JPH06322320A - フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、その製造方法およびそれの、印刷インキにおけるバインダー樹脂としての用途 - Google Patents

フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、その製造方法およびそれの、印刷インキにおけるバインダー樹脂としての用途

Info

Publication number
JPH06322320A
JPH06322320A JP6042752A JP4275294A JPH06322320A JP H06322320 A JPH06322320 A JP H06322320A JP 6042752 A JP6042752 A JP 6042752A JP 4275294 A JP4275294 A JP 4275294A JP H06322320 A JPH06322320 A JP H06322320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
weight
compound
natural
modified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6042752A
Other languages
English (en)
Inventor
Albert Dr Bender
アルベルト・ベンダー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst AG filed Critical Hoechst AG
Publication of JPH06322320A publication Critical patent/JPH06322320A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G16/00Condensation polymers of aldehydes or ketones with monomers not provided for in the groups C08G4/00 - C08G14/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G8/00Condensation polymers of aldehydes or ketones with phenols only
    • C08G8/28Chemically modified polycondensates

Abstract

(57)【要約】 【構成】 A)天然樹脂または天然樹脂酸、B)単核ま
たは多核のアルキロール化可能フェノール、C)アルデ
ヒド類またはアルデヒドアセタール類、D)脂肪族−、
脂環式−または芳香脂肪族ポリオール、E)カルシウム
化合物および/または亜鉛化合物および場合によっては
F)エチレン性不飽和炭化水素樹脂を100〜250℃
の温度で反応させそして200〜300℃で共留剤によ
って共沸蒸留で水を除去することによって得られるフェ
ノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル。 【効果】 これは高分子量を有し、それ故に高いトルエ
ン溶液粘度を有しそして製造に短い反応時間しか必要と
しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高いトルエン溶液粘度
を有する新規のフェノール樹脂変性された天然樹脂酸エ
ステル、およびそれの、天然樹脂、フェノール類、アル
デヒド類およびエステル化−および変性剤からの製法に
関し、この方法は短い反応時間に特徴がある。この新規
化合物はトルエンを用いるイラストレーション−グラビ
ア印刷に使用される印刷インキの為のバインダー樹脂と
して使用されそして低い固形分含有量で調製することが
できる。
【0002】
【従来技術】公知の通り、トルエンを用いるイラストレ
ーション−グラビア印刷インキはワニスに顔料を混入す
ることによって製造することができ、ワニスはトルエン
中に適当なバインダー樹脂を種々の助剤と一緒に溶解す
ることによって得ることができる。可能な助剤には、流
れ調整剤、ワックスおよび顔料湿潤剤、および場合によ
っては、バインダーの性質、例えば印刷塗膜の光沢およ
び耐摩耗性を改善するための他の添加物がある。ここで
バインダー樹脂は印刷された物質に顔料を留める役割を
有している。特に高速の印刷機械の開発および、塗被紙
の他に強い吸引性の非塗被紙にもおおいに印刷する傾向
が、これらのバインダー樹脂の品質に高度の特別な要求
を課している。特に、これらは印刷物上の着色塗膜に良
好な状態を付与しなければならない。バインダー樹脂
は、どんなことがあっても顔料と一緒に内部に決して拡
散するべきでない。何故ならばこの拡散で光沢の喪失お
よび耐摩耗性の減退が付随して生じるからである。高分
子量のバインダー樹脂は被印刷物中への吸収特を低下さ
せるので、かゝる樹脂が有利であることは公知である。
更に必要とされる印刷粘度を低粘度のバインダー樹脂と
比較して低い固形分含有量で達成できるので、インキ調
製物の経済が改善される。
【0003】天然樹脂酸を基礎とするバインダー樹脂を
使用する場合には、分子量を増成する為にこれらを適当
な方法で変性しなければならない。公知の通り、天然樹
脂酸をポリオールだけと反応させるのは、得られる分子
量が有利に用いるには未だ低過ぎるので、充分ではな
い。しかしながら増成は、生成物をフェノール/アルデ
ヒド−縮合生成物でおよびα,β−エチレン性不飽和カ
ルボン酸またはそれの酸無水物、例えば無水マレイン酸
