JPH06322636A - エアバッグ用織物 - Google Patents

エアバッグ用織物

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JPH06322636A
JPH06322636A JP5110620A JP11062093A JPH06322636A JP H06322636 A JPH06322636 A JP H06322636A JP 5110620 A JP5110620 A JP 5110620A JP 11062093 A JP11062093 A JP 11062093A JP H06322636 A JPH06322636 A JP H06322636A
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JP
Japan
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less
airbag
fineness
woven fabric
denier
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Pending
Application number
JP5110620A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Ban
薫 伴
Kenji Nakagawa
建次 中川
Kazuo Kurita
和夫 栗田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
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Publication of JPH06322636A publication Critical patent/JPH06322636A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/10Coating or impregnating
    • C04B20/1018Coating or impregnating with organic materials

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた耐衝撃性、バッグの折り畳み性、耐湿
熱性、耐光性と長期信頼性の高いガス放出用エアバッグ
基布性織物を提供することを目的とする。 【構成】 強度が9g/d以上であり、固有粘度、切断
伸度、複屈折率、密度、単糸繊度を特定した280デニ
ール以下のポリエステル繊維糸条を織成し、カバーファ
クターを1270〜1850に特定したガス放出性エア
バッグ用織物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアバッグを製造するた
めのポリエステル繊維からなるガス放出性織物に関す
る。更に詳しくは、機械特性、耐湿熱性、耐光性に優
れ、合成樹脂によりコーティングされていないガス放出
性を有する織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の安全保護装置としてエア
バッグシステムが実用化されつつある。このエアバッグ
には、事故などのショックでガス発生器より供給される
高圧ガスによって急速に膨張し、乗員を拘束すると同時
に、乗員への反力を軽減するためにエアバッグ内のガス
を排出することが要求されている。従来、このための方
法として、エアバッグに予め小孔を設けることが行われ
ている。しかし、排出孔の径の大きさをエアバッグ内の
内圧の変動に適合するように形成することは困難であ
り、排出孔の径が小さすぎるとエアバッグ内の内圧が上
昇し、縫製部が破損する恐れが生じる、逆に、径が大き
すぎるとエアバッグが十分に膨張しない欠点を有する。
【0003】これらの問題を解決する方法として、エア
バッグ用基布の機密性を高めるために、ゴムをコーティ
ングしたコート布やゴムのコーティングを要しない高密
度織物を用いると同時に、ガス放出性のコーティングさ
れていないノンコート布バッグの一部に用いることが提
案されている。しかしながら、エアバッグの受ける衝撃
に十分耐え、また、自動車内の苛酷な環境下でも十分な
信頼して使える織物は提案されていない状況である。
【0004】上述のガス放出性織物用繊維として、ナイ
ロン66が提案されているが、ナイロン66は耐衝撃性
に優れるが、ポリエステル繊維に比べると耐湿熱性、耐
光性の点で劣り、原料コストも高い。一方、特開平4−
