JPH06322580A - Frp成形品のメッキ方法 - Google Patents
Frp成形品のメッキ方法Info
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- JPH06322580A JPH06322580A JP13111893A JP13111893A JPH06322580A JP H06322580 A JPH06322580 A JP H06322580A JP 13111893 A JP13111893 A JP 13111893A JP 13111893 A JP13111893 A JP 13111893A JP H06322580 A JPH06322580 A JP H06322580A
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Abstract
P成形品のメッキを可能にする。 【構成】 FRP1の表面側に通常のメッキ処理工程で
エッチングされ易い材料を混入した塗膜2を形成した成
形品の裏面側の補強金具を取付ける部位にシールテープ
3を貼着し、該成形品の裏面側全面にメッキ可能で耐酸
性の塗膜4を形成し、次いで該成形品の全面に通常のメ
ッキ工程によりメッキを施した後、前記シールテープ3
を剥して補強金具6を接着する。メッキ工程の前処理で
FRPの全面にメッキ可能な塗膜が形成されているの
で、通常の合成樹脂のメッキ工程で良好なメッキが可能
となり、補強金具は直接FRPに接着するので強固に接
合される。
Description
形品のメッキ方法に関する。
通常図4に示すように、メッキの前処理工程で化学エッ
チング工程を施してから行なわれている。ところが、熱
可塑性樹脂の中でもポリカ−ボネ−トやポリマ−アロイ
(変性PPE/PA)等は、メッキがし難いため、樹脂
材料に予めエッチングされ易いゴム系の材料をブレンド
して成形し、メッキ工程では、前処理工程の途中に特殊
エッチング処理工程を追加して処理するようにしてい
る。しかし、メッキがし難い樹脂成形材料は、樹脂の成
分によって特殊エッチング処理剤が異なるため、工程が
繁雑となり量産ラインにおいては別ラインを設けている
のが現状である。
になったFRP(ガラス繊維強化樹脂)の代表的な成形
品である、シ−トモ−ルデイングコンパウンド(以下S
MCという)を圧縮成形して得られる成形品は、マトリ
ックス樹脂を不飽和ポリエステル樹脂としているので、
メッキがし難いのと共に、SMC成形品の表面には、ピ
ンホ−ルと呼ばれる微細な孔が発生するので、この表面
にメッキを施しても外観不良となってしまい、SMC成
形品の表面へのメッキはその実用化が困難であった。
対策の一つとしてインモ−ルドコ−ティング法(以下I
MCという)がある。このIMCは、プラスチックの成
形と同時に塗装する方法である。本出願人は、先にプラ
スチックのインモ−ルドコ−ティング法の発明について
特許出願(特願平1−81047号、特開平2−258
319号)している。
本出願人が先に出願した特願平3−126663号(特
開平4−329112号)に開示され、また、FRP成
形品への両面メッキ方法の発明について、本出願人は先
に特許出願(特願平3−350114号)しており、こ
れらのメッキ方法は、金型を使用してFRPを成形し、
次いで該金型を閉じたまま金型内を真空吸引し、通常の
メッキ処理工程でエッチングされ易い材料を混入した塗
料を高圧で注入して表面に塗膜が形成された成形品を成
形し、次いで該成形品に通常のメッキ工程によりメッキ
を施すようにしたものである。
品の剛性を上げる目的で、鋼製の補強金具を接着する構
造としたものがある。例えば、自動車のエンジンフード
をFRP製とする場合には、裏側面に鋼製の補強金具を
接着する構造としている。
補強金具を接着する構造としたものでは、このFRP成
形品のメッキ処理工程で下記の問題が発生する。 化学メッキ処理工程において、強酸性液により鋼製補
強金具の溶解と錆の発生とが起る。 電気メッキ工程において、鉄の溶解により電気メッキ
液の性能が低下し、メッキ表面部の外観不良が発生す
る。 補強金具の袋形状内に処理液が溜り、この処理液が次
工程の処理液に持ち込まれて処理液を汚染する。