またはフマル酸で追加的に変性した場合に、達成でき
る。天然樹脂との反応では、その中に含まれる単官能性
酸、例えばピマル酸、アビエチン酸およびネオアビエチ
ン酸は三酸官能性の酸、いわゆるマレオピマル酸(maleo
pimaric acid) に転化される。これは今や、高分子量を
もたらすポリオール類との架橋反応に適している。それ
にもかかわらず、分子量増成の為の必須条件は酸基がで
きるだけ充分に反応することである。40mg(KO
H)/g(樹脂)以下の酸価が一般に必要とされる。公
知の通り、次に高温で比較的に長い反応時間がこの重縮
合反応に必要とされる。この長い反応時間は時間収率を
低くするので、工業的製法には不利である。コロホニウ
ム、フマル酸、ジフェニロールプロパン、ホルムアルデ
ヒドおよびペンタエリスリトールより成るかゝる樹脂が
例えば米国特許第4,857,624号明細書に開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】それ故に本発明の課題
は、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸誘導体を併用
せずに製造でき、それにもかかわらず高分子量を有しそ
してそれ故に高いトルエン溶液粘度を有しそして製造に
短い反応時間しか必要としない合成樹脂を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、驚くべきこと
に、これらの性質を有しそしてトルエンを用いるイラス
トレーション−グラビア印刷のための印刷インキを製造
するためのバインダー樹脂として適する合成樹脂が、フ
ェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステルを基礎とす
る印刷インキの製造の際に、カルシウム化合物および/
または亜鉛化合物を溶融された天然樹脂中でフェノール
類およびアルデヒド類からレゾールを生ずる為のおよび
天然樹脂酸のエステル化のための触媒として使用しそし
て縮合反応および天然樹脂酸エステル化反応の間に生じ
る水を水と共沸混合物を形成し得る不活性有機溶剤を追
加的に使用しながら共沸蒸留によって除くことによって
得ることができることを見出した。ここで得られる合成
樹脂は高いトルエン溶液粘度を示しそしてα,β−エチ
レン性不飽和カルボン酸誘導体で変性された比較用樹脂
よりも著しく短い反応時間で製造できる。
【0006】従って本発明は、高いトルエン溶液粘度を
有しておりそして短い反応時間で製造でき、そして A)天然樹脂または天然樹脂酸、 B)単核または多核のアルキロール化可能フェノール
類、 C)アルデヒド類またはアルデヒドアセタール類および D)少なくとも2つの水酸基を持つ脂肪族−、脂環式−
または芳香脂肪族アルコール類より成る各々の物質群の
各少なくとも1種類の化合物を、 E)カルシウム化合物および亜鉛化合物および場合によ
っては F)エチレン性不飽和炭化水素樹脂より成る物質群の内
の化合物の存在下に100〜250℃の温度で反応させ
そして次に共留剤によって200〜300℃で共沸蒸留
することで水を除くことによって製造されるフェノール
樹脂変性された天然樹脂酸エステルに関する。
【0007】新規のフェノール樹脂変性された天然樹脂
酸エステルの製造では、最初の方法段階で縮合触媒とし
てカルシウム化合物および/または亜鉛化合物を使用す
ることおよび第二方法段階で反応温度で水を共沸蒸留で
きる不活性有機溶剤を反応水の共沸蒸留の為の共留剤
(entraining agent) として用いることおよび反応水を
連続的な共沸蒸留によって循環系の反応混合物から取り
出しそして排除することが特に重要である。これらの処
置の1つだけを別々に用いたのでは本発明の課題は達成
されないのに、二つの上記処置を組合せた時に初めて驚
くべきことに、バインダー樹脂の分子量および粘度が増
加されそして反応時間が短縮される。カルシウム化合物
および/または亜鉛化合物を用いながら本発明に従って
共沸蒸留を併用すると、知られてもいなかったし予見も
できなかった、全く驚くべき予想外の相乗効果が明らか
に達成される。
【0008】全ての成分の全量を基準として共留剤を含
む個々の成分の割合は以下の通りであるのが好ましい:
30〜95重量% 、好ましくは40〜90重量% 、特に
好ましくは50〜80重量% の物質群A)の天然樹脂ま
たは天然樹脂酸、1〜45重量% 、好ましくは5〜30
重量% 、特に好ましくは10〜25重量%の物質群B)
のフェノール成分および2〜20重量% 、好ましくは3
〜10重量% 、特に好ましくは5〜8重量% の物質群
C)のアルデヒド成分、または場合によっては物質群
B)およびC)の成分の代わりにまたは物質群B)およ
びC)の化合物と一緒に一部としての、これら化合物か
ら別に製造された65重量% までのフェノールレゾール
型縮合生成物、1〜20重量% 、好ましくは3〜15重
量% 、特に4〜10重量% の物質群D)のポリオール成
分、0.01〜5重量% 、好ましくは0.1〜2重量%
、特に好ましくは0.3〜1.5重量% (CaOおよ
び/またはZnOとして計算して)の物質群E)のカル
シウム化合物および/または亜鉛化合物、0〜30重量
% 、好ましく1〜25重量% 、特に2〜10重量% の物
質群F)の炭化水素樹脂成分および0.01〜20重量
% 、好ましくは3〜15重量% 、特に好ましくは4〜1
0重量% の不活性共留剤。
【0009】物質群A)〜F)の化合物としては以下の
ものが有利である: A) 天然樹脂または天然樹脂酸、例えばコロホニウム
[ツリー樹脂(tree resin)] 、ルート・レジン(root re
