JPH0632205B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JPH0632205B2
JPH0632205B2 JP2311392A JP31139290A JPH0632205B2 JP H0632205 B2 JPH0632205 B2 JP H0632205B2 JP 2311392 A JP2311392 A JP 2311392A JP 31139290 A JP31139290 A JP 31139290A JP H0632205 B2 JPH0632205 B2 JP H0632205B2
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cassette
head
disk
track
magnetic
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達夫 西川
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Canon Electronics Inc
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明はディスク状記録媒体を装着してこれに記録また
は再生を行なうディスク装置に関する。
[従来技術] 従来より、磁気ディスク等のディスク状記録媒体を装着
してこれに記録または再生を行なうディスク装置が知ら
れている。
この種の装置の構成は、シャーシ上に装填された記録媒
体を回転駆動する回転駆動部としてのモータと、モータ
によって回転される記録媒体に当接して記録または再生
を行うためのヘッドが配されている。
そしてシャーシには記録媒体の装填、排出を行なうため
のホルダが記録媒体を着脱可能な位置と、回転駆動部及
びヘッドへと装着せる装着位置とを移動自在に配された
ホルダが設けられており、このホルダの移動によって記
録媒体の装着動作を行なうことができる。
しかしながら、この種の装置におけるホルダの支持手段
を見ると、ホルダを複雑なリンク機構で支持したり、ホ
ルダを上記各位置へとガイドするためのガイド溝を形成
した側板を前記シャーシにネジ止めする等の構成が取ら
れているため、組み立てが面倒となる上に、部品点数が
増加し、更に取りつけに必要な部材や取りつけ作業のた
めのスペースが必要となり、小型化を妨げる等の欠点を
有しているものであった。
[目的] 本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、小型化
を妨げる等の欠点を解決するとともに、簡単な構成でホ
ルダ支持及びガイド手段を実現可能とし作業性も良好な
ディスク装置を提供することを目的とする。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細を説明
する。
本発明になる磁気ディスク装置はシャーシ(メインシャ
ーシ)1を基準として組立てられている。シャーシ1は
左右の側板2、2を有するコ字状の枠体として構成され
ており、各側板2、2の対向する位置には上側縁から下
方に向かってガイド溝3、3が形成されている。これら
ガイド溝3、3中には後述するカセットガイド側から突
設されたローラが嵌合される。
また、ガイド溝3、3間において側板2、2の対向する
位置には水平な状態でガイド孔4が形成されており、側
板2、2の手前側の側縁には同じく水平な状態でガイド
溝5が形成されている。これらガイド孔4、ガイド溝5
中には後述するスライド枠のガイドローラが嵌合され
る。
一方シャーシ1の底板6上には処理の配置をもって3本
の位置決めピン7が突設されている。
これらのピン7は後述するカセットの上下方向の位置決
めを行なう。
シャーシの底板6上の一端側には磁気ヘッド移動の駆動
源となるパルスモータ8がスタッド8a,8aを介して
固定されており、その近傍には側板6を切り起こした突
片9が突設されている。突片9には透孔10が形成され
ており、この透孔10と対向した状態で一方の側板2に
は透孔11が形成されている。これら透孔10,11を
利用して後述するヘッド取付台が案内されるガイド軸1
2が横架される。
また、シャーシ1の手前側において、側板2、2間には
ガイド軸12と平行にもう1本のガイドバー13が横架
されている。
一方、前記パルスモータ8の下側にはその出力軸にドラ
イブギヤ14が固定されており、このドライブギア14
は側板6上に回転自在に軸承されたギア15と噛合して
いる。
底板6のほぼ中央部には透孔16が形成されており、こ
の透孔16には磁気ディスクの回転駆動機構を軸承する
ボス17が取付けられる。
ボス17は第3図に示すようにその中央部の外周にフラ
ンジ17aを有し、このフランジ17aを底板6の上面
に重ね、ボス17の下部を透孔16に嵌合させ、ねじ1
8によりフランジ17aを介して固定される。
このボス17内には上下1組のベアリング19、19を
介して回転軸20が回転自在に軸承される。上下のベア
リング19間にはカラー21が配置される。各ベアリン
グ19、19の外輪はボス17に圧入されている。
回転軸20の上端にはカプラ22が固定されている。カ
プラ22は磁気ディスクカセットのセンターハブに嵌合
されるもので、そのフランジ22aには位置決め用のピ
ン23が昇降自在に嵌合されている。
ピン23の下端にはフランジ22aの下側において、板
ばね24の自由端側に固定されており、常時突出する方
向への移動習性が与えられている。
このカプラ22の下面と上側のベアリング19の内輪と
の間にはスプリング25が弾装されており、内輪を下方
に押圧することにより、外輪との間に相対的な位置ずれ
を生じさせ、内外輪とボールとの間の均一な接触を生じ
させ、内外輪のガタをなくし、回転軸20の振れが生じ
ないようにしている。
ボス17にはカム26を上側にした状態でギヤ27がボ
ス28を介して嵌合固定されるが、ギヤ27は前記ギア
15と噛合され、パルスモータ8の回転をカム27を介
してヘッド側へ伝達する。ボス28の外側には緊締用の
ワッシャ29が嵌合され、カム26などの抜け止めが施
されている。
一方、符号30で示すものはヘッド台で、細長い板状に
形成されている。ヘッド台30の一端はリニアベアリン
グ31を介して前記ガイド軸12に摺動自在に嵌合され
ている。
ヘッド台30の他端はもう一つのガイド軸13によって
摺動自在に案内されている。
即ち、ヘッド台30の自由端側には第5図(C)に示す