り、FRP成形品だけに先にメッキを施し、これに補強
金具を接着する方法も考えられるが、補強金具をメッキ
表面と接着することになり、接着強度及びその長期に亘
る耐久性に問題があって、実用化は難しい。
きFRP成形品を通常のメッキ工程により、FRP成形
品の外観を良好にメッキ可能とすると共に、補強金具を
強固に接着できるFRP成形品のメッキ方法を提供する
ことを目的とするものである。
側に通常のメッキ処理工程でエッチングされ易い材料を
混入した塗膜を形成した成形品の裏面側の補強金具を取
付ける部位にシールテープを貼着し、該成形品の裏面側
全面にメッキ可能で耐酸性の塗膜を形成し、次いで該成
形品の全面に通常のメッキ工程によりメッキを施した
後、前記シールテープを剥して該部位に露出したFRP
に補強金具を接着するか、又はFRPの表面側に通常の
メッキ処理工程でエッチングされ易い材料を混入した塗
膜を形成した成形品の裏面側に水抜き穴を設けた補強金
具を接着し、該成形品の裏面側全面にメッキ可能で耐酸
性の塗膜を形成し、次いで該成形品の全面に通常のメッ
キ工程によりメッキを施すようにしたFRP成形品のメ
ッキ方法である。
キ可能な塗膜が形成されているので、通常の合成樹脂の
メッキ工程で良好なメッキが可能となり、補強金具を接
着した成形品をメッキ処理する場合でも、補強金具に水
抜き穴が設けられているので、メッキ処理液が次工程の
処理液に持ち込まれることがない。また、補強金具は直
接FRPに接着するので強固に接合される。
図1Aは、自動車のエンジンフードのIMC成形品を示
すもので、FRP1の表側の面にIMC塗膜2が形成さ
れている。このIMC塗料としては、例えばベ−ス樹脂
にエポキシ樹脂等のエッチングされ易い成分をブレンド
したものを使用する。このIMC成形品の裏側面FRP
1の補強金具6接着部に、予め塩化ビニール製のシール
テープ3を貼り付け、その上から図1Bに示すように、
裏側面全体に化学メッキ処理工程における強酸性液に耐
性があり、かつメッキ可能な塗料(表1に示す塗料〜
塗料)を塗布して塗膜4を形成する。次に、メッキ前
処理を終えた上記の成形品を、図4に示すABS樹脂成
形品の通常のメッキ処理工程でメッキ処理する。成形品
の表側面はIMC塗膜2で、裏側面はメッキ可能な耐酸
性塗膜4で覆われているので、通常のメッキ処理工程の
化学エッチング工程で容易に処理され、図1Cに示すメ
ッキ層5は、IMC塗膜2及びメッキ可能な耐酸性塗膜
4に強固に接着されると共に、メッキ層の表面は平滑と
なって良好な外観となる。
3を剥し、図1Dに示すように、エポキシ樹脂又はウレ
タン樹脂の接着剤7で補強金具6を接着する。メッキ製
品の裏側面接着部は、FRP1であるので補強金具6が
強固に接着される。
て説明する。この実施例において使用する水抜き穴付き
補強金具8は、図3に断面で示すように、凹部を形成す
る部位の底部に適宜間隔で水抜き穴9を設け、これに通
常の電着塗装を施し、予めその全表面に耐酸性塗料を塗
布する。この耐酸性塗料としては、表1に示すエポキシ
樹脂系の塗料が好適である。図2Aは、自動車のエン
ジンフードのIMC成形品を示すもので、図1Aに示す
ものと同じである。この裏面のFRP1に、図2Bに示
すように、上記の水抜き穴付き補強金具8をエポキシ樹
脂又はウレタン樹脂の接着剤7で接着する。
化学メッキ処理工程における強酸性液に耐性があり、か
つメッキ可能な塗料(表1に示す塗料〜塗料)を塗
布して塗膜4を形成する。次に、メッキ前処理を終えた
上記の成形品を、図4に示すABS樹脂成形品の通常の
メッキ処理工程でメッキ処理する。このメッキ処理工程
において、補強金具8の袋形状内に溜った処理液は、水
抜き穴9から排出されるので、処理液が次工程の処理液
に持ち込まれて処理液を汚染することがなくなり、図2
Dに示す表裏のメッキ層5は、その表面が平滑となって
良好な外観となる。
製 注6.ト−マイド213−A:富士化成工業社製 注7.エピキュアDX103:油化シェルエポキシ社製 注8.イソシアネ−ト化合物−1 トリレンジイソシアネ−トのTMPアダクト体 NCO含有量:13% 注9.イソシアネ−ト化合物−2 ヘキサメチレンジイソシアネ−トのシアヌレ−ト体 NCO含有量:22%
ジンフードのメッキ方法について説明したが、他の自動