sin)、トール樹脂および部分的に水素化された、不均化
されたまたは二量体化された天然樹脂。これら樹脂およ
び樹脂酸は場合によっては、好ましくは200〜280
の範囲内の臭素価(100g の樹脂当たりに吸収される
臭素の量(g) に等しい)および好ましくは100〜20
0mg(KOH)/g(樹脂)の範囲内の酸価を有して
いる。 B) 単核−または多核フェノール類、好ましくはオキ
ソ化合物に対して多官能性であるもの、特にフェノー
ル、(C1 〜C12)−アルキルフェノール類、アリール
−またはアルアルキルフェノール類、クレゾール類、
1,3,5−キシレノール類、イソプロピル−、p−第
三ブチル−、アミル−、オクチル−およびノニルフェノ
ール、ジフェニロールプロパン、フェニルフェノール、
クミルフェノールおよびフェノール類とエチレン性不飽
和モノマー、好ましくはスチレン、α−メチルスチレ
ン、α−クロロスチレン、ビニルトルエンおよびシクロ
ペンタジエンとの付加生成物。ベンゼン環の上の二つ以
上の位置で反応しそしてアルデヒド付加反応し得る三−
および四官能性フェノール類、例えばフェノールまたは
ジフェニロール−プロパンが有利である。単−または二
官能性フェノール類、例えばアルキル−またはアルアル
キルフェノール類、例えばノニルフェノルまたはオクチ
ルフェーノルも使用できる。本発明の樹脂と、トルエン
を用いるイラストレーション−グラビア印刷に使用され
る顔料との所望の相容性は、特に有利には三−および四
官能性フェノール類にて非常に有利に達成できる。三官
能性フェノール類とエチレン性不飽和モノマーとの公知
の反応生成物も同様に有効であり、その結果これらの反
応生成物も有利なフェノール成分である。他方、製造す
る間の樹脂混合物の低い溶融粘度は単−または二官能性
フェノール類で達成できる。しかしながらこれらを用い
ること自体は、これらが顔料の湿潤性を害するので、有
利ではない。その代わりにこれらは三−または四官能性
フェノール類と一緒に混合状態で使用される。この場合
には、用いられるフェノール類全量を基準として90重
量% までの含有量でそれらを使用することができる。 C) アルデヒド類またはアルデヒドアセタール類、好
ましくは脂肪族(C1 〜C7 )−アルデヒド類、特に種
々のモノマー、オリゴマーおよびポリマーの状態のホル
ムアルデヒド、アセトアルデヒド、ブチルアルデヒド、
イソブチルアルデヒドおよび別のベンズアルデヒド、フ
ルフラール、グリオキサル。
【0010】B)のフェノール成分とC)のアルデヒド
成分とのモル比は、フェノールレゾールを生ずるため
に、広い範囲内で変更することができ、好ましくは1:
0.9〜1:4.5、特に1:1〜1:3.5の範囲内
である。過剰のまたは未反応のアルデヒドは反応混合物
から好ましくは蒸留によって除く。最終生成物として得
られそして本発明に従って製造されるフェノール樹脂変
性された天然樹脂酸エステルの溶液粘度および顔料湿潤
性は、フェノール−レゾール樹脂の形成に使用される出
発成分の性質および量によって好都合に影響させ得るし
また制御され得るし、最終生成物中のフェノール樹脂成
分の含有量は最終生成物を基準として好ましくは65重
量% まで可能である。
【0011】フェノールレゾール樹脂の形成は別に、公
知の方法でフェノールおよびアルデヒドおよび基本触媒
からオートクレーブ中で50〜160℃、好ましくは6
0〜100℃の温度で常圧または高圧のもとで実施する
ことができ、そして相当する量の物質群B)のフェノー
ル成分および物質群C)のアルデヒド成分の代わりにこ
の生成物を次に本発明の天然樹脂溶融物または天然樹脂
酸溶融物に添加する。しかしながらフェノール成分およ
びアルデヒド成分からのフェノールレゾール樹脂の形成
は天然樹脂−または天然樹脂酸溶融物中でその場で行う
のが有利である。D) ポリエステル樹脂の製造で知ら
れておりそして数個の水酸基を含有しているあらゆる化
合物がエステル化剤として使用でき、好ましくは多官能
性アルコールが使用される。グリセロール、トリメチロ
ールプロパンおよびペンタエリスリトールが特に有利で
ある。 E) カルシウム化合物および/または亜鉛化合物は縮
合反応用触媒として必ず必要とされている。弱い有機酸
の酸化物および水酸化物または塩、特に炭酸塩、炭酸水
素塩、酢酸塩、蟻酸塩および蓚酸塩が有利である。
【0012】マグネシウム化合物も、使用されるカルシ
ウム化合物および/または亜鉛化合物の当量数を基準と
して1/3より多くない当量までの少ない割合で併用し
てもよい。カルシウム化合物および/または亜鉛化合物
を使用せずにマグネシウム化合物自体を使用する場合に
は、共沸蒸留によって樹脂を製造する間に得られる最終
生成物は本発明の生成物をもはやもたらさない様な変化
をし得る。例えばこのものはトルエンとの相容性が悪過
ぎるかまたはイラストレーション−グラビア印刷で用い
る顔料の不十分な湿潤しか示さない生成物をもたらす。
印刷インキのためのバインダー樹脂の製造で一般に使用
される種々の金属化合物の活性におけるこれらの差およ
び重合縮合体の増成へのそれらの影響は非常に驚くべき
ものである。 F) 適するエチレン性不飽和炭化水素樹脂は、イソプ
レン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエン、ク
マロン、インデンおよびスチレン単位を含有する巨大分
子を持つものが好ましい。その際に炭化水素樹脂を場合
によっては、最終生成物を基準として好ましくは30重
量% までの量で併用する。物質群F)の化合物またはそ
れのモノマーを物質群A)の化合物とのコポリマーの状
態で使用することも可能である。
【0013】本発明の生成物は二段階で製造される。第