214437号公報には、これらの欠点が軽減されるポ
リエステル繊維の使用が提案されているが、エアバッグ
を折り畳み性に優れ、なおかつ、十分な耐衝撃性を持っ
た織物でない問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を改良し、折り畳み性に問題のない繊度で、
且つ、高強度を有するポリエステル繊維を用いることに
より、耐衝撃性に優れ、折り畳み性に問題がなく、ま
た、耐湿熱性、耐光性にも優れたエアバッグ用ガス放出
性織物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段、即ち本発明は、エチレンテレフタレートを主成
分とした固有粘度が0.8以上のポリエステル繊維であ
り、強度が9.0g/d以上、切断伸度が15%以下、
複屈折率が0.18以上、密度が1.38g/cm3
上、繊度が280デニール以下、単糸の繊度が3.6デ
ニール以上であるポリエステル繊維糸条を用いて織成
し、カバーファクターが1270以上、1850以下に
構成したことを特徴とするガス放出性エアバッグ用織物
である。
【0007】本発明に係わるポリエステル繊維は、ポリ
エステルの繰り返し単位の90%以上がエチレンテレフ
タレートであることが必要であり、好ましくは、95%
以上である。また、本発明の目的乃至効果を損わない範
囲で従来公知の酸成分、グリコール成分を共重合しても
よい。前期、共重合成分としては、例えば、イソフタル
酸、5−ナトリウムスルホン酸、アジピン酸などが挙げ
られる。また、グリコール成分としてはテトラメチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリ
コール、1,4シクリヘキサンジメタノール、ポリエチ
レングリコールなどが挙げられる。
【0008】本発明に係わるポリエステル繊維のデニー
ルは、280デニール以下が必要であり、好ましくは2
40デニール以下、より好ましくは200デニール以下
である。280デニールを越えるとエアバッグに形成し
たときの嵩高性が大になり、折り畳み性も悪くなる。
【0009】本発明に係わるポリエステル繊維の単糸の
フィラメントは3.6デニール以上が必要である。好ま
しく4.5以上である。3.6デニール未満では製織な
どの後加工工程でのハンドリング性が悪くなり、工程通
過性が問題となる。
【0010】本発明に係わるポリエステル繊維の強度は
9g/d以上が必要である。好ましくは10g/d以上
である。9g/d未満の場合には糸条の繊度小さいこと
と相俟ってエアバッグとして要求される機械特性、例え
ば、引張強力、バッグ強力などが満足することができな
いため、エアバッグの作動時に破損する危険性がある。
【0011】本発明に係わるポリエステル繊維の切断伸
度は15%以下が必要である。15%を越えると本発明
の繊維強度が得られない。
【0012】本発明に係わるポリエステル繊維の固有粘
度は0.8dl/g以上が必要である。0.8dl/g
未満ではエアバッグに形成したときの機械特性、耐久性
が低下し、固有粘度すなわち分子量は原糸強度と組み合
わされ、エアバッグが瞬間的に膨張した時の衝撃吸収を
向上されることができなくなる。
【0013】本発明に係わるポリエステル繊維の密度は
1.38g/cm3 以上が必要である。1.38g/c
3 以上にすることにより、基布の寸法安定性を向上す
ることができる。
【0014】本発明の基布は適度なガス放出性をうるた
めに、織物の経糸および緯糸の織物密度本/吋)と各々
の糸デニールの平方根の積の和から求められる織物のカ
バーファクターは1270以上、1850以下であるこ
とが必要である。カバーファクターが1270未満にな
ると十分な機械特性が得られず、バッグ作動時に破損の
恐れが生じる。一方、1850を越えるとガス放出性が
著しく低下し、ガス放出性基布としての機能を果せなく
なる。織組織は平織、マット織、綾織、その他変化組織
など上記カバーファクターが満足される限り、どのよう
な組織でも採用し得る。また、経糸、緯糸は無撚、有撚
またその組み合わせのいずれでもよい。
【0015】
【実施例】
【0016】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はもとよりこれらの実施例に限
定されるものではない。尚、実施例中の各測定値の測定
は以下の方法によった。 固有粘度:オルソクロロフェノールを溶媒とし、25℃
で測定した時の固有粘度。 複屈折率:浸漬液にブロムナフタリンを用いベレックコ
ンベンセーターを用いてリターデーション法より求めた