車部品は勿論、建築部品にも適用できる。
表面に、通常のメッキ工程によりメッキ層を良好に形成
することを可能とすると共に、補強金具を強固に接着で
きる効果がある。
4 メッキ可能な耐酸性塗膜 5 メッキ層
6 補強金具 7 接着剤 8 水抜き穴付き補強
金具
て説明する。この実施例において使用する水抜き穴付き
補強金具8は、図3に断面で示すように、凹部を形成す
る部位の底部に適宜間隔で水抜き穴9を設け、これに通
常の電着塗装を施し、予めその全表面に耐酸性塗料を塗
布する。この耐酸性塗料としては、表1に示すエポキシ
樹脂系の塗料 が好適である。図2Aは、自動車のエン
ジンフードのIMC成形品を示すもので、図1Aに示す
ものと同じである。この裏面のFRP1に、図2Bに示
すように、上記の水抜き穴付き補強金具8をエポキシ樹
脂又はウレタン樹脂の接着剤7で接着する。
化学メッキ処理工程における強酸性液に耐性があり、か
つメッキ可能な塗料(表1に示す塗料又は塗料)を
塗布して塗膜4を形成する。次に、メッキ前処理を終え
た上記の成形品を、図4に示すABS樹脂成形品の通常
のメッキ処理工程でメッキ処理する。このメッキ処理工
程において、補強金具8の袋形状内に溜った処理液は、
水抜き穴9から排出されるので、処理液が次工程の処理
液に持ち込まれて処理液を汚染することがなくなり、図
2Dに示す表裏のメッキ層5は、その表面が平滑となっ
て良好な外観となる。
Claims (2)
- 【請求項1】 FRPの表面側に通常のメッキ処理工程
でエッチングされ易い材料を混入した塗膜を形成した成
形品の裏面側の補強金具を取付ける部位にシールテープ
を貼着し、該成形品の裏面側全面にメッキ可能で耐酸性
の塗膜を形成し、次いで該成形品の全面に通常のメッキ
工程によりメッキを施した後、前記シールテープを剥し
て該部位に露出したFRPに補強金具を接着することを
特徴とするFRP成形品のメッキ方法。 - 【請求項2】 FRPの表面側に通常のメッキ処理工程
でエッチングされ易い材料を混入した塗膜を形成した成
形品の裏面側に水抜き穴を設けた補強金具を接着し、該
成形品の裏面側全面にメッキ可能で耐酸性の塗膜を形成
し、次いで該成形品の全面に通常のメッキ工程によりメ
ッキを施すことを特徴とするFRP成形品のメッキ方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13111893A JP3277228B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | Frp成形品のメッキ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13111893A JP3277228B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | Frp成形品のメッキ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06322580A true JPH06322580A (ja) | 1994-11-22 |
JP3277228B2 JP3277228B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=15050410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13111893A Expired - Lifetime JP3277228B2 (ja) | 1993-05-06 | 1993-05-06 | Frp成形品のメッキ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3277228B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-06 JP JP13111893A patent/JP3277228B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3277228B2 (ja) | 2002-04-22 |
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