ように下方に向かって円錐形状のローラ32を回転自在
に軸承する軸33が突設されている。この軸33とロー
ラ32との間にはスプリング34が弾装されており、ロ
ーラ32に対し上方への移動習性が与えられている。
また、軸33はねじ35によってヘッド台30側に固定
されているがこのねじ35によってヘッド台35の上側
には板ばね36の一端が固定されている。
この板ばね36によって上側を覆われたヘッド台30に
形成された開口部30a内にはガイド軸13と直交した
状態でローラ37が回転自在に嵌合されている。
従って、ガイド軸13は円錐形状のローラ32の斜面と
ローラ30との間で弾性的に挟持されており、ガイド軸
13に対し摺動自在に取付けられている。
このようにヘッド台30の移動を案内する軸12、13
はリニヤベアリングとローラによる回転摩擦を利用した
軸受け部材を介しているため摩擦が極めて小さく、すべ
り摩擦を利用した軸受けと比較するとはるかにスムーズ
にヘッド台を移動させることができる。従って、パルス
モータ8は、小型で低電力の安価なモータが使用でき
る。
もっとも第5図(B)に示すようにガイド軸12の案内
をすべり摩擦を利用した軸受け部材38によって行なう
ようにし、かつ軸受け部材38の材質として高価だが耐
摩耗性に極めて優れた材料、例えばルビー等を使用すれ
ば同じくパルスモータとして安価な物を使用できる。
また、ヘッド台30と突片9との間にはスプリング39
が張架されておりヘッド台30に対し回転軸20側への
移動習性を与えている。
このヘッド台30は前記カム26の上側に配置されてお
り、ヘッド30の裏面にはレバー40の一端がねじ41
により回転自在に軸承されている。
このレバー40の他端側とヘッド台30との間にはスプ
リング42が張架されており、レバー41に対し第1図
中反時計方向の回転習性を与えている。
このレバー41の下面にはピン43を介してローラ44
が回転自在に軸承されており、このローラ44は前記カ
ム26のカム面に接している。
ところで、前記カム26は第6図に示すように全体とし
て渦巻き状でかつ多数個の鋸歯状のカム面をもってお
り、鋸歯状のカム部は例えば磁気ディスクのトラック数
を40とした場合にはこれに対応した40個のカム部を
有する。
そして、第6図において符号R0で表わす半径が最大半
径R39で表わす半径が最小の半径となるように各カム
部は設定されており、磁気ディスクの最外周のトラック
から最内周のトラックまで磁気ヘッドが移動できるよう
になっている。
このカムを回転させるものはパルスモータ8であり、そ
の回転ギヤ14、15、27を介して伝達される。
実際にはパルスモータ8に対し、駆動用のパルスを1個
入力するとパルスモータ8は18゜回転するように設定
されており、正位相のパルスを加えるとモータは右回転
し、逆位相のパルスを加えると左回転する。
また、パルスモータ8が18゜回転するとギア27が6
゜回転するように各ギヤ14、15、27のギア比が設
定されており、この6゜の範囲内において半径がR0〜
R39のカム部が40個形成されている。
従って、カムが6°回転するごとに磁気ヘッドは1トラ
ック分だけ移動するようになり、具体的な移動量は0.12
mmであり、40トラックすべてを合計した幅はほぼ5mm
である。
一方、ヘッド台30の長手方向の途中に突設されて折曲
部30aには第24図に示すように調節ねじ45が螺合
されている。
この調節ねじ45の先端は第24図(A),(B)に示
すように前記レバー40の自由端側の側縁に形成された
折曲部40aに接しており、レバー41の位置を調節す
ることができる。
また、ヘッド台30の長手方向の途中には長方形の開口
部30bが形成されており、この中には支持部材46を
介して磁気ヘッド47が配置されている。
支持部材46の一端と開口部30bの一端に突設された
突片48との間には円弧状の板ばね49が弾装されてお
り、開口部30bの他端側に突設された突片50に螺合
された調節ねじ51の先端は前記支持部材46の前記ス
プリング49と反対側の側縁に接している。
従って、調節ねじ51を回せば、支持部材46の位置を
調節でき、磁気ヘッド47の位置を調節することでき
る。
この調節ねじ51により、磁気ディスクの中心に対して
磁気ヘッドの中心を正しく調節することができる。
調節ねじ51によりその位置を正しく調節した後、支持
部材46をねじ52を介してヘッド台30に対し完全に
固定すればよい。
ところで、ヘッド台30のガイド軸12側の端部にはブ
ラケット53、53が突設されており、これらブラケッ
ト53を利用してパットアーム54の一端がピン55を
介して回動自在に軸承されている。
ピン55にはねじりコイルばね56が巻装されており、
パットアーム54に対し第4図中時計方向への回動習性
を与えている。
パットアーム54先端は磁気ヘッド47の上方へ延びて
おり、先端部には磁気ヘッド47と対応して調節ねじ5
7が螺合されており、その下端には磁気ディスクを押え
るためのパッド58が設けられている。
従って、ネジ57を回転させればパット58と磁気ヘッ
ド47との間の平行度及びパット圧力を調節することが
できる。
一方、ギヤ27の下側には制御板59が一体的に設けら
れており、その一部には突起59aが突設されており、
この突起59aの基部には切欠部59bが形成されてい
る。
そして、制御板59の側方において底板6上にはピン6
0を介してレバー61が回動自在に軸承されている。こ
のレバー61の一端には所定間隔離して突起61a,6
1bが形成されており、これら突起61a,61bは常
時制御板59の外周面に接している。
レバー61の他端側は細長く形成されており、底板6の
手前側の端縁に形成された切欠部6aの上側を閉塞する
位置へ臨まされている。そして、切欠部6aに臨んで、
センサ62が配置されている。このセンサ62は例えば
発光素子と受光素子とからなり、常時レバー61の一端
の下面からの反射光を受光し、レバー61の存否を監視
している。
ところで、レバー61の取付位置と、突起59a、およ
びカム26の最大半径R0のカム部との間には次のよう
な関係がある。
即ち、ローラ44が最大半径R0のカム部に達したと
き、突起59aがレバー61の突起61bと係合し得る
位置関係に設定されている。
従って、第6図に示すようにローラ44が半径RIのカ
ム部にある時にはレバー61の突起61bは突起59a
と接しておらず、レバー61の一端はセンサ62の上方
を閉塞した状態にある。
この状態では突起61a,61bは制御板59の周面に
