画面を表示する。以上が、
ステップ#2のシステムの初期化の詳細動作フローであ
る。
【0085】次に、図10はステップ#3のシャッター
速度と信号増幅率を決定する動作フローの詳細を示した
ものである。ステップ#31では、光学フィルタa(2
1)をセットし、入力画像取り込みメモリメモリ(3
5)に、画像データを取り込む。ステップ#32では、
光学フィルタb(22)をセットし、入力画像取り込み
メモリ(35)に、画像データを取り込む。ステップ#
33では、光学フィルタc(23)をセットし、入力画
像取り込みメモリ(35)に画像データを取り込む。ス
テップ#34では、遮光板(25)をセットし、入力画
像取り込みメモリ(35)に、画像データを入力する。
ステップ#35では、遮光板(25)のセットしたとき
のデータ(オフセットデータ)を用いて、各データのオ
フセット補正を行なう。
【0086】ステップ#36では、光学フィルタa(2
1)、光学フィルタb(22)、光学フィルタc(2
3)をセットしたときの各画像データのうち、最大カウ
ントである画素を選択する。ステップ#37では、ステ
ップ#36で求めたカウントが、適性範囲内にあるかど
うかを判定し、適性範囲内にあるならばステップ#38
にすすみ終了する。ステップ#36が適性範囲内に入っ
ていない場合には、適性範囲内に入るようにシャッター
速度、信号増幅率を決定しなおして(ステップ#3
9)、ステップ#40でシャッター速度、信号増幅率の
再設定を信号出力回路(4)に対して行ない、ステップ
#31に戻る。
【0087】次に、ステップ#4、ステップ#5、ステ
ップ#6、ステップ#7の詳細動作フローを図11に示
す。なお、これらは、セットするフィルタが異なるだけ
で、動作フローは同一であるからひとつの図で示す。ス
テップ#51で、測定するフィルタを回転フィルタ板駆
動回路(7)を作動させて、測定するフィルタをセット
する。ステップ#52では、測定結果を格納する入力画
像取り込みメモリ(35)の所定の位置のメモリをクリ
アする。
【0088】ステップ#53で、受光素子(3)の出力
を、AD変換タイミング生成回路(34)からのタイミ
ング信号にもとづいて、AD変換部(33)でAD変換
され、ステップ#54でその結果を入力画像取り込みメ
モリ(35)の所定の位置のデータに積算する。ステッ
プ#55では、積算回数が所定回終了したかの判断がお
こなわれ、所定回終了していない場合にはステップ#5
3に戻る。所定回終了した場合には、ステップ#56に
進み終了する。
【0089】図12にステップ#10のオフセット補正
の詳細フローを示す。ステップ#61では、光学フィル
タa(21)の画像データより、各画素ごとに、オフセ
ット画像データが減算され、その結果は入力画像取り込
みメモリ(35)あるいは、演算用メモリ(37)の所
定の場所に格納される。ステップ#62では、同様に、
光学フィルタb(22)の画像データより、各画素ごと
にオフセット画像データが減算され、その結果は入力画
像取り込みメモリ(35)あるいは、演算用メモリ(3
7)の所定の場所に格納される。ステップ#63では、
同様に、光学フィルタc(22)の画像データより、各
画素ごとにオフセット画像データが減算され、その結果
は入力画像取り込みメモリ(35)あるいは、演算用メ
モリ(37)の所定の場所に格納される。以上でオフセ
ット補正は終了である。
【0090】なお、この動作フローの説明では、光学フ
ィルタa(21)、光学フィルタb(22)、光学フィ
ルタc(23)とも、同一のシャッター速度、信号増幅
率で測定しているとしているが、シャッター速度、信号
増幅率とも異なるもので測定した場合には、オフセット
画像データも、それぞれに対応したものでなければなら
ない。
【0091】図13にステップ#11の温度補正の詳細
フローを示す。ステップ#71では、測定ヘッド部温度
計測回路(9)の出力から、光学フィルタa(21)の
温度補正係数が決定される。ステップ#72では、光学
フィルタa(21)の画像データの各画素ごとに、ステ
ップ#71で求められた温度補正係数が乗じられる。ス
テップ#73では、測定ヘッド部温度計測回路(9)の
出力から、光学フィルタb(22)の温度補正係数が決
定される。ステップ#74では、光学フィルタb(2
2)の画像データの各画素ごとに、ステップ#73で求
められた温度補正係数が乗じられる。ステップ#75で
は、測定ヘッド部温度計測回路(9)の出力から、光学
フィルタc(23)の温度補正係数が決定される。ステ
ップ#76では、光学フィルタc(23)の画像データ
の各画素ごとに、ステップ#75で求められた温度補正
係数が乗じられる。
【0092】以上が、温度補正である。ここで、留意す
べき点は、各フィルタによって、温度特性は異なる点で
ある。また、本実施例では同一の光学フィルタの場合に
は、各画素ごとで温度係数は同一であるとしているが、
各画素ごとで温度特性が異なれば、各画素ごとに個別に
温度補正係数を持てばよい。
【0093】図14にステップ#13の動作詳細フロー
を示す。ステップ#81では、シャッター速度と信号増
幅率より、補正係数を算出する。ステップ#82では、
光学フィルタa(21)の画像データの各画素ごとに、
ステップ#81で求められた補正係数を乗じる。ステッ
プ#83では、光学フィルタb(22)の画像データの
各画素ごとに、ステップ#81で求められた補正係数を
乗じる。ステップ#84では、光学フィルタc(23)
の画像データの各画素ごとに、ステップ#81で求めら
れた補正係数を乗じる。以上が、シャッター速度と信号
増幅率に関する補正である。なお、このシャッタ速度と
信号増幅率の補正は、色度のみを計算する場合には不要
であることは、式[7][8]から、明らかであろう。
【0094】最後にステップ#16の良否判定について
説明する。この良否判定とは、例えば工場の生産ライン
等における製品の色彩管理時に行われるものであり、基
準からはずれる色彩を有する製品を選別するためのもの
である。輝度むら、色むら等の判定基準には、以下のよ
うなものが考えられる。
【0095】(1)全画素あるいは、所定数以上の画素
が所定の範囲内に入っていること。なお、所定範囲はあ
らかじめ決められた固定の範囲でも良く、また、全画素
あるいは特定領域の画素から求められる平均値から決定
されるものでも良い。
【0096】(2)全画素の隣接画素との変化分、ある
いは所定数以上の画素の隣接画素との変化分が所定の範
囲以下であること。
【0097】(3)測定領域を複数の領域に分割し、そ
の領域内でのばらつきが所定の値以下であること。
【0098】(4)上記(1)〜(3)の組合せ。さら
に領域分割を複数回持ち、それぞれに対して上記(1)
〜(3)を適用させる。
【0099】以上が本実施例にかかる光源色測色系の動
作順序の説明である。