一段階では、成分A)〜E)の混合物を場合によっては
成分F)と一緒に100〜250℃、好ましくは110
〜160℃の温度で1〜10bar、特に1〜5bar
の圧力のもとで反応させる。
【0014】第二反応段階では、生じた反応水を不活性
共留剤と一緒に共沸留去する。本発明に従って樹脂を製
造する際に本発明に従う合成法の第3段階で添加するの
が有利でありそして反応条件のもとで水と共沸混合物を
形成し得る有利な可能な共留剤は、常圧で沸点が好まし
くは100℃以上である飽和脂肪族−または芳香族炭化
水素、例えばアルカン類、特にヘキサンまたはデカン、
脂肪族炭化水素の混合物、例えばガソリンまたは相応す
る鉱油留分の状態で存在するもの、および更に好ましく
はトルエンまたはキシレンがある。
【0015】共留剤は好ましくは反応容器の底に導入管
を通して加えるのが有利である。少量の共留剤を、出発
成分の溶融粘度を下げるために合成工程の最初の段階で
既に添加しておいてもよい。共留剤の全量は遅くとも2
00℃の反応温度に達した時に添加する。
【0016】共沸蒸留は200〜300℃、好ましくは
220〜270℃、特に240〜260℃の温度でそし
て1〜10barの圧力のもとで実施する。常圧で実施
するのが特に有利である。
【0017】縮合反応の間に生じる反応水を共留剤によ
って共沸蒸留により反応混合物から連続的に且つ完全に
除くことが重要である。その際に、共留剤は好ましくは
循環しそして水の除去が終了した時に反応混合物から再
び共留剤を留去する。循環系から反応水を連続的に且つ
専ら共沸留去するこの条件が首尾一貫して適合していな
い場合には、最終生成物の所望の性質および反応時間の
短縮の利益が部分的にまたは完全に失われ得る。
【0018】合成工程における縮合反応の進行は反応混
合物の酸価によって監視する。樹脂混合物の酸価は、初
めに、慣用の方法で測定される200mg(KOH)/
g(樹脂)まででよい。循環系からの水の取り出しおよ
び水の共沸留去の下で反応が進行するのと一緒に酸価は
継続的に低下し、そしてエステル化反応を、本発明の反
応が所望の最終状態に達するまで継続しそして酸価が<
50mg(KOH)/g(樹脂)の値、好ましくは<4
0mg(KOH)/g(樹脂)の値に低下される。その
後に、共留剤を反応生成物から蒸留によって、最終的に
は減圧下での蒸留によって除く。これは一般に最初に常
圧でそして最後に1000〜0.1mbar、特に20
0〜50mbarの減圧状態でおよび300℃まで、好
ましくは280℃までの温度で行う。
【0019】本発明の樹脂は、実際の反応の間にまたは
好ましくは後で追加的化合物を添加することで更に加工
してもよい。例えば低分子量化合物、例えばコロホニウ
ム、コロホニウム−エステル、植物油、またはポリマ
ー、例えばフェノール樹脂、ポリエステル、アルキッド
樹脂、アクリルポリマー、ポリスチレン、変性されたシ
リカゲル、変性されたセルロース誘導体およびそれらの
混合物を添加して、必要とされる溶液粘度を最適なもの
とすることができる。
【0020】縮合反応用触媒としてのカルシウム化合物
および/または亜鉛化合物と組合せて共沸蒸留を行うこ
とによって本発明に従ってバインダー樹脂を製造する
と、分子量を10倍増加させ、粘度を20倍増加させそ
して従来技術の方法に比較して反応時間を半減させるこ
とができる。本発明の方法のバインダー樹脂に比較可能
な用途特性、例えば酸価、分子量および粘度を示すバイ
ンダー樹脂をα,β−エチレン性不飽和カルボン酸誘導
体で変性することによる従来技術の方法で製造した場合
には、それの製造に著しく短縮された反応時間しか必要
としない。これは酸誘導体で変性された生成物のそれの
50% 以下までであり得る。更に、本発明に従う方法に
よって、かゝる化合物によって示されるのよりも高い粘
度を示しそしてこの従来技術に相応するのより短い反応
時間でバインダー樹脂を製造することすら可能である。
この結果は予見できなかったし、それ故に非常に驚くべ
きことである。本発明の新規生成物を工業的規模で製造
することが非常に有利であることが判っている。何故な
らば従来技術に比較して非常に有利な性質および時間収
率が得られるからである。
【0021】本発明の樹脂の分子量は、樹脂をテトラヒ
ドロフラン(THF)に溶解した樹脂溶液を透過測定装
置においてポリスチレン−ゲルを用いてゲルパーミッシ
ョン・クロマトグラフィーによって公知の方法で測定で
きる。得られる測定結果から、本発明の樹脂の分子量
(重量平均Mw )は、Mw 値>5000であるのが有利
であり、上限はない。しかし分子量Mw は好ましくは5
000〜100,000、特に15,000〜60,0
00の範囲内であるのが有利である。
【0022】粘度を測定するために、例えば25重量%
濃度のトルエン溶液を慣用の回転式粘度計を用いて23
℃で測定する。粘度は3〜100mPa.sの範囲内が
有利である。
【0023】更に本発明は、本発明の樹脂をトルエンを
用いるイラストレーション−グラビア印刷の為の印刷イ
ンキのバインダー樹脂として用いることにも関する。本
発明の合成樹脂は高いトルエン溶液粘度を有しそして他
のバインダー、例えば従来技術の天然樹脂酸エステル、
樹脂酸塩または炭化水素樹脂と優れた相容性を示す。こ
れらは更に、イラストレーション−グラビア印刷で用い
られる顔料について優れた湿潤性を示す。それ故にこの
ものは低い固形分含有量のインキを、好ましくは他のバ
インダー樹脂と組合せて製造することを可能とする。も
し光沢発現要求が高過ぎない場合には、本発明の樹脂を
単独のバインダー樹脂として用いることすら可能であ
る。この場合には非常に低い固形分含有量のインクが製
造される。これは、インキをより経済的に調製できそし