接しており、レバー61は回動することがない。
ところが、カム26がパルスモータ8により、1ステッ
プ余分に回転されると、ローラ44は最大半径R0のカ
ム部に乗り上げることになり、磁気ヘッド47はヘッド
台30と共に最外周トラック位置に対応することにな
る。
この時には第7図に示すように突起59aがレバー61
の突起61bに接し、レバー61は図中反時計方向に回
動され、突起61bは切欠部59b中に嵌入する。そし
て、レバー61の一端はこの時、第7図に示すようにセ
ンサ62の上側から離れ、センサ62はオフとなり、磁
気ヘッドが最外周トラックに達したことが検出される。
従って、最外周トラックを0トラックとし、この位置を
上述した機構により確実に検出し得るようにしておき、
電源オン時において必ず磁気ヘッドがこの位置に至るよ
うに設定しておけば、スタート時におけるヘッド位置は
0トラックと一致し、この位置からパルスモータ8に対
するパルスを通電すれば、5パルスなら5トラック目、
10パルスなら10トラック目にヘッドが移動するとい
うようにトラック位置を自由に選択できる。
これらのパルス入力に対して磁気ヘッドが現在どの位置
にあるかはデジタル処理系のメモリ内に記憶しておけば
よい。
ところで、制御板59とレバー61との間の諸元は具体
的に次の如きである。
即ち、第6図に示すように制御板59の半径R=15mm、
1ステップの回転角α=6°とすると制御板59の周縁
の移動距離δ=tan6゜×15mm=1.6mmである。
また、レバー61のピン60から先端までの距離B=5m
m,ピン60から後端までの距離A=13mm,レバー61
の後端の移動距離δ,回転角をα′とすると、 α′=15/5×6°=18、 δ≒tan18゜×13mm≒4.2mmとなる。
従って、制御板59の周縁は1.6mm回転するとレバー6
1のレバー比は3であるためレバー61はほぼ18゜回
転する。
この結果、レバー61の外方端は4.2mm回動され、セン
サ62の大きさを3mmとすると十分にセンサ面の開閉を
行なうことができる。
勿論、センサ62自身の感度をアップすれば突起59a
自身の1.6mm程度の移動は充分に検出できるが上述した
ようなレバーを用いることにより簡単で安価に制御板の
移動の検出を行なうことができる。
このようなレバーを用いると制御板61、従ってカム2
6の回転を他の部品が存在しない外側で検出できるため
場所的な制約を受けにくい検出機構を得ることができ
る。
ところで回転軸20の上端に設けられたカプラ22には
磁気ディスカセットが装着される。
この磁気ディスクカセットはセンターハブの部分を除い
てほとんどが合成樹脂性である。
一方、磁気ディスクの駆動機構側はほとんどが金属性で
あるため熱膨張による影響が生じる。
その詳細は次の如くである。
即ち、第24図(A)において、回転軸20の中心から
磁気ヘッド47の中心、すなわちトラックまでの距離を
とし、センターハブ63の周縁と回転軸20の中心
間の距離l、センターハブ63の周縁からトラックま
での距離をlとするとlの部分は金属、lの部分
は合成樹脂であり、具体的にl=20mm,l=8mmと
するとlは12mmとなる。
一方、駆動側において回転軸20の中心からトラックま
での距離をLとするとその内容は回転軸20の中心か
らボス28の周縁までの距離L,ボス28からのカム
26の周縁までの距離L,カム26の周縁からトラッ
クまでの距離Lの合計となり各部は金属から構成され
ている。
そこで、L=8mm,L=1.5mmとするとL=20mmで
あるからL=20-8-1.5=10.5mmである。
今、温度25℃においてL,l間の誤差を零として
セットした場合、温度が20℃上昇して45℃となった
場合には次のような結果となる。
即ち金属の線膨張係数を16×10-6mm/℃、合成樹脂フィ
ルムの線膨張係数を17×10-5mm/℃とするとl、L
はl(1+αt)−δにあてはまめると次のようにな
る。
=l+l=(8+8×20×16×10-6) +(12+12×20×17×10-5) =20.043mm L=L+L+L =(8+8×20×16×10-6) +(1.5+1.5×20×16×10-6) +(10.5+10.5×20×16×10-6) =20.006mm 即ち温度が20℃上昇するとLとlの差は20.043−
20.006=37μm狂ってしまい、磁気ディスク上の情報を
正確に読み出すことができなくなる。
そこで本発明においてカム26の材質を磁気ディスク6
4とほぼ同じ線膨張係数をもつ合成樹脂から構成すると
は次のようになる。
=(8+8×20×16×10-6) +(1.5+1.5×20×16×10-5) +(10.5+10.5×20×10-5) =20.038mm 即ちカムの材質を変えることによりLとlの差は2
0.043−20.038=5μmとなる。
従って熱膨張による影響を十分に減少させることができ
る。
本発明において磁気ヘッド47とローラ44の中心位置
を調節ねじ45によって位置決めできる構成とされてい
る。
そこで、顕微鏡などにより磁気ヘッド47の位置を見な
がらLを正確に20mmにセットできる。
第24図(B)に磁気ヘッドとローラ44の中心の位置
がδ分だけぶれたことを示してある。
また、カム26が回転できるようになっているため第2
4図(A)に示すようにボス17とボス28との間には
δでけの隙間がある。
従って、カム26が回転するとボス17、28間の隙間
δ、δが絶えず変化してその変化が直接Lに影響
を与える。
この影響を除去するために本発明においては磁気ヘッド
側のボス17、28間の隙間δを絶えず零にするた
め、ヘッド台30と突片との間にスプリング39を張架
しヘッド台30を常時ボス28側へ引付け、かつスプリ
ング42により片側に圧接し磁気ヘッド位置がトラック
から狂わないようにセットしている。
一方、回転軸20はシャーシ1の下方にまで伸びてお
り、シャーシ1の下側に固定されたプリント基板65と
の間でモータを構成する部材が取付けられる。
即ち、プリント基板1の下面にはコイル65aが半田付
け固定されている。
一方、回転軸20の下端にはボス66が固定されてお
り、このボス66にはねじ67により皿状のヨーク68
とギヤ69とが固定されている。
そしてヨーク68の上面にはコイル65aと対向した状
態でリング状の永久磁石70が固定されている。
さらに、ヨーク68の外周にはヨークが1回転するとパ
ルスを1発発生する無反射板71が固定されており、こ
れを検出するためのセンサ72がプリント基板65側に