値。 密度:nヘプタン/四塩化炭素からなる密度勾配管(2
5℃)で測定した値。 バッグ破損:伊藤精機製エアバッグ展開設備を用いて疑
似インフレータ展開試験を行い、試験後のバッグの破損
を目視で判断した。 折り畳み性:20cm四方の生地を四つ折りした時の嵩
高さのパラメーター。 T3測定:上記展開試験で、バッグ内圧ゼロ到達時間を
測定。
【0017】実施例1 固有粘度(IV)1.1のポリエチレンテレフタレートをエ
クストルーダ型紡糸機で紡糸、延伸し、繊度250デニ
ール、単糸繊度5.5デニール、強度10.2g/d、
切断伸度13%、固有粘度0.87dl/g、複屈折率
0.190、密度1.399g/cm3 のポリエステル糸
を得た。この糸条を用いて経、緯52本/吋の密度を持
った織物を得た。この織物のカバーファクターは164
4であった。得られた基布の特性を表1に示す。機械特
性、折り畳み性などに優れたエアバッグが得られた。バ
ッグの最大内圧0.25kg/cm3 、最大内圧到達時
間は35msecであった。但し、エアバッグは、上記
のポリエステル繊維糸条を用いて、経、緯67本/吋の
平織とし、精錬、ヒートセット仕上げ後、180℃の温
度、450kPaの圧力でカレンダー加工して得た通気
度0.32cc/cm2/secの布帛と上記ガス放出性の
基布とを縫製することによって得た。
【0018】実施例2 IV1.2のポリエチレンテレフタレートチップをエクス
トルーダ型紡機で紡糸、延伸し、繊度180デニール、
単糸繊度4.0デニール、強度11.5g/d、切断伸
度10%、固有粘度1.05dl/g、複屈折率0.1
98、密度1.398g/cm3 のポリエステル糸を得
た。この糸条を用いて経、緯60本/吋の密度を持ち得
た。この織物のカバーファクターは1610であった。
得られた基布の特性を表1に示す。この基布と実施例1
で得た低通気性布とからなるエアバッグは機械特性、折
り畳み性に優れた特性をしめした。
【0019】比較例1 実施例1に準じて得られた強度8.6g/d、切断伸度
17%の糸条を用いて、実施例1と同様にしてエアバッ
グ用ガス放出性基布を得た。この基布と実施例1の低通
気性布からなるエアバッグは機械特性に問題があった。
【0020】比較例2 実施例1に準じて得られた繊度350デニールの糸条を
経、緯43本/吋の密度の平織とし、ガス放出性基布を
得た。この基布と実施例1の低通気性布からなるエアバ
ッグは折り畳み性に劣る欠点があった。
【0021】比較例3 実施例1で得たポリエステル糸を用い、織密度を経、緯
58本/吋の平織し、カバーファクター1834の基布
を得た。この基布を用いて実施例1と同様にしてエアバ
ッグを作製したが、エアバッグの内圧が大気圧に戻るま
での時間が長く不適当なことがわかった。
【0022】比較例4 実施例1で得たポリエステル糸を用い、織密度を経、緯
40本/吋の平織し、カバーファクター1265の基布
を得た。この基布を用いて実施例1と同様にしてエアバ
ッグを作製したが、エアバッグに破損が生じる問題があ
った。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、比較的低繊度、高強度
のポリエステル繊維をエアバッグ用基布に用いるので、
耐衝撃性、バッグの折り畳み性、耐湿熱性、耐光性に優
れたポリエステル基布を得ることができる。又、本発明
により低価で耐衝撃性、折り畳み性に優れた、長期信頼
性の高いガス放出用エアバッグ基布が提出でき、また、
本発明の基布を用いることにより、バッグに小孔を設置
する工程の省略が可能となりバッグ作製工程の短縮が可
能であり、低価格のバッグが提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレートを主成分とした
    固有年度が0.8以上のポリエステル繊維であり、強度
    が9.0g/d以上、切断伸度が15%以下、複屈折率
    が0.18以上、密度が1.38g/cm3 以上、繊度
    が280デニール以下、単糸の繊度が3.6デニール以
    上であるポリエステル繊維糸条を用いて織成し、カバー
    ファクターが1270以上、1850以下に構成したこ
    とを特徴とするガス放出性エアバッグ用織物。
JP5110620A 1993-05-12 1993-05-12 エアバッグ用織物 Pending JPH06322636A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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