て例えば、インキで印刷された紙をリサイクルする間に
生じる樹脂廃棄物が少ないので、経済的進歩と生態学的
進歩との両方を意味する。
【0024】トルエン−グラビア印刷インキは通例の方
法で調製され、その際に適当なバインダー樹脂、例えば
フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、炭化水
素樹脂または樹脂酸塩をトルエンに溶解しそしてこのワ
ニスに顔料を混入する。併用できる添加物には、他の慣
用のもの、例えばフィラー、例えば炭酸カルシウムまた
は、顔料、例えばレシチンの分散性を改善するための界
面活性剤または耐摩耗性を改善するためのワックスがあ
る。
【0025】
【実施例】本発明を以下の実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに制限されない。
【0026】比較例1 バインダー樹脂を無水マレイン酸を用いずに公知の方法
によって──即ち、反応水を共沸留去せずに──製造す
る。低粘度の樹脂が得られる。
【0027】天然樹脂または天然樹脂酸とも呼ばれる5
27g の市販のコロホニウム、58g のノニルフェノー
ル、63g のジフェニロールプロパンおよび48g のグ
リセロールを、攪拌機、温度計、滴加ロート、還流冷却
器および供給管を備えた加熱可能な2リットルの多首−
フラスコ中で窒素雰囲気下に溶融する。総重量を基準と
して0.9重量% (CaOを基準とする)の含有量に相
当する8.8g の水酸化カルシウムを30mlのキシレ
ンに懸濁させ、次に熱い上記溶融物に100℃で滴加し
そして次いで45g のパラホルムアルデヒドを導入す
る。この混合物を次に攪拌下に30分の間に均質化す
る。次に加熱を130℃の温度に調整し、還流冷却器で
水が凝縮し始める。2時間後に冷却器を下降冷却器に交
換しそして水、キシレンおよび樹脂油を留去する。この
操作の間に温度を250℃に高めそして反応の進行を生
成物の酸価によって測定する。これが25mg(KO
H)/g(樹脂)に低下するやいなや、揮発性留分を1
00mbarのもとで減圧下に10分間留去する。窒素
にて圧力を常圧に釣り合わせた後に、溶融物を排出し、
冷却した後に637g の脆弱な粉末化できる樹脂が得ら
れる。この樹脂は135℃の軟化点を有している。50
% 濃度トルエン溶液は、23℃で2062mPa.sの
粘度を有しそして25% 濃度溶液は5mPa.sの粘度
を有している。ゲルパーミッションクロマトグラフィー
によて測定される平均分子量は13,550である。こ
のものを製造するための反応時間は13時間である。
【0028】実施例1 本発明のバインダー樹脂を比較例1の処方を用いて共沸
蒸留によって製造する。高いトルエン溶液粘度の生成物
が短い反応時間で得られる。
【0029】天然樹脂または天然樹脂酸とも呼ばれる5
27g の市販のコロホニウム、58g のノニルフェノー
ル、63g のジフェニロールプロパンおよび48g のグ
リセロールを、攪拌機、温度計、滴加ロート、還流冷却
器および供給管を備えた加熱可能な2リットルの多首−
フラスコ中で溶融する。総重量を基準として0.9重量
% (CaOとして計算する)の含有量に相当する8.8
g の水酸化カルシウムを30mlのキシレンに懸濁さ
せ、次に上記の熱い溶融物に100℃で滴加しそして次
いで45g のパラホルムアルデヒドを導入する。この混
合物を次に攪拌下に30分の間に均質化する。次に加熱
を130℃の温度に調整し、還流冷却器で水が凝縮し始
める。2時間後に冷却器を共沸水分離器に連結しそして
水をキシレンと循環しながら留去する。この操作の間に
温度を250℃に継続的に高め、200℃に達した時に
更に50g のキシレンを添加する。水をこの操作の間に
キシレンとの共沸混合物として定常的に留去する。反応
の進行は生成物の酸価によって測定する。これが25m
g(KOH)/g(樹脂)に低下するや否や、水の除去
は大部分は終了する。溶融物中の溶剤を最初に常圧で3
0分の間留去する。揮発性留分を減圧下に100mba
rで10分の間に留去する。窒素にて圧力を大気圧に釣
り合わせた後に、溶融物を排出し、冷却した後に644
g の脆弱な粉末化可能な樹脂が得られる。この樹脂は1
50℃の軟化点を有している。50% 濃度トルエン溶液
は23℃で182,000mPa.sの粘度を有しそし
て25%濃度溶液は30mPa.sの粘度を有してい
る。ゲルパーミッションクロマトグラフィーによて測定
される平均分子量は41,500である。このものを製
造するための反応時間は8時間である。
【0030】実施例2 本発明のバインダー樹脂を実施例1の処方を用いて製造
する。水酸化カルシウムを当量の酸化亜鉛に交換する。
【0031】8.8g の水酸化カルシウムの代わりに、
全重量を基準として1.3重量% の含有量に相当する
9.6g の酸化亜鉛を使用する。8時間の反応時間の後
に、145℃以上で軟化し始める651g の脆弱な樹脂
が得られる。50% 濃度トルエン溶液は1,310mP
a.sの粘度を有しそして25% 濃度トルエン溶液は1
2mPa.sの粘度を有している。ゲルパーミッション
クロマトグラフィーによて測定される平均分子量は4
1,020である。
【0032】実施例3 本発明のバインダー樹脂を実施例1の方法によって製造
する。水酸化カルシウムと酸化亜鉛との混合物を使用す
る。
【0033】操作は実施例1に記載の通りであるが、
8.8g の水酸化カルシウムの代わりに、全重量を基準
として1.2重量% (酸化物として計算)の含有量に相
当する5g の酸化亜鉛と5g の水酸化カルシウムとの混
合物を使用する。8時間の反応時間の後に得られる樹脂
は、50% 濃度トルエン溶液として1,200mPa.