固定されている。
ヨーク68はニッケルメッキなどが施されているため発
光素子と受光素子かとら成るセンサ73は無反射板71
を確実に検出でき、この信号をインデックス信号として
利用できる。
一方、符号73で示すものはセンサでプリント基板65
側に固定されており、永久磁石74とこれに連続するヨ
ーク75を有し、ヨーク75は第3図に示すようにギヤ
69の近傍に臨まされている。
なお、第1図及び第3図において符号76で示すものは
LSIなどの電子部品、符号77で示すものはプリント
基板65をシャーシ1に固定するためのねじである。
ところで、ギヤ69は鉄系の材料で大直径のものとして
形成されており、前記ヨーク75に対し歯先が近づくと
磁束変化が生じセンサ73側のコイルに電流が流れ、こ
れを信号として取出すことができる。
上述したコイル65aと永久磁石70側とで磁気ディス
クを回転させるためのモータを構成している。
ところで、このモータは1回転を200msで回転するよ
うに設定してある。
そしてこの200msの1回転中に一定速度でぶれること
なく回転できるように200ms内を細かく分割して正確
な回転制御を行なえるようにしてある。
すなわち、ギア69の直径を500mmとし、モジュールを
0.25とし、歯数を200としてあるため、200ms÷200=1
msの間隔でセンサ73による回転変化を監視してい
る。
また、プリント基板65は薄い絶縁体の基板であり鉄製
のシャーシ1に対し固定されており一体的に設けられた
コイル65aに通電することにより発生する磁束はシャ
ーシ1とヨーク68間で形成される磁気回路を通り永久
磁石70、従ってヨーク68、ギヤ69が回転される。
このようにプリント基板65を鉄製のシャーシ1に固定
することにより永久磁石とシャーシ間の間隔を狭くする
ことが可能となり、磁気回路の効率は向上する。
さらにシャーシ1を鉄製のプリント板により作るとモー
タを構成するプリント基板65の厚み分だけモータ部分
の厚みを小さくでき、部品点数も少なくすることができ
る。
ところで、永久磁石70はシャーシ1側へ吸着される力
が与えられているため下側のベアリング19の内輪がボ
ス66により上方へ押圧されているためベアリング19
のガタを吸収し上側のベアリング19と共に回転軸20
の振れを防止できる。
一方、シャーシ1側に固定されているボス17はシャー
シ1に対する固定部を基準に内外径を同時に機械加工し
てあるため内外径は1〜2μm程度で加工できる。
この加工精度と前記ベアリング19のガタの吸収により
回転軸20の振れはボス17をも含めて5μm以内に維
持することができる。
以上で駆動機構部の説明を終わり、続いてカセット装着
機構部の説明を行なう。
カセット装着機構は第8図〜第16図に示すような構造
を採用している。
すなわち、図において符号78で示すものはスライド枠
で下方及び前後が開いた枠体として形成されている。
このスライド枠78の両側面にはローラ79が回転自在
に軸承されており、これらローラ79は前記シャーシ1
の両側板2、2に形成された水平な長孔4中に摺動自在
かつ回転自在に嵌合されている。
このスライド枠78の左右の上端部の角部には開口部7
8aが形成されており、この開口部78aの上側を通
り、スライド枠78の上面から一体的に突片78bが突
設されている。この突片78bとシャーシ1の側壁に突
設された突起2aとの間にはスプリング80が張架され
ている。
従ってスライド枠78はシャーシ1から手前側に突出す
る方向への力が与えられている。
スライド枠78の両側板の下端に突設された突片には、
ローラ81が回転自在に軸承されておりこのローラ81
を介してシャーシ1上を摺動自在に移動できる。
スライド枠78の一端に突設された突起78cには、押
しボタン82が固定される。
更にスライド枠78の左右の側板には傾斜した長孔83
が2ケ所平行に形成されている。このスライド枠78の
左右の内側面には、スライド板84が摺動自在に配置さ
れている。
スライド板84は長方形状に形成されており、その下端
は、シャーシ1の底板6上に接する前記ローラ81の小
直径の軸部81aに接している。
このスライド板84の上端には突起84aが突設されて
おり、この突起84aは前記スライド枠78の開口部7
8a中に嵌入し、ガイドの役目を果たしている。
また、スライド板84の先端部には内側に向かって屈曲
する折曲部84bが形成されている。
さらに、スライド板84には、前記スライド枠78の長
孔83とほぼ対応した位置において、ぼほL字状の開口
部85が形成されている。
スライド板84の先端部の内側には突片84cが突設さ
れており、この突片84cとスライド枠78との間に
は、スプリング8bが張架されている。
ところで、スライド枠78の下側には、磁気ディスクカ
セット93を保持可能な保持部材としてのカセットガイ
ド87が配置されている。
カセットガイド87は扁平な枠体として形成されてお
り、その左右にはカセットの案内となるレール部87a
が形成されている。
また、カセットガイド87の左右には突片88が突設さ
れており、各突片88にはピン89が突設されており、
これらピン89にはローラ90が回転自在に軸承されて
いる。
各ローラ90は前記スライド板84、スライド枠78の
開口部85、長孔83中に回転自在に嵌合されている。
また、カセットガイド87の上面の中央部には、開口部
87bが形成されており、この開口部87bをまたいだ
状態で枠体91が一体的に設けられており、この枠体9
1にはハブ押さえ92が取付けられている。
また、開口部87bの側方には磁気ヘッドが嵌入する開
口部87cが形成されている。
以上、説明したスライド枠78、スライド板84、カセ
ットガイド87の3部材からカセット装着機構が構成さ
れている。
続いてこのカセット装着機構の動作について説明する。
磁気ディスクカセット93が装着される前においてはス
ライド枠78は、スプリング80の引張力により、第8
図、第13図中右側に移動している。
この状態にあっては、ローラ90はガイド溝3内にあ
り、かつ第13図に示すように長孔83の上端部に位置
し、かつL字状の開口部85の段部85a上に位置して
いる。
すなわち、ローラ90はガイド溝3、長孔83、開口部
85によって規制された状態にある。
また、スライド板84もスプリング86によって、第1
3図中右側に引かれた状態にあり、カセットガイド87
は段部85aで規制される上方に位置した状態でカセッ
トを受入れる体制にある。
この状態で、カセット93をカセットガイド87のレー