【0100】なお、上記実施例においては図1,図2に
示すように、光学フィルタa(21)〜c(23)を回
転フィルタ板(5)に取り付けて三刺激値を得ている
が、分光のための構成はこれに限られるものではない。
その他の例を第2実施例として図15に示す。
【0101】図15において、(91)、(92)はそ
れぞれハーフミラーa、ハーフミラーbである。(9
3)、(94)、(95)はそれぞれ光学フィルタa
(21)、光学フィルタb(22)、光学フィルタc
(23)と等価の光学フィルタである。(95)、(9
6)、(97)は受光素子a、受光素子b、受光素子c
で、具体的にはCCDイメージセンサーが好適である。
光学レンズ(2)を透過した光は、ハーフミラーa(9
1)、ハーフミラーb(92)によって分離され、さら
に光学フィルタa(93)、光学フィルタb(94)、
光学フィルタc(95)によって所定の分光感度特性が
得られ、受光素子a(95)、受光素子b(96)、受
光素子c(97)によって、受光される。この第2実施
例では、光学素子が増加する欠点はあるが、回転フィル
タ板(4)などのメカ的駆動部分をなくすことができ
る。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、あらか
じめ被測定光源色の基本光を構成する基本光の測定結果
から算出される色度演算係数を記憶しておき、被測定物
の色度演算においては、その受光素子の出力と記憶して
おいた色度演算係数を用いて演算を行うため、上記基本
光の加法混色で表せる全ての光源色に対して、正確色度
を測定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、測定ヘッド部の構成図である。
【図2】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、回転フィルタ板の外観図である。
【図3】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、回転フィルタ板の位置検出穴の配置を示す外観図で
ある。
【図4】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、回転フィルタ板駆動モーターの駆動方法を示すグラ
フである。
【図5】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、データ処理ユニットの構成図である。
【図6】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、モニタテレビの表示の一例を示す図である。
【図7】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、校正用光源の構成図である。
【図8】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、装置全体の動作順序を示すフローチャートである。
【図9】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、システムの初期化の動作順序を示すフローチャート
である。
【図10】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、シャッター速度と信号増幅率決定の動作順序を示す
フローチャートである。
【図11】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、ADカウント値の取り込み動作の順序を示すフロー
チャートである。
【図12】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、オフセット補正の動作順序を示すフローチャートで
ある。
【図13】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、温度補正の動作順序を示すフローチャートである。
【図14】本発明にかかる光源色測色計の実施例におけ
る、輝度計算補正の動作順序を示すフローチャートであ
る。
【図15】本発明にかかる光源色測色計の他の実施例に
おける、測定ヘッド部の構成図である。
【符号の説明】 1 測定ヘッド部 3 受光素子 5 回転フィルタ板 31 データ処理ユニット 32 信号処理回路 33 AD変換部 36 デジタル信号処理部 37 演算用メモリ部 38 校正用メモリ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基本光の加法混色で表せる光源の
    色を測定する光源色測色計において、 被測定物からの光を受光し、電気信号に変換する受光素
    子と、 受光素子の出力を入力し、アナログ・デジタル変換を行
    うAD変換手段と、 上記基本光の色度値と、その基本光を測定したときのA
    D変換手段の出力値とから算出される色度演算係数を記
    憶する記憶手段と、 被測定物を測定したときに、AD変換手段の出力と前記
    色度演算係数とから、その被測定物の色度を算出する演
    算手段と、を有することを特徴とする光源色測色計。
  2. 【請求項2】 上記記憶手段は、上記基本光を測定した
    ときのAD変換手段の出力と、上記基本光の加法混色で
    表せる少なくとも一つの色を測定したときのAD変換手
    段の出力から算出される色度演算係数と、を記憶するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光源色測色計。
  3. 【請求項3】 上記基本光の加法混色で表せる少なくと
    も一つの色は白色であることを特徴とする請求項2記載
    の光源色測色計。
  4. 【請求項4】 上記被測定物は、液晶、又はCRT、又
    はプラズマディスプレイを含む2次元画像表示素子であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    光源色測色計。
  5. 【請求項5】 上記受光素子は2次元のイメージセンサ
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の光源色測色計。
  6. 【請求項6】 上記記憶手段は、上記色度演算係数を各
    画素ごとに、記憶することを特徴とする請求項5記載の
    光源色測色計。
  7. 【請求項7】 上記AD手段は、複数回の測定値の所定
    回数積算値を出力とすることを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載の光源色測色計。
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