sの粘度を有しそして25% 濃度トルエン溶液として9
mPa.sの粘度を有している。ゲルパーミッションク
ロマトグラフィーによて測定される平均分子量は27,
500である。
【0034】比較例2 米国特許第4,857,624号明細書に従って公知の
方法でフマル酸を用いてバインダー樹脂を製造する。高
いトルエン溶液粘度の生成物が長い反応時間で得られ
る。
【0035】723g の市販のコロホニウムを、攪拌
機、温度計、滴加ロート、還流冷却器および供給管を備
えた加熱可能な2リットルの多首−フラスコ中で窒素雰
囲気下に溶融し、そして56.2g のフマル酸を160
℃で添加する。発熱反応が沈静化した後に、混合物を更
に1時間の反応に委ねる。次に100℃に冷却し、そし
て72.7g のジフェニロールプロパン(ビスフェノー
ルA)、117g のペンタエリスリトール、0.6g の
酸化マグネシウムおよび29.6g のパラホルムアルデ
ヒドを混合物に添加する。この混合物を攪拌しながら3
0分、均質化する。次いで加熱を130℃の温度に調整
し、還流冷却器での水の凝縮を開始する。2時間後に凝
縮器を降下式冷却器に交換しそして水および樹脂油を留
去する。この操作の間に温度を260℃に高めそして反
応の進行は、生成物の酸価および生成物の粘度の展開に
よって測定する。酸価が25mg(KOH)/g(樹
脂)に低下しそして50% 濃度トルエン溶液の粘度が2
3℃で1600mPa.sに達するや否や、揮発性留分
を10分に亘って100mbarの減圧下に留去する。
窒素にて圧力を大気圧に釣り合わせた後に、溶融物を排
出し、冷却した後に145℃の軟化点および25% 濃度
トルエン溶液として8mPa.sの粘度を持つ890g
の脆弱な粉末化可能な樹脂が得られる。これの製造に要
する反応時間は14時間である。
【0036】比較例3 実施例1の処方および方法を用いてバインダー樹脂を製
造する。その際に水酸化カルシウムを当量の酸化マグネ
シウムに交換する。
【0037】実施例1に記載の通り実施するが、8.8
g の水酸化カルシウムを4.8g の水酸化マグネシウム
に交換する。6時間の反応時間の後に、反応混合物が結
晶化し、トルエンに不充分にしか溶解しないので本発明
の用途には使用できない生成物が得られる。
【0038】比較例4 酸化マグネシウムを用いてトルエン可溶性バインダー樹
脂を製造する。悪い顔料湿潤性の生成物が得られる。
【0039】527g のコロホニウム、200g のノニ
ルフェノール、12g のジフェニロールプロパン、48
g のグリセロール、6g の酸化マグネシウムおよび68
g のホルムアルデヒドを、実施例1と同様に相互の縮合
反応に委ねる。8時間の反応時間の後に、139℃の融
点、25% 濃度トルエン溶液として18mPa.sの粘
度を有する生成物が得られる。ゲルパーミッションクロ
マトグラフィーによて測定される平均分子量は17,7
60である。
【0040】実施例4 本発明のバインダー樹脂を共沸蒸留によって実施例1の
処方を用いて製造する。その際にレゾールの形成は加圧
下に実施する。
【0041】天然樹脂または天然樹脂酸とも呼ばれる5
27g の市販のコロホニウム、58g のノニルフェノー
ル、63g のジフェニロールプロパンおよび48g のグ
リセロールを、攪拌機、温度計、滴加ロート、還流冷却
器および供給管を備えた加熱可能な2リットルの多首−
フラスコ中で窒素雰囲気で溶融する。総重量を基準とし
て1.2重量% の含有量に相当する8.8g の水酸化カ
ルシウムを30mlのキシレンに懸濁させ、次に熱い溶
融物に100℃で滴加しそして次いで45gのパラホル
ムアルデヒドを導入する。この混合物を次に攪拌下に3
0分の間に均質化する。反応器を次に耐圧状態に密封し
そして加熱を130℃の温度に調整し、2barまで圧
力を高める。2時間後に冷却器を共沸水分離器に連結し
そして水をキシレンと循環しながら留去する。この操作
の間に温度を250℃に継続的に高め、200℃に達し
た時に更に50g のキシレンを添加する。水をこの操作
の間にキシレンとの共沸混合物として定常的に留去す
る。反応の進行は生成物の酸価によって測定する。これ
が25mg(KOH)/g(樹脂)に低下するや否や、
水の除去は大部分が終了する。溶融物中の溶剤を最初に
常圧で30分の間留去する。揮発性留分を減圧下に10
0mbarで10分の間に留去する。窒素にて圧力を大
気圧に釣り合わせた後に、溶融物を排出し、冷却した後
に648g の脆弱な粉末化可能な樹脂が得られる。この
樹脂は152℃の軟化点を有している。50% 濃度トル
エン溶液は23℃で241,000mPa.sの粘度を
有しそして25% 濃度溶液は580mPa.sの粘度を
有している。ゲルパーミッションクロマトグラフィーに
よて測定される平均分子量は47,800である。この
ものを製造するための反応時間は8時間である。
【0042】実施例5 天然樹脂の他に炭化水素樹脂で変性されている本発明に
従うバインダー樹脂を製造する。
【0043】実施例2と同様に実施するが、527g の
コロホニウムの代わりに475g のコロホニウムと52
g の天然樹脂酸変性されたシクロペンタジエン樹脂〔酸
価12mg(KOH)/100g (樹脂)、沃素価19
7g (沃素)/100g (樹脂)〕との混合物を使用す
る点を変更する。得られる生成物は120℃の軟化点お
よび14mg(KOH)/g(樹脂)の酸価を有してい
る。25% 濃度のトルエン溶液の粘度は14mPa.s
である。ゲルパーミッションクロマトグラフィーによっ
て測定される平均分子量は19,200でありそして反
応時間は8時間である。
【0044】実施例6 天然樹脂成分としてトール樹脂をそしてエステル化剤と
してペンタエリスリトールを用いて本発明に従うバイン
ダー樹脂を製造する。
【0045】600g のアメリカン−トール樹脂、33
g のノニルフェノール、87g のジフェニロールプロパ
ン、61g のペンタエリスリトール、51g のパラホル
ムアルデヒド、5g の水酸化カルシウムおよび5g の酸
化亜鉛を実施例1と同様に、但し250℃の代わりに2
60℃のエステル化反応温度で反応させる。9時間の反
応温度ののちに、135℃の融点および36mg(KO
H)/g (樹脂)の酸価を有している。25重量% のト
ルエン樹脂溶液を11mPa.sの粘度を有している。
【0046】実施例7 レゾール成分中に第三ブチルフェノールを含有する本発
明のバインダー樹脂を製造する。
【0047】600g のコロホニム、39g の第三ブチ
ルフェノール、75g のジフェニロールプロパン、55
g のグリセロール、10g の酸化亜鉛(1.2重量% の
含有量に相当する)および51g のパラホルムアルデヒ
ドを、実施例1に従って縮合反応に委ねる。8時間の反
応時間の後に、138℃の融点の705g の固体樹脂が
得られる。25% 濃度トルエン溶液は5mPa.sの粘
度を有している。
【0048】用途上の技術的比較 トルエンを用いたイラストレーション−グラビア印刷の