ル部87a中に嵌合させると、カセット93はこのレー
ル部87aに案内されて、奥まで導かれてゆく。
やがて、カセット93の先端は、スライド板84の先端
の折曲部84bに接触し、スライド板84を、スプリン
グ86の引張力に抗して前方に移動させる。
すると、スライド板84の移動に伴い、開口部85も移
動するため、第12図(A),(C)に示すようにガイ
ド溝3中でかつ開口部85の段部85aに位置していた
ローラ90は、開口部85の垂直部側へ落ちることにな
り、第12図(B),(D)に示すようにガイド溝3、
開口部85の垂直部の下方へと導かれる。すなわち、カ
セット93はカセットガイド87と共に下方に移動す
る。
ところで、このカセットの挿入動作により、ローラ90
は第12図(E)に示すように、長孔83の上端部に位
置していた状態から、同図(F)に示す長孔83の下部
に移動する。
この移動時には、ローラ90が長孔83の右側の側縁を
押すため、スライド枠78は第14図に示すように所定
距離右側に移動される。
このようにしてカセット93と共にカセットガイド87
が下降する位置決めピン7のうち突起7aをもつピンの
突起7aがカセット93の位置決め孔93a中に嵌合さ
れ、突起7aをもたないピン7の上端はカセットの下面
に接してカセットの支持と位置決めを行なう。この状態
を第11図に示す。
この時には第11図に示すようにカプラ22が磁気ディ
スク94の中央部にあるハブ95に嵌合され、ピン23
がハブ95に形成された位置決め孔96中に嵌合され
る。またハブ95の上面はハブ押さえ92により押えら
れる。
この装着動作は回転軸20が回転されている状態で行な
われる。
カセット93がこのようにしてセットされると、磁気記
録、再生が行なわれる。
一方、カセット93を取出したい場合には押しボタン8
2を押せば、スライド枠78が前進する。すると、傾斜
した長孔83の周縁がローラ90を押すため、ローラ9
0は押し上げられ、カセットガイド87も押し上げら
れ、元の位置に戻る。
カセットガイド87が上昇し、ローラ90も上昇する
と、開口部85の上方に位置するため、スライド板84
はスプリング86の引張力により第13図に示すように
右方に移動し、ローラ90は開口部85の水平部に移動
した状態となり段部85上に乗る。このスライド板84
の動作により、折曲部84bがカセット93を押すた
め、カセット93はカセットガイド87の端部から手前
側へ押し出され、取出すことができる。
ところで、スライド枠78、スライド板84、カセット
ガイド87は第15図に示すように組み立てられた状態
でシャーシ1の側板2、2の内側に配置され、ローラ7
9、79aを長孔4、切欠部5中に嵌合させた状態でね
じ79bにより、スライド枠87の側面に固定するだけ
で、簡単に組立てることができる。パットアーム54は
最後にヘッド台30側に取付ければよい。
ところで、第19図(A)には制御回路のブロック図が
示されている。
本発明になる磁気ディスク装置はコンピュータ100に
よって制御される。このコンピュータ100と磁気ディ
スク装置側は電線で結合されており入力出力線を合わせ
るとほぼ34本の電線によって結合されている。
この34本の入出力線はすべてデジタル信号で処理され
ている。
一方、磁気ディスク装置側の制御回路は第19図(A)
に示すように大別するとコンピュータ100と結合する
ため及び磁気ディスク装置側と各種のセンサの出力を増
幅してデジタル化するため、あるいは磁気ヘッドを所定
のトラックに位置決めするためのパルスモータの駆動回
路等のデジタル処理回路101を中心として構成されて
いる。
この回路101には磁気ヘッドからの情報を読み出した
信号を増幅するリードアンプ102、ライトアンプ10
3,リードライト切替スイッチ104、磁気ディスクが
1回転するとパルス信号を1発発生するインデックスア
ンプ105、磁気ヘッドのトラック位置を検出するため
のトラック位置検出アンプ106、磁気ディスクを回転
させるためのモータ駆動回路107等が接続されてい
る。
また、符号108で示すものはモータの回転数を制御す
るための速度制御回路で前記モータ駆動回路107に接
続されており、前記デジタル処理回路101からの信号
線109,110により後述するような速度制御が行な
われる。
また、符号111で示すものはモータ回転数を監視する
ためのアンプである。
符号112示めすものはテレビジョンである。
ところで、上述したような回路構成のもとに本発明にお
いては、一般的な記録と再生時のディスク回転数を同一
回転数で行なう以外に高密度記録が行なえ、信頼性を向
上させるために記録と再生時のモータ回転数を変える構
造が採用されている。
即ち、まずコンピュータ100から記録したいとの情報
が命令としてデジタル処理回路101に入力されると回
路101は切替えスイッチ104に信号を入力して磁気
ヘッドを再生モードから記録モードへと切替えるととも
にライトアンプ103を動作状態とする。
また、信号線110を介して速度制御回路108に対し
低速回転動作を命令した後アンプ111から信号間隔と
速度制御間隔時間が一致していることを確認し、低速回
転状態であることを確かめ、コンピュータ100からの
記録信号を入力して磁気ディスクに情報を記録する。
また逆にコンピュータ側から再生命令が出た場合にはリ
ードライトの切替えスイッチ104をリード側に切替え
リードアンプ102を作動させ、信号線109を介して
速度制御回路108を高速モードとし、アンプ111を
介してモータが高速回転状態となったことを確認した後
記録の読出しを開始してコンピュータ100に入力させ
る。また、記録、再生時の回転数を同一にしたい場合に
は速度制御回路108の基準高速回転を設定するための
基準周波数を低速回転数と同じ周波数とすることにより
処理することができる。
第19図(B)は磁気ディスクの回転数を300rpm
から600rpmに変えて情報を読出した場合の磁気ヘ
ッドの出力を測定した場合の出力特性を示している。
記録周波数f=125kHz、ディスク回転数を300r
pmにした時磁気ヘッド出力を0.8Vに調節し、この
点Pを原点として回転数を倍の600rpmにすると磁
気ヘッド出力もほぼ倍のQ点が得られた。
また、記録周波数fを2倍の250kHzにした場合磁気
記録密度がアップしたため原点はP点に対し約25%低
下したS点の出力が得られ、この状態で回転数を2倍に
するとS点に対し約2倍の出力であるR点が得られた。
この出力特性をもとに磁気ディスクを300rpmで回
転させ、250kHzの周波数で磁気記録を行なうとその
回転数で再生した場合にはS点の0.6Vが得られる
が、前述したように再生時においては回転数を600r
pmに設定すればR点の1.2Vの出力が得られた。
即ち0.6Vのプラス出力電圧が得られることになり磁
気ディスクの特性のばらつきによる出力低下、磁気ヘッ
ドの磁気回路のロスによるばらつきなどによる出力低下
があってもデジタル処理するための充分な出力電圧が得
られ、信頼性を向上させることができた。
ところで、テレビジョン112の画像信号を磁気ディス
クに記録する場合にはブラウン管の一画面を記録する時
磁気ディスクを3600rpmとすると1トラックに1
フィールドが同期するため1画面を記録することができ
る。
なお1画面とは1フィールドのことで、 1秒÷60枚画面=16.7msである。
ところで、テレビ画像を磁気ディスクに記録する周波数
は6.1MHzであるため、第19図(B)で説明したよ
うに回転数は3600rpm÷300rpm=12倍と
すれば出力は増加するはずであるが記録周波数は6.1
MHz÷250kHz=24倍となり、記録密度が増加しアン
プ出力はほぼ0.4〜0.5Vになるため、磁気ディス
クにテレビ画像を記録再生するにはディスクを高速回転
することにより確実に実施できる。
ところで、第19図(A)に示した制御回路を構成する
電子部品は第17図及び第18図に示すように3枚の基
板を搭載してある。
即ち、前述したプリント基板65と113、114であ
る。
プリント基板65にはインデックス、トラック位置検
出、モータ駆動回路等が搭載してある。
また、基板113には磁気ヘッドのリードライト切替え
スイッチ、リード、ライトアンプが搭載してあり、基板
114には各基板65、113からの信号を処理するた
めのインターフェース関係の回路が搭載してある。
また、基板65、113のそれぞれにコネクタ115を
設け、基板114にはこれらと結合されるコネクタ11
6を設け各基板間を簡単に接続できるようにした。
そして第18図に示すように各基板はシャーシの上下面
及び側面に取付けられるため電気信号の調整や確認等は
シャーシの外部から簡単に行なえ、何れかの回路が故障
した場合などにおいては基板を交換することにより簡単
に修理できる。
ところで、磁気ディスク装置はコンピュータの記憶装置
として使用されるが、この場合装置の周辺にはブラウン
管や電源トランス、モータなどの強力な磁界を発する部
品があるためこれらの磁界から装置を保護する必要があ
る。
そこで、本発明においてシャーシ1をコ字状に形成しそ
の上面及び側面を鉄製のスライド枠78、スライド板8
4、カセットガイド87によって覆い外部磁界を遮断し
磁気シールド効果の大きい構造としている。
第20図(A)〜(D)は磁気ディスクのトラックを説
明するもので、図においては8本のトラックを示してあ
るが実際は40本のトラックを記録することができる。
第20図(B)にはトラック[0〜2]を拡大して示し
てあり、トラック幅aは50μm、トラック間隔bは7
0μm、トラックピッチはa+b=120μmである。
このようにトラック間隔bがトラック幅より大である場
合にはトラック間に記録することができれば40本のト
ラックを80本に増大でき記録容量は2倍に向上する。
このような2倍に容量を増大させた状態を第20図
(C)に示す。
第20図(C)においてはa=50μm、b=10μ
m、トラックピッチはa+b=60μmとなっている。
ところで、このようにトラック間隔を小さくすると隣接
するトラック間において磁気記録の干渉が生じる。
そこで本発明においては第20図(D)に示すようにア
ジマスヘッド2個用いて交互に記録方向を異ならせて磁
気記録する方法を採用している。
一方、第20図(D)に示した磁気ディスクに対し外周
から内周方向へ磁気ヘッド47を10μm間隔でずらし
て再生出力を測定した所第21図(A)のようになっ
た。
この再生出力電圧はリードアンプ102の出力を測定し
たもので、最終的にはこの再生出力電圧をデジタル処理
回路に入力してTTLレベル5Vのピーク間パルスに整
形してコンピュータなどと結合する。
そこで第21図(A)の出力をデジタル処理回路に入力
する場合には入力レベルを0.4Vに設定して入力が
0.4V以上の電圧はパルスを発生し、それ以下はパル
スを発生しないように設定したとするとトラックと磁気
ヘッドの中心のずれ量が第21図(A)に示すように±
25μmずれても正規のデジタル信号は発生する。
従ってモータ軸の振れ、カム26の半径の誤差及び温度
や湿度による磁気ディスクの膨張、収縮等により寸法ず
れ量の総和は±25μmまで許されることになる。
一方、第20図(C)に示した倍密度のトラックを再生
した場合の出力を第21図(B)に示す。
第21図(B)において曲線Aはトラック[1]に磁気
記録されていない場合においてトラック[0]の出力特
性を示し、曲線Bはトラック[0]に磁気記録されてい
ない場合においてトラック[1]の出力を測定した特性
を示している。
トラック[0],[1]に情報を記録し、トラック
[0]方向からトラック[1]方向に磁気ヘッドを移動
して測定した場合、曲線A,Bの間に曲線Cで示したよ
うな出力が再生される。
即ち情報の干渉が発生してしまう。
曲線A,B,Cで囲まれた斜線の部分の電圧を測定して
みると曲線A,Bが完全に総和されて曲線Cになるので
はなく他のノイズ成分が混入しているのが分る。従って
曲線Cの部分は正確な情報とはならない。
このような場合には第21図(B)に示すようにトラッ
クと磁気ヘッドのずれ量は第21図(A)に対して1/2
の±12μm程度が限界となり、デジタル回路への入力
レベルを0.65Vに設定しなければならないことにな
る。
即ち第21図(C)に示すような記録方式で情報量を2
倍にしようとすると寸法精度を倍以上にしなければなら
ず、高精度で高価な部品が必要となる。
そこで本発明においては前述した第21図(D)に示す
ような記録方式を採用した。
すなわちヘッドギャップが隣接するトラックごとにθ
=θと交互に異なった方向を向いたものを用いて記録
を行なった。
なお、θ=θ=10度とした。
このような磁気ヘッドの構造を第22図に示す。
第22図において符号117,118で示すものは一方
の磁気ヘッドコアを構成するコア半体で両者の突き合せ
部にはθの角度を持ったギャップG1が形成されてい
る。
また、符号119、120で示すものは他方の磁気コア
を構成するコア半体で両者の突き合せ部にはθの角度