ためのインクを、実施例1(インクA)および2(イン
クB)および比較例1(インクC)、比較例2(インク
D)および4(インクE)のバインダー樹脂からそれぞ
れ慣用の方法で、15g のバインダー樹脂、9g のリソ
ールルビー顔料、76g のトルエンより成る混合物を分
散させて製造しそして紙にグラビア印刷法によってこれ
らのインクで印刷する。
【0049】良好な印刷結果のためのできるだけ高い印
刷物の光沢を、次に60°の入射角でランゲの実験室屈
折率測定器にて測定した。良好な印刷特性のためのでき
るだけ少なくあるべきである印刷物の裏側への浸透を視
覚的に評価する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)天然樹脂または天然樹脂酸、 B)単核または多核のアルキロール化可能フェノール
    類、 C)アルデヒド類またはアルデヒドアセタール類および D)少なくとも2つの水酸基を持つ脂肪族−、脂環式−
    または芳香脂肪族アルコール類より成る各々の物質群の
    各群の内の少なくとも1種類の化合物を、 E)カルシウム化合物および/または亜鉛化合物および
    場合によっては F)エチレン性不飽和炭化水素樹脂より成る物質群の内
    の化合物の存在下に100〜250℃の温度で反応させ
    そして次に共留剤によって200〜300℃で共沸蒸留
    することで水を除くことによって製造されるフェノール
    樹脂変性された天然樹脂酸エステル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフェノール樹脂変性さ
    れた天然樹脂酸エステルを製造する方法において、30
    〜95重量% の物質群A)の内の天然樹脂または天然樹
    脂酸、1〜45重量% の物質群B)の内のフェノール成
    分および2〜20重量% の物質群C)のアルデヒド成
    分、または場合によっては、物質群B)およびC)から
    の成分の代わりにまたはこれらと一緒にその一部分とし
    ての、物質群B)およびC)の化合物から別に製造され
    た65重量% までのフェノールレゾール型縮合生成物、
    1〜20重量% の物質群D)のポリオール成分、0.0
    1〜5重量% (CaOおよび/またはZnOとして計算
    して)の物質群E)のカルシウム化合物および/または
    亜鉛化合物、0〜30重量% の物質群F)の炭化水素樹
    脂成分を0.01〜20重量% の不活性共留剤と一緒に
    反応させる(但し各重量% は使用される各成分の全体量
    を基準とする)ことを特徴とする、上記方法。
  3. 【請求項3】 請求項 1に記載のフェノール樹脂変性さ
    れた天然樹脂酸エステルと、コロホニウム、コロホニウ
    ムエステル、植物油およびポリマー、例えばフェノール
    樹脂、ポリエステル、アルキッド樹脂、アクリル系ポリ
    マー、ポリスチレン、変性シリカゲルおよび変性セルロ
    ース誘導体またはこれらの混合物から選択される添加物
    とより成る印刷インキ用バインダー樹脂。
  4. 【請求項4】 イラストレーション−グラビア印刷の為
    の印刷インキにおいてバインダー樹脂としてフェノール
    樹脂変性された天然樹脂酸エステルを用いる方法。
JP6042752A 1993-03-15 1994-03-14 フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、その製造方法およびそれの、印刷インキにおけるバインダー樹脂としての用途 Withdrawn JPH06322320A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4308108:8 1993-03-15
DE4308108A DE4308108A1 (de) 1993-03-15 1993-03-15 Phenolharzmodifizierte Naturharzsäureester, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Bindemittelharze in Druckfarben

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06322320A true JPH06322320A (ja) 1994-11-22

Family

ID=6482784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6042752A Withdrawn JPH06322320A (ja) 1993-03-15 1994-03-14 フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、その製造方法およびそれの、印刷インキにおけるバインダー樹脂としての用途

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0615987A3 (ja)
JP (1) JPH06322320A (ja)
DE (1) DE4308108A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9254932B2 (en) 2008-04-23 2016-02-09 Signode Industrial Group Llc Strapping device with an electrical drive
US9315283B2 (en) 2008-04-23 2016-04-19 Signode Industrial Group Llc Strapping device with an energy storage means
US11530059B2 (en) 2008-04-23 2022-12-20 Signode Industrial Group Llc Strapping device

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19520530A1 (de) * 1995-06-03 1996-12-05 Hoechst Ag Modifizierte Naturharzsäureester, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Bindemittelharze in Druckfarben
DE19716261A1 (de) * 1997-04-18 1998-10-22 Pmd Textil Und Transferdruck G Verfahren zur Herstellung eines Dekorträgers
AUPQ417399A0 (en) * 1999-11-22 1999-12-16 Note Printing Australia Limited Intaglio printing inks