を持ったギャップG2が形成されている。
これらのコアはコアサポート121によって支持されて
おり、コア半体117、119にはコイル122が巻装
されている。
コアサポート121はコア間を接着するガラス材123
又はコアの材料であるセンダストなどの膨張係数にほぼ
等しい膨張係数を有するガラス材を多量に含有した樹脂
によって構成し、振動、温度などの環境変化に充分に耐
える構造とされている。
今、トラック[0〜2]に同じ情報を磁気記録した上
で、第22図のコア半体117、118から成るヘッド
をトラック外周方向から内周方向に10μmずつ移動し
て再生出力電圧を測定すると第21図(C)に示す曲線
Aの出力特性が得られた。
曲線Aで示す特性においてトラック[1]の部分で出力
電圧が小さいのはトラック[1]をθの傾斜ギャップ
を有する磁気ヘッドで記録してあるためである。
即ちトラック[1]を記録したギャップと今通過するヘ
ッドのギャップが20度異なっているからで出力は小さ
くノイズ成分が増大する。
逆にコア半体119、120から成るヘッド側を用いて
トラック外周方向から内周方向に移動させ再生出力を測
定すると第21図(C)に破線で示す曲線Bのような出
力を得る。
この時にはトラック[1]の部分で最適な再生出力電圧
が得られる。
このようにして0を含むトラック偶数桁にはθ傾斜し
たギャップ、奇数桁にはθ傾斜したギャップを有する
アジマスヘッドにより磁気記録、再生を行なうことによ
り、隣接するトラック間の磁気記録情報が干渉すること
が極めて少なくなる。
従って、入力レベルを仮に0.4Vに設定すると記録さ
れたトラックと磁気ヘッドのずれ量は25μmまで許さ
れることになる。
このようにしてギャップ角度θが逆方向に向いた磁気ヘ
ッドを用いて高密度記録した方が機械的寸法精度は楽に
なり、簡単な機構により設計が容易で磁気記録媒体の互
換性も増大することになる。
第23図(A),(B)は磁気ヘッドの他の構造例を説
明するもので本実施例にあっては磁気ヘッド124とし
て所定間隔bだけ離して一組ずつの磁気コア半体12
5,126を配置し、ヘッド台127に取付けてある。
コア半体125,126の厚みaは50μmで、間隔b
は2.5mmであり、それぞれセンダストからなりギャッ
プG=0.1μmでガラス溶着し、コイル128を巻線
窓129を利用して取付けてある。
このような構造の磁気ヘッドを用いると、第20図
(B)に示すような記録を行なった場合、コア半体12
5側でトラック[0〜19]まで、他方のコア半体12
6でトラック[20〜39]までの記録、再生を受持た
せることができる。
従ってこのような磁気ヘッド124を用いると40本の
トラックを記録、再生するにはパルスモータ8によりヘ
ッド台12を20ステップ動作させれば全てをカバーす
ることができる。
この場合にはカム26の段数は20段で良いことにな
る。
例えば一個のコアしか持たない磁気ヘッドの場合はトラ
ック[0〜20]まで変化させたい場合の時間を計算し
た場合パルスモータの速度特性は3msで1トラック分
であるため20×3ms=60msとなる。
また、20番目のトラックに磁気ヘッドが到着してもパ
ルスモータ8は急に止まらず、わずかに振動しているた
め、停止するまで待ってから記録、再生する必要があ
る。従ってほぼ70ms後でないと記録,再生を開始で
きない。
一方、第23図に示したヘッドを採用すると、トラック
[0]を記録再生後、待ち時間なしですぐにトラック
[20]に記録、再生することができる。
更に一個のコアを持つヘッドで[0〜39]のトラック
に対する記録、再生は3ms×39+10(待ち時間)
=127ms必要であるのに対し第23図に示したヘッ
ドの場合は3ms×19+10(待ち時間)=67ms
であるため60msの差が生じ、高速化が実現できるこ
とが分った。
続いて本発明になる磁気ディスク装置に適用される磁気
ディスクカセッットについて説明する。
カセット93は第25図に示すように上下のカセットハ
ーフ130、131から成り、両者間にセンターハブ9
5を有する磁気ディスク94が収容される。各カセット
ハーフはセンターハブ95が嵌合される透孔132を有
し、ヘッドウインド133がそれぞれ形成されている。
また符号134で示すものは矢印でカセット装着方法を
示し、符号135で示すものはプログラム名などを記入
するラベル136が貼着される凹部である。
また符号137、138で示すものはピン7の上端の突
起7aが嵌合される位置決め用の孔である。
ところで符号139で示すものは上下に合されたカセッ
トハーフ130、131の外側に嵌合されるシャッタ
で、断面がコ字状に形成されており、カセットの外側か
ら挟むようにして摺動自在に嵌合される。
シャッタ139の一端にはカセットハーフ130側の上
面に形成された溝140中に摺動自在に嵌合される突片
141が形成されている。
また突片141と対向した状態で内側に向って折曲部1
42が形成されている。
この折曲部142は上下のカセットハーフに形成された
溝143、144中に嵌合され、シャッタ139を案内
する。
また、下側のカセットハーフ131の溝144の内奥端
にはピン145が突設されており、このピン145と前
記折曲部142との間にはスプリング146が張架され
ており、カセットハーフの中心部に向ってシャッタ13
9を引寄せる力を与えている。
なお、カセットハーフ130、131の溝143、14
4の側縁に沿って折曲部142を導くための一段低い段
部147がそれぞれ形成されている。
各カセットハーフ130、131の外側面にはシャッタ
139が接する四辺形の凹部148が形成されている。
また、149で示すものはシャッタの抜け止めである。
また、符号150で示すものはカセットをカセットガイ
ド87内に挿入する時カセットガイド87の入口端に突
設されたシャッタをカセット挿入時に開くための折曲部
87dを通過させる溝である。
この折曲部87dは第28図に示すようにカセット装着
時においてシャッタ139の端縁139aに接触し、ヘ
ッドウインド133閉じた状態にあるシャッタ139を
開く。
シャッタが閉じている状態を第26図(A)、(B)に
示し、開いた状態を第26図(C)、(D)に示す。
本発明になる磁気ディスク装置に用いられる磁気ディス
クカセットは以上のように構成されているため、装置側
のカセットガイド内に挿入するだけで常時閉じた状態に
あるシャッタを自動的に開き、磁気記録再生を確実に行
なうことができる。
[効果] 以上のように、本発明のディスク装置によれば、平板状