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2150216C3 (de) * 1971-10-08 1979-08-16 Hoechst Ag, 6000 Frankfurt Verfahren zur Herstellung von modifizierten Naturharzprodukten
DE3173701D1 (en) * 1980-06-05 1986-03-20 Dainippon Ink & Chemicals Rosin-modified phenolic resin compositions and their production
DE3132081A1 (de) * 1980-08-14 1982-03-11 Nippon Oil Co., Ltd., Tokyo Offset-druckfarbe
ES8305400A1 (es) * 1981-05-16 1983-04-01 Hoechst Ag "procedimiento para la preparacion de aglutinantes de tintas de impresion".
US4574057A (en) * 1984-05-29 1986-03-04 Neville Chemical Company Compositions for printing ink varnishes
DE3531242A1 (de) * 1985-08-31 1987-03-05 Hoechst Ag Modifiziertes cyclopentadienharz, verfahren zu dessen herstellung und verwendung

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9254932B2 (en) 2008-04-23 2016-02-09 Signode Industrial Group Llc Strapping device with an electrical drive
US9315283B2 (en) 2008-04-23 2016-04-19 Signode Industrial Group Llc Strapping device with an energy storage means
US11530059B2 (en) 2008-04-23 2022-12-20 Signode Industrial Group Llc Strapping device

Also Published As

Publication number Publication date
DE4308108A1 (de) 1994-09-22
EP0615987A2 (de) 1994-09-21
EP0615987A3 (de) 1995-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7291697B2 (en) Resinates from monomer
US5556454A (en) Modified natural resin esters, processes for their preparation and their use as binder resins in printing inks
US5427612A (en) Phenolic-resin-modified natural resin acid esters, processes for their preparation and their use in printing inks
JPH05230422A (ja) フェノール樹脂変性した油溶性天然樹脂酸エステル、その製造方法および自己ゲル化性印刷インキ樹脂としてのその用途
US6172174B1 (en) Phenolic rosin resin compositions
US4139500A (en) Printing ink binding agents
US5698668A (en) Modified natural-resin acid esters, processes for their preparation, and their use as binder resins in printing inks
US5597884A (en) Phenolic-resin-modified natural resin acid esters, a process for their preparation and their use as binder resins in printing inks
US5708078A (en) Modified natural-resin acid-aldehyde adducts
EP1454932B1 (en) Rosin phenolic resin and uses related thereto
JPH06322320A (ja) フェノール樹脂変性された天然樹脂酸エステル、その製造方法およびそれの、印刷インキにおけるバインダー樹脂としての用途
US5362818A (en) Modified cyclopentadiene resin
JPH072967A (ja) フェノール樹脂変性したシクロペンタジエン樹脂、その製造方法およびその用途
US5594099A (en) Modified resinates
JPH1081718A (ja) 変性炭化水素樹脂
DE19907582C2 (de) Bindemittel für Druckfarben und Verfahren zur Herstellung
DE10010668B4 (de) Modifizierte Naturharzsäureester
JPH09169912A (ja) 変性天然樹脂酸アルデヒド付加物
JPH08259880A (ja) 印刷インキ用変性バインダー樹脂
DE19956006C1 (de) Gegen Gelieren stabile hochmolekulare modifizierte Naturharzsäureester
JPH1067833A (ja) 脂肪酸エステルで変性した炭化水素樹脂
JPH1067832A (ja) 二−または多−不飽和炭化水素のエステル化されたコポリマー
DE19857991A1 (de) Mit Phenolharz modifizierte Cyclopentadien-Copolymerisate
DE19958997A1 (de) Kohlenwasserstoffharze enthaltende Bindemittelharze für Druckfarben
JPH01292079A (ja) 印刷インキ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010605