シャーシをその両側部においてほぼコ字状に折り曲げる
ことによって底面板及び両側板を形成し、かつ、前端部
を開放端となしてメインシャーシを形成し、このメイン
シャーシの開放端から挿入されるディスク状記録媒体が
収納されたカセットを保持可能な保持部材が設けられ、
前記底面板には、前記ディスク状記録媒体を装着するデ
ィスク装着部と、このディスク装着部に装着された前記
ディスク状記録媒体を回転させるディスク回転駆動部
と、前記ディスク装着部に装着されたディスク状記録媒
体に記録または再生を行なうためのヘッド手段と、この
ヘッド手段を前記ディスク状記録媒体の半径方向に移動
させるためのヘッド移動手段とが配され、前記両側板に
は、前記保持部材の側面に形設された係合部と係合し、
前記ディスク装着部より離間した着脱位置から前記ディ
スク装着部に装着させる装着位置へ、あるいはその逆へ
と前記保持部材を移送するための複数のガイド部が形成
されている構成を採用した。
このような構成によれば、シャーシの底面板に側板取付
け部を設けることなく、底面板に、ガイド部を形成した
側板を直接形成することができるので、装置巾方向の長
さを小さくすることができ、装置の小型化を図ることが
できるとともに、側板に形成されるガイド部の位置が、
ディスク状記録媒体挿入口およびディスク装着部が形成
された底面板に対して容易に規定できる。
またシャーシの折り曲げ部分(側板)に、シャーシ成形
時にあらかじめ保持部材のガイド部を形成しておくこと
により、簡単な構成で保持部材の支持およびガイド手段
を実現することができ、組立作業性も、保持部材支持機
構を別部材で構成してねじ等で取り付けるものと比較し
て飛躍的に向上するという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を説明するもので、第1図はディ
スクおよびヘッド駆動機構の分解斜視図、第2図はヘッ
ド駆動機構が装着された状態のシャーシの斜視図、第3
図は第2図のA−A線断面図、第4図は第2図のB−B
線断面図、第5図(A)はヘッド台の一方の軸受構造を
示す断面図、第5図(B)は軸受構造の他の例を示す断
面図、第5図(C)はヘッド台の他方の軸受構造を示す
断面図、第5図(D)は第5図(C)のC−C線断面
図、第6図,第7図はカムの構造及びトラック最外周位
置検出機構の構造,動作を示す説明図、第8図はカセッ
ト装着機構の分解斜視図、第9図は組立てた状態のカセ
ット装着機構の斜視図、第10図はカセットを挿入直後
のカセット装着機構の断面図、第11図は完全に装着さ
れた状態のカセット装着機構の断面図、第12図(A)
〜(G)はカセット装着動作時におけるローラの動作を
示す説明図、第13図はカセット下降前におけるカセッ
ト装着機構の断面図、第14図はカセット下降後におけ
るカセット装着機構の断面図、第15図はカセット装着
機構とシャーシとの関係を示す斜視図、第16図はカセ
ット装着機構を取り付けた状態のシャーシの斜視図、第
17図は制御回路を搭載した基板の配置を示す説明図、
第18図は基板を取り付けた状態のシャーシの側面図、
第19図(A)は制御回路のブロック図、第19図
(B)はメディアの回転数と再生出力との関係を示す線
図、第20図(A)は磁気ディスクのトラックの説明
図、第20図(B)は粗に記録したトラックの説明図、
第20図(C)は密に記録したトラックの説明図、第2
0図(D)は本発明が採用した記録方式の説明図、第2
1図(A)〜(C)は第20図(B)〜(D)に示す記
録状態にそれぞれ対応する再生出力特性を示す線図、第
22図(A)は磁気ヘッドの平面図、第22図(B)は
第22図(A)のD−D線断面図、第23図(A)は磁
気ヘッドの他の構造例を示す平面図、第23図(B)は
第23図(A)のE−E線断面図、第24図(A)、
(B)はトラック位置決め機構の詳細を説明する断面図
及び説明図、第25図は磁気ディスクカセットの分解斜
視図、第26図(A),(B)はシャッタが閉じた状態
のカセットの平面図及び側面図、第26図(C),
(D)はシャッタが開いた状態の平面図及び側面図、第
27図は第26図(A)のF−F線拡大断面図、第28
図はシャッタの開放動作を説明する斜視図である。 1…シャーシ、20…回転軸 65…プリント基板、65a…コイル 68…ヨーク、69…歯車 73…磁気センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状シャーシをその両側部においてほぼ
    コ字状に折り曲げることによって底面板及び両側板を形
    成し、かつ、前端部を開放端となしてメインシャーシを
    形成し、 このメインシャーシの開放端から挿入されるディスク状
    記録媒体が収納されたカセットを保持可能な保持部材が
    設けられ、 前記底面板には、前記ディスク状記録媒体を装着するデ
    ィスク装着部と、このディスク装着部に装着された前記
    ディスク状記録媒体を回転させるディスク回転駆動部
    と、前記ディスク装着部に装着されたディスク状記録媒
    体に記録または再生を行なうためのヘッド手段と、この
    ヘッド手段を前記ディスク状記録媒体の半径方向に移動
    させるためのヘッド移動手段とが配され、 前記両側板には、前記保持部材の側面に形設された係合
    部と係合し、前記ディスク装着部より離間した着脱位置
    から前記ディスク装着部に装着させる装着位置へ、ある
    いはその逆へと前記保持部材を移送するための複数のガ
    イド部が形成されていることを特徴とするディスク装
    置。
  2. 【請求項2】前記ヘッド移動手段は、前記ヘッド手段が
    配置されたキャリッジと、このキャリッジを前記ディス
    ク状記録媒体の半径方向に移動自在に支持するガイド部
    材とからなり、 前記ガイド部材は、前記底面板の一部を切り起こすこと
    によって形成された支持片によって前記底面板に支持さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載
    のディスク装置。
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JPS58166571A (ja) * 1982-03-26 1983-10-01 Hitachi Ltd カセツト装着装置

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